JP2006343640A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表裏両面から観察できる薄型の液晶表示装置であって、表裏同一の画像を表裏同時に観察できる表示装置を提供する。
【解決手段】 フロントライト5の側に配置された第1透明基板12とこれに対向する第2透明基板13との間に液晶材11を挟持したもので、第2透明基板13の液晶材側の面に半透過反射層18を形成して、表裏から同様の色彩の画像を観察できるようにする。半透過反射層18は、反射面21の中に透過孔22を散在させて形成したホールインミラー構造で形成される半透過反射層であることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表裏両面から見ることができる液晶シャッタを用いた両面表示装置に関する。
近時、携帯電話、携帯情報装置などの携帯装置において、蓋付き、折り畳み式、あるいは見開き型など、表示部を畳んだ状態では外側から画面を観察し、表示部を開けた状態では内側を向いていた面から観察するようにした、表面と裏面の両面での表示可能な液晶表示装置が用いられるようになってきた。
従来の両面表示装置は、独立した2つの表示部と2つの照明装置(バックライトやフロントライト)を表裏にそれぞれ取付けていたため、全体の厚みが大きく、装置を薄くすることが困難であった。
特許文献1には、1つの照明装置(バックライト)の両側に2つの透過型液晶シャッタ部を配置させた構成と、透過型液晶シャッタ部と反射型液晶シャッタ部を半透過層を挟んで背中合せに配置し、反射型液晶シャッタの前面に照明装置(フロントライト)を配置する構成の両面表示装置が開示されている。
これらの構成は、従来と比べ照明装置が1つで済み、軽量薄型化やコスト低減には有利であるが、液晶シャッタ部は2つ必要であり、軽量薄型化や低コスト化には限界がある。
特許文献2は、1つの液晶シャッタを第1表示領域と第2表示領域に分離し、第2表示領域の前面のガラス基板表面に反射層を設けることにより、透過モードの第1表示領域を前面から見る領域、反射モードの第2表示領域を裏面から見る領域とする、1つの液晶シャッタ部と1つの照明装置による両面表示を開示している。従来と比べ構成が簡単なため軽量薄型化や低コスト化に有利である。
しかし、液晶シャッタ部を面で分割して一部ずつを表裏それぞれの表示部にするため、表裏各面の表示画面は液晶面より小さくならざるを得ない。また照明装置は一方の透過領域にのみ使えるだけで、他方の面の表示は照明のない反射モードのみとなり暗い環境では視認性が十分といえない。
また、特許文献3には、対抗するガラス基板に挟持された液晶層からなる液晶パネルを挟むように偏光板と反射偏光子を設けた液晶表示装置が開示されている。開示発明は、特定方向の偏光成分を反射し残りの偏光成分を透過させるようにした反射偏光子の反射軸方向を液晶パネルを出射する偏光の方向に合わせて、反射偏光子で反射して表面側の第1視点から看取する場合と反射偏光子を透過して裏側の第2視点から看取する場合の2つの表示方法を選択できるようにしたものである。この開示装置は1つの液晶シャッタ部と1つの照明装置で両面表示を実現したものであり、軽量薄型化、低コスト化には有利である。
しかし、この開示装置は、反射偏光子の作用により透過と反射を制御するため表裏で画素の明暗が反転し、第1視点ではオフ領域で明、オン領域で暗であるのに対して、第2視点ではオフ領域で暗、オン領域で明となり、ネガとポジが反転する。したがって、表面と裏面で同じ画像を見せることができない。両面表示装置はカメラ付携帯電話等で多く利用されるが、この開示装置では撮影者と被写体となる被撮影者が表裏ではネガ・ポジが反転し同時に正しい画像を観察できず、両面表示の意味をなさない。
特開2004−045727号公報 特開2004−145332号公報 特開2004−133392号公報
本発明が解決しようとする課題は、1つの液晶シャッタと1つの照明装置により、表面および裏面の両面から正常な同一の画像を同時に観察できる、軽量薄型で低コストの両面表示装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の表示装置は、表面と裏面から表示を見ることができる両面表示装置であって、それぞれ少なくとも電極を有する第1基板と第2基板とを対向させて第1基板と第2基板の間に液晶材を挟持した1の液晶シャッタを備え、液晶材と第1基板の間に入射光の一部を反射し一部を透過する半透過反射層を設け、第2基板の外方に照明装置を配設したことを特徴とする。
半透過反射層は、少なくとも1層の誘電体膜で入射光の一部が反射し一部が透過するように形成した膜や、半透明の金属薄膜であってもよい。さらに、複数の開口を有する反射層よりなるホールインミラー構造の半透過反射層が特性的には好ましい。
ホールインミラー構造は、基板表面にアルミニウムあるいはアルミニウム・ネオジム合金などの金属層を形成した上で画素領域に適当面積の1つあるいは多数の孔をエッチングなどで開削したものである。金属層の厚さは0.05μm以上0.2μm以下であることが好ましく、特に0.1μm程度であることが好ましい。
本発明の両面表示装置はカラー表示装置であってもよい。カラー表示装置においては、半透過反射膜における光透過位置はカラーフィルタの存在する場所に対応することが好ましい。
なお、液晶パネルとしては、TN型(ツイストネマチック型)、STN型(スーパーツイストネマチック型)、電界制御複屈折型、IPS型(インプレインスイッチング型)、VA型(垂直配向型)、さらにGH型(ゲスト−ホスト型)など、任意のタイプのものを選択することができる。
本発明の両面表示装置は、1つの液晶シャッタと1つの照明装置で構成されており、従来の2つの液晶シャッタと2つの照明装置あるいは、2つの液晶シャッタと1つの照明装置を用いた両面表示装置と比べると極めて軽量薄型で低コストであり、クラムシェル型(折りたたみ型)携帯電話等では極めて有利である。
また、本発明の両面表示装置は、従来の1つの液晶シャッタと1つの照明装置を用いた両面表示装置と比べると、いずれの面からも同じ正しい表示画像を観察することができる。また、特にカラー表示装置に適用した場合にも、表裏いずれの画像も正常なポジ画像を得ることができる。
したがって、特にカメラ付携帯電話を利用するときには、撮影者と被写体となる人物がそれぞれ表側の画面と裏側の画面で左右逆転した同じ画像を観察して撮影画像を評価することができる。たとえば、撮影者が被写体をそのまま写す画像を観察するときは、被写体人物の方では自分を鏡で見たと同じ鏡面反射像として観察することになる。
また、厚さ0.05μmから0.2μmの金属膜を用いたホールインミラー構造の半透過反射膜の場合には、反射部分における光の漏洩も少なく、反射モード、透過モードとも品質のよい表示画面を得ることができる。
なお、半透過反射膜は透明基板の液晶側表面に形成されているので、電極層と反射面の距離が小さいため視差が小さく、画像のにじみを抑えたり視野角を拡大する効果がある。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の1実施例に係る表示装置の積層状態を示す部分断面構成図、図2は本実施例の透過孔部分の重なり状態を説明する平面図、図3と図4は本発明の作用をECB(電界制御複屈折)液晶表示装置により説明する概念図、図5と図6は液晶表示装置の構成図である。なお、図4は液晶層がマルチギャップ構造である装置の作用説明図、図6はその構成図である。
また、図7は本実施例の両面表示装置をVA型液晶に適用した例を示す概念図、図8はGH型液晶に適用した例を示す概念図である。
本実施例の液晶表示装置は、液晶シャッタの、導光板に対向する側の透明基板の液晶材側に半透過反射膜を形成して、導光板側から見るときは半透過反射膜から反射する光で形成される反射モードの画像を観察し、導光板と反対側から見るときは半透過反射膜を透過する光で形成される透過モードの画像を観察するようにしたものである。
図1は、本発明をSTN型液晶に適用したカラー表示装置の例を示すもので、液晶層11を上透明基板12と下透明基板13で挟んで構成した液晶セル1の上透明基板の外側に照明用導光板5を備えている。
上透明基板12と導光板5の間には偏光板31と位相差板32と光拡散板33を重ねた液晶用前面被覆板3が介装され、下透明基板13の外側には位相差板41と偏光板42の重層された後面被覆板4が貼付されている。位相差板32,41は液晶ポリマーや多層の複屈折性フィルム等で構成され、広帯域な波長に対しても偏光状態変化が少ない無彩色な白黒表示を実現している。
照明光用導光板5の外側表面51には微細なプリズムが形成されていて、端面に設けられた図外の照明灯から入射する光を液晶側に反射すると共に、液晶側から入射する光線を上方に透過するようになっている。
下透明基板13の液晶側表面にはホールインミラー構造の半透過反射膜18が形成されている。ホールインミラー18はアルミニウム・ネオジム合金などの金属膜にフォトリソグラフ法を用いて細孔22を穿ったものである。残った金属層21の表面が反射鏡となり、細孔が透過孔22となる。金属膜の厚さが0.05μm程度より薄いと干渉色が着くので好ましくない。また光を遮断する性能が十分である限り段差を小さくし表面を平滑にして透明基板13の表面加工の品質を劣化させないようにしたいので、0.2μm以上にしないほうがよい。普通は金属層の厚みを約0.1μm程度にする。
半透過反射膜18の上に赤緑青(RGB)三原色のカラーフィルタ16が形成されている。図2は矩形画素(例えば、短冊形状等)を有する装置の場合について透過孔部分の重なり状態を示す。
図2に示すように、カラーフィルタ16は、各色ごとに、電極に印加される電圧により透過光量あるいは偏光面を制御する画素の領域(本実施例におけるSTN型液晶では画素用電極14の部分に当る)を含み、さらに透過孔22の領域を含むように形成される。
三色のカラーフィルタ16が形成される層の表面にできる凹凸を埋めて平坦面を形成する平坦化膜17の上に、画素用電極14が形成されている。さらに、下配向膜15が画素用電極14の上にあるいはこれを埋めるようにして形成され、この下配向膜15が液晶層11に直接接触する。
液晶層11を挟んで上側に設けられる上透明基板12の液晶と接触する側の表面には、対向電極19が形成されその上に上配向膜20が形成されている。上配向膜20は液晶層11に直接接触する。上配向膜20と下配向膜15はラビング処理を受けていて、上下の配向膜が協働して液晶分子を基板表面に対して一定のプレチルド角を持たせ一方向に並べる機能を有する。
液晶層11には、ねじれ角が240°〜300°程度、屈折率の異方性と液晶層の厚さの積Δndの値が0.8〜0.9程度のSTN型液晶を用いている。
なお、単純マトリックス駆動をする場合は、画素用電極14と対向電極19は互いに直交する方向に配置されたストライプ状の透明電極で形成され、両電極の交差部が画素となる。
また、TFT方式液晶ディスプレイでは、画素用電極として入射側透明基板の画素部に薄膜トランジスタ(TFT)が形成され、カラーフィルタはTFTが形成された基板と対向する透明基板に配設され、半透過反射膜はTFTが形成される透明基板の液晶側表面に形成される。
本実施例の表示装置は、たとえばクラムシェル型携帯装置の折り畳み可能な蓋部に組み込んで使用する。また、ビデオ撮影機の画像モニターなどのように引き出して観察するために使用することができる。また、キャンディーバー型携帯装置において、両面表示する目的で利用することもできる。
図3と図4は本実施例のECB(電界制御複屈折)液晶表示装置の作用を説明する概念図である。ECBはTFTではノーマリーブライト、STNではノーマリーダークが用いられるが、図3と図4はノーマリーブライトの場合で、図3は等厚の液晶層を持つ液晶表示装置、図4はマルチギャップ構造の液晶層を持った液晶表示装置の作用を説明する。
図中左の図は液晶セルが非選択で明信号表示の場合、図中右の図は左の図と同じ構成において液晶セルが選択で暗信号の場合を説明している。なお、図では、図1におけるものと同じ機能を有する要素については同じ参照番号を使用して説明の重複を避けた。また、図には、発光ダイオード(LED)や蛍光管(FL)やランプなどからなる光源からの光を液晶表示面の略全面に導光するための導光部材である照明用導光板(以下導光板)について表示を省略してある。
両図の左図に示したように、たとえば、蓋が閉じている状態では、人の目は図中Aの位置にあって照明用導光板の設置された側の面から観察する。一方、蓋が開いた状態で裏側から液晶表示面を観察するときには、人の目は図中Bの位置にある。
図3と図4において、液晶装置には外光と導光板からの照明光が入射する。液晶装置への入射光は、偏光板31で直線偏光化し、さらに位相差をほぼ1/4波長に設定された位相差板32を透過し円偏光になって液晶層11に入射する。位相差がほぼ1/4波長に設定された非選択時の液晶層11を透過すると円偏光はほぼ直線偏光になる。以上のように、位相差板32と液晶層11は、直線偏光が円偏光を経て再び直線偏光となるように設計されている。
半透過反射膜18で反射した直線偏光は、再び液晶層11と位相差板32を透過する間に円偏光から元の直線偏光となり、偏光板31を透過し、導光板を透過して人の目に入り明信号として認識される。
なお、位相差板32は液晶ポリマーや多層の複屈折性フィルム等で構成され、広帯域な波長に対しても偏光状態変化が少ない無彩色な黒白表示を実現している。
カラー表示装置である場合は、偏光が液晶セル1の画素部を透過してカラーフィルタを透過する間に着色して人の目にカラー信号として入射し、また、近隣の画素を透過した光線と混合して所定の色として認識される。
一方、図中Bの位置から裏側の液晶表示面を観察するときには、液晶層11を透過した後で偏光方向が偏光板31の透過軸と垂直な方向に変化した偏光は、半透過反射膜18に到達し透過孔22を通って後面被覆板の位相差板41を透過すると(楕)円偏光となる。偏光板42は上透明基板12の偏光板31の透過軸と平行な透過軸を有し、(楕)円偏光の透過軸成分は偏光板42を透過して目に到達し、人の目が図中Aの位置にあるときと同様に明信号として認識される。
なお、一部の光は偏光板に吸収されてしまうが、図4,図6に表わしたように、液晶層11の厚さを透過部22のみ厚くするマルチギャップ構造にして液晶層の位相差を稼ぎ、位相差板41入射位置で円偏光とすることにより、偏光板42入射位置で直線偏光として明るさを改善することも可能である。
なお、カラーフィルタ16を透過した光は、表側から観察したときと同じ色のカラー信号として認識される。
また、人の目が図中Bの位置にあるときは、照明装置5がバックライトとなり、常に明度の高い鮮明な画像を形成する。なお、図中Aの位置で観察するときは照明装置5はフロントライトになるが、外が明るいときはランプを切って外光だけで照明して電力を節約する効果も得ることができる。
一方、暗信号を表示するためにはその位置の液晶層に電圧を加え選択状態とする。選択時の液晶層11は入射光線が透過しても位相差を生じない。したがって、図中右の図に示すように、位相差板32を出た円偏光はほとんど変化せずに半透過反射膜18に到達する。反射面21で反射すると反対回転の円偏光となり、液晶層11ではほとんど変化せずに位相差板32に入射する。反対回転の円偏光は位相差板32を透過すると、偏光方向が偏光板31の透過軸にほぼ垂直になるので、光線は偏光板31で殆ど遮蔽されて、図中Aの位置にある人の目に届かず暗信号として認識されることになる。
また、半透過反射膜18の透過孔22を通った円偏光は、後面被覆板の位相差板41で再び直線偏光となる。偏光面が偏光板42の透過軸に対してほぼ垂直になるので、偏光板42を透過できず、図中Bの位置にある人の目に届かないため、人の目が図中Aの位置にあるときと同じく、暗信号として認識される。
図5と図6は、本実施例の液晶装置の構造を採用した液晶表示装置の組立構造図である。図5に示した液晶表示装置は等厚の液晶層を有する単色のチップオンガラス(COG)型表示装置であり、図6に示した液晶表示装置はマルチギャップ構造の液晶層を有するカラー表示装置である。図において、図1ないし図4と同じ機能を有する部材には同じ参照番号を付して説明の重複を避けた。
図5に示した液晶表示装置は、液晶層11を上基板12と下基板13に挟み少なくとも表示領域の外周側部をシール材60でシールして形成した液晶セルに、液晶駆動装置と照明を組み合わせて構成した装置である。
下基板15の液晶層11側の面には、液晶と接する方から、下配向膜15、下電極層14、絶縁層17、半透過反射膜18の順に積層され、上基板12の液晶層11側の面には、液晶と接する方から、上配向層20、上電極層19が形成されている。
上基板12の外側の面には外に向かって、拡散層33、上位相差層32、上偏光層31の順に積層され、また、下基板13の外側の面には外に向かって、下位相差層41と下偏光層42が形成されている。
上偏光層31の外側に、LED光源52と導光部53からなる照明装置を配置している。
下基板13の液晶から外れたガラス部分に液晶駆動用IC73が搭載されている。液晶駆動用IC73は、基板端部の入力配線電極71に異方性導電接着材75の導電粒子を介して接続され接着されたフレキシブル回路基板(FPC)70を通じて供給される駆動電源および駆動信号を異方性導電接着材75、入力配線電極71および入力側接続部72を介して取り込み、所定の演算に基づく画素制御信号を出力側接続部74を通じて下電極層14に供給し、図示しない導線を通じて上電極層19に供給する。
半透過反射膜18には、反射面21と透過孔22が形成され、透過孔22は画素位置に配置され画素電極より小さい孔として形成されている。
液晶画素が非選択のときは、図3により説明した通り、照明装置側にある看視者Aから見る眼には上電極層19の反射層21の画素領域Pxに含まれる部分で形成される反射領域Rfからの反射光が入り、装置を挟んで看視者Aと反対側にある看視者Bから見る眼には画素の中に開けられた透過孔22の部分により形成される透過領域Opを透過する光が入って明表示と認識される。
一方、液晶画素が非選択の場合は、看視者A側にもその裏側の看視者B側にも光が透過しないため、暗表示として認識されることになる。
次に、図6に示したカラー液晶装置は、図4に示した液晶装置の具体的な構成例を示すもので、図5の液晶表示装置と異なる主な構成は、下電極層14と半透過反射膜18の間にカラーフィルタ層16を備えたところである。なお、本装置では、液晶駆動用ICを基板上に配設しないで、外部に設けた駆動回路で生成された画素制御信号がFPCを介して液晶装置に供給されるようになっている。
カラーフィルタ層16の上層に積層してカラーフィルタ上の凹凸を平坦化する絶縁体の平坦化層17に、半透過反射層18の透過孔22の位置で液晶層11を厚くする凹面を形成し、入射偏光が液晶層11を透過する間に生じる位相差を透過孔22の部分だけ1/4波長加えた1/2波長として、下偏光層42に入射するときの偏光軸を下偏光層42のものと合致させることにより、図中Bの位置にある眼に十分な透過光が入るようにする。図4の装置では、平坦化層17の厚みを変える代りにカラーフィルタ層16を凹ましている。
図6に示したカラー液晶表示装置では、反射層21からの反射光と透過孔22を透過する透過光が同じ色彩に染められて、両者を同色の色信号として認識することができる。
たとえば、特許文献3に開示された両面表示装置では反射偏光子を用いて反射型表示画面と透過型表示画面に分離するため、本願発明と同じく表裏で同時表示させようとすると、一方の画面には他方の画面に表示する画像と明暗反転あるいは補色関係になった画像しか表示することができない。このため、たとえば表側の表示面で自然なポジ像を観察できるようにすれば、裏側の表示面にはネガ像が表示されることになる。ネガ像を観察しても、看者が実体を正確に想起することは非常に困難である。
しかし、上述のように、本実施例の両面表示装置では、表示装置の表側から観察した画像と裏側から観察した画像は左右が逆転した鏡像の関係になるが、同じ明暗あるいは色彩を持つ同じ画像が表示されるので、共通の画像に基づいた観察が可能になる。
たとえば、ポートレートを撮影するときなどには、撮影者が表示装置の裏側に表示される撮影画像を観察すると同時に、被写体人物が表示装置の表側の表示面で鏡に写したときと同じく左右が逆になった鏡像を通して撮影される状態を知るようにすることもできる。
なお、反射面を液晶セルの後ろに配設すると液晶層を出射した光は透明基板などを往復する間に光路のずれや回折を生じることから画像のぼけや色ずれを起こすことがある。これに対して、本実施例の表示装置では半透過反射膜18が液晶セル1の内部の透明基板13の直上でカラーフィルタ16に接して配置されるため、液晶セル1の画素部分から反射部21までの距離が小さいので、視差による画像のにじみや混色が少ない良質な画像を得ることができる。
また、半透過反射膜にはホールインミラー構造のものを使用することが好ましいが、入射する光が同時に反射と透過の両方を行うものであればよく、たとえば金属薄膜や誘電体膜や誘電体多層膜により形成したいわゆるハーフミラーであってもよい。
図7は本実施例の表示装置をノーマリーダーク型のVA型液晶に適用した態様例における使用状況を説明する概念図である。図7の左図は暗信号表示、図7の右図は右図と同じ構成において明信号表示をする場合を説明している。
本態様の表示装置は、液晶層111を上透明基板112と下透明基板113で挟んで構成したSTN型液晶セル110の上透明基板112の外側に図示しない照明用導光板を備えている。導光板の下、液晶セル110における外光が入射する前面側表面には上偏光板131と上位相差板132が設けられ、反対の後面側には下位相差板141と下偏光板142が設けられている。下偏光板142の透過軸は上偏光板131の透過軸と平行な方向に配置されている。
さらに、従来装置と同じため一部図示を省略したが、上側と下側の透明基板112,113には電極層、配向膜、またカラーフィルタ116などが形成されている。
ここで、下透明基板113の液晶層111に接する側の表面最下層に図1に関連して説明したものと同様の反射面121と透過孔122を有するホールインミラー構造の半透過反射膜118が形成されている。
液晶層111の液晶は透明基板112,113の面に垂直に配向している。
本態様の表示装置では、外光を受ける側から画像を観察するときは、人の目は図中Aの位置にあって、外光と導光板からの照明光は、所定の方向に透過軸がある上偏光板131を透過して透過軸と同じ方向に偏光軸を持つ偏光状態となり、上位相差板132を経て円偏光となる。非選択状態の液晶層111は垂直配向であり、図7左図にある通り、円偏光のまま半透過反射膜118の金属層の反射面121で反射して反対回転の円偏光となり、再びカラーフィルタ116の層を透過し、そのまま円偏光を保って液晶層111を通り上位相差板132に入射する。上位相差板132を通過し円偏光から上偏光板131の透過軸と直交する直線偏光となり暗信号として認識される。
また、外光入射面の裏側から観察するときは、人の目が図中Bの位置にあって、円偏光のままカラーフィルタ116で着色して半透過反射膜118に到達した光は、透過孔122を通って、下位相差板141で直線偏光となり上偏光板131の透過軸と平行な透過軸を持つ下偏光板142によって遮蔽され表側から観察したときと同じ暗信号として認識される。
液晶層に電圧を加えた選択状態では液晶層に位相差が生じる。反射モードでは位相差が1/4波長のとき、透過モードでは1/2波長のときに最も明るい明状態となる。従って、ノーマリーブライトモードと同様マルチギャップ構造で明るさを最適化することが可能である。
人がAの位置にあるときとBの位置にあるときでは、人が観察する画像は左右が逆転するが両方ともポジ画面で、同じ色を有し、表裏共に同質の画像に基づいた観察が可能になる。また、ポートレートを撮影するときに、撮影者が裏側に表示される画像を観察しながら構図を決めるときに、被写体人物が表側に表示される鏡面反射像によって撮影状態を知るようにすることもできる。
図8に本発明を適用したGH型液晶の例を示す。
GH型液晶は、ホストである液晶にゲストとして二色性色素を溶解して用いるものである。二色性色素は1軸の光吸収軸を有し光吸収軸方向に振動する光のみを吸収するので、光吸収軸の向きを液晶で制御することにより光スイッチとして利用することができる。
本態様の表示装置は、液晶層211を上透明基板212と下透明基板213で挟み液晶をシール材260でシールして構成したGH型液晶セル210の上透明基板112の外側に拡散層233を挟んでLED光源252と導光部材253からなる照明用導光板250を備えている。
さらに、GH型液晶セル210の下透明基板213の液晶層211側の面に反射面221と透過孔222を備えたホールインミラー構造の半透過反射膜218が形成されている。半透過反射膜218と液晶層211の間には絶縁層217、下電極層214、配向膜215が積層されている。
また、上基板212の液晶側面には上電極層219と上配向層220が形成されている。なお、液晶駆動用IC273が下基板213上に実装され、電源と液晶駆動信号はFPC270、異方性導電接着材275,入力配線電極271および入力側接続部272を介して供給され、液晶駆動用IC273により画素制御信号に変成されて出力側接続部274を介して液晶表示部に供給される。
図8に示すように、外光に曝された側から画像を観察する人の眼は図中Aの位置にあり、外光の照射面の反対側から観察する人の眼は図中Bの位置にある。本態様の表示装置で明信号を表示するときは、外光と導光板からの照明光は、液晶セル210に入射し、電圧が印加されて透過状態になった画素部を透過し、半透過反射膜218の反射面221の画素領域Pxに含まれる部分により形成される反射領域Rfで反射して、透過状態の画素部を通り液晶層211と上透明基板212、さらに導光板250を透過して人の目に明信号として認識される。
また、外光入射面の裏側の人の目が図中Bの位置にある位置から観察するときは、半透過反射膜218の透過孔222の透過領域Opを通って透明基板213を透過し、表側から観察したときと同じ明信号として認識される。
さらに、画素部が光遮断状態になっているところでは、光が液晶層211で吸収され図中Aに位置する人の目に届かず黒色として認識される。また、透過孔222を透過する光も無いので、図中Bの位置に光が到達せず人の目には暗信号として認識される。
このように、人がAの位置にあるときとBの位置にあるときで、同じ色を有する画像が得られる。このときの画像は左右逆転したものであるが、表裏共に同質の画像に基づいた観察が可能で、ポートレート撮影時などに、被写体人物が表側に表示される鏡面反射像を観察することができる。
なお、反射電極を用いた液晶セルでは、反射電極部に透過孔を設けることにより半透過反射膜として、セルの裏側からも同色の画像を観察できるようにすることができる。
上記実施例では、ECB型、VA型、GH型の3つの代表的な液晶装置に適用する場合について説明したが、IPS型、STN型など他のタイプの液晶に対しても本発明の両面表示装置を適用することにより、表裏同時に同じ色彩の画像を得ることができることは言うまでもない。
本発明に係る1実施例の表示装置の構成図である。 本実施例における透過孔部分の重なり状態を説明する平面図である。 本実施例の液晶表示装置の作用を説明する概念図である。 本実施例の液晶表示装置の別の態様について作用を説明する概念図である。 本実施例の液晶表示装置の組立構造図である。 図4に示した液晶表示装置の組立構造図である。 本実施例の液晶表示装置の別の態様について作用を説明する概念図である。 本実施例のさらに別の態様における液晶表示装置の組立構造図である。
符号の説明
1 液晶セル
11 液晶層
12 上透明基板
13 下透明基板
14 画素用電極(下電極層)
15 下配向膜
16 カラーフィルタ
17 平坦化膜
18 半透過反射膜(ホールインミラー)
19 対向電極(上電極層)
20 上配向膜
21 金属層(反射部)
22 細孔(透過孔)
3 液晶用前面被覆板
31 偏光板
32 位相差板
33 光拡散板
4 後面被覆板
41 位相差板
42 偏光板
5 照明用導光板
51 導光板外側表面
52 LED電源
53 導光部
60 シール材
70 フレキシブル回路基板(FPC)
71 入力配線電極
72 入力側接続部
73 液晶駆動用IC
74 出力側接続部
75 異方性導電接着材
110 STN型液晶セル
111 液晶層
112 上透明基板
113 下透明基板
116 カラーフィルタ
118 半透過反射膜
121 反射面
122 透過孔
131 上偏光板
132 上位相差板
141 下位相差板
142 下偏光板
210 GH型液晶セル
211 液晶層
212 上透明基板
213 下透明基板
214 下電極層
215 配向膜
217 絶縁層
218 半透過反射膜
219 上電極層
220 上配向層
221 反射面
222 透過孔
233 拡散層
250 照明用導光板
252 光源
253 導光部材
260 シール材
270 FPC
271 入力配線電極
272 入力側接続部
273 液晶駆動用IC
274 出力側接続部
275 入力配線電極

Claims (6)

  1. 表面と裏面から表示を見ることができる両面表示装置であって、それぞれ少なくとも電極を有する第1基板と第2基板とを対向させて該第1基板と第2基板の間に液晶材を挟持した1の液晶シャッタを備え、前記液晶材と第1基板間に入射光の一部を反射し一部を透過する半透過反射層を設け、前記第2基板の外方に照明装置を配設したことを特徴とする両面表示装置。
  2. 前記半透過反射膜が、少なくとも1層の誘電体膜からなることを特徴とする請求項1記載の両面表示装置。
  3. 前記半透過反射膜が、前記液晶シャッタの画素領域に開口を有する反射層からなることを特徴とする請求項1記載の両面表示装置。
  4. 前記反射層が前記第1基板表面に形成された金属薄膜であって、該金属薄膜はアルミニウムまたはアルミニウム・ネオジム合金を厚さ0.05μmから0.2μm堆積させたものであること特徴とする請求項3記載の両面表示装置。
  5. 前記液晶シャッタがカラーフィルタを備えてカラー表示するものであって、前記画素領域の開口が該カラーフィルタの領域に形成されることを特徴とする請求項3または4記載の両面表示装置。
  6. 前記液晶シャッタはTN型(ツイストネマチック型)、STN型(スーパーツイストネマチック型)、電界制御複屈折型、IPS型(インプレーンスイッチング型)、VA型(垂直配向型)、およびGH型(ゲスト−ホスト型)のいずれかであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の両面表示装置。
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