JP2006348572A - 消波ブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 K値等の水理特性を低下させることなく構築される構造物における空隙率をより一層高め、これによって省資源化等を満足し得る程度にまで達成できる消波ブロックを提供する。
【解決手段】 3〜8本の脚体部を有すると共にこれら各脚体部の基端部が互いに一体に結合されたブロック本体からなる消波ブロックにおいて、各脚体部にはその長さ方向に沿って2〜6本の稜線部が形成されていると共に、これら各稜線部の間に谷間部が形成されており、上記各谷間部の谷底最深点が脚体部の横断面形状において各稜線部の頂点を通過する半径Rの仮想円中心から0.1R以上0.5R以下の位置に存在する消波ブロックである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、海岸、港湾、漁港、河川等において、その消波工、被覆工、根固工等の種々の用途に用いられる消波ブロックに関する。
この種の消波ブロックについては、一般に、海岸、港湾、漁港等においては作用する波に対する水理特性〔安定係数(K値)、透過率(伝達率:K値)、反射率(K値)等〕と、また、河川においては流れに対する安定性と、外力(波力や衝突等)や自重に対する十分な構造強度とが要求されており、また、これらの水理特性や構造強度が消波ブロックそれ自体の形状に大きく依存することから、これまでにも多種多様な形状の消波ブロックが提案されている。
そして、このような消波ブロックの設計においては、波力に対して高い安定性を得ようとすると必然的にブロック同士の噛み合せが重要な要素になることから、このブロック同士の噛み合せを効率良く行うために、例えば三本の脚体部を有するブロック(本間コンクリート工業株式会社製商品名:截頭型シェークブロック、共同コンクリート工業株式会社製商品名:三方錐ブロック等)、四本の脚体部を有するブロック(株式会社テトラ製商品名:テトラポッドやドロス、本間コンクリート工業株式会社製商品名:シェークブロック、共同コンクリート工業株式会社製商品名:四方錐ブロック、三省水工株式会社製商品名:シーロック、日本コーケン株式会社製商品名:コーケンブロック(2単位)等)、五本の脚体部を有するブロック(東亜土木株式会社製商品名:ペンタコン等)、六本の脚体部を有するブロック(共同コンクリート工業株式会社製商品名:クロスブロックF型、防災工業株式会社製商品名:ブイロック、日建工学株式会社製商品名:3連ブロック、株式会社三桂製商品名:三桂ブロックI型やIII型、技研興業株式会社製商品名:六脚ブロックA形/K形、三基ブロック株式会社製商品名:三基ブロック(C型)等)、八本の脚体部を有するブロック(日本コーケン株式会社製商品名:コーケンブロック(4単位)、日建工学株式会社製商品名:4連ブロック等)、十本の脚体部を有するブロック(三基ブロック株式会社製商品名:三基ブロック(B型)等)等、複数の脚体部を有する様々な形状のものが提案されている。
また、このような複数の脚体部を有する消波ブロックにおいて、更にその水理特性、特に水理的安定性の向上を図ったり、また、これを用いて防波堤(混成堤、傾斜堤等)、護岸、離岸堤、突堤、導流堤、人工リーフ、潜堤、水制工、増養殖施設等の構造物を構築した際における空隙率(消波ブロックの空隙率)を高め、これによって省資源化を図る等の試みも始まっている。
例えば、特開平11-323,880号公報には、円柱体の胴体部と、その円柱体の中心線の中心からその中心線上で対称の距離にある上下の2点を交点として、それぞれが同じ大きさを有する各3個の円錐台とを一体に形成した消波ブロックであり、上記円柱体を上から見た平面上で各3個の円錐台のそれぞれの中心線が互いに120度になるように配置し、各々の円錐台の中心線と円柱体の中心線との円柱中心側の角度が120から140度までになるようにし、しかも上側の3個の円錐台の各中心線と下側の3個の円錐台の各中心線が、円柱体の中心線を垂直線とした平面への投影上で各々の角度が60度になるようにし、これによって空隙率55%を達成でき、かつ、海中生物の生息場としての良好な環境を提供できる消波ブロックが提案されている。
また、特開2004-270,348号公報には、中央に位置する一つの胴部と、この胴部の両端にそれぞれ二つずつ接続された合計四つの脚部とによって構成され、前記胴部の一方側の二つの脚部の各軸線は、他方側の脚部の軸線とはねじれの位置にあり、前記脚部の軸線の長さをL、その傾斜角度をα、胴部の軸線の長さをM、脚部の幅寸法の最大値をKとした場合、(M+2Lcosα)Lsinα/K2の値が1.0〜1.8の範囲にあり、前記胴部の軸線に対する脚部の軸線の傾斜角度が45〜90°の範囲にあり、前記脚部の軸線に対する脚部の外周面の傾斜角度が2〜30°の範囲にあるようにし、これによって安定性だけでなく、十分な構造強度をも兼ね備えたコンクリートブロックが提案されている。
更に、特開2004-332,475号公報には、脚部の外周部において、複数のカット部を当該脚部の軸線周りに均等に配置してなるコンクリートブロックであって、一つのカット部の大きさを表す、前記脚部の軸線を基準とする角度θの値が、30〜55°の範囲に設定され、前記脚部の垂直断面において、前記軸線から当該カット部の最深部までの寸法が、その断面における脚部の最大半径の0.5倍以上、cos(θ/2)以下となるように設定されており、これによって波力等に対する安定性と構造強度を低下させずに、空隙率を65%程度まで増加させたコンクリートブロックが提案されている。
しかしながら、これらの消波ブロックの空隙率は、従来のものに比べれば大幅に改善されてはいるものの、いずれも65%程度以下の値であり、空隙率を高めて省資源化を図るという観点からは、必ずしも満足できるところまでには達していない。
特開平11-323,880号公報 特開2004-270,348号公報 特開2004-332,475号公報
そこで、本発明者らは、作用する波に対する水理特性〔安定係数(K値)、透過率(伝達率:K値)、反射率(K値)等〕を低下させることなく消波ブロックの空隙率をより一層高め、これによって省資源化等を満足し得る程度にまで推し進めることについて鋭意検討した結果、驚くべきことには、複数の脚体部を有する様々な形状の消波ブロックにおいて、その脚体部にその長さ方向に沿って2〜6本の稜線部を形成すると共にこれら各稜線部の間に形成される谷間部を所定の深さに設計することにより、70%以上という通常の脚体部を有する消波ブロックと比較して顕著に高い空隙率を達成でき、しかも、K値等の水理特性を低下させることなくむしろ向上させ、より一層の省資源化等を達成できることを見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、K値等の水理特性を低下させることなく構築される構造物における空隙率をより一層高め、これによって省資源化等を満足し得る程度にまで達成できる消波ブロックを提供することにある。
すなわち、本発明は、3〜8本の脚体部を有すると共にこれら各脚体部の基端部が互いに一体に結合されたブロック本体からなる消波ブロックにおいて、各脚体部にはその長さ方向に沿って2〜6本の稜線部が形成されていると共に、これら各稜線部の間に谷間部が形成されており、上記各谷間部の谷底最深点が脚体部の横断面形状において各稜線部の頂点を通過する半径Rの仮想円中心から0.1R以上0.5R以下の位置に存在することを特徴とする消波ブロックである。
本発明において、ブロック本体は、3〜8本、好ましくは4〜6本の脚体部を有すると共にこれら各脚体部の基端部が互いに一体に結合されていることが必要であり、また、各脚体部は、その基端部が互いに直接に結合した形状であっても、また、胴体部を介して互いに結合した形状であってもよい。そして、ブロック本体において、各脚体部が胴体部を介して互いに結合している場合、全体のバランスを考慮して、好ましくは胴体部の一端側に1〜4本、好ましくは2〜4本の脚体部が一体に結合していると共にその他端側に1〜4本、好ましくは2〜4本の脚体部が一体に結合しているのがよい。
そして、本発明においては、上記各脚体部に、その長さ方向に沿って2〜6本、好ましくは3〜4本の稜線部が形成されると共にこれら各稜線部の間に谷間部が形成される。
また、ブロック本体が各脚体部の基端部を互いに直接に結合した形状である場合には、上記各脚体部に形成される各稜線部及び各谷間部は、互いに隣接する各脚体部に形成した稜線部をその一方の脚体部から他方の脚体部へと連続するように形成し、また、互いに隣接する各脚体部に形成した谷間部を上記連続する稜線部の間において互いに連続するように形成するのがよく、これによってK値等の水理特性を低下させることなくブロック本体(消波ブロック)によって構築される構造物における空隙率をより一層高めることができる。
更に、ブロック本体が各脚体部の基端部を互いに胴体部を介して結合した形状である場合には、好ましくは、上記胴体部に、脚体部と同様に、その長さ方向に沿って複数の胴体稜線部とこれら複数の胴体稜線部の間に胴体谷間部とを形成するのがよく、更に好ましくは、これら各胴体稜線部及び各胴体谷間部が、脚体部に形成された稜線部及び谷間部とそれぞれ互いに連続するように形成するのがよい。このように胴体部にも胴体稜線部及び胴体谷間部を形成し、必要によりこれら各胴体稜線部及び各胴体谷間部を脚体部の各稜線部及び各谷間部とそれぞれ互いに連続するように形成することにより、K値等の水理特性を低下させることなくブロック本体(消波ブロック)によって構築される構造物における空隙率をより一層高めることができる。
ここで、上記ブロック本体に形成される各谷間部については、所望の空隙率やK値を達成する必要から、脚体部の横断面形状において各谷間部の谷底最深点が各稜線部の頂点を通過する半径Rの仮想円中心から0.1R以上0.5R以下、好ましくは0.15R以上0.35R以下の位置に存在するように設計する必要がある。この各谷間部の谷底最深点が存在する位置が仮想円中心から0.1Rより小さくなると、部材強度が低下し、反対に、0.5Rより大きくなると、所望の空隙率やK値、特に空隙率70%以上を達成するのが難しくなる。
そして、このブロック本体に形成される各谷間部の形状については、その横断面形状が例えばV字状、逆台形状、U字状等、特に制限されるものではないが、製作時には使用した型枠を取り外す型枠取外し作業があり、この型枠取外し作業の作業性を考慮すると、好ましくは谷間部の谷底側(谷底部)の幅寸法が狭くて開放端側(相対向する斜面部間の間隔)の幅寸法が広くなった拡開形状であるのがよく、また、谷間部に作用する波力を効率良く分散させるという観点から、より好ましくは谷底部が所定の曲率半径(r)を有する円弧状に形成されているのがよく、この谷底部の曲率半径(r)については、各稜線部の頂点を通過する仮想円の半径Rに対して、0.3R≦r≦0.8R、好ましくは0.4R≦r≦0.6Rであるのがよい。
更にまた、本発明において、上記ブロック本体の各脚体部の先端部には、この脚体部に形成された各谷間部を埋めて各稜線部の間を結ぶ先端補強部を設けるのがよく、これによって各脚体部の先端部の損傷や破壊、特にこの各脚体部の先端近くまで延びる各稜線部が簡単に欠落する等の先端部の損傷や破壊を未然に防止することができる。
本発明においては、ブロック本体の各脚体部にその長さ方向に沿って2〜6本の稜線部が形成されると共にこれら各稜線部の間に所定の深さの谷間部が形成されるため、形成される稜線部の数やその高さ、言い換えれば谷間部の数やその深さによっては、ブロック本体そのもの、特にその脚体部の強度が低下し、消波ブロックとして必要な構造強度を維持できなくなる場合が発生するが、かかる場合には、好ましくはブロック本体に鉄筋を配設したり、ブロック本体を形成するコンクリートに補強用の無機繊維又は有機繊維を配合する等の補強を行ってもよい。特に、ブロック本体に鉄筋を配設する場合には、好ましくは、各脚体部の稜線部及び必要により設けられる胴体部の胴体稜線部に沿って鉄筋を配設するのがよく、このように鉄筋を配設することにより、ブロック本体はその脚体部や胴体部が効率良く補強され、容易に必要な構造強度を獲得することができる。
本発明の消波ブロックについては、好ましくはそのK値が10以上、より好ましくは15以上であり、また、その空隙率が70%以上、より好ましくは80%以上であるのがよい。K値が10未満であると、消波ブロックとして必要とする重量が嵩んで十分な省資源化を達成できなくなる場合が生じ、また、空隙率が70%未満であると、本発明が期待する省資源化等を達成することが難しくなる。
本発明によれば、3〜8本の脚体部を有するブロック本体の各脚体部にその長さ方向に沿って2〜6本の稜線部を形成すると共にこれら各稜線部の間に所定の深さの谷間部を形成することにより、容易にその空隙率を80%程度に高めることができ、またこの際に、K値等の水理特性を低下させることなくむしろ向上させることができ、これを用いて構築される構造物が必要とするコンクリート量を大幅に低減できるので、目的とする省資源化等を容易に達成することができる。
以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
〔実施例1〕
図1〜図3において、本発明の実施例1に係る消波ブロックが示されている。この消波ブロックは、図1及び図2に示されているように、そのブロック本体1が基端部2aで互いに一体に結合された4本の脚体部2で構成されており、また、これら各脚体部2は、互いに同じ形状及び大きさに形成されていると共にその横断面面積が基端部2a側から先端部2b側に行くに従って徐々に小さくなるように、形成されており、更に、これら各脚体部2は、その先端部2bの先端中心点の間を結ぶ仮想図形が正四面体となる方向に、突出している。
この実施例1において、上記ブロック本体1の各脚体部2には、図3に詳細に示されているように、その長さ方向に沿って3本の稜線部3が形成されていると共にこれら各稜線部3の間にそれぞれ谷間部4が形成されており、そして、各脚体部2に形成された各稜線部3は、図1及び図2に示されているように、互いに隣接する脚体部2の一方に形成された稜線部3が他方の脚体部2に形成された稜線部3へと連続するように形成されており、またこれによって、互いに隣接する脚体部2の一方に形成された谷間部4が、上記連続する稜線部3の間において、他方の脚体部2に形成された谷間部4へと連続するように形成されている。
また、この実施例1においては、図3に詳細に示されているように、各脚体部2に形成された3つの稜線部3は、これら稜線部3の頂点を通過する半径R(仮想円半径R)の仮想円C(仮想円中心O)を観念した場合に、その仮想円Cにおいて互いに120度の等間隔に配置されていると共に、各稜線部3の仮想円C円周方向幅寸法が30度の大きさに設定されており、また、上記3つの稜線部3で形成される各谷間部4は、その輪郭形状の開放端側が互いに隣接する一方の稜線部3の斜面部4a(すなわち、図3上の直線A−O部分)と互いに隣接する他方の稜線部3の斜面部4a(すなわち、図3上の直線B−O部分)とで区画されていると共に、その輪郭形状の谷底側が仮想円Cと半径0.6Rの同心円上に中心Pを有して上記2本の直線A−O及びB−O(斜面部4a)に接する抉り円S(半径r=0.424R)の谷底部4b(すなわち、抉り円Sが接する円弧曲線部分)で区画されており、結果として、谷間部4の谷底最深点Qが仮想円中心OからOQ間距離d(d=0.176R)の位置に存在した。また、以下に示す空隙率の測定方法により実験的に求められた空隙率は80.5%であった。
更に、この実施例1においては、図1及び図2に示されているように、各脚体部2の先端部には、この脚体部2に形成された各谷間部4を埋めて各稜線部3の間を結ぶ先端補強部5が設けられており、これによって、基端部2a側から先端部2b側に向けて各脚体部2の横断面面積が徐々に小さくなって各稜線部3の仮想円C円周方向幅寸法が小さくなっても、各脚体部2の先端部2b側において各稜線部3が簡単には破壊されることがなく、各脚体部2の先端部が確実に保護される形状となっている。
また、この実施例1においては、図3〜5に示すように、ブロック本体1にはその各脚体部2の各稜線部3に沿って合計6本の鉄筋6が配設されており、そして、これら各鉄筋6は、互いに隣接する各脚体部2に形成された稜線部3がその一方の脚体部2から他方の脚体部2へと連続するのと同様に、互いに連続する一方の稜線部3に配置される鉄筋部分6aと他方の稜線部3に配置される鉄筋部分6aとが連続して一体となった略々く字形状に形成されている。このようにブロック本体1の各脚体部2の各稜線部3に沿って鉄筋6を配設することにより、ブロック本体1において各稜線部3の間に、谷底最深点Qが仮想円中心Oから距離d(d=0.176R)の位置に存在するという、比較的深い谷間部4を形成しても、ブロック本体1の構造強度を所望の程度に維持することができる。なお、各鉄筋6の間は、製造時に各鉄筋6がブロック本体1内の所定の位置に配置されるように、各脚体部2の先端部に対応する三角形状の形状保持筋7を始めとして、図示外の適宜の形状保持筋により連結されている。
[水理特性の検討]
上記実施例1で得られた消波ブロックと、比較例1としてこれまで頻繁に使用されている汎用の消波ブロック(株式会社テトラ製商品名:テトラポッド)とについて、モルタルを用いて下記の表1に示す質量、体積、密度、及び高さのブロック模型を多数作製し、以下に示す測定方法及び実験条件で、空隙率測定、安定実験及び伝達実験を行った。
空隙率の測定方法は、空隙率測定用箱(平面寸法:acm×bcm)にブロック模型(体積:vcm3)を投入して箱詰めし、表面を適度に平らに整えて水を満たし、この際に空隙率測定用箱内に投入されたブロック模型の個数をN個とし、また、空隙率測定用箱内に満たされた水の深さをccmとした場合、充填率が注水した水の容積(a・b・c)に対するブロック模型の全体積(N・v)の比として与えられることから、下記の計算式により空隙率(%)を求めた。
空隙率(%)={1−N・v/(a・b・c)}×100
Figure 2006348572
〔安定実験〕
安定実験は、ケーソン模型とブロック模型とを用いて、基礎マウンド上に背面にケーソンを有する混成堤モデル(天端高さ:7.0cm、天端幅:ブロック高さの1.5〜1.35倍又は天端2個並び、法面勾配:1:4/3又は1:1.3)を構築し、水深:30cm及び40cm、波の周期T1/3:1.25s、1.50s、1.75s、2.00sの4周期、及び波高(堤体位置)H1/3:8.0〜18.0cmの条件で所定の方法(平成14年4月社団法人日本港湾協会発行の「港湾の施設の技術上の基準・同解説(上巻)」156頁の標準的模型実験手法)に従って実施し、被害率とK値との関係を調べると共に、反射率(KR)と波形勾配(H/L)との関係を測定した。図21にK値−被害率(%)の関係を、また、図22に反射率(KR)−波形勾配(H/L)の関係をそれぞれ示す。
〔伝達実験〕
伝達試験は、ブロック模型を用いて基礎マウンド上に傾斜堤モデル(天端高さ:7.0cm、天端幅:天端3個並び、法面勾配:1:4/3)を構築し、水深:30cm、波の周期T1/3:1.25s、1.50s、1.75s、2.00sの4周期、及び波高(堤体位置)H1/3:3.0〜9.0cmの条件で実施し、波高伝達率と反射率とを測定した。図23に伝達率(KT)−波形勾配(H/L)の関係を、また、図24に反射率(KR)−波形勾配(H/L)の関係を、更に、図25に逸散率{1-(KT 2+KR 2)}−波形勾配(H/L)の関係をそれぞれ示す。
結果を図21〜図25(図中、○は実施例1のデータであり、△は比較例1のデータである。)に示す。
図21に示すK値−被害率(%)の関係から、実施例1の消波ブロックは被害率1%での平均的なK値が22程度であった。これに対して、比較例1の汎用消波ブロックはK値(被害率0〜1%)が8.3であるので、実施例1の消波ブロックは比較例1の消波ブロックに比べて安定性がよいことが判明した。また、図22及び図24に示す反射率(KR)−波形勾配(H/L)の関係から、実施例1の消波ブロックの反射率は、比較例1の汎用消波ブロックの反射率と比較して、より小さいことが判明し、また、図23に示す伝達率(KT)−波形勾配(H/L)の関係から、実施例1の消波ブロックの波高伝達率は、比較例1の汎用消波ブロックの波高伝達率と比較して、より小さいことが判明し、更に、図25に示す逸散率{1-(KT 2+KR 2)}−波形勾配(H/L)の関係から、実施例1の消波ブロックのエネルギー逸散率は、比較例1の汎用消波ブロックのエネルギー逸散率と比較して、より大きく、いわゆる「消波効果」が高いことが判明した。
〔実施例2〜7〕
次に、上記実施例1の場合と同様に、ブロック本体1の各脚体部2には、頂点を通過する半径Rの仮想円C(仮想円中心O)を観念した場合に、その仮想円Cにおいて互いに120度の等間隔に配置されていると共に仮想円C円周方向幅寸法を30度の大きさに設定した3つの稜線部3を形成すると共に、図6〜図11に示すように、これによって形成される各谷間部4の谷底部4bを形成する図示外の抉り円の半径r及び仮想円中心Oから谷間部4の谷底最深点QまでのOQ間距離dが、それぞれ仮想円半径Rに対して、r=0.283R及びd=0.117R(実施例2、図6)、r=0.300R及びd=0.124R(実施例3、図7)、r=0.354R及びd=0.146R(実施例4、図8)、r=0.566R及びd=0.234R(実施例5、図9)、r=0.778R及びd=0.322R(実施例6、図10)、及びr=1.00R及びd=0.414R(実施例7、図11)の大きさに設計された各実施例2〜7の消波ブロックを調製し、実施例1の場合と同様にしてその空隙率を求めた。その結果を実施例1の場合と共に表2に示す。
Figure 2006348572
〔実施例8〕
図12には、本発明の実施例8に係る消波ブロックが示されている。この実施例8の消波ブロックは、その空隙率をより向上させながら各脚体部2の稜線部3に容易に鉄筋を配設できるように設計されたものである。この実施例8の消波ブロックにおいては、実施例1の場合とは異なり、抉り円Sはその半径rが実施例1の場合より大きい0.566Rに設定されていると共にその中心位置が仮想円中心Oから半径0.8Rの位置にあり、また、各稜線部3の開放端側の各斜面部4aには、その仮想円Cの中心O(仮想円中心O)からみて、半径0.4Rの位置から半径0.6Rの位置までの間の部分に等しい肉厚であって比較的薄い薄肉部3aが形成されていると共に、半径0.8Rの位置から仮想円Cの位置までの間の部分に等しい肉厚であって比較的厚い肉厚部3bが形成されており、この肉厚部3b内に図示外の鉄筋が配設されている。
そして、この実施例8の消波ブロックにおいては、その谷間部4の谷底最深点Qが仮想円中心OからOQ間距離d(d=0.207R)の位置に存在し、また、実施例1の場合と同様にして求められた空隙率が81.3%であった。
〔実施例9〕
図13に、本発明の実施例9に係る消波ブロックの要部が示されている。この実施例9の消波ブロックは、上記実施例1の場合と同様にそのブロック本体1が図示外の基端部で互いに一体に結合された4本の脚体部2で構成されているものであるが、上記実施例1の場合とは異なり、各脚体部2には、その長さ方向に沿って6本の稜線部3が形成されていると共にこれら各稜線部3の間にそれぞれ谷間部4が形成されている。
そして、各脚体部2に形成された6つの稜線部3は、これら稜線部3の頂点を通過する半径R(仮想円半径R)の仮想円C(仮想円中心O)を観念した場合に、その仮想円Cにおいて互いに60度の等間隔に配置されていると共に、各稜線部3の仮想円C円周方向幅寸法が11度の大きさに設定されている。そして、これら各稜線部3によって形成される6つの谷間部4は、その谷底部4bの谷底最深点Qが仮想円中心Oの半径0.5Rの仮想円上に位置すると共にその円周方向幅寸法が11度の大きさに設定されており、また、その斜面部4aが各稜線部3の仮想円C円周方向一端側と谷底部4bの幅方向一端側とを直線で結んだ形状になっている。
この実施例9の消波ブロックにおいては、その谷間部4の谷底最深点Qが仮想円中心OからOQ間距離d(d=0.500R)の位置に存在し、また、実施例1の場合と同様にして求められた空隙率が74.1%であった。
〔実施例10〕
図14及び図15に、本発明の実施例10に係る消波ブロックが示されている。この消波ブロックは、上記実施例1の場合とは異なり、そのブロック本体1が基端部2aで互いに一体に結合された6本の脚体部2で構成されていると共に、これら各脚体部2はX軸、Y軸及びZ軸に沿ってそれぞれ互いに反対方向に突出しており、また、各脚体部2には、その長さ方向に沿って4本の稜線部3が形成されていると共にこれら各稜線部3の間にそれぞれ谷間部4が形成されている。
そして、X軸に沿って突出する一方の脚体部2に形成された各稜線部3は、その脚体部2の基端部2aにおいて、Y軸に沿って突出する一方の脚体部2に形成された稜線部3及びZ軸に沿って突出する一方の脚体部2に形成された稜線部3とそれぞれ連続しており、これによって、互いに隣接する各脚体部2に形成された稜線部3がその一方の脚体部2から他方の脚体部2へと連続するように形成され、また、互いに隣接する各脚体部2に形成された谷間部4が上記連続する稜線部3の間において連続するように形成されている。
また、この実施例10においては、その各谷間部4は、各脚体部2に形成された4つの稜線部3の頂点を通過する半径R(仮想円半径R)の仮想円C(仮想円中心O)を観念した場合、その谷底最深点Qが仮想円中心OからOQ間距離d=0.379Rの位置に存在するように設計されている。
〔実施例11〕
図16、図17及び図18に、本発明の実施例11に係る消波ブロックが示されている。この消波ブロックは、上記実施例1の場合とは異なり、基端部2aで互いに一体に結合されてブロック本体1を構成する4つの脚体部2が図18に示す横断面形状に形成されており、これら各脚体部2には3つの稜線部3とこれら各稜線部3の間に形成された3つの谷間部4とが形成されており、また、その各谷間部4は、図18に詳細に示されているように、各稜線部3の頂点を通過する半径R(仮想円半径R)の仮想円C(仮想円中心O)を観念した場合、その谷底最深点Qが仮想円中心OからOQ間距離d=0.495Rの位置に存在するように設計されている。
〔実施例12〕
図19及び図20に、本発明の実施例12に係る消波ブロックが示されている。この消波ブロックは、上記実施例1の場合とは異なり、そのブロック本体1が中央部分に位置する胴体部8と、この胴体部8の一端側にその基端部2aで一体に結合された2本の脚体部2と、上記胴体部8の他端側にその基端部2aで一体に結合された2本の脚体部2とで構成されている。
そして、上記各脚体部2には、上記実施例1の場合とは異なり、4つの稜線部3とこれら各稜線部3の間に形成された4つの谷間部4とが形成されていると共に、上記胴体部8には、各脚体部2に形成された稜線部3及び谷間部4と同様に、4つの胴体稜線部9とこれら各胴体稜線部9の間に形成された4つの胴体谷間部10とが形成されており、また、これら胴体部8に形成された各胴体稜線部9及び各胴体谷間部10は上記脚体部2に形成された稜線部3及び谷間部4とそれぞれ互いに連続するように形成されている。
なお、この実施例12の消波ブロックにおいても、上記実施例1の場合と同様に、各脚体部2の稜線部3及び胴体部8の胴体稜線部9に沿って鉄筋を配設することにより、その構造強度の補強を行ってもよい。
本発明の消波ブロックは、従来のこの種の消波ブロックと比較して空隙率が顕著に高いだけでなく、K値を始めとしてその水理特性にも優れており、より一層の省資源化等を達成できるものであり、工業的価値の高いものである。
図1は、本発明の実施例1に係る消波ブロックを示す斜視説明図ある。 図2は、図1の消波ブロックを別の角度から見た図1と同様の斜視説明図ある。
図3は、図1の消波ブロックの脚体部の横断面説明図である。 図4は、図1の消波ブロックのブロック本体に配設された鉄筋の配置を示す平面説明図である。
図5は、図4の鉄筋のみを取り出して示す斜視説明図である。 図6は、本発明の実施例2に係る消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。
図7は、本発明の実施例3に係る消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。 図8は、本発明の実施例4に係る消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。
図9は、本発明の実施例5に係る消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。 図10は、本発明の実施例6に係る消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。
図11は、本発明の実施例7に係る消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。 図12は、本発明の実施例8に係る消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。
図13は、本発明の実施例9に係る消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。 図14は、本発明の実施例10に係る消波ブロックを示す斜視説明図ある。
図15は、図14の消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。 図16は、本発明の実施例11に係る消波ブロックを示す斜視説明図ある。
図17は、図16の消波ブロックを別の角度から見た図16と同様の斜視説明図ある。 図18は、図16の消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。
図19は、本発明の実施例12に係る消波ブロックを示す斜視説明図ある。 図20は、図19の消波ブロックの脚体部を示す図3と同様の横断面説明図である。
図21は、実施例1の消波ブロックについて求められた水深30cm及び水深40cmでの安定実験におけるK値−被害率(%)の関係を示すグラフ図である。 図22は、実施例1と比較例1の消波ブロックについて求められた混成堤での反射率(KR)−波形勾配(H/L)の関係を示すグラフ図である。
図23は、実施例1と比較例1の消波ブロックについて求められた傾斜堤での伝達率(KT)−波形勾配(H/L)の関係を示すグラフ図である。 図24は、実施例1と比較例1の消波ブロックについて求められた傾斜堤での反射率(KR)−波形勾配(H/L)の関係を示すグラフ図である。
図25は、実施例1と比較例1の消波ブロックについて求められた傾斜堤での逸散率[1-(KT 2+KR 2)]−波形勾配(H/L)の関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1…ブロック本体、2…脚体部、2a…基端部、2b…先端部、3…稜線部、4…谷間部、4a…斜面部、4b…谷底部、5…先端補強部、6…鉄筋、6a…鉄筋部分、7…形状保持筋、8…胴体部、9…胴体稜線部、10…胴体谷間部、C…仮想円、O…仮想円中心、R…仮想円半径、S…抉り円、P…抉り円中心、r…抉り円半径、Q…谷底最深点、d…OQ間距離。

Claims (10)

  1. 3〜8本の脚体部を有すると共にこれら各脚体部の基端部が互いに一体に結合されたブロック本体からなる消波ブロックにおいて、
    各脚体部にはその長さ方向に沿って2〜6本の稜線部が形成されていると共に、これら各稜線部の間に谷間部が形成されており、
    上記各谷間部の谷底最深点が脚体部の横断面形状において各稜線部の頂点を通過する半径Rの仮想円中心から0.1R以上0.5R以下の位置に存在することを特徴とする消波ブロック。
  2. 各脚体部は、その基端部が互いに直接に結合されている請求項1に記載の消波ブロック。
  3. 互いに隣接する各脚体部に形成された稜線部がその一方の脚体部から他方の脚体部へと連続するように形成されており、また、互いに隣接する各脚体部に形成された谷間部が上記連続する稜線部の間において連続するように形成されている請求項1又は2に記載の消波ブロック。
  4. 各脚体部は、その基端部が互いに胴体部を介して結合されている請求項1に記載の消波ブロック。
  5. 胴体部には、その一端側に1〜4本の脚体部が一体に結合していると共にその他端側に1〜4本の脚体部が一体に結合している請求項4に記載の消波ブロック。
  6. 胴体部には、その長さ方向に形成された複数の胴体稜線部とこれら複数の胴体稜線部の間に形成された胴体谷間部とが形成されている請求項4又は5に記載の消波ブロック。
  7. 胴体部に形成された各胴体稜線部及び各胴体谷間部が、脚体部に形成された稜線部及び谷間部とそれぞれ互いに連続している請求項6に記載の消波ブロック。
  8. 各脚体部の先端部には、この脚体部に形成された各谷間部を埋めて各稜線部の間を結ぶ先端補強部が設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の消波ブロック。
  9. ブロック本体には、その各脚体部の稜線部及び必要により設けられる胴体部の胴体稜線部に沿って、鉄筋が配設されている請求項1〜8のいずれかに記載の消波ブロック。
  10. ブロック本体は、そのK値が10以上であり、かつ、その空隙率が70%以上である請求項1〜9のいずれかに記載の消波ブロック。
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