JP2006351240A - 電磁継電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁継電器における衝突音を十分に低減する。
【解決手段】 弾性部材26が装着される連結部材(可動部材)21に、弾性部材26が侵入可能な逃がし空間211を形成し、電磁コイル14のボビン141に、弾性部材26側に向かって突出する突起部141aを設けている。連結部材(可動部材)21が吸引されたときに、弾性部材26が第1突起部141aに当接して変形されつつ逃がし空間211に侵入するため、弾性部材26の剪断変形領域を拡大することができる。その結果、弾性部材26の剪断変形領域内で連結部材(可動部材)21を停止させることが容易になり、弾性部材26に緩衝効果を確実に発揮させて、衝突音を十分に低減することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電気回路の開閉を行う電磁継電器に関するもので、車両用の電磁継電器に適用して有効である。
従来の電磁継電器は、可動鉄片と板バネと可動接点が一体化された可動部材を有し、電磁コイルへの非通電時には可動部材がストッパに当接して、可動部材の移動範囲が規定されるようになっている。
そして、ゴム製のシート状の弾性部材をストッパに装着して、電磁コイルへの通電が遮断されて可動部材がストッパに衝突した際の衝突音を低減するようにしている。ここで、弾性部材における中央部付近が可動部材側に突出した状態で、換言すると、弾性部材における中央部付近がストッパから離れた状態で、弾性部材がストッパに保持されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−110014号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電磁継電器は、電磁コイルへの通電が遮断されて可動部材がストッパ側に向かって移動する過程において、弾性部材における中央部付近がストッパに当たるまでは弾性部材は撓み変形(剪断変形)し、弾性部材における中央部付近がストッパに当たってからは弾性部材は圧縮変形する。
そして、ゴムは剪断変形に比べて圧縮変形しにくいため、弾性部材における中央部付近がストッパに当たった時点からは弾性部材による緩衝効果はあまり期待できず、衝突音を十分に低減することができないという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、電磁継電器における衝突音を十分に低減することを目的とする。
本発明は、吸引部材(14、18)および可動部材(19、21、22、23)のうちの一方の部材には、弾性体よりなる第1弾性部材(26)が装着されるとともに、第1弾性部材(26)が侵入可能な第1逃がし空間(211)が形成され、吸引部材(14、18)および可動部材(19、21、22、23)のうち第1弾性部材(26)が装着されていない他方の部材には、第1弾性部材(26)側に向かって突出する第1突起部(141a)が、第1逃がし空間(211)に対向する位置に設けられ、可動部材(19、21、22、23)が吸引部材(14、18)側に吸引されたときに、第1弾性部材(26)が第1突起部(141a)に当接して変形されつつ第1逃がし空間(211)に侵入するように構成されていることを、第1の特徴とする。
なお、第1弾性部材としては、例えばゴム製の第1弾性部材を用いることができる。
これによると、可動部材が吸引部材側に吸引されたときに、第1弾性部材が第1突起部に当接して変形されつつ第1逃がし空間に侵入するため、第1弾性部材の剪断変形領域を拡大することができる。その結果、可動部材が吸引部材側に吸引されたときに、第1弾性部材の剪断変形領域内で可動部材を停止させることが容易になり、第1弾性部材に緩衝効果を確実に発揮させて、衝突音を十分に低減することができる。
また、上述のように第1弾性部材の剪断変形領域を拡大して可動部材の移動範囲を大きくすることができるため、可動部材が吸引部材側に吸引されたときに可動接点が固定接点に当接する形式の電磁継電器の場合は、可動接点が固定接点に当接する位置まで可動部材を容易且つ確実に移動させることができる。
本発明は、可動部材(19、21、22、23)およびストッパ(17)のうちの一方の部材には、弾性体よりなる第2弾性部材(27)が装着されるとともに、第2弾性部材(27)が侵入可能な第2逃がし空間(171)が形成され、可動部材(19、21、22、23)およびストッパ(17)のうち第2弾性部材(27)が装着されていない他方の部材には、第2弾性部材(27)側に向かって突出する第2突起部(213)が、第2逃がし空間(171)に対向する位置に設けられ、可動部材(19、21、22、23)が吸引部材(14、18)から遠ざかる向きに移動するときに、第2弾性部材(27)が第2突起部(213)に当接して変形されつつ第2逃がし空間(171)に侵入するように構成されていることを、第2の特徴とする。
これによると、可動部材が吸引部材から遠ざかる向きに移動するときに、第2弾性部材が第2突起部に当接して変形されつつ第2逃がし空間に侵入するため、第2弾性部材の剪断変形領域を拡大することができる。その結果、可動部材が吸引部材から遠ざかる向きに移動するときに、第2弾性部材の剪断変形領域内で可動部材を停止させることが容易になり、第2弾性部材に緩衝効果を確実に発揮させて、衝突音を十分に低減することができる。
また、上述のように第2弾性部材の剪断変形領域を拡大して可動部材の移動範囲を大きくすることができるため、可動部材が吸引部材から遠ざかる向きに移動したときに可動接点が固定接点に当接する形式の電磁継電器の場合、可動接点が固定接点に当接する位置まで可動部材を容易且つ確実に移動させることができる。
本発明は、吸引部材(14、18)および可動部材(19、21、22、23)のうちの一方の部材には、弾性体よりなる第1弾性部材(26)が装着されるとともに、第1弾性部材(26)が侵入可能な第1逃がし空間(211)が形成され、吸引部材(14、18)および可動部材(19、21、22、23)のうち第1弾性部材(26)が装着されていない他方の部材には、第1弾性部材(26)側に向かって突出する第1突起部(141a)が、第1逃がし空間(211)に対向する位置に設けられ、可動部材(19、21、22、23)が吸引部材(14、18)側に吸引されたときに、第1弾性部材(26)が第1突起部(141a)に当接して変形されつつ第1逃がし空間(211)に侵入するように構成され、可動部材(19、21、22、23)およびストッパ(17)のうちの一方の部材には、弾性体よりなる第2弾性部材(27)が装着されるとともに、第2弾性部材(27)が侵入可能な第2逃がし空間(171)が形成され、可動部材(19、21、22、23)およびストッパ(17)のうち第2弾性部材(27)が装着されていない他方の部材には、第2弾性部材(27)側に向かって突出する第2突起部(213)が、第2逃がし空間(171)に対向する位置に設けられ、可動部材(19、21、22、23)が吸引部材(14、18)から遠ざかる向きに移動するときに、第2弾性部材(27)が第2突起部(213)に当接して変形されつつ第2逃がし空間(171)に侵入するように構成されていることを、第3の特徴とする。
これによると、第1の特徴による効果および第2の特徴による効果を、得ることができる。
本発明は、第1弾性部材(26)が装着された一方の部材には、第1逃がし空間(211)の両側に、第1弾性部材(26)が挿入される第1溝(212)が形成され、リング状の第1弾性部材(26)が第1溝(212)に挿入されて一方の部材に保持されていることを、第4の特徴とする。
これによると、リング状の第1弾性部材を第1溝に挿入するだけで第1弾性部材が一方の部材に保持されるため、一方の部材に対する第1弾性部材の組み付けが容易である。
本発明は、第2弾性部材(27)が装着された一方の部材には、第2逃がし空間(171)の両側に、第2弾性部材(27)が挿入される第2溝(172)が形成され、リング状の第2弾性部材(27)が第2溝(172)に挿入されて一方の部材に保持されていることを、第5の特徴とする。
これによると、リング状の第2弾性部材を第2溝に挿入するだけで第2弾性部材が一方の部材に保持されるため、一方の部材に対する第2弾性部材の組み付けが容易である。
本発明は、第1弾性部材(26)は可動部材における樹脂製の連結部材(21)に装着され、第1突起部(141a)は電磁コイルにおける樹脂製のボビン(141)に設けられていることを、第6の特徴とする。
これによると、連結部材は樹脂製であるため、第1逃がし空間や第1溝を連結部材に容易に設けることができる。また、ボビンは樹脂製であるため、第1突起部をボビンに容易に設けることができる。
本発明は、第2突起部(213)は可動部材における樹脂製の連結部材(21)に設けられていることを、第7の特徴とする。
これによると、連結部材は樹脂製であるため、第2突起部を連結部材に容易に設けることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電磁継電器のコイル非通電時の状態を示す断面図、図2は図1のA部のコイル通電時の状態を示す拡大図、図3は図2のB矢視図、図4は図1の電磁継電器における可動部材を図1のC方向から見たC矢視図、図5は図1のD部の拡大断面図、図6は図5のE矢視図、図7は図1の電磁継電器におけるストッパおよび弾性部材を図1のC方向から見たC矢視図である。
図1に示すように、樹脂よりなる板状のベース10に、樹脂よりなる有底筒状のケース11が嵌合されており、ベース10とケース11とによって内部に空間(以下、内部空間という)10aが形成されている。
ベース10には、2つの回路端子12(一方のみ図示)が圧入等にて固定されている。2つの回路端子12における内部空間10a側の端部には、導電金属製の固定接点13がそれぞれかしめ固定されている。2つの回路端子12は、一端がベース10から突出しており、一方が電気負荷(図示せず)に接続され、他方が電源(図示せず)に接続される。
また、ベース10には、それぞれ電磁コイル14に接続された2つのコイル端子15(一方のみ図示)、ヨーク16、さらにはストッパ17が圧入等にて固定されている。
電磁コイル14は、樹脂製のボビン141と、ボビン141に巻かれたコイルワイヤ142とを有し、通電時に電磁力を発生する。ボビン141の中心穴部には、磁性体金属材料よりなる固定鉄心18が配置されている。なお、電磁コイル14と固定鉄心18は、本発明の吸引部材を構成する。
ヨーク16は、磁性体金属材料よりなり、電磁コイル14により誘起された磁束の磁路を構成する。そして、ヨーク16に電磁コイル14が固定されている。
固定鉄心18に対向する位置に、磁性体金属製の可動鉄片19が配置されており、可動鉄片19は、コイル通電時に固定鉄心18側に吸引される。また、可動鉄片19は、略L字状に曲げられた金属製の連結板20によってヨーク16に連結されている。連結板20は、コイル非通電時に可動鉄片19が固定鉄心18から離れる向きの弾性力を可動鉄片19に作用させる。
可動鉄片19には、樹脂製の連結部材21によって、コの字状の導電金属製の板バネ22が連結されている(図4参照)。板バネ22の両端には、導電金属製の可動接点23がかしめ固定されており、この可動接点23は、固定接点13に対向して配置されている。なお、可動鉄片19、連結部材21、板バネ22および可動接点23は、一体的に動くようになっており、本発明の可動部材を構成する。
ケース11における固定接点13および可動接点23の近傍には、可動接点23が固定接点13から離れる際に発生するアークを遮断するための永久磁石24が配置されている。
そして、電磁コイル14に通電すると、その電磁力により可動鉄片19が固定鉄心18側に吸引され、可動接点23が固定接点13に当接して2つの固定接点13間が板バネ22によって接続されることにより、電気回路が閉じられる。
一方、電磁コイル14への通電が遮断されると、連結板20の弾性力により可動接点23が固定接点13から離され、電気回路が開かれる。
次に、本実施形態の特徴点について説明する。図1〜図4に示すように、連結部材21には、リング状の第1弾性部材26が装着されている。第1弾性部材26は、非金属の固体の弾性体よりなり、より詳細には、弾性および耐熱性に富むゴム(例えばフッ素ゴム)よりなる。因みに、第1弾性部材26を図2のB方向から見たときの第1弾性部材26の形状は、連結部材21に装着されていない自由状態では略真円であり、連結部材21に装着されるとともに後述する第1突起部141aから離れた状態では楕円状になっている。
ボビン141には、第1弾性部材26側に向かって突出する第1突起部141aが一体成形されている。そして、コイル非通電時には第1弾性部材26と第1突起部141aは離れており、一方、電磁コイル14に通電されて可動鉄片19が固定鉄心18側に吸引された際には、第1弾性部材26が第1突起部141aに当接して、第1弾性部材26が撓むようになっている。
連結部材21には、第1弾性部材26が撓んだときに第1弾性部材26の撓んだ部位が侵入可能な第1逃がし空間211が形成されている。第1逃がし空間211は、矩形状で、貫通した穴になっている。そして、前述の第1突起部141aは、この第1逃がし空間211に対向する位置に設けられている。
また、連結部材21には、第1逃がし空間211の両側に第1溝212が形成されている。そして、第1弾性部材26を2つの第1溝212に挿入することにより、第1弾性部材26を連結部材21に保持している。なお、連結部材21において第1弾性部材26が当たる部位は、面取りされている。
図1、図5〜図7に示すように、ストッパ17は、金属板材をプレス成形したもので、連結部材21に対向する位置に配置されており、このストッパ17には、リング状の第2弾性部材27が装着されている。第2弾性部材27は、非金属の固体の弾性体よりなり、より詳細には、弾性および耐熱性に富むゴム(例えばフッ素ゴム)よりなる。因みに、第2弾性部材27を図5のE方向から見たときの第2弾性部材27の形状は、ストッパ17に装着されていない自由状態では略真円であり、ストッパ17に装着されるとともに後述する第2突起部213から離れた状態では楕円状になっている。
連結部材21には、第2弾性部材27側に向かって突出する第2突起部213が一体成形されている。そして、電磁コイル14に通電されて可動鉄片19が固定鉄心18側に吸引されているときには、第2弾性部材27と第2突起部213は離れており、一方、コイル非通電時には第2弾性部材27が第2突起部213に当接して、第2弾性部材27が撓むようになっている。
ストッパ17には、第2弾性部材27が撓んだときに第2弾性部材27の撓んだ部位が侵入可能な、切り欠き状の第2逃がし空間171が形成されている。そして、前述の第2突起部213は、この第2逃がし空間171に対向する位置に設けられている。
また、ストッパ17には、第2逃がし空間171の両側に第2溝172が形成されている。そして、第2弾性部材27を2つの第2溝172に挿入することにより、第2弾性部材27をストッパ17に保持している。なお、ストッパ17において第2弾性部材27が当たる部位は、面取りされている。
ストッパ17は、可動鉄片19等の可動部材が固定鉄心18から遠ざかる向きの移動範囲を規定するものであり、ストッパ17の位置を調整して接点間ギャップを所定範囲に調整するようになっている。
具体的には、貫通したストッパ挿入穴101をベース10に形成し、ストッパ挿入穴101にストッパ17を最深部まで押し込んで、接点間ギャップを測定する。この状態では接点間ギャップが過大であるため、接点間ギャップが所定範囲になる位置までストッパ17を連結部材21側に押し戻す。次いで、ストッパ挿入穴101に樹脂を溶かし込んで、ストッパ17の位置を固定する。
本実施形態によると、可動鉄片19が固定鉄心18側に吸引されたときに、第1弾性部材26が第1突起部141aに当接して変形されつつ第1逃がし空間211に侵入するため、第1弾性部材26の剪断変形領域を拡大することができる。その結果、可動鉄片19が固定鉄心18側に吸引されたときに、第1弾性部材26の剪断変形領域内で可動鉄片19等の可動部材を停止させることが容易になり、第1弾性部材26に緩衝効果を確実に発揮させて、衝突音を十分に低減することができる。
また、可動鉄片19等の可動部材が固定鉄心18から遠ざかる向きに移動するときに、第2弾性部材27が第2突起部213に当接して変形されつつ第2逃がし空間171に侵入するため、第2弾性部材27の剪断変形領域を拡大することができる。その結果、可動鉄片19等の可動部材が固定鉄心18から遠ざかる向きに移動するときに、第2弾性部材27の剪断変形領域内で可動鉄片19等の可動部材を停止させることが容易になり、第2弾性部材27に緩衝効果を確実に発揮させて、衝突音を十分に低減することができる。
また、上述のように第1弾性部材26の剪断変形領域を拡大して可動鉄片19等の可動部材の移動範囲を大きくすることができるため、可動接点23が固定接点13に当接する位置まで可動鉄片19等の可動部材を容易且つ確実に移動させることができる。
また、リング状の第1弾性部材26を連結部材21の第1溝212に挿入するだけで第1弾性部材26が連結部材21に保持されるため、連結部材21に対する第1弾性部材26の組み付けが容易である。
また、リング状の第2弾性部材27をストッパ17の第2溝172に挿入するだけで第2弾性部材27がストッパ17に保持されるため、ストッパ17に対する第2弾性部材27の組み付けが容易である。
また、連結部材21は樹脂製であるため、第1逃がし空間211や第1溝212さらには第2突起部213を連結部材21に容易に設けることができる。また、ボビン141は樹脂製であるため、第1突起部141aをボビン141に容易に設けることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、第1弾性部材26を連結部材21に装着し、第1突起部141aをボビン141に形成したが、第1弾性部材26をボビン141等の吸引部材に装着し、第1突起部141aを連結部材21等の可動部材に形成してもよい。
また、上記実施形態では、第2弾性部材27をストッパ17に装着し、第2突起部213を連結部材21に形成したが、第2弾性部材27を連結部材21等の可動部材に装着し、第2突起部213をストッパ17に形成してもよい。
また、上記実施形態では、ストッパ17は金属製であったが、ストッパ17は樹脂製でもよく、その場合、ストッパ17をベース10と一体成形してもよい。
また、上記実施形態では、可動鉄片19が固定鉄心18側に吸引されたときに可動接点23が固定接点13に当接する形式の電磁継電器を示したが、可動鉄片が固定鉄心から遠ざかる向きに移動したときに、可動接点が固定接点に当接する形式の電磁継電器や、可動鉄片が固定鉄心側に吸引されたときに可動接点が当接する固定接点と、可動鉄片が固定鉄心から遠ざかる向きに移動したときに可動接点が当接する固定接点とを有する形式の電磁継電器にも、本発明は適用することができる。
本発明の一実施形態に係る電磁継電器のコイル非通電時の状態を示す断面図である。 図1のA部のコイル通電時の状態を示す拡大図である。 図2のB矢視図である。 図1の電磁継電器における可動部材を図1のC方向から見たC矢視図である。 図1のD部の拡大断面図である。 図5のE矢視図である。 図1の電磁継電器におけるストッパおよび弾性部材を図1のC方向から見たC矢視図である。
符号の説明
13…固定接点、14…電磁コイル(吸引部材)、18…固定鉄心(吸引部材)、19…可動鉄片(可動部材)、21…連結部材(可動部材)、22…板バネ(可動部材)、23…可動接点(可動部材)、26…第1弾性部材、141a…第1突起部、211…第1逃がし空間。

Claims (7)

  1. 通電時に電磁力を発生する電磁コイル(14)内に固定鉄心(18)が配置された吸引部材(14、18)と、前記電磁コイル(14)の電磁力により前記吸引部材(14、18)側に吸引される可動部材(19、21、22、23)とを備え、前記可動部材(19、21、22、23)は可動接点(23)を含み、前記可動接点(23)と固定接点(13)との接離により電気回路の開閉を行う電磁継電器において、
    前記吸引部材(14、18)および前記可動部材(19、21、22、23)のうちの一方の部材には、弾性体よりなる第1弾性部材(26)が装着されるとともに、前記第1弾性部材(26)が侵入可能な第1逃がし空間(211)が形成され、
    前記吸引部材(14、18)および前記可動部材(19、21、22、23)のうち前記第1弾性部材(26)が装着されていない他方の部材には、前記第1弾性部材(26)側に向かって突出する第1突起部(141a)が、前記第1逃がし空間(211)に対向する位置に設けられ、
    前記可動部材(19、21、22、23)が前記吸引部材(14、18)側に吸引されたときに、前記第1弾性部材(26)が前記第1突起部(141a)に当接して変形されつつ前記第1逃がし空間(211)に侵入するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
  2. 通電時に電磁力を発生する電磁コイル(14)内に固定鉄心(18)が配置された吸引部材(14、18)と、前記電磁コイル(14)の電磁力により前記吸引部材(14、18)側に吸引される可動部材(19、21、22、23)と、前記可動部材(19、21、22、23)が前記吸引部材(14、18)から遠ざかる向きの移動範囲を規定するストッパ(17)とを備え、前記可動部材(19、21、22、23)は可動接点(23)を含み、前記可動接点(23)と固定接点(13)との接離により電気回路の開閉を行う電磁継電器において、
    前記可動部材(19、21、22、23)および前記ストッパ(17)のうちの一方の部材には、弾性体よりなる第2弾性部材(27)が装着されるとともに、前記第2弾性部材(27)が侵入可能な第2逃がし空間(171)が形成され、
    前記可動部材(19、21、22、23)および前記ストッパ(17)のうち前記第2弾性部材(27)が装着されていない他方の部材には、前記第2弾性部材(27)側に向かって突出する第2突起部(213)が、前記第2逃がし空間(171)に対向する位置に設けられ、
    前記可動部材(19、21、22、23)が前記吸引部材(14、18)から遠ざかる向きに移動するときに、前記第2弾性部材(27)が前記第2突起部(213)に当接して変形されつつ前記第2逃がし空間(171)に侵入するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
  3. 通電時に電磁力を発生する電磁コイル(14)内に固定鉄心(18)が配置された吸引部材(14、18)と、前記電磁コイル(14)の電磁力により前記吸引部材(14、18)側に吸引される可動部材(19、21、22、23)と、前記可動部材(19、21、22、23)が前記吸引部材(14、18)から遠ざかる向きの移動範囲を規定するストッパ(17)とを備え、前記可動部材(19、21、22、23)は可動接点(23)を含み、前記可動接点(23)と固定接点(13)との接離により電気回路の開閉を行う電磁継電器において、
    前記吸引部材(14、18)および前記可動部材(19、21、22、23)のうちの一方の部材には、弾性体よりなる第1弾性部材(26)が装着されるとともに、前記第1弾性部材(26)が侵入可能な第1逃がし空間(211)が形成され、
    前記吸引部材(14、18)および前記可動部材(19、21、22、23)のうち前記第1弾性部材(26)が装着されていない他方の部材には、前記第1弾性部材(26)側に向かって突出する第1突起部(141a)が、前記第1逃がし空間(211)に対向する位置に設けられ、
    前記可動部材(19、21、22、23)が前記吸引部材(14、18)側に吸引されたときに、前記第1弾性部材(26)が前記第1突起部(141a)に当接して変形されつつ前記第1逃がし空間(211)に侵入するように構成され、
    前記可動部材(19、21、22、23)および前記ストッパ(17)のうちの一方の部材には、弾性体よりなる第2弾性部材(27)が装着されるとともに、前記第2弾性部材(27)が侵入可能な第2逃がし空間(171)が形成され、
    前記可動部材(19、21、22、23)および前記ストッパ(17)のうち前記第2弾性部材(27)が装着されていない他方の部材には、前記第2弾性部材(27)側に向かって突出する第2突起部(213)が、前記第2逃がし空間(171)に対向する位置に設けられ、
    前記可動部材(19、21、22、23)が前記吸引部材(14、18)から遠ざかる向きに移動するときに、前記第2弾性部材(27)が前記第2突起部(213)に当接して変形されつつ前記第2逃がし空間(171)に侵入するように構成されていることを特徴とする電磁継電器。
  4. 前記第1弾性部材(26)が装着された前記一方の部材には、前記第1逃がし空間(211)の両側に、前記第1弾性部材(26)が挿入される第1溝(212)が形成され、
    前記第1弾性部材(26)は、リング状であり、前記第1溝(212)に挿入されて前記一方の部材に保持されていることを特徴とする請求項1または3に記載の電磁継電器。
  5. 前記第2弾性部材(27)が装着された前記一方の部材には、前記第2逃がし空間(171)の両側に、前記第2弾性部材(27)が挿入される第2溝(172)が形成され、
    前記第2弾性部材(27)は、リング状であり、前記第2溝(172)に挿入されて前記一方の部材に保持されていることを特徴とする請求項2または3に記載の電磁継電器。
  6. 前記電磁コイル(14)は、樹脂製のボビン(141)と、前記ボビン(141)に巻かれたコイルワイヤ(142)とを含み、
    前記可動部材(19、21、22、23)は、前記可動接点(23)が装着された板バネ(22)と、前記電磁コイル(14)の電磁力により前記吸引部材(14、18)側に吸引される磁性体製の可動鉄片(19)と、前記板バネ(22)と前記可動鉄片(19)とを連結する樹脂製の連結部材(21)とを含み、
    前記第1弾性部材(26)は前記連結部材(21)に装着され、
    前記第1突起部(141a)は前記ボビン(141)に設けられていることを特徴とする請求項1、3および4のいずれか1つに記載の電磁継電器。
  7. 前記可動部材(19、21、22、23)は、前記可動接点(23)が装着された板バネ(22)と、前記電磁コイル(14)の電磁力により前記吸引部材(14、18)側に吸引される磁性体製の可動鉄片(19)と、前記板バネ(22)と前記可動鉄片(19)とを連結する樹脂製の連結部材(21)とを含み、
    前記第2弾性部材(27)は前記ストッパ(17)に装着され、
    前記第2突起部(213)は前記連結部材(21)に設けられていることを特徴とする請求項2、3および5のいずれか1つに記載の電磁継電器。
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