JP2006344728A - 磁気検出素子及びその製造方法 - Google Patents

磁気検出素子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 特に、ハードバイアス層との絶縁性を適切に保ちながら、フリー磁性層に適切な大きさのバイアス磁界を供給できる磁気検出素子及びその製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】 積層体22の側端面22a上に形成される第1の絶縁層の厚みT3を、下部シールド層20上に形成される第2の絶縁層26の膜厚T4より薄く形成する。これにより、ハードバイアス層36からフリー磁性層28に対して適切な大きさのバイアス磁界を供給できる。また、前記ハードバイアス層36と前記積層体22間の絶縁性、及び前記ハードバイアス層36と前記下部シールド層20間の絶縁性を良好に保つことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トンネル型磁気検出素子のように、フリー磁性層を有する積層体と、前記積層体のトラック幅方向の両側に形成されるバイアス層との間に絶縁層を介在させる構造の磁気検出素子に関する。
図11は、従来のトンネル型磁気検出素子の構造を記録媒体との対向面(図示X−Z平面と平行な面)と平行な方向から切断した部分断面図である。
符号1は、下部シールド層である。前記下部シールド層1上には、下から反強磁性層2、固定磁性層3、絶縁障壁層4、フリー磁性層5、及び保護層6の順に積層された積層体7が形成されている。前記反強磁性層2は例えばPtMn合金で形成され、前記固定磁性層3の磁化は前記反強磁性層2との間で生じる交換結合磁界によりハイト方向(図示Y方向)に固定される。
前記絶縁障壁層4は、例えば、Alで形成される。
図11に示すように、前記積層体7のトラック幅方向(図示X方向)の両側には第1の絶縁層8が形成されている。前記積層体7のトラック幅方向(図示X方向)の両側に広がる前記下部シールド層1の上面には、前記第1の絶縁層8と連続する第2の絶縁層9が形成されている。そして前記第1の絶縁層8上及び第2の絶縁層9上に、例えばCoPt合金で形成されたハードバイアス層10が形成されている。前記ハードバイアス層10上には埋め込み層11が形成され、図11に示すように前記保護層6上及び埋め込み層11上には上部シールド層12が形成されている。前記下部シールド層1及び上部シールド層12は電極も兼ね備えており、前記積層体7には図示Z方向と平行な方向に電流が流れる。
図11に示すように、前記第1の絶縁層8は、前記ハードバイアス層10と前記積層体7との間の絶縁性を、前記第2の絶縁層9は、前記ハードバイアス層10と前記下部シールド層1間の絶縁性を保つために設けられている。
トンネル型磁気検出素子の公知文献を下記に示す。
特開2004―253437号公報 特開平10−162327号公報
ところで、従来では、前記第1の絶縁層8及び第2の絶縁層9の膜厚制御は特に行われていなかった。
前記積層体7及び下部シールド層1との絶縁性を確保するには前記第1の絶縁層8のトラック幅方向(図示X方向)への厚みT1及び前記第2の絶縁層9の膜厚T2をともに厚く形成すればよい。
しかしながら、前記第1の絶縁層8の厚みT1を厚く形成しすぎると、前記ハードバイアス層10から前記フリー磁性層5へ供給されるバイアス磁界が小さくなり、前記フリー磁性層5の磁化をトラック幅方向(図示X方向)に適切に揃えることができなくなる。
前記第1の絶縁層8の厚みT1を薄くすれば、上記した問題は解決される。しかし前記第2の絶縁層9の膜厚T2も、前記第1の絶縁層8の厚みT1と同寸法で薄くなると、下部シールド層1と前記ハードバイアス層10間が、前記積層体7と前記ハードバイアス層10間に比べて短絡しやすくなり好ましくない。これは、前記第2の絶縁層9が形成される領域の面積が、前記第1の絶縁層8が形成される領域の面積に比べて非常に広く、前記第2の絶縁層9にピンホール等が発生する確率が前記第1の絶縁層8に比べて高いからであり、これにより下部シールド層1と前記ハードバイアス層10間が前記ピンホールを介して短絡しやすくなる。
また特許文献1の図8等を参照してわかるように、前記積層体7のトラック幅方向の両側に形成される第1の絶縁層8、第2の絶縁層9、及びハードバイアス層10等の成膜は、前記積層体7の上面にリフトオフ用のレジスト層(特許文献1の図8の符号71)を乗せた状態で行われる。しかし、前記リフトオフ用のレジスト層を用いた場合に、前記リフトオフ用のレジスト層のアンダーカット部(特許文献1の図8に示す符号71a)の付近で、第1の絶縁層8が厚く形成され、最悪、前記アンダーカット部の内部が前記絶縁層8で埋められると、前記レジスト層をリフトオフできなくなるため、前記第1の絶縁層8の先端(最も図示Z方向にある端部)が先細り形状になるほうが、前記レジスト層をリフトオフしやすく好ましい。しかし、前記第1の絶縁層8の先端が先細り形状になると、前記先端では、前記積層体7とハードバイアス層10間の絶縁性が低下し短絡しやすくなるといった問題が生じる。また前記ハードバイアス層10の成膜時、前記アンダーカット部に、前記ハードバイアス層10の材質が入り込まないようにするには、前記ハードバイアス層10の前記積層体7に近い箇所の膜厚が薄くなるように、前記ハードバイアス層10の成膜時の成膜角度等を制御することが好ましいが、これにより、前記ハードバイアス層10から前記フリー磁性層5に供給されるバイアス磁界が小さくなるといった問題が生じる。また、前記レジスト層の側面が影になることで成膜されにくくなるシャドー効果が、前記レジスト層近傍での前記第1の絶縁層8やハードバイアス層10の膜厚の薄膜化を促進させている。
また、前記第2の絶縁層8の膜厚T2が薄いと、図11に示すように、前記ハードバイアス層10の形成位置が下がるため、前記ハードバイアス層10の膜厚の厚い部分が、前記フリー磁性層5のトラック幅方向の両側よりも下方に位置しやすく、この結果、前記ハードバイアス層10から前記フリー磁性層5に供給されるバイアス磁界が小さくなりやすい。
そこで本発明は上記従来の問題点を解決するためのものであり、特に、ハードバイアス層との絶縁性を適切に保ちながら、フリー磁性層に適切な大きさのバイアス磁界を供給できる磁気検出素子及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明における磁気検出素子は、
導電層上に形成され下から固定磁性層、非磁性材料層、及びフリー磁性層の順に積層された構造を有する積層体と、前記積層体のトラック幅方向の両側に形成された第1の絶縁層と、前記形成面上に形成され前記第1の絶縁層に繋がる第2の絶縁層と、前記第1の絶縁層上及び第2の絶縁層上に形成されたバイアス層と、を有し、
前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みは、前記第2の絶縁層の膜厚に比べて薄く形成されていることを特徴とするものである。
このように本発明では、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みを、前記第2の絶縁層の膜厚に比べて薄く形成しているため、前記フリー磁性層と前記バイアス層間のトラック幅方向への間隔が短くなり、前記バイアス層から前記フリー磁性層に対して適切な大きさのバイアス磁界を供給できる。また、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みを前記第2の絶縁層の膜厚より薄くしても、前記第1の絶縁層が形成されるべき領域は前記積層体のトラック幅方向の側面であり、その面積は前記第2の絶縁層が形成されるべき領域の面積に比べて極めて小さい。したがって前記第1の絶縁層の厚みが薄く形成されても前記バイアス層と前記積層体間の絶縁性を良好に保つことができ短絡する確率を低く抑えることができる。一方、前記第2の絶縁層の膜厚は厚いため、前記バイアス層と前記導電層間の間隔は適切に広がり、したがって前記第1の絶縁層に比べて形成領域が広い前記バイアス層と前記導電層間の絶縁性を良好に保つことができ短絡する確率を適切に低く抑えることができる。
本発明では、少なくとも前記非磁性材料層の上面よりも下側に、前記第2の絶縁層の上面が形成されていることが、前記バイアス層から前記フリー磁性層に適切な大きさのバイアス磁界を供給できて好ましい。
また本発明では、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みは、一定の寸法で形成されていることが好ましい。これにより、前記積層体と前記バイアス層間の絶縁性を良好に保つことができるとともに、前記バイアス層から前記フリー磁性層に適切な大きさのバイアス磁界を供給できる。
また本発明では、前記第2の絶縁層は、一定の膜厚で形成されていることが好ましい。これにより、前記導電層と前記バイアス層間の絶縁性を良好に保つことができて好ましい。
また本発明では、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みは、1nm〜20nmの範囲内で形成されることが好ましい。
また本発明では、少なくとも前記第1の絶縁層は、前記積層体に接する内側絶縁層と、前記内側絶縁層上に形成される外側絶縁層の2層で形成され、前記内側絶縁層は、前記外側絶縁層と前記積層体とが接して形成される場合に比べて前記積層体の酸化を抑制する酸化抑制層として機能することが好ましい。前記第1の絶縁層として使用される材質によっては、前記積層体のトラック幅方向の側面に直接形成すると、前記積層体の側面が酸化される現象が見られる。これにより再生特性が低下するから、前記酸化を抑制すべく酸化抑制層を、前記第1の絶縁層の内側絶縁層として設けることが好ましい。
前記内側絶縁層は、Si、SiN、WO、SiO、SiO、SiON、Ta、TaO、TiNから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成されることが好ましい。また、前記外側絶縁層は、Al、SiO、AlSiO、SiAlONから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成されることが好ましい。
また本発明における前記磁気検出素子は、例えば、非磁性材料層が絶縁障壁層で形成されたトンネル型磁気検出素子である。
また本発明における磁気検出素子の製造方法は、以下の工程を有することを特徴とするものである。
(a) 導電層上に、下から固定磁性層、非磁性材料層、及びフリー磁性層の順に積層された構造を有する積層体を形成する工程、
(b) 前記積層体のトラック幅方向の両側に第1の絶縁層を形成し、さらに前記導電層上に前記第1の絶縁層に繋がる第2の絶縁層を形成し、このとき、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みを、前記第2の絶縁層の膜厚に比べて薄く形成する工程、
(c) 前記第1の絶縁層上及び第2の絶縁層上にバイアス層を形成する工程、
これにより、前記バイアス層と前記フリー磁性層間の距離を、適切な大きさのバイアス磁界が前記フリー磁性層に供給できる程度に短くできるとともに、第1の絶縁層と前記積層体間、及び第2の絶縁層と導電層間の絶縁性を良好に保つことができる磁気検出素子を簡単且つ適切に形成できる。
本発明では、前記(b)工程で、少なくとも前記非磁性材料層の上面よりも下側に、前記第2の絶縁層の上面を形成することが好ましい。特に前記非磁性材料層の上面を基準にして前記第2の絶縁層の形成位置を規制すれば、前記積層体の層構造や各層の膜厚等が変動しても、前記フリー磁性層のトラック幅の両側に適切な膜厚のバイアス層を配置できる。
また本発明では、前記(b)工程で、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みが、前記第2の絶縁層の膜厚に比べて薄く形成されるように、少なくとも2段階以上に成膜角度を異ならせて、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層を形成することが好ましい。これにより、簡単且つ適切に、第1の絶縁層のトラック幅方向の厚み及び第2の絶縁層の膜厚を制御できる。
また本発明では、前記(c)工程後、次の工程を有することが好ましい。
(d) 前記バイアス層上にストッパ層を形成する工程、
(e) 前記積層体の上面に形成された不要な層を除去する処理を、前記ストッパ層の少なくとも一部が除去された時点で終了する工程、
これにより、除去量を適切に制御でき、特に前記積層体やバイアス層に対する過剰な除去を適切に防止できる。
また本発明では、前記(b)工程で、少なくとも前記第1の絶縁層を、前記積層体に接する内側絶縁層と、前記内側絶縁層上に形成される外側絶縁層の2層で形成し、このとき、前記内側絶縁層を、前記外側絶縁層と前記積層体とが接して形成される場合に比べて前記積層体の酸化を抑制する材質で形成することが好ましい。このとき、前記内側絶縁層を、Si、SiN、WO、SiO、SiO、SiON、Ta、TaO、TiNから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成することが好ましい。また、前記外側絶縁層を、Al、SiO、AlSiO、SiAlONから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成することが好ましい。
本発明では、積層体のトラック幅方向の両側に形成された第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みを、前記積層体の両側に広がる導電層上に形成された第2の絶縁層の膜厚より薄く形成しているため、前記積層体を構成するフリー磁性層と、前記第1の絶縁層及び第2の絶縁層上に形成されるバイアス層間のトラック幅方向への間隔を短くでき、前記バイアス層から前記フリー磁性層に対して適切な大きさのバイアス磁界を供給できる。また、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みを前記第2の絶縁層の膜厚より薄くしても、前記第1の絶縁層が形成されるべき領域は前記積層体のトラック幅方向の側面であり、その面積は前記第2の絶縁層が形成されるべき領域の面積に比べて極めて小さい。したがって前記第1の絶縁層の厚みが薄く形成されても前記バイアス層と前記積層体間の絶縁性を良好に保つことができ短絡する確率を低く抑えることができる。一方、前記第2の絶縁層の膜厚は厚いため、前記バイアス層と前記導電層間の間隔は適切に広がり、したがって前記第1の絶縁層に比べて形成領域が広い前記バイアス層と前記導電層間の絶縁性を良好に保つことができ短絡する確率を適切に低く抑えることができる。
図1は、本実施形態のトンネル型磁気検出素子の構造を記録媒体との対向面と平行な方向から切断して示す部分断面図、図2は図1に示すトンネル型磁気検出素子の一部分を拡大した部分拡大断面図、図3は、前記トンネル型磁気検出素子を構成する積層体と、その両側に形成されるバイアス形成領域とを示す部分斜視図、である。
トンネル型磁気検出素子は、ハードディスク装置に設けられた浮上式スライダのトレーリング側端部などに設けられて、ハードディスクなどの記録磁界を検出するものである。なお、図中においてX方向は、トラック幅方向、Y方向は、磁気記録媒体からの洩れ磁界の方向(ハイト方向)、Z方向は、ハードディスクなどの磁気記録媒体の移動方向及び前記トンネル型磁気検出素子の各層の積層方向、X−Z平面は記録媒体との対向面と平行な方向の面である。
符号20は下部シールド層(導電層)であり、前記下部シールド層20は例えばNiFe合金等の磁性材料で形成される。
前記下部シールド層20の上面20aは前記トンネル型磁気検出素子21を形成するための形成面であり、前記上面20aには前記トンネル型磁気検出素子21を構成する積層体22が形成されている。
前記積層体22の最下層は、シード層23である。前記シード層23は、NiFeCrまたはCr等によって形成される。前記シード層23をNiFeCrによって形成すると、前記シード層23は、面心立方(fcc)構造を有し、膜面と平行な方向に{111}面として表される等価な結晶面が優先配向しているものになる。また、前記シード層23をCrによって形成すると、前記シード層2は、体心立方(bcc)構造を有し、膜面と平行な方向に{110}面として表される等価な結晶面が優先配向しているものになる。前記シード層23の下に図示しない下地層が形成されていてもよい。前記下地層は、Ta,Hf,Nb,Zr,Ti,Mo,Wのうち1種または2種以上の元素などの非磁性材料で形成される。
前記シード層23上には、反強磁性層24が形成されている。前記反強磁性層24は、X−Mn(ただしXは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうちいずれか1種または2種以上の元素である)で形成されていることが好ましい。または本発明では、前記反強磁性層24は、X−Mn−X′合金(ただし元素X′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,Pt,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Xa,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)で形成されていてもよい。
前記反強磁性層24の上には固定磁性層31が形成されている。前記固定磁性層31は、例えばCoFe合金、NiFe合金、Co等の磁性材料で形成される。前記固定磁性層31の構造は、単層構造、磁性層が複数積層された構造、磁性層間に非磁性層が介在する積層フェリ構造等、特に限定されない。
熱処理を施すことで、前記固定磁性層31と反強磁性層24との間には交換結合磁界が発生し、前記固定磁性層31の磁化をハイト方向(図示Y方向)に固定することができる。
前記固定磁性層31の上には、絶縁障壁層27が形成されている。前記絶縁障壁層27は、Al、AlO、TiO、MgO等で形成される。
前記絶縁障壁層27の上には、フリー磁性層28が形成されている。前記フリー磁性層28は、NiFe合金、CoFeNi合金、CoFe合金などで形成される。例えば前記フリー磁性層28はNiFe合金で形成され、前記フリー磁性層28と、前記絶縁障壁層27との間にはCoやCoFe合金で形成された拡散防止層が形成されていることが好ましい。前記フリー磁性層28の構造は、単層構造、磁性層が複数積層された構造、磁性層間に非磁性層が介在する積層フェリ構造等、特に限定されない。
前記フリー磁性層28の上にはTa等で形成された保護層29が形成されている。
図1に示すように前記積層体22のトラック幅方向(図示X方向)の側端面22a,22aは傾斜面で形成され、前記積層体22のトラック幅方向の幅寸法は上方(図示Z方向)に向かうにしたがって徐々に小さくなっている。前記積層体22の側端面22a上には、第1の絶縁層25が形成されている。さらに前記積層体22のトラック幅方向(図示X方向)の両側に広がる前記下部シールド層20の上面20aには、第2の絶縁層26が形成されており、前記第1の絶縁層25と前記第2の絶縁層26は繋がって形成されている。
前記第2の絶縁層26上には、バイアス層下地層35が形成されている。前記バイアス層下地層35は、例えばCrや、CrTi、Ta/CrTi等で形成される。前記バイアス層下地層35は、ハードバイアス層36の特性(保磁力Hcや角形比S)を向上させるために設けられたものである。
前記第1の絶縁層25上及び第2の絶縁層26上には前記バイアス層下地層35を介してハードバイアス層36が形成されている。前記ハードバイアス層36は、CoPt合金やCoCrPt合金などで形成される。前記ハードバイアス層36から前記フリー磁性層28に対してバイアス磁界が供給される。前記フリー磁性層28の磁化は前記バイアス磁界によりトラック幅方向(図示X方向)に揃えられる。
前記ハードバイアス層36上には、保護層37が形成されている。前記保護層37はTa等で形成されている。
前記積層体22の上面、前記保護層37の上面、及び前記積層体22の上面と前記保護層22の上面間に現れるハードバイアス層36の上面は平坦化面で形成さており、前記平坦化面上に、上部シールド層30が形成されている。前記上部シールド層30は、例えばNiFe合金等の磁性材料で形成される。
図1に示すトンネル型磁気検出素子では、下部シールド層20及び上部シールド層30が電極としても機能している。前記下部シールド層20及び上部シールド層30から前記積層体22に電流が、図示Z方向と平行な方向(すなわち前記積層体22の各層の膜面に垂直な方向)に流れる。前記積層体22を通り抜けるトンネル電流の大きさは、固定磁性層31とフリー磁性層28の磁化方向の関係によって相違する。
外部磁界が図示Y方向からトンネル型磁気検出素子に侵入すると、前記外部磁界の影響を受けてフリー磁性層28の磁化は変動する。これによって前記トンネル電流の大きさも変化し、この電流量の変化を電気抵抗の変化としてとらえる。そして前記電気抵抗の変化を電圧変化として、記録媒体からの外部磁界が検出されるようになっている。
前記第1の絶縁層25及び第2の絶縁層26について詳しく説明する。図2に示すように、前記第1の絶縁層25のトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向での厚みはT3で形成され、前記第2の絶縁層26の膜厚(図示Z方向への厚み)はT4で形成されている。前記第1の絶縁層25の前記厚みT3は、前記第2の絶縁層26の膜厚T4に比べて薄く形成されている。
これにより前記第1の絶縁層25を介して対向する前記フリー磁性層28とハードバイアス層36間のトラック幅方向における間隔を狭くでき、前記ハードバイアス層36からフリー磁性層28に対して適切な大きさのバイアス磁界を供給できる。よって前記フリー磁性層28の磁化を適切にトラック幅方向(図示X方向)に揃えることが可能になる。また前記第1の絶縁層25の厚みT3を薄くしても、前記厚みT3を1nm以上確保すれば、前記積層体22と前記ハードバイアス層36間の短絡を適切に抑制できる。
図3に示すように、前記積層体22の側端面22aは前記第1の絶縁層25の形成領域であり、その領域の面積Aは、前記積層体22のトラック幅方向の両側に形成される第2の絶縁層26の形成領域の面積Bに比べて非常に小さい。このため前記第1の絶縁層25の厚みT3が薄く形成されても、前記第1の絶縁層25にピンホール等の欠陥が形成されにくく、よって、前記ハードバイアス層36と前記積層体22間の絶縁性を良好に保つことができ、前記ハードバイアス層36と積層体22間の短絡防止を図ることができる。
一方、前記第2の絶縁層26は非常に広い面積Bの形成領域に形成されるから、前記第2の絶縁層26の膜厚T4が前記第1の絶縁層25の厚みT3と同じように薄く形成されると、前記第1の絶縁層25に比べて前記第2の絶縁層26にピンホール等の欠陥の形成確率が非常に高くなってしまい、前記ハードバイアス層36と下部シールド層20間が短絡しやすくなる。したがって前記第2の絶縁層26の膜厚T4を前記第1の絶縁層25の厚みT3よりも厚くし、これにより、前記ハードバイアス層36と前記下部シールド層20間の絶縁性を良好に保つことができ、前記ハードバイアス層36と下部シールド層20間の短絡防止を適切に図ることができる。
前記第1の絶縁層25の前記厚みT3は1nm以上で20nm以下であることが好ましい。前記厚みT3が1nmより小さくなると前記第1の絶縁層25にピンホール等の欠陥が生じやすくなり、前記ハードバイアス層36と前記積層体22間が短絡しやすくなる。一方、前記厚みT3が20nmより大きくなると、前記ハードバイアス層36から前記フリー磁性層28に供給されるバイアス磁界が小さくなりすぎ、前記フリー磁性層28の磁化を適切にトラック幅方向(図示X方向)に揃えることができない。なお、前記第2の絶縁層26の膜厚T4は15nm以上であることが好ましい。前記第2の絶縁層26の膜厚の上限は、前記第2の絶縁層26の上面26aと絶縁障壁層27の上面27aとがトラック幅方向(図示X方向)にて同一位置に形成されているときの大きさである。
また図1及び図2に示すように、前記第1の絶縁層25の厚みT3は一定の膜厚で形成されていることが好ましい。すなわち前記第1の絶縁層25の先端が先細る形状になっていない。このため前記第1の絶縁層25を介した前記積層体22と前記ハードバイアス層36間の絶縁性はどの部位においても良好に保たれ、前記積層体22と前記ハードバイアス層36間の短絡防止を適切に図ることができる。
また前記第2の絶縁層26も一定の膜厚T4で形成されていることが好ましい。これにより、前記第2の絶縁層26を介した前記下部シールド層20と前記ハードバイアス層36間の絶縁性はどの部位においても良好に保たれ、前記下部シールド層20と前記ハードバイアス層36間の短絡防止を適切に図ることができる。
なお第1の絶縁層25と第2の絶縁層26とが繋がる箇所(前記第1の絶縁層25と第2の絶縁層26との付け根部分)では、前記第1の絶縁層25の膜厚から前記第2の絶縁層26の膜厚に切り替わる箇所であるため膜厚変動があり、また前記の箇所が、前記第1の絶縁層25に属するのか、あるいは前記第2の絶縁層26の属するのか、どちらであるとも判別できないため、前記第1の絶縁層25の厚みT3、及び前記第2の絶縁層26の膜厚T4の測定は、前記膜厚が切り替わる箇所付近を除いて行われる。
次に前記第2の絶縁層26の上面26aは前記絶縁障壁層27の上面27aよりも下側(図示Z方向の反対方向)に形成されていることが好ましい。前記第2の絶縁層26の上面26aが前記絶縁障壁層27の上面27aよりも高くなると、前記フリー磁性層28の両側でトラック幅方向(図示X方向)にてオーバーラップするハードバイアス層36の膜厚が薄くなってしまい、前記ハードバイアス層36からの前記フリー磁性層28へのバイアス磁界が弱くなってしまう。このため前記第2の絶縁層26の上面26aは前記絶縁障壁層27の上面27aよりも下側に形成されていることが好ましい。
また前記第2の絶縁層26の上面26aは前記反強磁性層24の上面24aよりも上側に形成されていることがより好ましい。これにより、より適切に且つ簡単に、前記フリー磁性層28のトラック幅方向(図示X方向)の両側に、膜厚の厚い箇所のハードバイアス層36を対向させることができ、前記ハードバイアス層36から前記フリー磁性層28へ適切な大きさのバイアス磁界を供給することができる。また図2に示すように、前記第2の絶縁層26と前記ハードバイアス層36との間にバイアス下地層35が形成されるときは、前記バイアス層35の上面35aが前記絶縁障壁層27の上面27aよりも下側に形成されるようにすることが好ましい。ただし前記バイアス下地層35は特に厚い膜厚で形成されるわけではないため、前記第2の絶縁層26の上面26aを前記絶縁障壁層27の下面27aより下側に形成すれば、概ね、前記バイアス下地層35の上面25aは、前記絶縁障壁層27の上面27aより下側に形成される。したがって前記第2の絶縁層26の上面26aと前記絶縁障壁層27の上面27aとの高さ関係を制御すれば、特に、前記トンネル型磁気検出素子を構成する層構造や各層の膜厚等が変化しても、前記フリー磁性層28の両側に膜厚が厚い部分のハードバイアス層36を対向させることができ、前記フリー磁性層28の磁化制御を適切に行うことができる。
次に、前記第1の絶縁層25及び第2の絶縁層26の材質について説明する。前記第1の絶縁層25及び第2の絶縁層26が連続して形成され、しかも単層構造である場合、前記第1の絶縁層25及び第2の絶縁層26は、Al、Si、SiO、SiO、WO、SiON、Ta、TiO、TiNから選択される材質で形成されることが好ましい。このうち特に前記第1の絶縁層25及び第2の絶縁層26はAlで形成されることが、前記積層体22とハードバイアス層36間、前記下部シールド層20とハードバイアス層36間の絶縁性を良好に保つ上で好ましい。
また前記第1の絶縁層25及び第2の絶縁層26は積層構造で形成されてもよい。図2に示すように、前記第1の絶縁層25は、内側絶縁層40と外側絶縁層41の2層構造で形成されている。同様に前記第2の絶縁層26も内側絶縁層42と外側絶縁層43の2層構造で形成されている。図2に示すように前記内側絶縁層40と内側絶縁層42は、連続して形成されており、また、前記外側絶縁層41と前記外側絶縁層43も連続して形成されている。前記内側絶縁層40と内側絶縁層42は、前記積層体22の側端面22a上及び下部シールド層20の上面20aに直接形成されている。図2に示すように、前記第2の絶縁層26を構成する外側絶縁層43の膜厚(図示Z方向への厚み)は、前記第1の絶縁層25を構成する外側絶縁層41のトラック幅方向(図示X方向)への厚みに比べて非常に厚くなっていることがわかる。このように大きな膜厚差が出るのは、前記外側絶縁層41,43を成膜するときの成膜条件による。
前記第1の絶縁層25を図2に示す2層構造で形成するときは、特に内側絶縁層40に、前記積層体22の酸化抑制層としての機能を持たせることが好ましい。絶縁性を適切に確保できても前記絶縁層の材質によっては、例えば絶縁層内に存在する酸素原子が前記積層体22内に入り込むためか、前記積層体22の側端面22a付近が酸化される現象が観測されている。したがってこのような酸化現象を抑制するため、ある材質で形成された前記外側絶縁層41を、前記積層体22の側端面22a上に直接形成する場合よりも、前記積層体22の酸化を抑制することが可能な材質を前記内側絶縁層40として用いる。例えば前記内側絶縁層40は、Si、SiN、WO、SiO、SiO、SiON、Ta、TaO、TiNから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成される。またこのとき、当然、第2の絶縁層26を構成する内側絶縁層42も前記内側絶縁層40と同じ材質及び同じ層構造で形成されることになる。
一方、前記外側絶縁層41,43に求められる特性は、特に、絶縁性に優れているということである。前記外側絶縁層41,43は、Al、SiO、AlSiO、SiAlONから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成される。例えば前記外側絶縁層43は、Alで形成される。Alは非常に絶縁性が高いが、前記積層体22の側端面22a上に直接形成すると前記積層体22の側端面22a付近がやや酸化される現象が見られたため、前記内側絶縁層40,42に例えば、Siを選択し、前記外側絶縁層41,43にAlを選択すれば、前記積層体22とハードバイアス層36間及び、下部シールド層20とハードバイアス層36間の絶縁性を良好に保つことができるとともに、前記積層体22に対する酸化現象を適切に抑制することが可能になる。上記したように、第2の絶縁層26を構成する外側絶縁層43を厚い膜厚で形成し、前記外側絶縁層43を絶縁性に優れたAl等で形成することにより、第1の絶縁層25に比べて絶縁性の確保がシビアな第2の絶縁層26の絶縁性を、より適切に且つ簡単に向上させることができる。
本実施の形態はトンネル型磁気検出素子であったが、前記絶縁障壁層27の箇所が例えばCu等の非磁性導電層で形成された巨大磁気抵抗効果を利用したCPP(current perpendicular to the plane)−GMR(giant magneto resistive)素子であってもよい。
次に図1に示すトンネル型磁気検出素子の製造方法を図面を用いて説明する。図4ないし図10に示す各工程図は、製造工程中のトンネル型磁気検出素子を記録媒体との対向面と平行な方向から切断した部分断面図である。
図4に示す工程では、下部シールド層20上に、下からシード層23、反強磁性層4、固定磁性層31、絶縁障壁層27、フリー磁性層28及び保護層29の順に積層された積層体51を形成する。各層の材質については、図1で説明したのでそちらを参照されたい。
次に図5に示す工程では、前記保護層29上にレジスト層50を形成する。最初、前記保護層29上の全面に前記レジスト層を塗布した後、露光現像により、前記保護層29上に一部、前記レジスト層50を残す。前記レジスト層50は、リフトオフ用のレジスト層ではない。よって前記レジスト層50には、特許文献1の図8に示すようなアンダーカット部(図8の符号71a)が形成されていない。
図6に示す工程では、前記レジスト層50に覆われていない前記積層体51をイオンミリングなどによりドライエッチングして削り取る。この工程により、前記下部シールド層20上には、記録媒体との対向面側から見て断面形状が略台形形状の積層体22が残される。
次に図7に示す工程では、下部シールド層20の上面20aから前記積層体22のトラック幅方向(図示X方向)の側端面22a,22a上、さらには前記レジスト層50の側端面上及び上面にかけて絶縁層52を例えばIBD(ion beam deposition)法などでスパッタ成膜する。このときのスパッタ照射角度θ1は、下部シールド層20の上面20aに対する垂直方向(図示Z方向)からの傾き角度で示される。前記照射角度θ1は、30°〜50°の範囲内であることが好ましい。前記絶縁層52が前記積層体22の側端面22a上及び下部シールド層20の上面20aの双方に適切な膜厚にて成膜されるように、前記照射角度θ1を規制する。将来的に、前記絶縁層52の一部は、図2に示す前記第1の絶縁層25の内側絶縁層40及び第2の絶縁層26の内側絶縁層42として残される。したがって、前記絶縁層52に、特に前記積層体22に対する酸化抑制層としての機能を持たせることが好ましい。絶縁性を適切に確保できても前記絶縁層52の材質によっては、例えば絶縁層52内に存在する酸素原子が前記積層体22内に入り込むためか、前記積層体22の側端面22a付近が酸化される現象が観測されている。したがってこのような酸化現象を抑制するため、ある材質で形成された次に説明する絶縁層53を、前記積層体22の側端面22a上に直接形成する場合よりも、前記積層体22の酸化を抑制することが可能な材質を前記絶縁層52として用いる。例えば前記絶縁層52を、Si、SiN、WO、SiO、SiO、SiON、Ta、TaO、TiNから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成することが好ましい。
次に図8に示す工程では、前記絶縁層52上に重ねて絶縁層53を例えばIBD(ion beam deposition)法などでスパッタ成膜する。このときのスパッタ照射角度θ2は、下部シールド層20の上面20aに対する垂直方向(図示Z方向)からの傾き角度で示される。前記照射角度θ2は、図6で説明した照射角度θ1よりも小さい。すなわち前記照射角度θ2は、前記照射角度θ1に比べて前記下部シールド層20の上面20aに対する垂直方向(図示Z方向と平行な方向)により近い方向となっている。このため、図8に示すように、前記絶縁層53は、前記積層体22の側端面22a上に成膜されるより、前記下部シールド層20の上面20aに成膜されやすく、前記下部シールド層20の上面20aに成膜される前記絶縁層53の膜厚が非常に厚くなる。前記照射角度θ2は、0°〜30°の範囲内であることが好ましい。将来的に、前記絶縁層53の一部は、図2に示す前記第1の絶縁層25の外側絶縁層41及び第2の絶縁層26の外側絶縁層43として残される。よって、前記絶縁層53は、前記絶縁層52より絶縁性に優れる材質で形成されることが好ましい。具体的には前記絶縁層53をAl、SiO、AlSiO、SiAlONから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成することが好ましい。
前記下部シールド層20上に形成された絶縁層52及び絶縁層53の合計膜厚(図2に示す膜厚T4)は、前記積層体22の側端面22a上に形成された前記絶縁層52及び絶縁層53のトラック幅方向(図示X方向)における合計厚み(図2に示す厚みT3)よりも厚くなっている。
また前記下部シールド層20上に形成された絶縁層53の上面53aが、前記積層体22を構成する絶縁障壁層27の上面27aより下側に位置するように、前記下部シールド層20上に形成される絶縁層52及び絶縁層53の合計膜厚(図2に示す膜厚T4)を調整することが好ましい。
次に図9に示す工程では、将来的に前記第2の絶縁層26の外側絶縁層43として残される絶縁層53上に、バイアス下地層35を形成する。前記バイアス下地層35を、例えばCrや、CrTi、Ta/CrTi等で形成する。
次に前記絶縁層53上及び前記バイアス下地層35上に、将来的に一部がハードバイアス層36として残されるハードバイアス材料層54を成膜する。前記ハードバイアス材料層54をCoPt合金やCoCrPt合金などで形成する。このとき前記バイアス下地層35上に形成されるハードバイアス材料層54の上面54aが、少なくとも前記積層体22の最上層である保護層29の上面29aよりも下側に位置するように、前記ハードバイアス材料層54を成膜することが好ましい。
次に、前記ハードバイアス材料層54上にストッパ層55を成膜する。前記ストッパ層55は、将来的に一部が図1に示す保護層37として残される。前記ストッパ層55は、前記ハードバイアス材料層54やレジスト層50(少なくともハードバイアス材料層54)よりミリング速度が遅い材質で形成されることが好ましい。前記ストッパ層55を例えばTa、Ti、WTi、Moで形成する。
次に図10に示す工程では、前記積層体22上にある不要な層を除去する。ここで言う「不要な層」とは、レジスト層50、前記レジスト層50の周囲に形成されている絶縁層52、53、前記レジスト層50の周囲に形成されているハードバイアス材料層54、及び前記レジスト層の周囲に形成されているストッパ層55である。前記不要な層を例えばCMPにより除去する。
図10に示すように、C−C線の位置まで削りこむ。図10に示すようにC−C線上には、前記積層体22のトラック幅方向(図示X方向)の両側に形成されたストッパ層55aがあり、前記ストッパ層55aの一部もCMPにより削られる。例えば、前記CMPによる削り込みの終了時点を、前記ストッパ層55aの残り膜厚T5を基準にして制御することが好ましい。
図10に示すように、前記バイアス下地層35上に形成されるハードバイアス材料層54の上面54aを、少なくとも前記積層体22の最上層である保護層29の上面29aよりも下側に形成するとともに、前記積層体22のトラック幅方向(図示X方向)の両側に形成されたストッパ層55aの上面55a1を、前記保護層29の上面29aよりも上側に形成している。この結果、前記積層体22の上面に形成された不要な層をCMPですべて削り取る間、必ず前記ストッパ層55aも同時に削られる時期が存在する。そしてこの時期は、前記ストッパ層55a上も削っていることで、研磨速度が急激に低下し、これにより前記CMPによる削り込みが終了に近いことを確認でき、前記CMPによる削り込みの終了時点を、例えば、前記ストッパ層55aの残り膜厚T5を基準に制御すれば、所定の位置でCMPを終了させることが可能になる。
また前記ストッパ層55aが最終的に、図1に示す実施の形態のように、保護層37として残されてもよいし、前記ストッパ層55aの形成位置を適切に制御して、すべて前記ストッパ層55aが削られたときに前記CMPを終了させ、前記ストッパ層55aが前記保護層37として残らないようにしてもよい。ただし、前記ストッパ層55aの下の将来、ハードバイアス層36として残されるハードバイアス材料層54の上面54aは、前記CMPにより削り込まれないことが好ましく、よって研磨速度が遅い前記ストッパ層55aの一部が図1のように、前記ハードバイアス層36の上に保護層36として残るようにしたほうが、所定膜厚の前記ハードバイアス層36を、適切且つ容易に、前記積層体22のトラック幅方向(図示X方向)の両側に配置することができて好ましい。
図4ないし図10に示す本実施の形態のトンネル型磁気検出素子の製造方法では、適切且つ容易に、前記積層体22の側端面22a上に形成される第1の絶縁層25のトラック幅方向への厚みT3を、前記下部シールド層20の上面20aに形成される第2の絶縁層26の膜厚T4よりも薄く形成できる。
図7及び図8に示すスパッタ照射角度を少なくとも2段階以上で異ならせることで、適切且つ簡単に前記第1の絶縁層25の厚みT3を、前記第2の絶縁層26の膜厚T4よりも薄く形成できる。なお図8に示す照射角度θ2で最初、絶縁層を成膜し、次に図7に示す照射角度θ1で絶縁層を成膜してもよいが、図7のように、最初、前記積層体22の側端面22a上に絶縁層が成膜されやすい前記照射角度θ1で前記絶縁層52を成膜するほうが、前記絶縁層52に酸化抑制層としての機能を持たせやすいし、また前記酸化抑制層としての機能を持つ前記絶縁層52を照射角度θ1で成膜した後、絶縁性に優れた絶縁層53を照射角度θ2で成膜したほうが、前記下部シールド層20の上面20aに形成される絶縁性に優れた絶縁層53の膜厚を厚く形成でき、前記ハードバイアス層36と前記下部シールド層20間の絶縁性を良好に保つことが可能になる。
また図10工程における前記ハードバイアス材料層54上に形成されるストッパ層55の成膜は必須ではないが、前記ストッパ層55を成膜したほうが、図10に示すCMPによる削り込みの終了時点を制御しやすく、例えば前記積層体22の上面やハードバイアス層36の上面が極端に削り込まれる等の不具合を抑制することができる。
また、図8の工程時に、前記下部シールド層20上に絶縁層52を介して形成される前記絶縁層53の上面53aを、少なくとも前記絶縁障壁層27の上面27aよりも下側に形成することが好ましい。このように、前記絶縁障壁層27の上面27aを基準にして、絶縁層53の上面53aの形成位置を規制することで、前記積層体22の層構造や各層の膜厚等が変動しても前記フリー磁性層28のトラック幅の両側に適切な膜厚のハードバイアス層36を配置できる。例えば固定磁性層31との間で大きな交換結合磁界を生じさせる上での反強磁性層24の最適膜厚は、前記反強磁性層24の材質によって変化するが、前記絶縁層53の上面53aの形成位置を、前記絶縁障壁層27の上面27aを基準にして制御すれば、前記反強磁性層24の膜厚変動にかかわらず、前記フリー磁性層28のトラック幅の両側に適切な膜厚のハードバイアス層36を配置できる。
また本実施の形態では、従来のようにリフトオフ用のレジスト層を用いていない。よって図8に示すレジスト層50には、特許文献1のように前記レジスト層の下側にアンダーカット部は形成されていない。前記アンダーカット部は、前記レジスト層を溶解するための溶解液を注入する箇所であり、よって前記アンダーカット部の内部がスパッタ膜により埋められてはいけない。したがって、前記アンダーカット部に近い位置に形成される絶縁層やハードバイアス層の膜厚を厚く形成できず、従来では、前記絶縁層の先端が先細り形状になったり、また前記ハードバイアス層の前記積層体に近い部分の膜厚が薄く形成されてしまっていたが、本実施の形態では、リフトオフ用のレジスト層を用いていないため、上記した制約はなく、前記積層体22の両側に形成される第1の絶縁層25の厚みT3を一定の厚みとなるように形成することができる。また前記ハードバイアス層36の膜厚変動も小さくできる。なお前記ハードバイアス層36の形状を見ると、図1に示すように、前記ハードバイアス層36の上面は、積層体22に近い側では、前記積層体22の上面と同一面で形成され、前記積層体22からトラック幅方向に離れると、前記ハードバイアス層36の上面は一段下がった状態の平坦化面で形成されているが、このような前記ハードバイアス層36の形状はリフトオフ用のレジスト層を用いず、通常の一般的なレジスト層50を用いて形成したこと、及び図10工程でCMPを行ったことによる結果である。なお、前記絶縁層52,53やハードバイアス材料層54を成膜するとき、前記レジスト層50がある場合と無い場合とでは、前記レジスト層50がある場合、前記レジスト層50のシャドー効果により、前記レジスト層50に近い箇所の図8,図9に示す前記絶縁層52,53やハードバイアス材料層54の膜厚が薄くなりやすいため、前記レジスト層50を除去した後、絶縁層52,53及びハードバイアス材料層54を成膜することが好ましい。
本実施形態のトンネル型磁気検出素子の構造を記録媒体との対向面と平行な方向から切断して示す部分断面図、 図1に示すトンネル型磁気検出素子の一部分を拡大した部分拡大断面図、 トンネル型磁気検出素子を構成する積層体と、その両側に形成されるバイアス形成領域とを示す部分斜視図、 製造工程中のトンネル型磁気検出素子を記録媒体との対向面と平行な方向から切断した部分断面図、 図4の次に行なわれる一工程図(部分断面図)、 図5の次に行なわれる一工程図(部分断面図)、 図6の次に行なわれる一工程図(部分断面図)、 図7の次に行なわれる一工程図(部分断面図)、 図8の次に行なわれる一工程図(部分断面図)、 図9の次に行なわれる一工程図(部分断面図)、 従来のトンネル型磁気抵抗効果型素子の構造を記録媒体との対向面と平行な方向から切断して示す部分断面図、
符号の説明
20 下部シールド層
21 トンネル型磁気検出素子
22、51 積層体
24 反強磁性層
25 第1の絶縁層
26 第2の絶縁層
27 絶縁障壁層
28 フリー磁性層
30 上部シールド層
31 固定磁性層
36 ハードバイアス層
40、42 内側絶縁層
41、43 外側絶縁層
50 レジスト層
52、53 絶縁層
54 ハードバイアス材料層
55、55a ストッパ層

Claims (16)

  1. 導電層上に形成され下から固定磁性層、非磁性材料層、及びフリー磁性層の順に積層された構造を有する積層体と、前記積層体のトラック幅方向の両側に形成された第1の絶縁層と、前記導電層上に形成され前記第1の絶縁層に繋がる第2の絶縁層と、前記第1の絶縁層上及び第2の絶縁層上に形成されたバイアス層と、を有し、
    前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みは、前記第2の絶縁層の膜厚に比べて薄く形成されていることを特徴とする磁気検出素子。
  2. 少なくとも前記非磁性材料層の上面よりも下側に、前記第2の絶縁層の上面が形成されている請求項1記載の磁気検出素子。
  3. 前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みは、一定の寸法で形成されている請求項1または2に記載の磁気検出素子。
  4. 前記第2の絶縁層は、一定の膜厚で形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気検出素子。
  5. 前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みは、1nm〜20nmの範囲内で形成される請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気検出素子。
  6. 少なくとも前記第1の絶縁層は、前記積層体に接する内側絶縁層と、前記内側絶縁層上に形成される外側絶縁層の2層で形成され、前記内側絶縁層は、前記外側絶縁層と前記積層体とが接して形成される場合に比べて前記積層体の酸化を抑制する酸化抑制層として機能する請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気検出素子。
  7. 前記内側絶縁層は、Si、SiN、WO、SiO、SiO、SiON、Ta、TaO、TiNから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成される請求項6記載の磁気検出素子。
  8. 前記外側絶縁層は、Al、SiO、AlSiO、SiAlONから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成される請求項6または7に記載の磁気検出素子。
  9. 前記磁気検出素子は、非磁性材料層が絶縁障壁層で形成されたトンネル型磁気検出素子である請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気検出素子。
  10. 以下の工程を有することを特徴とする磁気検出素子の製造方法。
    (a) 導電層上に、下から固定磁性層、非磁性材料層、及びフリー磁性層の順に積層された構造を有する積層体を形成する工程、
    (b) 前記積層体のトラック幅方向の両側に第1の絶縁層を形成し、さらに前記導電層上に前記第1の絶縁層に繋がる第2の絶縁層を形成し、このとき、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みを、前記第2の絶縁層の膜厚に比べて薄く形成する工程、
    (c) 前記第1の絶縁層上及び第2の絶縁層上にバイアス層を形成する工程、
  11. 前記(b)工程で、少なくとも前記非磁性材料層の上面よりも下側に、前記第2の絶縁層の上面を形成する請求項10記載の磁気検出素子の製造方法。
  12. 前記(b)工程で、前記第1の絶縁層のトラック幅方向への厚みが、前記第2の絶縁層の膜厚に比べて薄く形成されるように、少なくとも2段階以上に成膜角度を異ならせて、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層を形成する請求項10または11に記載の磁気検出素子の製造方法。
  13. 前記(c)工程後、次の工程を有する請求項10ないし12のいずれかに記載の磁気検出素子の製造方法。
    (d) 前記バイアス層上にストッパ層を形成する工程、
    (e) 前記積層体の上面に形成された不要な層を除去する処理を、前記ストッパ層の少なくとも一部が除去された時点で終了する工程、
  14. 前記(b)工程で、少なくとも前記第1の絶縁層を、前記積層体に接する内側絶縁層と、前記内側絶縁層上に形成される外側絶縁層の2層で形成し、このとき、前記内側絶縁層を、前記外側絶縁層と前記積層体とが接して形成される場合に比べて前記積層体の酸化を抑制する材質で形成する請求項10ないし13のいずれかに記載の磁気検出素子の製造方法。
  15. 前記内側絶縁層を、Si、SiN、WO、SiO、SiO、SiON、Ta、TaO、TiNから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成する請求項14記載の磁気検出素子の製造方法。
  16. 前記外側絶縁層を、Al、SiO、AlSiO、SiAlONから選ばれた単層構造あるいは積層構造で形成する請求項14または15に記載の磁気検出素子の製造方法。
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