JP2006341894A - エアバッグ付きコンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送中の貨物の沈下等によるエアバッグの貨物押さえ力低下を防ぎ、貨物の安定を図る。
【解決手段】 貨物3と蓋4との間に、貨物3を押さえる大エアバッグ6とこれより面積の小さな小エアバッグ(図示例では合計面積の小さな複数の小エアバッグ8)とを配置し、両者6,8間に荷重Pwの耐圧板7を介在させ、両エアバッグ6、8間を極細の連通路9で連通させる。大小のエアバッグ6,8に空気を注入して膨張させエアバッグ6で貨物3を押さえる。搬送中に貨物3がクリープ等で沈下した場合(図4の状態)、耐圧板7の荷重による押し下げ力で大エアバッグ6内の空気が小エアバッグ8側に流入するので、小エアバッグ8の高さが増加するとともに両エアバッグ6、8の合計高さも増加し、貨物3の上面の隙間を埋める。小エアバッグ8の合計面積が大エアバッグ6の面積より小さいので、合計高さは高くなっても、エアバッグ全体の容積増大量は極めて少なく、圧力低下は抑制される。
【選択図】 図4

Description

この発明は、ベースパレットとこのベースパレット上に積載した貨物の少なくとも上面側を覆うようにベースパレットに取り付けられる蓋とを備えたエアバッグ付きコンテナに関する。
搬送する貨物を格納するコンテナは、搬送中に貨物ががたつかないように安定した状態に格納できることが極めて重要である。貨物を安定した状態に格納する構造として従来より種々の工夫がされているが、その1つとしてエアバッグを内蔵させて貨物の安定を図る方法がある。例えば、特許文献1(特開2002−145264)のコンテナは、格納した貨物とコンテナ内面との間の隙間をエアバッグで埋めて、貨物の安定を図る構造である。
特許文献2(特開平6−92472)のコンテナは、同じくコンテナ内の隙間をエアバッグで埋めて貨物の安定を図るものであるが、さらに、コンテナ内部にエア供給管路を配管しかつこのエア供給管路に着脱可能なエア注入ガンを設け、貨物格納作業時に、このエア注入ガンによりコンプレッサからの圧縮空気をエア供給管路に供給してエアバッグを膨張させ、次いでバルブを閉じて、エアバッグによる貨物の安定を図るものである。
特許文献3(特開2002−293377)のコンテナは、コンテナ内の底部にエアバッグを膨張可能に配置した構造である。
上記の通り、従来のエアバッグ付きコンテナはいずれも、貨物格納作業時にエアバッグを膨張させてコンテナ内の隙間を埋めるのみである。
特開2002−145264の図3 特開平6−92472 特開2002−293377
ところで、貨物によっては搬送中にクリープ現象等で沈下する場合がある。例えば、多数のガラス板を合紙を介在させて積層した貨物の場合、大きな重量を受ける合紙が搬送途中にクリープ現象で薄くなる場合があるが、合紙の数が多いのでその厚み減少は無視できないものとなり、貨物が沈下する(高さが低くなる)ことになる。その場合、エアバッグを貨物の上面に配置して貨物の安定を図る構造のコンテナの場合、エアバッグで埋めるべき空間が増大するのでエアバッグが膨張して内部圧力が低下し、貨物を押さえる効果が低下し、貨物が不安定になる場合がある。
また、搬送中にエアバッグの空気が次第に抜けて圧力低下をきたすという場合があり、あるいは、搬送中の気温低下によってエアバッグの内部圧力が低下して貨物に対する押さえ効果がなくなることもあり得る。
また、逆に搬送中の気温上昇によってエアバッグが過大な圧力になりコンテナを破壊することもあり得る。
この場合、貨物格納作業時にエアバッグの圧力を大きく設定することで、貨物の沈下に対応し、あるいは空気漏れに対応し、あるいは気温低下によるエアバッグの圧力低下に対応することも考えられる。しかし、この方法は、気温上昇によってエアバッグが過大な圧力になる場合には逆効果となる。
ところで、一般にエアバッグの圧力は、貨物の安定に有効な範囲内で低圧である方が、貨物を必要以上に圧迫せず、かつ衝撃に対しても押さえがソフトなので、好ましい。
しかし、エアバッグの圧力を低圧で一定に維持することは容易でないので、貨物の沈下や空気漏れや気温低下によるエアバッグの圧力低下に対応するのが困難で、貨物押さえ効果が低下し貨物が不安定になる恐れがある。
以上のことから、エアバッグの圧力を低い圧力で一定に保つ機構が望まれるが、その場合、エアボンベ自体をコンテナに内蔵させかつエアバッグ圧力を監視する監視装置を設置し、圧力が過大になれば空気を逃がし、圧力が低下した時にエアボンベから自動的にエアを供給する構造とすることが考えられる。しかし、圧力監視は簡単でなく、また信頼性の問題もあり、さらにボンベ、センサー、バルブ制御機構等の費用が増大し、また、余分なスペースを占めるので、実用的には適切とは言えない。
本発明は上記従来の背景のもとになされたもので、安価かつ簡単な構造でもって、貨物の沈下や空気漏れや気温下降時のエアバッグの圧力低下に対応可能にし、かつ、気温上昇による圧力過大上昇の抑制も可能にして、搬送中の貨物の安定を図ることができるエアバッグ付きコンテナを提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明は、ベースパレットとこのベースパレット上に積載した貨物の少なくとも上面側を覆うようにベースパレットに取り付けられる蓋とを備えたエアバッグ付きコンテナであって、
貨物上面に配置されて貨物に下向きの圧力を作用させることができる大エアバッグと、この大エアバッグの上面に配置された耐圧板と、この耐圧板の上に配置されるとともに蓋の下面に圧力を作用させることができる、上から見て前記大エアバッグより面積の小さな小エアバッグと、前記大エアバッグと小エアバッグとを連通させる極細の連通路と、前記耐圧板を介して大エアバッグ上面に下向きの荷重を作用させる荷重付与手段とを有することを特徴とする。
請求項2は、請求項1において、荷重付与手段として、耐圧板に一定の重量を持たせたことを特徴とする。
請求項3は、請求項1において、荷重付与手段として、下向きの反力を耐圧板に作用させることができる弾性部材を蓋と耐圧板との間に配置したことを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3において、大エアバッグが貨物上面面積を覆う面積を持つ1つの大エアバッグからなり、小エアバッグが、合計面積が大エアバッグの面積より小さな複数の小エアバッグからなることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4における連通路が、耐圧板を貫通して大エアバッグと小エアバッグとを直接連通させるものであることを特徴とする。
請求項6は、請求項1〜4における連通路が、大エアバッグの中央に設けた中央配管とこの中央配管から個別の小エアバッグに連通する分岐配管とからなることを特徴とする。
請求項7は、請求項2、4、5又は6において、小エアバッグの上面と蓋の下面、小エアバッグの下面と耐圧板の上面、及び耐圧板の下面と大エアバッグの上面とをそれぞれ固定したことを特徴とする。
請求項8は、請求項1〜7において、大エアバッグの下面に、貨物上面に直接接触する押さえ板を貼り付けたことを特徴とする。
請求項9の発明は、ベースパレットとこのベースパレット上に積載した貨物の少なくとも上面側を覆うようにベースパレットに取り付けられる蓋とを備えたエアバッグ付きコンテナであって、
貨物上面と蓋下面との間に配置されて貨物に下向きの圧力を作用させることができるエアバッグと、このエアバッグに大気圧より高い圧力のエアを常時供給する小容量のエアポンプと、すくなくとも一部に極細チューブを備えて前記エアポンプとエアバッグとを繋ぐ管路と、この管路の途中に大気に開放して設けた流量調整弁とを備えたことを特徴とする。
請求項10は、請求項9における流量調整弁を圧力調整弁又は単なる微小開口に替えたことを特徴とする。
請求項11は、請求項9における極細チューブを圧力調整弁、又は流量調整弁に替えたことを特徴とする。
請求項1のエアバッグ付きコンテナにおいて、当該コンテナへの貨物格納作業が完了した状態では、大エアバッグが耐圧板に作用させる上向きの力Pa(この力の反力が貨物押さえ力)と、小エアバッグが耐圧板に作用させる下向きの力Pb(蓋から受ける反力に等しい)と、荷重付与手段が耐圧板に作用させる下向きの荷重Pwがバランスする状態である(但し、耐圧板は大エアバッグ及び小エアバッグ以外からは力を受けないとする)。
搬送中に貨物の沈下が生じて大エアバッグの下面側(貨物の上面側)に隙間が生じた場合、荷重付与手段による下向きの荷重Pwが大エアバッグを押し下げて大エアバッグ内の空気を小エアバッグ側に流入させるので、小エアバッグの高さを増加させるとともに両エアバッグの合計高さも増加させて、貨物の上面の隙間を埋めることができる。
この場合、両エアバッグの合計高さを確保するために必要なエアバッグ容積増大量は極めて少なく済み、圧力低下を避けることができる。すなわち、従来のように単なる1つのエアバッグで貨物を押さえる場合であれば、貨物が沈下した時はエアバッグ容積が貨物の沈下量に比例して大きく増大するので、内部圧力が大きく低下する。しかし、本発明では、荷重付与手段による大エアバッグ押し下げ力で大エアバッグ内の空気を小エアバッグ側に流入させることで、大エアバッグの高さを低くし小エアバッグの高さを高くすることができる。そして、小エアバッグの面積が大エアバッグの面積より小さいので、両エアバッグの合計高さが高くなっても、その高さ増加は面積の小さな小エアバッグによるものなので、エアバッグ全体の容積増大量は極めて少なく済む。したがって、エアバッグの圧力低下は抑制されて貨物押さえ効果が維持され、貨物の安定が図られる。
また、搬送中に、空気漏れや気温下降等によってエアバッグの圧力が低下した場合(なお貨物の沈下はなく両エアバッグ合計高さは一定とする)、上記の力のバランスが崩れ、荷重付与手段による下向きの荷重Pwが大エアバッグを押し下げるように作用するので、大エアバッグの容積が減少し小エアバッグの容積が増大する。この場合、両エアバッグの合計高さが一定で、かつ小エアバッグの面積は大エアバッグの面積より小さいので、大エアバッグの容積の減少量は小エアバッグの容積の増大量より大であり、両エアバッグ全体の容積が減少する。したがって、エアバッグの圧力低下は抑制され、貨物押さえ効果が維持され貨物の安定が図られる。
また、搬送中の気温上昇によってエアバッグが過大な圧力になる場合(なお貨物の沈下はなく両エアバッグ合計高さは一定とする)には、やはり上記の力のバランスが崩れ、大エアバッグが耐圧板に作用させる上向きの荷重Paと小エアバッグが耐圧板に作用させる下向きの荷重Pbとの差が大きくなり、前記と逆に小エアバッグから大エアバッグに空気が流入して耐圧板を押し上げ大エアバッグの高さが高くなる。この場合、両エアバッグの全体高さが一定で、かつ小エアバッグの面積は大エアバッグの面積より小さいので、大エアバッグの容積の増大量は小エアバッグの容積の減少量より大であり、両エアバッグ全体の容積が増大する。したがって、エアバッグの圧力増大は極力抑制され、圧力過大になることを防止できる。
また、搬送中に貨物を持ち上げる衝撃力が加わった時は、大エアバッグと小エアバッグとの間の連通路が極細チューブなので、エアの移動は制限され、大エアバッグが衝撃力に対する抵抗力として有効に機能し、貨物を衝撃から保護できる。
また、このエアバッグ付きコンテナは、動力を全く必要としない点も大きな長所である。
請求項2のように、耐圧板の重量を荷重付与手段として利用すると、極めて簡単な構成でかつ的確に、大エアバッグに対する荷重付加作用を実現することができる。
請求項3のように荷重付与手段として弾性部材を用いると、大きな貨物押さえ力を確保することが容易である。また、コンテナ重量の増大を招くことなく、大エアバッグに所望の荷重を付与することができる。
請求項4のように、大エアバッグが1つであることが、貨物を押し下げて貨物の安定を図るために適切であり、また、小エアバッグが複数に分割されていることが、耐圧板を介して大エアバッグに均等に力を作用させるために有効であり、円滑な動作が期待できる。
請求項5のように耐圧板を貫通する連通路で大エアバッグと小エアバッグとを直接連通させると、構造が極めて簡略化される。
請求項6のように、連通路を中央配管と分岐配管で構成すると、大エアバッグと小エアバッグとの関係に制約がなくなる。小エアバッグの配置の自由度が高くなる。
請求項7によれば、小エアバッグと耐圧板と大エアバッグとが蓋側と一体となり、エアバッグの取り扱いが容易で、貨物格納作業の作業性が良好になる。
請求項8によれば、押さえ板が大エアバッグによる押さえ力を有効に貨物に伝達し、貨物の安定に適切である。
請求項9のエアバッグ付きコンテナによれば、小容量のエアポンプが常時エアバッグにて一定圧の空気を供給し続けるので、貨物が沈下した場合にはエアバッグを膨張させて、貨物の上面の隙間を埋めることができ、貨物に対する押し下げ効果を維持し貨物の安定を図ることができる。
また、搬送中にエアバッグの空気漏れが生じる場合でも、エアポンプによる一定圧空気の供給で、エアバッグを一定の圧力に維持して、貨物に対する押し下げ効果を維持し貨物の安定を図ることができる。
また、搬送中の気温低下によってエアバッグの内部圧力が低下する場合でも、エアポンプによる一定圧空気の供給で、エアバッグを一定の圧力に維持することができる。
また、逆に搬送中の気温上昇によってエアバッグが過大な圧力になる場合には、流量調整弁が空気を逃がして、やはりエアバッグの圧力を一定に維持することができる。
また、この構造によれば、設備コストが安く済み、スペースも少なく済む。
請求項10のように、流量調整弁を単なる微小開口で構成すると、極めて簡単な構造でもってかつ安価に、エアバッグの圧力を一定圧に維持する手段を実現できる。
以下、本発明のエアバッグ付きコンテナの実施例を、図1〜図16参照して説明する。
図1〜図6に第1実施例のエアバッグ付きコンテナ1を示す。このエアバッグ付きコンテナ(以下、場合により単にコンテナという)1は、ベースパレット2とこのベースパレット2上に積載した貨物3の少なくとも上面側を覆うようにベースパレット2に取り付けられる蓋4とを備えている。そして、貨物3の上面に配置されて貨物3に下向きの圧力を作用させることができる1つの大エアバッグ6と、この大エアバッグ6の上面に配置された耐圧板7と、この耐圧板7の上に配置されるとともに蓋4の下面に圧力を作用させることができる、上から見て前記大エアバッグ6より合計面積の小さな図示例では4つの小エアバッグ8と、前記大エアバッグ6と小エアバッグ8とを連通させる極細の連通路9と、前記耐圧板7を介して大エアバッグ6上面に下向きの荷重を作用させる荷重付与手段10とを有している。この実施例では、耐圧板7の重量(荷重Pw)を、大エアバッグ6上面に下向きの荷重を作用させる荷重付与手段10として利用している。
実施例のベースパレット2は上から見て四角形であり、蓋4は、貨物3の上面側を覆う上から見て四角形の天井4aと貨物3を四面を囲む側壁4bとからなる箱形をなし、天井4aの下面の周縁部及び中央近傍に突出部(4c)を設けて、これを小エアバッグ8の高さ50mmを確保するように耐圧板7の上昇を規制するストッパ部4cとしている。
また、小エアバッグ8の上面は蓋4の下面に接着固定され、小エアバッグ8の下面は耐圧板7に接着固定されている。また、大エアバッグ6の上面は耐圧板7の下面に接着固定されている。また、この実施例では大エアバッグ6の下面に、大エアバッグ6による押さえ力を有効に貨物3に伝達するための押さえ板12を接着固定している。小エアバッグ8は上面から見て円形であり、図6(イ)、(ロ)に示すように、上下面に配された円形リング骨8aにゴム状伸縮はしない布製の膜材8bを取り付けてなり、内部に流入する空気量に応じて上下高さが自在に変化できる構造である。また、大エアバッグ6は上から見て概ね四角形であり、同じくゴム状伸縮はしない布製の膜材からなり、内部に流入する空気量に応じて上下高さが自在に変化できる構造である。また、大エアバッグ6の中央部に図示せぬ給排気装置にバルブ(ストップバルブ)13を介して接続される給排気チューブ14を備えている。
上記のコンテナ1に貨物3を格納する際の貨物格納作業の要領を以下に説明する。
図1〜図3は貨物格納作業の手順を示すもので、図1はベースパレット2上に貨物3を積載した初期の段階を示す図である。この実施例の各部の寸法は図に記載した通りである。すなわち、蓋4の突出部の厚みが50mm、耐圧板7の厚みが30mm、大エアバッグ6の縮小状態の厚みが20mm、押さえ板12の厚みが30mmである。
(1)まず、図1のように、ベースパレット2に貨物3を積載し、蓋4を貨物3の上から下降させて被せる。図示例の貨物3は例えば四角形の多数のガラス板を合紙を介在させて積層したものである。
この段階では、図示略の給排気装置によりエアバッグ6、8の空気を吸引し減圧して、小エアバッグ8の吸引力で耐圧板7を持ち上げて、バルブ13を閉じる。この場合、小エアバッグ8の圧力は、耐圧板7の重量(荷重Pw)及び大エアバッグ6、押さえ板12の重量に抗してこれらを持ち上げることができる程度に若干マイナス圧とする。
(2)次いで図2に示すように、蓋4の下端部4dをベースパレット2に固定する(固定手段の図示は省略する)。この時点で貨物3上に隙間(20mm)がある。
(3)バルブ13を開き、給排気装置により給排気チューブ14を経てエアバッグ6、8にエアを注入する。所定の圧力に達したらバルブ13を閉じる。エアバッグ6、8の圧力によって、貨物3は若干圧縮される。これにより、図3の状態となって貨物格納作業が完了する。
コンテナ1は図3の状態で搬送されるが、搬送中に貨物がクリープ等で沈下したり、空気漏れが生じたり、気温低下するなどでエアバッグの圧力が低下した場合、空気が大エアバッグ6から小エアバッグ8に移動してバランスする。これにより、エアバッグ6、8の圧力低下は抑制されて貨物押さえ効果が維持され、貨物の安定が図られる。
また、搬送中の気温上昇によってエアバッグが過大な圧力になった時は、前記と逆に小エアバッグから大エアバッグに空気が流入して耐圧板を押し上げ大エアバッグの高さが高くなり、両エアバッグ全体の容積が増大し、エアバッグの圧力増大は極力抑制され、圧力過大になることを防止できる
また、搬送中に貨物を持ち上げる衝撃力が加わった時は、大エアバッグ6と小エアバッグ8との間の連通路9が極細チューブなので、エアの移動は制限され、大エアバッグ6が衝撃力に対する抵抗力として有効に機能し、貨物3を衝撃から保護できる。
上記コンテナ1の搬送中に貨物が沈下した場合について、エアバッグ6、8の挙動を概略の具体的計算例で示すと、以下の通りである。
コンテナ1が次のような仕様であると仮定する。
・耐圧板7の重量(荷重Pw): 100kg
・大エアバッグ6のサイズ:縦1500mm×横1800mm(面積Sa=2.7m
・小エアバッグ8のサイズ:414mmφ、4個の合計面積Sb=大エアバッグの20%(0.54m
大エアバッグ6、小エアバッグ8、耐圧板7、蓋4、貨物3の間に作用する力について、
大エアバッグが耐圧板に作用させる上向きの力:Pa(その反力が貨物押さえ力)
小エアバッグが耐圧板に作用させる下向きの力:Pb(蓋から受ける反力に等しい)
耐圧板重量による下向きの荷重:Pw
とすると、計算は次の通りである。
(イ)図1及び図2の状態において。
空気圧:水柱−300mm(−300kgf/m)とする。
Pb=−300×0.54=−162kgf
したがって、耐圧板7の重量100kgを吊り上げ得る。
(ロ)図3の状態において。
空気圧:水柱+200mm(200kgf/m)とする。
Pa=200×2.7=540kgf
Pb=200×0.54=108kgf
Pw=100kgf
したがって、
540−108−100=332kgf>0
であるから、耐圧板7は天井4a(ストッパ部4c)に押付けられる。
その時の天井からの反力は332kgf(Pt=332kgf)
また、
Ha=100、Hb=50 である。
空気量一定であり、かつ、大エアバッグ6と小エアバッグ8の面積比Sa/Sbは1/0.2なので
Sa×Ha+Sb×Hb=2.7×100+0.54×50=297(一定)
である。したがって、
2.7Ha+0.54Hb=297
すなわち
Ha+0.2Hb=110(一定)
である。
(ハ)図4の状態(すなわち、貨物3が50mm沈下した場合)において。
Ha+Hb=200
Ha+0.2Hb=110
これを解くと、Ha=87.5、 Hb=112.5
この時耐圧板7は天井を離れ反力はなくなる。
Pa―Pb=Pw=100kgf
Pb/Pa=0.2(面積比)
これを解くと、
Pa=125kgf、Pb=25kgf
となる。すなわち、図4の状態では貨物3に対する押さえ力としてPa=125kgfが確保されるが、この荷重は貨物3を安定させるために十分有効な荷重である。
ただし、上記における貨物の沈下によるエアバッグ圧力変化(水柱300mm→水柱200mm)は1at(1気圧=約10000mm)の2〜3%であり僅かなので、圧力変化に伴う空気容積の変化は僅かであり無視している。
なお、小エアバッグ8の面積が大きいほど沈下状態の貨物押さえ力(Pa)を大きくできるが、沈下量対応限度は小さくなる(すなわち、小エアバッグ8の面積が大きすぎると、大きく沈下した場合に貨物押さえ力を確保できなくなる)。
次に、貨物の沈下はないが空気漏れや気温変動で内部圧力pが変化する場合について説明する。ここで
Pa−Pb−Pw=Q
とおくと、Qは耐圧板7を上に移動させる力である。なお、釣り合っている時はQ=0である。そして、
Q=p(Sa−Sb)−Pw=0.8pSa−Pw…(1)
である(Sb=0.2Saなので)。
エアバッグの内部圧力が当初のpからp’に変化したとき、各エアバッグの高さが当初のHa、HbからHa’、Hb’にそれぞれ変化し、エアバッグ全体の容積が当初のVからV’に変化したとする。大エアバッグ6と小エアバッグ8の合計高さに変化はない。
したがって、
Ha+Hb=Ha’+Hb’=H(一定)
V=SaHa+SbHb=SaHa+Sb(H−Ha)=(Sa−Sb)Ha+SbH
V’=SaHa’+SbHb’=SaHa’+Sb(H−Ha’)=(Sa−Sb)Ha’+SbH
である。
したがって、
V’−V=(Sa−Sb)(Ha’−Ha)…(2)
ここで、(Sa−Sb)はプラスの一定値である。
上記の(1)式 Q=0.8pSa−Pw において、p=pの時に釣り合っていてQ=0であった(Q=0.8pSa−Pw=0)とすると
エアバッグの内部圧力が低下した時(p’<p)は、Qはマイナスとなる。すなわち、力のバランスが崩れて耐圧板7を下降させる力が大となり、耐圧板7が下降し大エアバッグ6を押し下げるので、大エアバッグ6の空気が小エアバッグ8に流入して大エアバッグ6の高さHaが低くなる。すなわち、上記(2)式で(Ha’−Ha)<0、すなわち、V’−V<0となる。すなわち、エアバッグ全体の容積が減少して、圧力低下を抑制するように作用する。
エアバッグの内部圧力が上がった時(p’>p)は、Qはプラスとなる。前記と逆に、耐圧板7を上昇させる力が大となり、耐圧板7が上昇し小エアバッグ8を押し上げるので、小エアバッグ8の空気が大エアバッグ6に流入して大エアバッグ6の高さHaが高くなる。すなわち、上記(2)式で(Ha’−Ha)>0、すなわち、V’−V>0となる。すなわち、エアバッグ全体の容積が増大して、圧力上昇を抑制するように作用する。
大エアバッグ6と小エアバッグ8との間の連通路は、図7に示すように、大エアバッグ6の中央の給排気チューブ(中央配管)14とこの給排気チューブ14から分岐し個別の小エアバッグ8に連通する分岐配管18とで構成してもよい。このように構成すると、大エアバッグ6と小エアバッグ8との関係に制約がなくなる。小エアバッグ8の配置の自由度が高くなる。
図8〜図13に、大エアバッグ8への荷重付与手段として弾性部材を用いた実施例のエアバッグ付きコンテナ1Aを示す。この実施例では、荷重付与手段の弾性部材としてコイルスプリング21を用いている。図示例では12個のコイルスプリング21を耐圧板7の上面の12箇所にそれぞれ、蓋4の天井4aに設けた開口部材22を貫通する態様で垂直に取り付け、各コイルスプリング21の上端にスプリングキャップ23を取り付けている。開口部材22の外周にオネジ部22aを形成し、スプリングキャップ23にメネジ部23a形成しており、コイルスプリング21を圧縮しスプリングキャップ23を開口部材22に螺合させて、開口部材23にすなわち蓋4に固定できる。この場合、小エアバッグ8は天井4aに接着固定されていない。
このコンテナ1Aについての貨物格納作業を説明する。
(1)前記と同様、図8のように、貨物3を積載し、蓋4を被せ、エアバッグ6、8の空気を減圧した状態でバルブ13を閉じる。また、スプリングキャップ23を開けてコイルスプリング21の反力を開放した状態で、何らかの手段(図示略)で、耐圧板7を一杯に持ち上げておく。
(2)次いで、蓋4の下端部4dをベースパレット2に固定する(図9)。この時点で貨物3上に隙間(20mm)がある。
(3)バルブ13を開き、エアバッグ6、8にエアを所定圧力に達するまで注入し、バルブ13を閉じる(図10)。エアバッグ6、8の圧力によって、貨物3は若干圧縮される。
(4)次いで、コイルスプリング21を圧縮しスプリングキャップ23を開口部材22に螺合させて閉じる。これにより、図11の状態となって貨物格納作業が完了する。
コンテナ1Aは図11の状態で搬送されるが、エアバッグ6、8の作用は基本的には実施例1の場合と同じである。すなわち、搬送中に貨物がクリープ等で沈下したり、空気漏れが生じたり、気温低下するなどでエアバッグの圧力が低下した場合、空気が大エアバッグ6から小エアバッグ8に移動してバランスし、エアバッグ6、8の圧力低下は抑制される。
また、搬送中の気温上昇によってエアバッグが過大な圧力になった時は、前記と逆に小エアバッグから大エアバッグに空気が流入して、エアバッグの圧力増大は極力抑制される。
また、搬送中に貨物を持ち上げる衝撃力が加わった時は、連通路9が極細チューブなので、エアの移動は制限され、大エアバッグ6が衝撃力に対する抵抗力となる。
しかし、実施例では、荷重付与手段としてコイルスプリング21の反力を利用しているので、大きな貨物押さえ力を確保することが容易である。また、耐圧板7の重量を軽減することができ、コンテナ重量の増大を招くことなく、大エアバッグ6に所望の荷重を付与することができる。
上記コンテナ1Aの搬送中に貨物が沈下した場合について、エアバッグ6、8の挙動を概略の具体的計算例で示すと、以下の通りである。なお、コンテナ1Aの各部の寸法、エアバッグ6、8のサイズ等は実施例1と同じとする。また、記号Pa、Pbも実施例1と同様に用いる。
スプリングの長さLに対応する荷重P(12個の合計)が次の通りであるとする。
・L=207mmの時 Ps=0kgf
・L=147mmの時 Ps=300kgf
・L= 87mmの時 Ps=500kgf
大エアバッグ6、小エアバッグ8、コイルスプリング21、蓋4、貨物3の間に作用する力についての計算は以下の通りである(なお、耐圧板7の重量は荷重付与手段としては無視して計算する)。
(イ)図11の状態において。
空気圧:水柱500mm(500kgf/m)とする。
Pa=500×2.7=1350kgf
Pb=500×0.54=270kgf
Ps=500kgf(L=87なので)
したがって、
1350−270−500=580kgf>0
であるから、
Ha+Hb=150(Ha=100、Hb=50)
である。
また、実施例1と同じく、
Ha+0.2Hb=110(一定)
である。
(ロ)図12の状態(すなわち、貨物3が50mm沈下した場合)において。
Ha+Hb=200
Ha+0.2Hb=110
これを解くと、Ha=87.5、 Hb=112.5
この時圧力は、
Pa―Pb=Ps=300kgf(L=147なので)
Pb/Pa=0.2(面積比)
これを解くと、
Pa=375kgf
となる。すなわち、図12の状態では貨物3に対する押さえ力としてPa=375kgfが確保されるが、この荷重は貨物3を安定させるために十分有効な荷重である。
ただし、上記における貨物の沈下によるエアバッグ圧力変化に伴う空気容積の変化は僅かであり無視している。
大エアバッグ6への荷重付与手段として、図14に模式的に示すように、大エアバッグ6をゴムバンド25で高さを低くする方向に締め付ける構成とすることもできる。これにより、極めて簡単に荷重付与手段を構成することができる。
荷重付与手段は要するに大エアバッグ6を圧縮する(高さを低くする)ように力を作用させるものであればよい。
図15、図16に本発明の他の実施例のエアバッグ付きコンテナ31を示す。このコンテナ31は、ベースパレット32と蓋34とを備えた基本構造は前記と同様であるが、エアバッグは前記実施例における大エアバッグ6と同様なサイズのエアバッグ35を1つ持つのみである。このエアバッグ35の上面は蓋34の天井34aに接着固定され、下面は押さえ板36に接着固定されている。エアバッグ35の中央部に図示せぬ給排気装置にバルブ(ストップバルブ)37を介して接続することができる太い給排気チューブ38を備えている。
本発明では、エアバッグ35に必要なエアバッグ内圧より若干高い圧力のエアを供給できる小容量のエアポンプ40を用いる。エアポンプ40は例えば圧力300kgf/m程度で1.0L/分の流量を確保できる程度の能力のものを用いることができる。そして、このエアポンプ40に繋がる管路41に、大気に開放する流量調整弁42を設けて、給排気チューブ38側が必要なエアバッグ内圧(例えば100kgf/m2)となるようにバランスした回路を作っておく。図示例では管路41の途中にチャンバ41aを設けこのチャンバ41aに、前記の大気に開放する流量調整弁42を取り付けている。また、管路41におけるチャンバ41aの下流側は極細チューブ41bとなっており前記給排気チューブ38に接続されている。流量調整弁42は、いわゆるピーコック等を用いることができ、また、単なるオリフィス構造(微小開口)としてもよいし圧力調整弁(リリースバルブ)でもよい。極細チューブ41bは例えば内径6〜10mmφ程度である。なお、この極細チューブ41bに代えて流量調整弁を設けることもできる。流量調整弁とした場合には、調整可能で便利である。また、極細チューブ41bに代えて圧力調整弁を設けることも可能である。また、43はエアポンプ40を駆動するバッテリーである。バッテリーは連続運転1カ月程度以上の容量とするとよい。
上記のコンテナ31における貨物格納作業を説明する。
(1)前記と同様、図15のように、貨物3を積載し、エアバッグ35の空気を減圧し押さえ板36を持ち上げた状態でバルブ37を閉じ、蓋34を被せる。
(2)蓋34の下端部34dをベースパレット32に固定した後、バルブ37を開き、エアバッグ35にエアを注入し押さえ板36を下げる。
(3)エアポンプ40を作動させる。流量調整弁42はエアポンプ40の吐出圧が100kgf/m程度になるように調整しておく。
(4)エアバッグ35が所定圧100〜200kgf/m程度になった時バルブ37を閉じる(図16)。エアバッグ35の圧力によって、貨物3は若干圧縮される。
図16の状態で搬送されるが、エアポンプ40は常時作動させる。
(イ)エアバッグ35が所定の圧力を保ち安定した貨物押さえ力を維持している時は、エアポンプ40→流量調整弁42の回路でエアが流れる、という定常状態が保たれる。
(ロ)貨物が沈下しエアバッグ35の圧力が低下すると、エアポンプ40→エアバッグ35の回路でエアが流れる。
(ハ)エアバッグ35が沈下した貨物に追いつき、圧力が回復すると、元の定常状態((イ)の状態)になる。エアポンプ40の能力を、吐出圧100kgf/mで流量1.0L/分程度とすれば、1時間で24mmの沈下に追いつくことができる。
なお、空気漏れや気温下降によりエアバッグ35の圧力が低下した場合も同様であり、エアポンプ40→エアバッグ35の回路でエアが流れ、圧力が回復すると、元の定常状態((イ)の状態)になる。
(ニ)また、エアバッグ35の圧力が過大になった時は、給排気チューブ38→極細チューブ41→圧力調整弁42の回路でエアバッグ35内の空気が逃げるので、圧力上昇が抑制される。
このコンテナ31において、エアポンプ40の駆動は小さな動力で良いので、バッテリ43で長期間の連続運転が容易である。
エアポンプ40を用いたこの構造によれば、上記の通り、極めて簡単な構成で、貨物の沈下や空気漏れや気温低下による押し下げ力低下や気温上昇に伴う圧力過大上昇に対応して、貨物3の安定を図ることができる。そして、設備コストが安く済み、スペースも少なく済む。
また、搬送中、貨物3を突き上げる方向の衝撃に対しては、極細チューブ41では排気が追いつかないので、エアバッグ35が抵抗する。この時、エアバッグ35の若干の圧縮代以上にはエネルギーを吸収しないので、蓋34に大きな荷重がかかる場合の対策も考慮するとよい。
エアポンプ40として種々のエアポンプを使用できる。流量は少なくてよいので、例えば魚水槽エアレーション用として広く使用されているダイヤフラム式エアポンプは適切である。ダイヤフラム式エアポンプはダイヤフラムを左右に振動させて空気を吸引、排気する方式である。但し、ベローズ式やピストン式他の形式のエアポンプを除外するものではない。
さらに、低圧で風量の多い使い方(極細チューブ41に代えてチューブ径を大きくする)にすると、衝撃エネルギーの吸収、貨物のクリープ量の減少の利点がある可能性がある。この場合、例えばエアバッグ圧力が10〜20kgf/m程度でよいとするなら、非常に低圧の小形ファン(例えばパソコン冷却用のファン等)を数個直列につないで適当な圧力に設定して流量調整弁42を省略することも考えられる。
実施例の大エアバッグ6あるいはエアバッグ35は上面から見て概ね四角形であるが、コンテナの形状に合わせて適宜変更できる。
また、蓋の構造は実施例のものに限らず、種々設計変更可能である。要するに、貨物の上面を覆って貨物と蓋との間に配置したエアバッグの反力を支えることができるものであればよい。
また、本発明のコンテナが対象とする貨物に特に制限はなく、種々の貨物の搬送に利用できる。
本発明の一実施例のエアバッグ付きコンテナを示す断面図であり、また、当該コンテナに貨物を格納する貨物格納作業の初期の段階を示す図である。 上記エアバッグ付きコンテナの貨物格納作業における図1に続く段階を示す図である。 上記貨物格納作業における図2に続く最終段階(梱包完了段階)であり、膨張したエアバッグで貨物を押し下げて貨物の安定を図った状態を示す図である。 図3の状態から搬送中に貨物が沈下した時の動作を示す図である。 図1の平面図である。 (イ)は上記エアバッグ付きコンテナにおける小エアバッグの膨張状態の図、(ロ)は同縮小状態の図である。 大エアバッグと小エアバッグとの間の連通路の他の実施例を示すもので、エアバッグ付きコンテナの平面図である。 大エアバッグへの荷重付与手段として弾性部材を利用した実施例のエアバッグ付きコンテナを示す断面図であり、また、当該コンテナに貨物を格納する貨物格納作業の初期の段階を示す図(図1に対応する図)である。 図8のエアバッグ付きコンテナの貨物格納作業における図8に続く段階を示す図(図2に対応する図)である。 図8の貨物格納作業における図9に続く段階を示す図である。 図8の貨物格納作業における図10に続く最終段階(梱包完了段階)であり、膨張したエアバッグで貨物を押し下げて貨物の安定を図った状態を示す図(図3に対応する図)である。 図11の状態から搬送中に貨物が沈下した時の動作を示す図(図4に対応する図)である。 図8の平面図である。 大エアバッグへの荷重付与手段のさらに他の実施例を示すもので、大エアバッグの正面図である。 本発明のさらに他の実施例のエアバッグ付きコンテナを示す断面図であり、また、当該コンテナに貨物を格納する貨物格納作業の初期の段階を示す図である。 図15のエアバッグ付きコンテナにおいて貨物格納作業に完了した状態(梱包完了状態)、すなわち膨張したエアバッグで貨物を押し下げて貨物の安定を図った状態を示すものであり、同時に搬送中のエアバッグ圧力を一定に維持する機能を説明する図である。
符号の説明
1、1A、31 コンテナ(エアバッグ付きコンテナ)
2、32 ベースパレット
3 貨物
4、34 蓋
6 大エアバッグ
7 耐圧板(荷重付与手段)
8 小エアバッグ
8a 円形リング骨
8b 膜材
9 連通路
10 荷重付与手段
12、36 押さえ板
13、37 ストップバルブ
14、38 給排気チューブ(中央配管)
18 分岐配管
21 コイルスプリング
22 開口部材
22a オネジ部
23 スプリングキャップ
23a メネジ部
35 エアバッグ
40 エアポンプ
41 管路
41a チャンバ
41b 極細チューブ
42 流量調整弁
43 バッテリー

Claims (11)

  1. ベースパレットとこのベースパレット上に積載した貨物の少なくとも上面側を覆うようにベースパレットに取り付けられる蓋とを備えたエアバッグ付きコンテナであって、
    貨物上面に配置されて貨物に下向きの圧力を作用させることができる大エアバッグと、この大エアバッグの上面に配置された耐圧板と、この耐圧板の上に配置されるとともに蓋の下面に圧力を作用させることができる、上から見て前記大エアバッグより面積の小さな小エアバッグと、前記大エアバッグと小エアバッグとを連通させる極細の連通路と、前記耐圧板を介して大エアバッグ上面に下向きの荷重を作用させる荷重付与手段とを有することを特徴とするエアバッグ付きコンテナ。
  2. 前記荷重付与手段として、耐圧板に一定の重量を持たせたことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ付きコンテナ。
  3. 前記荷重付与手段として、下向きの反力を耐圧板に作用させることができる弾性部材を蓋と耐圧板との間に配置したことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ付きコンテナ。
  4. 前記大エアバッグが貨物上面面積を覆う面積を持つ1つの大エアバッグからなり、前記小エアバッグが、合計面積が大エアバッグの面積より小さな複数の小エアバッグからなることを特徴とする請求項1〜3記載のエアバッグ付きコンテナ。
  5. 前記連通路は、耐圧板を貫通して大エアバッグと小エアバッグとを直接連通させるものであることを特徴とする請求項1〜4記載のエアバッグ付きコンテナ。
  6. 前記連通路は、大エアバッグの中央に設けた中央配管とこの中央配管から個別の小エアバッグに連通する分岐配管とからなることを特徴とする請求項1〜4記載のエアバッグ付きコンテナ。
  7. 前記小エアバッグの上面と蓋の下面、小エアバッグの下面と耐圧板の上面、及び耐圧板の下面と大エアバッグの上面とをそれぞれ固定したことを特徴とする請求項2、4、5又は6記載のエアバッグ付きコンテナ。
  8. 前記大エアバッグの下面に、貨物上面に直接接触する押さえ板を貼り付けたことを特徴とする請求項1〜7記載のエアバッグ付きコンテナ。
  9. ベースパレットとこのベースパレット上に積載した貨物の少なくとも上面側を覆うようにベースパレットに取り付けられる蓋とを備えたエアバッグ付きコンテナであって、
    貨物上面と蓋下面との間に配置されて貨物に下向きの圧力を作用させることができるエアバッグと、このエアバッグに大気圧より高い圧力のエアを常時供給する小容量のエアポンプと、すくなくとも一部に極細チューブを備えて前記エアポンプとエアバッグとを繋ぐ管路と、この管路の途中に大気に開放して設けた流量調整弁とを備えたことを特徴とするエアバッグ付きコンテナ。
  10. 前記流量調整弁を圧力調整弁又は単なる微小開口に替えたことを特徴とする請求項9記載のエアバッグ付きコンテナ。
  11. 前記極細チューブを圧力調整弁、又は流量調整弁に替えたことを特徴とする請求項9記載のエアバッグ付きコンテナ。
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