JP2006337543A - 半透過型液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
マイクロレンズアレイによる光学的効果を発揮させ、光の利用効率の向上を図った半透過型液晶表示装置及びその設計方法を提供すること
【解決手段】
本発明にかかる液晶表示装置は、一方の面に画素電極1091が形成された透明基板102と、透明基板102の他方の面に画素電極1091とアライメントされて形成されたマイクロレンズ202と、マイクロレンズ202と対向するように設けられたバックライトユニット300とを有し、バックライト光の放射成分の光強度が垂直成分の光強度の一定の割合となる角度をバックライトユニットの放射角θと定義し、バックライトユニット側の透明基板の厚さをt(μm)とし、開口部の中心から当該開口部の外周までの平均の長さをφ/2とし、透明基板及び/又はマイクロレンズの屈折率をnとしたとき、0.85<(φ・n)/(θ・t)となるものである。
【選択図】 図7

Description

本発明は半透過型液晶表示装置及びその設計方法に関し、特にマイクロレンズアレイによる光学的効果を高めるための半透過型液晶表示装置の設計に関する。
液晶表示装置の課題として高輝度化及び高視野角化がある。この課題を解決するものとしてマイクロレンズアレイを用いた半透過型液晶表示装置の発明が提案されている。
図15は、マイクロレンズアレイを用いた液晶表示装置の構成例を示す模式図である。液晶表示装置では2枚の透明基板2、12の間に液晶層7が挟持されている。そして、透明基板2の前面側には偏光フィルム1が設けられている。透明基板2の背面側にはブラックマトリクス3、カラーフィルタ層4、透明電極5、配向膜6が形成されている。透明基板2と透明基板12の間にはスペーサ8が設けられている。透明基板12の前面側には、TFT(Thin Film Transistor)素子11、透明電極10、配向膜9が形成されている。また、透明電極10上には偏光フィルム1側から入射する光を反射する反射膜が設けられる場合がある。
マイクロレンズアレイ120は透明基板12の背面側に形成されている。マイクロレンズアレイ120は、リム121及びマイクロレンズ122を有する。偏光フィルム13を通って入射してくる光源からの光を、マイクロレンズ122が集光しTFT素子11やブラックマトリクス3及び透明電極10上に形成された反射膜を避けて透明基板2へ照射することによって光の利用効率を高め高輝度化を図っている。
ここで紹介した例の他にもマイクロレンズアレイを透明基板2側(観察者側)に配置することによって高視野角化を図る技術もある。このような技術は例えば特許文献1に記載されている。
特開平8−166502号公報
図15に例示した従来の液晶表示装置において、上記の効果を得るためにマイクロレンズ122の焦点、即ちクロスポイントは液晶表示装置の画素開口部、即ち図15に示すところのTFT素子11やブラックマトリクス3及び透明電極10上に形成された反射膜を避けた部分に位置する。従って、図16(a)に示されるように、透明基板12に対して垂直に入射する光は略損失無く液晶表示装置のバックライト光として用いられる。
しかしながら、図16(b)に示されるように、偏光フィルム13側から入射する光の透明基板12に対する入射角が垂直ではない場合、マイクロレンズアレイ122によって集光される点が液晶表示装置の画素開口部から外れ、光の利用効率の低下につながる。
また、図16(c)に示されるように、光は通常、垂直成分だけでなく放射成分も有している。ある一定の放射角までは開口部から外れずに開口部を通過するが、放射角が大きすぎると開口部から外れてしまい、上記と同様に光の利用効率の低下につながる。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、マイクロレンズアレイによる光学的効果を発揮させ、光の利用効率の向上を図った半透過型液晶表示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる半透過型液晶表示装置は、液晶層を狭持し、一方の面に反射部と開口部を有する画素電極が形成された透明基板と、前記透明基板の他方の面に前記開口部と1:1にアライメントされて形成されたマイクロレンズと、前記マイクロレンズが形成された面と発光面が対向するように設けられたバックライトユニットとを有する半透過型液晶表示装置であって、前記バックライト光の放射成分において垂直成分の光強度の20%となる角度を前記バックライトユニットの放射角θと定義し、前記バックライトユニット側の透明基板の厚さをtとし、前記開口部の中心から当該開口部の外周までの平均の長さをφ/2とし、前記透明基板及び/又は前記マイクロレンズの屈折率をnとしたとき、0.85≦(φ・n)/(θ・t)としたものである。これにより、マイクロレンズアレイによる光学的効果を発揮させ、光の利用効率の向上を図った半透過型液晶表示装置を提供することができる。
ここで、前記マイクロレンズの底面形状は、六角形又は四角形であることが望ましい。また、好適な実施の形態におけるマイクロレンズは前記透明基板上に直接形成されている。さらに、(φ・n)/(θ・t)≦1.75であることが望ましい。これにより、マイクロレンズアレイによる光学的効果を発揮させながらも、不要な設計条件の限定を避けることができる。
本発明により、マイクロレンズアレイによる光学的効果を発揮させ、光の利用効率の向上を図った半透過型液晶表示装置及びその製造方法を提供することができる。
以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。本発明において発明者は、半透過型液晶表示装置に含まれる液晶パネルのバックライト側の透明基板の厚さと、バックライトから液晶パネルへ入射するバックライト光の放射成分が当該液晶表示装置の表示輝度に大きく影響することを見出した。更に、外光下での反射輝度を十分に得るための開口径との関係を明らかにした。本発明はそれらを規定することにより半透過型液晶表示装置の表示輝度の向上を図るものである。
実施の形態1.
図1は本実施形態にかかる液晶表示装置の断面図を示す図である。本実施形態に係る液晶表示装置は複数の画素により画面表示を実現する液晶パネル100を有する。この液晶パネル100は、2枚の透明基板101、102で液晶層103を挟持して構成される。画素とは、液晶表示パネル画面全体を格子状に細分化して、色/明るさの情報を蓄える微小単位をいい、画素ごとに蓄えられる情報量(Bit:ビット)で明暗を含む色彩の表現能力が決められる。
透明基板101、102は例えばガラス、ポリカーボネイト、アクリル樹脂等により形成される。透明基板102は透明基板101と共に液晶層103を挟持する以外に、後述するマイクロレンズ202の焦点距離を規定する役割も果たす。透明基板101の厚さは100μm以上1mm以下の範囲で適宜選択され、本実施形態においては300μmである。透明基板102の厚さもまた、100μm以上1mm以下の範囲で適宜選択されるが、後述するマイクロレンズ202の焦点距離を規定する目的において、更に好適には100μm以上600μm以下であることが好ましく、本実施形態においては透明基板101と同様に300μmである。生産性向上のため、透明基板101と透明基板102とは同種の部材であることが好ましい。
液晶表示装置の表示面側に配置されている透明基板101の液晶層103と接する面には、カラーフィルタ層104が形成される。カラーフィルタ層104は、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の色表示を行なう3領域により構成される。ブラックマトリクス105はカラーフィルタ層104の各画素間に配置される遮光膜であり、画素間の光漏れを防止する。
カラーフィルタ層104の裏側には、電極106、配向膜107が順次積層形成されている。電極106は、例えばフォトリソグラフィ法によりITO(Indium Tin Oxide)の透明導電性薄膜から形成される。配向膜107は例えば高分子材料であるポリイミド(Polyimide)薄膜等の有機薄膜で形成され、液晶層103の液晶分子を所定の方向に揃える役割を果たす。液晶表示装置の背面側に配置されている透明基板102上にはTFT素子108が形成され、更に画素電極1091、配線1092、配向膜107が積層形成される。TFT素子108は液晶駆動用のスイッチング素子である。
図2に1画素に対応する画素電極1091、配線1092及びTFT素子108の構成を示す。図2に示されるように、画素電極1091は開口部1091a及び反射部1091bを有している。又、本実施形態における画素単位は図2に示されるストライプ形状である。配線1092は走査配線と信号配線が直交する構成を有している。配線1092のピッチは画素のピッチに合わせられているので、配線1092が配置されるのは画素と画素の間である。本実施形態における配線1092の縦のピッチは150μm、横のピッチは50μmであり、配線1092の幅は26μmである。1つの画素に1つのTFT素子108が配置され、走査配線、信号配線及びTFT素子108の働きで開口部1091a及び反射部1091bへの電力供給を変化させる。
開口部1091aは液晶パネル100に対して透明基板102側から入射する光の通り道となる。即ち、開口部1091aを設けることによりバックライト光を液晶層に入射させることができるようになる。反射部1091bは透明基板101側から入射する光を反射する反射板の役割を果たす。即ち、透明電極の一部に反射部1091bを形成することにより、残りの部分が開口部1091aとなる。
従って、開口部1091aの部分については観察者側から入射する光、即ち外光を反射させることができないため、開口部1091aが大きくなればなるほど、バックライト光の利用効率が向上する半面、反射光の利用効率が低減する。即ち、バックライト光の利用効率と反射光の利用効率とは同時に高効率化することが難しい。反射光の利用効率を確保するためには、液晶パネル100の表示部全体の面積に対する開口部1091aの面積の割合(以下、開口率とする)は50%以下であることが好ましく、より好適には30%以下である。また、バックライト光の利用のためには開口率が0%となってはならない。本実施形態においては開口部1091aは縦が62μm、横が30μmであり、開口率は約25%である。
透明基板102の裏面側にはマイクロレンズアレイ200が形成されている。マイクロレンズアレイ200はリム201及びマイクロレンズ202を直接透明基板102上に形成することにより設けられている。このように透明基板102上に直接マイクロレンズ202及びリム201を形成することにより、マイクロレンズアレイ200による液晶表示装置全体の厚さの増大を最小限に抑えることができる。ここで、マイクロレンズアレイ200は透明基板102とは別の基板上に形成し、マイクロレンズ202と液晶パネル100の画素とをアライメントして接着しても良い。図3はマイクロレンズアレイ200に含まれるリム201及びマイクロレンズ202の配置関係を示す平面図であり、マイクロレンズアレイ200の一角部付近を示す。後述するように、本実施形態においてマイクロレンズ202は長方形であるため、平面図である図3においてはマイクロレンズ202は長方形で表されるが、背面側に突出した凸レンズ形状を有する。
図1及び図3において、マイクロレンズアレイ200にはマイクロレンズ202が外周縁に設けられたリム201に周囲を囲まれるように設けられている。透明基板102上に、画素と同様のピッチでマイクロレンズ202が多数配置されている。即ち本実施形態に係るマイクロレンズ202は縦150μm、横50μmの長方形である。マイクロレンズ202の形状は本実施形態においては長方形であるが、円形、楕円形や三角形及び六角形等の他の多角形でも良い。ここでいう多角形とは、各頂点が完全な角であるもの以外に各頂点がアールを有するものを含む。動画対応セルの場合は、RGB各色に対応するために縦横比3:1の長方形の画素が配列されることとなるため、本実施形態のようなレンズが望ましい。
マイクロレンズを透明基板102上に隙間なく配置し、バックライト光の利用効率を更に高める目的では、マイクロレンズの形状は多角形、即ち中心から外周への距離が一定ではない形状であることが好ましい。マイクロレンズ202の当該液晶表示装置の表示面積に対する充填率は80%以上が好ましく、本実施形態においては95%の充填率を有する。マイクロレンズ202及びリム201は光学レンズとして用いられるため光分解性を示す材料は適さず、また、熱可塑性を示す材料も適さない。更には、製造時に周辺の部材へ影響する可能性を考えると熱硬化性の材料も好ましくない。従って、マイクロレンズ202及びリム201は光硬化性を示す材料で製造されることが好ましい。本実施形態においては、マイクロレンズ202及びリム201はネガ型レジストで形成される。ここでいうネガ型レジストとは例えば紫外線硬化型フォトレジストであり、感光性ゾルゲル樹脂等の少なくとも透明であって紫外線硬化性を有するものであればよい。また、感光性ゾルゲル樹脂には、さらにフッ素、金属微粒子、錯体などが含有されていてもよい。
また、マイクロレンズ202の平面形状は図3に示すように長方形であるため、マイクロレンズ202の形成においてはリフローを用いることは好ましくない。リフローを用いる場合、長方形の最外周から中心に向かってレンズの曲面が形成されるため、マイクロレンズ202の横方向の曲面の曲率と縦方向の曲面の曲率とが異なってしまう。マイクロレンズ202の縦方向と横方向で曲率が異なる場合、夫々の方向での集光点が異なり、レンズとしての集光効果が低減してしまう。
従って本実施形態に係るマイクロレンズ202は2P(Photo−Polymer)法や、グレイスケールマスクを用いた露光による形成方法で形成することが好ましい。2P法の場合は、所望の曲面形状を転写可能な型が形成されたスタンパに光硬化性樹脂を充填し、透明基板102に対して当該スタンパを押圧し、スタンパに形成された型内の光硬化性樹脂を露光し硬化させることによってマイクロレンズ202の形状を形成する。グレイスケールマスクを用いた露光方法では、透明基板102上に形成されたネガ型レジストを、所望のマスクパターンが形成されたグレイスケールマスクを通して露光することによりネガ型レジストを所望形状に硬化させる。
このようにして形成されたマイクロレンズ202の最大の曲率半径と最小の曲率半径との比は、0.82以上であることが好ましい。
リム201はマイクロレンズ202の頂点と同一またはそれよりも高い高さで透明基板102の外周縁に沿って途切れることなく形成されている。リム201は後述の偏光板110を平坦性を維持して保持する目的で設けられる。リム201は好ましくはマイクロレンズ202と同一材料で構成されるが、必須の構成ではない。
図1に示される偏光板110は、入射光に対して特定の偏光成分のみを透過させる、又は入射光を特定の偏光成分に偏光する機能を有する光学部材であって、2枚の透明基板101、102の両側表面に貼り付けられる。スペーサ111は、透明基板101、102間の液晶層103の高さ(セルギャップ)を制御する樹脂粒子で、透明基板101、102間の全範囲に亘り、複数個散在される。
透明基板101、102は大型のマザー基板により多数個取りされる。図4は液晶パネル100のマザー基板の平面図である。マザー基板1000には液晶パネル100が一定の間隔をもって配列されている。液晶パネル100は上記のように各部材が透明基板101及び透明基板102によって挟持される形で形成されており、複数の透明基板101のそれぞれの領域内には、裏面側にカラーフィルタ層104、電極106および配向膜107が積層形成される。複数の透明基板102のそれぞれの領域内には、表面側にTFT素子108、電極106、および配向膜107が積層形成される。そして各透明基板101または102はマザー基板1000から分離切断可能に形成される。
すなわち本実施形態における液晶表示装置は液晶層103、カラーフィルタ層104、ブラックマトリクス105、電極106、配向膜107、TFT素子108及びスペーサ111を透明基板101と透明基板102とで挟持する形で形成される液晶パネル100と、マイクロレンズアレイ200と、両面に設けられる偏光板110とを有する。
更に、液晶表示装置としての使用時には、図1に示した透明基板102側に、バックライトユニットが装着される。図5は図1で示した液晶表示装置にバックライトユニット300を組み合わせた状態を示す模式断面図である。図5に示されるように本実施形態に係るバックライトユニット300はバックライト光源301、導光板302及びプリズムシート303を有する。従来のバックライトユニットにおいては、更に拡散シートを有することが多かったが、本実施形態においてはマイクロレンズアレイ200によって開口部1091aに集光された光が、1091a通過後は発散するため拡散シートと同様の効果を得ることができる。従って拡散シートが不要となる分、バックライトユニット300の小型化及びコストの低減を図ることが可能となる。
バックライト光源301はバックライトユニット300の発光部であり、その発光体には白色LEDが4灯若しくは2灯用いられることが多い。バックライトユニット300はエッジライト型のバックライトユニットであり、バックライト光源301はバックライトユニット300の側面に配置される。ここで、バックライト光源301に用いる発光体は白色LEDに限定されず、例えば赤、青、緑それぞれの光を発光するLEDの光を混合して白色光を作り出しても良い。また、冷陰極管を用いても良い。バックライト光源301にLEDを用いることにより、色再現性を向上することができる。
導光板302は側面に配置されたバックライト光源301の光をプリズムシート303側に導く。本実施形態に係る導光板302は三角溝の形成されたローレット導光板である。導光板302は主にアクリル系樹脂で形成される。
プリズムシート303は導光板302によって液晶パネル100側に導かれた光を更に液晶パネル100に対して略垂直な光に偏向する。図6はプリズムシート303による垂直偏向の態様を示す模式図である。本実施形態に係るプリズムシート303は図6(a)に示すように扇形、即ち凸曲面を有するプリズムが配列された集光型プリズムシートである。通常の三角形のプリズムとは異なり、弧面で偏光することによってより高精度に垂直偏向し、バックライト光の光強度分布をより垂直成分の強い分布とすることが可能である。プリズムシート303には、例えば三菱レイヨン株式会社製の輝度向上用プリズムシート、ダイヤアート(登録商標)が用いられる。当該プリズムシート303を用いて垂直偏向を行なった場合も光は多少の放射成分を有するが、導光板302の三角溝と当該プリズムシート303のプリズム頂角を調整することによって、光が有する放射成分の放射角を制御することが可能である。
図6(a)に示した方式以外にも図6(b)に示されるように、三角形のプリズムをその頂点が導光板と対向するように配置し、以って垂直に偏向しても良い。この場合も、導光板の三角溝とプリズムシート303に含まれる当該プリズムの三角形の頂角を調整することによって、垂直偏向の放射角を制御することができる。更に、図6(c)に示されるように2枚のプリズムが互いに90°の角度で交差するように配置されていてもよい。
図1及び図5に示したような構成の液晶表示装置においては、透明基板102の厚さ及びバックライトユニット300から液晶パネル100へ入射する光の放射成分が、当該液晶表示装置の表示輝度に大きな影響を及ぼす。図7に透明基板102の厚さとマイクロレンズ202へ入射するバックライト光の入射角との関係を示す。ここで、放射角θはそのままマイクロレンズ202へのバックライト光の入射角θと定義できる。図7(a)は透明基板102の厚さがtの場合に、マイクロレンズ202に角度θだけ傾いて入射した光が反射部1091bに遮られる場合を示している。この場合の、マイクロレンズ202による集光点の光軸からのずれ量をsとすると、sはt・θ/nとなる。従って、tの値が小さいほど、sも小さい値となる。
透明基板102の厚さを薄くした場合の態様を図7(b)に示す。図7(b)は透明基板102の厚さがtの場合に、マイクロレンズ202に角度θだけ傾いて入射した光が開口部1091aを通過する場合を示している。但し、tはtよりも小さい値とする。上記のようにマイクロレンズ202の集光点のずれ量sはt・θ/nとなる。tはtよりも小さい値であるため、図7(b)に示すようにsはsよりも小さい値となる。このように、透明基板102を薄くすることによって入射光が開口部1091aを通過する割合を向上させることができる。
また、マイクロレンズ202への入射前の角度θは、バックライトユニット300から液晶パネル100へ入射するバックライト光の放射成分の角度に相当する。従ってバックライト光の放射成分の角度はマイクロレンズ202への入射角度θとして光軸からのずれ量に影響を及ぼし、当該θが小さいほど光軸からのずれ量が小さくなる。
図8は、図5に示した本実施形態に係るバックライトユニットについて、プリズムシート303から照射される光の放射角θと輝度比の関係を示すグラフである。図8において、実線と破線は放射角θの方向が直交している。実線はバックライト光源301や導光板302の長手方向の放射角を示し、破線は短手方向の放射角を示す。図8に示すようにバックライト光源301の光強度はガウス分布を有する。この例において用いたプリズムシート303は、図6(b)に示した構成を有する。
図8に示すように、本実施の形態において用いたバックライトユニットは、垂直成分を中心に左右に光強度が漸次減少していく光を出射する。このバックライト光の強度分布は大まかにはガウス分布とみなすことができる。この光強度分布において、最大強度すなわち垂直成分の強度に対して、20%の強度を示す角度までを考慮すれば、バックライト光の全エネルギーの90%以上を利用しているとみなすことができる。すなわち、レンズによる集光特性は該20%の光強度を有する放射角の範囲を想定すれば、十分にその効果を規定することができる。なお、バックライトユニットの構成によっては、垂直成分に対して左右非対称になる場合もあるが、例えば+5°、−30°などのように極端に非対称である場合を除き、左右の20%の光強度を有する放射角の平均値を、放射角として定義しても差し支えない。
図8に示すように、本実施形態で使用するプリズムシート303を用いた場合に、より光強度が中心に集まっている。従って、より放射成分が少なく光の利用効率の向上を図ることができる。更に、このような光の強度分布を考えれば、光の放射成分全てを集光する必要はなく、垂直成分から一定の角度範囲の放射成分を集光することが出来れば、十分な光の利用効率の向上を図ることができる。本実施形態においては中心輝度の20%の輝度になる角度を光の放射角と定義づける。
ここで、図8に示すグラフはプリズムシート303及び導光板302の一態様による測定結果であり、上述したようにプリズムシート303のプリズムの頂角及び導光板302の三角溝を調整することによって、放射角を調整することが可能である。
バックライト光の放射角θと、透明基板102の厚さとが決まれば、図7で説明した計算方法を用いてマイクロレンズ202によって集光された光が画素電極1091に到達した際の光のスポット径が求まる。図9は透明基板102の厚さが300μmの場合における、放射角θごとのスポット径を円で示した図である。円Qは放射角θが8°の場合であり、円Rは放射角θが15°の場合である。ここで、マイクロレンズ202と開口部1091aとの中心は一致しているものとする。
図9においては、画素電極1091の寸法は横が50μmであり、縦が150μmである。また、開口部1091aは横が30μmであり、縦が62μmである。従って、画素開口率は25%程度である。図に示すようにバックライト光の放射成分によって、開口部1091aに対しスポット径がはみだしている。但し、この場合において光強度が円Q又は円Rに一様に分布しているわけではなく、前述した通り中心部分に光強度のピークを持つ。その分布をガウス分布と仮定した。
光の放射成分の分布は図8に示したようにガウス分布となる。従って、図7に示した放射角θと透明基板102の厚さをパラメータとし、横軸をスポット径とし、中心部の光強度を1に規格化してy=exp(A×x)の式でガウス近似を行なうと、図10に示したようなグラフを描くことができる。ここで、Aは中心輝度を1に規格化する規格化定数である。図10に示したグラフは、一つのマイクロレンズ202によって集光される光が画素電極1091に到達した時の、レンズ光軸からの距離に対する光強度分布を表す。上述したように、光の放射成分のうち中心輝度の20%に達する角度を放射角と定義した。即ち、マイクロレンズ202にて集光される前の光束の最外部の輝度が中心輝度の20%である。マイクロレンズ202による集光後は図10に示されるように、マイクロレンズ202の集光効果により、集光前の光束の最外部に該当する部位の光強度は限りなく0に近づき、又は0になる。
図10のパラメータが示す通り、透明基板102の厚さが厚いほど、又、バックライト光の放射角θが小さいほど、より光強度が中心に集まり、光束の広がり(スポット径)の小さいシャープな分布となる。図10に示した夫々のグラフを、スポット半径=0μmを軸として一周分積分すると、一つのマイクロレンズ202によって集光される光の強度(以後、Iとする)が求まるが、図10のグラフは中心光強度1として規格化されているため、一周積分によって求められた値Iは夫々のパラメータ毎の光強度分布を示すのみであり、パラメータの異なるグラフを比べることはできない。
他方、1つのマイクロレンズ202に入射する光の強度は、単位面積当りのバックライト光強度をIとすると、150×50×Iと表すことが出来る。ここで、計算の簡易化の為にI=1とする。Iに対して、中心強度1としての規格化を解除し、上記のIに対応させるための係数をkとすると、k×I=150×50×Iとすることができる。
このような計算で夫々のパラメータについて係数kを求め、図10のグラフに示す夫々のパラメータに該当する係数kを乗算することにより、レンズ光軸からの距離に対する光強度分布を表す図11のグラフを描くことができる。図11は、1つのマイクロレンズ202によって集光される光が画素電極1091に到達した時の光強度分布を示しており、図7に示す放射角θ及び透明基板102の厚さtがパラメータとなっている。また、係数kによって規格化は解除されているので、夫々のパラメータ毎の相対的な光強度を表してもいる。但し、光強度はバックライト光の単位面積当りの光強度I=1が前提となっているため、無次元である。図に示される通り、放射角が小さいほど、又、透明基板102の厚さが薄いほど、レンズ光軸付近に光強度が集中していることがわかる。
即ち、図9に示されるような、マイクロレンズ202によって集光された光が画素電極1091に到達した際の光のスポット径全てが開口部1091aに含まれる必要はなく、スポットとして示される円の半径の半分程度が開口部1091aに含まれれば、光の利用効率の向上を見込むことができる。
この様に、バックライト光はマイクロレンズ202によって集光されても尚、光の放射成分によって図11に示されるような強度分布を有する。図11に示されるグラフを縦軸を軸として一周積分することにより、1つのマイクロレンズ202によって集光されるバックライト光の光強度を求めることができる。ここで、図9に示されるように、画素電極1091の開口部1091aは横が30μmであり、縦が62μmである。従って、横方向には30μmまで、縦方向には62μmまでの、放射成分が開口部1091aを通過し、最終的にバックライト光として利用されることとなる。
最終的に開口部1091aを通過し、バックライト光として利用される光の強度(以後、Iとする)を求めるためには、図11の横軸を開口部1091aの開口径(以下、φとする)の半分の値、即ち開口半径φ/2で区切り、当該区切られた範囲までを上記のように一周積分することによって求めることができる。
ここで、開口部1091aは長方形であり、中心からの距離が一定ではないため、図11の横軸の積分範囲が一定に定まらない。従って、開口部1091aを通過し、バックライト光として利用される光強度を求めるためには、例えば開口部1091aの辺の短辺方向の長さを用いることができる。また、開口部1091aの短辺方向と長辺方向との中間の値を用いることもできる。更には、開口部1091aの中心部から開口部1091aの外周までの平均の長さを求め、それをφ/2とすることも出来る。具体的には、長方形であれば(長辺+短辺)/2で求まり、正五角形以上の正多角形又は楕円であれば(短軸+長軸)/2で求めることができる。本実施形態においては、開口部1091aに入る最大円の半径をφ/2とする。
本実施形態においては、図11の横軸を区切る範囲は開口部1091aの横の長さ30μmと縦の長さ62μmの中間点とする。即ち、横の長さ30μmと縦の長さ62μmの平均は46μmなので、その半分の23μmまでの範囲についてスポット径=0μmを軸として一周積分する。
ここで、バックライト光はマイクロレンズ202及び透明基板102に入射した際に、入射前と入射後との屈折率の違いにより入射角θに影響を受ける。バックライト光がマイクロレンズ202及び/又は透明基板102に入射する前の領域の屈折率を1、入射後の屈折率をn、即ち入射前と入射後との屈折率の比をnとする。本実施形態においてはマイクロレンズ202及び透明基板102への入射前は大気中であり、入射後の屈折率を1.52とする。
上記のようにして求めたIをIで割ることによって光の利用効率Eを求めることができる。上記の各要素、入射角θ、透明基板102の厚さt、開口部1091aの開口径φ、マイクロレンズ202及び透明基板102の屈折率nを用い、マイクロレンズ202によって集光された光のスポット半径と開口部1091aの開口径φとの比を表すパラメータを定数Pとすると、P=(φ・n)/(θ・t)で表すことができる。
図12に、パラメータPが依存する各数値によるパラメータP(下段)及びそれに対応する光の利用効率Eの値(上段)を示す。また、パラメータPを横軸に、光の利用効率Eを縦軸にとったプロットを図13に示す。ここで、光の利用効率Eは、バックライト光の光強度に対する開口部1091aを通過したバックライト光の光強度の割合である。従って、最高値は1であり、これはバックライト光が遮光部1092bにまったく遮られず、マイクロレンズ202によって集光されて開口部1091aを通過する場合を示す。また、マイクロレンズ202を用いない場合は、画素電極1091の開口率がそのまま光の利用効率Eとなる。
図12から、放射角θ、透明基板102の厚さtの値が夫々小さい程、また、開口径φの値が大きい程、即ちパラメータPの値が大きいほど光の利用効率Eが高いことがわかる。マイクロレンズ202の効果を好適に発揮させるためには、光の利用効率Eを規定すれば良い。現状の半透過型液晶表示装置の開口率は25%程度であるから、マイクロレンズ202を用いない場合は光の利用効率Eは0.25程度である。従って、本実施形態においてはそれ以上の光の利用効率を規定すれば従来の半透過型液晶表示装置よりも高い輝度を得ることができる。Eが0.5以上あれば、現状の装置の略倍以上の明るさを有する非常に高性能の装置を得ることができる。ここで、図12においては、光の利用効率Eが0.5以上のセルに網掛けを付している。
具体的に、光の利用効率Eを0.5程度に規定して説明する。図12において、光の利用効率が0.5程度である値が太枠で囲われている。それらの値に対応するパラメータPの中で最も低い値は透明基板の厚さtが300μm、入射角θが15°、開口率が20%における0.852であり、Eは0.53である。従って、光の利用効率Eが0.5以上であることを規定するためには、パラメータPの値は0.8以上であることが好ましく、より好適には0.85以上に規定すればよい。
光の利用効率Eの最大値は1、即ちバックライト光を損失なく利用した状態である。図13に示されるように、パラメータPの値が1.7程度で光の利用効率Eは1に達する。即ち、パラメータPの値がそれ以上高くなるように各部材を設計しても、光学的効果は向上しない。しかしながら、パラメータPの値を向上するためには、透明基板102の厚さtを薄くし、放射角θを狭くし、又は開口径φを広くする必要がある。
本実施形態においては、透明基板102の厚さtを100μmから600μmの範囲で計算している。透明基板102の厚みが100μm未満である場合は、液晶パネル100の強度を確保することが難しく、歩留まりの劣化や、液晶表示装置の強度の低下を招く。また、透明基板102の厚みが600μm以上の場合は液晶表示装置の小型化の要求に反する。より好適には、透明基板102の厚さtは200μm以上400μm以下である。これにより、半透過型液晶表示装置の薄型化と透明基板強度確保の双方を実現することができる。
入射角θを小さくするためには、より高いコリメート性能が必要となり、技術面で難しい。放射角θは好ましくは5°以下であるが、5°以上10°以下の範囲であれば容易に実現可能である。また、開口径φを広くすると反射光の利用効率が下がり、半透過型液晶表示装置としての性能が低下してしまう。これらのことより、パラメータPの値の上限を規定することにより、マイクロレンズ202による光学的効果を発揮させると同時に、半透過型液晶表示装置を設計する上で、不要な設計条件の限定を避け、より好適な設計条件を導き出すことができる。
具体的に、光の利用効率Eを1以下に規定して説明する。図12において、光の利用効率が1程度である中で比較的パラメータPの値が低いものが二重枠で囲われている。それらの値に対応するパラメータPの中で最も低い値は透明基板の厚さtが300μm、入射角θが8°、開口率が24%における1.7418である。従って、光の利用効率Eが1以下であることを規定するためには、パラメータPの値は2以下であることが好ましく、より好適には1.75以下に規定すればよい。
図13のグラフが示す通り、パラメータPの値に対する光の利用効率Eの値はパラメータPの値が1.2程度までは大きく変化し、それ以降、変化が緩やかになりながら1に達する。従って、パラメータPの値が1.2程度になるまでは、透明基板102の厚さtを薄くし、放射角θを狭くすることは、大きな光学的効果の向上を生むが、パラメータPの値が1.2以上になると、t及びθの値の変化に対する光学的効果の向上が小さくなることがわかる。上記の通り、透明基板102の厚さtを薄くすることは、液晶表示装置の強度低下につながり、放射角θをより狭くすることは技術的に難しいため、図12、及び図13から大きな光学的効果を得られる範囲を導き出すことによって、より効率的な液晶表示装置の設計及び製造を行うことができる。
以上のことから、パラメータPの値に対して最適な各数値の値を導き出すと、例えば、透明基板102の厚さtが300μmであって入射角θが8°であれば、開口径φが30μm、即ち開口率が9%であっても、0.8以上の光の利用効率Eを得ることができる。従来技術における半透過型液晶表示装置においては、開口率が9%であれば光の利用効率Eは0.09となり、バックライト光の利用効率が大きく低下してしまうため、このような低い開口率は現実的ではなかった。しかしながら、本実施形態による半透過型液晶表示装置においては開口率が9%であっても、0.8の光の利用効率Eを実現することができる。
このように、透明基板102の厚さt、入射角θ、屈折率n、開口径φを要素とするパラメータPを定義することによって、最適な半透過型液晶表示装置の設計条件を容易に導き出すことができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置では、マイクロレンズアレイによる光学的効果を発揮させ、光の利用効率の向上を図った液晶表示装置及びその製造方法を提供することができ、少なくとも50%以上の光の利用効率を得ることができる。
尚、本実施の形態においては説明したパラメータPを用いて、半透過型液晶表示装置における最適な寸法を導き出すシステムを構築することができる。このようなシステムは、少なくとも条件入力部、計算部、結果表示部及び制御部を有する。条件入力部において、放射角θ、屈折率n、開口径φ及び透明基板の厚みtを入力すれば、計算部がパラメータPを用いてバックライト光の利用効率Eを計算し、結果表示部が利用効率Eの計算結果を表示する。これらの処理を制御部が制御する。
また、所望のバックライト光の利用効率Eを入力し、上記のパラメータPを決定する数値のうち判明している数値を入力することによって、判明していない数値の最適な値を計算することも可能である。
実施の形態2.
本実施の形態においては実施の形態1において説明したバックライトユニットの他の態様を説明する。本実施形態に係るバックライトユニットは面状光源を有する直下型バックライトユニットである。尚、実施の形態1と同様の符号を付す構成については実施の形態1と同一又は相当部を示し、説明を省略する。
図14は本実施形態にかかるバックライトユニット400を示す模式断面図である。本実施形態にかかるバックライトユニット400は透明基板401、隔壁402、金属電極403、有機EL材料404、透明電極405、透明基板406及びマイクロレンズ407を有する。透明基板401、406は例えばガラス、ポリカーボネイト、アクリル樹脂等により形成される。透明基板401上には隔壁402が形成され、当該隔壁402に沿って金属電極403が形成される。更に金属電極403の上から隔壁402で仕切られた内部に有機EL材料404が注入される。
透明基板406上には透明電極405が形成され、当該透明電極405と有機EL材料404とが接触するように透明基板406を隔壁402に対して配置し、有機EL材料404を封止する。更に、個々の隔壁402のピッチに合わせ、透明基板406の外側にマイクロレンズ407を形成する。マイクロレンズ407の焦点は透明基板406の厚さと略等しく形成される。マイクロレンズ407は透明基板406とは別の透明基板に2P法で形成し、隔壁402のピッチとアライメントして接着しても良い。この場合、マイクロレンズ407の焦点は当該マイクロレンズ407が形成された基板の厚さと透明基板406の厚さとの和となる。
次にバックライトユニット400の動作を説明する。金属電極403と透明電極405との間に電圧をかけると有機EL材料404が発光する。個々の隔壁402内部で発光した光は透明電極405及び透明基板406を通過してマイクロレンズ407に入射する。マイクロレンズ407の焦点は透明基板406の厚さに略等しいので、マイクロレンズ407を通過することによって隔壁402内部で発光した光は平行光になる。マイクロレンズ407側に液晶パネル100を組み合わせることによって、液晶パネル100にバックライト光として平行光を照射することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態3に係る液晶表示装置では、好適に垂直偏光されたバックライト光を発光するバックライトユニットを有する液晶表示装置を提供することができる。
尚、図14においては、発光素子として有機EL材料が用いられているが、これに限定されるものではない。例えばカーボンナノチューブを用いてフィールドエミッション型の発光パネルとしても本実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の模式断面図である。 本発明の実施の形態に係る画素電極の平面図である。 本発明の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの平面図である。 本発明の実施の形態に係る液晶パネルのマザー基板である。 本発明の実施の形態に係る液晶パネル及びバックライトユニットを表す模式断面図である。 本発明の実施の形態に係るプリズムシートを表す模式断面図である。 本発明の実施の形態に係るマイクロレンズの集光効果について、透明基板の厚さによる集光点の違いを表す模式図である。 本発明の実施の形態に係るプリズムシートによる垂直偏光後の光の強度分布を表すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る画素電極と、マイクロレンズによって集光された光が当該画素電極に到達した時の光束のスポット径を現す平面図である。 本発明の実施の形態に係るマイクロレンズによって集光された光が画素電極に到達した時の光の強度分布を、垂直成分を1として規格化して示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係るマイクロレンズによって集光された光が画素電極に到達した時の、光の強度分布を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る光の利用効率とパラメータとの対応を示す数値である。 本発明の実施の形態1に係る光の利用効率とパラメータとの関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態3に係るバックライトユニットを示す模式断面図である。 従来技術に係る液晶表示装置の模式断面図である。 従来技術にかかるマイクロレンズへの入射光のずれによる集光点のずれを示す模式図である。
符号の説明
1 偏光フィルム、2 透明基板、3 ブラックマトリクス、
4 カラーフィルタ層、5透明電極、6 配向膜、7 液晶層、8 スペーサ、
9 配向膜、10 透明電極、11 素子、12 透明基板、
13 偏光フィルム、100 液晶パネル、101、102 透明基板、
103 液晶層、104 カラーフィルタ層、105 ブラックマトリクス、
106 電極、107 配向膜、108 TFT素子、110 偏光板、
111 スペーサ、121 リム、122 マイクロレンズアレイ、
200 マイクロレンズアレイ、201 リム、202 マイクロレンズ、
300 バックライトユニット、301 バックライト光源、302 導光板、
303 プリズムシート、400 バックライトユニット、401 透明基板、
402 隔壁、403 金属電極、404 有機EL材料、405 透明電極、
406 透明基板、407 マイクロレンズ、1000 マザー基板、
1091 画素電極、1091a 開口部、1091b 反射部、
1092 配線、E 光の利用効率、P パラメータ、θ 入射角、
φ 開口径、t 透明基板の厚さ

Claims (4)

  1. 液晶層を狭持し、一方の面に反射部と開口部を有する画素電極が形成された透明基板と、
    前記透明基板の他方の面に前記開口部と1:1にアライメントされて形成されたマイクロレンズと、
    前記マイクロレンズが形成された面と発光面が対向するように設けられたバックライトユニットとを有する半透過型液晶表示装置であって、
    前記バックライト光の放射成分において垂直成分の光強度の20%となる角度を前記バックライトユニットの放射角θと定義し、前記バックライトユニット側の透明基板の厚さをtとし、前記開口部の中心から当該開口部の外周までの平均の長さをφ/2とし、前記透明基板及び/又は前記マイクロレンズの屈折率をnとしたとき、0.85≦(φ・n)/(θ・t)である半透過型液晶表示装置。
  2. 前記マイクロレンズの底面形状が六角形又は四角形であることを特徴とする請求項1に記載の半透過型液晶表示装置。
  3. 前記マイクロレンズは前記透明基板上に直接形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半透過型液晶表示装置。
  4. (φ・n)/(θ・t)≦1.75であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の半透過型液晶表示装置。
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