JP2006339682A - 太陽電池モジュールの固定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】例えば湖水面上に浮かぶフロート上に太陽電池モジュール10を固定する。ロールコータ法により、ブチルゴム製粘着剤45を塗布した後、ロールによって加圧することで、太陽電池モジュール10をステンレス板40に粘着固定する。更に、例えばステンレス製のスクリューネジ41によって太陽電池モジュール10をステンレス板40に確実に固定させるとともに、ステンレス板40をステンレス板固定部品47を介してフロートに固定させる。スクリューネジ41は、固定用フレーム44、端部シール用シーラント46、太陽電池モジュール10、及びブチルゴム製粘着シート45を貫通して、ステンレス板40まで圧入される。
【選択図】図5
Description
これに対して、ガラスカバーを用いない太陽電池モジュールも提案されている。
例えば、太陽電池モジュールがシート状部材と接する面の材質として、難接着性のフッ素系フィルム、又はポリエステル系フィルムが用いられているが、これに対して接着性が良い接着剤(例えばエポキシ系接着剤)を用いることが考えられる。
本発明の課題は、太陽電池モジュールを、簡単に、確実に、安価に様々な構造物に固定できる太陽電池モジュールの固定方法を提供することである。
図1は、一実施形態の太陽電池モジュール10の断面形状図である。
同図において、太陽電池モジュール10は、受光面側保護フィルム11、封止樹脂12、太陽電池セル13、裏面保護フィルム14より構成される。
上記太陽電池モジュール10の製造方法は、真空ラミネート法、ロールラミネート法等の方法が用いられる。
以下に説明する各実施例に用いられる太陽電池モジュール10は、各構成要素の材質が上記条件を満たすものであれば良く、状況に応じて適宜各構成要素を選択して、上記製造方法で製造したものを用いるものである。
糸21によって太陽電池モジュール10とシート状部材20とを縫い合わせる位置は、例えば、図2(a)に破線で示すように、太陽電池モジュール10の外周部及び各太陽電池セル13の間である。
図3(a)、(b)は、第1の実施例の太陽電池モジュール10をシート状部材20に縫い付けた一例を示すものである。
図3(a)において、レジャー用テント22の一部(一面)が上記シート状部材20に相当することになる。
図3(a)においては、太陽電池モジュール10は、例えば、受光面側保護フィルム11として厚さ23μmの4フッ化エチレン−エチレン共重合体フィルム(以下、“ETFE23”という)を用いる。封止樹脂12として厚さ0.5mmの加熱硬化性エチレン−酢酸ビニル共重合体シートを2枚用いる。太陽電池セル13としてポリイミド基板a−Siセルを用いる。そして、裏面保護フィルム14として上記“ETFE23”を用いるものとする。そして、例えば真空ラミネート法により製造する。
図3(b)において、簡易ドーム状構造物23のドーム状屋根材の一部が、シート状部材20に相当する。ドーム状屋根材の材質は、例えばガラス繊維強化ポリテトラフルオロエチレンシート(一般名;PTFE−ガラス布)である。
粘着材は、例えば、アクリル系粘着材、シリコーン系粘着材、ブチルゴム系粘着材、エチレンプロピレンゴム系粘着材、フッ素系粘着材等である。
このようにして、縫い合わせによって生じる微細な穴を塞ぎ、水漏れを防止する。
図4は、第2の実施例を説明するものであり、太陽電池モジュール10の取付先が、シート状部材の一種である金属板である場合の固定方法を説明する図である。金属板は、例えば、ステンレス板、フッ素系フィルム張り亜鉛鋼板、フッ素系塗料塗布亜鉛鋼板、アルミ板、ニッケル板、チタン板、銅板等である。
同図において、太陽電池モジュール10の取付先の金属板は、例えば、一般民家のトタン屋根の屋根用部材の一部であり、例えば厚さ0.4mmのフレキシブルなポリフッ化ビニル張り亜鉛鋼板30である。
第3の実施例は、例えば図6に示すように、湖水面上に浮かぶフロート上に太陽電池モジュール10を固定した太陽発電用のフロートとして用いられるものである。
同図において、太陽電池モジュール10は受光面側保護フィルム11として“FEP100”を用いる。裏面保護フィルム14としては、モジュール強度及び接着性を向上させる為に、ポリエステル不織布を用いる。
第3の実施例では、ロールコータ法により、ブチルゴム製粘着剤45を例えば1mm厚みで塗布した後、ロールによって加圧することで、太陽電池モジュール10を上記ステンレス板40に粘着固定する。更に、例えばステンレス製のスクリューネジ41によって太陽電池モジュール10をステンレス板40に確実に固定させるとともに、ステンレス板40をステンレス板固定部品47を介してフロート48に固定させる。ステンレス板40には、予め、スクリューネジ41を圧入する位置に下穴が開けられている。
図7(a)は、太陽電池モジュール10を固定用リング51に取り付けたものの断面図である。
第4の実施例では、太陽電池モジュール10の受光面側保護フィルム11及び裏面保護フィルム14として、例えば“FEP100”を用いる。また、太陽電池モジュールの大きさは、例えば、1000mm×3800mm(800mm×400mmの太陽電池セル;9枚入り)である。
図7(b)は、上記太陽電池モジュール10を建物53の壁面に設置されている被固定用パイプ52に取り付けた一例を示す。
被固定用パイプ52は、新たに建物53の壁面に設置するものであっても良いが、既に建物53の壁面等に配管されている給水/排水管等を利用する方が、太陽電池モジュール10の設置の手間・コストが低減できる。この場合、給水/排水管等のパイプの直径に適合した固定用リング51を用意すれば良い。
第5の実施例では、受光面側保護フィルム11及び封止樹脂12は、上記のように適宜選択すれば良い。
例えば、アルミ箔ラミネート1フッ素化ビニル樹脂、アルミ箔ラミネートポリエステル樹脂、4フッ化エチレン−エチレン共重合体、フッ化ビニリデン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、アクリル樹脂、2フッ化ビニリデン樹脂コートアクリル樹脂、ポリエステル樹脂等が用いられる。更に、加えて、裏面防湿シート状材料を用いる。この裏面防湿シート材料のベース樹脂として、軟質塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリメタクリレート、4フッ素化ポリエチレン共重合体(例えば、4フッ化エチレン−エチレン共重合体、4フッ化エチレン−6フッ素化プロピレン共重合体)、1フッ化ビニル樹脂、2フッ化ビニリデン樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂等が単独または併用して用いられる。更に、本実施例の裏面保護フィルム14は、繊維強化してある。強化用繊維は、例えば、綿、ガラス繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、テトロン(帝人、東レの商標名)繊維、ポリプロピレン繊維、アラミド繊維等の絶縁性のものを用いて、これらを単独または組合せて用いる。これらの繊維は、布、不織布等の布材として加工された後、例えばカレンダー法、ノッチタッチドライヤー法、ロールコータ法、ナイフコータ法、ヒートラミネータ法、ドライラミネータ法等の方法によって、裏面保護フィルム14を製造する。
例えば、図8に示すように、太陽電池モジュール10の周囲部分(10箇所)に貫通穴の空いたリベット61を設け、あるリベット61の軸(中空)に紐64を通し、この紐64をパイプ状支持体62又はパイプ状支持体63に巻いて、次のリベット61の軸(中空)に紐64を通すことを繰り返す。
パイプ状支持体62及びパイプ状支持体63は、太陽電池モジュール10の取付先に設けた(あるいは既に存在する)構造支持体であり、金属、プラスチック等のある程度の強度を有する棒状のものを四角形状に組合せたものである。
例えば、ベランダに太陽電池モジュール10を取り付けたい場合は、ベランダの手すりやフレーム等を上記構造支持体として利用すれば良い。そして、取付に必要なものは紐等で良いので安価であり、また取付作業も上記の如く単純なものであるので誰でも簡単に行うことができる。
11 受光面側保護フィルム
12 封止樹脂
13 太陽電池セル
14 裏面保護フィルム
20 シート状部材
21 糸
22 レジャー用テント
23 簡易ドーム状構造物
30 金属板(ポリフッ化ビニル張り亜鉛鋼板)
31 スクリューネジ
32 ゴム弾性体
33 防水シート
34 野字板
35 タルキ
40 ステンレス板
41 スクリューネジ
42 固定用フレーム
43 固定用フレーム
44 固定用フレーム
45 ブチルゴム製粘着シート
46 端部シール用シーラント
47 ステンレス板固定部品
48 フロート
51 固定用リング
52 被固定用パイプ
53 建物(ビル)
61 貫通穴を有するリベット
62 パイプ状支持体
63 パイプ状支持体
64 固定用紐
Claims (3)
- 太陽電池セルと該太陽電池セルを保護するフレキシブルシートを有し該フレキシブルシートが前記太陽電池セルの周囲部まである太陽電池モジュールを構造支持体に固定する際に、固定部材を、固定用フレーム、端部シール用シーラント、前記太陽電池セルの周囲部、及びブチルゴム製粘着シートを貫通させて前記構造支持体まで圧入させることで、前記太陽電池モジュールを前記構造支持体上に取り付けることを特徴とする太陽電池モジュールの固定方法。
- 前記太陽電池モジュールのフレキシブルシートは、前記太陽電池セルの受光面側を保護する受光面側保護用フィルムと、封止樹脂と、前記太陽電池セルの裏面側を保護する裏面側保護用フィルムより成ることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュールの固定方法。
- 前記受光面側保護用フィルムは、光波長400nmから800nmの全光線透過率が90%以上である材質のフィルムであり、前記封止樹脂は、弾性率が7000MPa以下で且つ光波長400nmから800nmの全光線透過率が90%以上である樹脂材料より成ることを特徴とする請求項2記載の太陽電池モジュールの固定方法。
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