JP2006352526A - 画像形成システム、画像形成方法及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成システム、画像形成方法及び画像形成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 吹き出し線と吹き出し文字とが手書きされた原稿と写真画像とから、吹き出し線内の非文字領域が塗りつぶされた吹き出しを写真画像に合成した合成画像を形成できる画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】 記録媒体に格納されているユーザ画像である第一画像にアクセスするアクセスユニットと、原稿の予め決められた自由描画領域をスキャンユニットに読み取らせることにより前記自由描画領域の画像である第二画像を取得し、前記第二画像を解析して前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを認識し、前記閉曲線を描画し、前記閉曲線の外側領域に前記ユーザ画像を描画し、前記閉曲線の内側領域に前記筆跡を描画し、前記閉曲線内の前記筆跡外の領域に特定色を描画することにより合成画像を形成する合成ユニットと、前記合成画像をプリントユニットに印刷させる合成印刷制御ユニットと、を備える画像形成システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成システムに関し、特に手書き文字と記録媒体に格納されている画像との合成技術に関する。
従来、記録媒体に格納されている写真画像と手書き文字とを合成して印刷する機能を有する画像形成システムが知られている。このような画像形成システムは、手書き文字が書き込まれた原稿の読み取り機能と、読み取られた原稿から手書き文字領域を分割する領域分割機能と、記録媒体に格納されている写真画像に手書き文字領域を重畳して合成画像を形成する合成機能と、合成画像を印刷する印刷機能とを有する。
ところで漫画に用いられる吹き出しを写真画像に合成すると、コミカルで楽しい画像表現になる。吹き出しは、吹き出し線と吹き出し線内に書かれた文字と白で塗りつぶされた吹き出し線内の非文字領域とで構成されている。吹き出し線の内側領域を用紙の地色でない色で塗りつぶした吹き出し線と吹き出し文字とを用紙に手書きすれば、上記従来の画像形成システムを用いて吹き出しを写真画像に合成することはできる。しかし、吹き出し線内を塗りつぶし、その上に文字を書き込むことも、文字を書き込んでから吹き出し線内を塗りつぶすことも困難である。さらに、領域分割が用紙の地色を基準にして行われるため、吹き出し線内を塗りつぶす色に用紙の地色と近い白を用いることができない。特許文献1には漫画の吹き出し文字を翻訳文字で上書きする方法が開示されているが、これらの問題を解決できる方法ではない。
特開2003−22269号公報
本発明は、上述した問題を解決するために創作されたものであって、吹き出し線と吹き出し文字とが手書きされた原稿と写真画像とから、吹き出し線内の非文字領域が塗りつぶされた吹き出しを写真画像に合成した合成画像を形成できる画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための画像形成システムは、記録媒体に格納されているユーザ画像である第一画像にアクセスするアクセスユニットと、原稿の予め決められた自由描画領域をスキャンユニットに読み取らせることにより前記自由描画領域の画像である第二画像を取得し、前記第二画像を解析して前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを認識し、前記閉曲線を描画し、前記閉曲線の外側領域に前記ユーザ画像を描画し、前記閉曲線の内側領域に前記筆跡を描画し、前記閉曲線内の前記筆跡外の領域に特定色を描画することにより合成画像を形成する合成ユニットと、前記合成画像をプリントユニットに印刷させる合成印刷制御ユニットと、を備える。
画像形成システムは、原稿に手書きされている閉曲線と閉曲線内の筆跡とを認識し、閉曲線を描画し、閉曲線の外側領域に記録媒体に格納されているユーザ画像を描画し、閉曲線の内側領域に読み取った筆跡を描画し、閉曲線内の筆跡外の領域に特定色を描画することにより、吹き出し線を構成する閉曲線内の非文字領域が塗りつぶされた吹き出しを写真画像に合成した合成画像を形成できる。
(2)前記原稿の用紙は前記プリントユニットに印刷されたオーダシートであってもよい。前記画像形成システムは、前記自由描画領域を示すマークが形成された前記オーダシートを前記プリントユニットに印刷させるオーダシート印刷制御ユニットをさらに備えてもよい。
予め決められた自由描画領域がマークで示されている用紙を用いることにより、ユーザはどのような大きさで吹き出し線と吹き出し文字を用紙に書き込むべきかを容易に判断することができる。
(3)前記合成ユニットは、前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを前記用紙の地色を基準に用いて認識してもよい。
画像形成システムは用紙の地色を基準に用いて手書きの筆跡を認識することにより、用紙の地色と異なる様々な色で書き込まれたユーザの筆跡を認識することができる。
(4)前記画像処理システムは、前記ユーザ画像の色域を減縮した背景画像を形成する減色処理ユニットをさらに備えてもよい。前記オーダシート印刷制御ユニットは、前記自由描画領域に前記背景画像が形成された前記オーダシートを前記プリントユニットに印刷させてもよい。前記合成ユニットは、前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを前記背景画像の色域を基準に用いて認識し、前記自由描画領域内の同一領域に対応する前記第一画像の領域と前記第二画像の領域とを同一領域に描画して前記合成画像を形成してもよい。
画像形成システムが自由描画領域内の同一領域に対応するユーザ画像の領域と自由描画領域の画像の領域とを同一領域に描画して合成画像を形成する場合、ユーザ画像の色域を減縮した背景画像が自由描画領域に印刷されていれば、ユーザはユーザ画像の構成要素と吹き出し線及び吹き出し文字との合成画像内の位置関係を正確に把握しながら吹き出し線及び吹き出し文字を自由描画領域に書き込むことができる。また、画像形成システムがユーザ画像の色域を減縮して形成した背景画像を自由描画領域に印刷すると、画像形成システムは背景画像の色域外の色で自由描画領域に記録された筆跡を正確に認識することができ、またユーザは広い色域で吹き出し線及び吹き出し文字を自由描画領域に記録することができる。また、背景画像の色域を基準として筆跡を認識しようとする場合、画像形成システムは背景画像の色域を記憶しなければならない。フルカラーの背景画像の色域を記憶するためには大容量の記録媒体を画像形成システムに設ける必要がある。画像形成システムはユーザ画像の色域を減縮して背景画像を形成することにより、背景画像の色域を記憶するために必要な記憶容量を低減することができる。
(5)前記合成ユニットが認識する前記閉曲線は、前記第二画像に存在する他の閉曲線に包含されていない閉曲線であってもよい。
画像処理システムは自由描画領域に記録された他の閉曲線に包含されていない閉曲線を吹き出し線として認識することにより、例えば吹き出し線内に閉曲線で構成されている文字(例えば「0」)が記載されている場合などにその文字を吹き出し線と誤認識することが無くなる。
(6)前記が増形成システムは、前記スキャンユニットと、前記プリントユニットとをさらに備えてもよい。
(7)上記目的を達成するための画像形成方法は、記録媒体に格納されているユーザ画像である第一画像にアクセスし、原稿の予め決められた自由描画領域をスキャンユニットに読み取らせることにより前記自由描画領域の画像である第二画像を取得し、前記第二画像を解析して前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを認識し、前記閉曲線を描画し、前記閉曲線の外側領域に前記ユーザ画像を描画し、前記閉曲線の内側領域に前記筆跡を描画し、前記閉曲線内の前記筆跡外の領域に特定色を描画することにより合成画像を形成し、前記合成画像をプリントユニットに印刷させる。
原稿に手書きされている閉曲線と閉曲線内の筆跡とを認識し、閉曲線を描画し、閉曲線の外側領域に記録媒体に格納されているユーザ画像を描画し、閉曲線の外側領域に読み取った筆跡を描画し、閉曲線内の筆跡外の領域に特定色を描画することにより、吹き出し線を構成する閉曲線内の非文字領域が塗りつぶされた吹き出しを写真画像に合成した合成画像を形成できる。
(8)上記目的を達成するための画像形成プログラムは、記録媒体に格納されているユーザ画像にアクセスするアクセスユニットと、原稿の予め決められた自由描画領域をスキャンユニットに読み取らせることにより前記自由描画領域の画像である第二画像を取得し、前記第二画像を解析して前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを認識し、前記閉曲線を描画し、前記閉曲線の外側領域に前記ユーザ画像を描画し、前記閉曲線の内側領域に前記筆跡を描画し、前記閉曲線内の前記筆跡外の領域に特定色を描画することにより合成画像を形成する合成ユニットと、前記合成画像をプリントユニットに印刷させる合成印刷制御ユニットと、としてコンピュータを機能させる。
原稿に手書きされている閉曲線と閉曲線内の筆跡とを認識し、閉曲線を描画し、閉曲線の外側領域に記録媒体に格納されているユーザ画像を描画し、閉曲線の内側領域に読み取った筆跡を描画し、閉曲線内の筆跡外の領域に特定色を描画することにより、吹き出し線を構成する閉曲線内の非文字領域が塗りつぶされた吹き出しを写真画像に合成した合成画像を形成できる。
尚、請求項に記載された方法の各動作の順序は、技術上の阻害要因がない限り、記載順に限定されるものではなく、どのような順番で実行されてもよく、また同時に実行されてもよい。また、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
以下、実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
1.画像形成システムの構成
図2は、本発明による画像形成システムの第一実施例としての複合機1の外観を示す図である。図3は、複合機1を示すブロック図である。複合機1は、リムーバブルメモリ20や図示しないPC(Personal Computer)から入力される画像を印刷する機能と、複写機能とを有する。尚、画像形成システムは、画像の読み取り機能を有するスキャナと、印刷機能を有するプリンタと、スキャナとプリンタの制御機能を有するPCとで構成してもよい。
スキャンユニット50は、主に上部ケース14に収容され、照明部52、イメージセンサ54、AFE(Analog Front End)部56、センサ駆動部74、センサキャリッジ駆動部76等を備える。照明部52は、主走査方向に長い蛍光管ランプ等で構成される。センサ駆動部74に駆動されるイメージセンサ54は、RGBの3チャネルの光電素子群を備えるカラーCCDリニアイメージセンサ等のリニアイメージセンサである。イメージセンサ54は、透明な原稿台12と平行に移動する図示しないセンサキャリッジに搭載されている。イメージセンサ54は、図示しないレンズ及びミラーにより受光面に結像される原稿の光学像の濃淡に相関する電気信号を出力する。センサキャリッジ駆動部76は、図示しないモータ、駆動ベルト、駆動回路等を備える。センサキャリッジ駆動部76は、主走査方向に垂直に架設された図示しないガイドロッドに沿ってセンサキャリッジを往復移動させる。イメージセンサ54が主走査方向と垂直な方向に移動することにより二次元画像を読み取り可能となる。AFE部56は、増幅、ノイズ除去等のアナログ信号処理回路、A/D変換器等を備える。
プリントユニット86は、主に下部ケース16に収容され、インクジェット方式で用紙に画像を形成するための印字ヘッド84、ヘッドキャリッジ駆動部78、送紙部80、これらを制御する印刷制御部82等を備える。尚、プリントユニット86はレーザ方式等の他の印刷方式に対応する構成でもよい。印字ヘッド84は、インクカートリッジが搭載される図示しないヘッドキャリッジに設けられ、ノズル、ピエゾ素子、ピエゾ素子に印加する駆動信号を出力するピエゾ駆動回路等を備える。ピエゾ駆動回路はピエゾ素子に印加する駆動信号の波形によって、ノズルから噴射されるインク滴を大中小の3段階に制御することができる。ピエゾ駆動回路は、印刷制御部82から出力される制御信号に応じて所定の波形の駆動信号をピエゾ素子に印加する。ヘッドキャリッジ駆動部78は、図示しないモータ、駆動ベルト、モータ駆動回路等を備える。ヘッドキャリッジ駆動部78は、用紙の搬送方向と垂直に印字ヘッド84を往復移動させる。送紙部80は、図示しない用紙搬送ローラ、モータ、モータ駆動回路等を備える。送紙部80は、用紙搬送ローラを回転させることにより用紙を印字ヘッド84の移動方向軸線と垂直な方向に搬送する。印刷制御部82は、RAM60から順次印字データが転送されるバッファメモリと、バッファメモリに格納された印字データを印字ヘッド84に出力するタイミングをヘッドキャリッジの位置に応じて制御する機能と、ヘッドキャリッジ駆動部78を制御する機能と、送紙部80を制御する機能とを備えるASICである。
アクセスユニットとして機能する外部メモリコントローラ70は、カードスロット18から挿入されたリムーバブルメモリ20に接続される。リムーバブルメモリ20に格納されたデータは外部メモリコントローラ70によって読み出され、RAM60に転送される。
操作部68は、メニューを表示するためのLCD24と、メニューを操作するための十字ボタン22、OKボタン28、キャンセルボタン21、印刷指示ボタン30、テンキー26等の各種の押しボタンを備える。尚、操作部68をタッチパネル、ポインティングデバイス等で構成してもよい。
アクセスユニットとして機能する通信部69は、制御部58がPC等の外部のシステムと通信するための通信インタフェースである。通信部69は、LAN、インターネット、USB等を通じて外部のシステムと通信する。
制御部58は、RAM60、ROM62及びCPU64を備える。CPU64はROM62に格納されている制御プログラムを実行して複合機1の各部を制御する。ROM62は、制御プログラムを格納している不揮発性メモリである。記録媒体としてのRAM60は、制御プログラムやスキャンユニット50に読み取られた画像、背景画像の色域テーブル等の各種のデータが一時的に格納される揮発性メモリである。制御プログラムは遠隔地のサーバからネットワークを経由してROM62に格納してもよいし、リムーバブルメモリ20等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を経由してROM62に格納してもよい。制御部58は制御プログラムを実行することにより、減色処理ユニット、オーダシート印刷制御ユニット、合成ユニット及び合成印刷制御ユニットとして機能する。
ディジタル画像処理部66は、JEPG画像のデコード、解像度変換、アンシャープ処理、階調補正、二値化、分版処理等の画像処理をCPU64と協働して実行するDSP等の専用回路である。
以上、複合機1のハードウェア構成について説明した。次にオーダシートの印刷処理について説明する。
2.オーダシートの印刷処理
図4はオーダシートの印刷処理の流れを示すフローチャートである。図4に示す処理は、モード選択メニューでオーダシート印刷モードが選択されると開始され、制御部58がROM62に格納された制御プログラムの所定のモジュールを実行することにより実行される。
はじめに制御部58は合成対象のユーザ画像を設定する(ステップS100)。具体的には例えば、制御部58は、リムーバブルメモリ20に格納されたユーザ画像をLCD24に表示し、十字ボタン22、OKボタン28等の操作によるユーザ画像の選択指示を受け付けると、選択指示に応じたユーザ画像を合成対象として設定する。
ステップS102、104、106、108、110では、制御部58はディジタル画像処理部66と協働してユーザ画像から背景画像を生成する。背景画像の元になるユーザ画像は、手書き文字等の対象物と合成される最高解像度の画像でもよいし、サムネイル画像でもよい。サムネイル画像に基づいて背景画像を形成することにより、処理時間を短縮することができる。JPEGフォーマット等のユーザ画像はデコードされるとRGBの3つのカラーチャネルを有する。ユーザ画像の色域は、各チャネルの階調値が1バイトで構成されると、16777216(256×256×256)の色値から構成される。ユーザ画像の色域が色空間の全体に拡がっている場合、印刷されたユーザ画像の上にカラーペンなどで書き込まれた文字の領域を光学的に認識することは極めて困難である。ユーザ画像の色域と文字の領域の色域が重なっていない場合、特定の色域内の画素を文字の領域と判定することができる。ユーザ画像の上に書き込むことのできる文字などの対象物の色域の範囲を広げるためには、すなわち、ユーザが利用可能な色を多くするためには、対象物の下に印刷されているユーザ画像の色域を狭くしなければならない。以下、ユーザ画像の色域を減縮するために複合機1が実行する様々な画像処理について説明する。
図5はユーザ画像の色域とオーダシートに印刷される背景画像の色域を示す模式図である。ユーザ画像が表す対象物は任意であるためユーザ画像の色域はフルカラー(例えば16777216色)の色域である。背景画像の色域を狭くするため、始めに制御部58はユーザ画像をグレートーン画像に変換する(ステップS102)。
図6はユーザ画像から背景画像が生成されるまでの過程における階調特性の変化を示す図である。図6(A)に示す階調特性を有するユーザ画像がグレートーン画像に変換されると、グレートーン画像の階調特性は図6(B)に示すようにRGBの各チャネルのヒストグラムが一致するようになる。制御部58は、RGBから明度を求め、明度と線形な関係を有する値にRGBの階調値を変換してグレートーン画像を生成してもよいし、Gチャネルの階調値にR及びBチャネルの階調値を変換してグレートーン画像を生成してもよい。
次に制御部58は、グレートーン画像をシアンのモノトーン画像に変換する(ステップS104)。具体的には例えば制御部58は、シアンの補色であるRのチャネルの階調値だけをそのままにしてG及びBのチャネルの階調値を全て1つの固定値(例えば256/256)に設定する。尚、モノトーン画像の色相は特にシアンに限定されるものではなく、単一の色相であればよいが、シアン、マゼンタ、イエロー等のプリントユニット86のインク色の色相が望ましい。図6(B)に示す階調特性を有するグレートーン画像を、G及びBチャネルの階調値を全て最大値に変換してシアンのモノトーン画像に変換すると、モノトーン画像は図6(C)に示す階調特性になる。
次に制御部58は、シアンのモノトーン画像のRチャネルのヒストグラムを平坦化する(ステップS106)。具体的には例えば制御部58は、Rチャネルの階調値の頻度を最小値から順に加算し、目標頻度に最も近い値になったら、それまでに頻度を加算した階調値[r1〜rp]の画素に平坦化後の最小階調値R1を設定する。次に制御部58はRチャネルの階調値rp+1から再び各階調値の頻度を順に加算していき、目標頻度に最も近い値になったら、それまでに頻度を加算した階調値[rp+1〜rq]の画素に平坦化後の階調値R2を設定する。階調値を変換する際、制御部58は周辺画素の平均階調値などに応じて新たな階調値を設定してもよいし、ランダムに新たな階調値を設定してもよい。シアンのモノトーン画像のRチャネルのヒストグラムを平坦化すると、モノトーン画像は図6(D)に示す階調特性になる。
Rチャネルの階調値の標準偏差を減少させる方法としては、上述したヒストグラム平坦化以外に、例えばパラメトリック変換や線形変換を採用することができる。また、ユーザ画像の階調特性を解析し、ユーザ画像の階調特性に応じてこれらの変換方法を切り換えてもよいし、ユーザ画像の階調特性がRチャネルの階調値の標準偏差を減少させなくても背景画像で十分なコントラストを得られる特性である場合には、Rチャネルの階調値の標準偏差を減少させるこれらの変換を実行しないようにしてもよい。
パラメトリック変換で目標とするヒストグラムgj(j=1,2,・・・M)は次式(1)で与えられる。
パラメータは例えばp=0.5〜0.7に設定する。このようなパラメータを設定することにより、ヒストグラム平坦化に比べて頻度の低い階調値のバンド(値域)のコントラストをそれほど低下させず、頻度の高い階調値のバンドのコントラストを改善することができる。尚、パラメトリック変換における変換後のRチャネルの階調値を求めるアルゴリズムは上述したヒストグラム平坦化のアルゴリズムに準ずる。
線形変換はユーザ画像のGチャネルの階調値が狭いバンドに分布している場合に有効である。Rチャネルの階調値のバンド[rA、rB]をより広いバンド[Rc、Rd]に線形に引き延ばす変換式は、次式(2)のとおりである。
次に制御部58は、シアンのモノトーン画像の階調値をハイライトバンドに圧縮して背景画像を形成する(ステップS108)。この結果形成される背景画像は、Rチャネルの階調値がハイライトバンドに集中しているため、元のユーザ画像に比べて淡い画像になる。具体的には例えば制御部58は、シアンのモノトーン画像のRチャネルのシャドーレベルが所定値(例えば200/255)まで上がるようにRチャネルの階調値を変換する。階調値の変換方法はヒストグラムの平坦化に準ずる。図6(D)に示すモノトーン画像のRチャネルの階調値をハイライトバンドに圧縮して形成された背景画像は図6(E)に示す階調特性になる。
階調値の分布を狭い幅に圧縮すると、元画像でコントラストが低いバンドでは階調が消滅する。すなわち、画像の空間構成に関する情報が消滅する。すると、ユーザは、オーダシートに印刷された背景画像の上に手書き文字等を書き込もうとするときに、手書き文字と背景画像に表されている対象物との位置関係を認識できなくなる。上述したように階調値を圧縮する前に階調値の標準偏差を減少させる、すなわち、階調値の分布をならすることにより、画像の空間構成に関する情報の減少を抑制することができる。もちろん、階調値の分布をならし階調値の分布を圧縮することにより、元のユーザ画像の階調特性は大きく変化する。しかし背景画像は、手書き文字をオーダシートに書き込む位置を決める目安でしかないため、階調特性が変化したとしてもユーザ画像のおおよその空間構成をユーザが把握できる画像であれば十分である。以上背景画像の形成処理について説明した。
制御部58は、背景画像を形成すると、オーダシート画像に背景画像を割り付ける(ステップS110)。図7はオーダシート画像の一例を示している。オーダシート画像は全体として1つの画像又は画像部品の描画命令の組み合わせとしてROM62に格納されている。位置基準マーク90、98は、原稿台12に載置されたオーダシートの位置及び傾きを制御部58に認識させるためのマークである。ブロックコード92は、オーダシートの種類を制御部58に認識させるためのマークである。複数のチェックマーク94は印刷部数、手書き文字とユーザ画像の境界処理条件等の合成印刷条件を制御部58に認識させるためのマークである。標本パッチ96は、背景画像と色域が一致し、透明から背景画像の最大濃度まで一様に濃度が変化するチャートである。標本パッチ96は、1つでもよいし、互いに色域が異なる複数の領域で構成してもよい。背景画像は向かい合う頂点の座標がROM62に記録されている矩形の自由描画領域100に割り付けられる。補助画像領域102は、向かい合う頂点の座標がROM62に記憶されており、ユーザ画像がそのままの階調特性で割り付けられる。補助画像領域102に割り付けられるユーザ画像は最高解像度の画像でもよいし、サムネイル画像でもよい。
矩形枠104は自由描画領域100の外縁を示すマークである。矩形枠104には背景画像の色域内の色が設定されている。十字マーク106、108、110、112は読み取り領域を制御部58に認識させるためのマークである。十字マーク106、108、110、112は自由描画領域100の近傍に配置されている。十字マーク106の中心と十字マーク110の中心とを結ぶ線と、十字マーク112の中心と十字マーク108の中心とを結ぶ線との交点が矩形の自由描画領域100の外縁の対角線の交点に一致するように十字マーク106、108、110、112の位置が設定されている。
図8は背景画像が割り付けられたオーダシート画像の一例を示している。
ステップS112では、制御部58は背景画像が割り付けられたオーダシート画像をプリントユニット86に印刷させる。尚、上述したオーダシートへの背景画像の割付処理と、オーダシートの印刷処理とは画像のバンド単位に実行される。具体的には制御部58は、割付前のオーダシート画像の印刷処理をバンド単位に実行しながら、バンド内に背景画像やユーザ画像が割り付けられている場合には、背景画像の解像度変換、ユーザ画像の画質補正、背景画像及びユーザ画像の割付等を行ってから印刷処理を実行する。
図9はオーダシートの印刷処理の流れを示すフローチャートである。図9に示す処理は制御部58が制御プログラムの所定のモジュールを実行することによって実行される。
ステップS120では、制御部58は、ディジタル画像処理部66と協働して背景画像又はユーザ画像の解像度を割付される領域の大きさに応じて変換する。またテンプレート画像全体を印刷解像度に変換する。
ステップS122では、制御部58は、補助画像領域102に割り付けられるユーザ画像の画質をディジタル画像処理部66と協働して調整する。具体的には例えば制御部58はアンシャープ処理等を実行する。
ステップS124では、制御部58は、分版処理を実行する。具体的には例えば制御部58は、オーダシート画像の階調値をRGB色空間の値からCMY色空間(K(黒)等の補助的なチャネルをもたせてもよい。)の値に変換する。この結果、原理的には、G及びBチャネルが固定値でRチャネルだけが階調を有するシアンのモノトーン画像である自由描画領域100はC(シアン)チャネルだけに階調を有する階調特性になる。ただし実際には、RGB値からCMY値への変換に用いる3D−LUTのグリッド値の誤差や3D−LUTのグリッド間の補間処理での誤差により、自由描画領域100のM及びKチャネルにも濃いバンドで狭い幅の階調が表れることが一般的である。
ステップS126では、制御部58はハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理の基本は多階調の色値の配列をインク滴を噴射するかしないかの二値の配列に変換する処理である。大中小のインク滴を使い分ける場合には、噴射しない、小インク滴を噴射する、中インク滴を噴射する、大インク滴を噴射する、の4値のいずれかの値に多階調の色値をチャネル毎に変換する。この場合、インク滴で表現できる階調は4階調であるため、各画素の階調に誤差が発生する。この誤差を近傍画素に分散させることによって擬似的に多くの階調を表現することができる。このような誤差拡散処理を高速に実行するため、CMYの階調毎に注目画素に割り当てる4値とその傍画素に振り分ける誤差を記述したルックアップテーブルがROM62に格納されている。印字ヘッド84から噴射される単位面積当たりのインク滴群の噴射量は、図10に示すように濃度が低いほど小インク滴の構成比率が高くなり、濃度が高いほど大インク滴の構成比率が高くなる。
ハーフトーン処理後、制御部58はハーフトーン処理によって形成された4値の噴射データを噴射順に並び替えるインタレース処理を実行する(ステップS128)。
ステップS130では、制御部58は噴射順に噴射データを印刷制御部82に出力し、印刷制御部82は順次バッファメモリに格納される噴射データに基づいて印字ヘッド84を駆動する。
図11及び図12は、用紙上に一様に濃度が変化する画像を複数サイズのインク滴で形成した場合にその画像の濃度がどのように読み取られるかを説明するための模式図である。110、112、114、116、118、120はスキャンユニット50が読み取る1画素を示している。また110と112、114と116、118と120は、それぞれプリントユニット86の同一の色値(デバイスカラー)に対応する画素の組である。スキャンユニット50が読み取る1画素は極めて小さいため、同一の色値に対応する画素であっても、画素内のインク滴の構成は図11及び図12に示すように一様ではない。すなわち、同一の色値に対応する画素であっても画素内でインク滴が占める面積の割合は異なる。同一の色値に対応する画素内でインク滴が占める面積の割合のばらつきは、インク滴が大きくなるほど大きくなる。読み取った自由描画領域内で背景画像の領域を判定する場合、同一の色値に対応する画素内でインク滴が占める面積の割合のばらつきが小さいほど判定精度は高くなる。すなわち、背景画像の領域を判定する精度を向上させるためには、できるだけ小さなインク滴を使って背景画像及び標本パッチ96を印刷することが望ましい。
できるだけ小さなインク滴を使って背景画像を印刷する方法としては、例えば以下の方法がある。
(1)制御部58がハーフトーン処理前、大インク滴及び中インク滴が噴射されない程度に淡い背景画像を形成する。
(2)制御部58又は印刷制御部82がハーフトーン処理後、大インク滴及び中インク滴を噴射する値を噴射しない値に変換する。
(3)制御部58又は印刷制御部82がハーフトーン処理後、大インク滴及び中インク滴を噴射する値を小インク滴を噴射する値に変換する。
(4)印刷制御部82が大インク滴及び中インク滴を噴射する値に応じて小インク滴が噴射される波形の駆動信号をピエゾ駆動回路から出力させる。
(5)大インク滴及び中インク滴を噴射する値を持たないルックアップテーブルが通常モード用のルックアップテーブルとは別にROM62に格納され、背景画像を印刷するモードでは、制御部58が大インク滴及び中インク滴を噴射する値を持たないルックアップテーブルを用いてハーフトーン処理を実行する。
3.吹き出し線と吹き出し文字のオーダシートへの記入
図13は上述の処理によって印刷された後に吹き出し線114と吹き出し文字116(Hi!)が記入されたオーダシートの一例を示す平面図である。自由描画領域100には背景画像が印刷されている。補助画像領域102にはユーザ画像がそのままの階調特性で印刷されている。ユーザは自由描画領域100に印刷された背景画像の上に自由に手書き文字などを記録することができる。自由描画領域100には雑誌の切り抜きやシールなどを貼付してユーザ画像と合成される対象物を記録してもよい。またユーザは任意のチェックマーク94を塗りつぶすことによって所望の印刷条件を設定することができる。
背景画像の元画像であるユーザ画像と吹き出し線114と吹き出し文字116とは自由描画領域100を割り付け位置の基準にして合成されるため、ユーザは多階調で印刷された背景画像の空間構成に基づいてユーザ画像の空間構成を認識しながら吹き出し線114と吹き出し文字116を自由描画領域100内に記録することができる。すなわち、ユーザはユーザ画像のどの領域に吹き出し線114と吹き出し文字116が割り付けられるのかを認識しながら自由描画領域100内に吹き出し線114と吹き出し文字116を記録することができる。さらに、背景画像のRチャネルのヒストグラムがハイライトバンドで平均化されているため、ユーザ画像の階調特性に関わらず、ユーザは淡い背景画像からユーザ画像の空間構成を確実に認識することができる。さらに、補助画像領域102にユーザ画像がそのままの階調特性で印刷されているため、ユーザは自由描画領域100に印刷された背景画像と補助画像領域102に印刷されたユーザ画像とに基づいてユーザ画像と手書き文字126等の対象物との位置関係をより確実に認識することができる。
また背景画像は単一の色相(シアン)しか持たないため、ユーザはシアン以外の任意の色相で対象物を自由描画領域100に記録することができる。また背景画像は淡色化されているため、背景画像と同じ色相であっても背景画像と明度や彩度が異なる色であればその色を用いて対象物を自由描画領域100に記録することができる。すなわち、背景画像と異なる任意の色相で自由描画領域100に記録された対象物の領域を複合機1が光学的に認識でき、背景画像と同じ色相であっても明度や彩度が異なる色で記録された対象物であれば複合機1が光学的にその領域を認識できるということである。
尚、背景画像はユーザ画像の色域を減縮したものであればよく、必ずしも単一色相である必要はない。背景画像の最大色域が予め決まっていれば、背景画像の色域外の色の筆記具を仕様するようにユーザに案内すれば足りる。
4.ユーザ画像と手書き文字との合成
図14は複合機1がオーダシートを読み取り、オーダシートに記録された吹き出し線114、吹き出し文字116等の対象物とユーザ画像とを合成して印刷する処理の流れを示すフローチャートである。図14に示す処理は、吹き出し線114、吹き出し文字116等を書き込んだオーダシートを複合機1の原稿台12に載置した状態で操作部68を用いた所定の操作によりオーダシートの読み取りを複合機1に指示することによって開始される。
ステップS200では、複合機1はオーダシートを二値で読み取る。具体的には、原稿台12に載置された原稿がスキャンユニット50によって読み取られ、読み取られた原稿の画像がRAM60に格納される。制御部58はRAM60に格納された原稿の画像を所定のしきい値(例えば128/256)で二値化する。
ステップS202では、制御部58は二値化された原稿の画像をOMR(Optical Mark Recognition)処理することにより、塗りつぶされたチェックマーク94に応じた印刷条件を設定する。このとき、位置基準マーク90、98の位置を基準にしてオーダシート上に印刷されている画像部品(標本パッチ、チェックマーク、十字マーク等)の位置が比較的低い精度で特定され、十字マーク106、108、110、112の位置に基づいて自由描画領域100を読み取るための読み取り領域が高い精度で特定される。
自由描画領域100を読み取るための読み取り領域の特定処理について図13を参照しながら具体的に説明する。はじめに制御部58は二値化された原稿の画像の端部領域を解析して位置基準マーク90、98の外縁エッジを検出する。次に制御部58は検出した位置基準マーク90、98の外縁エッジを基準にして、オーダシートの傾きを特定するとともに、チェックマーク94の位置と十字マーク106、108、110、112が存在するであろう領域とを特定する。特定された十字マーク106、108、110、112が存在するであろう領域を解析して十字マーク106、108、110、112のエッジを検出し、十字マーク106、108、110、112の中心位置を特定する。次に制御部58は十字マーク106の中心と十字マーク110の中心とを結ぶ線と、十字マーク112の中心と十字マーク108の中心とを結ぶ線との交点118を求め、交点118を基準として予め決められた幅と高さを持つ領域を自由描画領域100及び標本パッチ96を読み取るための領域として特定する。このとき、位置基準マーク90、98若しくは十字マーク106、108、110、112の位置に基づいて、予め決められた自由描画領域100及び標本パッチ96を読み取るための領域の大きさや傾きを補正してもよい。自由描画領域100の近傍に印刷されている十字マーク106、108、110、112を基準として自由描画領域100を読み取るための領域を特定することにより、正確に自由描画領域100を読み取ることができる。
ステップS204では、複合機1は標本パッチ96をフルカラーで読み取る。具体的には、上述したように特定した領域がスキャンユニット50によって読み取られ、読み取られた標本パッチ96の画像がRAM60に格納される。
ステップS206では、制御部58は標本パッチ96の画像に基づいて背景画像の色域テーブルを生成する。背景画像の色域テーブルは、背景画像の色域と一致する標本パッチ96の色域が格納されるルックアップテーブルである。
図15は背景画像の色域テーブルに格納されるデータの一例を示すグラフである。自由描画領域100内で背景画像の領域を正確に認識するためには、制御部58は背景画像と色域が一致する標本パッチ96の色域を完全に記憶しなければならない。そこで、限られたRAM60の容量に標本パッチ96の色域を格納するためのモデル化が必要になる。標本パッチ96及び背景画像はシアンの単一色相の画像であるため、標本パッチ96を読み取った画像は、理論的にはRチャネルのみが階調を有し、B及びGチャネルは固定値(例えば256/256)の階調特性になる。しかし、実際には分版精度、スキャンユニット50とプリントユニット86のデバイスカラーの違い等により、B及びGチャネルにも階調が表れる。ただし、B及びGチャネルの階調はRチャネルの階調と強い相関関係があり、ある狭い幅でのみ変化するという特徴がある。そこで、制御部58はRチャネルの階調に対してB及びGチャネルの階調がどのように分布するかを記憶することにより、標本パッチ96及び背景画像の色域を少ない容量で記憶することができる。具体的には、制御部58は標本パッチ96の画像のRGB3チャネルの値を画素毎に調べ、任意のRチャネルの値に対するG及びBチャネルの最大値及び最小値を検出することにより、標本パッチ96の色域を記憶することができる。以下、フローチャートに基づいて詳細に説明する。
図16は背景画像の色域テーブルの生成処理の流れを示すフローチャートである。
制御部58はG及びBチャネルの最小値(Gmin,Bmin)及び最大値(Gmax,Bmax)をリセットした後(ステップS300)、以下の処理を標本パッチ96の画像の全画素について繰り返す(ステップS302)。具体的には、制御部58は全てのRの値に対応する(Gmax,Gmin,Bmax,Bmin)の値を(0,255,0,255)に設定する。
ステップS304及びステップS306では、制御部58は注目画素のGチャネルの値が、注目画素のRチャネルの値に対応付けて記憶されているGチャネルの最大値(Gmax)より大きいか判定し、大きければ注目画素のRチャネルの値に対応付けられているGチャネルの最大値(Gmax)を注目画素のGチャネルの値に更新する。
ステップS312及びステップS314では、制御部58は注目画素のGチャネルの値が、注目画素のRチャネルの値に対応付けて記憶されているGチャネルの最小値(Gmin)より小さいか判定し、小さければ注目画素のRチャネルの値に対応付けられているGチャネルの最小値(Gmin)を注目画素のGチャネルの値に更新する。
ステップS308及びステップS310では、制御部58は注目画素のBチャネルの値が、注目画素のRチャネルの値に対応付けて記憶されているBチャネルの最大値(Bmax)より大きいか判定し、大きければ注目画素のRチャネルの値に対応付けられているBチャネルの最大値(Bmax)を注目画素のBチャネルの値に更新する。
ステップS316及びステップS318では、制御部58は注目画素のBチャネルの値が、注目画素のRチャネルの値に対応付けて記憶されているBチャネルの最小値(Bmin)より小さいか判定し、小さければ注目画素のRチャネルの値に対応付けられているBチャネルの最小値(Bmin)を注目画素のBチャネルの値に更新する。
以上の処理が全画素について終了すると、Rチャネルの全ての値についてB及びGチャネルの最大値と最小値が記憶され、標本パッチ96の色域が完全に記憶される。このようにRチャネルの値に関連付けてB及びGチャネルの最大値と最小値を記憶する色域テーブルのデータサイズは、各チャネルの階調値が1バイトの場合、わずか1Kバイト(256×2×2バイト)である。以上、背景画像の色域テーブルの生成処理について説明した。
ステップS208では、複合機1は自由描画領域100を読み取る。具体的には、上述した処理によって特定された読み取り領域120(図13参照)がステップS202で特定した自由描画領域100を基準にしてスキャンユニット50によって読み取られ、読み取られた自由描画領域100とその周囲とを含む領域120の画像がRAM60に格納される。読み取り領域120は自由描画領域100に対して水平垂直の両方向に所定の幅だけ広く設定されている。
図1はユーザ画像から合成画像が形成されるまでの一連の処理において生成される画像群を示す模式図である。204は上述した減色処理によってユーザ画像202から形成された背景画像を表している。206はテンプレート画像200と背景画像204とを合成した画像を用紙に印刷した結果であるオーダシートを表している。垂直方向の破線は用紙の地色を表している。208は吹き出し線及び吹き出し文字が記入されたオーダシートを表している。自由描画領域100とその周囲とを含む領域120の画像210は、210R、210B、210GというRGB3つのカラーチャネルで構成されている。自由描画領域100とその周囲が読み取られている画像210には吹き出し線114及び吹き出し文字116が表れる。また画像210は自由描画領域100より広いため、画像210には自由描画領域100の外縁を示す矩形枠104が表れる。
ステップS210では、制御部58は自由描画領域100とその周囲とを含む領域120の画像とユーザ画像とに基づいて合成画像を形成する。
図17は合成画像の形成処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS500では、制御部58は自由描画領域100とその周囲とを含む領域120の画像210について閉曲線の外側領域が透明になるαチャネル216αを生成する(図1では、透明値の画素を白、不透明値の画素を黒で表すことによりαチャネル216αを表している。)。具体的には制御部58は、注目画素のB及びGチャネルの値が背景画像の色域テーブルに注目画素のRチャネルの値と対応付けて記憶されているB及びGチャネルの値の範囲内であるか否かを判定し、範囲内の注目画素の領域を背景画像の領域と認識し、範囲外の注目画素の領域をユーザの筆跡の領域と認識しながら、他の閉曲線に包含されていない閉曲線を検出する。制御部58はこのようにして検出した閉曲線を境にして閉曲線の外側領域を特定し、閉曲線の外側領域が透明値、閉曲線及びその内側領域が不透明値であるαチャネルを生成する。自由描画領域100の外側から領域120の画像をスキャンして閉曲線を検出することにより、閉曲線で囲まれた領域の大きさや閉曲線内の筆跡の構成と無関係に、他の閉曲線に包含されていない閉曲線、すなわち、吹き出し線114を検出することができる。尚、自由描画領域100の外縁を示す矩形枠104の色は背景画像の色域内であるため、自由描画領域100の外側から領域120の画像をスキャンして閉曲線を検出するとき、矩形枠104が閉曲線として検出されることはない。
ステップS502では、制御部58は自由描画領域100とその周囲とを含む領域120の画像210の閉曲線内の背景画像領域を白などの特定色で塗りつぶす。具体的にはαチャネル216αが不透明値である領域について、制御部58は注目画素のB及びGチャネルの値が背景画像の色域テーブルに注目画素のRチャネルの値と対応付けて記憶されているB及びGチャネルの値の範囲内であるか否かを判定し、範囲外の注目画素を吹き出し文字116と認識しながら、範囲内の注目画素を白(R=255、G=255、B=255)に変更する。このような処理の結果、自由描画領域100とその周囲とを含む領域120の画像210から吹き出し画像216が形成される。吹き出し画像216は、216R、216G、216BのRGB3チャネルとαチャネル216αの合計4チャネルで構成される。
ステップS504では、制御部58はユーザ画像202と吹き出し画像216とを合成する。具体的には制御部58は、自由描画領域100とその周囲とを含む領域120の画像210とユーザ画像202とをαチャネル216αを用いてRGBのチャネル毎に加算することによって合成画像218を形成する。このとき、吹き出し線114に対応する領域では、αチャネル216αに不透明値が設定されているため、吹き出し画像の216R、216G、216Bの各チャネルの値が設定されることによって、吹き出し線114をスキャンユニット50で読み取った値が設定される。すなわち、吹き出し線114に対応する領域には吹き出し線114が描画される。また吹き出し文字116に対応する領域(閉曲線の内側領域)でも、αチャネル216αに不透明値が設定されているため、吹き出し画像の216R、216G、216Bの各チャネルの値が設定されることによって、吹き出し文字116をスキャンユニット50で読み取った値が設定される。すなわち吹き出し文字116に対応する領域には吹き出し文字116が描画される。また吹き出し線114の内側の吹き出し文字116でない領域(閉曲線内の筆跡外の領域)では、αチャネル216αに不透明値が設定され吹き出し画像の216R、216G、216Bの各チャネルに白に対応する値が設定されているため、吹き出し画像の216R、216G、216Bの各チャネルの値が設定されることによって、白の値が設定される。すなわち、吹き出し線114の内側の吹き出し文字116でない領域には白が描画される。また吹き出し線114の外側領域(閉曲線の外側領域)では、αチャネル216αに透明値が設定されているため、ユーザ画像202の値が設定されることによって、ユーザ画像202が描画される。
図18は上述した各画像の位置の対応関係を示す模式図である。予め決められた自由描画領域100を基準にして、オーダシートを印刷するための背景画像204のレイアウトと、自由描画領域100を読み取るための領域120と、合成画像218を形成するためのユーザ画像202及び吹き出し画像216のレイアウトとを設定しておくことにより、図18に示す各画像の位置の対応関係を設定できる。具体的には、これらの設定は、レイアウト枠の座標の設定と、画像の拡大縮小率の設定と、読み取り領域の座標の設定によって行われる。
以上合成画像の形成について説明した。
ステップS214(図14参照)では、複合機1は合成画像218を印刷する。具体的には、制御部58及びプリントユニット86は上述した図9に示す処理を実行し、合成画像218を印刷する。このとき、プリントユニット86は通常モードで作動し、大中小のインク滴を噴射して用紙に画像を形成する。用紙に対する合成画像218のレイアウトは任意であるが、例えば図19に示すように1枚の用紙222に複数の合成画像218をレイアウトすることもできる。このようなレイアウトは1枚の用紙222に対応する、レイアウト枠224が複数定義されたテンプレート220をROM62に格納しておくことによって実現できる。またテンプレート220に破線画像とレイアウトを定義しておくことにより、1枚の用紙222で複数のカードを作成するための切取線226を印刷することもできる。
以上説明した一連の処理が終了すると、オーダシートに記入した吹き出し線114と吹き出し文字116とがディジタルカメラ等で撮像された被写体に上書きされ、さらに吹き出し線114の内側の吹き出し文字116でない領域が白で塗りつぶされた印刷物が複合機1によって作成される。
本発明の一実施例にかかる模式図。 本発明の一実施例にかかる斜視図。 本発明の一実施例にかかるブロック図。 本発明の一実施例にかかるフローチャート。 本発明の一実施例にかかる模式図。 本発明の一実施例にかかるヒストグラム。 本発明の一実施例にかかる模式図。 本発明の一実施例にかかる平面図。 本発明の一実施例にかかるフローチャート。 本発明の一実施例にかかるグラフ。 本発明の一実施例にかかる模式図。 本発明の一実施例にかかる模式図。 本発明の一実施例にかかる平面図。 本発明の一実施例にかかるフローチャート。 本発明の一実施例にかかるグラフ。 本発明の一実施例にかかるフローチャート。 本発明の一実施例にかかるフローチャート。 本発明の一実施例に係る模式図。 本発明の一実施例に係る模式図。
符号の説明
1:複合機(画像形成システム)、20:リムーバブルメモリ(記録媒体)、50:スキャンユニット、58:制御部(合成ユニット、合成印刷制御ユニット、オーダシート印刷制御ユニット)70:外部メモリコントローラ(アクセスユニット)、86:プリントユニット、96:標本パッチ、100:自由描画領域、114:吹き出し線(閉曲線)、116:吹き出し文字(筆跡)、202:ユーザ画像、204:背景画像、218:合成画像

Claims (8)

  1. 記録媒体に格納されているユーザ画像である第一画像にアクセスするアクセスユニットと、
    原稿の予め決められた自由描画領域をスキャンユニットに読み取らせることにより前記自由描画領域の画像である第二画像を取得し、前記第二画像を解析して前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを認識し、前記閉曲線を描画し、前記閉曲線の外側領域に前記ユーザ画像を描画し、前記閉曲線の内側領域に前記筆跡を描画し、前記閉曲線内の前記筆跡外の領域に特定色を描画することにより合成画像を形成する合成ユニットと、
    前記合成画像をプリントユニットに印刷させる合成印刷制御ユニットと、
    を備える画像形成システム。
  2. 前記原稿の用紙は前記プリントユニットに印刷されたオーダシートであって、
    前記自由描画領域を示すマークが形成された前記オーダシートを前記プリントユニットに印刷させるオーダシート印刷制御ユニットをさらに備える請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記合成ユニットは、前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを前記用紙の地色を基準に用いて認識する請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記ユーザ画像の色域を減縮した背景画像を形成する減色処理ユニットをさらに備え、
    前記オーダシート印刷制御ユニットは、前記自由描画領域に前記背景画像が形成された前記オーダシートを前記プリントユニットに印刷させ、
    前記合成ユニットは、前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを前記背景画像の色域を基準に用いて認識し、前記自由描画領域内の同一領域に対応する前記第一画像の領域と前記第二画像の領域とを同一領域に描画して前記合成画像を形成する請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記合成ユニットが認識する前記閉曲線は、前記第二画像に存在する他の閉曲線に包含されていない閉曲線である請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 前記スキャンユニットと、前記プリントユニットとをさらに備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  7. 記録媒体に格納されているユーザ画像である第一画像にアクセスし、
    原稿の予め決められた自由描画領域をスキャンユニットに読み取らせることにより前記自由描画領域の画像である第二画像を取得し、
    前記第二画像を解析して前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを認識し、
    前記閉曲線を描画し、
    前記閉曲線の外側領域に前記ユーザ画像を描画し、
    前記閉曲線の内側領域に前記筆跡を描画し、
    前記閉曲線内の前記筆跡外の領域に特定色を描画することにより合成画像を形成し、
    前記合成画像をプリントユニットに印刷させる、
    画像形成方法。
  8. 記録媒体に格納されているユーザ画像にアクセスするアクセスユニットと、
    原稿の予め決められた自由描画領域をスキャンユニットに読み取らせることにより前記自由描画領域の画像である第二画像を取得し、前記第二画像を解析して前記第二画像に存在する閉曲線と前記閉曲線内の筆跡とを認識し、前記閉曲線を描画し、前記閉曲線の外側領域に前記ユーザ画像を描画し、前記閉曲線の内側領域に前記筆跡を描画し、前記閉曲線内の前記筆跡外の領域に特定色を描画することにより合成画像を形成する合成ユニットと、
    前記合成画像をプリントユニットに印刷させる合成印刷制御ユニットと、
    としてコンピュータを機能させる画像形成プログラム。
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