JP2006339979A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】補助照明光を用いた撮影にも対応した画像合成式手ブレ補正を実現する撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像装置に、撮像動作を連続的に複数回実行する撮像手段である撮像素子212と、少なくとも撮像動作の実行中には、被写体に対して補助照明光を継続的に照射する発光手段である発光部252と、上記撮像動作にて取得した複数の画像データを合成することで、1つの画像データを生成する画像処理手段である画像処理コントローラ218と、を具備させる。
【選択図】図1
【解決手段】撮像装置に、撮像動作を連続的に複数回実行する撮像手段である撮像素子212と、少なくとも撮像動作の実行中には、被写体に対して補助照明光を継続的に照射する発光手段である発光部252と、上記撮像動作にて取得した複数の画像データを合成することで、1つの画像データを生成する画像処理手段である画像処理コントローラ218と、を具備させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置に関し、特にブレのない画像を得ることができる撮像装置に関する。
従来、手ブレによる影響の無い撮像画像の画像データを得るための技術として、例えば特許文献1に記載のデジタルカメラが提案されている。このデジタルカメラでは、被写体輝度が低く、手ブレ限界積分時間以下の積分時間で撮像しなければならない条件下において、適正露光量で、かつ手ブレの無い画像データを得るために以下のような手段を用いる。
すなわち、手ブレ限界撮像時間か又はそれよりも短い撮像時間で、同一被写体を複数回撮像し、第2回目以降に撮像した画像データに対して、最初に画像を撮像してから第2回目以降に画像を撮像するまでの間にカメラが移動した移動量を補正し、最初の画像データに第2回目以降の画像データを合成することで、適正露光量の1枚の画像データを得る。
特開2000−224470号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術によっても、適正露光量且つ手ブレの無い画像データを得ることができない場合がある。例えば被写体輝度が暗い場合である。このような場合には、撮像により得られる画像データが、露光量の不足により露出がアンダーな画像データとなるのを防ぐ為に、以下のような処置をとることになる。
すなわち、撮影枚数を多くするか、補助照明光としてストロボ発光を用いるかである。しかしながら、前者の処置を行う場合、撮影枚数が多くなる程、上記合成後の画像データにおけるブレが大きくなることを考慮すると、好ましい処置であるとは言えない。また、後者の処置に関しては、通常のストロボ発光が閃光発光であることを鑑みると、撮影する複数枚の画像データ間の露出に大きなムラが生じるので好ましくない処置であると言える。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、補助照明光を用いた撮影にも対応した画像合成式手ブレ補正を実現する撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による撮像装置は、撮像動作を連続的に複数回実行する撮像手段と、少なくとも上記撮像手段による撮像動作の実行中には、被写体に対して補助照明光を継続的に照射する発光手段と、上記撮像手段による撮像動作にて取得した複数の画像データを合成することで、1つの画像データを生成する画像処理手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、補助照明光を用いた撮影にも対応した画像合成式手ブレ補正を実現する撮像装置を提供することができる。
[第1実施形態]
ここでは、本実施形態に係る撮像装置として、デジタル一眼レフレックスカメラを例に説明する。
ここでは、本実施形態に係る撮像装置として、デジタル一眼レフレックスカメラを例に説明する。
以下、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラ内部の回路構成を詳細に示したブロック図である図1を参照して、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラのシステム構成を説明する。
レンズ鏡筒100の各部の制御は、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lucomと称する)101によって行われる。一方、カメラ本体200の各部の制御はボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bucomと称する)201によって行われる。ここで、カメラ本体200にレンズ鏡筒100が装着された際には、通信コネクタ101aを介してLucom101とBucom201とが通信可能に接続される。この場合、カメラシステムとして、Lucom101がBucom201に従属するようにして稼動するようになっている。
また、レンズ鏡筒100の内部には、撮影光学系102が配設されている。ここで、同図においては、撮影光学系102を構成する複数の光学レンズを1つの光学レンズで代表して図示している。この撮影光学系102は、レンズ駆動機構103内に存在する図示しないDCモータにより、その光軸方向に駆動される。
また、撮影光学系102の後方には絞り104が設けられている。この絞り104は、絞り駆動機構105内に存在する図示しないステッピングモータによって開閉駆動される。絞り104の開閉が制御されることによって、撮影光学系102を介してカメラ本体200に入射する被写体からの光束の光量が制御される。
ここで、レンズ駆動機構103内のDCモータの制御及び絞り駆動機構105内のステッピングモータの制御は、Bucom201の指令を受けたLucom101によって行われる。
また、カメラ本体200の内部には、メインミラー202a、ペンタプリズム202c、接眼レンズ202dから構成されるファインダー装置が設けられている。カメラが通常状態にある場合には、上述したように、撮影光学系102を介して入射した被写体からの光束の一部がメインミラー202aで反射される。これによって、ペンタプリズム202c、及び接眼レンズ202dを介して観察用の像が形成される。
つまり、ペンタプリズム202cに隣接する接眼レンズ202dを介してユーザーが被写体を目視できると共に、このペンタプリズム202cを通過した光束の一部は、測光回路204内のホトセンサ(不図示)へ導かれ、ここで検知された光量に基づいて、Bucom201により周知の測光処理が行われる。この結果は、Bucom201からLucom101に送信される。Lucom101では、Bucom201から通知された露光量に基づいて絞り104の駆動制御が行われる。
また、メインミラー202aを透過してサブミラー203で反射された光束は自動焦点調節処理(AF処理)を行うためのAFセンサユニット205に導かれる。AFセンサユニット205の内部には、エリアセンサ(不図示)が設けられており、このエリアセンサに入射した光束は電気信号に変換される。このエリアセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路206を介してBucom201へ送信される。そして、Bucom201において測距処理が行われ、焦点調節に必要な撮影光学系102の駆動量が演算される。この結果は、Bucom201からLucom101に送信される。Lucom101では、Bucom201から通知された駆動量に基づいて撮影光学系102の駆動制御が行われる。
また、カメラが撮影動作状態にあるときには、メインミラー202aが撮影光学系102の光軸から退避する所定のUP位置に移動される。このようなメインミラー202aの駆動は、ミラー駆動機構207によって行われる。
なお、このミラー駆動機構207は、メインミラー202aをUP位置及びDOWN位置へ駆動するための機構である。そして、このメインミラー202aがDOWN位置にある場合は、上記撮影光学系102からの光束は、AFセンサユニット205側とペンタプリズム202c側とへ分割されて導かれる。
また、ミラー駆動機構207の制御は、Bucom201によって行われる。ここで、メインミラー202aがUP位置に移動された場合には、それに伴ってサブミラー203が折り畳まれるようになっている。
メインミラー202aがUP位置に移動されることによって、撮影光学系102を透過した被写体からの光束はシャッター部208の方向に入射する。フォーカルプレーン式のシャッター部208を構成する先幕と後幕とを駆動するためのばね力は、シャッターチャージ機構209によってチャージされる。また、先幕と後幕の駆動は、シャッター制御回路210によって行われる。これらシャッターチャージ機構209及びシャッター制御回路210は、Bucom201によって制御される。
シャッター部208を通過した光束は、シャッター部208の後方に配置された撮像ユニット211内部の撮像素子212に入射する。この撮像素子212は、撮像素子212と撮影光学系102との間に配設された防塵フィルター213によって保護されている。
また、防塵フィルター213の周縁部には、この防塵フィルター213を所定の振動周波数で振動させるための圧電素子214が取り付けられている。圧電素子214は、2つの電極を有しており、防塵フィルター駆動回路215によって駆動される。また、防塵フィルター駆動回路215の制御は、Bucom201によって行われる。防塵フィルター駆動回路215によって圧電素子214を振動させることによって、防塵フィルター213が振動する。これによって、防塵フィルター213の表面に付着した塵埃が払い落とされる。
ここで、撮像素子212と圧電素子214とは、防塵フィルター213を一面とするケース内に一体的に収納されている。これにより、撮像素子212への塵埃の付着を確実に防止することができる。
また、撮像ユニット211の近傍には、温度測定回路216が設けられている。通常、温度はガラス製の物材の弾性係数に影響する。つまり、温度の変化は防塵フィルター213の固有振動数を変化させる要因の1つとなるため、防塵フィルター213を振動させる際には、常にその周辺温度が計測されるようにしている。なお、温度測定回路216の温度測定ポイントは防塵フィルター213の振動面の極近傍に設定することが好ましい。このように、温度の変化を考慮しながら防塵フィルター213の振動を制御することにより、常に最適な条件で防塵フィルター213を振動させることが可能である。
撮影時に撮像素子212で得られた電気信号(画像信号)は、所定タイミング毎に撮像インターフェイス回路217を介して読み出されてデジタル化される。撮像インターフェイス回路217でデジタル化されて得られた画像データは、画像処理コントローラ218を介してSDRAMなどで構成されたバッファメモリ219に格納される。ここで、バッファメモリ219は、画像データなどのデータの一時保管用メモリであり、画像データに各種処理が施される際のワークエリアなどに利用される。
また、撮影終了後には、撮像インターフェイス回路217を介して読み出されバッファメモリ219に格納された上記画像データが、画像処理コントローラ218によって読み出される。画像処理コントローラ218によって読み出された画像データは、ホワイトバランス補正や、階調補正、色補正などの周知の画像処理が施された後、バッファメモリ219に格納される。その後、バッファメモリ219に格納された画像処理後の画像データが画像処理コントローラ218によって読み出されてビデオ信号に変換され、表示用の所定のサイズにリサイズされた後、液晶モニタ222に出力表示される。ユーザーは、液晶モニタ222に表示された画像により、撮影した画像を確認することができる。
また、画像記録時には、画像処理コントローラ218によって処理されバッファメモリ219に記録された上記画像処理後の画像データが、JPEG方式などの周知の圧縮方式によって圧縮される。このJPEG圧縮によって得られたJPEGデータは、バッファメモリ219に格納された後、所定のヘッダ情報が付加されたJPEGファイルとしてFlashRom220や記録メディア221に記録される。ここで、FlashRom220はカメラに内蔵のメモリを想定しており、記録メディア221はカメラの外部に装着され得るものを想定している。例えば記録メディア221としては、カメラに着脱自在に構成されたメモリーカードやハードディスクドライブなどが用いられる。
また、FlashRom220や記録メディア221に記録されたJPEGファイルから画像を再生する際には、FlashRom220や記録メディア221に記録されたJPEGデータが画像処理コントローラ218によって読み出されて伸長される。その後、この伸長データがビデオ信号に変換された後、表示用の所定のサイズにリサイズされ、液晶モニタ222に出力表示される。
また、Bucom201には、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する不揮発性メモリ223がアクセス可能に接続されている。この不揮発性メモリ223は、例えば書き換え可能なEEPROMで構成されている。
さらに、Bucom201には、電源回路224を介して電源としての電池225が接続されている。電源回路224では、電池225の電圧が、当該カメラシステムの各部が必要とする電圧に変換され、当該カメラシステムの各部に供給される。
そして、Bucom201には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザーに告知するための動作表示用LCD226と、当該カメラの各種操作部材の操作状態を検出するためのカメラ操作SW(カメラ操作SW)227とが接続されている。
そして、カメラ本体200内には内蔵ストロボ部250が設けられている。この内蔵ストロボ部250は、発光部252及びストロボ制御回路254を有する。ここで、発光部252は、ストロボ制御回路254を介して、Bucom201により充電及び発光等の制御が為される。また、上記ストロボ制御回路254は、フラット発光機能を持ち、発光部252に例えば60fps(frame per second;毎秒60フレーム)に同期したフラット発光を行わせることが可能になっている。
以上、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラのシステム構成を説明したが、上記カメラ本体200を構成する各構成部材が、60fps程度の高速連写撮影に対応可能なものとして構成されていることは勿論である。
次に、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラにおけるレリーズに関するシーケンスを、図2に示すタイムチャートを参照して説明する。なお、ここでは一般的なシーケンスは一部省略し、本実施形態に特有の部分を中心に説明する。また、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラの各構成部材の詳細な制御は、図1を参照して上述したので、ここでは説明の焦点を絞るために一部省略する。
なお、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラでは、ユーザーにより、上記カメラ操作SW227の1つであるブレ補正モード設定SW(不図示)が操作されることで、ブレ補正モードのON又はOFFを設定可能である(以降の説明は全て、ブレ補正モードがONに設定されているとして説明する)。また、このブレ補正モード設定SW(不図示)は、上記カメラ操作SW227から独立して設けても勿論よい。さらに、上記ブレ補正モードの設定方法として、不図示のメインメニューから順次辿っていくことにより設定する方法としても勿論よい。
また、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラでは、撮影準備動作及び露光動作を実行させるためのボタンであるレリーズボタンは、2段式の押し下げボタンとなっており、レリーズボタン(不図示)が半押し(第1段階)操作されることによってカメラ操作SW227の1つである第1レリーズSWがONされ、それに応じてBucom201は測光処理や測距処理などの撮影準備動作を実行するようになっている。また、レリーズボタンが全押し(第2段階)操作されることによって、同じく第2レリーズSWがONされ、それに応じてBucom201は露光動作を実行するようになっている。
まず、レリーズボタン(不図示)が半押し(第1段階)操作されることによって、第1レリーズSWがONされると、測光回路204が測光を行い、Bucom201により適正露光量の算出が行われる。また、Bucom201により、AFセンサユニット205の出力から撮影光学系102の焦点距離情報が求められ、それにより手ブレ限界撮像時間であるブレ限界シャッター秒時が算出され、さらに撮像素子212の電子シャッター秒時が、上記ブレ限界シャッター秒時より早い秒時にセットされる。そして、このセットされたブレ限界シャッター秒時での露光による撮像において適正な露光量に達する為の露光回数が、Bucom201により算出される(ここでは、図2から分かるように上記露光回数は4回であるとする)。
そして、レリーズボタンが全押し(第2段階)操作されることによって、第2レリーズSWがONされると、メインミラー202aのミラーアップ動作、シャッター部208のシャッター開放動作、及び撮影光学系102のレンズ絞込みが開始される。
より具体的には、図2に示すように、メインミラー202aが完全にアップ位置となった後、シャッター部208は、全閉状態から全開状態へと駆動される。そして、シャッター部208が全開状態となると、撮像素子212の電荷蓄積が開始される(撮像動作が開始される)。
なお、本実施形態では、撮像素子212の電子シャッター機能により、後述するブレ限界シャッター秒時を露光時間とする撮像動作による高速(本実施形態では60fps)連写撮影が行われるとする。すなわち、該撮像動作にて取得した画像データが、60fpsの高速ペースで、撮像インターフェイス回路217を介してBucom201により読み出される。したがって、撮像素子212としては、例えば、取得した画像データの読み出し時にシャッター部208を閉じる必要の無いCMOSセンサ等を用いるのが好ましい。
そして、その高速(60fps)連写撮影の撮影ペースに同期して、ストロボ発光としてフラット発光が行われる。ここで、フラット発光とは、発光部252内のXe管(不図示)に間欠的な点灯電流を供給して、Xe管を間欠的に点灯させる発光である。そして、このフラット発光においては、小光量の発光を間欠的に繰り返させるので、ほぼ定常光に近い発光であると見倣すことができる。なお、このフラット発光は、ストロボ制御回路254を介したBucom201の制御により行われる。図2におけるストロボ発光を示す波形は、フラット発光(連続的な微少発光)を擬似的に表現した波形である。
なお、図2のストロボ発光(変形例)に示すように、最初の撮像動作から最後の撮像動作までずっと、フラット発光を行い続けるようにしても勿論よい。
露光の1セットは、先に求めた適正な露光量に達する為の露光回数分(ここでは4回)とされ、1セット露光が終了した時点で、第2レリーズSWがONされたままであるならば、継続してもう1セット分の露光が行われる。そして、第2レリーズSWがOFFされるまで繰り返し行われる。また、1つのセットが終了する前に、図2に示すように第2レリーズSWがOFFとされたとしても、そのセットが終了するまで露光が行われる。
その後、取得した画像データに対して画像合成処理が施され、露光量が適切な1枚の画像データが形成される。なお、この画像合成処理の詳細は、図4に示すフローチャートを参照して後述する。
以下、図2に示すタイムチャートをフローチャート化した図3に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラにおけるBucom201による手ブレ軽減撮影の動作制御を説明する。
なお、この図3のフローチャートにおける処理は、ユーザーによってレリーズボタン(不図示)が半押しされた時点で開始される。
まず、ユーザーによってレリーズボタン(不図示)が半押しされると、カメラ操作SW227の第1レリーズSWがONされる。これに応じて、Bucom201は、測光回路204に測光処理を行わせて輝度データを生成させ、その結果を用いて上記適正露光量を演算する(ステップS1)。
次に、AFセンサ駆動回路206によりAFセンサユニット205を駆動させ、そのAFセンサユニット205で検出された信号をAFセンサ駆動回路206を介して受信する。そして、それに基づいて測距処理を行って撮影光学系102の焦点状態を演算し、この焦点状態をLucom101に送信する。これにより、Lucom101において焦点調節に必要な撮影光学系102の駆動量が演算され、その演算された駆動量に基づいて撮影光学系102の駆動が行われる(ステップS2)。
そして、上記ステップS1及び上記ステップS2における演算結果に基づき、手ブレ限界撮像時間であるブレ限界シャッター秒時を算出し、さらにブレ限界シャッター秒時での露光により上記適正露光量を達する為の露光回数(撮影回数)、及び一回の露光における露光量を算出する(ステップS3)。なお、後述するステップS9における撮像動作における露光時間は、このステップS3にて算出した上記ブレ限界シャッター秒時である。
その後、レリーズボタン(不図示)が全押しされたか否か、即ちユーザーによってカメラ操作SW227の第2レリーズSWがONされたか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4において、第2レリーズSWがONされていないと判定した場合には、第1レリーズSWがONのままであるか否かを判定する(ステップS19)。このステップS19の判定において、第1レリーズSWがONのままであると判定した場合には、上記ステップS4に戻る。一方、上記ステップS19の判定において、第1レリーズSWがOFFされたと判定した場合には、図3に示すフローチャートの処理を終了して、図示しないメインの処理に復帰する。
また、上記ステップS4の判定において、カメラ操作SW227の第2レリーズSWがONされたと判定した場合には、ミラー駆動機構207によりメインミラー202aをアップ位置に移動させる(ステップS5)。
続いて、上記ステップS1で演算された露光量に基づいて、Lucom101に絞り駆動機構105を介して絞り104の絞り込みを行わせる(ステップS6)。その後、上記ステップS1で演算された露光量に基づいてシャッター部208の開駆動を、シャッターチャージ機構209及びシャッター制御回路210を介して行う(ステップS7)。
そして、ストロボ制御回路254を介して発光部252を発光制御し、被写体に対してフラット発光の照射を開始させる(ステップS8)。また同時に、撮像インターフェイス回路217及び画像処理コントローラ218を介して、撮像素子212の撮像動作を開始させる(ステップS9)。その後、ストロボ制御回路254を介して発光部252を発光制御し、被写体に対してフラット発光の照射を停止させる(ステップS10)。
また、上記撮像素子212で得られた電気信号(画像信号)である画像データは、所定タイミング毎に(60fpsのペースで)撮像インターフェイス回路217を介して読み出して、デジタル化した画像データとする。このデジタル化した画像データを、画像処理コントローラ218により、バッファメモリ219に格納させる(ステップS11)。なお、バッファメモリ219は、高速連写によって撮影される多数の画像データを一時格納するのに十分な容量を有している。
その後、上記ステップS3にて求めた上記撮影回数だけ、撮像動作が行われたか否かを判断する(ステップS12)。ここで、上記ステップS3で求めた撮影回数だけの撮像動作がまだ行われていないと判断した場合は、上記S8へリターンして以降のステップを再び辿る。
上記ステップS12において、上記ステップS3で求めた撮影回数だけの撮像動作が既に行われたと判断した場合は、シャッターチャージ機構209及びシャッター制御回路210を介して、シャッター部208を閉じる(ステップS13)。続いて、絞り駆動機構105に絞り104を開放させ(ステップS14)、ミラー駆動機構207にメインミラー202aをダウン位置に移動させる(ステップS15)。
そして、画像処理コントローラ218に、取得した画像データを合成して、露光量が適切かつブレの無い1枚の画像データを形成させる(ステップS16)。なお、ステップS16における画像合成処理のサブルーチンは、図4に示すフローチャートを参照して後述する。
その後、上記ステップS16の画像合成処理にて作成した画像データを、画像処理コントローラ218により、例えばメモリーカード等の記録メディア221に記録させる(ステップS17)。
そして、レリーズボタン(不図示)が全押しされたままであるか否か、即ちユーザーによってカメラ操作SW227の第2レリーズSWがONされたままであるか否かを判定する(ステップS18)。このステップS18において、第2レリーズSWがONされていないと判定した場合には、図3に示すフローチャートの処理を終了して、本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラの図示しないメインの処理に復帰する。一方、上記ステップS18において、第2レリーズSWがONされたままであると判定した場合には、上記ステップS5へ戻って以降のステップを再び辿る。すなわち、第2レリーズSWがOFFされるまで、連写による撮影動作が、上記ステップS3にて求めた上記撮影回数を1セットとして、繰り返される。
なお、前述した画像処理コントローラ218によるホワイトバランス補正等の画像処理は、上記画像合成処理前の各画像データに対して施しても良いが、処理時間の短縮及び画像処理による画像劣化等に鑑みて、上記画像合成処理後の各画像データに対して施すことが好ましい。
以下、図4に示すフローチャート及び図5に示す画像合成処理の概念図を参照して、上記画像合成処理を説明する。なお、この画像合成処理は、Bucom201の制御により画像処理コントローラ218が行う処理である。
まず、連写撮影1駒目の画像データを、バッファメモリ219から読み出す(ステップS20)。次に、連写撮影1駒目の画像データにおける画像切り出し範囲を、図5(a)に示すように、撮像素子212におけるイメージセンサーエリア(すなわち上記画像データ全体)のうちの中央部に設定する(ステップS21)。そして、上記ステップS21にて設定した画像切り出し範囲の画像データを基に、基準切り出し画像データを作成する(ステップS22)。
その後、連写撮影における“次の画像データ”を、バッファメモリ219から読み出す(ステップS23)。そして、上記ステップS22にて作成した基準切り出し画像データを基に相関マッチングを行って、上記基準切り出し画像データとの一致した範囲を“次の画像データ”における画像切り出し範囲として、図5(b)に示すように決定する(ステップS24)。続いて、“次の画像データ”について上記ステップS24にて決定した画像切り出し範囲を切り出す(ステップS25)。そして、上記ステップS25にて切り出した切り出し画像データを、バッファメモリ219に記録する(ステップS26)。
続いて、一連の連写撮影による撮影駒数だけ、上記ステップS22乃至上記ステップS26の処理を行ったか否かを、Bucom201が判断する(ステップS27)。ここで、まだ一連の連写撮影による撮影駒数だけ、上記ステップS22乃至上記ステップS26の処理を行っていないと、Bucom201が判断した場合は、上記ステップS22にリターンして、残りの駒の画像データについても同様に処理をする(図5(c),(d)参照)。
上記ステップS27において、一連の連写撮影による撮影駒数だけ、上記ステップS22乃至上記ステップS26の処理を行ったと、Bucom201が判断した場合は、上記ステップS26においてバッファメモリ219に保存した一連の連写撮影における切り出し画像データを合成して、1枚の画像データを作成し、該画像データをバッファメモリ219に記録する(ステップS28)。そして、この記録された画像データが、図3に示すフローチャートのステップS17にて、記録メディア221に記録される。
以上説明したように、本実施形態によれば、補助照明光を用いた撮影にも対応した画像合成式手ブレ補正を実現する撮像装置を提供することができる。具体的には、ストロボ発光としてフラット発光を用い、このフラット発光と連写撮影とを同期させるよう複数回露光させて複数の画像データを取得し、それら画像データを相関マッチングに基づき合成することで、ブレが無く且つ露光量も適当である画像データを得ることが可能な撮像装置を提供することができる。
なお、上述した構成及び動作制御により、本実施形態に係る撮像装置が、高速(60fps)連写撮影にも対応していることは言うまでも無い。さらに、連写撮影のペースは、60fpsに限らないことは勿論である。
[第2実施形態]
以下、図6及び図7を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
以下、図6及び図7を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
上記第1実施形態と本実施形態との大きな相違点は、上記第1実施形態では基準切り出し画像データを基に相関マッチングを行って、“次の画像データ”における画像切り出し範囲を決定していたが、本実施形態では、図6に示すように、カメラ本体200にブレ検出手段として、X軸ジャイロ302、Y軸ジャイロ304、及びブレ検出回路306を具備させる点である。また、本実施形態では、上記第1実施形態における内蔵ストロボ部250の代わりに、外部ストロボ装置400を用いる点も、上記第1実施形態との相違点である。ただし、ストロボとしては、上記第1実施形態のように内蔵型としてもよいことは勿論であるし、逆に上記第1実施形態において、本実施形態のように外部型としても勿論よい。以下、上記第1実施形態と同様の説明となる部分は省略し、上記相違点を中心に説明する。
まず、図6に示す本実施形態に係るデジタル一眼レフレックスカメラ内部の回路構成を詳細に示したブロック図を参照して、構成上の相違点を説明する。上記X軸ジャイロ302及びY軸ジャイロ304は、角速度センサである。具体的には、回転ブレと呼ばれるブレの最大要因であるカメラ本体200の傾きの角度を示すブレ量情報が、上記X軸ジャイロ302及びY軸ジャイロ304によるセンサ出力から、ブレ検出回路306により検出される。また、このブレ検出回路306は、上記Bucom201へ接続されており、上記ブレ量情報は、Bucom201へ出力される。
また、上記外部ストロボ装置400は、発光部402、外部ストロボ制御回路404、電源回路406、及び電池408を有する。また、上記外部ストロボ制御回路404は、上記Bucom201に接続されている。そして、上記外部ストロボ制御回路404を介した上記Bucom201の制御により、上記発光部402の充電制御、及び発光制御が行われる。
また、上記外部ストロボ装置400は、カメラ本体200における電源である電池225とは異なる電源である電池408を有している。したがって、外部ストロボ装置400は、この電池408により電力を供給され、該電力は、電源回路406により外部ストロボ装置400内の各構成部材へ供給される。
以下、図7に示すフローチャートを参照して、本実施形態における画像合成処理を説明する。なお、上記第1実施形態と同様、画像合成処理は、Bucom201の制御により画像処理コントローラ218が行う処理である。ここでは、図4に示す第1実施形態における画像合成処理のフローチャートと異なる処理を行うステップ周辺のみを説明する。
すなわち、上記S23にて、“次の画像データ”を、バッファメモリ219から読み出した後、上記X軸ジャイロ302、Y軸ジャイロ304を用いて上記ブレ検出回路306により検出されたブレ量情報を基に、Bucom201は、どの方向にどれだけブレているかを判断し、この判断に基づき、上記画像処理コントローラ218が、上記基準切り出し画像データにおける被写体が同じ位置に配置されるよう(図5(b)参照)、“次の画像データ”における画像切り出し範囲を設定する(ステップS30)。
なお、上記ステップS30の処理を可能とするために、あらかじめBucom201は、シャッター部208が開いている間のブレ量情報を、その時間に取得した画像データと対応付けて、バッファメモリ219またはFlashRom220に記録しておく。
続いて、“次の画像データ”について、上記ステップS24にて設定した画像切り出し範囲を切り出す(ステップS31)。
以降の処理は、上記第1実施形態で説明した図6に示すフローチャートと同様の処理を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、カメラ本体200にブレ検出手段であるX軸ジャイロ302、Y軸ジャイロ304、及びブレ検出回路306を具備させることで、上記第1実施形態と同様の効果を奏する撮像装置を提供することができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
100…レンズ鏡筒、 101…レンズ制御用マイクロコンピュータ、 101a…通信コネクタ、 102…撮影光学系、 200…カメラ本体、 201…ボディ制御用マイクロコンピュータ、 202a…メインミラー、 202c…ペンタプリズム、 204…測光回路、 205…AFセンサユニット、 208…シャッター部、 211…撮像ユニット、 212…撮像素子、 217…撮像インターフェイス回路、 218…画像処理コントローラ、 219…バッファメモリ、 221…記録メディア、 222…液晶モニタ、 227…カメラ操作SW、 250…内蔵ストロボ部、 252…発光部、 254…ストロボ制御回路、 302…X軸ジャイロ、 304…Y軸ジャイロ、 306…ブレ検出回路、 400…外部ストロボ装置、 402…発光部、 404…外部ストロボ制御回路。
Claims (4)
- 撮像動作を連続的に複数回実行する撮像手段と、
少なくとも上記撮像手段による撮像動作の実行中には、被写体に対して補助照明光を継続的に照射する発光手段と、
上記撮像手段による撮像動作にて取得した複数の画像データを合成することで、1つの画像データを生成する画像処理手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 上記画像処理手段は、上記複数の画像データの合成の際に、上記複数の画像データにおける相関関係を検出することで、上記合成における合成位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記撮像手段による撮像動作におけるブレ状態を検出するブレ検出手段を更に具備し、上記画像処理手段は、上記ブレ検出手段にて検出された、ブレ状態を示すブレ情報に基づいて、上記合成における合成位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記発光手段は、フラット発光を行うストロボ装置であり、少なくとも上記撮像手段による撮像動作の実行中には、フラット発光により上記被写体を継続的に照射することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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JP2005161551A JP2006339979A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 撮像装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014239299A (ja) * | 2013-06-06 | 2014-12-18 | オリンパス株式会社 | 撮像装置、撮像方法 |
-
2005
- 2005-06-01 JP JP2005161551A patent/JP2006339979A/ja active Pending
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