JP2006339395A - 抵抗変化型素子および半導体装置 - Google Patents

抵抗変化型素子および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電界の印加による確実な電気特性の変化の検出を確保しながら、当該素子の面積を縮小し、当該素子を組み込む場合の電子回路の制限を低減し、設計における自由度を高いものとすることができる抵抗変化型素子および半導体装置を提供する。
【解決手段】 抵抗変化型素子10は、可変抵抗層13と、3電極2A、2B、2Cとを備える。可変抵抗層13は、電界が印加されることにより結晶相に変化が生じる特性を有する層である。そして、電極2Aと電極2Bとは、可変抵抗層13をその厚み方向に挟む状態に対向形成され、電極2Bと電極2Cとは、高誘電率層24を挟む状態に対向形成されている。
電極2Aと電極2Cとは、可変抵抗層13に電界を印加するための制御電極対として構成され、電極2Aと電極2Bとは、可変抵抗層23における抵抗値を検知するための読出電極対として構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、抵抗変化型素子および半導体装置に関し、特に、可変抵抗層に対する誘電層および電極の構成に関する。
ペロブスカイト構造を有する材料、中でも超巨大磁気抵抗(CMR;Colossal Magnetoresistive)材料は、磁場などの外部影響を受けて電気的な特性が変化するものであり、電子デバイスへの応用のための研究・開発がなされている。例えば、CMR材料の一例としては、Pr0.7Ca0.3MnO(以下では、「PCMO」と記載する。)材料等をあげることができ、この材料に対してパルスを1回以上印加することによって、その電気特性を変化させることができる。
従来の技術では、ペロブスカイト構造を有する材料を用いた素子を構成する場合に、CMR材料から構成される薄膜またはそのバルク材料に対して、2つの電極を形成し、これらの電極の間に電気的なパルスを印加するとともに、同じ電極対を用いてその電気特性の検出も行うという構成を採用する。ここで、単数又は複数の電圧パルスによる電場の強度は、CMR材料の電気特性を変化するように物理的状態を切り換えるのに十分な大きさであり、変化され得る特性の1つは、材料の抵抗である。その変化は、初期の変化を誘導するように使用されるパルスと反対の極性を用いると、逆の変化を示すことが可能となる。このような特性を有するCRM材料を用い、スイッチング素子に適用する技術が研究・開発されている(例えば、特許文献1、非特許文献1)。
これらの文献における従来技術について、図11を参照しながら説明する。
図11に示すように、Si基板521の表面から内方に向けての領域には、不純物拡散領域524が形成されており、ゲート酸化膜525とゲート電極526との積層体と、下部電極52Aが形成されている。ゲート電極526上には、ワード線527が積層され、一方、下部電極52A上には、PCMO材料層523、上部電極52Bが順に積層されている。この内、下部電極52Aと上部電極52BとでPCMO材料層523が挟まれた構成を有する領域が抵抗変化型素子として機能する領域となっている。
抵抗変化型素子としての領域は、例えば、下部電極52Aと上部電極52Bとの間に正極性パルスをかけた場合にセット状態(高抵抗状態)となり、負極性パルスをかけた場合にリセット状態(低抵抗状態)となる。また、図11に示すように、従来の抵抗変化型素子では、抵抗変化を利用するデータパスとして、電圧パルスを印加する下部電極52Aおよび上部電極52Bを用いている。
米国特許公報第6583003号公報 International Electron Device Meeting 2002年 テクニカル・ダイジェスト p.p.193
しかしながら、上記従来技術では、PCMO材料層523に対して電圧パルスを印加する電極52A、52Bをデータパスとして共用しているため、この素子領域を組み込んだ電子回路を構成する際に制限が多く、設計時における自由度を低いものとしている。例えば、この素子をスイッチとして使う場合には、スイッチを制御するための制御信号の入力と、スイッチング動作で制御されるデータ信号の読出しとの二種類の信号について、電極52A、52Bを共用することになり、二種類の信号を切り分けるためのスイッチング機能を付加することが必要となる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、電界の印加による確実な電気特性の変化の検出を確保しながら、当該素子を組み込む場合の電子回路の制限を低減し、設計における自由度を高いものとすることができる構成の抵抗変化型素子およびこの素子を備える半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、次のような特徴を有する。
(1) 本発明に係る抵抗変化型素子は、印加された電界に応じて抵抗値が変化し、当該変化後の抵抗値が不揮発的に保持される材料からなる可変抵抗層と、可変抵抗層をその厚み方向に挟む状態で形成された第1の電極および第2の電極とを有し、第1の電極を挟んで可変抵抗層と対向する状態に誘電層が形成され、さらに、この誘電層を挟んで第1の電極と対向する状態に第3の電極が形成されていることを特徴とする。
(2) 上記(1)の抵抗変化型素子において、第1の電極と第2の電極とは、第1の電極対を構成し、当該電極間における可変抵抗層の抵抗値を読み出すために用いられ、第3の電極と第2の電極とは、第2の電極対を構成し、可変抵抗層の抵抗値を変化させるための電界を印加するために用いられることを特徴とする。
(3) 上記(1)の抵抗変化型素子において、第2の電極を挟んで可変抵抗層と対向する状態に誘電層が形成され、さらに、この誘電層を挟んで第2の電極と対向する状態に第4の電極が形成されていることを特徴とする。
(4) 上記(3)の抵抗変化型素子において、第1の電極と第2の電極とは、第1の電極対を構成し、当該電極間における可変抵抗層の抵抗値を読み出すために用いられ、第3の電極と第4の電極とは、第2の電極対を構成し、可変抵抗層の抵抗値を変化させるための電界を印加するために用いられることを特徴とする。
(5) 上記(3)の抵抗変化型素子において、第1の電極と第2の電極とは、第1の電極対を構成し、当該電極間における可変抵抗層の抵抗値を読み出すために用いられ、第2の電極と第3の電極とは、第2の電極対を構成し、可変抵抗層における抵抗値を第1の値に変化させるための電界を印加するために用いられ、第1の電極と前記第4の電極とは、第3の電極対を構成し、可変抵抗層における抵抗値を第2の値に変化させるための電界を印加するために用いられることを特徴とする。
(6) 上記(1)〜(5)の何れかの抵抗変化型素子において、誘電層は、可変抵抗層が絶縁性を示す状態である場合における誘電率に対して−10(%)以上となる誘電率を有することを特徴する。
(7) 上記(1)〜(5)の何れかの抵抗変化型素子において、誘電層は、可変抵抗層が絶縁性を示す状態である場合における抵抗率よりも高い抵抗率を有することを特徴する。
(8) 上記(1)〜(5)の何れかの抵抗変化型素子において、誘電層は、化学組成式Aで表される材料を含み構成されており、当該化学組成式において、Aは、Al、Hf、Zr、Ti、Ba、Sr、Ta、La、Si、Yで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であり、Bは、O、N、Fで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であることを特徴する。
(9) 上記(1)〜(5)の何れかの抵抗変化型素子において、可変抵抗層は、巨大磁気抵抗材料を含み構成されていることを特徴する。
(10) 上記(1)〜(5)の何れかの抵抗変化型素子において、可変抵抗層は、化学組成式AA’(1−X)で表される材料を含み構成されており、当該化学組成式において、Aは、La、Ce、Bi、Pr、Nd、Pm、Sm、Y、Sc、Yb、Lu、Gdで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であり、A’は、Mg、Ca、Sr、Ba、Pb、Zn、Cdで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であり、Bは、Mn、Ce、V、Fe、Co、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Zr、Hf、Niで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であり、X、Y、Zの各々は、0≦X≦1、0≦Y≦2、1≦Z≦7の関係を有することを特徴する。
(11) 上記(1)〜(5)の何れかの抵抗変化型素子において、可変抵抗層は、化学組成式Pr0.7Ca0.3MnOで表される材料を含み構成されていることを特徴する。
(12) 本発明に係る半導体装置は、上記(1)〜(11)の何れかに記載の抵抗変化型素子を備えることを特徴とする。
(13) 上記(12)の半導体装置において、複数の抵抗変化型素子がマトリクス状に配され、当該複数の抵抗変化型素子により不揮発メモリ部が構成されていることを特徴とする。
(14) 上記(12)の半導体装置において、抵抗変化型素子は、フリップフロップに対して接続されており、当該フリップフロップへの電力供給停止時におけるデータバックアップ機能を果たす不揮発フリップフロップ部として構成されていることを特徴とする。
(15) 上記(12)の半導体装置において、マルチプレクサと、抵抗変化型素子を有し構成されたコンフィグレーションメモリとからなる不揮発ルックアップテーブル部を備えることを特徴とする。
(16) 上記(12)の半導体装置において、抵抗変化型素子は、スイッチング素子部として備えられていることを特徴とする。
(17) 上記(12)の半導体装置において、複数の論理素子セルを有し、抵抗変化型素子が挿入されてなる接続経路が各論理素子セル間に配されてなるプログラマブルロジック回路部を備えることを特徴とする。
(18) 上記(12)の半導体装置において、抵抗変化型素子を有するアナログ信号処理回路部を備えることを特徴とする。
(19) 上記(18)の半導体装置において、アナログ信号処理回路部では、電界の変化に応じて抵抗値が変化する抵抗変化型素子の特性を用い、出力値のバラツキを補償することを特徴とする。
(20) 上記(18)の半導体装置において、アナログ信号処理回路部では、電界の変化に応じて抵抗値が変化する抵抗変化型素子の特性を用い、出力応答の変更がなされることを特徴とする。
本発明に係る抵抗変化型素子は、上記(1)のように、第1の電極上に誘電層を挟んで対向形成された第3の電極を有し、少なくとも本発明に係る抵抗変化型素子では、少なくとも3つの電極を有する。このため、本発明に係る抵抗変化型素子では、3電極の中から選択した2電極を可変抵抗層に対して電界を印加するための電極対(制御電極対)として割り当て、残りの1電極を含む電極対を 可変抵抗層の抵抗値を読み出すための電極対(読出電極対)として割り当てることが可能となる。即ち、本発明に係る抵抗変化型素子では、制御とデータパスとを分離することができ、当該素子を組み込む際の電子回路の制限を低減するのに有効であり、電子回路の設計における自由度を高いものとすることができる優位性を有する。
なお、本発明に係る抵抗変化型素子において、3電極の中から2電極を選択する場合には、制御電極対として選択する場合にも、読出電極対として選択する場合にも電極間に可変抵抗層を介挿することが必須となる。
従って、本発明に係る抵抗変化型素子では、電界の印加による確実な電気特性の変化の検出を確保しながら、当該素子を組み込む場合の電子回路の制限を低減し、設計における自由度を高いものとすることができるという優位性を有する。
さらに、本発明に係る抵抗変化型素子では、制御電極対および読出電極対を、可変抵抗層に対して積層方向に形成することができるため、当該素子の素子面積を可変抵抗層における抵抗変化領域程度に縮小することが可能となる。また、読出電極対の間に、可変抵抗層における抵抗変化領域以外の領域を設ける必要が無いため、読出しマージンが向上するという優位性を有する。
例えば、可変抵抗層として、PCMO膜を用いた場合には、PCMOの低抵抗状態の抵抗率が0.1(Ω・cm)であり、これは配線(例えば Cu:1.67×10−6Ω・cm)よりはるかに高い。このため、読出電極対の間に、可変抵抗層における抵抗変化領域以外の領域を設けた場合は、読出しマージン(抵抗変化領域の高抵抗状態と低抵抗状態の抵抗の差)が減少するという問題が生じる。
これに対して、本発明に係る抵抗変化型素子では、制御電極対および読出電極対の構成について、例えば、次のような2つの構成を採用することができる。
・上記(2)のように、読出電極対を構成する第1の電極および第2の電極の一方の電極である第2の電極と第3の電極とで制御電極対とする構成にする。この場合には、第2の電極を制御電極および読出電極の共用電極となり、第1の電極が読出用の専用電極となる。従って、上記(2)に係る抵抗変化型素子では、電子回路の設計に際しての自由度が高く、素子自体の構成が簡易なものである。
・上記(3)のように、第1の電極、第2の電極、第3の電極に対し独立した第4の電極を設けておき、第1の電極と上記第2の電極との組み合わせを以って読出電極対を構成する。この抵抗変化型素子の構成を採用する場合には、制御とデータパスとの完全な分離が図られ、設計の自由度がより一層高いものとなる。また、上記(5)のように、第1の電極と上記第2の電極との組み合わせを以って読出電極対を構成する一方で、第2の電極と第3の電極との組み合わせを以って、可変抵抗層の抵抗値を第1の状態に変化させる(セット動作)ための制御電極対を構成し、第1の電極と第4の電極との組み合わせを以って、可変抵抗層の抵抗値を第2の状態に変化させる(リセット動作)ための制御電極対を構成する。これにより、互いに逆極性の電位を印加するセット動作とリセット動作とを別の電極対で行なうことが可能となるため、制御回路の構成が単純になる。
また、本発明に係る抵抗変化型素子は、上記(6)のように、誘電層として高誘電率層を介挿させる形態をとる場合に、低消費電力化を図ることが可能となる。即ち、上記従来の抵抗変化型素子では、可変抵抗層(PCMO層)の低抵抗状態における抵抗率が低く、リセット状態においてデータパスを流れる電流量が多く、消費電力が大きいという問題を有していた。これに対して、本発明に係る抵抗変化型素子では、上記(6)の構成を採用することで、電圧を誘電層(高誘電率)と可変抵抗層との積層構造に対し印加した場合に、制御電極対間を流れる貫流電流を削減することが可能であり、低消費電力化を図ることが可能となる。
また、本発明に係る抵抗変化型素子は、上記(7)の構成を採るとき、可変抵抗層が絶縁性を示す状態である場合において読出電極対間における高誘電率層でのリーク電流を抑制することができる。ここで、上記(8)の構成を採用すれば、高誘電率層を成膜する際における安定性という観点から望ましい。
本発明に係る半導体装置は、上記(12)のように、制御電極とデータパスとが分離された構成の抵抗変化型素子を備えることから、素子での電界の印加による確実な電気特性の変化の検出を確保しながら、電子回路の制限を低減し、設計における自由度を高いものとすることができる。本発明に係る半導体装置の一例としては、次のような装置をあげることはできる。
本発明では、例えば、不揮発メモリ部を備える半導体装置、不揮発フリップフロップ部を備える半導体装置、不揮発シフトレジスタ部を備える半導体装置、不揮発ルックアップテーブル部を備える半導体装置、プログラマブルロジック回路部を備える半導体装置、アナログ信号処理回路部を備える半導体装置などを実現するのに有効である。このような半導体装置に対して、上記本発明に係る抵抗変化型素子を適用すれば、上述のように電子回路の制限を低減し、設計における自由度を高いものとすることができる。
以下では、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下で説明する実施の形態および変形例などは、本発明における構成および作用を分かりやすく説明するために用いる一例であり、本発明は、以下の形態に限定を受けるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る抵抗変化型素子10について、図1を参照しながら説明する。図1(a)は、抵抗変化型素子10の要部を示す平面図であり、図1(b)は、抵抗変化型素子10における要部のY−Y’断面を示す模式断面図であり、図1(c)は、抵抗変化型素子10要部のX−X’断面を示す模式断面図であり、図1(d)は、抵抗変化型素子10の等価回路図である。
図1(b)、(c)に示すように、本実施の形態に係る抵抗変化型素子10では、基板(例えば、シリコン基板)11の主面上に、第1電極1Dが形成され、この上に高誘電率層14bが形成され、高誘電率層14bの上に第2電極1Aが形成され、第2電極1Aの上に可変抵抗層13が積層形成されている。さらに、可変抵抗層13の面上には、第3電極1Bが形成され、第3電極1Bの上に高誘電率層14aが形成され、高誘電率層14aの上に第4電極1Cが形成されている。
図1(b)、(c)に示す抵抗変化型素子10の構成を可変抵抗層13を基準としてみる場合には、可変抵抗層13をその厚み方向に挟む状態で第2電極1Aと第3電極1Bとが形成され、可変抵抗層13に対して第2電極1Aおよび第3電極1Bをそれぞれ挟んだ状態で高誘電率層14a、14bが形成されている。そして、高誘電率層14aを挟み第3電極1Bに対して対向する状態に第4電極1Cが形成され、高誘電率層14bを挟み第2電極1Aに対向する状態で第1電極1Dが形成されている。
図1(a)に示すように、第1電極1Dおよび第3電極1Bと、第2電極1Aおよび第4電極1Cとは、互いに交差する方向に配されている(図1(a)では、第1電極1Dおよび第2電極1Aは図示省略)。そして、高誘電率層14a、14bおよび可変抵抗層13は、交差領域に形成されている。
また、図1(b)、(c)に示すように、基板11上における残りの部分には、絶縁層12が形成されている。
可変抵抗層13は、電界が印加されることにより結晶相に変化が生じる特性を有し、ペロブスカイト構造を有する巨大磁気抵抗(CRM)材料から形成されている。具体的な材料としては、例えば、Pr0.7Ca0.3MnO(以下では、「PCMO」と記載する。)材料をあげることができる。 高誘電率層14aと14bは、例えば、化学組成式Ba(1−X)SrTiOで表される材料から構成されている。
抵抗変化型素子10における4つの電極1A、1B、1C、1Dの内、第1電極1Dと第4電極1Cとは、可変抵抗層13に電界を印加するための制御電極対として機能するものである。一方、第2電極1Aと第3電極1Bとは、可変抵抗層13における抵抗を検知するための読出電極対として機能するものである。
以上のように、抵抗変化型素子10は、4端子型の不揮発性抵抗変化型素子を構成する。
抵抗変化型素子10の駆動に際しては、第1電極1Dと第4電極1Cの間に、1回または複数回の電圧パルス(電界パルス)を印加し、この電圧パルスの印加により、可変抵抗層13の抵抗が変化する。そして、抵抗変化型素子10では、この抵抗の変化によって、可変抵抗層13を挟む第2電極1Aと第3電極1Bとの間に流れる電流が変化する。このような抵抗変化型素子10の等価回路図を図1(d)に示す。
図1(d)に示すように、本実施の形態に係る抵抗変化型素子10では、制御電極対を構成する第1電極1Dおよび第4電極1Cと、可変抵抗層13の抵抗変化を利用するデータパスとしての読出電極対を構成する第2電極1Aおよび第3電極1Bとが互いに独立した状態で、可変抵抗層13に対して形成されている。
また、もう1つの駆動方法は、第1電極1Dと第3電極1Bの間に、1回または複数回の電圧パルス(電界パルス)P1を印加し、この電圧パルスの印加により、可変抵抗層13の抵抗が変化する。これはセット動作である。そして、抵抗変化型素子10では、この抵抗の変化によって、可変抵抗層13を挟んで対向形成された第2電極1Aと第3電極1Bとの間を流れる電流が変化する。また、第2電極1Aと第4電極1Cの間に1回または複数回の電圧パルス(電界パルス)P2を印加し、この電圧パルスの印加により、可変抵抗層13の抵抗が変化する。このパルスP2は、P1のパルスの逆極性であって、リセット動作である。そして、抵抗変化型素子10では、この抵抗の変化によって、可変抵抗層13を挟む第2電極1Aと第3電極1Bとの間に流れる電流が変化する。
本実施の形態に係る抵抗変化型素子10では、第1電極1Dおよび第4電極1Cで構成される制御電極対と、第2電極1Aおよび第3電極1Bで構成される読出電極対とが、積層構造で互いに独立した状態で設けられている。このような構成を採用する抵抗変化型素子10では、当該素子を用いて電子回路を構成する際において、小面積で回路構成を簡易なものとすることができる。従って、抵抗変化型素子10を含む半導体装置を設計する際には、その自由度を高くすることができる。
また、抵抗変化型素子10では、制御電極対を構成する第1電極1Dおよび第4電極1Cが可変抵抗層13と高誘電層14a、14bを介して配置されている。このような積層構造を有する抵抗変化型素子10では、電圧パルス(電界パルス)を印加した場合に、第1電極1Dおよび第4電極1Cの間を流れる貫通電流を削減することができ、低消費電力化が図れる。
また、本実施の形態に係る抵抗変化型素子10では、読出し電極対を構成する第2電極1Aおよび第3電極1Bが可変抵抗層13をその厚み方向に挟んだ状態に積層構成されているので、第2電極1Aおよび第3電極1Bの間の余分な可変抵抗層を通らずに、抵抗変化のマージンの向上を図ることが可能となる。
なお、上記では、可変抵抗層13の形成にPCMO材料を用いることとしたが、これ以外にも例えば次のような材料を用いることができる。可変抵抗層13を構成する材料には、化学組成式AA’(1−X)で表される材料を用いることができ、化学組成式中のA、A’、BおよびX,Y,Zを次のように規定しておくことが望ましい。
※A;La、Ce、Bi、Pr、Nd、Pm、Sm、Y、Sc、Yb、Lu、Gdで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素
※A’;Mg、Ca、Sr、Ba、Pb、Zn、Cdで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素
※B;Mn、Ce、V、Fe、Co、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Zr、Hf、Niで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素
※0≦X≦1
※0≦Y≦2
※1≦Z≦7
さらに、可変抵抗層13の構成には、ペロブスカイト構造を有する高温超伝導(HTSC)材料などを用いることもできる。例えば、化学組成式Gd0.7Ca0.3BaCo5+5で表される材料を適用することが可能である。
また、可変抵抗層13の厚みは、約5(nm)〜500(nm)の範囲としておくことが望ましく、その形成には、パルスレーザ堆積法、スパッタリング法、電子ビーム蒸着法、熱蒸着法、有機金属堆積法、ゾルゲル堆積法、あるいは有機金属化学蒸着法などの堆積技術を用いることが可能である。
また、本実施の形態に係る抵抗変化型素子10では、高誘電率層14a、14bの材料としてペロブスカイト構造を有するBa(1−X)SrTiOで表される材料を用いていることから、高誘電率層14a、14bは、可変抵抗層13が絶縁性を示す状態である場合における誘電率と同等以上(−10%以上)の誘電率を有しており、可変抵抗薄膜層に電界が印加されやすくなる。なお、高誘電率層14a、14bの形成に際して用いることのできる材料としては、上記材料には限定されるものではないが、可変抵抗層13が絶縁性を示す状態である場合における誘電率に対して、−10%以上の誘電率を有しているものとすることが望ましい。具体的には、例えば、次のような材料を用いることができる。
※高誘電率層14aと14bの形成に用いることができる材料
化学組成式Aで表される材料を含み構成し、化学組成式におけるA、Bを次のように選択することが望ましい。
A;Al、Hf、Zr、Ti、Ba、Sr、Ta、La、Si、Yで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素
B;O、N、Fで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素
また、抵抗変化型素子10における高誘電率層14aと14bは、可変抵抗層13が絶縁相である場合における抵抗率以上の抵抗率を有しており、可変抵抗層13に電界が印加されやすくなる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る抵抗変化型素子20について、図2を参照しながら説明する。図2(a)は、抵抗変化型素子20の要部を示す平面図であり、図2(b)は、抵抗変化型素子20要部のY−Y’断面を示す模式断面図であり、図2(c)は、抵抗変化型素子20要部のX−X’断面を示す模式断面図であり、図2(d)は、抵抗変化型素子20の等価回路図である。
図2(b)、(c)に示すように、本実施の形態に係る抵抗変化型素子20は、基板(例えば、シリコン基板)21の主面上に、第1電極2Aが形成され、この上に可変抵抗層23が積層形成されている。さらに、可変抵抗層23の面上には、第2電極2Bが形成され、第2電極2Bの上に高誘電率層24が形成され、高誘電率層24の上に第3電極2Cが形成されている。
図2(b)、(c)に示す抵抗変化型素子20を可変抵抗層23を基準としてみる場合には、可変抵抗層23を挟んで一方に第1電極1Aが形成され、他方に第2電極2Bが形成されている。そして、第2電極2Bを挟んで可変抵抗層23と対向する状態に高誘電率層24が形成されており、さらに、この高誘電率層24を挟んで第2電極2Bと対向する状態に第3電極2Cが形成されている。
図2(a)に示すように、第1電極2Aおよび第3電極2Cと第2電極2Bとは、互いに交差する方向に配されている(図2(a)では、第1電極2Aは図示省略)。
図2(b)、(c)に示すように、可変抵抗層23および高誘電率層24は、上記交差領域に形成されており、基板21上における他の部分には、絶縁層22が形成されている。
抵抗変化型素子20における3電極2A、2B、2Cの内、第1電極2Aと第3電極2Cとは、可変抵抗層13に電界を印加するための制御電極対として構成されているものであり、第1電極2Aと第2電極2Bで可変抵抗層23における抵抗を検知するための読出電極対を構成している。即ち、本実施の形態に係る抵抗変化型素子20では、上記実施の形態1と相違し、制御電極対を構成する一方である第1電極2Aを読出電極対の構成電極として共用している。
このように、本実施の形態に係る抵抗変化型素子20では、図2(d)に示すように3端子型の不揮発性抵抗変化型素子として構成されている。
抵抗変化型素子20の駆動に際しては、第1電極2Aと第3電極2Cの間に、1回または複数回の電圧パルス(電界パルス)を印加し、この電圧パルスの印加により、可変抵抗層23の抵抗が変化する。そして、抵抗変化型素子20では、この抵抗の変化によって、可変抵抗層13を挟む第1電極2Aと第2電極2Bとの間を流れる電流が変化する。このような抵抗変化型素子20の等価回路図を図2(d)に示す。
本実施の形態に係る抵抗変化型素子20は、3端子型の形態を有しており、第1電極1Aと第3電極2Cとで構成される制御電極対と、第1電極2Aと第2電極2Bとで構成される読出電極対とが別系統として形成されている。このため、本実施の形態に係る抵抗変化型素子20においても、電圧パルスを印加する制御とデータパスを確実に分離することができ、電子回路を設計する際の設計の自由度を高くすることができるという優位性を有する。また、本実施の形態に係る抵抗変化型素子20は、上記実施の形態1に比べて素子における電極形成数を第4電極の分だけ低減することができ、素子自体の構成を簡易なものとすることができる。
(実施の形態3)
以下では、上記抵抗変化型素子10、20を適用した半導体装置について、一例を用いて説明する。
実施の形態3に係る半導体装置30について、図3を用いて説明する。なお、図3では、半導体装置30が有するメモリアレイ構成の一部を示す。
図3に示すように、本実施の形態に係る半導体装置30は、読出しワード線RWL0〜RWL3と書込みワード線WWL0〜WWL3が、互いに平行であって交互に配設され、これらのワード線RWL0〜RWL3、WWL0〜WWL3に対して交差する方向に、ビット線BL0〜BL3が配設されている。そして、読出しワード線RWL0〜RWL3および書込みワード線WWL0〜WWL3とビット線BL0〜BL3との各交差部分には、不揮発抵抗変化型素子RC3が形成されている。
上記各交差部分における不揮発抵抗変化型素子RC3は、上記実施の形態2に係る抵抗変化型素子20が用いられており、制御電極対の一方の電極に接続される端子Aをロー(Row)方向において共通に接続することにより、書込みワード線WWL0〜WWL3を構成し、読出電極対の一方の電極に接続される端子Sをロー方向において共通に接続することにより、読出しワード線RWL0〜RWL3を構成する。また、不揮発抵抗変化型素子RC17は、制御電極対の一方と読出電極対の一方との共用電極としての電極に接続される端子Dをコラム(Column)方向において共通に接続することにより、ビット線BL0〜BL3を構成する。このような接続形態をもって、半導体装置30では、メモリアレイが構成されている。
メモリの初期化動作は、全てのビット線BL0〜BL3を接地し、一本の書込みワード線WWL0に沿う全てのビット線BL0〜BL3上の不揮発抵抗変化型素子RC3に対して、正極性のパルスを与える。これにより、不揮発抵抗変化型素子RC3は、同じレベルの高抵抗状態に変化する。残りの書込みワード線WWL1〜3に対して、上記プロセスを繰り返すことによって、メモリアレイ全体が同じ高抵抗状態に設定され、抵抗変化させる電圧の極性も設定される。
メモリの通常動作は、複数の書込みワード線WWL0〜WWL3の中から選択された1本(仮に、WWL(k)とする。)と複数のビット線BL0〜BL3の中から選択された1本(仮に、BL(l)とする。)との間にプログラミング電圧を印加しながら、残りの書込みワード線、読出しワード線およびビット線をフローティングに設定して、他のワード線とビット線との間に信号が流れないようにすることにより、上記選択された書込みワード線WWL(k)とビット線BL(l)に接続された不揮発抵抗変化型素子RC3(kl)の抵抗が変化する。
半導体装置30におけるメモリアレイでは、不揮発抵抗変化型素子RC3がプログラムされると、データを読み出すことが可能である。1本の読出しワード線RWL(m)および1本のビット線BL(n)の全体にわたって電圧を印加しつつ、残りの書込みワード線、読出しワード線、およびビット線をフローティングに設定し、ビット線と残りのワード線との間に信号が流れないようにする。このような操作の実施により、半導体装置30におけるメモリアレイでは、上記プログラムが実行された不揮発抵抗変化型素子RC3(mn)からデータが読み出される。次いで、ビットの出力が、不図示の読出し回路を用いて、ビット線に読み出される。
本実施の形態に係る半導体装置30では、不揮発抵抗変化型素子RC3における可変抵抗層の抵抗変化領域(上記実施の形態2などを参照。)での抵抗の変化を論理値に対応させることで、論理値を抵抗変化型素子RC3に記憶させることが可能となり、簡単な構成で、且つ、それに加えて消費電力の低いメモリを実現することが可能となる。
(変形例1)
変形例1に係る半導体装置40について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係る半導体装置40の構成の内、一部のメモリアレイを示す回路図である。
図4に示すように、本実施の形態に係る半導体装置40は、上記実施の形態3に係る半導体装置30に対して、不揮発抵抗変化型素子RC4を4端子型の素子に置き換え、それに伴いビット線を書込みビット線WBL0〜WBL3と読出しビット線RBL0〜RBL3とに分割しているところが相違している。
半導体装置40では、書込みワード線WWL0〜WWL3および読出しワード線RWL0〜RWL3と、書込みビット線WBL0〜WBL3および読出しビット線RBL0〜RBL3との各交差部分に、4端子型の不揮発抵抗変化型素子RC4がマトリクス状に配され、図4では、4×4のメモリアレイが構成されている。不揮発抵抗変化型素子RC4は、上記実施の形態1に係る抵抗変化型素子10と同様の構成を有するものが用いられている。
不揮発抵抗変化型素子RC18の制御電極対の一方の電極に接続の端子Aをロー方向において共通に接続することにより、書込みワード線WWL0〜WWL3を構成し、制御電極対の他方の電極に接続の端子Bをコラム方向において共通に接続することにより、書込みビット線WBL0〜WBL3を構成し、読出電極対の一方の電極に接続の端子Sをロー方向において共通に接続することにより、読出しワード線RWL0〜RWL3を構成し、読出電極対の他方の電極に接続の端子Dをコラム方向において共通に接続することにより、読出しビット線RBL0〜RBL3を構成し、これによりメモリアレイを構成している。
図4に示す構成の半導体装置40において、メモリの初期化動作は、全てのビット線WBL0〜WBL3、RBL0〜RBL3を接地し、1本の書込みワード線WWL0に沿う全てのビット線WBL0〜WBL3、RBL0〜RBL3上の不揮発抵抗変化型素子RC4に対して正極性のパルスを与えて、同じレベルの高抵抗状態とする。残りの書込みワード線WWL1〜3に対して上記プロセスを繰り返すことによって、メモリ全体が同じレベルの高抵抗状態に設定され、抵抗変化させる電圧の極性も設定される。
メモリの通常動作は、複数の書込みワード線WWL0〜WWL3の中から選択される1本(仮に、WWL(k)とする。)と、複数の書込みビット線WBL0〜WBL3の中から選択される1本(仮に、WBL(l)とする。)との間にプログラミング電圧を印加しつつ、残りの書き込みワード線、読み出しワード線、およびビット線をフローティングに設定し、他のワード線とビット線との間に信号が流れないようにする。このようなプログラムを実行することにより、上記選択された書込みワード線WWL(k)と書込みビット線WBL(l)に接続された不揮発抵抗変化型素子RC4(kl)の抵抗が変化する。
上述のように不揮発抵抗変化型素子RC4(kl)にプログラムが実行されると、データを読み出すことが可能である。RC4(kl)における読出しワード線RWL(k)および読出しビット線RBL(l)全体にわたって電圧を印加しつつ、残りの書込みワード線、読み出しワード線およびビット線をフローティングに設定し、プログラムされた不揮発抵抗変化型素子RC4(kl)におけるビット線と残りのワード線との間に信号が流れないようにする。そして、このような処理により、上記プログラムされた不揮発抵抗変化型素子RC4(kl)からデータが読み出される。次いで、ビットの出力が、不図示の読出し回路を用いて、ビット線に読み出される。
本変形例に係る半導体装置40では、上記実施の形態1に係る抵抗変化型素子10を不揮発抵抗変化型素子RC4に適用し、不揮発抵抗変化型素子RC4の抵抗変化膜の抵抗変化領域における抵抗の変化を論理値に対応させることで、論理値を抵抗変化型素子に記憶させることが可能となる。このため、本変形例に係る半導体装置40では、簡単な構成で、且つ、それに加えて消費電力の低いメモリアレイを有する。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る半導体装置50について、図5〜8を用いて説明する。
1.半導体装置190の全体構成
図5は、(a)が本実施の形態に係る半導体装置190の構成の一部であるプログラマブルロジックデバイスを示すブロック構成図であり、(b)がその内のスイッチポイント193を示す模式回路図であり、(c)がスイッチポイント193に用いられている不揮発抵抗変化型素子を示す等価回路図である。
図5(a)に示すように、本実施の形態に係る半導体装置190のプログラマブルロジックデバイスは、複数の論理回路セル191、複数のルーティング用配線192および複数のルーティング用スイッチポイント193から構成されている。この内、複数の論理回路セル191は、マトリクス状に配されており、ルーティング用配線192(11)〜192(22)とルーティング用配線192(31)〜192(42)および接続用配線192(51)〜192(62)などにより互いが接続されている。そして、各ルーティング用配線192(11)〜192(42)および接続用配線192(51)〜192(62)の所定の交差ポイントにスイッチポイント193が設けられている。
スイッチポイント193は、上記実施の形態1あるいは2に係る抵抗変化型素子と同様の構成を有する複数の抵抗変化型素子がスイッチング素子として設けられ構成されている。
2.スイッチポイント193の構成
図5(b)に示すように、本実施の形態に係る半導体装置190が有するスイッチポイント193は、ルーティング用配線192(a)〜192(d)に対して、抵抗変化型素子からなるスイッチS1〜S6が介挿されている。スイッチS1〜S6は、図5(c)の等価回路で示される4端子型の不揮発抵抗変化型素子で構成されている。即ち、スイッチS1〜S6は、上記実施の形態1に係る抵抗変化型素子10を用いることができる。なお、スイッチS1〜S6には、各々の制御電極対に対して電圧パルスの印加を行うための書込みワード線などが接続されているが、図5(a)および図5(b)などでは、図示を省略する。
3.半導体装置190の駆動
半導体装置190の駆動は、例えば、次のような形態をもってなされる。
スイッチS1の端子S(スイッチS1における読出電極対の一方の電極に接続される端子)が、ルーティング用配線192(a)と接続し、スイッチS1の端子D(スイッチS1における読出電極対の他方の電極に接続される端子)が、ルーティング用配線192(d)と接続し、スイッチS1の制御電極対に接続の端子Aと端子Bとの間に電圧パルスを1回または複数回印加することによって、端子Sと端子Dとの間の抵抗を変化させる。スイッチS1の端子Sと端子Dとの間の抵抗が高抵抗状態になった場合は、ルーティング用配線192(a)とルーティング用配線192(d)が切断され、スイッチS1の端子Sと端子Dとの間の抵抗が低抵抗状態になった場合には、ルーティング用配線192(a)とルーティング用配線192(d)との間が接続される。なお、端子Aおよび端子Bへの電圧パルスの印加回路は不図示である。
4.論理回路セル191の一例
上記半導体装置190における論理回路セル191の一例について、図6〜8を用いて説明する。
図6に示すように、本実施の形態に係る半導体装置190が備える論理回路セル191は、ルックアップテーブル(LUT)194と不揮発フリップフロップ(F.F)195とマルチプレクサ196から構成されている。この内、ルックアップテーブル194は、図7に示す構成を有し、フリップフロップ195は、図8に示す構成を有する。
4−1.ルックアップテーブル194の構成
図7に示すように、本実施の形態に係る論理回路セル191が有するルックアップテーブル194は、2入力1出力型の構成を有するものであり、入力信号IN1、IN2が入力され、出力信号Lが出力されるマルチプレクサ部197aと、不揮発メモリセルがマトリクス状に配置されてなるコンフィグレーションメモリ部197bとから構成される。コンフィグレーションメモリ部197aの不揮発メモリセルにおいて、4端子型の不揮発抵抗変化型素子196Rの制御電極の一端が制御線WL0〜WL3と接続され、他端は接地線GNDと接続されている。
また、読出電極の一端は抵抗素子196R2を介して電源Vccと接続され、他端は接地されている。4端子型の不揮発性抵抗変化型素子196Rと抵抗素子196R2とを接続する端子は、インバータを介してマルチプレクサ部197aと接続されている。ここで、抵抗素子192R2の抵抗値は抵抗変化型素子196Rにおける高抵抗状態の抵抗値を設定する役割を果たす。
コンフィグレーションメモリ部197bにおける抵抗変化型素子196Rへの書込み動作は、例えば、制御線WL0〜WL3とGNDとの間に電圧パルスを印加することにより実行することができる。通常動作の際には、抵抗変化型素子196Rと抵抗素子196R2とを接続する端子の電位がルックアップテーブル191のコンフィグレーションデータとなる。
4−2.不揮発フリップフロップ195の構成
図8に示すように、本実施の形態に係る半導体装置190の論理回路セル191が有する不揮発フリップフロップ195は、フリップフロップ回路部198と、4端子型の不揮発抵抗変化型素子199Rを用いて構成された不揮発メモリ部199とから構成される。
フリップフロップ部198の内部ノードは、トランジスタ199T1を介して不揮発抵抗変化型素子199Rの読出電極の一端と接続され、また、トランジスタ199T3と書込回路を介して抵抗変化型素子199Rの制御電極の一端と接続されている。フリップフロップ回路部198の出力は、トランジスタ199T2を介して抵抗素子199R2の一端と接続され、また、トランジスタ199T4と書込み回路を介して不揮発抵抗変化型素子199Rの制御電極の他端と接続されている。抵抗変化型素子199Rの読出電極の他端と抵抗素子199R2の他端とは、接地されている。
トランジスタ199T1とトランジスタ199T2とは、読出制御線RWを介した制御信号によって制御され、トランジスタ199T3とトランジスタ199T4とは、書込制御線WWを介した制御信号によって制御されている。抵抗素子199R2の抵抗値は抵抗変化型素子199Rの高抵抗状態の抵抗値と低抵抗状態の抵抗値の間の値(望ましくは、その中間値)に設定されている。
フリップフロップ回路部198から不揮発メモリ部199へデータを書込む際には、読出制御線RWへの信号をロー(Low)状態にすることにより、トランジスタ199T1とトランジスタ199T2とをオフ状態とし、書込制御線WWへの信号をハイ(High)状態にすることにより、トランジスタ199T3とトランジスタ199T4とをオン状態とし、書込み回路を介してフリップフロップ回路部198で保存されている値に応じて、不揮発メモリ部199における抵抗変化型素子199Rの抵抗を変化させる。
不揮発メモリ部199からフリップフロップ回路部198へデータを読出す際には、予めフリップフロップ回路部198の電源をオフ状態にしておき、書込制御線WWへの信号をロー状態にし、読出制御線RWへの信号をハイ状態として、フリップフロップ回路部198に電圧を印加することによって、抵抗変化型素子199Rと抵抗素子199R2の抵抗値の差で保存されたデータをフリップフロップ回路部198に転送する。このような不揮発フリップフロップ195を複数個接続することによって、不揮発シフトレジスタを構成することができる。
本実施の形態に係る半導体装置190では、抵抗変化型素子の抵抗変化膜の抵抗変化領域における抵抗の変化を論理値に対応させることで、簡易な構成を実現することができ、また、それに加えて消費電力の低減を図ることができる。そして、本実施の形態に係る半導体装置190では、上記実施の形態1の抵抗変化型素子10を用いることによって、不揮発性フリップフロップ195、不揮発性ルックアップテーブル194、不揮発性レジスタ等のプログラマブルロジックデバイスを有する構成を実現することが可能となる。
なお、上記実施の形態1に係る抵抗変化型素子を有しない従来のルックアップテーブルでは、常に電圧を印加しておく必要があるが、本実施の形態に係る半導体装置190が備えるルックアップテーブル194は、上記実施の形態1などに係る抵抗変化型素子を備えることから不揮発性の素子となっている。
また、本実施の形態に係る半導体装置190では、回路を構成する上で望ましい4端子型の不揮発性可変抵抗素を用いたが、回路構成を変更することによって上記実施の形態2などの3端子型の不揮発性抵抗変化型素子を用いることも可能である。
(実施の形態5)
実施の形態5に係る半導体装置200について、図9(a)を用いて説明する。図9(a)は、実施の形態1に係る4端子型の不揮発抵抗変化型素子を用いて構成されたアナログ電源回路を有する半導体装置200の構成を示す模式回路図である。
図9(a)に示すように、半導体装置200では、バッテリ201の一端が接地され、他端が電源回路の電源入力端子Vinに接続されている。電源入力端子Vinは、トランジスタTrの入力(エミッタ)端子に接続され、トランジスタTrの出力(コレクタ)端子は、電源供給ラインン202を介して所定の負荷(不図示)に接続されている。電源供給ライン202は、分圧部203に接続されており、分圧部203は、分圧された電圧を出力するための分圧取出ライン204を介して、オペアンプAMP(a)の反転入力端子”−”に接続され、オペアンプAMP(a)の非反転入力端子”+”は、基準電圧Vrefに接続されている。そしてオペアンプAMP(a)の出力側は、トランジスタTrの制御端子(ベース)端子に接続されている。
半導体装置200では、トランジスタTrからの出力電圧を分圧部203で分圧し、分圧された電圧をオペアンプAMP(a)が基準電圧Vrefの基準電圧と等しくなるようにフィードバック制御してトランジスタTrのベースに出力し、出力電圧が所定の電圧値となるように制御する。
分圧部203を構成する抵抗群の抵抗値は、製造プロセスによってばらつきが生じやすく、出力電圧に厳しい精度が要求される場合には、分圧する抵抗比を高精度に調整するために抵抗値の調整が行われる。分圧部203は、上記実施の形態1などに係る抵抗変化型素子10と同様の構成を有する4端子型の不揮発性抵抗変化型素子203R1、203R2から構成されている。不揮発性抵抗変化型素子203R1の制御端子Aと制御端子B、および不揮発性抵抗変化型素子203R2の制御端子Cと制御端子Dとの各間に電圧パルスを印加し、印加する電圧パルスのパルス数を制御することによって目標となる抵抗値に調整する。
本実施の形態に係る半導体装置200では、上記抵抗変化型素子10と同様の構成を有する不揮発性抵抗変化型素子203R1、203R2を備え、この抵抗変化型素子203R1、203R2の可変抵抗層の抵抗変化領域(上記実施の形態1、2を参照。)における抵抗の変化を変調することで、簡易な構成の電子回路を実現することができ、また、それに加えて消費電力の低減を図ることが可能なアナログ電源回路を有する構成を実現することが可能となる。
(実施の形態6)
実施の形態6に係る半導体装置205について、図9(b)を用いて説明する。図9(b)は本実施の形態に係るアナログ微分回路を有する半導体装置205の構成を示す模式回路図である。
図9(b)に示すように、半導体装置205では、信号入力端子Vinが抵抗素子R1とコンデンサ素子206Cを介してオペアンプAMP(b)の反転入力端子”−”に接続され、オペアンプAMP(b)の非反転入力端子”+”が抵抗R2を介して接地されている。また、オペアンプAMP(b)の反転入力端子”−”が上記実施の形態1に係る抵抗変化型素子10と同様の構成を有する4端子型の不揮発抵抗変化型素子207Rを介してオペアンプAMP(b)の出力端子Voutに接続されている。
半導体装置205では、アナログ微分回路の入力値を、コンデンサ206Cと抵抗変化型素子207Rの値によって出力し、抵抗変化型素子207Rの値を変化させることによって、出力応答を変更する。抵抗変化型素子207Rの制御端子Aと制御端子Bとの間に電圧パルスを印加し、印加パルスのパルス数を制御することによって目標となる抵抗値に調整する。
本実施の形態に係る半導体装置205では、上記実施の形態1に係る抵抗変化型素子10と同様の構成を有する不揮発性抵抗変化型素子207Rを備え、この不揮発性抵抗変化型素子207Rの抵抗変化膜の抵抗変化領域(上記実施の形態1を参照。)における抵抗の変化を変調することで、簡易な構成の電子回路を実現することができ、また、それに加えて消費電力の低減を図ることが可能なアナログ微分回路を有する構成を実現することが可能となる。
なお、本実施の形態および上記実施の形態5の半導体装置200、205のように、中に備える不揮発抵抗変化型素子203R1、203R2、207Rをアナログ回路に適用する場合の、抵抗変化型素子203R1、203R2、207Rの電界と抵抗変化率との関係を図10に示す。
図10に示すように、抵抗変化型素子203R1、203R2、207Rでは、印加する電圧パルスによって発生する電界と、電気抵抗の変化率とは比例関係を示す。このように抵抗変化型素子では、可変抵抗層の抵抗変化領域における電界を変化させるとき、その結晶相は、金属相(導電性を示す第2の状態)、絶縁相(絶縁性を示す第1の状態)、あるいはそれらが混在した相(第1の状態と第2の状態が混在した第3の状態)へと遷移する。
(その他の事項)
上記実施の形態1〜6および変形例1では、本発明に係る抵抗変化型素子および半導体装置の構成および作用面での特徴を分かりやすく説明するために、一例を用いたが、本発明は、これらに限定を受けるものではない。例えば、上記実施の形態1〜2では、基板11、21の材料としてシリコンを例にあげたが、基板材料として、この他にLaAlO、TiNまたは他の材料等のアモルファス、多結晶または単結晶のいずれかである任意の適切なものを用いることができる。
また、上記実施の形態1〜2では、電極1A、2Aおよび電極1B、2B、電極1C、2C、電極1D、2Dを導電酸化物または他の導電材料を用いて形成することができる。これらの電極形成において望ましい導電材料としては、その面上にペロブスカイト構造を有する材料のエピタキシャル成長が可能となる、例えば、YBaCu(YBCO)等の材料をあげることができる。さらに、電極形成に望ましい材料としては、プラチナをあげることができる。
また、上記実施の形態1〜2では、可変抵抗層13、23の形成材料として、Pr0.7Ca0.3MnO(PCMO)材料を一例に用いたが、電気信号に応答して電気特性(電気抵抗)が変化する特性を有する材料であって、素子の抵抗の初期状態が低抵抗状態であり、電圧パルスを1回または複数回印加することにより高抵抗状態に変化するような材料を用いればよい。具体的な使用可能材料としては、例えば、ペロブスカイト構造を有する超巨大磁気抵抗(CMR)材料または高温超伝導(HTSC)材料等をあげることができる。用いるのに適する高温超伝導材料の一例としては、Gd0.7Ca0.3BaCo5+5をあげることができる。
また、抵抗変化型素子における可変抵抗層の厚みは、約5(nm)〜約500(nm)の範囲とすることが望ましい。
また、抵抗変化型素子の製造過程において、パルスレーザ堆積、rfスパッタリング、電子ビーム蒸着、熱蒸着、有機金属堆積、ゾルゲル堆積、および有機金属化学蒸着を含む任意の適切な堆積技術を用いて可変抵抗層を堆積することが可能である。
また、上記実施の形態1〜2では、高誘電率層14a、14b、24形成に適した材料として、ペロブスカイト構造を有するBa(1−X)SrTiOで表される材料を一例とし用いたが、これに限らず、可変抵抗層が絶縁相である場合における誘電率に対して、−10(%)以上の誘電率を有しているHigh−K材料であれば用いることができる。一例としては、SrTiOをあげることができる。
また、上記実施の形態1〜2に係る高誘電率層の形成には、パルスレーザ堆積法、スパッタリング法、電子ビーム蒸着法、熱蒸着法、有機金属堆積法、ゾルゲル堆積法、および有機金属化学蒸着法などを含む種々の堆積技術を用いて実施することが可能である。
上記実施の形態1〜6および変形例1に係る抵抗変化素子に印加する電圧パルスは、可変抵抗層を損傷させずに抵抗変化領域の抵抗率を変化させることが可能な範囲内の電圧であれば採用することができる。望ましくは、電界が350(kV/cm)以上となる電圧パルスを印加する。あるいは、電流密度が1×10(A/cm)程度となる電圧パルスを印加する。本発明に係る抵抗変化型素子では、上述のように、図10に示す電圧パルスによる抵抗変化率の電界依存性を有する。
なお、抵抗変化型素子に対する電圧パルスの印加条件としては、パルスの電圧値およびパルス幅を固定し、パルスの印加回数を変化させることによって、素子の電気抵抗を変化させる方法を採ることができる。ここで、素子に印加する電圧値は、1.2(V)〜5(V)の範囲内で設定することが望ましい。また、パルス幅に関しては、2(nsec.)〜3(μsec.)の範囲内で設定することが望ましい。そして、印加電圧パルスにおける立上リと立下リ時間は、10(nsec.)以下とすることが望ましい。
また、電圧パルスの他の印加条件としては、パルスの電圧値を固定しておき、パルス幅の変化を変化させ、パルス幅の制御によって抵抗変化させる方法を採ることもできる。このときの印加電圧パルスの電圧値を、1.2(V)〜5(V)の範囲内で設定することが望ましく、パルスの立上リと立下リ時間を、10(nsec.)以下に設定することが望ましい。
さらに、電圧パルスの他の印加条件としては、パルス幅を固定し、電圧値の変化によって素子の電気抵抗を変化させる方法を採ることもできる。このとき、印加電圧パルスにおけるパルス幅を、2(nsec.)〜3(nsec.)の範囲内で設定し、パルスの立上リと立下リ時間を、10(nsec.)以下に設定することが望ましい。
本発明の不揮発可逆抵抗変調素子は、不揮発メモリ、プログラマブルロジックデバイス、アナログ回路出力値のばらつき補償、アナログ信号処理回路の出力応答変更のとして有用である。
(a)は、実施の形態1に係る抵抗変化型素子10の要部模式平面図であり、(b)は、当該要部のY−Y’断面を示す模式断面図であり、(c)は、当該要部のX−X’断面を示す模式断面図であり、(d)は、等価回路図である。 (a)は、実施の形態2に係る抵抗変化型素子20の要部模式平面図であり、(b)は、当該要部のY−Y’断面を示す模式断面図であり、(c)は、当該要部のX−X’断面を示す模式断面図であり、(d)は、等価回路図である。 実施の形態3に係る半導体装置30におけるメモリアレイ構成を示す要部模式回路図である。 変形例1に係る半導体装置40におけるメモリアレイ構成を示す要部模式回路図である。 (a)は、実施の形態4に係るプログラマブルロジックデバイス190を示す要部ブロック構成図であり、(b)は、プログラマブルロジックデバイス190におけるスイッチポイント193を示す模式構成図であり、(c)は、スイッチポイント193に構成されている不揮発抵抗変化型素子S1〜S6の等価回路図である。 プログラマブルロジックデバイス190における論理回路セル191の一例を示すブロック構成図である。 論理回路セル191を構成する2入力1出力ルックアップテーブル部194を示すブロック構成図である。 論理回路セル191を構成する不揮発フリップフロップ195を示すブロック構成図である。 (a)は、実施の形態5に係る半導体装置200を示す模式回路図であり、(b)は、実施の形態6に係る半導体装置205を示す模式回路図である。 抵抗変化型素子における抵抗変化率の電界依存性を示す特性図である。 従来技術に係る抵抗変化型素子の構成を示す要部模式断面図である。
符号の説明
1A、2A、1B、2B、1C、2C、1D、10A、10B、10C、10D.電極
11、21、101.基板
12.絶縁層
14a、14b、24、104a、104b.高誘電率層
13、23、103.可変抵抗層
103a.可変抵抗領域
190.プログラマブルロジックデバイス
191.論理回路セル
192(1)〜192(4).ルーティング用配線
193.スイッチポイント
194.ルックアップテーブル
195.不揮発フリップフロップ
196.マルチプレクサ部
197.コンフィグレーションメモリ部
198.フリップフロップ回路部
199.不揮発メモリセル部
200、205.半導体装置
201.電源
202.電源供給ライン
203.分圧部
204.分圧取出ライン
WWL0〜WWL3.書き込みワード線
WBL0〜WBL3.書き込みビット線
RWL0〜RWL3.読み出しワード線

Claims (20)

  1. 印加された電界に応じて抵抗値が変化し、当該変化後の抵抗値が不揮発的に保持される材料からなる可変抵抗層と、
    前記可変抵抗層をその厚み方向に挟む状態で形成された第1の電極および第2の電極とを有し、
    前記第1の電極を挟んで前記可変抵抗層と対向する状態に誘電層が形成され、
    前記誘電層を挟んで前記第1の電極と対向する状態に第3の電極が形成されている
    ことを特徴とする抵抗変化型素子。
  2. 前記第1の電極と第2の電極とは、第1の電極対を構成し、当該電極間における前記可変抵抗層の抵抗値を読み出すために用いられ、
    前記第3の電極と前記第2の電極とは、第2の電極対を構成し、前記可変抵抗層の抵抗値を変化させるための電界を印加するために用いられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の抵抗変化型素子。
  3. 前記第2の電極を挟んで前記可変抵抗層と対向する状態に誘電層が形成され、
    前記誘電層を挟んで前記第2の電極と対向する状態に第4の電極が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の抵抗変化型素子。
  4. 前記第1の電極と前記第2の電極とは、第1の電極対を構成し、当該電極間における前記可変抵抗層の抵抗値を読み出すために用いられ、
    前記第3の電極と前記第4の電極とは、第2の電極対を構成し、前記可変抵抗層の抵抗値を変化させるための電界を印加するために用いられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の抵抗変化型素子。
  5. 前記第1の電極に対して前記誘電層を挟んで対向形成された電極を第3の電極とし、
    前記第2の電極に対して前記誘電層を挟んで対向形成された電極を第4の電極とするとき、
    前記第1の電極と前記第2の電極とは、第1の電極対を構成し、当該電極間における前記可変抵抗層の抵抗値を読み出すために用いられ、
    前記第2の電極と前記第3の電極とは、第2の電極対を構成し、前記可変抵抗層における抵抗値を第1の値に変化させるための電界を印加するために用いられ、
    前記第1の電極と前記第4の電極とは、第3の電極対を構成し、前記可変抵抗層における抵抗値を第2の値に変化させるための電界を印加するために用いられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の抵抗変化型素子。
  6. 前記誘電層は、前記可変抵抗層が絶縁性を示す状態である場合における誘電率に対して−10%以上となる誘電率を有する
    ことを特徴する請求項1から5の何れかに記載の抵抗変化型素子。
  7. 前記誘電層は、可変抵抗層が絶縁性を示す状態である場合における抵抗率よりも高い抵抗率を有する
    ことを特徴する請求項1から5の何れかに記載の抵抗変化型素子。
  8. 前記誘電層は、化学組成式Aで表される材料を含み構成されており、
    前記化学組成式において、
    Aは、Al、Hf、Zr、Ti、Ba、Sr、Ta、La、Si、Yで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であり、
    Bは、O、N、Fで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素である
    ことを特徴する請求項1から5の何れかに記載の抵抗変化型素子。
  9. 前記可変抵抗層は、巨大磁気抵抗材料を含み構成されている
    ことを特徴する請求項1から5の何れかに記載の抵抗変化型素子。
  10. 前記可変抵抗層は、化学組成式AA’(1−X)で表される材料を含み構成されており、
    前記化学組成式において、
    Aは、La、Ce、Bi、Pr、Nd、Pm、Sm、Y、Sc、Yb、Lu、Gdで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であり、
    A’は、Mg、Ca、Sr、Ba、Pb、Zn、Cdで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であり、
    Bは、Mn、Ce、V、Fe、Co、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Zr、Hf、Niで構成される元素群の中から選択される少なくとも1種類の元素であり、
    X、Y、Zの各々は、0≦X≦1、0≦Y≦2、1≦Z≦7の関係を有する
    ことを特徴する請求項1から5の何れかに記載の抵抗変化型素子。
  11. 前記可変抵抗層は、化学組成式Pr0.7Ca0.3MnOで表される材料を含み構成されている
    ことを特徴する請求項1から5の何れかに記載の抵抗変化型素子。
  12. 請求項1から11の何れかの抵抗変化型素子を備える
    ことを特徴とする半導体装置。
  13. 複数の前記抵抗変化型素子がマトリクス状に配され、当該複数の抵抗変化型素子により不揮発メモリ部が構成されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記抵抗変化型素子は、フリップフロップに対して接続されており、当該フリップフロップへの電力供給停止時におけるデータバックアップ機能を果たす不揮発フリップフロップ部として構成されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  15. マルチプレクサと、前記抵抗変化型素子を有し構成されたコンフィグレーションメモリとからなる不揮発ルックアップテーブル部を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  16. 前記抵抗変化型素子は、スイッチング素子部として備えられている
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  17. 複数の論理素子セルを有し、前記抵抗変化型素子が挿入されてなる接続経路が各論理素子セル間に配されてなるプログラマブルロジック回路部を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  18. 前記抵抗変化型素子を有するアナログ信号処理回路部を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  19. 前記アナログ信号処理回路部では、電界の変化に応じて抵抗値が変化する前記抵抗変化型素子の特性を用い、出力値のバラツキを補償する
    ことを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。
  20. 前記アナログ信号処理回路部では、電界の変化に応じて抵抗値が変化する前記抵抗変化型素子の特性を用い、出力応答の変更がなされる
    ことを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。
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