JP2006344708A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006344708A
JP2006344708A JP2005167795A JP2005167795A JP2006344708A JP 2006344708 A JP2006344708 A JP 2006344708A JP 2005167795 A JP2005167795 A JP 2005167795A JP 2005167795 A JP2005167795 A JP 2005167795A JP 2006344708 A JP2006344708 A JP 2006344708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
gate structure
insulating film
semiconductor device
depression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005167795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Ishibashi
真人 石橋
Katsuyuki Hotta
勝之 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2005167795A priority Critical patent/JP2006344708A/ja
Publication of JP2006344708A publication Critical patent/JP2006344708A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Element Separation (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

【課題】オン閾値の安定化および圧縮応力の低減化を実現できる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板からなる素子領域10の周りには、素子分離領域20a〜20dからなる素子分離領域20が形成されている。また、素子領域10および素子分離領域20の上には、ゲート電極34およびその両側壁に隣接して形成されたスペーサ36を含むゲート構造30が形成されている。トランジスタは、A−A’断面およびC−C’断面においては窪みを有するがB−B’断面においては窪んでいないものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、トランジスタのオン閾値の安定化および圧縮応力の低減化を実現するための技術に関する。
近年、半導体集積回路は、急速な微細化により高密度化の一途をたどっている。それに伴い、最先端集積回路においては、単位面積あたりの集積度を増すために、素子分離能力を維持したまま素子分離領域を微細化することが要求されている。従来の素子分離の例は、例えば、特許文献1〜2に開示されている。
このような微細化の要求に対して、素子分離法として、従来のLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法に代わって、トレンチ分離法が広く用いられている。トレンチ分離法は、素子間に設けられた溝を絶縁膜で埋めることで素子間の電気的分離を達成する手法である。この素子分離技術により、高集積化を容易に行えるようになっている。
このような利点を持つ一方で、トレンチ分離法は、シリコン基板を異方性エッチングして溝を形成するため、素子領域の端部が角張った形状となる。このような角部は、ゲート電極からの電界が集中するため、チャネル領域のその他の部分に比べ、オンしやすくなる。特に、チャネル幅が狭くなればなるほど、オンする角部の特性が支配的になるので、チャネル幅の減少に伴いトランジスタがオンする閾値が下がるという現象が起きる。この現象は、逆ナローチャネル効果として知られており、半導体デバイスの性能を劣化させる。また、素子領域に接する埋め込み絶縁膜の端部が窪んでいる場合、ゲート電極が素子領域端の角部に巻き付く形状になり、ゲート酸化膜を通しての電界集中が大きくなるため、逆ナローチャネル効果が促進される。このため、従来は、素子領域に接する埋め込み絶縁膜の端部が窪まないようにするとともにゲート電極が素子領域の端の角部に巻き付かないようにし、ゲート酸化膜を通しての角部への電界集中を緩和させていた。逆ナローチャネル効果および埋め込み絶縁膜の端部の窪みを抑制する技術は、例えば、非特許文献1に開示されている。
一方、非特許文献2に示されるように、高集積化が進みトレンチ分離間の距離が狭くなると、溝内の埋め込み絶縁膜による素子領域への圧縮応力が増大する。この埋め込み絶縁膜による圧縮応力は、例えば、半導体装置の製造プロセス中のシリコン基板を酸化する工程において、シリコンの酸化によって埋め込み絶縁膜が膨張することにより発生し、結晶欠陥の原因となったり、ドレイン電流のトランジスタレイアウト依存性を引き起こす。すなわち、非特許文献3に示されるように、N型MOS(Metal Oxide Silicon)トランジスタは、ソース領域側トレンチ分離溝とドレイン領域側トレンチ分離溝との間の距離が小さいレイアウトにおいては、埋め込み絶縁膜によるチャネル領域への圧縮応力が大きくなるので、ドレイン電流が減少してしまう。また、P型MOSトランジスタは、逆にドレイン電流が増加する。このようなドレイン電流のレイアウト依存性は、回路設計の負荷を高めるだけでなく、集積回路の性能を大きく劣化させる。特に、逆ナローチャネル効果を抑制するために埋め込み絶縁膜の端部を窪ませないようにすると、素子領域表面への圧縮応力が大きくなるので、このドレイン電流のレイアウト依存性が促進される。
特開平10−290009号公報 特開2002−246481号公報 International Electron Devices Meeting Technical Digest,1998,p.133-136 International Electron Devices Meeting Technical Digest,1998,p.141-144 International Electron Devices Meeting Technical Digest,1999,p.827-830
すなわち、埋め込み絶縁膜の端部を窪ませると、トランジスタのオン閾値が下がり逆ナローチャネル効果が促進されるが、これを防止するために埋め込み絶縁膜端部を窪ませないようにすると、素子領域表面への圧縮応力が大きくなりドレイン電流のレイアウト依存性が高まるという問題点があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、オン閾値の安定化および圧縮応力の低減化を実現できる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板に形成されたトレンチと、トレンチに埋め込まれた絶縁膜により形成された素子分離領域と、素子分離領域によって規定される素子領域と、素子領域上を横切り、素子分離領域上に延在するゲート構造とを備え、素子領域・素子分離領域の境界部における素子分離領域の端縁部は、ゲート構造で覆われない領域において窪みを有し、ゲート構造で覆われる領域において窪みを有さない。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板に形成されたトレンチと、トレンチに埋め込まれた絶縁膜により形成された素子分離領域と、素子分離領域によって規定される素子領域と、素子領域上を横切り、素子分離領域上に延在するゲート構造とを備え、素子領域・素子分離領域の境界部における素子分離領域の端縁部は、ゲート構造で覆われない領域において窪みを有し、ゲート構造で覆われる領域において窪みを有さない。従って、オン閾値の安定化および素子分離領域に埋め込まれる絶縁膜によるチャネル領域への圧縮応力の低減化を実現できる。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係るトランジスタの構造を示す上面図である。
図1において、シリコン基板からなる矩形状の素子領域10の周りには、素子分離領域20a(第一領域)、20b(第二領域)、20c(第三領域)、および20d(第四領域)からなる素子分離領域20が形成されている。すなわち、複数個の素子領域10は、素子分離領域20により互いに分離されている。また、素子領域10および素子分離領域20の上には、ゲート電極34およびその両側壁に隣接して形成されたスペーサ36を含むゲート構造30が形成されている。1個の素子領域10は、図示しないが、ゲート電極34直下のチャネル領域と、チャネル領域を挟んでそれぞれ形成されるソース領域およびドレイン領域とに分けられる。また、ゲート電極34の上面およびソース/ドレイン領域にはシリサイド35が形成されている。
図1においては、素子領域10のほぼ中央付近上を通りゲート構造30が縦方向に延在している。素子分離領域20a〜20bは横方向すなわちゲート構造30に垂直な方向に形成され、素子分離領域20c〜20dは縦方向すなわちゲート構造30に平行な方向に形成される。
図2は、図1において素子領域10および素子分離領域20c〜20d上で横方向に延びる線分A−A’による断面図である。図3は、図1においてゲート電極34上で縦方向に延びる線分B−B’による断面図である。図4は、図1において素子領域10および素子分離領域20a〜20bのうちその上にゲート構造30が形成されていない領域上で縦方向に延びる線分C−C’による断面図である。
図2〜4に示されるように、素子分離領域20は、STI(Shallow Trench Isolation)型であり、素子分離溝22(トレンチ)に絶縁膜24を埋め込むことにより形成されている。また、図2において、素子領域10上には、ゲート構造30が形成されている。ゲート構造30は、シリコン基板上に形成されたゲート酸化膜32と、ゲート酸化膜32上に形成されたゲート電極34と、ゲート電極34の両側壁に隣接して形成されたスペーサ36とを有している。
埋め込まれた絶縁膜24に対して等方的なエッチング等を行うことより、素子分離溝22の開口部周辺の絶縁膜24に窪みを形成することができる。トランジスタは、図2,4にそれぞれ示されるようにA−A’断面およびC−C’断面においては窪み26を有するが、図3に示されるようにB−B’断面においては窪んでいないものとする。
1個の素子領域10において、横方向の長さをLOD(Length of Oxide Definition)と呼ぶこととし、ゲート構造30の左側がソース領域で右側がドレイン領域であるとすると、LODは、ソース領域−素子分離領域20c間の境界とドレイン領域−素子分離領域20d間の境界との距離を表している。図1に示されるトランジスタがN型MOSである場合には、上述したように、このLODが小さいレイアウトにおいては、絶縁膜24によるチャネル領域への圧縮応力が大きくなるので、ドレイン電流が減少してしまうという問題点があった。
本実施の形態に係るトランジスタにおいては、図2に示されるように、素子分離領域20c〜20dには窪み26が形成されるので、絶縁膜24によるチャネル領域への圧縮歪みを緩和できる。従って、N型MOSおよびP型MOSの両方におけるドレイン電流のレイアウト依存性を低減することが可能となる。よって、回路設計の負荷を低減し、集積回路の性能の劣化を防ぐことが可能となる。
また、図3に示されるように、素子分離領域20a〜20bのうちその上にゲート構造30が形成される領域には、窪み26が形成されない。これにより、トランジスタのオン閾値を安定化させ逆ナローチャネル効果を抑制することが可能となる。
また、素子分離領域20a〜20bのうちその上にゲート構造30が形成されない領域は、トランジスタのオン閾値には大きく影響しない。従って、図4に示されるように、これらの領域には窪み26を形成することにより、絶縁膜24によるチャネル領域への圧縮応力をさらに低減することが可能となる。
このように、本実施の形態に係るトランジスタによれば、素子分離領域20において、トランジスタのオン閾値に大きく影響する領域には窪み26が形成されず、トランジスタのオン閾値に大きく影響しない領域には窪み26が形成される。従って、トランジスタのオン閾値の安定化および圧縮応力の低減化を実現することができるという効果を有する。
また、実験の結果、フラッシュメモリやSOC等の最先端デバイスでは、STI型の素子分離溝22における絶縁膜24の端部に窪み26を形成させることにより、圧縮応力による結晶欠陥を低減できることが分かっている。
なお、図1では、素子分離領域20a〜20bのうちその上にゲート構造30が形成されない領域においては、窪み26が全体的に形成されている。しかし、実施の形態3で後述するように、フォトレジストマスクを用いたエッチングにより窪み26を形成する場合には、図5およびそのD−D’断面図である図6に示されるように、フォトレジストマスクの重ね合わせのずれ等により素子分離領域20a〜20bのうちゲート構造30直下の領域のやや外側においても窪み26が形成されない領域があり得る。このような構造においても、素子分離領域20c〜20dに窪み26が形成されているので、言うまでもなく圧縮圧力を低減できる。
また、上述においては、図3,6に示されるように、ゲート構造30の下やその近傍では絶縁膜24の端部が全く窪んでいない場合について説明したが、図7に示されるように、窪み28を有している場合であっても、窪み26に比較して十分に小さければよく、小さいほど電気特性の劣化が小さい。さらに、上述においては、ゲート構造30が1個の場合を示したが、ゲート構造30が平行に複数個配置された場合にも同様の効果が期待できることは言うまでもない。また、素子領域10の形状は、矩形に限らず、楕円、またはそれらの組み合わせ形状でもよく、ゲート構造30が素子領域10を横切り素子分離領域20上に延在する形状であればよい(以下、実施の形態2,3においても同様である)。
<実施の形態2>
以下、図8〜15を用いて、実施の形態1に係るトランジスタの製造方法について説明する。
まず、シリコン基板100の表面上にシリコン酸化膜101を熱酸化法によって5〜15nm程度形成し、さらにシリコン窒化膜102を50〜250nm程度CVD法によって堆積する。このとき、シリコン酸化膜101は、直接シリコン窒化膜102をシリコン基板100上に成膜することによる応力を避けるために成膜される。また、シリコン酸化膜101とシリコン窒化膜102との間に非単結晶シリコンが10nm〜100nm程度成膜されていても良い。
次に、フォトレジストマスクを用いて素子分離を形成する領域上のシリコン酸化膜101およびシリコン窒化膜102さらにシリコン基板100を、100〜400nm程度、異方性エッチングにより除去する。例えばこのとき開口幅は50〜100nm程度である。これにより、素子分離溝22が形成される。その後、レジストを除去する。図8は、この工程終了後の半導体装置の断面図である。
次に、熱酸化法によって側壁および底面を2nm〜30nm程度酸化してエッチングによるダメージ層を除去する工程を行う。
さらに、CVD法等によって、シリコン酸化膜等からなる絶縁膜24を300〜700nmの膜厚で堆積して素子分離溝22内に埋め込み、その表面をシリコン窒化膜102をストッパとするCMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって平坦化して素子分離溝22内にのみ絶縁膜24を残す。その後、絶縁膜24の高さ調整のためのエッチングをし、シリコン窒化膜102を除去する。図9は、この工程終了後の半導体装置の断面図である。図9においては、シリコン基板100表面に選択的に形成されたシリコン酸化膜等からなる絶縁膜24に分離されることにより素子領域10が規定されている。
この後、シリコン酸化膜101を除去するが、素子領域10へのダメージを避けるために、シリコン酸化膜101除去には等方性のフッ酸などによるエッチングを用いる。この時、完全に除去する必要性からシリコン酸化膜101の膜厚以上のエッチングを行うため、意図せず絶縁膜24の素子領域10に接する部分が少し窪むことがありうる。
さらに、引き続くイオン注入に対して素子領域10を保護するために熱酸化法等によりシリコン酸化膜を5nm〜15nm程度成膜し、ウェルの形成やトランジスタの閾値を決めるためのイオン注入を行う。その後、この素子領域10保護のためのシリコン酸化膜を除去するが、この時にも意図せず素子領域10・絶縁膜24の境界部における絶縁膜24の端縁部が少し窪むことがありうる。以上の工程を経て、素子分離が完成する。図10は、以上の工程終了後に絶縁膜24端が窪んでいない場合の形状であり、図11は、以上の工程終了後に絶縁膜24端が少し窪んだ場合の形状である。
次に、ゲート酸化膜32の成膜およびゲート電極34の形成を行った後に、ゲート電極34の両側壁に隣接するようにスペーサ36を形成する。次に、ソース領域およびドレイン領域を形成するためのイオン注入を行った後に、シリコン基板と配線との抵抗を下げるためのシリサイド化を素子領域10およびゲート電極34に行ってもよい。これにより、図12の上面図およびそのE−E’断面図である図13に示されるような構造が形成される。
図12,13において、ゲート酸化膜32の厚さは、1〜40nm程度である。また、ゲート電極34は、例えばポリシリコン等から形成され、高さが50〜200nm程度で、幅が5〜1000nm程度である。スペーサ36は、例えばシリコン窒化膜から形成され、厚さが5〜100nm程度である。シリサイド化は、例えばコバルトやニッケルをスパッタ法等により5〜30nm程度成膜した後に温度を400〜500℃程度に上昇させ、これらを基板のシリコンおよびゲート電極34のポリシリコンと反応させシリサイド35を形成することにより行われる。このときにシリコンと反応せずに残ったコバルトやニッケル等は、エッチングにより選択的に除去される。
また、ゲート電極34の両側壁に形成されるスペーサとしては、図13に示されるような一重構造のスペーサ36に限らず、図14〜15に示されるように、二重構造のスペーサ38を形成してもよい。図14〜15において、スペーサ38は、スペーサ38a〜38bから構成される。スペーサ38aは、例えばシリコン酸化膜から形成され、厚さが5〜30nm程度である。また、スペーサ38bは、厚さが10〜100nm程度であり、絶縁膜24の材料(シリコン酸化膜)に対するエッチング選択比が大きい膜(例えばシリコン窒化膜)から構成されることが好ましい。
次に、図13に示される絶縁膜24の端部を、ゲート電極34およびスペーサ36をエッチングマスクとして用いたエッチングで窪ませることにより、図2,4に示されるような窪み26を形成させる。
このとき、例えば、図14〜15に示されるような二重構造のスペーサ38を用いると、スペーサ38bに対する絶縁膜24の材料のエッチング選択比が小さい膜から構成されている場合(例えば、絶縁膜24と同様にシリコン酸化膜から構成されている場合)には、上記のエッチングの際にスペーサ38bも大きくエッチングされるので、ゲート電極34下方付近においてゲート酸化膜32や絶縁膜24が大きくエッチングされるおそれがある。従って、これを防ぐために、エッチング量を適量に調節する必要がある。一方、スペーサ38bに対する絶縁膜24の材料のエッチング選択比が大きいシリコン窒化膜等のみから形成されていると、このスペーサ38bが大きくエッチングされることはないので、ゲート電極34下方付近においてゲート酸化膜32や絶縁膜24が大きくエッチングされるおそれはない。従って、エッチング量を調節する必要はない。よって、上述したように、スペーサ38bは、スペーサ38bに対する絶縁膜24の材料のエッチング選択比が大きい膜から構成されることが好ましい。
上記のエッチングによりエッチングされる絶縁膜24の厚さは5〜50nm程度である。従って、シリコン基板表面から窪み26の最も深い部分までの深さは5〜50nm程度となるのが好ましく、本実施の形態では、ゲート電極34形成後であるため、エッチング残やフォトリソグラフによる不具合は起こらない。
また、上記のエッチングとしては、ウェットエッチングまたはドライエッチングのいずれを用いてもよいが、シリコン基板へのダメージを考慮すると、ウェットエッチングが好ましい。また、このウェットエッチングに用いられるエッチング液としては、シリサイドおよびスペーサの材料に対するシリコン絶縁膜のエッチング選択比が大きいフッ酸やBHF(バッファードフッ酸:フッ化アンモニウムとフッ酸との混合溶液)を用いることが好ましい。これにより、スペーサが大きくエッチングされることによるゲート酸化膜32や絶縁膜24へのダメージおよびシリサイド部へのダメージを低減できる。
次に、複数の素子領域10のそれぞれを配線層で互いに接続する。これにより、半導体装置が完成する。
このように、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、既存の半導体装置の製造方法にエッチング工程のみを追加することにより、絶縁膜24の端部を窪ませる。従って、実施の形態1に係る半導体装置を、他の電気的特性に影響を与えることなく簡易かつ安価に製造することができる。
<実施の形態3>
実施の形態2に係る半導体装置の製造方法においては、ゲート電極34およびその両側壁に形成されたスペーサをエッチングマスクとして用いてエッチングを行うことにより、絶縁膜24の端部を窪ませる。しかし、上述したように、スペーサとして、スペーサに対する絶縁膜24の材料のエッチング選択比が小さい膜から構成されるスペーサ38bを有する二重構造のスペーサ38を用いた場合には、スペーサ38bが大きくエッチングされることによりゲート電極34下方付近においてゲート酸化膜32や絶縁膜24が大きくエッチングされることを防ぐために、エッチング量を適量に調節する必要があるという問題点がある。また、シリサイドに対する選択比が十分大きいエッチング液を用いないとシリサイド部へのダメージの懸念もある。
実施の形態3に係る半導体装置の製造方法においては、このような問題点を解決するために、エッチングマスクとして、ゲート電極34およびスペーサではなくフォトレジストマスクを用いる。
以下、図16〜18を用いて、実施の形態3に係るトランジスタの製造方法について説明する。
まず、図16の断面図に示されるように、既存のトレンチ分離手法を用いて、素子分離領域20の形成までを行う。
すなわち、シリコン基板においてトレンチ分離を行った後に、ウェル形成およびトランジスタの閾値決定のためのイオン注入を行い、素子分離領域20を形成する。これにより、図16に示されるような構造が形成される。但し、素子分離領域20の形成後、図11のように意図せず絶縁膜24端が少し窪んた状態になっていることをありうる。
図16において、素子分離溝22は、深さが100〜400nm程度である。また、絶縁膜24は、CVD法等によりシリコン酸化膜で成膜することにより形成される。
次に、図17の上面図に示されるように、素子領域10および素子分離領域20上における領域50に、フォトレジストマスク(図示しない)を形成する。この領域50は、後の工程で上にゲート構造30が形成される領域40を含んでいる。図17に示されるように、領域50は、上述のフォトレジストマスクと後の工程でゲート構造30が形成されるときに用いられる他のフォトレジストマスクとの重ね合わせのずれを考慮し多少の余裕を持たせて領域40より広めに設定されることが好ましい。
次に、フォトレジストマスクをエッチングマスクとしたエッチングを行うことにより、図16に示される絶縁膜24の端部を窪ませる。そして、フォトレジストマスクを除去する。これにより、図2,4に示されるような窪み26が形成される。
上記のエッチングによりエッチングされる絶縁膜24の厚さは5〜50nm程度である。従って、シリコン基板表面から窪み26の最も深い部分までの深さは5〜50nm程度が好ましい。
図18は、エッチング後の構造を示す上面図である。図18では、素子分離領域20c〜20dのうち、後の工程で上にゲート構造30が形成される領域40およびその近傍(すなわち図17の領域50)においては、絶縁膜24の端部が窪んでいない。
次に、ゲート酸化膜32の成膜およびゲート電極34の形成を行った後に、ゲート電極34の両側壁にスペーサ36(あるいはスペーサ38)を形成する。次に、ソース領域およびドレイン領域を形成するためのイオン注入を行った後に、シリコン基板と配線との抵抗を下げるためのシリサイド化を行ってもよい。ここで、上記ゲート電極34形成後は、ゲート電極34下がさらに窪むことはないが、ゲートのパターニングエッチングやスペーサ形成に伴うエッチングやその後の洗浄処理により、領域50のうちゲート構造30に覆われない領域(領域50のから領域40を除いた領域)と、窪み26とは、わずかにエッチングされる。従って、窪みの深さは、領域40、領域50のうちゲート構造30に覆われない領域、窪み26の順に深くなる。すなわち、ゲート構造30からの距離が所定距離より大きい領域(例えば窪み26)における窪みは、ゲート構造30からの距離が前記所定距離より小さい領域(例えば領域50)における窪みより深くなる。
次に、複数の素子領域10のそれぞれを配線層で互いに接続する。これにより、半導体装置が完成する。
このように、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法においては、エッチングマスクとして、ゲート電極34およびスペーサではなくフォトレジストマスクを用いる。従って、スペーサに対する絶縁膜24の材料のエッチング選択比が小さい膜から構成されるスペーサ38bを有する二重構造のスペーサ38を形成した場合においても、エッチング量を調節する必要がない。また、シリサイドに対するダメージも気にする必要がない。従って、実施の形態2の効果に加えて、エッチング量の調節に要する手間を減らすことができ、シリサイドへのダメージを気にする必要がないという効果を有する。また、これらの効果は、ゲート構造30を形成してからフォトレジストマスクを用いてエッチングした場合も同様である。
また、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法においては、例えば、N型MOSとN型MOSに比べてドレイン電流のレイアウト依存性が小さいP型MOSとを含む半導体装置を製造する場合に、窪み26を形成する必要のない領域50とP型MOS全体とを共に覆うフォトレジストマスクを用いることにより、N型MOSとP型MOSとを同一工程で形成することが可能となる。すなわち、窪みの形成が必要な領域と窪みの形成が不要な領域とを任意に作り分けることが可能となる。
さらに、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法においては、ゲート酸化膜32を成膜する前に窪み26を形成する。従って、実施の形態2に比べて、ゲート酸化の際に絶縁膜24が膨張することにより生じる結晶欠陥の抑制に対して、より効果的である。
本発明の実施の形態1に係るトランジスタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランジスタの構造を示すA−A’断面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランジスタの構造を示すB−B’断面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランジスタの構造を示すC−C’断面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランジスタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランジスタの構造を示すD−D’断面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランジスタの構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランジスタの製造方法を示す上面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るトランジスタの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るトランジスタの製造方法を示す上面図である。 本発明の実施の形態3に係るトランジスタの製造方法を示す上面図である。
符号の説明
10 素子領域、20 素子分離領域、22 素子分離溝、24 絶縁膜、26 窪み、28 窪み、30 ゲート構造、32、ゲート酸化膜、34 ゲート電極、35 シリサイド、36,38 スペーサ、40,50 領域、100 シリコン基板、101 シリコン酸化膜、102 シリコン窒化膜。

Claims (10)

  1. 半導体基板に形成されたトレンチと、
    前記トレンチに埋め込まれた絶縁膜により形成された素子分離領域と、
    前記素子分離領域によって規定される素子領域と、
    前記素子領域上を横切り、前記素子分離領域上に延在するゲート構造とを備え、
    前記素子領域・前記素子分離領域の境界部における前記素子分離領域の端縁部は、
    前記ゲート構造で覆われない領域において窪みを有し、
    前記ゲート構造で覆われる領域において窪みを有さない、
    半導体装置。
  2. 半導体基板に形成されたトレンチと、
    前記トレンチに埋め込まれた絶縁膜により形成された素子分離領域と、
    前記素子分離領域によって規定される素子領域と、
    前記素子領域上を横切り、前記素子分離領域上に延在するゲート構造とを備え、
    前記素子領域・前記素子分離領域の境界部における前記素子分離領域の端縁部は、窪みを有し、
    前記ゲート構造で覆われない領域における窪みは、
    前記ゲート構造で覆われる領域における窪みより深い、
    半導体装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の半導体装置であって、
    前記ゲート構造で覆われない領域においては、
    前記ゲート構造からの距離が所定距離より大きい領域における窪みは、
    前記ゲート構造からの距離が前記所定距離より小さい領域における窪みより深い
    半導体装置。
  4. 略矩形状の素子領域と、
    前記素子領域の各辺に隣接する第一乃至第四領域を有し、トレンチに埋め込まれた絶縁膜により形成され、前記素子領域同士を分離するための素子分離領域と、
    前記素子領域と前記第一および第二領域との上に部分的に形成されたゲート構造と
    を備え、
    前記第一領域と前記第二領域とは互いに略平行に且つ前記ゲート構造とは略垂直に形成され、
    前記第三領域と前記第四領域とは互いに略平行に且つ前記ゲート構造とは略平行に形成され、
    前記第三領域および前記第四領域においては前記トレンチの開口部周辺の前記絶縁膜に窪みが形成され、
    前記第一領域および前記第二領域のうちその上に前記ゲート構造が形成される領域においては前記トレンチの開口部周辺の前記絶縁膜に窪みは形成されない
    半導体装置。
  5. 略矩形状の素子領域と、
    前記素子領域の各辺に隣接する第一乃至第四領域を有し、トレンチに埋め込まれた絶縁膜により形成され、前記素子領域同士を分離するための素子分離領域と、
    前記素子領域と前記第一および第二領域との上に部分的に形成されたゲート構造と
    を備え、
    前記第一領域と前記第二領域とは互いに略平行に且つ前記ゲート構造とは略垂直に形成され、
    前記第三領域と前記第四領域とは互いに略平行に且つ前記ゲート構造とは略平行に形成され、
    前記第三領域および前記第四領域においては前記トレンチの開口部周辺の前記絶縁膜に窪みが形成され、
    前記第一領域および前記第二領域のうちその上に前記ゲート構造が形成される領域においては前記トレンチの開口部周辺の前記絶縁膜に前記窪みに比べて小さい窪みが形成される
    半導体装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の半導体装置であって、
    前記第一領域および前記第二領域のうちその上に前記ゲート構造が形成されない領域には、窪みが形成される
    半導体装置。
  7. 半導体基板の表面に選択的に分離絶縁膜を形成し、素子領域を規定する工程と、
    前記素子領域上を横切り、前記分離絶縁膜上に延在するようにゲート構造を形成するゲート構造形成工程と、
    前記ゲート構造をマスクとして前記分離絶縁膜をエッチングすることにより前記窪みを形成するエッチング工程と
    を備える半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ゲート構造形成工程は、
    ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の両側壁にスペーサを形成する工程と
    を備える半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ゲート構造形成工程の後かつ前記エッチング工程の前に前記素子領域および前記ゲート構造上にシリサイドを形成する工程
    をさらに備え、
    前記エッチング工程においては、前記シリサイドおよび前記スペーサの材料に対する前記分離絶縁膜の選択比が大きいエッチング液を用いたウェットエッチングが行われる
    半導体装置の製造方法。
  10. 半導体基板の表面に選択的に分離絶縁膜を形成し、素子領域を規定する工程と、
    前記素子領域上を横切り、前記分離絶縁膜上に延在するようにゲート構造が形成されるべき所定の領域にレジストを形成する工程と、
    前記レジストをマスクとして前記分離絶縁膜をエッチングすることにより前記窪みを形成する工程と、
    前記レジストを除去し前記所定の領域にゲート構造を形成する工程と
    を備える半導体装置の製造方法。
JP2005167795A 2005-06-08 2005-06-08 半導体装置およびその製造方法 Pending JP2006344708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167795A JP2006344708A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167795A JP2006344708A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006344708A true JP2006344708A (ja) 2006-12-21

Family

ID=37641461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005167795A Pending JP2006344708A (ja) 2005-06-08 2005-06-08 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006344708A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021464A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11177084A (ja) * 1997-12-05 1999-07-02 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2000150870A (ja) * 1998-11-10 2000-05-30 Sony Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2004228557A (ja) * 2002-06-24 2004-08-12 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11177084A (ja) * 1997-12-05 1999-07-02 Toshiba Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2000150870A (ja) * 1998-11-10 2000-05-30 Sony Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2004228557A (ja) * 2002-06-24 2004-08-12 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021464A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7501674B2 (en) Semiconductor device having fin transistor and planar transistor and associated methods of manufacture
US6331469B1 (en) Trench isolation structure, semiconductor device having the same, and trench isolation method
US7166514B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
KR100763337B1 (ko) 매립 게이트 라인을 갖는 반도체소자 및 그 제조방법
KR100825796B1 (ko) 매몰 게이트를 구비한 반도체 소자의 제조 방법
JP5691074B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2008544573A (ja) 半導体処理方法、および半導体構造
US20070132015A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
KR20060008158A (ko) 리세스된 게이트 전극을 갖는 모스 트랜지스터 및 그제조방법
KR100468771B1 (ko) 모스 트랜지스터의 제조방법
US7692251B2 (en) Transistor for semiconductor device and method of forming the same
KR100668838B1 (ko) 반도체 소자의 게이트 형성방법
JP4221420B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20070004127A1 (en) Method of fabricating a transistor having the round corner recess channel structure
TWI609457B (zh) 形成接觸洞的方法與具有接觸插塞的半導體結構
JP4600834B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US8247878B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2005353892A (ja) 半導体基板、半導体装置及びその製造方法
JP2006344708A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR100646965B1 (ko) 플래시 메모리 소자의 제조 방법
KR100671603B1 (ko) 플래시 메모리 소자의 제조 방법
KR100668741B1 (ko) 반도체 소자의 게이트 및 그 형성 방법
US20090061592A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
KR100608375B1 (ko) 반도체 소자의 게이트 형성방법
KR100604570B1 (ko) 낸드 플래쉬 메모리 소자의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080430

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080430

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110628