JP2006342946A - 配管継手装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 部品点数を増加させることなく第1配管部材と第2配管部材との回り止めが図れる配管継手装置を実現する。
【解決手段】 軸心に向けて突出する複数の拡径・縮径可能な第1係止部14を有する第1係止部材10を備え、第1係止部材10が装着されていない第1配管部材2側を接続する際に、第1係止部材10の拡径・縮径により第1配管部材2と第2配管部材3とをワンタッチで接続する配管継手装置において、雌側の継手部32内に雄側の継手部22を嵌入することで形成されるシール円筒部22、32と、第1配管部材2の膨拡部24に第1係止部14を係止することで形成される締結円周部14、24とを有し、シール円筒部22、33の軸中心と、締結円周部14、24との軸中心とが偏心されている。これにより、回り止めが図れる。
【選択図】 図2
【解決手段】 軸心に向けて突出する複数の拡径・縮径可能な第1係止部14を有する第1係止部材10を備え、第1係止部材10が装着されていない第1配管部材2側を接続する際に、第1係止部材10の拡径・縮径により第1配管部材2と第2配管部材3とをワンタッチで接続する配管継手装置において、雌側の継手部32内に雄側の継手部22を嵌入することで形成されるシール円筒部22、32と、第1配管部材2の膨拡部24に第1係止部14を係止することで形成される締結円周部14、24とを有し、シール円筒部22、33の軸中心と、締結円周部14、24との軸中心とが偏心されている。これにより、回り止めが図れる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、雄側継手を有する流体用配管部材と雌側継手を有する流体用配管部材とを接続する配管継手を備える配管継手装置に関するものであり、例えば、車両空調用冷凍サイクルの冷媒用配管部材の配管継手に用いて好適なものである。
従来、この種の配管継手装置として、例えば、雄側継手を有する第1配管部材と雌側継手を有する第2配管部材とを接続する配管継手において、その配管継手が筒状に形成された本体の一端から軸心に対して対向する位置に一対の第1溝部が形成され、かつ本体の両端部における第1溝部あるいは第2溝部が形成されていない円周上の薄肉部に、軸心に向かって突出する係止部が複数箇所に形成されている。
そして、その配管継手が、第1配管部材または第2配管部材のいずれかに装着されて、配管継手が装着されていないいずれかの第1配管部材あるいは第2配管部材を接続する際に、配管継手の係止部が拡径・縮径可能に構成されてワンタッチで挿入して固定するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−183703号公報
しかしながら、上記特許文献1によれば、第2配管部材の雌側継手に第1配管部材の雄側継手を嵌入して、第2配管部材に取り付けた配管継手により第1配管部材とワンタッチで接続することができるが、その後の発明者の検討によると、ゴムホースに本配管継手装置を適用させた場合には、配管継手が第2配管部材に回転自在に配設されていることで、雄側継手と雌側継手との間で回転方向に動いて、第1配管部材または第2配管部材のいずれかで連れ回りが発生することを見出した。
また、これらの連れ回りが発生すると、ゴムホースの搭載状態のばらつきによるゴムホース近傍における他部品との干渉、継手間における気密部の磨耗、振動による冷媒漏れなどの不具合が懸念される。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、部品点数を増加させることなく第1配管部材と第2配管部材との回り止めが図れる配管継手装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、雄側継手(22)を有して配置される第1配管部材(2)と、雌側継手(32)を有して配置される第2配管部材(3)と、筒状に形成された本体の一端から軸心に対して等間隔の位置に形成され、それぞれ端面から延設する複数の第1溝部(12)、および本体の両端部における、第1溝部(12)が形成されていない円周上の第1薄肉部(11)に形成され、軸心に向けて突出する複数の拡径・縮径可能な第1係止部(14)を有する配管継手(10)とを備え、配管継手(10)が第1配管部材(2)または第2配管部材(3)のいずれかに装着され、配管継手(10)が装着されていないいずれかの第1配管部材(2)あるいは第2配管部材(3)を接続する際に、第1係止部(14)の拡径・縮径により第1配管部材(2)と第2配管部材(3)とをワンタッチで接続する配管継手装置において、
雌側継手(32)内に雄側継手(22)を嵌入することで形成されるシール円筒部(22、32)と、いずれかの第1配管部材(2)あるいは第2配管部材(3)に形成された被係止部(24、36)に第1係止部(14)を係止することで形成される締結円周部(14、24、36)とを有し、シール円筒部(22、32)の軸中心と、締結円周部(14、24、36)との軸中心とが偏心されていることを特徴としている。
雌側継手(32)内に雄側継手(22)を嵌入することで形成されるシール円筒部(22、32)と、いずれかの第1配管部材(2)あるいは第2配管部材(3)に形成された被係止部(24、36)に第1係止部(14)を係止することで形成される締結円周部(14、24、36)とを有し、シール円筒部(22、32)の軸中心と、締結円周部(14、24、36)との軸中心とが偏心されていることを特徴としている。
この発明によれば、それぞれの軸中心を偏心させることで容易にシール円筒部(22、32)の回り止めができる。従って、回り止め機能を付加させるための部品点数を増加させなくても第1配管部材(2)と第2配管部材(3)との回り止めが図れる。
請求項2に記載の発明では、雄側継手(22)を有して配置される第1配管部材(2)と、雌側継手(32)を有して配置される第2配管部材(3)と、筒状に形成された本体の一端から軸心に対して等間隔の位置に形成され、それぞれ端面から延設する複数の第1溝部(12)、および本体の両端部における、第1溝部(12)が形成されていない円周上の第1薄肉部(11)に形成され、軸心に向けて突出する複数の拡径・縮径可能な第1係止部(14)を有する配管継手(10)と、第2配管部材(3)の端末に雌側継手(32)と一体的に形成され、第1配管部材(2)側に向かって延設する延設筒部(37)と、この延設筒部(37)の円周方向に沿って形成され、第1係止部(14)に係合可能な窓部(38)とを備え、第1係止部(14)が窓部(38)に装着され、配管継手(10)が装着されていない第1配管部材(2)側を接続する際に、第1係止部(14)の拡径・縮径により第1配管部材(2)と第2配管部材(3)とをワンタッチで接続する配管継手装置において、
雌側継手(32)内に雄側継手(22)を嵌入することで形成されるシール円筒部(22、32)と、第1配管部材(2)に形成された被係止部(24)に第1係止部(14)を係止することで形成される締結円周部(14、24)とを有し、シール円筒部(22、33)の軸中心と、締結円周部(14、24)との軸中心とが偏心されていることを特徴としている。
雌側継手(32)内に雄側継手(22)を嵌入することで形成されるシール円筒部(22、32)と、第1配管部材(2)に形成された被係止部(24)に第1係止部(14)を係止することで形成される締結円周部(14、24)とを有し、シール円筒部(22、33)の軸中心と、締結円周部(14、24)との軸中心とが偏心されていることを特徴としている。
この発明によれば、上述した請求項1と同様に、軸中心を偏心させることで容易にシール円筒部(22、32)の回り止めができる。従って、回り止め機能を付加させるための部品点数を増加させなくても第1配管部材(2)と第2配管部材(3)との回り止めが図れる。
請求項3に記載の発明では、シール円筒部(22、32)は、その軸中心が第2配管部材(3)の配管(31)と同心であり、締結円周部(14、24)は、その軸中心が第1配管部材(2)の配管(21)と同心であることを特徴としている。
この発明によれば、より具体的には、雌側継手(32)を第2配管部材(3)の配管(31)と同心上に形成できるので雌側継手(32)の加工が容易にできる。また、被係止部(24)を第1配管部材(2)の配管(21)側に同心上に形成できるので被係止部(24)の加工が容易にできる。
なお、第1配管部材(2)において雄側継手(22)と被係止部(24)とが偏心するが塑性加工における加工性の問題はない。
請求項4に記載の発明では、シール円筒部(22、32)は、その軸中心が第2配管部材(3)および第1配管部材(2)の配管(21、31)と同心であり、これらの軸中心に対して締結円周部(14、24)の軸中心のみが偏心されていることを特徴としている。
この発明によれば、より具体的には、被係止部(24)のみを第1配管部材(2)の配管(21)側に偏心させて形成することになるが、膨拡状に成形する塑性加工における加工性について問題がない。
請求項5に記載の発明では、シール円筒部(22、32)および被係止部(24、36)は、第2配管部材(3)あるいは第1配管部材(2)のいずれか一方の配管(21、31)を塑性加工によって一体的に形成していることを特徴としている。
この発明によれば、第2配管部材(3)あるいは第1配管部材(2)のいずれか一方に、シール円筒部(22、32)および被係止部(24、36)を容易に形成できるとともに、
一体的とすることで製造コストの低減が図れる。
一体的とすることで製造コストの低減が図れる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による配管継手装置を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は本発明を車両空調用冷凍サイクルの冷媒配管に適用したもので、配管継手装置の全体構成を示す部分断面図である。図2は配管継手装置の全体構成を示す分解模式図であり、図3は図2に示すA矢視図である。また、図4は配管継手である第1係止部材10の全体構成を示す(a)は側面図、(b)は部分断面図である。
以下、本発明の第1実施形態による配管継手装置を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は本発明を車両空調用冷凍サイクルの冷媒配管に適用したもので、配管継手装置の全体構成を示す部分断面図である。図2は配管継手装置の全体構成を示す分解模式図であり、図3は図2に示すA矢視図である。また、図4は配管継手である第1係止部材10の全体構成を示す(a)は側面図、(b)は部分断面図である。
本実施形態の配管継手装置は、図1および図2に示すように、雄側継手を有する第1配管部材2を、雌側継手を有する第2配管部材3に雄側継手を挿入して接続し、第2配管部材3に装着された配管継手である第1係止部材10で第2配管部材3に形成された窓部38を介して第1配管部材2を係止するように構成されている。
第1配管部材2は、冷媒を流通するために筒状に形成され、挿入側先端部が配管である筒部21より拡径された雄側継手である雄側の継手部22として形成されている。この継手部22には、気密部材であるOリング5が嵌入される溝23が形成される。
そして、その溝23の反先端部側に被係止部である膨拡部24が形成され、この膨拡部24の前部に先端側に向かって小径となるテーパー外面25が形成されるとともに、膨拡部24の後部に配置される筒部21と膨拡部24の段差面が第1係止部材10の第1係止部14と係止する後端係止面26として形成されている。
ここで、本実施形態の第1配管部材2は、図2および図3に示すように、図2に示すA1の範囲内を軸中心C1による略円筒状に形成され、図2に示すB1の範囲内を軸中心C2による略円筒状に形成されている。つまり、溝23を含めた継手部22が軸中心C1による略円筒状に形成され、膨拡部24および筒部21が軸中心C2による略円筒状に形成されている。
一方、第2配管部材3は、冷媒を流通するために筒状に形成され、挿入側先端部が筒部31より拡径された雌側継手である雌側の継手部32として形成されている。この継手部32には、第1配管部材2の継手部22を内嵌する挿入口33と、第1配管部材2のテーパー外面25に当接するテーパー内面34を有する挿入口先端膨拡部35を形成しているとともに、この挿入口先端膨拡部35から前方に延設した延設筒部37を形成して、この延設筒部37に軸心に対して対向する位置に一対の窓部38が形成している。
なお、延設筒部37の外径は挿入口先端膨拡部35の外径と略同径に形成されている。また、窓部38は、詳しくは後述する第1係止部材10の第1係止部14が差し込まれるようにしている。
ところで、本実施形態の第2配管部材3は、図2に示すA2の範囲内を軸中心C1による略円筒状に形成され、図2に示すB2の範囲内を軸中心C2による略円筒状に形成されている。つまり、筒部32および挿入口33を含む継手部32が軸中心C1による略円筒状に形成され、挿入口先端膨拡部35および延設筒部37が軸中心C2による略円筒状に形成されている。
なお、雌側の継手部32内に雄側の継手部22が挿入されてOリング5により気密されることで、雌側の継手部32と雄側の継手部22とを請求項ではシール円筒部と称する。さらに、第1配管部材2に形成される膨拡部24は、後述する第1係止部材10の第1係止部14を係止することで、第1係止部14と膨拡部24とを請求項では締結円周部と称する。
これにより、第1配管部材2の筒部21と第2配管部材3の筒部31とがそれぞれの軸中心が偏心されることになるが、第1配管部材2に形成される膨拡部24が筒部21と同一軸中心C2となっている。また、第1配管部材2および第2配管部材3は、それぞれの筒部21、31の先端側を口拡、口絞、およびスピニング加工などの塑性加工方法により、所定形状に一体的に形成している。
次に、第1係止部材10は、図4(a)および図4(b)に示すように、樹脂材料、または金属材料、あるいは樹脂材料と金属材料とを混合させて一体的に成形して軸方向および径方向に弾性を有して形成され、第2配管部材3の外周面に装着するように薄肉のリング状に形成され、リング状の第1薄肉部である第1本体リング部11の一端から端面を開口した溝部がそれぞれ円周上の対称位置に配置されて第1溝部12が形成されている。第1溝部12は、図4(b)に示すように、第1本体リング部11の左端から右端近傍まで延設して形成され、左端を開口している。そして、この第1溝部12は第1本体リング部11の軸心に対して対称位置に対向するように一対形成されている。
そして、第1本体リング部11の両端部における溝部が形成されていない薄肉部には、軸心に向かって突出する第1係止部14が形成されている。この第1係止部14は、第1溝部12が形成されていない第1本体リング部11の薄肉端部11aから第1溝部12を挟んで両側に一組配置されるとともに、軸心に向かって突出して対称位置に対向するように一組の第1係止部14が形成されている。
さらに、その一組の第1係止部14には、図4(a)に示すように、円周上の中間位置に溝部13を形成して第1係止部14を2分割して円周上に4個の第1係止部14を形成されている。なお、第2配管部材3の延設筒部37に形成される窓部38は、上述した4個の第1係止部14に対向する部位、つまり、延設筒部37の円周方向の軸心に対して対向する部位に形成されている。
そして、それぞれの第1係止部14には、内周面に直線部14aと、この直線部14aから端面に向かって大径となるテーパー面部14bと、テーパー面部14bの末端に突出部14cとを形成している。この突出部14cは、図1に示すように、第1配管部材2と第2配管部材3とが接続された後に、第1、第2配管部材2、3内に流体が封入されて内部圧力が高いときは、突出部14cの先端側に突き出た外周面が延設筒部37の内周側と当接することで第1係止部14が窓部38に係止されるように形成している。
ここで、軸心に向かって突出された4個の第1係止部14および第1係止部材10は、上述した第2配管部材3の挿入口先端膨拡部35、延設筒部37および第1配管部材2の膨拡部24、筒部21と同心となる軸中心C2により形成されている。
なお、本実施形態の第1係止部材10では、第1溝部12を円周上に2箇所形成させ、第1係止部14を4箇所形成させたが、軸心に対して等間隔であれば円周上に3箇所以上に形成しても良く、しかも、第1係止部14も4箇所でなく溝部を挟んだ一組が溝部に対応して3箇所でも良い。
さらに、本実施形態では、円周上の中間位置に溝部13を形成して2分割して、円周上に4個の第1係止部14を形成したが、溝部13を形成せずに円周上に2個の第1係止部14を形成しても良い。
次に、以上の構成による第1実施形態の配管継手装置の組み付け方法を図1および図2に基づいて説明する。まず、図2に示すように、第2配管部材3に第1係止部14が窓部38に差し込むように第1係止部材10を第2配管部材3の外周面に装着する。そして、第1係止部材10が第2配管部材3に装着された状態で、第1配管部材2の継手部22を第2配管部材3の延設筒部37に対向する位置に配置させた後、第1配管部材2の継手部22を延設筒部37内に挿入する。
これにより、継手部22の先端部が第2配管部材3の挿入口33内に収納され、さらに、継手部22が挿入口33内に挿入の際に、第1配管部材2の膨拡部24およびテーパー外面25が第1係止部材10のテーパー面14bを押圧することにより、第1係止部14が第1本体リンク部11を支点として径方向に拡径して窓部38から脱着するように作用する。
そして、第1配管部材2に形成されたテーパー外面25が第2配管部材3に形成されたテーパー内面34に当接すると、第1係止部材10は弾性復帰して延設筒部37の窓部38内に進入して第1係止部14の内壁面が第1配管部材2の膨拡部24に形成された後端係止面26に係合するとともに、第1係止部14の直線部14aが第1配管部材2の外周面(筒部21)に係止する。
これにより、第1係止部14が第2配管部材3に形成された窓部38に支持されることになって、第1、第2配管部材2、3同士が軸方向を拘束されて第1配管部材2が第2配管部材3にワンタッチにて接続される。
また、雌側の継手部32内に雄側の継手部22が挿入されてOリング5により気密されることで形成されるシール円筒部の軸中心C1と、第1係止部材10の第1係止部14と膨拡部24とで係止することで形成される締結円周部の軸中心C2とが偏心されていることで、第1配管部材2と第2配管部材3との回り止めが図られる。
つまり、第1係止部14が第1配管部材2の膨拡部24とを係止する締結円周部において、回り止め機能との両立を果たすことができる。従って、回り止め機能を付加させるための部品点数を増加させなくても第1配管部材2と第2配管部材3との回り止めが図れる。
また、回り止めが図れることで、車両等に配管部材を搭載したときに、配管近傍における他部品との干渉、継手間における気密部の磨耗、振動による冷媒漏れなどの不具合などの懸念が解消される。
また、第1、第2配管部材2、3内に内部流体が封入されて内部圧力が高くなると、図1に示すように、第1配管部材2が内部圧力により軸方向に移動するとともに、後端係止面26に係合された第1係止部14の内壁面が軸方向に移動することで第1係止部14の突出部14cが窓部38に係止される。
これにより、第1係止部材10の第1係止部14が窓部38から取り外すことができない。なお、本実施形態では、第1配管部材2の継手部22には、Oリング5が嵌入される溝23を一つ形成したが、これに限らず、二つ以上の複数個溝23を形成して複数個のOリング5を嵌入して継手部22と挿入部33とが気密されるように構成しても良い。
以上の第1実施形態による配管継手装置によれば、雌側の継手部32内に雄側の継手部22を嵌入することで形成されるシール円筒部と、第1配管部材2に形成された膨拡部24に第1係止部14を係止することで形成される締結円周部とを有し、シール円筒部の軸中心C1と、締結円周部との軸中心C2とを偏心させている。
これによれば、偏心させることで容易にシール円筒部における回り止めができる。従って、回り止め機能を付加させるための部品点数を増加させなくても第1配管部材2と第2配管部材3との回り止めが図れる。
また、シール円筒部は、その軸中心C1が第2配管部材3の筒部31と同心であり、締結円周部は、その軸中心C2が第1配管部材2の筒部21と同心であることにより、雌側の継手部32を第2配管部材3の筒部31と同心上に形成できるので雌側の継手部32の加工が容易にできる。また、膨拡部24を第1配管部材2の筒部21側に同心上に形成できるので膨拡部24の加工が容易にできる。
なお、これら雌側の継手部32、雄側の継手部22および膨拡部24は、第2配管部材3あるいは第1配管部材2のいずれか一方の筒部21、31を塑性加工によって一体的に形成していることにより、第2配管部材3あるいは第1配管部材2のいずれか一方に、雌側の継手部32、雄側の継手部22および膨拡部24を容易に形成できるとともに、一体的とすることで製造コストの低減が図れる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、第2配管部材3の挿入口先端膨拡部35から前方に延設した延設筒部37を形成し、延設筒部37に軸心に対して対向する位置に2組の窓部38が形成し、その窓部38を介して第1配管部材2を係止する第1係止部材10を第2配管部材3に装着するように構成したが、これに限らず、延設筒部37、窓部38を形成せずに、第1係止部材10の第1係止部14を第1配管部材2の膨拡部24に係止するように構成しても良い。
以上の第1実施形態では、第2配管部材3の挿入口先端膨拡部35から前方に延設した延設筒部37を形成し、延設筒部37に軸心に対して対向する位置に2組の窓部38が形成し、その窓部38を介して第1配管部材2を係止する第1係止部材10を第2配管部材3に装着するように構成したが、これに限らず、延設筒部37、窓部38を形成せずに、第1係止部材10の第1係止部14を第1配管部材2の膨拡部24に係止するように構成しても良い。
具体的には、図5および図6に示すように、第2配管部材3の継手部32には、第1配管部材2の継手部22を内嵌する挿入口33と、第1配管部材2のテーパー外面25に当接するテーパー内面34を有する挿入口先端膨拡部35を形成している。つまり、この挿入口先端膨拡部35から前方に延設した延設筒部37をなくしている。
そして、継手部32の後端面には、後述する第1係止部材10の第2係止部15の内壁面に係合可能な被係止部である膨拡部36を形成している。ここでは、第2配管部材3は、図6に示すA2の範囲内を軸中心C1による略円筒状に形成され、図6に示すB2の範囲内を軸中心C2による略円筒状に形成されている。
なお、第1配管部材2は、図6に示すA1の範囲内を軸中心C1による略円筒状に形成され、図6に示すB1の範囲内を軸中心C2による略円筒状に形成されており、これは第1実施形態と同一である。
そして、第1係止部材10は、第1係止部14に対向する側に、軸心に向かって突き出して、それぞれ対称位置に対向するように一組の第2係止部15が形成されている。この第2係止部15の内周面は、直線部15aとこの直線部15aから端面に向かって大径となるテーパー面部15bとが形成している。
なお、この直線部15aは、第2配管部材3の筒部31と同心の軸中心C1により形成されている。さらに、軸心に向かって突き出された4個の第1係止部14は、第1配管部材2の膨拡部24、筒部21と同心となる軸中心C2により形成されている。
以上の構成による第1係止部材10は、図6に示すように、第2係止部15の内壁面を第2配管部材3の膨拡部36に当接するとともに直線部15aを筒部31の外周面に係合するように装着している。この第1係止部材10を第2配管部材3に装着するときは、本体リング部11の第1溝部12が形成されていない薄肉部を拡径して開くことによって、第1係止部材10を容易に第2配管部材3の雌側の継手部32に装着することができる。
そして、第1係止部材10が第2配管部材3に装着された状態で、第1配管部材2の継手部22を第2配管部材3の挿入口33に対向する位置に配置させた後、第1配管部材2の継手部22を挿入口33内に挿入する。
これにより、図5に示すように、第1係止部14が第1配管部材2に形成された膨拡部24に係止されることになって、第1、第2配管部材2、3同士が軸方向を拘束されて第1配管部材2が第2配管部材3にワンタッチにて接続される。
従って、第1実施形態と同様に、雌側の継手部32内に雄側の継手部22が挿入されてOリング5により気密されることで形成されるシール円筒部の軸中心C1と、第1係止部材10の第1係止部14と膨拡部24とで係止することで形成される締結円周部の軸中心C2とが偏心されていることで、第1配管部材2と第2配管部材3との回り止めが図られる。
なお、本実施形態では、第1係止部材10を第2配管部材3側に装着するように構成したが、これに限らず、具体的には、図7に示すように、第1係止部材10を第1配管部材2側に装着するように構成しても良い。この場合には、第1係止部14が第2配管部材3の膨拡部36に係止されることになる。
(第3実施形態)
以上の実施形態では、雌側の継手部32と雄側の継手部22とで形成されるシール円筒部は、その軸中心C1が第2配管部材3の筒部31と同心であり、第1係止部14と膨拡部24、36とで形成される締結円周部は、その軸中心C2が第1配管部材2の筒部21と同心となるように形成したが、これに限らず、締結円周部と第1配管部材2の筒部21とを偏心させても良い。
以上の実施形態では、雌側の継手部32と雄側の継手部22とで形成されるシール円筒部は、その軸中心C1が第2配管部材3の筒部31と同心であり、第1係止部14と膨拡部24、36とで形成される締結円周部は、その軸中心C2が第1配管部材2の筒部21と同心となるように形成したが、これに限らず、締結円周部と第1配管部材2の筒部21とを偏心させても良い。
具体的には、図8および図9に示すように、第1配管部材2の筒部21は、雄側の継手部22と同一の軸中心C1で形成する。これにより、第1配管部材2においては膨拡部24が軸中心C2で形成することになるが、塑性加工における加工性の問題はない。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、第1係止部材10を略円筒状に形成したが、これに限らず、半割れ形状で形成しても良い。具体的には、図10に示すように、2分割された第1係止部材10の一端が弾力的に連結するとともに、他端が分割された第1係止部材10を開閉可能に形成した形状である。
以上の実施形態では、第1係止部材10を略円筒状に形成したが、これに限らず、半割れ形状で形成しても良い。具体的には、図10に示すように、2分割された第1係止部材10の一端が弾力的に連結するとともに、他端が分割された第1係止部材10を開閉可能に形成した形状である。
因みに、図中に示す18は弾力的に連結させた蝶番部18であり、この蝶番部18と軸心に対して対向する部位に係合部17が形成されている。この係合部17は、一端がフック状の凸部17aと、他端がこの凸部17aに係合する凹部17bが形成されて着脱可能に構成している。これにより、第1係止部材10は、半割れ状に開いた形態から第2配管部材3の外周面を挟むように装着することができる。
また、以上の実施形態では、本発明を車両用空調用冷凍サイクルの冷媒配管に適用させたが、これに限定することなく、流体を封入する配管に適用できる。
2…第1配管部材
3…第2配管部材
10…第1係止部材(配管継手)
11…第1本体リンク部(第1薄肉部)
12…第1溝部
14…第1係止部、締結円周部
21…筒部(配管)
22…雄側の継手部、シール円筒部(雄側継手)
24…膨拡部、締結円周部(被係止部)
31…筒部(配管)
32…雌側の継手部、シール円筒部(雌側継手)
36…膨拡部、締結円周部(被係止部)
37…延設筒部
38…窓部
3…第2配管部材
10…第1係止部材(配管継手)
11…第1本体リンク部(第1薄肉部)
12…第1溝部
14…第1係止部、締結円周部
21…筒部(配管)
22…雄側の継手部、シール円筒部(雄側継手)
24…膨拡部、締結円周部(被係止部)
31…筒部(配管)
32…雌側の継手部、シール円筒部(雌側継手)
36…膨拡部、締結円周部(被係止部)
37…延設筒部
38…窓部
Claims (5)
- 雄側継手(22)を有して配置される第1配管部材(2)と、
雌側継手(32)を有して配置される第2配管部材(3)と、
筒状に形成された本体の一端から軸心に対して等間隔の位置に形成され、それぞれ端面から延設する複数の第1溝部(12)、および前記本体の両端部における、前記第1溝部(12)が形成されていない円周上の第1薄肉部(11)に形成され、軸心に向けて突出する複数の拡径・縮径可能な第1係止部(14)を有する配管継手(10)とを備え、
前記配管継手(10)が前記第1配管部材(2)または前記第2配管部材(3)のいずれかに装着され、前記配管継手(10)が装着されていないいずれかの前記第1配管部材(2)あるいは前記第2配管部材(3)を接続する際に、前記第1係止部(14)の拡径・縮径により前記第1配管部材(2)と前記第2配管部材(3)とをワンタッチで接続する配管継手装置において、
前記雌側継手(32)内に前記雄側継手(22)を嵌入することで形成されるシール円筒部(22、32)と、
いずれかの前記第1配管部材(2)あるいは前記第2配管部材(3)に形成された被係止部(24、36)に前記第1係止部(14)を係止することで形成される締結円周部(14、24、36)とを有し、前記シール円筒部(22、32)の軸中心と、前記締結円周部(14、24、36)との軸中心とが偏心されていることを特徴とする配管継手装置。 - 雄側継手(22)を有して配置される第1配管部材(2)と、
雌側継手(32)を有して配置される第2配管部材(3)と、
筒状に形成された本体の一端から軸心に対して等間隔の位置に形成され、それぞれ端面から延設する複数の第1溝部(12)、および前記本体の両端部における、前記第1溝部(12)が形成されていない円周上の第1薄肉部(11)に形成され、軸心に向けて突出する複数の拡径・縮径可能な第1係止部(14)を有する配管継手(10)と、
前記第2配管部材(3)の端末に前記雌側継手(32)と一体的に形成され、前記第1配管部材(2)側に向かって延設する延設筒部(37)と、
前記延設筒部(37)の円周方向に沿って形成され、前記第1係止部(14)に係合可能な窓部(38)とを備え、
前記第1係止部(14)が前記窓部(38)に装着され、前記配管継手(10)が装着されていない前記第1配管部材(2)側を接続する際に、前記第1係止部(14)の拡径・縮径により前記第1配管部材(2)と前記第2配管部材(3)とをワンタッチで接続する配管継手装置において、
前記雌側継手(32)内に前記雄側継手(22)を嵌入することで形成されるシール円筒部(22、32)と、
前記第1配管部材(2)に形成された被係止部(24)に前記第1係止部(14)を係止することで形成される締結円周部(14、24)とを有し、前記シール円筒部(22、33)の軸中心と、前記締結円周部(14、24)との軸中心とが偏心されていることを特徴とする配管継手装置。 - 前記シール円筒部(22、32)は、その軸中心が前記第2配管部材(3)の配管(31)と同心であり、前記締結円周部(14、24)は、その軸中心が前記第1配管部材(2)の配管(21)と同心であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管継手装置。
- 前記シール円筒部(22、32)は、その軸中心が前記第2配管部材(3)および前記第1配管部材(2)の配管(21、31)と同心であり、これらの軸中心に対して前記締結円周部(14、24)の軸中心のみが偏心されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管継手装置。
- 前記シール円筒部(22、32)および前記被係止部(24、36)は、前記第2配管部材(3)あるいは前記第1配管部材(2)のいずれか一方の配管(21、31)を塑性加工によって一体的に形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の配管継手装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005171511A JP2006342946A (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | 配管継手装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005171511A JP2006342946A (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | 配管継手装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006342946A true JP2006342946A (ja) | 2006-12-21 |
Family
ID=37640051
Family Applications (1)
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JP2005171511A Pending JP2006342946A (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | 配管継手装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020202253A (ja) * | 2019-06-07 | 2020-12-17 | トヨタ自動車株式会社 | 電子機器 |
-
2005
- 2005-06-10 JP JP2005171511A patent/JP2006342946A/ja active Pending
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JP2020202253A (ja) * | 2019-06-07 | 2020-12-17 | トヨタ自動車株式会社 | 電子機器 |
JP7252065B2 (ja) | 2019-06-07 | 2023-04-04 | トヨタ自動車株式会社 | 電子機器 |
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