JP2006339919A - 無線通信端末、基地局、ハンドオフ制御方法、および基地局制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線通信端末(AT)8は、基地局と無線通信を行う通信部82と、第1基地局が配信するサービス情報の受信中に前記第1基地局から他の周辺基地局にハンドオフを行う際、現在受信中のサービス情報のシーケンスの進行具合を確認し、確認結果に応じたハンドオフ制御を行い、進行具合を確認した結果、現在受信中のシーケンス番号のパケットを一定時間以内に完成させることができると判断した場合、完成するまでハンドオフをしない制御部83とを有する。
【選択図】図8
Description
たとえば図2中の基地局Aでは、α、β、γ、各セクタにおけるブロードキャストデータの放送スケジュールが一致しており、基地局Bではセクタごとにスケジューリングしている。
また、放送されるブロードキャストデータはそのままではデータサイズが大きすぎる場合、図3に示すように、より小さいパケットに分割して放送されると予想される。この分割されたパケットはデコード時に補完できるように上位レイヤでシーケンス番号をつけ管理されると予想される。
通信中においては一旦、基地局主導でハンドオフ先を割り当て、その後端末主導でハンドオフをするが、このときは両者ともに端末から基地局に対し通知する(図10:シーケンス1:通信中のハンドオフ)。
しかし、「ブロードキャストデータ受信中 = 通信中」とはならないため、ブロードキャストデータを受信中の端末でも通常のユニキャストのデータ通信をしていない端末は、ハンドオフの際は特に基地局に通知することはない。
また、ハンドオフするエリア間でブロードキャストデータのスケジュール同期をとっておらず、ハンドオフ後の基地局がまだブロードキャストデータの配信を行っていない場合、図4に示すように、すでに受信しているデータから(初めから)配信が始まってしまう。
無線通信端末(AT)8は、直近の転送速度(たとえば過去30秒間のデータ転送速度)から、現在受信中の上位レイヤパケットが完成するまで一定時間(たとえば3秒)かからないと判断した場合、現在受信中の上位レイヤパケットを完成させるまでハンドオフ処理(動作)を一旦保留する。
無線通信端末(AT)8は、現在受信中の上位レイヤパケットの完成が一定時間以上かかると判断した場合や、完成した場合は、ハンドオフを行う旨の図6に示すBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)をハンドオフ前の基地局としてのアクセスポイント(AP)7に送信する。
無線通信端末(AT)8はメッセージ送信後、一定時間(たとえば30スロット)ブロードキャストデータの受信を続けた後ハンドオフを行う。この時間は、基地局がすでにデータ転送のスケジューリングを終了していることを考慮したマージンである。
この場合、複数の無線通信端末(AT)がハンドオフを要求すると、その間ブロードキャストデータを送れなくなり、転送速度が落ちてしまう。このことを回避するために、基地局は短期間の内にBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)を複数受信した場合、無線通信端末(AT)8のハンドオフ時間を同期させる図7に示すハンドオフシンクメッセージ(Handoff Sync Message)をブロードキャストチャネル上で送信する。
本実施形態の無線通信システム1において、すでに放送を開始している場合や、リアルタイム性の要求するコンテンツならばこのBCMCSハンドオフメッセージをハンドオフ前の基地局がハンドオフ後の基地局に通知はするがハンドオフ先の基地局は無視する。
すなわち、本無線通信システム1において、無線通信端末(AT)8からのBCMCSハンドオフメッセージを受信した基地局はハンドオフ先の基地局に上記ハンドオフメッセージ中に含まれているシーケンス番号を通知する。そして、シーケンス番号を通知された基地局が、そのブロードキャストデータを現在放送していない場合、シーケンスの続きから放送し始める。
図9は、本実施形態の無線通信端末(AT)8における制御部および記憶部の機能ブロック図である。
制御部83は、受信進行程度を確認した結果、直近の転送速度(たとえば過去30秒間の転送速度)から、現在受信中の上位レイヤパケットが完成するまで一定時間(たとえば3秒)かからないと判断した場合、現在受信中の上位レイヤパケットを完成させるまでハンドオフ処理(動作)を一旦保留する。すなわち、制御部83は、進行具合を確認した結果、現在受信中のシーケンス番号のパケットを一定時間以内に完成させることができると判断した場合、完成するまでハンドオフ制御を行わない。
制御部83は、現在受信中の上位レイヤパケットの完成が一定時間以上かかると判断した場合や、完成した場合、ハンドオフ処理を行う旨のBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)をハンドオフ前の基地局としてのアクセスポイント(AP)7に送信する。
このメッセージ中には、受信しているブロードキャストコンテンツのフローID(FlowID)(放送の識別情報)と、最後に受信したブロードキャストデータのシーケンス番号とハンドオフ先の基地局の情報を含む。
制御部83は、メッセージ送信後、一定時間(たとえば30スロット)ブロードキャストデータの受信を続けた後ハンドオフを行う。
制御部83は、基地局側からハンドオフシンクメッセージを受信した場合、メッセージ中の時間に基づいてハンドオフする。
入力部86は、文字、数字の入力、無線通信端末(AT)8への動作の指示等を受け付ける。
図11は本実施形態の無線通信端末側の動作を示すフローチャートであり、図12は本実施系形態のハンドオフ前基地局側動作を示すフローチャートであり、図13は本実施形態のハンドオフ先基地局側動作を示すフローチャートである。
この状態で、無線通信端末(AT)8が移動して基地局(2)の電波強度が閾値上になると、無線通信端末(AT)8から基地局(1)にハンドオフに可能性のあることを伝えるために、ルートアップデートメッセージを基地局(1),(2)に出す。基地局(1)は無線通信端末(AT)8が基地局(2)と通信可能となるトラフィックチャネル(T−CH)が割り当てられたことを通知する。
この後、基地局(2)の電波強度が基地局(1)の電波強度以上になると、無線通信端末(AT)8から基地局(1),(2)のDRCカバー(NULL)を出し、そして基地局(2)とのデータ通信が行われる。
そして、基地局(1)の電波強度が閾値以下になると、無線通信端末(AT)8から基地局(2)に対して基地局(1)へのハンドオフの可能性がなくなった旨を伝えるために、ルートアップデートメッセージを基地局(2)に出す。基地局(2)は基地局(1)を除く旨のメッセージを通知する。
端末側動作
ブロードキャストデータを受信中の無線通信端末(AT)8がハンドオフを実行する際、ハンドオフを実行する前に現在受信中のシーケンス番号の上位レイヤパケットの完成時間Tを過去α(たとえば30)秒間のデータ転送速度から予測する。
Tが所定時間β(たとえば3)秒より短いと予測した場合は現在受信中の上位レイヤパケットを完成させるまではハンドオフを実行することを待つ(ST1〜ST6)。
β秒以上かかると判断した場合や、現在受信中の上位レイヤパケットを完成させた後、現在受信中のフローID(Flow ID)と受信し終わっているシーケンス番号とハンドオフ先基地局の情報を含めたBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)を送信する(ST7)。
基地局の準備も考慮してBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)送信後(ST7)、γ(たとえば30)スロットのタイマーを設けて、タイマーが満了するまで端末はハンドオフ処理(動作)を保留してブロードキャストデータの受信を続ける(ST8、ST9)。
タイマーγが満了するまでにハンドオフシンクメッセージ(Handoff Sync Message)を受信した場合、γの値をメッセージ中の時間にセットしなおす(ST9〜ST11)。
タイマーγが満了したらハンドオフを行う(ST12)。
ハンドオフ前基地局側動作
ブロードキャストデータ放送中の基地局が、無線通信端末(AT)8からBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)を受信したら、端末のハンドオフ先になる基地局にメッセージ中に含まれているフローID(FlowID)とシーケンス番号を通知する(ST21〜ST23)。
端末が希望するコンテンツが蓄積型(端末における蓄積再生型)でない場合は無視する(ST24)。
端末のハンドオフ先の基地局とブロードキャストデータの同期をとっていない場合は無視する(図2中の“ア”のハンドオフ)(ST25)。
同期をとっている場合(図2中の“イ”のハンドオフ)はタイマーδFlowID(例:200)スロットを設けて、その間ブロードキャストデータの放送を止める(ST26)。
タイマーが満了する前に他の端末からBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)を受信した場合(ST27)、先ず端末のハンドオフ先になる基地局にメッセージ中に含まれているフローID(FlowID)とシーケンス番号を通知する(ST28)。
端末が希望するコンテンツが蓄積型でない場合は無視する(ST29)。
端末のハンドオフ先の基地局とブロードキャストデータの同期をとっていない場合は無視する(図2中の“ア”のハンドオフ)(ST30)。
ステップST30のチェック後、同期をとっている場合で、以前に受信したBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)中のフローID(FlowID)と違っている場合はそのフローID(FlowID)のタイマーδFlowIDを新たに設ける(ST31、ST32)。
フローID(FlowID)が同じ場合で、前回のBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)受信からε(例:25)スロット以内の場合(ST33)、現在からγスロット後の時間を入れたハンドオフシンクメッセージ(Handoff Sync Message)を送信する(ST34)。つまり、最後に受信した端末のメッセージを基準にハンドオフの時間を設定する。
タイマーδFlowIDを更新(例:現在から200スロット後)する(ST35)。
ハンドオフ先基地局側動作
他の基地局からBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)中のフローID(FlowID)とシーケンス番号を通知される(ST42)。
通知されたフローID(FlowID)が蓄積型でない場合は無視する(ST43)。
通知された基地局とブロードキャストデータの同期を取っていない場合で、通知されたフローID(FlowID)を現在送信している場合は無視する。
現在送信していない場合(図2中“ウ”のハンドオフ)、通知されたシーケンス番号からブロードキャストデータを送信し始める(ST44〜ST46)。
ステップST44においてブロードキャストデータの同期をとっている場合は、通知された基地局と同じタイマーδFlowIDを持つ(ST47)。なお、このδFlowIDはハンドオフ前の基地局から通知してもよい。
タイマー満了までに新しくフローID(FlowID)とシーケンス番号を通知された場合は通知されたフローID(FlowID)が蓄積型でない場合は無視する(ST49)。
通知された基地局とブロードキャストデータの同期を取っていない場合で、通知されたフローID(FlowID)を現在送信している場合は無視する。
現在送信していない場合(図2中“ウ”のハンドオフ)、通知されたシーケンス番号からブロードキャストデータを送信し始める(ST50〜ST52)。
ステップST50のチェック後、同期をとっている場合で、以前に受信したBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)中のフローID(FlowID)と違っている場合はそのフローID(FlowID)のタイマーδFlowIDを新たに設ける(ST53、ST54)。
以前受信したBCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)中のフローID(FlowID)が同じ場合は、タイマーδFlowIDを更新し、ハンドオフ前の基地局と合わせる(ST55)。
従来の技術では、ブロードキャストデータを受信中であろうと、ハンドオフの条件が生じればハンドオフを行う。結果、もう少し受信すれば完成する上位レイヤのパケット(図中の34番のパケット)も破棄するようになる。そして端末がハンドオフにかかる時間を基地局は考慮していないため、ハンドオフ中にもパケットは送信され続けており(図中の35番のパケット)、端末はそのパケットをLOSTしてしまう。また、新規に端末が希望するコンテンツを放送し始めるような基地局にハンドオフしたとしても(図中のIIの場合)、ハンドオフ先の基地局は、またブロードキャストデータを最初から送信してしまう。
これに対して、本実施形態においては、ブロードキャスト/マルチキャストサービスによる放送を受信している際に、ハンドオフ処理を行う場合は無線レイヤよりも上位の上位レイヤのパケットの受信進行具合の確認を行い、そのパケットが後少しで完成するならば、完成するまでハンドオフを待つ。その後BCMCSハンドオフメッセージ(BCMCS Handoff Message)を基地局に送信し、少しの間待ってからハンドオフを行う(図中の*部分)。
基地局は端末がハンドオフにかかる時間+マージン分ブロードキャストデータの放送をストップする。ハンドオフ先の基地局が無線通信端末が希望するコンテンツを新規に送信し始める場合(図中のIIの場合)、無線通信端末が次に受信を希望する上位レイヤのパケットから送信し始める。結果、端末にとってハンドオフ時にブロードキャストデータをLOSTすることなく、また同じデータを再受信することなくスムーズにハンドオフできる。
Claims (16)
- ブロードキャスト/マルチキャスト・サービスの放送を受信する受信手段と、
前記受信手段が前記放送を受信している際にハンドオフを行う場合、無線レイヤよりも上位レイヤのパケットの完成状況に基づいてハンドオフ処理を行うように制御する制御手段と、
を備える無線通信端末。 - 前記制御手段は、前記上位レイヤのパケットが完成するまでハンドオフ処理を保留するように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。 - 送信手段を備え、
前記制御手段は、前記上位レイヤのパケットが完成した場合、または前記上位レイヤのパケットの完成が所定時間以上かかる場合、ハンドオフを行う旨のメッセージを前記送信手段から送信するように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。 - 前記メッセージは、前記受信手段が受信している放送の識別情報と、前記受信している上位レイヤパケットのシーケンス番号と、ハンドオフ先の基地局情報と、を含む
ことを特徴とする請求項3記載の無線通信端末。 - 前記制御手段は、前記ハンドオフを行う旨のメッセージを送信した後、基地局からハンドオフの時間を指定した内容を含むメッセージを受信した場合、当該メッセージで指定された時間にハンドオフ処理を行うように制御する
ことを特徴とする請求項3記載の無線通信端末。 - ブロードキャスト/マルチキャスト・サービスの放送をする放送手段と、
無線通信端末から当該無線通信端末が受信している前記放送の識別情報と、当該無線通信端末が受信している無線レイヤよりも上位レイヤのパケットのシーケンス番号と、ハンドオフ先の基地局情報と、を含むハンドオフを行う旨のメッセージを受信する受信手段と、
前記ハンドオフ先の基地局に対して前記放送の識別情報と、前記上位レイヤのパケットのシーケンス番号を通知する通知手段と、
前記無線通信端末に対してハンドオフの時間を示すメッセージを送信する送信手段と、
を備える基地局。 - 前記受信手段が複数の無線通信端末からハンドオフを行う旨のメッセージを受信すると、前記送信手段は、最後に受信したメッセージを基準にハンドオツの時間を設定して送信する
ことを特徴とする請求項6記載の基地局。 - ブロードキャスト/マルチキャスト・サービスの放送をする放送手段と、
他の基地局から無線通信端末が受信している放送の識別情報と、当該無線通信端末が受信している無線レイヤよりも上位レイヤのパケットのシーケンス番号と、を受信する受信手段と、
前記無線通信端末がハンドオフしてきた後、前記受信した識別情報と上位レイヤのパケットのシーケンス番号に基づいて放送を行うように制御する制御手段と、
を備える基地局。 - ブロードキャスト/マルチキャスト・サービスの放送を受信している際にハンドオフを行う場合、無線レイヤよりも上位レイヤのパケットの完成状況に基づいてハンドオフ処理を行うように制御する
ことを特徴とするハンドオフ制御方法。 - 前記上位レイヤのパケットが完成するまでハンドオフ処理を保留するように制御する
ことを特徴とする請求項9記載のハンドオフ制御方法。 - 前記上位レイヤのパケットが完成した場合、または前記上位レイヤのパケットの完成が所定時間以上かかる場合、ハンドオフを行う旨のメッセージを送信するように制御する
ことを特徴とする請求項9記載のハンドオフ制御方法。 - 前記メッセージは、前記受信している放送の識別情報と、前記受信している上位レイヤパケットのシーケンス番号と、ハンドオフ先の基地局情報と、を含む
ことを特徴とする請求項11記載のハンドオフ制御方法。 - 前記ハンドオフを行う旨のメッセージを送信した後、基地局からハンドオフの時間を指定した内容を含むメッセージを受信した場合、当該メッセージで指定された時間にハンドオフ処理を行うように制御する
ことを特徴とする請求項11記載のハンドオフ制御方法。 - ブロードキャスト/マルチキャスト・サービスの放送し、
該放送を受信している無線通信端末から当該無線通信端末が受信している前記放送の識別情報と、当該無線通信端末が受信している無線レイヤよりも上位レイヤのパケットのシーケンス番号と、ハンドオフ先の基地局情報と、を含むハンドオフを行う旨のメッセージを受信し、
前記ハンドオフ先の基地局に対して前記放送の識別情報と、前記上位レイヤのパケットのシーケンス番号を通知する通知し、
前記無線通信端末に対してハンドオフの時間を示すメッセージを送信する
ことを特徴とする基地局制御方法。 - 前記放送を受信している複数の無線通信端末からハンドオフを行う旨のメッセージを受信すると、最後に受信したメッセージを基準にハンドオフの時間を設定して送信する
ことを特徴とする請求項14記載の基地局制御方法。 - ブロードキャスト/マルチキャスト・サービスの放送している他の基地局から、該放送を受信している無線通信端末が受信している放送の識別情報と、当該無線通信端末が受信している無線レイヤよりも上位レイヤのパケットのシーケンス番号と、を受信し、前記無線通信端末がハンドオフしてきた後、前記受信した識別情報と上位レイヤのパケットのシーケンス番号に基づいて放送を行うように制御する
ことを特徴とする基地局制御方法。
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