JP2006351458A - 面状発熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】暖房、加熱、乾燥などの熱源として用いることのできる面状の発熱装置にあって、効果的に電極を配設することで、発熱体全体の特性を維持しつつ耐久性、及び信頼性を向上することを目的とする。
【解決手段】電気絶縁性基材5,10,11上に印刷形成された電極6,12,13及びこれら電極により給電される高分子抵抗体7,14,15と、片面に電極の給電部に給電するリード線21,22,25を接続し、もう一方の面に導電性樹脂材料を形成して前記電極に面接合するように構成した端子部材18,19,20と、前記電極と端子部材及び高分子抵抗体を覆い電気絶縁性基材と密着させて配設した被覆材9,16,17とを具備し、複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士をリード線で接続してそれら複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としたものである。
【選択図】図1
【解決手段】電気絶縁性基材5,10,11上に印刷形成された電極6,12,13及びこれら電極により給電される高分子抵抗体7,14,15と、片面に電極の給電部に給電するリード線21,22,25を接続し、もう一方の面に導電性樹脂材料を形成して前記電極に面接合するように構成した端子部材18,19,20と、前記電極と端子部材及び高分子抵抗体を覆い電気絶縁性基材と密着させて配設した被覆材9,16,17とを具備し、複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士をリード線で接続してそれら複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、暖房、加熱、乾燥用などの熱源として用いることのできる面状発熱装置に関するものである。
従来、この種の面状発熱装置は、図4、図5に示したように、高分子抵抗体50、及びこの高分子抵抗体50に給電するための一対の櫛形電極51、52をポリエステルシートなどの電気絶縁性の基材53上に配置したものであった。
前記櫛形電極51、52は導電性ペーストを印刷・乾燥して、また高分子抵抗体50は高分子抵抗体インクを印刷・乾燥してそれぞれ得たものである。さらに基材53と同様の材質の被覆材54で櫛形電極51、52及び高分子抵抗体50を被覆して保護する構成としている。
基材53及び被覆材54としてポリエステルフィルムを用いる場合には、被覆材54に例えばポリエチレン系の熱融着性樹脂55をあらかじめ接着しておき、加熱ローラ56,57を介して熱時加圧することにより、前記基材53と被覆材54とを熱融着性樹脂55を介して接合するようにしていた。
これにより、櫛形電極51、52及び高分子抵抗体50は外界から隔離され、長期的な信頼性を確保できるのである。
さらに、具体的な製造方法を述べると、櫛形電極51、52及び高分子抵抗体50を上面に形成した基材53を左方向より2本の加熱ロール56、57間に導入する。一方、被覆材54は熱融着性樹脂55面を下面にして、上部より加熱ロール56、57間に導入する。基材53と被覆材54の接着は加熱ロール56、57の熱及び加圧力で熱融着性樹脂55を融解してのちに冷却することで行われる。
この高分子抵抗体50を形成する高分子抵抗体インクとしては、ベースポリマーと、カーボンブラック、金属粉末、グラファイトなどの導電性物質を溶媒に分散してなり、特にベースポリマーとして結晶性樹脂を用いてPTC特性を持たせたものが多い(例えば、特許文献1、2、3参照)。
PTC特性とは、温度上昇によって抵抗値が上昇し、ある温度に達すると抵抗値が急激に増加する抵抗温度特性(抵抗が正の温度係数を有する意味のPositive Temperature Coefficientの頭文字を取っている)を意味しており、PTC特性を有する高分子抵抗体50は、自己温度調節機能を有する面状発熱体を提供できる。
特開昭56−13689号公報
特開平6−96843号公報
特開平8−120182号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ポリエステルシートなどの電気絶縁性の基材53に印刷した櫛形電極51,52及び高分子抵抗体50で面状発熱体を構成するため、面状発熱体の配設箇所が複数になる場合、例えば、メイン面状発熱体の両サイドに補助の面状
発熱体が配設されるような袖付き形状の面状発熱体が必要となるサイド付座席に用いるシートヒータでは、面状発熱体の櫛形電極51,52及び高分子抵抗体50の配設が電圧ドロップや強度を考慮すると設計的に制約を生じ、性能を損なう課題があった。
発熱体が配設されるような袖付き形状の面状発熱体が必要となるサイド付座席に用いるシートヒータでは、面状発熱体の櫛形電極51,52及び高分子抵抗体50の配設が電圧ドロップや強度を考慮すると設計的に制約を生じ、性能を損なう課題があった。
つまり、図6のように、両サイドの面状発熱体に挟まれる面状発熱体即ち面状発熱体間に位置する面状発熱体のどちらかの一方の櫛形電極51が、電気の供給を受ける部分とつぎの面状発熱体に電気の供給をする部分の2箇所がどうしても必要となり、どちらかの一方の電極51が長くなり、電圧ドロップすることにより、面状発熱体の温度が低下し発熱特性が劣化することに加え、櫛形電極51を配設する部分が電気の供給を受ける部分とつぎの面状発熱体に電気の供給をする部分の2箇所となるために面状発熱体の発熱面積が減少することにより、面状発熱体全体の暖房特性が得られなくなってしまう心配があった。
また、それに加え、面状発熱体間の基材53はつなぐ部分を残して廃棄するために基材ロスを発生するとともに、面状発熱体間をつなぐ基材53部分は、細くなり強度的に弱くなってしまい、印刷した櫛形電極51,52の断線や劣化を生じ耐久的に劣化してしまう心配があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、面状発熱体間の電極をリード線で接続することにより、効果的に電極を配設出来るようにして発熱体全体の暖房特性を維持しつつ耐久性等の信頼性を向上することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の面状発熱装置は、電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に印刷形成された電極及びこの電極により給電される高分子抵抗体と、片面に電極の給電部に給電するリード線を接続し、もう一方の面に導電性樹脂材料を形成して前記電極に面接合するように構成した端子部材と、前記電極と端子部材及び高分子抵抗体を覆い電気絶縁性基材と密着させて配設した被覆材とを具備し、複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士をリード線で接続してそれら複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としてある。
上記した構成によって、複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士をリード線で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としてあるので、それぞれの面状発熱体の電極及び抵抗体の配設における設計的な制約が低減され、異なる形状の面状発熱体を効果的につなぎ合わせることができるなど、異形状の面状発熱体の性能を充分に引き出すことができるようになる。
つまり、複数の面状発熱体をリード線で接続して電気的に一体化することで、それぞれの面状発熱体は隣り合う面状発熱体の電気の供給を基材に印刷する電極で行わずにリード線でパラレルにあるいはシリーズに自由に接続できるようになり、設計的な制約が低減され、電極が長くなって電圧ドロップすることや、隣り合う面状発熱体に電気の供給するために発熱面積が減少することの心配が無くなり、面状発熱体全体の暖房特性を引き出せるようになる。
また、面状発熱体間をつなぐ部分の基材廃棄ロスを廃止出来るとともに、面状発熱体間の強度も、リード線で構成されるので、格段と強くすることができ、耐久的にも信頼性を向上することができるようになる。
本発明の面状発熱装置は、複数の面状発熱体をリード線で接続して電気的に一体化した構成としてあるので、それぞれの面状発熱体の電極及び抵抗体の配設における設計的な制
約が低減でき、異形状の面状発熱体の性能を充分に引き出すとともに、基材廃棄ロスを廃止しかつ耐久性等の信頼性を向上することができるようになる。
約が低減でき、異形状の面状発熱体の性能を充分に引き出すとともに、基材廃棄ロスを廃止しかつ耐久性等の信頼性を向上することができるようになる。
第1の発明の面状発熱装置は、電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に印刷形成された電極及びこの電極により給電される高分子抵抗体と、片面に電極の給電部に給電するリード線を接続し、もう一方の面に導電性樹脂材料を形成して前記電極に面接合するように構成した端子部材と、前記電極と端子部材及び高分子抵抗体を覆い電気絶縁性基材と密着させて配設した被覆材とを具備し、複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士をリード線で接続してそれら複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としてある。
そして、複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士をリード線で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としてあるので、それぞれの面状発熱体の電極及び抵抗体の配設における設計的な制約が低減され、異なる形状の面状発熱体を効果的につなぎ合わせることができるなど、異形状の面状発熱体の性能を充分に引き出すことができるようになる。
つまり、複数の面状発熱体をリード線で接続して電気的に一体化することで、それぞれの面状発熱体は隣り合う面状発熱体の電気の供給を電気絶縁性基材に印刷する電極で行わずにリード線でパラレルにあるいはシリーズに自由に接続できるようになり、設計的な制約が低減され、電極が長くなって電圧ドロップすることや、隣り合う面状発熱体に電気の供給するために発熱面積が減少することの心配が無くなり、面状発熱装置全体の特性を引き出せるようになる。
また、面状発熱体間をつなぐ部分の基材廃棄ロスを廃止出来るとともに、面状発熱体間の強度も、リード線で構成されるので、格段と強くすることができ、耐久的にも信頼性を向上することができるようになる。
第2の発明の面状発熱体は、特に第1の発明の複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士を着脱自在な中継手段を有するリード線で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としてある。
そして、複数の面状発熱体を着脱自在な中継手段を有するリード線で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としてあるので、着脱自在な中継手段部分で、面状発熱体を切り離し自在にあるいは複数の面状発熱体を連ねることができるようになり、面状発熱体の配設の自由度が大幅に拡がり、面状発熱体をモジュール化でき、面状発熱体の生産性や施工性などを向上することができ
るようになる。
るようになる。
第3の発明の面状発熱体は、特に第1〜2の発明の面状発熱体に給電する電極のどちらか一方あるいは両方を閉回路となるように構成してある。
そして、面状発熱体に給電する電極のどちらか一方あるいは両方を閉回路となるように構成してあるので、電極に一部が何らかの理由で亀裂や断線状態となっても、電気が回り込んで供給されるために、面状発熱体の発熱に大きな支障を与えることなく使用出来るようになり、面状発熱体の耐久性を大幅に向上することができるようになる。
第4の発明は、特に第1〜3の発明の端子部材の導電性樹脂材料が電極に対して熱接着性を示すとともに熱硬化性とした構成としてある。
そして、前記端子部材の導電性樹脂材料が電極に対して熱接着性を示すとともに熱硬化性とした構成としてあるので、端子部材の導電性樹脂材料が電極に接合される前は未硬化の状態とし、面接合時に熱をかけることで接着が可能となり、リード線の取り付け時等の電極に熱をかけた時に熱接着して硬化させることにより、その熱硬化の過程において、揮発分が除去されているので発泡せず、緻密な構造となり、十分な強度が得ら、導電性樹脂材料の本来の接着強度を発揮でき、簡単な構成で端子部材が電極に確実に面接合できるようになる。
第5の発明は、特に第1〜4の発明のリード線の取り付け部に絶縁性保護処理を施した構成としてある。
そして、リード線の取り付け部に絶縁性保護材を塗布し絶縁性保護処理を施した構成としてあるので、リード線の取り付け部から電極及び電極により給電される高分子抵抗体が絶縁性保護材に保護され、外気と遮断されて構成されるようになり、湿気や異物による汚染劣化や、電極のマイグレーションによるショートなどの不具合を防止でき、より性能の安定性や耐久性を向上させることができる。
第6の発明は、特に第1〜5の発明の面状発熱装置を暖房器具の熱源として搭載することで、その効率を向上したものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2において、面状発熱装置は、メイン面状発熱体1の両側に左右サイド面状発熱体2,3を連結して構成してある。
図1、図2において、面状発熱装置は、メイン面状発熱体1の両側に左右サイド面状発熱体2,3を連結して構成してある。
メイン面状発熱体1は、ポリエステル不織布4にラミネートされたポリエステルフィルム等の薄肉の電気絶縁性基材5と、この電気絶縁性基材5上に銀ペーストの印刷・乾燥により形成した一対の電極6と、これら電極6に重なるように高分子抵抗体インクによる印刷・乾燥で形成した高分子抵抗体7とからなる。
そして、上記電極6、高分子抵抗体7、及び電気絶縁性基材5と、アクリル系接着剤等の接着性樹脂層8を予め形成したポリエステルフィルム等の薄肉の電気絶縁性オーバコート材をラミネートした被覆材9とを貼り合わせて形成される。
上記電極6は、相対向するように、かつ幅広く位置させた主電極6a,6bから櫛形形状の複数の枝電極6c、6dを交互に突出させてもので、これに重なるように配設した高分子抵抗体7に枝電極6c、6dを介して給電される。その結果、高分子抵抗体7に電流が流れ、発熱するようになる。
この高分子抵抗体7はPTC特性を有し、温度に比例してその抵抗値が変化する自己温度調節機能をもち、特別な温度コントロールが不要である。
さらに上記電極6の配設パターンを述べると、図1に示すように、中側に位置する主電極6bの中心から外に向けて櫛形形状の枝電極6dを伸張し、また、この主電極6bを包囲するように位置させた主電極6aから内側に向けて櫛形形状の枝電極6dを伸張させた形態をとっている。外側に位置する主電極6aは閉回路を構成している。
また、左右サイド面状発熱体2,3も同様に構成され、電気絶縁性基材10,11上に銀ペーストの印刷・乾燥により形成した一対の電極12,13と、これら電極12,13に重なるように高分子抵抗体インクの印刷・乾燥により形成した高分子抵抗体14,15と、電気絶縁性オーバコート材をラミネートした被覆材16,17とを貼り合わせたものである。
上記電極12,13は、相対向するように、かつ幅広く位置させた主電極12a,12b、13a,13bから櫛形形状の複数の枝電極12c,12d、13c,13dを交互に突出させてもので、これに重なるように配設した高分子抵抗体14,15に枝電極12c,12d、13c,13dを介して給電される。その結果、高分子抵抗体14,15に電流が流れ、発熱するようになる。
この高分子抵抗体14,15はPTC特性を有し、温度に比例してその抵抗値が変化する自己温度調節機能をもち、特別な温度コントロールが不要である。
さらに上記電極12,13の配設パターンを述べると、図1に示すように、中側に位置する主電極12b,13bの中心から外に向けて櫛形形状の枝電極12c,13cを伸張し、また、この主電極12b,13bを包囲するように位置させた主電極12a,13aから内側に向けて櫛形形状の枝電極12d,13dを伸張させた形態をとっている。外側に位置する主電極12a,13aは閉回路を構成している。
そして、メイン面状発熱体1および左右サイド面状発熱体2,3の主電極給電部分に端子部材18,19,20を面接合するとともに、それぞれの端子部材18,19,20にリード線21,22を接続する。これらのリード線21,22は同極となる左右サイド面状発熱体2,3の主電極給電部分からメイン面状発熱体1の主電極給電部分を介して電源へ接続するように構成してある。さらに、リード線21,22の取り付け部には、シリコン接着剤などの絶縁性保護材23を塗布してある。
また、加工々程の順序としては基本的に同じなのでメイン面状発熱体1で説明すると、まず、この端子部材18の電極6の給電部分に接する面には導電性樹脂材料18aが形成してあり、この導電性樹脂材料18aによって電極6と端子部材18の間は電気的、及び物理的に接合されている。
導電性樹脂材料18aは電極6に対して熱接着性を示すとともに熱硬化性としてあり、共重合ポリエステルに導電性付与材として銀粉末を分散し、さらに、硬化剤としてイソシアネートを適量添加して作製された導電性ペーストを使用している。
この段階の導電性樹脂材料18aは、イソシアネートによる硬化反応が生じないように低温で乾燥されているために熱可塑性を保持しており、融点以上の温度で加圧すれば電極6との熱融着が可能である状態にある。この場合、特に、電極6に導電性樹脂材料18aは同種の樹脂を使用すると熱融着性は極めて良く、十分な熱融着強度が得られる。
次に、ポリエステル不織布4にラミネートされたポリエステルフィルム等の薄肉の電気絶縁性基材5をロール状に作成したものに、銀ペーストの印刷・乾燥により一対の電極6を形成する。次に、電極6に重なるように高分子抵抗体インクを印刷・乾燥により高分子抵抗体7を形成したのちに、電極6、高分子抵抗体7、及び電気絶縁性基材5と、アクリル系接着剤等の接着性樹脂層8とを被覆材9を貼り合わせて、発熱体本体部分を完成する。
そして、発熱体本体部分の外形抜きを行った後、半田こてで被覆材9を溶かしてリード
線21,22を半田24で接続し、最後に、リード線21,22の取付部にシリコン接着剤などの絶縁性保護材23を塗布して組み立てが完了する。 ここで、メイン面状発熱体1および右サイド面状発熱体3と左サイド面状発熱体2の主電極給電部分に端子部材18,19,20を面接合するとともに、それぞれの端子部材18,19,20にリード線21,22を接続し、これらのリード線は同極となる右サイド面状発熱体2と左サイド面状発熱体3の主電極給電部分からそれぞれメイン面状発熱体1の主電極給電部分へ接続するリード線21,22を介し、メイン面状発熱体1の主電極給電部分から電源へ接続するリード線25が接続されるように構成してあるので、それぞれの面状発熱体の電極6,12,13、及び抵抗体7,14,15の配設における設計的な制約が低減され、異なる形状の面状発熱体を効果的につなぎ合わせることができるなど、異形状の面状発熱体の性能を充分に引き出すことができるようになる。
線21,22を半田24で接続し、最後に、リード線21,22の取付部にシリコン接着剤などの絶縁性保護材23を塗布して組み立てが完了する。 ここで、メイン面状発熱体1および右サイド面状発熱体3と左サイド面状発熱体2の主電極給電部分に端子部材18,19,20を面接合するとともに、それぞれの端子部材18,19,20にリード線21,22を接続し、これらのリード線は同極となる右サイド面状発熱体2と左サイド面状発熱体3の主電極給電部分からそれぞれメイン面状発熱体1の主電極給電部分へ接続するリード線21,22を介し、メイン面状発熱体1の主電極給電部分から電源へ接続するリード線25が接続されるように構成してあるので、それぞれの面状発熱体の電極6,12,13、及び抵抗体7,14,15の配設における設計的な制約が低減され、異なる形状の面状発熱体を効果的につなぎ合わせることができるなど、異形状の面状発熱体の性能を充分に引き出すことができるようになる。
つまり、複数の面状発熱体をリード線21,22で接続して電気的に一体化することで、それぞれの面状発熱体は隣り合う面状発熱体の電気の供給を電気絶縁性基材に印刷する電極6,12,13で行わずにリード線21,22で自由にパラレルにあるいはシリーズに自由に接続できるようになり、設計的な制約が低減され、電極が長くなって電圧ドロップすることや、隣り合う面状発熱体に電気の供給するために発熱面積が減少することの心配が無くなり、面状発熱体全体の暖房特性を引き出せるようになる。
また、面状発熱体間の基材をつなぐ部分の基材廃棄ロスを廃止出来るとともに、面状発熱体間の強度も、リード線21,22で構成されるので、格段と強くすることができ、耐久的にも信頼性を向上することができるようになる。
さらに、この電極の配設パターンは、図1に示すように、中側に位置する主電極の中心から外に向けて配設した櫛形形状の複数の枝電極6dに交互に位置するように、中側に位置する主電極6bを周囲から包囲するように位置させた外側に位置する主電極6aから内側に向けて配設した櫛形形状の複数の枝電極6dが配設してあり、外部からのストレスが多い外側に位置する主電極6aは閉回路の構成としてあるので、外側に位置する電極の一部が何らかの理由で亀裂や断線状態となっても、電気が回り込んで供給されるために、面状発熱体の発熱に大きな支障を与えることなく使用出来るようになり、面状発熱体の耐久性を大幅に向上することができるようになる。
また、端子部材18,19,20の導電性樹脂材料18aが電極6,12,13に対して熱接着性を示すとともに熱硬化性とした構成としてあるので、端子部材18,19,20の導電性樹脂材料18aが電極6,12,13に接合される前は未硬化の状態とし、面接合時に熱をかけることで接着が可能となり、リード線21,22の取付時等の電極6,12,13に熱をかけた時に熱接着して硬化させることにより、その熱硬化の過程において、揮発分が除去されているので発泡せず、緻密な構造となり、十分な強度が得ら、導電性樹脂材料の本来の接着強度を発揮でき、簡単な構成で端子部材18.19.20が電極6,12,13に確実に面接合できるようになる。
そしてまた、リード線21,22の取り付け部に絶縁性保護材23を塗布し絶縁性保護処理を施した構成としてあるので、リード線21,22の取り付け部から電極6及びこの電極6により給電される高分子抵抗体7が絶縁性保護材に保護され、外気と遮断されて構成されるようになり、湿気や異物による汚染劣化や、電極6のマイグレーションによるショートなどの不具合を防止でき、より性能の安定性や耐久性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2を示し、複数の面状発熱体を着脱自在とする構成が実施の形態1と異なるもので、同一部分は同一番号を付して異なる部分のみを説明する。
図3は本発明の実施の形態2を示し、複数の面状発熱体を着脱自在とする構成が実施の形態1と異なるもので、同一部分は同一番号を付して異なる部分のみを説明する。
すなわち、メイン面状発熱体1および右サイド面状発熱体2と左サイド面状発熱体3からなる複数の面状発熱体の電極6,12,13の所定位置に端子部材18,19,20を配設し、それぞれの端子部材18,19,20同士を着脱自在な中継端子からなる中継手段26を有するリード線19,20で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としてある。
そして、メイン面状発熱体1および右サイド面状発熱体3と左サイド面状発熱体2からなる複数の面状発熱体を着脱自在な中継手段26を有するリード線19,20で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化した構成としてあるので、着脱自在な中継手段26部分で、面状発熱体を切り離し自在にあるいは複数の面状発熱体をさらに連ねることができるようになり、面状発熱体の配設の自由度が大幅に拡がり、面状発熱体をモジュール化でき、面状発熱体の生産性や施工性などを向上することができるようになる。
なお、端子部材の接着など複数の面状発熱体の説明をメイン面状発熱体で代表して説明したがこれは、同様に他の右サイド面状発熱体と左サイド面状発熱体についても同様にな効果が得られ、また、複数の面状発熱体をリード線で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化する構成と、着脱自在な中継手段を有するリード線で接続する構成を個別に説明したが、これは組み合わせてもよく、その他各部の構成も本発明の目的を達成する範囲であればその構成はどのようなものであってもよい。
以上のように、本発明は複数の面状発熱体間の電極をリード線で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化することにより、効率的に電極を配設出来るようにして発熱体全体の暖房特性を維持しつつ耐久性等の信頼性を向上することができ、使い勝手が大幅に向上するものであり、主に車輌に用いられるカーシートヒータや、ハンドルヒータ等の車輌用や暖房器具や加熱器具等の用途にも適用できる。
1,2,3 面状発熱体
5,10,11 電気絶縁性基材
6,12,13 電極
7,14,15 高分子抵抗体
9,16,17 被覆材
18,19,20 端子部材
21,22,25 リード線
5,10,11 電気絶縁性基材
6,12,13 電極
7,14,15 高分子抵抗体
9,16,17 被覆材
18,19,20 端子部材
21,22,25 リード線
Claims (6)
- 電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に印刷形成された電極及びこの電極により給電される高分子抵抗体と、片面に電極の給電部に給電するリード線を接続し、もう一方の面に導電性樹脂材料を形成して前記電極に面接合するように構成した端子部材と、前記電極と端子部材及び高分子抵抗体を覆い電気絶縁性基材と密着させて配設した被覆材とを具備し、複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士をリード線で接続してそれら複数の面状発熱体を電気的に一体化した面状発熱装置。
- 複数の面状発熱体の電極の所定位置に端子部材を配設し、それぞれの端子部材同士を着脱自在な中継手段を有するリード線で接続して複数の面状発熱体を電気的に一体化した請求項1記載の面状発熱装置。
- 面状発熱体に給電する電極のどちらか一方あるいは両方を閉回路となるように構成した請求項1〜2記載のいずれか1記載の面状発熱装置。
- 端子部材の導電性樹脂材料が電極に対して熱接着性を示すとともに熱硬化性とした請求項1〜3記載のいずれか1記載の面状発熱装置。
- リード線の取り付け部に絶縁性保護処理を施した請求項1〜4記載のいずれか1項記載の面状発熱装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載の面状発熱装置を熱源として搭載した暖房器具。
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