JP2006341651A - 航空機の耐衝撃構造 - Google Patents

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Abstract


【課題】 クラッシュ時の床下の反力分布に適した構造とし、有効に衝撃を潰れ吸収して充分な床面加速度の低減効果が得られ、交差する床下ビーム間の構造連続性を確保してヘリコプタの床下構造に要求される通常運用時の荷重伝達能力を達成し、配置上の自由度を向上することができるヘリコプタの耐衝撃構造を提供する。
【解決手段】 第1床下ビーム35と第2床下ビーム36との交差部37に、繊維強化複合材料からなる衝撃吸収体38a,38bを設けて、第1床下ビーム35と第2床下ビーム36とを構造的に連続した状態で連結する。各衝撃吸収体38a,38bは、筒状部60,61を交差部37の中心部m寄りに配置することによって、交差部37に集中し易い荷重を筒上部60,61に効率的に作用させて、より確実な潰れによる衝撃吸収性能を達成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヘリコプタなどの航空機の機体の底部に好適に実施することができる航空機の耐衝撃構造に関する。
図12は、従来技術のヘリコプタ1を簡略化して示す図であり、図12(1)はヘリコプタ1の胴体の一部を側方から見た基本的構造を示し、図12(2)はヘリコプタ1が接地した状態を示し、図12(3)はヘリコプタ1の機軸に垂直な断面を示す。ヘリコプタ1は、その特性上、山間部を低高度で有視界飛行する場合があり、常に障害物との接触による事故発生の危険性を有しているため、たとえ墜落しても乗員の生存性を確保する、いわゆるクラッシュワージネス(Crashworthiness)という見地から、高い耐衝撃性が要求されている。
このようなヘリコプタ1の耐衝撃構造は、基本的に、図12(1)に示されるように、機首2および底部3の機体表面付近は潰れ易い構造であるのに対して、床部4は、図12(2)に示されるように、接地時の破壊を防ぐために、図12(3)に示されるように、強固な連続したキール5を採用するとともに、破れにくい外板6を採用し、キール5上に高い強度の複数のビーム7を設け、各ビーム7は高い強度のフレーム8に連結されて剛化された連続構造とされる。
また、引込み脚を備えるヘリコプタでは、接地時に脚が耐衝撃性を高める上で有効に機能しない可能性があるため、クラッシュ状態で墜落した場合を想定して、機体に衝撃吸収能力をもたせた耐衝撃構造を具備することが要求される。
従来の技術の耐衝撃構造は、たとえば特許文献1,2,3に提案されているが、ヘリコプタの床下構造は一般に床下ビームを格子状に連結した構造であるため、クラッシュ時の床下反力は床下ビームの交差部に集中するにもかかわらず、衝撃吸収要素の配置が均等であるため、地面からの反力分布に適した衝撃吸収体の配置となっていない。また、床下ビームの交差部は、潰れにくい反面、一気に不安定座屈しやすいため、エネルギを有効に潰れによって吸収せず、破壊が機体底部から床部に到るまでの間に加速度が充分に低減されず、床部において充分な衝撃吸収性能が得られないという問題がある。
さらに、床下ビーム交差部の衝撃吸収要素に関する一部の従来研究例では、機軸方向の床下ビームに、床部から機体底部に向かって先細となる円錐台状の衝撃吸収体を介して横方向の床下ビームを結合し、クラッシュ時の床下反力が集中する床下ビーム交差部の剛性を低減して、衝撃吸収能力を達成しようとするものであるが、交差する床下ビーム間の構造連続性が乏しく、ヘリコプタの床下構造に要求される通常運用時の荷重伝達能力を達成することが困難であるという問題がある。
図13は、さらに他の従来技術の耐衝撃構造を示す斜視図であり、図14は図13のA部の拡大斜視図であり、図15は図13のB部を拡大した分解斜視図である。この従来技術は、特許文献4に開示されている。この従来技術では、ヘリコプタの耐衝撃構造として、複数の筒状部を束ねた形態の衝撃吸収体10が採用される。この衝撃吸収体10は、クラッシュ時の地面反力分布に合致するように床下に配置され、図14および図15に示されるように、フレーム11に直結されている。
前記衝撃吸収体10は、クラッシュ時に衝撃荷重が集中するフレーム側壁部13のほぼ直下でフレーム11に直結して配置される場合もある。通常運用時には、衝撃吸収体10は床下外板14上でキールビームとして働き、クラッシュ時には、前進速度に応じた水平荷重を受け持ちながら、鉛直荷重に対してパンタグラフ状に潰れるように構成される多数の湾曲パネル15が、略機軸方向に一体にかつ平行に設けられる。各湾曲パネル15間には、図14に示されるように、通常運用時に湾曲パネル15を保持し、クラッシュ時には湾曲パネル15の変形を妨げないように、略X字状のトランスフレーム16が設けられている。また、衝撃吸収体10を直結したフレーム11には、図14に示されるように、湾曲パネル15上に配置した床ビーム17が結合され、フレーム・床ビーム構造体18が形成される。
このような従来の耐衝撃構造によれば、衝撃吸収体10を典型的な地面でのクラッシュ時の地面反力分布に合致させて床下に配置し、フレーム11に直結しているので、床下クラッシュ荷重が外壁部に集中しても、単位質量あたりの衝撃エネルギ吸収性に優れた衝撃吸収体によって、圧潰エネルギを安定して吸収することができる。また、床下外板14上に多数の湾曲パネル15が略機軸方向に一体にかつ平行に設けられるので、床下ストロークSが確保され、クラッシュ時に床下ストロークSが有効に働いて床面加速度が充分に低減される。しかも、湾曲パネル15間にはトラスフレーム16が設けられるので、通常運用時には湾曲パネル15を保持するキールビームとして働き、クラッシュ時には、変形を妨げることなく確実にパンタグラフ状に潰れ、床下における高い衝撃吸収性が実現されている。
このような特許文献4の従来技術では、衝撃吸収体を設けることができる位置が胴体フレームの直下および隔壁の直下などの特定の位置に限られ、衝撃吸収体の配置上の自由度が低いという問題がある。
米国特許第4593870号明細書 米国特許第5069318号明細書 米国特許第5024399号明細書 特開2004−182136号公報
したがって本発明の目的は、ヘリコプタなどの航空機の床下構造に要求される通常運用時の荷重伝達能力を損なわずに、交差する床下ビーム間の構造連続性を確保して、クラッシュ時の衝撃を有効に潰れ吸収することができるとともに、衝撃吸収体の配置上の自由度を向上することができる航空機の耐衝撃構造を提供することである。
本発明は、航空機の機体の底部に、相互に交差する方向に延びる第1床下ビームと第2床下ビームとを設け、クラッシュ時に圧縮荷重が集中するこれらのビームの交差部に、繊維強化複合材料からなる衝撃吸収体を設け、第1および第2床下ビームを前記衝撃吸収体によって結合することを特徴とする航空機の耐衝撃構造である。
また本発明は、前記衝撃吸収体は、第1床下ビームおよび第2床下ビームのいずれか一方の両面に、その一方の床下ビームを挟んで抱き合わせるようにして固定するとともに、この衝撃吸収体を介して第1床下ビームおよび第2床下ビームのいずれか他方を固定し、この衝撃吸収体によって、各床下ビーム間の構造連続性を確保し、クラッシュ時における圧縮荷重のエネルギを吸収することを特徴とする。
さらに本発明は、前記衝撃吸収体は、第1床下ビームと第2床下ビームとの交差中心部に近接して配置されるエネルギ吸収に優れた複数の筒状部と、前記一方の床下ビームの交差中心部から離反する方向に突出し、各筒状部を前記一方の床下ビームに抱き合わせ固定するためのフランジ部とによって構成し、前記フランジ部と前記一方の床下ビームとをファスナによって強化結合して、各筒状部によるエネルギ吸収を低下させずに第1および第2床下ビーム間の構造連続性を強固にすることを特徴とする。
さらに本発明は、前記衝撃吸収体は、各筒状部と各フランジ部との間に、各筒状部および各フランジの壁部材の集中による局所剛化を抑制するための空間を設け、この空間に壁部材の圧縮安定性を高めるために剛性の低い発泡合成樹脂を充填したことを特徴とする。
さらに本発明は、前記衝撃吸収体は、各筒状部の内部を空間とし、圧縮潰れ時に生じる繊維強化複合材料の潰れ小片を収納して、潰れ小片の圧縮集積によって生じる乗員に有害な潰れピーク荷重の発生を抑制することを特徴とする。
さらに本発明は、前記衝撃吸収体は、圧縮潰れ開始時に生じる繊維強化複合材料の潰れピーク荷重の発生を抑制するため、機体底部寄りの端部に、圧縮力によって厚み方向に層間剥離を発生する剥離フィルム積層による脆弱部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、航空機の機体の底部において、相互に交差する方向に延びる第1床下ビームと第2床下ビームとの交差部に、繊維強化複合材料からなる衝撃吸収体を設け、第1床下ビームと第2床下ビームとを前記衝撃吸収体によって結合するので、機体底部に要求される第1床下ビームと第2床下ビームとの交差部における構造連続性を確保し、かつ潰れによる高い衝撃吸収性能を発揮することができる。また、前記衝撃吸収体は、クラッシュ時に床面反力が集中する第1床下ビームと第2床下ビームとの交差部に設けられるので、配置上の自由度が高く、クラッシュ時の床下の反力分布に適した床下構造を容易に実現して、有効に衝撃を潰れ吸収して充分な床面加速度の低減効果を得ることができる。
また本発明によれば、前記衝撃吸収体は、第1床下ビームおよび第2床下ビームのいずれか一方の両面に抱き合わせ固定し、この衝撃吸収体を介して第1床下ビームおよび第2床下ビームのいずれか他方を固定するので、少なくとも一方の床下ビームを分断せずに交差部を構築することができ、交差部における構造連続性を確保して、交差部に配置した衝撃吸収体によって、より効果的にクラッシュ時の圧縮荷重のエネルギを潰れ吸収することができる。
さらに本発明によれば、前記衝撃吸収体がエネルギ吸収に優れた複数の筒状部とフランジ部とを有し、フランジ部と一方の床下ビームとをファスナによって強化結合するので、第1および第2床下ビーム間の構造連続性が強固になり、各筒状部の潰れ破壊を妨げずに、各筒状部によってより確実にエネルギを吸収することができるようになる。
さらに本発明によれば、各筒状部と各フランジ部との間に空間をそれぞれ形成して、この空間に剛性の低い発泡合成樹脂を充填するので、各筒状部および各フランジの壁部材の集中による局所的な剛化を抑制し、荷重が交差中心部に集中しないようにして、より確実な潰れによる衝撃吸収性能を達成することができる。また、各筒状部の潰れ破壊の圧縮安定性を高めるために、空間に剛性の低い発泡合成樹脂を充填するので、各筒状体の潰れ破壊を安定化し全ストロークを有効に活用して、潰れによる衝撃吸収性能を確実に達成することができる。
さらに本発明によれば、衝撃吸収体の潰れ破壊によって発生した潰れ小片が各筒状部内の空間に飛散させて収容されるようにして、発生した潰れ小片が移動できずにそのまま堆積してしまうことを防ぎ、潰れ小片の圧縮集積に起因して発生する潰れピーク荷重を抑制し、乗員に有害な強い衝撃の発生を緩和することができる。
さらに本発明によれば、前記衝撃吸収体は、機体底部寄りの端部に、圧縮力によって厚み方向に層間剥離を発生する脆弱部を有するので、有害な初期ピーク荷重の発生が抑制され、確実に潰れによる衝撃吸収性能を達成することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の航空機の耐衝撃構造を示す断面図であり、図2は図1に示される耐衝撃構造が適用されたヘリコプタ30の機体31を示す斜視図である。なお、図1は図2に示される機体31のC部を上方から見た水平断面を示す。ヘリコプタ30の機体31の底部32には、相互に直角に交差する方向D,Wに延びる第1床下ビーム35と第2床下ビーム36とが設けられ、これらの第1床下ビーム35と第2床下ビーム36との交差部37に、繊維強化複合材料からなる軸線方向に同一断面をなす一対の衝撃吸収体38a,38b(総称する場合には「衝撃吸収体38」と記す)が複数のリベットなどのファスナである締結部材39によって締結して設けられ、これらの衝撃吸収体38によって第1床下ビーム35と第2床下ビーム36とが、構造連続性を確保して一体に結合される。
図3は、衝撃吸収体38が第1床下ビーム35および第2床下ビーム36間の交差部37に取り付けられた状態を示す斜視図である。前記第1床下ビーム35は、ヘリコプタ30の機軸に沿う前後方向Dに延び、上部フランジ部40と、下部フランジ部41と、上部フランジ部40および下部フランジ部41に直角に連なるウエブ42とを有する。また、前記第2床下ビーム36は、前述したように、第1床下ビーム35に対して直交する方向Wに延び、上部フランジ部43と、下部フランジ部44と、上部フランジ部43および下部フランジ部44に直角に連なるウエブ45とを有する。第2床下ビーム36は、各衝撃吸収体38を取り付けるため、第1床下ビーム35の両側で間隔ΔLをあけて離間し、構造的に分断されている。
これらの第1および第2床下ビーム35,36は、格子状構造体50を構成し、この格子状構造体50の上部に、図13および図14に示される前記従来技術に関連して述べたように、床部(図示せず)が接合され、下部に外板51が接合されて、機体31の底部32が構成される。このような第1および第2床下ビーム35,36は、アルミニウム合金などの航空機用構造材からなる。各衝撃吸収体38の実施の他の形態としては、外板51から床部(図3の上方)に向かって断面が大きくなる多角錘台状に形成されてもよい。
前記衝撃吸収体38は、繊維強化複合材料からなる。この繊維強化複合材料としては、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、金属繊維およびボロン繊維から選ばれた1つの強化繊維に、マトリクスとしてエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂またはポリエーテルサルフォン(PES)、ポリサルフォン(PS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)およびポリイミド系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれた1種を含浸させ、オートクレーブなどよって成形・硬化させた繊維強化プラスチックが用いられる。
図4は、各衝撃吸収体38を第1床下ビーム35に取り付ける前の状態を示す分解斜視図である。図1をも参照して、前記各衝撃吸収体38は、一方の床下ビームである第1床下ビーム35に、他方の床下ビームである第2床下ビーム36が延びる方向Wの両側から前記締結部材39によってそれぞれ固定され、前記第1床下ビーム35に固定された各衝撃吸収体38に第2床下ビーム36が固定される。
前記各衝撃吸収体38は、第1床下ビーム35と第2床下ビーム36との交差部37における交差中心部mに近接して配置される複数である各一対の筒状部60,61と、各筒状部60,61から前記第1床下ビーム35に沿って前記交差中心部mに対して離反する方向にそれぞれ突出する各一対の一方のフランジ部62,63と、各筒状部60,61から前記第2床下ビーム36に沿って前記交差中心部mに対して離反する方向に突出する他方のフランジ部64と、各筒状部60,61と各フランジ部62,63,64とにわたって設けられ、各筒状部60,61と各フランジ部62,63,64との間に三角柱状の空間65,66,67,68をそれぞれ形成する複数の隔壁70,71,72,73と、前記隔壁70〜73によって形成される各空間65〜68に充填される発泡発泡合成樹脂からなる充填材74,75,76,77とを有する。第1床下ビーム35に沿う各フランジ部62,63間のウエブ80と各筒状部60,61との間にはまた、前記空間65〜68と同様な三角柱状の空間81が形成され、この空間81にも前記充填材74〜77と同様な発泡合成樹脂からなる充填材82が充填される。
前記充填材74〜77,82は、ポリエチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂およびポリメタクリルイミド系樹脂などから、要求される疲労特性、圧縮強度および温度特性などの条件に応じて最適なものが採用される。
図5は、衝撃吸収体38の脆弱部85の構成を説明するための図であり、図5(1)は衝撃吸収体38の斜視図であり、図5(2)は脆弱部85を示す拡大断面図であり、図5(3)は脆弱部85が層間剥離した状態を示す拡大断面図である。前記衝撃吸収体38は、胴体の外方である外板51寄りに配置される長手方向一端部に、圧縮力によって厚み方向に層間剥離を発生する脆弱部85を有する。この脆弱部85は、衝撃吸収体38をオートクレーブなどによって加熱成形する際に、硬化前の衝撃吸収体前駆体の前記長手方向一端部の外層86と中間層87との間および内層88と中間層87との間に、剥離フィルム89,90を前記長手方向に垂直な全断面または圧潰強度分布などに基づいて予め設計された一部の領域に介在させて積層した後、その衝撃吸収体前駆体を前記オートクレーブによって硬化させることによって実現することができる。
このような脆弱部85を衝撃吸収体38の長手方向一端部に設けることによって、クラッシュ時に衝撃吸収体38に衝撃荷重が作用したとき、まず脆弱部85から圧縮破壊が発生し、その破壊は順次、長手方向他端部、すなわち外板51側から床部32側へ伝達して、いわばパンタグラフ状に亀裂を進展させながら圧潰する。これによって乗員に有害な初期ピーク荷重を抑制し、衝撃吸収体38の全ストロークを有効に利用して、衝撃力を吸収して減衰させることができる。
図6は、本件発明者による衝撃吸収体の衝撃吸収性能を確認するための載荷試験に用いた実施例1と比較例1との各形態を示す斜視図であり、図7は実施例1と比較例1との衝撃エネルギ吸収性能の測定結果を示すグラフである。本件発明者は、衝撃吸収体の衝撃吸収性能を確認するため、本発明の実施例1と従来技術の比較例1との荷重−変位特性試験を行った。実施例1および比較例1は図6に示されるように、実施例1は前述の実施形態の衝撃吸収体38と同様な形態のCFRP製の衝撃吸収体を用い、比較例1は、従来の床下ビームの交差部の形態を想定したCFRP製の衝撃吸収体を用いて、圧縮載荷試験を行った。
試験結果は、図7に示されるように、実施例1の単位質量あたりの衝撃エネルギ吸収性能が27kJ/kgであるのに対し、比較例1は6kJ/kgであり、実施例1の衝撃吸収体が比較例1に比べて衝撃吸収性能が顕著に優れていることが確認された。このような実施例1の衝撃吸収体を第1および第2床下ビーム35,36の交差部37に設置することによって、従来に比べて衝撃吸収性能が格段に向上されることが判る。
図8は、実施例1および比較例1の載荷試験による荷重−変位特性を示すグラフである。前述の載荷試験において、実施例1の衝撃吸収体の荷重−変位特性はラインL1によって示され、比較例1の衝撃吸収体の荷重−変位特性はラインL2によって示される。同図から明らかなように、実施例1の衝撃吸収体は比較例1の衝撃吸収体に比べて、初期荷重ピークが減少しつつ比較例1と同等の安定した持続荷重を発生することが確認された。このような実施例1の衝撃吸収体を第1および第2床下ビーム35,36の交差部37に設置することによって、従来に比べて衝撃吸収体が圧潰しながら衝撃を有効に吸収することができることが判る。
以上のように本実施の形態によれば、ヘリコプタ30の機体31の底部32において、相互に交差する方向D,Wに延びる第1床下ビーム35と第2床下ビーム36との交差部37に、繊維強化複合材料からなる衝撃吸収体38が設けられ、第1床下ビーム35と第2床下ビーム36とは前記衝撃吸収体38によって結合されるので、ヘリコプタ30の底部32に要求される第1床下ビーム35と第2床下ビーム36との交差部37における構造連続性を確保し、かつ潰れによる高い衝撃吸収性能を発揮することができる。また、前記衝撃吸収体38は、クラッシュ時に床面反力が集中する第1床下ビーム35と第2床下ビーム36との交差部37に設けられるので、配置上の自由度が高く、クラッシュ時の床下の反力分布に適した床下構造を容易に実現することができ、有効に床下ストロークを利用して衝撃を潰れ吸収し、充分な床面加速度の低減効果を得ることができる。
また、前記衝撃吸収体38は、第1床下ビーム35に第2床下ビーム36が延びる方向Wの両側からそれぞれ固定され、前記第1床下ビーム35に固定された各衝撃吸収体38に、前記第2床下ビーム36が固定されるので、第1床下ビーム35を分断せずに交差部37を構築することができ、交差部37における構造連続性が得られ、通常運用時の荷重伝達能力に対する信頼性を向上することができる。
さらに、前記衝撃吸収体38は、第1床下ビーム35と第2床下ビーム36との交差部37における交差中心部mに近接して配置されるエネルギ吸収に優れた複数の筒状部60,61と、各筒状部60,61から前記第1床下ビーム35に沿って前記交差中心部mに対して離反する方向に突出する一方のフランジ部62,63と、各筒状部60,61から第2床下ビーム36に沿って交差中心部mに対して離反する方向に突出する他方のフランジ部64と、各筒状部60,61と各フランジ部62〜64とにわたって設けられ、各筒状部60,61と各フランジ部62〜64との間に空間65〜68をそれぞれ形成する複数の隔壁70〜73と、前記隔壁70〜73によって形成される各空間65〜68に充填される発泡合成樹脂からなる充填材74〜77とを有するので、筒状部60,61を交差部37の交差中心部mの周囲に集合させるとともに、各筒状部60,61と各フランジ部62〜64とを連結する隔壁70〜73を設けることによって、交差部37に集中し易い荷重を筒上部60,61に効果的に作用させて、交差部37の交差中心部mおよびその近傍領域の剛性が周囲に比べて極端に大きくなる、いわば局所的な剛化を抑制し、より確実な潰れによる衝撃吸収性能を達成することができる。
さらに、前記交差部37における交差中心部mに近接して複数の筒状部60,61が配置されるので、衝撃吸収体38の潰れ破壊によって発生した破壊小片を各筒状部60,61内の空間に飛散させて収容することができ、潰れ破壊時に発生した破壊小片が移動できずにそのまま堆積してしまうことを防ぎ、衝撃吸収体38のストロークを有効に活用して、潰れによる衝撃吸収性能を確実に達成することができる。さらに、前記隔壁70〜73および筒状部60,61間ならびに隔壁70〜73およびフランジ部62〜64間に形成される空間65〜68に充填材74〜77が充填されるので、各フランジ部62〜64の圧縮破壊を安定化することができる。
さらに、前記衝撃吸収体38は、胴体の外方寄りの端部に、圧縮力によって厚み方向に層間剥離を発生する脆弱部85を有するので、有害な初期ピーク荷重の発生が抑制され、確実に潰れによる衝撃吸収性能を達成することができる。
図9は、本発明の実施のさらに他の形態の衝撃吸収体38c〜38fを示す斜視図であり、図9(1)は各筒状部60,61が直円筒状の衝撃吸収体38cを示し、図9(2)は各筒状部60,61が円錐台状の衝撃吸収体38dを示し、図9(3)は各筒状部60,61が四角柱状の衝撃吸収体38eを示し、図9(4)は各筒状部60,61が四角錘台状の衝撃吸収体38fを示す。なお、前述の図1〜図8に示される実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。前述の図1〜図8に示される実施の形態では、軸線方向に断面が八角形で一様な各筒状部60,61を有する衝撃吸収体38について述べたが、本発明の実施の他の形態では、図9(1)に示すように、軸線方向に断面が円形で一様な各筒状部60,61を有する衝撃吸収体38cであってもよく、図9(2)に示すように、軸線方向に断面が円形で機体底部に向かって先細状となる衝撃吸収体38dであってもよく、図9(3)に示すように、軸線方向に断面が略四角形で一様な各筒状部60,61を有する衝撃吸収体38eであってもよく、図9(4)に示すように、軸線方向に断面が略四角形で機体底部に向かって先細状となる各筒状部60,61を有する衝撃吸収体38fであってもよい。
図10は、本発明の実施のさらに他の形態の衝撃吸収体38g〜38iを示す斜視図であり、図10(1)は各筒状部60,61が直円筒状の衝撃吸収体38gを示し、図10(2)は各筒状部60,61が円錐台状の衝撃吸収体38hを示し、図38(3)は各筒状部60,61が八角錘台状の衝撃吸収体38iを示す。なお、前述の図1〜図8に示される実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施の形態では、軸線方向に断面が円形で一様な各筒状部60,61を有する点で前述の図9(1)の衝撃吸収体38cと共通するが、各筒状部60,61と中央のフランジ64とに連なる隔壁72,73が前記中央のフランジ73に鋭角(たとえば45°)に連続させた衝撃吸収体38iであってもよい。また、軸線方向に断面が円形で機体底部に向かって先細状となる各筒状部60,61を有する点で前述の図9(2)の衝撃吸収体38dと共通するが、各筒状部60,61および各フランジ62,63,64を含む全体の断面が機体底部に向かって先細状の衝撃吸収体38hであってもよい。さらに、図10(3)に示すように、各筒状部60,61の断面が八角形の各フランジ62,63,64および各筒状部60,61を含む全体の断面が機体底部に向かって先細状の衝撃吸収体38iであってもよい。
図11は、本発明の実施のさらに他の形態の衝撃吸収体38j〜38lを示す斜視図であり、図11(1)は各筒状部60,61が三角柱状の衝撃吸収体38jを示し、図11(2)は各筒状部60,61が三角錐台状の衝撃吸収体38kを示し、図11(3)は八角形の断面が先細状に変化する衝撃吸収体38lを示す。なお、前述の図1〜8に示される実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施の形態では、図11(1)に示すように、軸線方向に断面が略三角形で一様な各筒状部60,61を有する衝撃吸収体38iであってもよく、図11(2)に示すように、断面が略三角形で軸線方向に床部から機体底部に向かって先細状となる衝撃吸収体38kであってもよく、図11(3)に示すように、断面が床部から機体底部に向かって八角形から略三角形に変化する衝撃吸収体38iであってもよい。
これらの図9(1)〜図9(4)、図10(1)〜図10(3)および図11(1)〜図11(3)の実施の各形態の衝撃吸収体38c〜38lは、要求される衝撃吸収性能に応じて最適な形態を選択的に採用することによって、図1〜図8の実施の形態と同様な効果を達成することができる。
本発明の実施の一形態の航空機の耐衝撃構造を示す断面図である。 図1に示される耐衝撃構造が適用されたヘリコプタ30の機体31を示す斜視図である。 衝撃吸収体38が第1床下ビーム35および第2床下ビーム36間の交差部37に取り付けられた状態を示す斜視図である。 衝撃吸収体38を第1床下ビーム35に取り付けられる前の状態を示す分解斜視図である。 衝撃吸収体38の脆弱部85の構成を説明するための図であり、図5(1)は衝撃吸収体38の斜視図であり、図5(2)は脆弱部85を示す拡大断面図であり、図5(3)は脆弱部85が層間剥離した状態を示す拡大断面図である。 本件発明者による衝撃吸収性能を確認するための載荷試験に用いた実施例1と比較例1,2との各形態を示す斜視図である。 実施例1および比較例1の衝撃エネルギ吸収性能の測定結果を示すグラフである。 実施例1および比較例1の圧縮載荷試験による荷重−変位特性を示すグラフである。 本発明の実施のさらに他の形態の衝撃吸収体38c〜38fを示す斜視図であり、図9(1)は各筒状部60,61が直円筒状の衝撃吸収体38cを示し、図9(2)は各筒状部60,61が円錐台状の衝撃吸収体38dを示し、図9(3)は各筒状部60,61が四角柱状の衝撃吸収体38eを示し、図9(4)は各筒状部60,61が四角錘台状の衝撃吸収体38fを示す。 本発明の実施のさらに他の形態の衝撃吸収体38g〜38iを示す斜視図であり、図10(1)は各筒状部60,61が直円筒状の衝撃吸収体38gを示し、図10(2)は各筒状部60,61が円錐台状の衝撃吸収体38hを示し、図38(3)は各筒状部60,61が八角錘台状の衝撃吸収体38iを示す。 本発明の実施のさらに他の形態の衝撃吸収体38j〜38lを示す斜視図であり、図11(1)は各筒状部60,61が三角柱状の衝撃吸収体38jを示し、図11(2)は各筒状部60,61が三角錐台状の衝撃吸収体38kを示し、図11(3)は八角形の断面が先細状に変化する衝撃吸収体38lを示す。 従来技術のヘリコプタ1を簡略化して示す図であり、図12(1)はヘリコプタ1の胴体の一部を側方から見た基本的構造を示し、図12(2)はヘリコプタ1が接地した状態を示し、図12(3)はヘリコプタ1の機軸に垂直な断面を示す。 さらに他の従来技術の航空機の耐衝撃構造を示す斜視図である。 図13のA部の拡大斜視図である。 図13のB部を拡大した分解斜視図である。
符号の説明
30 ヘリコプタ
31 胴体
32 底部
35 第1床下ビーム
36 第2床下ビーム
37 交差部
38;38a,38b;38c〜38l 衝撃吸収体
39 締結部材
40 第1床下ビーム35の上部フランジ部
41 第1床下ビーム35の下部フランジ部
42 第1床下ビーム35のウエブ
43 第2床下ビーム36の上部フランジ部
44 第2床下ビーム36の下部フランジ部
45 第2床下ビーム36のウエブ
50 格子状構造体
60,61 筒状部
62〜64 フランジ部
65〜68,81 空間
70〜73 隔壁
74〜77,82 充填材
85 脆弱部
89,90 剥離フィルム
m 交差中心部
D,W 相互に直角に交差する方向

Claims (6)

  1. 航空機の機体の底部に、相互に交差する方向に延びる第1床下ビームと第2床下ビームとを設け、クラッシュ時に圧縮荷重が集中するこれらのビームの交差部に、繊維強化複合材料からなる衝撃吸収体を設け、第1および第2床下ビームを前記衝撃吸収体によって結合することを特徴とする航空機の耐衝撃構造。
  2. 前記衝撃吸収体は、第1床下ビームおよび第2床下ビームのいずれか一方の両面に、その一方の床下ビームを挟んで抱き合わせるようにして固定するとともに、この衝撃吸収体を介して第1床下ビームおよび第2床下ビームのいずれか他方を固定し、この衝撃吸収体によって、各床下ビーム間の構造連続性を確保し、クラッシュ時における圧縮荷重のエネルギを吸収することを特徴とする請求項1記載の航空機の耐衝撃構造。
  3. 前記衝撃吸収体は、第1床下ビームと第2床下ビームとの交差中心部に近接して配置されるエネルギ吸収に優れた複数の筒状部と、前記一方の床下ビームの交差中心部から離反する方向に突出し、各筒状部を前記一方の床下ビームに抱き合わせ固定するためのフランジ部とによって構成し、前記フランジ部と前記一方の床下ビームとをファスナによって強化結合して、各筒状部によるエネルギ吸収を低下させずに第1および第2床下ビーム間の構造連続性を強固にすることを特徴とする請求項2記載の航空機の耐衝撃構造。
  4. 前記衝撃吸収体は、各筒状部と各フランジ部との間に、各筒状部および各フランジの壁部材の集中による局所剛化を抑制するための空間を設け、この空間に壁部材の圧縮安定性を高めるために剛性の低い発泡合成樹脂を充填したことを特徴とする請求項3記載の航空機の耐衝撃構造。
  5. 前記衝撃吸収体は、各筒状部の内部を空間とし、圧縮潰れ時に生じる繊維強化複合材料の潰れ小片を収納して、潰れ小片の圧縮集積によって生じる乗員に有害な潰れピーク荷重の発生を抑制することを特徴とする請求項3または4記載の航空機の耐衝撃構造。
  6. 前記衝撃吸収体は、圧縮潰れ開始時に生じる繊維強化複合材料の潰れピーク荷重の発生を抑制するため、機体底部寄りの端部に、圧縮力によって厚み方向に層間剥離を発生する剥離フィルム積層による脆弱部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の航空機の耐衝撃構造。
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