JP2006340303A - スピーカアレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置場所の自由度を高くし、音声の指向性設定をユーザが容易に行えるようにする。
【解決手段】聴取位置にマイクロフォン2を設置し、スピーカアレイ10から測定信号に応じた試験音声ビームを放射させ、試験音声ビームの水平掃引を行い、マイクロフォン2で集音する。ビーム角度検出部5は、レベル測定部4に記憶された測定データを基にマルチチャンネルの音声の水平放射角度を求める。制御部6は、各音声の水平指向性を決定し、ビーム制御部8に対して水平指向性の設定を行う。設定した水平指向性で試験音声ビームを放射して垂直掃引することをチャンネル毎に順次行って、音声の垂直放射角度をチャンネル毎に求める。制御部6は、各音声の垂直指向性を決定し、ビーム制御部8に対して垂直指向性の設定を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の音声ビームを出力してサラウンド音声を再生するスピーカアレイ装置に関し、特に設置場所の自由度が高く、音声の指向性設定を容易に行うことができるスピーカアレイ装置に関するものである。
従来、マトリクス状に配置された複数のスピーカからなるスピーカアレイを用いて複数の音声ビームを形成することにより、音声信号伝搬の指向性を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術を用いることで、従来のサラウンドシステムのように複数のスピーカをユーザ(聴取者)の周囲に設置しなくても良くなり、1枚のパネル状のスピーカアレイから複数の音声ビームを出力させてサラウンド音声を再生することができる。
図12は、特許文献1に開示されたスピーカアレイ装置を設置したリスニングルームの上面透視図であり、スピーカアレイ装置で5.1チャンネルのサラウンドシステムを実現する例を示している。ここで、以下の説明では、5.1チャンネルサラウンドシステムにおいて、フロントの左チャンネルをL(Left)ch、フロントの右チャンネルをR(Right )ch、センタチャンネルをC(Center)ch、リアの左チャンネルをSL(Surround Left )ch、リアの右チャンネルをSR(Surround Right)ch、サブウーハをLFE(Low Frequency Effects )chと称する。
図12に示すスピーカアレイ装置213は、バッフル板に所定の配列で配置された複数のスピーカユニットを備えており、各スピーカユニットからサラウンド音声を出力するタイミングをチャンネル毎に調整してビーム状に放射し、音声ビームが空間の任意の点で焦点を結ぶように遅延制御する。そして、各チャンネルの音声を天井や壁に反射させることで、壁方向に音源を作り出し、マルチチャンネルの音場を再生する。
図12に示すように、リスニングルーム220に配置されたスピーカアレイ装置213は、センタスピーカ(C)及び低音補強用のサブウーハ(LFE)と同様の音声を直接ユーザUに対して出力する。また、スピーカアレイ装置213は、リスニングルーム220の左右の壁221,222に音声ビームを反射させて、仮想Rchスピーカ214と仮想Lchスピーカ215を作り出す。さらに、スピーカアレイ装置213は、リスニングルーム220の左右の壁221,222及び後方の壁223に音声ビームを反射させて、ユーザUの後方の左右に仮想SRchスピーカ216と仮想SLchスピーカ217を作り出す。このように、スピーカアレイによるサラウンドシステムでは、各チャンネルの音声信号を遅延制御してビーム化し、このビーム化した音声を壁に反射させて複数の音源を作ることにより、ユーザUの周囲に複数のスピーカを設置したかのようなサラウンド感を得ることができる。
特表2003−510924号公報
従来、スピーカアレイ装置を設置する際には、ユーザの聴取位置の情報や、設置環境の形状情報としてリスニングルームの幅、奥行き及び高さをスピーカアレイ装置に与えることで、スピーカアレイ装置が各チャンネルの音声の指向性を自動的に計算し、設定するようにしていた。また、スピーカアレイ装置にこのような設定機能が設けられていない場合には、専門家が聴取位置においてスピーカアレイ装置の再生音を聞きながら、各チャンネルの音声の指向性を手動で変更しながら調整を行うようにしていた。
しかしながら、スピーカアレイ装置が各チャンネルの音声の指向性をユーザによって入力された部屋の形状やサイズ情報に基づいて自動的に設定する場合、スピーカアレイ装置を設置するリスニングルームの形状及びスピーカアレイ装置の設置場所が制限されるという問題点があった。つまり、スピーカアレイ装置を設置するリスニングルームが図12に示したような直方体や立方体といった理想的な形状で、かつ計算可能な位置と方向にスピーカアレイ装置を設置しないと、音声ビームの正しい放射角度を求めることができなかった。そのため、特殊な形状のリスニングルームや大型の家具が設置されているリスニングルームでは、スピーカアレイ装置の音声の指向性設定を自動で行うことができず、手動で調整を行わなければならないことがあった。
また、各チャンネルの音声の指向性を手動で設定する場合、音声ビームの調整は、設定者の感覚に依存する部分が多いため、視聴環境に個人差が発生しやすく、また設定操作に知識と慣れが必要である。そのため、音声ビームの調整は、前記のように専門家が実行しており、ユーザ自身が調整を行うことが難しいという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、スピーカアレイ装置の設置場所の自由度が高く、音声の指向性設定をユーザが容易に行うことのできるスピーカアレイ装置を提供することを目的とする。
本発明のスピーカアレイ装置は、マトリクス状又はライン状に配置した複数のスピーカユニットからなるスピーカアレイと、通常の聴取時に、外部から入力されたマルチチャンネルの音声信号の各々に遅延時間を付加して、これらマルチチャンネルの音声信号に応じた音声がそれぞれ別々の指向性で放射されるように前記スピーカアレイを駆動する指向性制御手段と、この指向性制御手段の設定時に、前記スピーカアレイから測定信号に応じた試験音声ビームを放射させると共に、この試験音声ビームの水平放射角度を漸次変更する水平掃引を行う第1の音声ビーム掃引手段と、前記スピーカアレイが設置された部屋の聴取位置に設置され、前記試験音声ビームの直接音及び反射音を集音するマイクロフォンと、前記水平掃引時に前記マイクロフォンが集音した音声の信号レベルと前記試験音声ビームの水平放射角度との関係を測定データとして記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された測定データの信号ピークとこの信号ピークが得られたときの試験音声ビームの水平放射角度から、前記マルチチャンネルの音声を出力すべき水平放射角度をチャンネル毎に求める第1の角度検出手段と、この第1の角度検出手段が求めた水平放射角度から前記マルチチャンネルの音声の水平指向性をチャンネル毎に決定する第1の設定手段と、前記スピーカアレイから測定信号に応じた試験音声ビームを前記決定された水平指向性でチャンネル毎に順次放射させると共に、この試験音声ビームの垂直放射角度を漸次変更する垂直掃引をチャンネル毎に順次行う第2の音声ビーム掃引手段と、前記垂直掃引時に前記マイクロフォンが集音した音声の信号レベルと前記試験音声ビームの垂直放射角度との関係を測定データとしてチャンネル毎に記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶された測定データの信号ピークとこの信号ピークが得られたときの試験音声ビームの垂直放射角度から、前記マルチチャンネルの音声を出力すべき垂直放射角度をチャンネル毎に求める第2の角度検出手段と、この第2の角度検出手段が求めた垂直放射角度から前記マルチチャンネルの音声の垂直指向性をチャンネル毎に決定して、この垂直指向性及び前記水平指向性に対応する前記遅延時間を前記指向性制御手段にチャンネル毎に設定する第2の設定手段とを有するものである。
また、本発明のスピーカアレイ装置の1構成例において、前記第1の音声ビーム掃引手段は、前記水平掃引時に前記スピーカアレイの複数のスピーカユニットのうち一部を消音して、前記スピーカアレイがラインアレイとなるように設定するものである。
本発明によれば、スピーカアレイ装置を室内に設置する際に、ユーザの聴取位置にマイクロフォンを設置して、スピーカアレイから測定信号に応じた試験音声ビームを放射させると共に、この試験音声ビームの放射角度を漸次変更する掃引を行い、このときにマイクロフォンで音声を集音することで、スピーカアレイから直接マイクロフォンに向けて出力された音声や、部屋の壁からマイクロフォンに向けて反射した音声を、信号レベルのピークとして検出することができる。これにより、各音声をアレイスピーカからどのような放射角度で出力すると、マルチチャンネル音声を最適に再生できるかを短時間で容易に検出することが可能となる。その結果、本発明では、スピーカアレイ装置を設置する部屋の形状や家具の配置などにかかわらず、スピーカアレイ装置の指向性制御手段の設定をユーザでも簡単かつ適切に行うことができる。また、本発明では、試験音声ビームの水平掃引によりマルチチャンネルの音声の水平指向性をチャンネル毎に決定した後に、この決定した水平指向性で試験音声ビームを放射して垂直掃引することをチャンネル毎に順次行って、音声の垂直指向性をチャンネル毎に決定するようにしたので、ユーザの聴取位置とスピーカアレイの高さ方向の位置ずれが大きい場合でも、各チャンネルの音声の水平指向性及び垂直指向性を最適化することができ、ユーザに最適な音場を提供することができる。
また、本発明では、水平掃引時にスピーカアレイがラインアレイとなるように設定することにより、ユーザの聴取位置とスピーカアレイの高さ方向の位置ずれが大きい場合でも、音声の水平放射角度を正しく求めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るスピーカアレイ装置の構成を示すブロック図、図2はスピーカアレイのバッフル板上のスピーカユニットの配置例を示す正面図である。
本実施の形態のスピーカアレイ装置1は、マイクロフォン2と、A/Dコンバータ3と、レベル測定部4と、ビーム角度検出部5と、制御部6と、測定信号生成部7と、ビーム制御部8と、増幅器9と、スピーカアレイ10と、操作部11と、表示部12とを備えている。レベル測定部4は第1、第2の記憶手段を構成し、ビーム角度検出部5は第1、第2の角度検出手段を構成し、制御部6は第1、第2の設定手段を構成し、ビーム制御部8は指向性制御手段を構成し、さらに制御部6と測定信号生成部7とビーム制御部8は第1、第2の音声ビーム掃引手段を構成している。なお、図1に示すスピーカアレイ装置1のマイクロフォン2を除いた部分を本体1hと称する。
マイクロフォン2は、無指向性のマイクロフォンであり、A/Dコンバータ3に接続されている。
A/Dコンバータ3は、各チャンネルの音声の放射角度と経路距離を求めてビーム制御部8の設定を行う音声ビーム設定モード時に、マイクロフォン2が集音したアナログ音声信号をディジタル音声信号に変換して、レベル測定部4へ出力する。
レベル測定部4は、音声ビーム設定モード時にマイクロフォン2で集音された測定データを記憶する。
ビーム角度検出部5は、音声ビーム設定モード時の集音が終了した後に、レベル測定部4に記憶された測定データを読み出して測定データのピークを検出し、Cch、Lch、Rch、SLch、SRchの各チャンネルの音声を出力する放射角度を検出し、この検出結果を制御部6へ通知する。
測定信号生成部7は、音声ビーム設定モード時に、測定信号をビーム制御部8に出力する。
ビーム制御部8は、音声ビーム設定モード時には、測定信号生成部7からの測定信号に応じた試験音声ビームをその放射角度を変更しつつスピーカアレイ10から出力させ、設定終了後の通常の聴取時には、設定に応じた指向性を各チャンネルの音声に持たせてスピーカアレイ10から出力させる。
スピーカアレイ10は、前面のバッフル板100上に複数のスピーカユニット101をマトリクス状またはライン状に配置したものである。図2の例では、スピーカユニット101をマトリクス状に配置した例を示している。
ここで、スピーカアレイ装置1による指向性制御の原理を図3を使って説明する。多数のスピーカユニット101−1〜101−nをライン状に配置し、焦点Pからの距離がLである円弧をZとし、焦点Pと各スピーカユニット101−1〜101−nとを結ぶ直線を延長して、これら延長した直線が円弧Zと交わる交点上に図3の破線で示すような仮想のスピーカユニット102−1〜102−nを配置することを考える。これら仮想のスピーカユニット102−1〜102−nから焦点Pまでの距離は全てLであるから、各スピーカユニット102−1〜102−nから放射される音声は焦点Pに同時に到達する。
実際のスピーカユニット101−i(i=1,2,・・・・n)から放射する音声を焦点Pに同時に到達させるためには、スピーカユニット101−iとこれに対応する仮想のスピーカユニット102−iとの間の距離に応じた遅延(時間差)をスピーカユニット101−iから出力する音声に付加すればよい。つまり、焦点Pから見ると、円弧Z上に仮想のスピーカユニット102−1〜102−nが配置されているかのように制御される。これにより、焦点Pでは、各スピーカユニット101−1〜101−nの出力の位相が揃い音圧の山ができる。その結果、あたかも焦点Pに向かって音声ビームを放出するような指向性を持った音圧分布が得られる。また、スピーカをライン状でなく、マトリクス状に配置することで、3次元的な指向性を持った音声ビームを出力できる。
図4は、音声信号に対するビーム制御部8の処理を模式的に表す図である。遅延部80−Lは、入力されたLch音声信号に対してそれぞれ遅延時間を付加したスピーカユニット数分(n個)のLch音声信号を生成し、遅延部80−Rは、入力されたRch音声信号に対してそれぞれ遅延時間を付加したn個のRch音声信号を生成し、遅延部80−Cは、入力されたCch音声信号に対してそれぞれ遅延時間を付加したn個のCch音声信号を生成し、遅延部80−SLは、入力されたSLch音声信号に対してそれぞれ遅延時間を付加したn個のSLch音声信号を生成し、遅延部80−SRは、入力されたSRch音声信号に対してそれぞれ遅延時間を付加したn個のSRch音声信号を生成する。遅延部80−L,80−R,80−C,80−SL,80−SRが付加する遅延時間は、制御部6によりそれぞれ別々に設定される。
そして、加算器81−1は、遅延部80−L,80−R,80−C,80−SL,80−SRから出力されたスピーカユニット101−1用のLch,Rch,Cch,SLch,SRchの各音声信号を加算して音声信号AO−1を生成し、加算器81−2は、スピーカユニット101−2用のLch,Rch,Cch,SLch,SRchの各音声信号を加算して音声信号AO−2を生成し、加算器81−nは、スピーカユニット101−n用のLch,Rch,Cch,SLch,SRchの各音声信号を加算して音声信号AO−nを生成する。
増幅器9−1〜9−nは、それぞれビーム制御部8から出力された音声信号AO−1〜AO−nを増幅してスピーカユニット101−1〜101−nを駆動する。
操作部11は、例えばスピーカアレイ装置1の設置時にユーザからの各種の設定入力を受け付け、入力された情報を制御部6へ渡す。
表示部12は、制御部6から出力された制御信号に基づいてユーザに伝達する内容を表示する。
制御部6は、スピーカアレイ装置全体を制御し、音声ビーム設定モード時には、測定信号生成部7とビーム制御部8に試験音声ビームの掃引を行わせると同時に、このときの測定データをレベル測定部4に記録させ、測定データに基づいてビーム制御部8の設定を行う。
次に、本実施の形態のスピーカアレイ装置1の動作について説明する。図5は、スピーカアレイ装置1の音声ビーム設定モード時の動作を示すフローチャートである。まず、ユーザUは、スピーカアレイ10をリスニングルームの所望の位置に設置すると共に、マイクロフォン2を聴取位置に設置する。
制御部6は、ユーザから音声ビーム設定モードの実行を指示されると、試験音声ビームの水平掃引を行うが、この水平掃引を行う前に、スピーカアレイ10がラインアレイとなるように設定する(図5ステップS1)。ここで、試験音声ビームの水平掃引について説明する。図6は、スピーカアレイ装置1を設置したリスニングルーム20の上面透視図であり、本実施の形態の試験音声ビームの水平掃引動作を説明するための図である。図6(a)に示すようにスピーカアレイ10を、リスニングルーム20の前壁21の中央部における壁際に、スピーカアレイ10のバッフル板が前壁21と平行となり、後壁23と対向するように設置する。また、マイクロフォン2をユーザの聴取位置に設置する。このとき、マイクロフォン2の高さは、ユーザの耳の位置に合わせると良い。なお、本実施の形態では、図6の紙面に平行な方向を水平方向、紙面に垂直な方向を垂直方向とする。
スピーカアレイ装置1の制御部6は、測定信号生成部7からビーム制御部8に測定信号を出力させ、この測定信号に応じた試験音声ビーム30をスピーカアレイ10から出力させる。このとき、制御部6の指示により、ビーム制御部8は、図6(a)に示すようにスピーカアレイ10のバッフル板と平行な一方の方向(以下、0度方向と称する)からバッフル板と平行な他方の方向(以下、180度方向と称する)まで試験音声ビーム30の水平放射角度を漸次変更する水平掃引を行う。この水平掃引は、測定信号が入力されるビーム制御部8の遅延部の遅延時間を制御部6から設定して、試験音声ビーム30の焦点の水平方向の位置を漸次変更することで実現できる。なお、ここでは1チャンネルの測定信号のみがビーム制御部8に入力されるので、遅延部80−L,80−R,80−C,80−SL,80−SRのうちいずれか1つに測定信号を入力すればよい。
このように、試験音声ビームの水平掃引を行うと、スピーカアレイ10から出力された試験音声ビームの水平放射角度θに応じて、リスニングルーム20の左壁22、後壁23、右壁24に試験音声ビームが反射する。このとき、マイクロフォン2で試験音声ビームの直接音や各壁で反射した間接音を集音する。A/Dコンバータ3は、マイクロフォン2が集音したアナログ音声信号をディジタル音声信号に変換し、レベル測定部4は、このディジタル音声信号を測定データとして記憶する。
例えば、図6(b)に示すように、放射角度θ=θ1の場合、試験音声ビーム30aは左壁22及び右壁24で反射してからマイクロフォン2に到達するので、θ1はLchの音声ビームを出力する角度としては不適である。また、放射角度θ=θ2の場合、試験音声ビーム30bは左壁22で反射してからマイクロフォン2に到達するので、θ2はLchの音声ビームを出力する角度としては適当な角度である。また、放射角度θ=θ3の場合、試験音声ビーム30cは左壁22及び後壁23で反射してからマイクロフォン2に到達するので、θ3はSLchの音声ビームを出力する角度としては適当な角度である。さらに、放射角度θ=θ4の場合、試験音声ビーム30dは直接マイクロフォン2に到達するので、θ4はCchの音声ビームを出力する角度としては適当な角度である。
このように、試験音声ビームの水平掃引とこの水平掃引によって得られた測定データの分析により各チャンネルの音声を出力する最適な水平放射角度を求めることができるが、水平掃引動作には以下のような問題点がある。図7は、この水平掃引動作の問題点を説明するための図であり、図7(a)は図6(a)のリスニングルーム20を右側方から見た側面透視図、図7(b)は試験音声ビームの水平掃引動作によりレベル測定部4に記憶された測定データを示す図である。図7(b)では、横軸を試験音声ビームの水平放射角度、縦幅をマイクロフォン2で集音した音声データのゲインとしている。
複数のスピーカユニットをマトリクス状に配置したスピーカアレイを使用する場合、試験音声ビームは水平方向だけでなく、垂直方向についても鋭い指向性を持つため、マイクロフォン2の設置位置によっては測定データの信号ピークを検出することが困難な場合がある。例えば図7(a)に示すように、試験音声ビーム30の中心軸31からマイクロフォン2が大きく上方にずれていると、試験音声ビーム30がマイクロフォン2に届きにくくなるため、試験音声ビーム30を水平方向に掃引したとしても、測定データには明確なピークが現れない(図7(b))。本実施の形態では、後述のように測定データの信号ピークに基づいて音声の放射角度を決定するため、明確なピークが存在しない測定データでは放射角度を正しく決定することができない。
そこで、本実施の形態では、水平掃引動作を行う場合、図2に示したスピーカアレイ10が実質的に横長のラインアレイになるように、例えば2行のスピーカユニット101(図2の領域A)のみを使用する。スピーカアレイ10をラインアレイとするには、制御部6から増幅器9−1〜9−nに対して窓関数係数を設定すればよい。このときの窓関数係数は、図2の領域Aのスピーカユニット101に供給される測定信号のゲインが高く、領域A以外のスピーカユニット101に供給される測定信号のゲインが0となるような係数である。こうして、領域A以外のスピーカユニット101を消音することで、スピーカアレイ10をラインアレイとなるように設定する(ステップS1)。
そして、制御部6は、図6(a)で説明した試験音声ビームの水平掃引を測定信号生成部7とビーム制御部8に実施させる(ステップS2)。スピーカアレイ10をラインアレイとしたことにより、図8に示すように、スピーカアレイ10から出力される試験音声ビーム30の垂直方向の指向性が緩和されるため、マイクロフォン2とスピーカアレイ10の高さ方向の位置ずれが大きい場合でも、試験音声ビーム30を水平掃引すれば、その直接音又は反射音がマイクロフォン2に到達するので、後述のように音声の水平放射角度を正しく求めることができる。
試験音声ビームの水平掃引終了後、制御部6は、水平放射角度の検出処理をビーム角度検出部5に実施させる(ステップS3)。図9は、水平放射角度検出処理を説明するための図であり、図9(a)は試験音声ビームの水平掃引動作を示す上面透視図、図9(b)は試験音声ビームの水平掃引動作によりレベル測定部4に記憶された測定データを示す図である。図9(b)では、横軸を試験音声ビームの水平放射角度、縦幅をマイクロフォン2で集音した音声データのゲインとしている。
図9(b)に示す測定データから複数のピークを容易に検出するために、壁に反射した回数が2回までの音声ビームのみを検出可能なレベルに、閾値Thaが予め設定されている。ステップS3において、ビーム角度検出部5は、レベル測定部4の測定データを分析し、閾値Tha以上で、かつ最もレベルの高いピークPa3が得られたときの放射角度θa3(図9(a)の試験音声ビーム47の角度)をCchの音声を出力する水平放射角度とする。角度θa3をCchの音声の水平放射角度とする理由は、Cchの音声をユーザの聴取位置に直接放射するからである。なお、ビーム角度検出部5は、レベルが最大であっても、パルス幅が所定値以下のピークについてはノイズと見なして除外する。
続いて、ビーム角度検出部5は、図9(b)の横軸上でピークPa3の両側に存在する、閾値Tha以上のピークをPa3に近い方から順にサラウンドチャンネル、フロントチャンネルというように割り当てて、その水平放射角度を割り出す。すなわち、ビーム角度検出部5は、ピークPa1が得られたときの角度θa1(図9(a)の試験音声ビーム45の角度)をLchの音声ビームを出力する水平放射角度とし、ピークPa2が得られたときの角度θa2(試験音声ビーム46の角度)をSLchの音声ビームを出力する水平放射角度とし、ピークPa4が得られたときの角度θa4(試験音声ビーム48の角度)をSRchの音声ビームを出力する水平放射角度とし、ピークPa5が得られたときの角度θa5(試験音声ビーム49の角度)をRchの音声ビームを出力する水平放射角度とする。こうして、各チャンネルの音声を出力する最適な水平放射角度を求めることができ、ビーム角度検出部5は求めた水平放射角度を制御部6に通知する。
水平放射角度検出処理の終了後、制御部6は、ビーム制御部8の水平指向性設定を行う(ステップS4)。まず、制御部6は、Cchの音声の水平放射角度θa3の方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるCchの音声が同時に到達するよう遅延部80−Cの遅延時間をスピーカユニット毎に計算して、計算した遅延時間を遅延部80−Cに設定する。スピーカユニット毎の遅延時間は、各スピーカユニット101−1〜101−nの空間座標と焦点の空間座標を基に一義的に計算できる。
同様に、制御部6は、Lchの水平放射角度θa1の方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるLchの音声が同時に到達するよう遅延部80−Lの遅延時間を計算して、遅延時間を遅延部80−Lに設定する。また、制御部6は、Rchの水平放射角度θa5の方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるRchの音声が同時に到達するよう遅延部80−Rの遅延時間を計算して、遅延時間を遅延部80−Rに設定する。また、制御部6は、SLchの水平放射角度θa2の方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるSLchの音声が同時に到達するよう遅延部80−SLの遅延時間を計算して、遅延時間を遅延部80−SLに設定する。さらに、制御部6は、SRchの水平放射角度θa4の方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるSRchの音声が同時に到達するよう遅延部80−SRの遅延時間を計算して、遅延時間を遅延部80−SRに設定する。これで、ステップS4の水平指向性設定が終了する。
次に、制御部6は、ステップS1のラインアレイ設定を解除し、スピーカアレイ10を、全てのスピーカユニット101を使用するパネルアレイに戻す(ステップS5)。ラインアレイの設定を解除するには、ステップS1で増幅器9−1〜9−nに設定した窓関数係数を消去させて、スピーカユニット101の消音を解除すればよい。
続いて、制御部6は、試験音声ビームの垂直掃引をチャンネル毎に測定信号生成部7とビーム制御部8に実施させる(ステップS6)。図10は、本実施の形態の試験音声ビームの垂直掃引動作を説明するための図であり、図10(a)は、試験音声ビームの垂直掃引動作を示す側面透視図、図10(b)は試験音声ビームの垂直掃引動作によりレベル測定部4に記憶された測定データを示す図である。図10(b)では、横軸を試験音声ビームの垂直放射角度、縦幅をマイクロフォン2で集音した音声データのゲインとしている。
制御部6は、測定信号生成部7からビーム制御部8に測定信号を出力させ、この測定信号に応じた試験音声ビーム50をスピーカアレイ10から出力させる。このとき、制御部6の指示により、ビーム制御部8は、図10(a)に示すように所定の角度範囲内で試験音声ビーム50の垂直放射角度を漸次変更する垂直掃引を行う。この垂直掃引は、測定信号が入力されるビーム制御部8の遅延部の遅延時間を制御部6から設定することにより、試験音声ビーム50の焦点の水平方向の位置をステップS4で設定した値に固定したまま、焦点の垂直方向の位置を漸次変更することで実現できる。
例えばLch用の垂直掃引を行う場合、制御部6は、測定信号生成部7からビーム制御部8の遅延部80−Lに測定信号を入力させ、焦点の垂直方向の空間座標を漸次変更する。そして、制御部6は、各スピーカユニット101から放射される試験音声がこの焦点に同時に到達するように遅延部80−Lの遅延時間をスピーカユニット毎に計算して、計算した遅延時間を遅延部80−Lに設定する。このような遅延時間の設定を焦点の垂直方向の空間座標を変更する度に行うことにより、Lch用の試験音声ビーム50は一定の水平指向性のまま、垂直放射角度が漸次変更される。
Lch用の垂直掃引終了後、制御部6は、Rch,Cch,SLch,SRchの各チャンネルについて同様の垂直掃引をチャンネル毎に行う。
レベル測定部4は、各チャンネルの垂直掃引に際してマイクロフォン2で集音され、A/Dコンバータ3でA/D変換されたディジタル音声信号を測定データとしてチャンネル毎に記憶する。
試験音声ビームの垂直掃引終了後、制御部6は、チャンネル毎の垂直放射角度の検出処理をビーム角度検出部5に実施させる(ステップS7)。例えばLchの垂直放射角度を検出する場合、ビーム角度検出部5は、レベル測定部4に記憶されたLchの測定データを分析し、図10(b)のように信号レベルが最大のピークPbが得られたときの放射角度θbをLchの音声を出力する垂直放射角度とする。Lchの検出処理の終了後、ビーム角度検出部5は、Rch,Cch,SLch,SRchの各チャンネルについて同様の検出処理をチャンネル毎に行う。そして、ビーム角度検出部5は、求めた垂直放射角度を制御部6に通知する。
垂直放射角度検出処理の終了後、制御部6は、ビーム制御部8の垂直指向性設定を行う(ステップS8)。まず、制御部6は、水平方向がLchの音声の水平放射角度θa1で定まり、かつ垂直方向がLchの音声の垂直放射角度で定まる方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるLchの音声が同時に到達するよう遅延部80−Lの遅延時間をスピーカユニット毎に計算して、計算した遅延時間を遅延部80−Lに設定する。
同様に、制御部6は、水平方向がRchの水平放射角度θa5で定まり、かつ垂直方向がRchの垂直放射角度で定まる方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるRchの音声が同時に到達するよう遅延部80−Rの遅延時間を計算して、遅延時間を遅延部80−Rに設定する。また、制御部6は、水平方向がCchの水平放射角度θa3で定まり、かつ垂直方向がCchの垂直放射角度で定まる方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるCchの音声が同時に到達するよう遅延部80−Cの遅延時間を計算して、遅延時間を遅延部80−Cに設定する。また、制御部6は、水平方向がSLchの水平放射角度θa2で定まり、垂直方向がSLchの垂直放射角度で定まる方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるSLchの音声が同時に到達するよう遅延部80−SLの遅延時間を計算して、遅延時間を遅延部80−SLに設定する。さらに、制御部6は、水平方向がSRchの水平放射角度θa4で定まり、かつ垂直方向がSRchの垂直放射角度で定まる方向に焦点を設定して、この焦点に各スピーカユニット101から放射されるSRchの音声が同時に到達するよう遅延部80−SRの遅延時間を計算して、遅延時間を遅延部80−SRに設定する。これで、ステップS8の垂直指向性設定が終了する。
以上の設定により、通常の聴取時において、Lch,Rch,Cch,SLch,SRchの各音声信号がスピーカアレイ装置1に入力されると、図11に示すように、Cchの音声はユーザUの聴取位置に直接到達し、Lchの音声はリスニングルーム20の左壁22で反射した後に聴取位置に到達し、Rchの音声は右壁24で反射した後に聴取位置に到達し、SLchの音声は左壁22で反射し、更に後壁23で反射した後に聴取位置に到達し、SRchの音声は右壁24で反射し、更に後壁23で反射した後に聴取位置に到達する。こうして、ユーザUは、聴取位置において5.1チャンネルのサラウンド音場を楽しむことができる。
以上のように、本実施の形態では、従来のスピーカアレイ装置において困難であった指向性の設定を容易かつ素早く行うことができる。また、試験音声ビームを掃引して、その測定結果から各音声の放射角度を決定するようにしたので、スピーカアレイ装置を設置するリスニングルームの形状や家具の配置などにかかわらず、ユーザでも簡単かつ適切に設定を行うことができる。また、本実施の形態では、試験音声ビームの水平掃引によりマルチチャンネルの音声の水平指向性をチャンネル毎に決定した後に、この決定した水平指向性で試験音声ビームを放射して垂直掃引することをチャンネル毎に順次行って、音声の垂直指向性をチャンネル毎に決定するようにしたので、ユーザの聴取位置とスピーカアレイの高さ方向の位置ずれが大きい場合でも、各チャンネルの音声の水平指向性及び垂直指向性を最適化することができる。聴取位置とスピーカアレイの高さ方向の位置ずれが大きい場合、音声の垂直指向性を考慮せずにビーム制御部8の設定を行うと、高音域で音質が大きく低下する可能性がある。本実施の形態では、各チャンネルの音声の垂直指向性を最適化することにより、このような高音域の音質低下を回避することができるので、ユーザに最適な音場を提供することができる。
なお、試験音声ビームの水平掃引、垂直掃引のときに用いる測定信号は、相関性がなく、かつスピーカアレイ装置1によって指向性制御が可能な周波数帯域に制限された音声信号であることが好ましい。この周波数帯域は、スピーカユニットの間隔と配置で決まる。
本発明は、スピーカアレイ装置に適用することができる。
本発明の実施の形態に係るスピーカアレイ装置の構成を示すブロック図である。 図1のスピーカアレイのスピーカユニットの配置例を示す正面図である。 スピーカアレイ装置による指向性制御の原理を説明するための図である。 図1のスピーカアレイ装置におけるビーム制御部の処理を模式的に表す図である。 図1のスピーカアレイ装置の音声ビーム設定モード時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における試験音声ビームの水平掃引動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態における試験音声ビームの水平掃引動作の問題点を説明するための図である。 本発明の実施の形態においてラインアレイを使用する場合の試験音声ビームの垂直方向の指向性を示す側面透視図である。 本発明の実施の形態における水平放射角度検出処理を説明するための図である。 本発明の実施の形態における試験音声ビームの垂直掃引動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態においてスピーカアレイにより実現されるサラウンドシステムを示す上面透視図である。 スピーカアレイ装置単体でサラウンドシステムを実現する例を示す上面透視図である。
符号の説明
1…スピーカアレイ装置、2…マイクロフォン、3…A/Dコンバータ、4…レベル測定部、5…ビーム角度検出部、6…制御部、7…測定信号生成部、8…ビーム制御部、9…増幅器、10…スピーカアレイ、11…操作部、12…表示部。

Claims (2)

  1. マトリクス状又はライン状に配置した複数のスピーカユニットからなるスピーカアレイと、
    通常の聴取時に、外部から入力されたマルチチャンネルの音声信号の各々に遅延時間を付加して、これらマルチチャンネルの音声信号に応じた音声がそれぞれ別々の指向性で放射されるように前記スピーカアレイを駆動する指向性制御手段と、
    この指向性制御手段の設定時に、前記スピーカアレイから測定信号に応じた試験音声ビームを放射させると共に、この試験音声ビームの水平放射角度を漸次変更する水平掃引を行う第1の音声ビーム掃引手段と、
    前記スピーカアレイが設置された部屋の聴取位置に設置され、前記試験音声ビームの直接音及び反射音を集音するマイクロフォンと、
    前記水平掃引時に前記マイクロフォンが集音した音声の信号レベルと前記試験音声ビームの水平放射角度との関係を測定データとして記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された測定データの信号ピークとこの信号ピークが得られたときの試験音声ビームの水平放射角度から、前記マルチチャンネルの音声を出力すべき水平放射角度をチャンネル毎に求める第1の角度検出手段と、
    この第1の角度検出手段が求めた水平放射角度から前記マルチチャンネルの音声の水平指向性をチャンネル毎に決定する第1の設定手段と、
    前記スピーカアレイから測定信号に応じた試験音声ビームを前記決定された水平指向性でチャンネル毎に順次放射させると共に、この試験音声ビームの垂直放射角度を漸次変更する垂直掃引をチャンネル毎に順次行う第2の音声ビーム掃引手段と、
    前記垂直掃引時に前記マイクロフォンが集音した音声の信号レベルと前記試験音声ビームの垂直放射角度との関係を測定データとしてチャンネル毎に記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された測定データの信号ピークとこの信号ピークが得られたときの試験音声ビームの垂直放射角度から、前記マルチチャンネルの音声を出力すべき垂直放射角度をチャンネル毎に求める第2の角度検出手段と、
    この第2の角度検出手段が求めた垂直放射角度から前記マルチチャンネルの音声の垂直指向性をチャンネル毎に決定して、この垂直指向性及び前記水平指向性に対応する前記遅延時間を前記指向性制御手段にチャンネル毎に設定する第2の設定手段とを有することを特徴とするスピーカアレイ装置。
  2. 請求項1記載のスピーカアレイ装置において、
    前記第1の音声ビーム掃引手段は、前記水平掃引時に前記スピーカアレイの複数のスピーカユニットのうち一部を消音して、前記スピーカアレイがラインアレイとなるように設定することを特徴とするスピーカアレイ装置。
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