JP2006337417A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 正弦振動する偏向ミラー面により偏向走査される光ビームを被走査面上にスポット状に結像する光走査装置および該装置を装備して被走査面上に潜像を形成する画像形成装置において、小型で簡易に、被走査面上でのスポット径を均一化しながらスポットを等速走査させる。
【解決手段】 ミラー長さ方向XXに沿った偏向ミラー面651の長さは入射中心位置CPで長さWcpとなっており、揺動軸(駆動軸)AXと平行な駆動軸方向Yにおいて最も短い。そして、偏向ミラー面651の長さは入射中心位置CPから駆動軸方向Yの両側(図面中の上下側)に離れるにしたがって長くなっており、上端および下端で長さWegで最長となっている。また、入射光ビームのスポット寸法Wspが入射中心位置CPでの偏向ミラー面651の長さWcpよりも長くなっている。
【選択図】 図11

Description

この発明は、被走査面上で光ビームを主走査方向に走査させる光走査装置、および該装置を用いて静電潜像を形成する画像形成装置に関するものである。
従来から偏向器として、マイクロマシニング技術を利用して製造した振動ミラーを使用した光走査装置が提案されている。この振動ミラーは駆動軸回りに振動可能に構成された偏向ミラー面を有しており、外部から与えられる駆動信号に応じて偏向ミラー面を正弦振動させることで偏向ミラー面に入射する光ビームを主走査方向に偏向させる。また、光走査装置では、振動ミラーと被走査面との間に結像光学系が配置されて振動ミラーにより偏向走査された光ビームを被走査面に結像してスポットを形成する。ここで、被走査面上でスポットを等速走査させるために、結像光学系としてアークサイン(arcsin)レンズの特性を持つ光学系が用いられている。しかしながら、このように構成された結像光学系には、走査中心に対して走査端部の主走査方向のFno(Fナンバー)が変化してしまうという特性があり、そのために走査中心と走査端部の被走査面上におけるスポット径が不均一になってしまうという問題点が存在する。そこで、この問題を解決するアプローチとして、例えば特許文献1に記載の装置では、正弦振動する偏向ミラー面が2面以上準備される、つまり複数の偏向器を用いて光ビームが偏向走査される。しかも、正弦振動の最大振幅および振動周期を各偏向ミラー面ごとに相互に相違させる。これによって最後の偏向器から被走査面に向けて射出される光ビームは略等角速度で偏向される。そして、この偏向光ビームを被走査面に結像するために、fθレンズの特性を有する結像光学系が用いられている。その結果、被走査面上でのスポット径を均一化しながらスポットを等速度で走査させることができる。
特開2003−279879号公報(第2頁、図1)
しかしながら、上記従来装置では、複数の偏向器が必要となり、装置の大型化は避けられない。また、複数の偏向ミラー面の位相を高精度に合わせる必要があるが、この位相調整は困難であり、位相誤差の発生により走査位置が変化してしまうことがあった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、正弦振動する偏向ミラー面により偏向走査される光ビームを被走査面上にスポット状に結像する光走査装置および該装置を装備して被走査面上に潜像を形成する画像形成装置において、小型で簡易に、被走査面上でのスポット径を均一化しながらスポットを等速走査させることを目的とする。
この発明にかかる光走査装置は、被走査面上で光ビームを主走査方向に走査させる光走査装置であって、上記目的を達成するため、入射される光ビームを反射する偏向ミラー面を有し、主走査方向とほぼ直交する駆動軸回りに偏向ミラー面を正弦振動させることで入射光ビームを主走査方向に偏向させる偏向手段と、光ビームを射出する光源と、光源からの光ビームを整形するとともに、駆動軸と直交する基準面に対して鋭角をなすように偏向ミラー面に入射する第1光学系と、アークサインレンズの特性を持ち、偏向手段により偏向走査される光ビームを被走査面にスポット状に結像する第2光学系とを備え、偏向ミラー面と入射光ビームの光軸とが交わる位置を入射中心位置とし、該入射中心位置で偏向ミラー面と基準面とが交差して形成される交線を基準線とし、偏向ミラー面内において駆動軸に対して直交する方向をミラー長さ方向としたとき、 基準線に対して入射光ビームの光軸が直交するときに、ミラー長さ方向において偏向ミラー面に形成される入射光ビームのスポット寸法は入射中心位置での偏向ミラー面の長さよりも長く、しかも、ミラー長さ方向に沿った偏向ミラー面の長さは、駆動軸と平行な駆動軸方向において入射中心位置で最も短く入射中心位置から駆動軸方向の両側に離れるにしたがって長くなっていることを特徴としている。
このように構成された装置では、光源からの光ビームは1枚の偏向ミラー面により偏向走査されるとともに、走査光ビームはアークサイン(arcsin)レンズの特性を持つ第2光学系により被走査面上にスポット状に結像される。したがって、小型で簡易に、被走査面上でスポットを等速走査させることができる。しかしながら、結像光学系として第2光学系を採用すると、従来技術と同様に、走査中心に対して走査端部の主走査方向のFno(Fナンバー)が変化して被走査面上でのスポット径が大きくなってしまう。そこで、この発明では、特殊形状を有する偏向ミラー面が採用されている。この偏向ミラー面の形状特徴は、ミラー長さ方向に沿った長さが入射中心位置とそれ以外とで異なる点にある。すなわち、偏向ミラー面は、駆動軸方向において入射中心位置で最も短く入射中心位置から駆動軸方向の両側に離れるにしたがって長くなるという形状特徴を有している。また、この発明では、基準線に対して入射光ビームの光軸が直交する状態、つまり走査中心では、いわゆるオーバーフィル状態で光ビームが偏向ミラー面に入射される。したがって、偏向ミラー面によって偏向される光ビームの主走査方向における光ビームの幅は、走査中心では最も狭く走査端部に行くにしたがって広くなっている。したがって、第2光学系から被走査面上の結像位置に向う光束の角度は、後で図12を参照しつつ説明するように、走査中心で最も小さく走査端部に行くにしたがって増大している。その結果、Fno(Fナンバー)の変化が抑制されて被走査面上でのスポット径は均一化される。
図1は本発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、いわゆる4サイクル方式のカラープリンタである。この画像形成装置では、ユーザからの画像形成要求に応じてホストコンピュータなどの外部装置から印字指令がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11のCPU111からの印字指令に応じてエンジンコントローラ10がエンジン部EGの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに印字指令に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、感光体2が図1の矢印方向(副走査方向)に回転自在に設けられている。また、この感光体2の周りにその回転方向に沿って、帯電ユニット3、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部(図示省略)がそれぞれ配置されている。帯電ユニット3には帯電制御部103が電気的に接続されており、所定の帯電バイアスを印加している。このバイアス印加によって感光体2の外周面が所定の表面電位に均一に帯電される。また、これらの感光体2、帯電ユニット3およびクリーニング部は一体的に感光体カートリッジを構成しており、感光体カートリッジが一体として装置本体5に対し着脱自在となっている。
そして、この帯電ユニット3によって帯電された感光体2の外周面に向けて露光ユニット6から光ビームLが照射される。この露光ユニット6は後述する露光制御部からの電気信号に基づき光ビームLを感光体2上に走査して画像信号に対応する静電潜像を形成する。このように露光ユニット6は、本発明にかかる光走査装置に相当するが、その構成および動作については後で詳述する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では、現像ユニット4は、軸中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、マゼンタ用の現像器4M、シアン用の現像器4C、およびブラック用の現像器4Kを備えている。そして、エンジンコントローラ10の現像器制御部104からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y、4C、4M、4Kが選択的に感光体2と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向する所定の現像位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ44から感光体2の表面にトナーを付与する。これによって、感光体2上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72、73等に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。
また、ローラ72の近傍には、転写ベルトクリーナ(図示省略)、濃度センサ76(図2)および垂直同期センサ77(図2)が配置されている。これらのうち、濃度センサ76は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、中間転写ベルト71の外周面に形成されるパッチ画像の光学濃度を測定する。また、垂直同期センサ77は、中間転写ベルト71の基準位置を検出するためのセンサであり、中間転写ベルト71の副走査方向への回転駆動に関連して出力される同期信号、つまり垂直同期信号Vsyncを得るための垂直同期センサとして機能する。そして、この装置では、各部の動作タイミングを揃えるとともに各色のトナー像を正確に重ね合わせるために、装置各部の動作はこの垂直同期信号Vsyncに基づいて制御される。
そして、カラー画像をシートに転写する場合には、感光体2上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から1枚ずつ取り出され搬送経路Fに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシート上にカラー画像を二次転写する。
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシート上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートを送り込むタイミングが管理されている。具体的には、搬送経路F上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられており、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに合わせてゲートローラ81が回転することにより、シートが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。
また、こうしてカラー画像が形成されたシートは定着ユニット9および排出ローラ82を経由して装置本体5の上面部に設けられた排出トレイ部51に搬送される。また、シートの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートを排出ローラ82によりスイッチバック移動させる。これによってシートは反転搬送経路FRに沿って搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路Fに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートの両面に画像を形成することができる。
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像データを記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリであり、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。
図3は図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの構成を示す主走査断面図である。また、図4は露光ユニットの副走査断面図である。また、図5は走査光ビームの結像を示す斜視図である。また、図6および図7は露光ユニットの一構成要素たる偏向器を示す図である。また、図8は露光ユニットおよび露光制御部の構成を示すブロック図である。以下、これらの図面を参照しつつ、露光ユニット6の構成および動作について詳述する。
この露光ユニット6は露光筐体61を有している。そして、露光筐体61に単一のレーザ光源62が固着されており、レーザ光源62から光ビームを射出可能となっている。このレーザ光源62は、図8に示すように、露光制御部102の光源駆動部102aと電気的に接続されている。このため、画像データに応じて光源駆動部102aがレーザ光源62をON/OFF制御してレーザ光源62から画像データに対応して変調された光ビームが射出される。このように本実施形態では、レーザ光源62が本発明の「光源」に相当してる。
また、この露光筐体61の内部には、レーザ光源62からの光ビームを感光体2の表面に走査露光するために、ビーム整形系(第1光学系)63、ミラー64、偏向器65、アークサインレンズ66および折り返しミラー67が設けられている。すなわち、レーザ光源62からの光ビームは、コリメータレンズ631により適当な大きさのコリメート光にビーム整形された後、副走査方向Yにのみパワーを有するシリンドリカルレンズ632に入射される。そして、シリンドリカルレンズ632を調整することでコリメート光は副走査方向Yにおいて偏向器65の偏向ミラー面651付近で結像される。このように整形された光Liは、図4に示すように、偏向器65の偏向ミラー面651の揺動軸(本発明の「駆動軸」に相当)AXと直交する基準面SSに対して鋭角γをなすように偏向ミラー面651に入射する。なお、同図中の符号OAiは偏向ミラー面651に入射する光ビームLiの光軸を示している。
この偏向器65は半導体製造技術を応用して微小機械を半導体基板上に一体形成するマイクロマシニング技術を用いて形成されるものであり、偏向ミラー面651で反射した光ビームを主走査方向Xに偏向可能となっている。より具体的には、偏向器65は次のように構成されている。
この偏向器65では、図6および図7に示すように、シリコンの単結晶基板(以下「シリコン基板」という)652の一部を加工することで可動板653が設けられている。この可動板653はねじりバネ654によってシリコン基板652に弾性支持されており、主走査方向Xとほぼ直交する副走査方向Yに伸びる揺動軸AX回りに揺動自在となっている。そして、可動板653の中央部には、アルミニューム膜などが偏向ミラー面651として成膜されている。なお、この実施形態では、偏向ミラー面651は後で説明する図10に示すように正面視において開口スパナ形状を有している。ただし、図5および図6においては、説明の便宜から、従来より多用されている矩形形状を有する可動板653が図示されている。
また、シリコン基板652の略中央部には、図7に示すように、可動板653が揺動軸AX回りに揺動可能となるように、凹部652aが設けられている。そして、凹部652aの内底面のうち可動板653の両端部に対向する位置に電極658a、658bがそれぞれ固着されている(図7参照)。これら2つの電極658a、658bは可動板653を揺動軸AX回りに揺動駆動するための揺動用電極として機能するものである。すなわち、これらの揺動用電極658a、658bは露光制御部102の揺動駆動部102bと電気的に接続されており、電極への電圧印加によって該電極と偏向ミラー面651との間に静電吸着力が作用して偏向ミラー面651の一方端部を該電極側に引き寄せる。したがって、揺動駆動部102bから所定の電圧を揺動用電極658a、658bに交互に印加すると、ねじりバネ654を揺動軸AXとして偏向ミラー面651を往復振動させることができる。そして、この往復振動の駆動周波数を偏向ミラー面651の共振周波数に設定すると、偏向ミラー面651の振れ幅は大きくなり、電極658a、658bに近接する位置まで偏向ミラー面651の端部を変位させることができる。また、偏向ミラー面651の端部が共振で電極658a、658bと近接位置に達することで、電極658a、658bも偏向ミラー面651の駆動に寄与し、端部と平面部の両電極により振動維持をより安定させることができる。
なお、この実施形態では、静電吸着力により偏向ミラー面651を往復振動させているが、電磁気力により振動させるようにしてもよい。ここで、電磁気力により偏向ミラー面651を駆動する態様については、すでに周知の技術事項であるため、ここでは説明を省略する。
図3および図4に戻って露光ユニット6の説明を続ける。上記のように偏向器65により走査された走査光ビームは感光体2に向けて偏向器65から射出されるが、その走査光ビームLsは本発明の「第2光学系」に相当するアークサインレンズ66および折り返しミラー67を介して感光体2に結像され、感光体表面に光ビームLsのスポットが形成される。これにより、図5に示すように、走査光ビームLsが主走査方向Xと平行に走査して走査位置21上で主走査方向Xに伸びるライン状の潜像が感光体2上に形成される。しかも、アークサインレンズ66が結像光学系として設けられているため、上記のようにして正弦振動する偏向ミラー面651により偏向された光ビームLsを本発明の「被走査面」に相当する感光体表面上に等速走査させることができる。
なお、この実施形態では、図3に示すように、偏向器65からの走査光ビームの開始および終端を折り返しミラー69a〜69cにより同期センサ60に導いている。すなわち、この実施形態では、同期センサ60を、主走査方向Xにおける同期信号、つまり水平同期信号を得るための水平同期用読取センサとして機能させている。
ところで、本実施形態では上記したように結像光学系としてアークサインレンズ66を用いているため、従来より多用されている矩形形状の偏向ミラー面で光ビームを偏向走査させると、「背景技術」の項で説明した問題が発生する。その理由は以下のとおりである。従来装置では、偏向ミラー面651は平板上に形成されており、その正面視における形状は図5や図6に示すように矩形形状となっている。この偏向ミラー面651に光ビームを照射すると、図9に示すように、偏向ミラー面651に入射された光ビームは全て偏向ミラー面651で反射されてアークサインレンズ66に導光される。そして、光ビームはアークサインレンズ66により感光体表面に結像されるが、アークサインレンズ66は
結像位置=F・arcsinθ
(ただし、Fはレンズ66の焦点距離、θは光ビームのレンズ66への入射角)
という特性を有している。この特性により感光体表面上でスポットを等速走査させることができる。ここで、アークサインレンズ66から感光体2上の結像位置に向う光束の角度について考察すると、同図に示すように、走査中心での角度φ(0)が最も広く、走査端部に行くにしたがって増大し、走査端部での角度φ(max)は最も狭くなる。つまり、
φ(max)<φ(0)
となり、Fno(Fナンバー)が変化する。さらに、感光体表面(像面)に対して斜めに入射することで感光体表面上でのスポット径が増える。これらの要因により感光体表面に結像されるスポット径が走査端部で増大してしまう。
そこで、本実施形態では、次の2つの条件を満足するように露光ユニット6(光走査装置)が構成されている。すなわち、図10および図11に示すように、偏向ミラー面651は正面視において開口スパナ形状を有している。より具体的には、ミラー長さ方向XXに沿った偏向ミラー面651の長さは入射中心位置CPで長さWcpとなっており、揺動軸(駆動軸)AXと平行な駆動軸方向Yにおいて最も短い。そして、偏向ミラー面651の長さは入射中心位置CPから駆動軸方向Yの両側(図面中の上下側)に離れるにしたがって長くなっており、上端および下端で長さWegとなり、最長となっている。このような偏向ミラー面651の形状特徴が上記2条件のひとつである。なお、ここで、「ミラー長さ方向」とは偏向ミラー面651内において揺動軸(駆動軸)AXに対して直交する方向を意味しており、偏向ミラー面651の揺動角がゼロである際(図11(b))には、ミラー長さ方向XXは主走査方向Xと平行となる。
また、偏向ミラー面651の揺動角がゼロである際(図11(b))には、偏向ミラー面651と入射光ビームの光軸とが交わる位置を入射中心位置CPとし、該入射中心位置CPで偏向ミラー面651と基準面SSとが交差して形成される交線を基準線SLとしたとき、基準線SLに対して入射光ビームLiの光軸OAiが直交する。そして、もうひとつの条件として、図11(b)に示すように、ミラー長さ方向XXにおいて偏向ミラー面651に形成される入射光ビームLiのスポット寸法Wspが入射中心位置CPでの偏向ミラー面651の長さWcpよりも長いという条件が満足されている。しかも、この実施形態では、特にスポット寸法Wspが長さWegよりも長くなるように、ビーム整形系(第1光学系)63はビーム整形している。したがって、ミラー長さ方向XXにおける3つの長さWcp、Weg、Wspは、
Wcp<Weg<Wsp
の大小関係を有している。
このような条件を満足するように構成された露光ユニット6では、図5の偏向ミラー面651で光ビームを偏向させる場合と次の点で大きく相違する。その相違点は、本実施形態では入射光ビームLiの一部のみを偏向ミラー面651により反射させており、しかも、ミラー長さ方向XXにおける反射割合を偏向ミラー面651の揺動角θに応じて変化している点である。より具体的には、図11(b)に示すように、揺動角θがゼロ、つまり走査中心では偏向ミラー面651で反射される光ビームのミラー長さ方向XXにおける長さ(以下「偏向長さ」という)は入射中心位置CPでの偏向ミラー面651の長さWcpとなる。一方、揺動角θがゼロから変化するのに応じて偏向長さは増大し、走査端部では偏向長さは長さWegとなる。
そして、このように揺動角θに応じて偏向長さが調整された偏向光ビームはアークサインレンズ66により感光体表面にスポット状に結像される。このとき、アークサインレンズ66から感光体2上の結像位置に向う光束の角度について考察すると、図12に示すように、走査中心での角度φ(0)が最も狭く、走査端部に行くにしたがって増大し、走査端部での角度φ(max)は最も広くなる。つまり、
φ(max)>φ(0)
となり、Fno(Fナンバー)の変化が抑制されて感光体表面上でのスポット径は均一化される。
以上のように、本実施形態によれば、結像光学系としてアークサインレンズ66を用いて正弦振動する偏向ミラー面651により偏向された光ビームLsを感光体表面上に等速走査させている。しかも、上記した2つの条件を満足するように露光ユニット6(光走査装置)を構成することで、光ビームの等速走査を維持しつつスポット径の均一化を達成することができる。また、単一の偏向器65により光ビームを偏向走査しているため、複数の偏向器が必要となる従来装置に比べて装置を簡素化することができるとともに、装置の小型化も可能となる。
また、上記のようにして偏向器65が作成されているため、入射中心位置CPは揺動軸(駆動軸)AX上またはその近傍に位置している。したがって、偏向ミラー面651の正弦振動時に生じる回転モーメントを低減させることができ、高速化において有利となっている。また、図11に示すように、偏向ミラー面651に形成される入射光ビームのスポットは入射中心位置CPを中心に揺動角に応じて回転変位する。したがって、偏向ミラー面651のうち駆動軸方向Yの両端(同図の上下端部)におけるミラー長さ方向XXの中央部は光ビームの偏向走査に寄与しない。そこで、本実施形態では、図10に示すように該中央部に切欠部659を設けている。もちろん、他の観点、例えば偏向ミラー面651の剛性を確保するなどの理由から切欠部659を設けない構成を採用してもよいことは言うまでもない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、図11(a)および(c)に示すように、走査範囲内においてもオーバーフィル状態を維持しているが、これは必須構成要件ではない。つまり、ミラー長さ方向において、偏向ミラー面651に形成される入射光ビームLiのスポット寸法Wspが長さWegと同じまたは短くなるように構成してもよい。これにより走査端部では入射光ビームの全部が反射されてアークサインレンズ66を介して結像される。したがって、光ビームを効率的に潜像形成に利用することができる。
また、上記実施形態では、ミラー長さ方向における偏向ミラー面651上でのスポット寸法Wspを調整することで感光体表面に形成されるスポット径の均一化を図っている。これに加え、偏向ミラー面内において基準線SLに対して直交する方向をミラー幅方向、つまり駆動軸方向Yにおける偏向ミラー面651上でのスポット寸法(図10や図11の上下方向におけるミラー高さ)をさらに調整することでスポット径をさらに均一化することができる。例えば、ミラー幅方向(駆動軸方向)Yにおける偏向ミラー面651に形成される入射光ビームLiのスポット寸法が、入射光ビームLiの光軸OAiと基準線SLとの角度が直角であるとき(揺動角θがゼロ)に、ミラー幅方向における偏向ミラー面651の幅未満である一方、走査範囲内で、かつ角度が最大値(揺動角θ=+θmax)または最小値(揺動角θ=−θmax)となったときにミラー幅方向Yにおける偏向ミラー面651の幅よりも大きくなるように露光ユニット6を構成してもよい。
また、この発明にかかる光走査装置をカラー画像形成装置の露光手段として用いているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。すなわち、感光体などの潜像担持体上に光ビームを走査して静電潜像を形成するとともに、該静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する画像形成装置の露光手段として用いることができる。もちろん、光走査装置の適用対象は画像形成装置に装備される露光手段に限定されるものではなく、光ビームを被走査面上に走査させる光走査装置全般に適用することができる。
本発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図。 図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図。 図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの主走査断面図。 図1の画像形成装置に装備された露光ユニットの副走査断面図。 偏向光ビームの結像を示す斜視図。 露光ユニットの一構成要素たる偏向器を示す図。 露光ユニットの一構成要素たる偏向器を示す図。 露光ユニットおよび露光制御部の構成を示すブロック図。 従来形状の偏向ミラー面を用いた露光ユニットでの結像状態を示す図。 本発明にかかる装置で採用した偏向ミラー面の一例を示す正面図。 偏向ミラー面に形成される光ビームのスポットを示す図。 図10の偏向ミラー面を用いた露光ユニットでの結像状態を示す図。
符号の説明
2…感光体(潜像担持体)、 6…露光ユニット(光走査装置)、 62…レーザ光源(光源)、 63…ビーム整形系(第1光学系)、 65…偏向器、 66…アークサインレンズ(第2光学系)、 651…偏向ミラー面、 659…切欠部、 AX…揺動軸(駆動軸)、 L…光ビーム、 Li..…入射光ビーム、 Ls…走査光ビーム(偏向光ビーム)、 OAi…(入射光ビームの)光軸、 SL…基準線、 SS…基準面、 X…主走査方向、 Y…駆動軸方向、 γ…(偏向ミラー面への光ビームの)入射角、 θ…揺動角

Claims (5)

  1. 被走査面上で光ビームを主走査方向に走査させる光走査装置において、
    入射される光ビームを反射する偏向ミラー面を有し、前記主走査方向とほぼ直交する駆動軸回りに前記偏向ミラー面を正弦振動させることで入射光ビームを前記主走査方向に偏向させる偏向手段と、
    光ビームを射出する光源と、
    前記光源からの光ビームを整形するとともに、前記駆動軸と直交する基準面に対して鋭角をなすように前記偏向ミラー面に入射する第1光学系と、
    アークサインレンズの特性を持ち、前記偏向手段により偏向走査される光ビームを前記被走査面にスポット状に結像する第2光学系とを備え、
    前記偏向ミラー面と前記入射光ビームの光軸とが交わる位置を入射中心位置とし、該入射中心位置で前記偏向ミラー面と前記基準面とが交差して形成される交線を基準線とし、前記偏向ミラー面内において前記駆動軸に対して直交する方向をミラー長さ方向としたとき、
    前記基準線に対して入射光ビームの光軸が直交するときに、前記ミラー長さ方向において前記偏向ミラー面に形成される入射光ビームのスポット寸法は前記入射中心位置での前記偏向ミラー面の長さよりも長く、しかも、
    前記ミラー長さ方向に沿った前記偏向ミラー面の長さは、前記駆動軸と平行な駆動軸方向において前記入射中心位置で最も短く前記入射中心位置から前記駆動軸方向の両側に離れるにしたがって長くなっていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記偏向ミラー面では、前記駆動軸方向の両端において前記ミラー長さ方向の中央部に切欠部が設けられている請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記入射中心位置が前記駆動軸上または前記駆動軸近傍に位置している請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 前記偏向手段により光ビームは所定の走査範囲内で偏向走査される請求項1記載の光走査装置であって、
    前記ミラー長さ方向において、
    前記偏向ミラー面に形成される入射光ビームのスポット寸法は、前記走査範囲内で、かつ入射光ビームの光軸と前記基準線との角度が最大値または最小値となったときに前記駆動軸方向における前記偏向ミラー面端部での長さと同じまたは短い光走査装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の光走査装置を用いて前記被走査面に相当する潜像担持体の表面に光ビームを走査して前記潜像担持体上に静電潜像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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JP2013174743A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Kyocera Document Solutions Inc 光走査装置、画像形成装置

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