JP2006349260A - ヒートポンプ給湯装置およびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、深夜時のセキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することを目的とする。
【解決手段】圧縮機と放熱器と減圧手段と吸熱器とを含む冷媒循環回路15と、放熱器で冷媒と熱交換し加熱した温水を貯留する貯湯タンク17と、貯湯タンクの底部から水を取り出し、放熱器によって加熱された後、貯湯タンクの頭頂部へ戻す積層ポンプ18とを備え、所定時間帯で冷媒循環回路が稼動し加熱した温水を貯湯タンクに貯留するヒートポンプ給湯装置において、ユーザーが不在し所定時間帯でヒートポンプ給湯装置が稼動しない時、ヒートポンプ給湯装置が稼動するように見せかけ、ユーザーが在宅するように見せるセキュリテイ制御手段28を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、深夜電力を利用して給湯するヒートポンプ給湯装置およびそのプログラムに関するものである。
従来の技術のヒートポンプ給湯装置の例として、図4に示すように、1は冷媒が循環してヒートポンプサイクル運転を行う冷媒回路、2は冷媒回路1の冷媒と水との間で熱交換を行う水/冷媒熱交換器、3はこの水/冷媒熱交換器で高温加熱された湯を貯留する貯湯タンクである。1日に必要とする熱量分を割安の深夜電力を利用して自動的に沸き上げ制御されるようになっている。深夜時間帯になると、ヒートポンプサイクルが作動し、貯湯タンク3の底部から取水して水/冷媒熱交換器で高温沸き上げした後、貯湯タンク3へ貯留し、必要に応じて、貯湯タンク3から出湯するようなヒートポンプ式電気給湯装置が知られている(例えば特許文献1と特許文献2参照)。
また、従来の技術として、旅行などで家を留守にする場合は、この電気給湯装置の電源を切って通電停止の状態にしてから出かける、また、通電停止期間を予め設定しておくようにする電気給湯装置が知られている(例えば特許文献3参照)。
特開2001−82803号公報 特開昭58−124144号公報 特開昭60−228848号公報
しかしながら上記従来のヒートポンプ給湯装置では、割安の深夜電力料金を利用するため、深夜に運転音の伴うヒートポンプサイクルが稼動する。特に、給湯装置であるため、当日在宅して湯を使用する限り、基本はその日の深夜が稼動するものであるという特徴がある。そこで、留守のため通電停止にすると、深夜時間帯にヒートポンプサイクルは稼動しないため、外部からユーザーが留守中であることを特定されやすく、セキュリテイ上において好ましくないという課題があった。また、留守時に通電停止しないようにしても、湯は使用されていないため、深夜時間帯にヒートポンプサイクルは稼動しないので、同様な課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するもので、留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、深夜のセキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置およびそのプログラムを提供する。
請求項1記載の本発明のヒートポンプ給湯装置は、圧縮機と放熱器と減圧手段と吸熱器とを含む冷媒循環回路と、放熱器で冷媒と熱交換し加熱した温水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの底部から水を取り出し、放熱器によって加熱された後、貯湯タンクの頭頂部へ戻す積層ポンプとを備え、所定時間帯で冷媒循環回路が稼動し加熱した温水を貯湯タンクに貯留するヒートポンプ給湯装置であって、ユーザーが在宅しているかどうかを検知する留守判定手段と、留守判定手段により不在と検知された後に、ヒートポンプ給湯装置の稼動音を発するセキュリテイ制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明のヒートポンプ給湯装置は、圧縮機と放熱器と減圧手段と吸熱器とを含む冷媒循環回路と、放熱器で冷媒と熱交換し加熱した温水を貯留する貯湯タンクと
、貯湯タンクの底部から水を取り出し、放熱器によって加熱された後、貯湯タンクの頭頂部へ戻す積層ポンプとを備え、所定時間帯で冷媒循環回路が稼動し加熱した温水を貯湯タンクに貯留するヒートポンプ給湯装置であって、人物の侵入行動を検知する侵入行動検知手段と、侵入行動検知手段により侵入行動が検知された後に、ヒートポンプ給湯装置の稼動音を発するセキュリテイ制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明のヒートポンプ給湯装置は、セキュリテイ制御手段を、ヒートポンプ給湯装置の稼動音と類似する音を出す擬音発生装置を備えるものである。
請求項4記載の本発明のヒートポンプ給湯装置は、セキュリテイ制御手段が、吸熱器を作動させることを特徴とする。
請求項5記載の本発明のヒートポンプ給湯装置は、セキュリテイ制御手段が、圧縮機を間欠起停させることを特徴とする。
請求項6記載の本発明のヒートポンプ給湯装置は、セキュリテイ制御手段が、圧縮機の回転数を低回転数とすることを特徴とする。
請求項7記載の本発明のヒートポンプ給湯装置は、セキュリテイ制御手段が、積層ポンプを動作させることを特徴とする。
請求項8記載の本発明のヒートポンプ給湯装置は、宅外とヒートポンプ給湯装置の運転情報やセキュリテイ制御手段による見せかけ運転情報のやり取りを行う通信手段を有することを特徴とする。
請求項9記載の本発明のプログラムは、上記のセキュリテイ制御手段としてコンピュータを動作させるプログラムである。
本発明によれば、留守中でも、在宅かどうかは外部から特定されにくく、セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置およびそのプログラムを提供することができる。
第1の発明は、圧縮機と放熱器と減圧手段と吸熱器とを含む冷媒循環回路と、放熱器で冷媒と熱交換し加熱した温水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの底部から水を取り出し、放熱器によって加熱された後、貯湯タンクの頭頂部へ戻す積層ポンプとを備え、所定時間帯で冷媒循環回路が稼動し加熱した温水を貯湯タンクに貯留するヒートポンプ給湯装置であって、ユーザーが在宅しているかどうかを検知する留守判定手段と、留守判定手段により不在と検知された後に、ヒートポンプ給湯装置の稼動音を発するセキュリテイ制御手段とを備えたものである。
本実施の形態によれば、ヒートポンプ給湯装置に、ユーザーが不在時でも、このヒートポンプ給湯装置が稼動するように見せかけ、ユーザーが在宅するように見せるセキュリテイ制御手段を設けたことによって、ユーザーが不在で湯を使用しなくても、深夜になると、セキュリテイ制御手段によって、このヒートポンプ給湯装置が稼動し、当日は湯が使用されたように見せかけることができるため、外部からユーザーの留守を特定しにくくなる。また、このセキュリテイ制御手段によって、ヒートポンプ給湯装置の関連部分が動作し、あるいは稼動音が発生するため、留守時の深夜セキュリテイ観点からすると、好ましい。なお、ユーザーとはその家屋で生活する人間に限らず、予め登録された人物等も含めている。
このように、留守中において、確実にヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転を実行し、在宅かどうかは外部から推定されにくく、セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第2の発明は、圧縮機と放熱器と減圧手段と吸熱器とを含む冷媒循環回路と、放熱器で冷媒と熱交換し加熱した温水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの底部から水を取り出し、放熱器によって加熱された後、貯湯タンクの頭頂部へ戻す積層ポンプとを備え、所定時間帯で冷媒循環回路が稼動し加熱した温水を貯湯タンクに貯留するヒートポンプ給湯装置であって、人物の侵入行動を検知する侵入行動検知手段と、侵入行動検知手段により侵入行動が検知された後に、ヒートポンプ給湯装置の稼動音を発するセキュリテイ制御手段とを備えたものである。
本実施の形態によれば、付近の不審な動きを検知する検知手段を設け、その検知手段の結果に基づきセキュリテイ機能を動作させることによって、付近の不審な動きを検知したら、セキュリテイ機能を始動させることができるため、必要な時だけヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転を行い、セキュリテイ機能を動かす電力を極力抑えつつ、高性能のセキュリテイ機能付きヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
このように、付近の不審な動きを検知してから、セキュリテイ機能を始動させることによって、確実に必要な時だけヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転を実行し、セキュリテイ機能を動かす電力を極力抑えながら、在宅かどうかは外部から推定されにくく、セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明のヒートポンプ給湯装置において、ヒートポンプ給湯装置の稼動音と類似する音を出す擬音発生装置を備え、セキュリテイ制御手段がこの擬音発生装置を動作させるものである。
本実施の形態によれば、ヒートポンプ給湯装置の運転音と類似する音を出す擬音発生装置を設けたことによって、ユーザーが不在時、セキュリテイ制御手段がこの擬音発生装置を動作させて、ヒートポンプ給湯装置の稼動音とよく類似する音を発生させることができるため、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができる。このように、実際ヒートポンプ給湯装置の部分を動作させずに電力消費量を最小限に抑えて、留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明のヒートポンプ給湯装置において、セキュリテイ制御手段が、吸熱器を作動させるものである。
本実施の形態によれば、ユーザーが不在時、セキュリテイ制御手段は吸熱器のファンを動作させて、ファンの回転音と送風音または風の流れを発生させることができるため、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができる。このように、留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明のヒートポンプ給湯装置において、セキュリテイ制御手段が、圧縮機を間欠起停運転させるものである。
本実施の形態によれば、ユーザーが不在時、セキュリテイ制御手段は圧縮機を間欠運転させて、圧縮機のモーター回転音などを発生させることができるため、ヒートポンプ給湯
装置が稼動しているように見せかけることができる。また、間欠起停運転を繰り返しさせることによって、消費電力を抑えつつ、起動時及び停止時の圧縮機の音によるヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転効果は最大となり、より効果的である。
このように、留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明のヒートポンプ給湯装置において、セキュリテイ制御手段が、圧縮機の回転数を低回転数とすることである。
本実施の形態によれば、圧縮機の回転数を低回転数例えば最小回転数とすることによって、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができるとともに、消費電力を抑えながら、圧縮機の運転によるヒートポンプ給湯装置の貯湯タンクや冷媒循環回路への影響を最小限に抑えてことができるため、実用上より好ましいセキュリテイ機能付きのヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか一つの発明のヒートポンプ給湯装置において、セキュリテイ制御手段が、積層ポンプを動作させることである。
本実施の形態によれば、ユーザーが不在時、セキュリテイ制御手段が積層ポンプを動作させて、積層ポンプのモーター音などを発生させることができるため、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができる。また、積層ポンプを動作させて、貯湯タンクの下部から取水して下部へ戻すことによって、貯湯タンク内の温度分布へ影響を与えないため、実用上において、好ましい。
このように、留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか一つの発明のヒートポンプ給湯装置において、宅外とヒートポンプ給湯装置の運転情報やセキュリテイ制御手段による見せかけ運転情報のやり取りを行う通信手段を有するものである。
本実施の形態によれば、宅外例えばセキュリテイ会社とヒートポンプ給湯装置の運転情報やセキュリテイ制御手段による見せかけ運転情報のやり取りを行う通信手段を設けたことによって、この通信手段を通じて、ヒートポンプ給湯装置の通常運転状況や見せかけ運転状況などの情報はセキュリテイ会社と共有することができるため、ユーザーがセキュリテイ会社にわざわざ連絡しなくても、セキュリテイ会社は正確にユーザーの留守情報などを把握することができ、在宅状況に応じて、セキュリテイ会社は適切なセキュリテイ強化施策を講じることができる。
このように、セキュリテイ会社と情報共有を図り、より高性能のセキュリテイ機能付きヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか1項記載のヒートポンプ給湯装置のセキュリテイ制御手段としてコンピュータを動作させるプログラムである。そして、プログラムであるので、既存のヒートポンプ給湯装置にダウロードなどして本発明のヒートポンプ給湯装置のセキュリテイ制御手段を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態におけるヒートポンプ給湯装置の全体構成図、図2は同ヒートポンプ給湯装置のシステム構成図である。
図1と図2において、10は圧縮機11と放熱器12と減圧手段13と吸熱器14からなる冷媒循環回路15を収納するヒートポンプユニット、16は放熱器12で加熱された湯を貯留する貯湯タンク17及び関連配管などを収納する貯湯タンクユニットである。この冷媒循環回路15はヒートポンプサイクルを構成し、例えば二酸化炭素のような高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以上となる冷媒を封入している。また、この吸熱器14はファンを有する冷媒/空気熱交換器によって構成される。
18は積層ポンプ、19は放熱器12を流れる冷媒と熱交換して高温となった湯を輸送する貯湯管、この貯湯管19は貯湯タンク17の頭頂部と連通している。貯湯タンク17の底部から給水管20を通って給水し、上部の出湯管21から出湯する。22は貯湯タンク17の底部から積層ポンプ18によって送られてきた水が放熱器12で冷媒と熱交換する水/冷媒熱交換器。23は貯湯管19を分岐する三方弁で、この三方弁23が、水/冷媒熱交換器22の水側出口を貯湯管19と貯湯タンク17の下部へ導く戻し管24にそれぞれ分岐している。
25は給湯管21からの湯と給水管20からの給水を混合する混合弁であり、この混合弁25を通って所定の流量と温度の温水が給湯端末26へ送られる。
このように、ヒートポンプユニット10と貯湯タンクユニット16によって、ヒートポンプ給湯装置が構成される。
27はこのヒートポンプ給湯装置の運転を制御する電装部であり、この電装部27の制御によって、深夜の所定時間になると、ヒートポンプ給湯装置が稼動し、湯を沸かし、貯湯タンク17へ次の一日必要熱量分を貯めるように運転制御している。28は所定時間帯でヒートポンプ給湯装置が稼動しない時、ヒートポンプ給湯装置が稼動するように見せかけ、ユーザーが在宅するように見せるセキュリテイ制御手段である。29はヒートポンプユニット10内に収納され圧縮機11の稼動音とよく類似する音を発する擬音発生装置で、セキュリテイ制御手段28によって制御されるようになっている。擬音発生装置29は、予め記憶媒体に録音された稼動音をスピーカーを通して再生する様態である。
次に動作、作用について説明する、深夜時間帯開始時刻、例えば夜の11時になると、貯湯タンク17の残湯量などに基づいて、深夜時間帯終了時刻例えば次の日の朝7時までに、一日の必要熱量分を貯湯タンク17に貯められるように、ヒートポンプ給湯装置の運転は電装部27によって制御されるため、当日、ユーザーが湯を使用し、貯湯タンク17の残湯量が少ないとき、深夜時間帯において、ヒートポンプ給湯装置が湯を沸かす運転をする。
一方、当日、ユーザーが留守などで不在し湯を使用していないときは、例えば、貯湯タンク17の垂直方向に温度センサを均等に配置することにより貯湯タンク17内の残湯量を検出し、貯湯タンク17内の残湯量が所定量以上であるときは、深夜時間帯になってもヒートポンプ給湯装置は湯を沸かす運転は行われない。
まず、ヒートポンプ給湯装置が湯を沸かす運転をする時について、説明する。積層ポンプ18の運転により、貯湯タンク17の底部から冷水例えば17℃を導出し、水/冷媒熱交換器22に導かれる。一方、ヒートポンプサイクルにおいては、圧縮機11から吐出される高温高圧の冷媒ガスは放熱器12へ流入し、貯湯タンク17から流れてきた冷水を加
熱する。立ち上がり時、この水/冷媒熱交換器22で加熱される温水は温度が低い時、三方弁23によって、戻し管24を経て貯湯タンク17の底部へ戻される。そして、この水/冷媒熱交換器22で加熱され例えば65〜90℃まで沸き上げした温水は、三方弁23の切替によって、貯湯管から貯湯タンク17の頭頂部に戻され貯留される。いわゆる積層沸き上げを行う。放熱器12で冷却された冷媒は減圧手段13で減圧されて吸熱器14に流入し、ここで大気熱を吸熱して蒸発ガス化し、圧縮機11に戻る。このように、当日湯が使用されると、深夜時間帯において、圧縮機11や吸熱器14のファンなどの運転音を伴うヒートポンプ給湯装置が湯を沸かす運転を行う。
次に、ヒートポンプ給湯装置が湯を沸かす運転をしない時について、説明する。当日、ユーザーが留守などで不在し湯を使用していないとき、貯湯タンク17内の残湯量が所定量以上であると検出され、深夜時間帯において、ヒートポンプ給湯装置が湯を沸かす運転を行わないとき、セキュリテイ制御手段28によって、ヒートポンプ給湯装置は稼動するように見せかけ、ユーザーが在宅し湯を使用したように見せる見せかけ運転が行われる。
具体的に、セキュリテイ制御手段28が擬音発生装置29を動作させて、ヒートポンプ給湯装置の稼動音とよく類似する音、例えば類似周波数、類似騒音値の音を発生させることができる。そのため、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができる。このように、実際ヒートポンプ給湯装置の部分を動作させずに電力消費量を最小限に抑えて、留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、留守時の深夜セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
また、セキュリテイ制御手段28によって、吸熱器14のファンを回転させることができる。これによって、ファンの回転音と送風音または風の流れを発生させることができるため、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができる。
また、セキュリテイ制御手段28によって、圧縮機11を間欠起停運転させることができる。これによって、圧縮機11のモーター回転音などを発生させることができるため、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができる。また、間欠起停運転を繰り返しさせることによって、消費電力を抑えつつ、起動時及び停止時の圧縮機11の音によるヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転効果は最大となり、より効果的である。
また、セキュリテイ制御手段28によって、圧縮機11の回転数を最小回転数とすることができる。これによって、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができるとともに、消費電力を抑えながら、圧縮機11の運転によるヒートポンプ給湯装置の貯湯タンクや冷媒循環回路への影響を最小限に抑えることができるため、実用上より好ましい。
また、セキュリテイ制御手段28によって、積層ポンプ18を動作させることができる。これによって、積層ポンプ18のモーター音などを発生させることができるため、ヒートポンプ給湯装置が稼動しているように見せかけることができる。また、積層ポンプ18を動作させて、貯湯タンク17の下部から取水して戻し管24経由して下部へ戻すことによって、貯湯タンク17内の温度分布へ悪影響を与えないため、実用上において、好ましい。
このように、ユーザーが不在で湯を使用しなくて、深夜時間帯において、ヒートポンプ給湯装置が湯を沸かす運転を行わず稼動しないとき、セキュリテイ制御手段28によって、このヒートポンプ給湯装置が稼動するように見せかけ、当日は湯が使用されたように見せかけることができるため、外部からユーザーの留守を特定しにくくなる。また、このセキュリテイ制御手段28によって、ヒートポンプ給湯装置の関連部分が動作し、あるいは
稼動音が発生するため、留守時の深夜セキュリテイ観点からすると、好ましい。なお、セキュリテイ制御手段28はヒートポンプ給湯装置の稼動音を発する以外に、LED等で構成される点灯手段により点灯して、外部からユーザーの留守を特定しにくくしてもよい。
このように、留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、深夜セキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の第2の実施形態におけるヒートポンプ給湯装置を示すシステム構成図である。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、ユーザーが在宅しているかどうかを判定する留守判定手段30と、不審人物などの侵入行動等不審な動きを検知する侵入行動検知手段31と、セキュリテイ会社32と情報のやり取りを行う通信手段33を新設したことである。
なお、第1の実施形態と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
次に動作、作用について説明する、ヒートポンプ給湯装置が湯を沸かす運転をする時の動作について、第1の実施形態と同様なので、ここでの説明は省略する。
セキュリテイ制御手段28が、ユーザーが在宅しているかどうかを判定する留守判定手段30を設けたことによって、ユーザーが在宅か留守かを判定できるため、この判定結果に基づいて、ユーザーが留守時のみ確実にセキュリテイ機能を機能させることができる。よって、このヒートポンプ給湯装置のセキュリテイ機能をより正確に必要な時だけ稼動させることができるため、精度の高いセキュリテイ機能を提供することができる。
このように、留守を判定し、留守中において、確実にヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転を実行し、在宅かどうかは外部から推定されにくく、深夜時のセキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
ここで、留守判定手段30は貯湯タンク17の出湯流量或いは給湯端末26への流量を検知積算し、所定積算流量以下の場合は留守と判定するもの、また、貯湯タンク17の温度分布を検知分析し、タンク内の湯温がほぼ均等になる場合は留守と判定するもの、また、ドアの開閉を検知し、開閉回数は所定回数以下の場合は留守と判定するものなどがある。
また、留守判定手段30は、留守番電話や防犯セキュリテイ機器と連携してユーザーの在・不在を入力・設定するものであってもよい。あるいは、沸き上げ温度等を設定するリモコン上に在・不在入力ボタンを設けてもよい。これによれば、外出をするときには在・不在入力ボタンを押すことにより不在を登録し、帰宅時に在・不在入力ボタンを押して在宅を登録するものである。
また、ヒートポンプ給湯装置や家屋付近の不審な動きを検知する侵入行動検知手段31を設け、その検知手段の結果に基づきセキュリテイ機能を動作させることによって、付近の不審な動き(家宅侵入行動など)を検知すると、セキュリテイ機能を始動させることができるため、必要な時だけヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転を行うことによって、セキュリテイ機能を動かす電力を極力抑えつつ、高性能のセキュリテイ機能付きヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
このように、付近の不審な動きを検知してから、セキュリテイ機能を始動させることによって、確実に必要な時だけヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転を実行し、セキュリテイ機能を動かす電力を極力抑えながら、在宅かどうかは外部から推定されにくく、深夜時のセキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
ここで、検出手段31は深夜時間帯の不審な振動を検出する振動センサーや不審な動きを検出する赤外線センサーなど、防犯に一般的に用いられるセンサーが考えられる。
また、セキュリテイ会社32と運転や見せかけ運転情報のやり取りを行う通信手段33を設けたことによって、この通信手段33を通じて、ヒートポンプ給湯装置の通常運転状況や見せかけ運転状況などの情報はセキュリテイ会社32と共有することができるため、ユーザーがセキュリテイ会社32にわざわざ連絡しなくても、セキュリテイ会社32は正確にユーザーの留守情報などを把握することができ、在宅状況に応じて、セキュリテイ会社32は適切なセキュリテイ強化施策を講じることができる。
このように、セキュリテイ会社32と情報共有を図り、より高性能のセキュリテイ機能付きヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
なお、本実施の形態において、通信手段を使用し、外出中のユーザーとデータ交信することができる。ヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転状況をユーザーへ送信し、また、外出中のユーザーが通信端末、例えば携帯端末を使ってヒートポンプ給湯装置の見せかけ運転の状況、運転開始及び解除を行うことが可能である。
なお、上記各実施の形態において、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットとは分離し別設するものとしたが、このヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットとを合体し一体ものとしても同様な効果が得られる。
なお、上記各実施の形態で説明したセキュリテイ制御手段は、従来のヒートポンプ給湯装置の制御手段(マイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えたハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信したりすることで本発明のセキュリテイ機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
なお、上記各実施の形態において、深夜電力契約のヒートポンプ給湯装置を説明したが、ヒートポンプ給湯装置に限らず、深夜所定時間帯で作動するものであれば、例えば深夜蓄熱装置、深夜蓄電装置などにセキュリテイ制御手段を用いれば、同様な効果が得られる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯装置およびそのプログラムは、留守中でも、在宅かどうかは外部から推定されにくく、深夜時のセキュリテイを向上させたヒートポンプ給湯装置を提供することができる。
また、深夜所定時間帯で作動する装置例えば蓄電、蓄熱、発電装置などにも幅広く応用できる。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯装置の全体構成図 本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯装置のシステム構成図 本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ給湯装置のシステム構成図 従来のヒートポンプ給湯装置の構成図
符号の説明
11 圧縮機
12 放熱器
13 減圧手段
14 吸熱器
15 冷媒循環回路
17 貯湯タンク
18 積層ポンプ
28 セキュリテイ制御手段
29 擬音発生装置
30 留守判定手段
31 侵入行動検出手段
32 セキュリテイ会社
33 通信手段

Claims (9)

  1. 圧縮機と放熱器と減圧手段と吸熱器とを含む冷媒循環回路と、前記放熱器で冷媒と熱交換し加熱した温水を貯留する貯湯タンクと、前記貯湯タンクの底部から水を取り出し、前記放熱器によって加熱された後、前記貯湯タンクの頭頂部へ戻す積層ポンプとを備え、所定時間帯で前記冷媒循環回路が稼動し加熱した温水を前記貯湯タンクに貯留するヒートポンプ給湯装置であって、ユーザーが在宅しているかどうかを検知する留守判定手段と、前記留守判定手段により不在と検知された後に、前記ヒートポンプ給湯装置の稼動音を発するセキュリテイ制御手段とを備えたヒートポンプ給湯装置。
  2. 圧縮機と放熱器と減圧手段と吸熱器とを含む冷媒循環回路と、前記放熱器で冷媒と熱交換し加熱した温水を貯留する貯湯タンクと、前記貯湯タンクの底部から水を取り出し、前記放熱器によって加熱された後、前記貯湯タンクの頭頂部へ戻す積層ポンプとを備え、所定時間帯で前記冷媒循環回路が稼動し加熱した温水を前記貯湯タンクに貯留するヒートポンプ給湯装置であって、人物の侵入行動を検知する侵入行動検知手段と、前記侵入行動検知手段により侵入行動が検知された後に、前記ヒートポンプ給湯装置の稼動音を発するセキュリテイ制御手段とを備えたヒートポンプ給湯装置。
  3. セキュリテイ制御手段は、ヒートポンプ給湯装置の稼動音と類似する音を出す擬音発生装置を備えた請求項1または2記載のヒートポンプ給湯装置。
  4. セキュリテイ制御手段は、前記吸熱器を作動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のヒートポンプ給湯装置。
  5. セキュリテイ制御手段は、前記圧縮機を間欠起停運転させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のヒートポンプ給湯装置。
  6. セキュリテイ制御手段は、前記圧縮機の回転数を低回転数とする請求項1〜5のいずれか1項記載のヒートポンプ給湯装置。
  7. セキュリテイ制御手段は、前記積層ポンプを動作させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のヒートポンプ給湯装置。
  8. ヒートポンプ給湯装置の運転情報またはセキュリテイ制御手段による運転情報を送受信する通信手段を有する請求項1〜7いずれか1項記載のヒートポンプ給湯装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載のヒートポンプ給湯装置のセキュリテイ制御手段としてコンピュータを動作させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008196795A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ給湯装置
JP2017203595A (ja) * 2016-05-12 2017-11-16 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 防犯用空調制御装置および防犯用空調制御方法

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