JP2006337316A - ゴム紐の狭持機構とその張掛計測方法 - Google Patents

ゴム紐の狭持機構とその張掛計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】張掛部材部分のゴム紐を指先で2〜3回手前下から奥上へ回し送り込むようにして張りムラの修正を行なわざる得ない。
【解決手段】計測するゴム紐Bの保持位置を張掛ローラ24bと略同じ目線位置にある軸受支持部材Sに設けたゴム紐狭持機構Aで行い、同ゴム紐Bの所定胴囲寸法を略折半した部分が、下位の張受ローラ10bでのゴム紐収縮力の計測位置となるよう折り返して上位の張掛ローラ24bに張り掛け回してゴム紐Bの収縮力を計測する。狭持機構Aは、目盛調整具24aに支持された基板1と、該基板1に揺動自在に軸着された狭持板2と、該狭持板2の一端側を基板1に圧接せしめる付勢部材3とを備える。基板1は折曲部を介して支点軸孔を形成し、基端側にバネ受駒1eを形成せしめる。狭持板2は長手方向の上下両端側に折曲部を介して偏心軸孔を形成し、平行U軸を介して両軸孔を一体的に連結せしめる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、主として縫製された下衣類の胴囲部に装着されているゴム紐の収縮力を計測するゴム紐狭持機構の改良に関し、更に詳しくは、ゴム紐の厚みなどに左右さえることなく一切の調整を不要とした挟み保持が行えると共に、従来の如き張りムラ等の危惧をも解消し得た狭持機構とその張掛計測方法に関する。
従来、ゴム紐の収縮力計測器としては、例えば、本発明者が先に案出したものとして、所定大きさの台座と、該台座の上面に上下動自在に配設された張受連結部材と、該張受連結部材から外方に向けて水平に配設された張掛部材と、該張掛部材とは反対側に突出すべく前記連結部材に所定角度でかつ変位自在に連結されたラックレバーと、該ラックレバーと平行になるべく同ラックレバーの下位に変位自在に配設された桿体と、該桿体の変位動作に応じて目盛板上を回転すべく連動された指針と、天板を介して前記張掛部材の上位に突設された目盛尺と、該目盛尺に摺動かつ止着自在に装着された目盛調整具と、前記張掛部材に対向すべく該目盛調整具の側面から水平方向に突出された軸受支持部材とを備えたものが公知技術として存する。
具体的には、ゴム紐等の劣化等により、新たにゴム紐の取り替えを必要とする際、専用のゴム紐保持具を目盛尺支持筒の指定位置に凹部を手前に引く要領で嵌め込み、目盛調整具を所定胴囲寸法にセットしてから、ゴム紐保持具のスナップピンを外して挟み棒を手前に開き、この間にゴム紐を入れ、前記挟み棒を戻すことによりゴム紐を溝に押し込んで留め、同挟み棒の右端をスナップピンで嵌め止めてゴム紐の取付保持を行っている。
特許第3034232号公報
しかしながら、上述した特許第3034232号公報に開示されている狭持機構にあっては、厚みのあるゴム紐の場合、押し付けても挟み棒の一部が片当たりして蹴り上がる状態となり、不均一な保持になるため、このような場合は挟み棒の取付ネジを緩め、ゴム紐を当てながら挟み棒が片当たりせずに溝と平行になるよう慎重に調整しながらゴム紐を取付保持しなければならない。
更に、ゴム紐取り替えの際には、下の張掛部材から余り離れていない目盛尺支持筒の所定位置にゴム紐保持具を取り付け、そして、ゴム紐端部を保持させて張掛け計測を行っており、この際、ゴム紐の張り手順はゴム紐を下へ引き下げながら直下の張掛部材で折り返して上へ引き上げ、上の張掛ローラで折り返し手前下へ引き下げながらゴム紐保持具の下位位置まで張り下げ、目盛板の指針を見ながら所望ゴム紐収縮力を得た時点でゴム紐にチェックをすることで、必要長さを求めていたが、ゴム紐保持具と張掛部材は短い距離での折り返しとなるために(特許第3034232号公報の図8参照)、やや張りムラが起き易い。
また、そのままでは弱めの収縮力値となるため、計測中は、張っている張掛部材の下端部分のゴム紐を指先で手前から、後へ回し送る要領で2〜3回程度、張りムラの除去動作を講じた方法で計測を行なわなければならなかった。
更に、従来のゴム紐保持具は、付属品として使用時のみに取り付けし、それ以外は取り外した状態で保管されているため、管理ミスにより紛失することも危惧されるため、保管に必要以上の気を配らざるを得なかった。
一方、計測時は、常に計測器の上部に位置している張掛ローラの軸受支持部材が、下衣類を張り掛けて計測を行う際に、張掛ローラの左右軸受の周辺部を除き、中間の計測域部分は、張り掛けた下衣類の前と後の生地同志が干渉せず、かつ、ローラ径は計測精度上より細い径が要求されている箇所でもあるため、ゴム紐の保持具化を張掛ローラの支持部材面で実現するには計測域部分を極めて薄い構造にして強度を保持し、計測時、支障のない形状にすることと、流通している0.1ミリ厚前後の薄手ゴム紐を傷めずに、また、片寄った押さえでズルズルと抜け外れることもなく、そして、市販通常厚もの品、1.2mmものや特殊品を除く、一般形状品は問題なく対応すべく均等に挟み抑えられる方法と、ゴム紐セットの際、目線よりやや高い保持動作の右手で、U軸ツマミの操作を行い、時には薄い柔らかいゴム紐の紐先を左手で所定位置へ配してセットできる操作が容易な構造であることが必要である。
このため、薄いゴム紐の先を狭い板隙間へ差し込むような方法では差し込みに多くの労力を費やすことが考えられ、そして、ゴム紐取り替えの張掛計測では、ゴム紐保持具の取付位置が器具中間より下寄りとなっているため、保持したゴム紐を下の張掛部材を経由させて上へ折り返し、更に上の張掛ローラで折り返して下のゴム紐保持具箇所よりも張り下げながら、目盛板の指針を見て所望収縮力を求めチェックして必要な長さを求めざるを得なかった。
しかも、二箇所の折り返しで、特に二度目の折り返しで、ゴム紐保持具と張掛部材間に張りムラが発生し、そのままではやや弱めの収縮力表示となるため、張掛部材部分のゴム紐を指先で2〜3回手前下から奥上へ回し送り込むようにして張りムラの修正を行なわざる得ないため、なんとか上部の張掛ローラの軸受支持部でのゴム紐保持を兼ねたいとの要望もあった。
本発明は、このような従来の問題点及び要望に鑑みてなされたもので、ゴム紐の厚みなどに左右さえることなく一切の調整を不要とした挟み保持が行えるため、計測操作が頗る簡単になると共に、張掛ローラの軸受支持部でのゴム紐保持を兼ねることで、張りムラを防ぐことができ、更には従来のゴム紐保持具の如き紛失等からのトラブルの心配も全く皆無となった有用なゴム紐狭持機構とその収縮力の張掛計測方法を提供することを目的としたものである。
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とする構成は、所定位置に支点軸孔を有する基板と、該基板に揺動自在に設けられた狭持板と、該狭持板を狭持方向に付勢せしめるバネ等の付勢部材とを備え、前記狭持板は、前記基板の支点軸孔とは偏心する位置に軸孔を設けると共に、該偏心軸孔と前記支点軸孔とをU字状の平行U軸で一体的に連結し、かつ、該平行U軸の両軸を同時に回動せしめるU軸ツマミを設けてなる狭持機構に存する。
また、前記基板は、遊端側にバネ受駒を備えると共に、狭持板が同基板と平行状態に閉蓋した時にのみ前記バネ受駒に保持される弾性突起を同狭持板の遊端側に設けるのが良い。
更に、前記付勢部材は、平行U軸の一軸に巻装されたコイルバネからなり、該コイルバネの一端側を基板に、他端側を狭持板に止着して同狭持板を狭持方向に付勢せしめるのが良い。
また、本発明は、直立させた目盛尺支持筒に、目盛調整具を備えた目盛尺を挿し立てることにより垂直を維持し、同目盛尺に対し直角に突設したローラ径の小さな張掛ローラを有する前記目盛調整具をスライドさせ、張掛ローラと張掛部材の平行上下間に構成される下衣類の胴囲部寸法目盛のセットを行って張掛ローラを固定することにより同胴囲部を掛け保持させ、垂直下の張掛部材に掛け下がった胴囲部を張り掛け止めて衣類重量を計測しないゴム紐の張掛収縮力を上向きの平行動作で計測するゴム紐収縮力の張掛計測方法において、ゴム紐の張掛収縮力を計測する際、計測するゴム紐の保持位置を前記張掛ローラと略同じ目線の軸受支持部材に設けたゴム紐狭持機構で行い、次いで、同ゴム紐の所定胴囲寸法を略折半した部分が、下位の張受ローラでのゴム紐収縮力の計測位置となるように折り返した後、上位の張掛ローラに張り掛け回すことで、同ゴム紐の収縮力を計測するゴム紐収縮力の張掛計測方法に存する。
更に、本張掛計測方法は、ゴム紐の上端の目盛位置を張掛ローラと略同じ目線の軸受支持部材に設けた狭持機構で固定し、次いで、同ゴム紐の所定胴囲寸法を略折半した部分が、下位の張受ローラでのゴム紐収縮力の計測位置となるように折り返した後、上位の張掛ローラに張り掛け回して周回分の位置を印し、次いで、直線状に垂下した下端の胴囲部寸法の目盛位置に所定ゴム紐の収縮力の二分の一の収縮力を与えることで、丁度、二平行間で構成された所定胴囲寸法と等しいゴム紐の長さとなり、斯かる張掛計測値が、直線胴囲部寸法分を二つに等しく折って倍の本数とした状態でのゴム紐の張掛収縮力を示すのである。
本発明は上述のように構成され、所定大きさの台座と、該台座の上面に上下動自在に配設された張受連結部材と、該張受連結部材から外方に向けて水平に配設された張掛部材と、該張掛部材とは反対側に突出すべく前記連結部材に所定角度でかつ変位自在に連結されたラックレバーと、該ラックレバーと平行になるべく同ラックレバーの下位に変位自在に配設された桿体と、該桿体の変位動作に応じて目盛板上を回転すべく連動された指針と、天板を介して前記張掛部材の上位に突設された目盛尺と、該目盛尺に摺動かつ止着自在に装着された目盛調整具と、前記張掛部材に対向すべく該目盛調整具の側面から水平方向に突出された軸受支持部材とを備えてなるゴム紐収縮力計測器の狭持機構において、前記軸受支持部材に、所定位置に支点軸孔を有する基板と、該基板に揺動自在に設けられた狭持板と、該狭持板の一端側を狭持方向に付勢せしめるバネ等の付勢部材とを備え、前記狭持板は、前記基板の支点軸孔とは偏心する位置に軸孔を設けると共に、該偏心軸孔と前記支点軸孔とをU字状の平行U軸で一体的に連結し、かつ、該平行U軸の両軸を同時に回動せしめるU軸ツマミを設けてなることによって、極めて薄い張掛計測域を確保できる共に、ゴム紐の保持を計測器最上部の至近位置で行うことができ、併せて張掛ローラの軸受支持も兼用することができるといった効果を奏する。
また、本発明のゴム紐収縮力の張掛計測法によれば、ゴム紐の張掛収縮力を計測する際、計測するゴム紐の保持位置を前記張掛ローラと略同じ目線の軸受支持部材に設けたゴム紐狭持機構で行い、次いで、同ゴム紐の所定胴囲寸法を略折半した部分が、下位の張受ローラでのゴム紐収縮力の計測位置となるように折り返した後、上位の張掛ローラに張り掛け回して同ゴム紐の収縮力を計測することによって、ゴム紐の保持が、計測器の最上部至近で行われ、下位の張掛部材の位置が所定張掛計測ゴム紐の周回の略2分の1の折半位置となるため、従来、発生していた張りムラが解消され、張りムラ除去の無駄な手間と除去操作の良否による計測誤差が解消されるなど、張掛計測の精度が向上するといった優れた効果を奏する。
更に、上位の張掛ローラで周回分折り返した後(引き張り下げ時)、ゴム紐面がローラで平らに慣らされた状態となるため、直接指先での部分摘みより適した引き張り具合となっており、このことは特に幅広のゴム紐で判明できる。
また、平行U軸での挟み保持では、0.1ミリ前後厚の薄手ゴム紐を保持させても、引っ張っても外れたりしないのに対し、市販されている紙挟み具類では、保持先端が丸みを帯びた形状や細い帯状若しくは線状で保持するため、殆ど外れ易く、確実な保持が難しい状態であり、中にはゴム紐を痛めてしまうこともあったが、本発明では平行U軸の回転動作で、狭持板が平行かつ均等にゴム紐を狭持するため、繰り返し保持しても抜け外れることもなく、また、損傷を与えることもない。
更に、専用のゴム紐保持具が不要となり、家庭で長期に亘り使用される器具の付属品として管理の気遣いがなくなり、計測器としての使い勝手がより一層良くなった。
また、従来の専用保持具では、挟むゴム紐の厚みに応じて、挟み具の平行をネジで調整しながら合わせを行うなどの手間をかけていたが、本発明の挟み保持機構では、全く調整が不要で極めて薄いゴム紐から、かなり厚いゴム紐までを簡単に保持することができ、また、取り外しも頗る容易である。
このように本発明の狭持機構は、従来の如くゴム紐の厚みなどに左右さえることなく、一切の調整を不要とした挟み保持が行えると共に、張掛ローラの軸受支持部でのゴム紐保持を兼ねることで、従来の如き張りムラが解消され計測操作も頗る容易となるなど、本発明を実施することはその実益的価値が甚だ大である。
次に、本発明の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Aは、本発明に係る狭持機構であり、この狭持機構Aは、図1乃至図3に示すように、所望大きさの軸受支持部材Sに組み付けられている。
軸受支持部材Sは、基端側が後述する目盛調整具24aに支持された水平配置の基板1と、該基板1に揺動自在に軸着された狭持板2と、該狭持板2の一端側を基板1に圧接せしめる付勢部材3とを備えている。
基板1は、図1に示すように、長手方向上端縁1aが側面1bと直交すべく水平方向に折り上げられると共に、同上端縁1aの遊端側と対向する位置に折曲部1cを介して支点軸孔1d(図3参照)が形成されている。
また、この基板1の基端側にはバネ受駒1eが形成されている。バネ受駒1eは、内側がR状に形成された弾性部材からなり、後述する狭持板2の弾性突起2cを着脱自在に保持するものである。
一方、狭持板2は、長手方向の上下両端側に折曲部2a、2aを介して偏心軸孔2b、2bが形成されている。この偏心軸孔2b、2bは、前記支点軸孔1dに対し偏心しているものであり、後述するU字状の平行U軸4を介して両軸孔1d、2bが一体的に連結されている。
また、この狭持板2は、他端側に外側がR状に形成された弾性突起(平行バネ)2cが突設されている。この弾性突起2cは、狭持板2が基板1と平行状態に閉蓋した時にのみ前記バネ受駒1eに保持されるように位置決めされている。
他方、付勢部材3は、狭持板2を狭持方向に付勢せしめるコイルバネ等の付勢手段からなり、平行U軸4を介して付設されている。
平行U軸4は、平面U字状を呈しており、一方の軸(以下、支点軸という)4aが支点軸孔1dに、他方の軸(以下、偏心軸という)4bが偏心軸孔2bに挿着されると共に、前記支点軸4aにはコイルバネ(付勢部材)が巻装されている。
このコイルバネは、一端側3aが基板1に他端側3bが狭持板2に止着されることで、狭持板2を基板1に押圧すべく付勢せしめている。
更に、前記平行U軸4は、開放端側にU軸ツマミ5が装着されている。このU軸ツマミ5は、支点軸4a,偏心軸4bを同時一緒に回動できるように組み付けてあり、このU軸ツマミ5を右に回動することで支点軸4aを中心に狭持板2の先端側が付勢部材3の付勢力に抗して基板1から離れる方向へ開くのである(片開き)。
このように構成される本発明の狭持機構は、図4に示すように、片開きする狭持板2の軸孔2bを偏心軸用にすると共に、弾性のバネ受駒1eを備えた基板1の軸孔1dを支点軸用として平行U軸4を通して連結させ、かつ、狭持板2は、支点軸4aに軸装されたコイルバネ(付勢部材)3と弾性突起(平行バネ)2cとの相乗力にて下面を基板1へ平行に押圧することができる(図4(a)参照)。
また、ゴム紐計測の際は、U軸ツマミ5を右回りに回動させて弾性突起2cをバネ受駒1eから外し(図4(b)参照)、更に右回りへ回動することでコイルバネ(挟みバネ)の突当部3dでばね受部を押上て片開きさせ、この状態で基板1へゴム紐Bを当てがい(図4(c)参照)、次いで、U軸ツマミ5を今度は左回りに回動することで、左傾斜底面2dで仮抑えすることができ(図4(d)参照)、仮抑え状態を見直し後、更に左方向に回動して弾性突起2cが挟み厚の高さでバネ受駒1eに弾性突起2cも圧接して止まり、同時に偏心軸4bも元の位置に戻り途中で止まることで、狭持板2を基板1に対し略平行かつ均一にゴム紐Bを押圧した状態で保持することができる(図4(e)参照)。
更に、本発明の狭持機構では、基板1と狭持板2との連結に平行U軸4を使用しているが、この平行U軸4は、傷つき難い材質の丸棒をU字状に曲げ加工或いは成型しており、直線平行の部分を支点軸4a、偏心軸4bとして使用するものであり、平行U軸4の間隔によって挟み厚を変えることができる。
尚、支点軸4a,偏心軸4bの間隔を広く取れば、その分、厚み高さのあるものにも対応できるが、長期の使用条件に耐える平行度の精度維持が重要で、平行度が崩れると各部にズレが生じることになるため、支点軸4a,偏心軸4bの両端をそれぞれ設定した嵌込部品(スペーサ)6の孔(図示せず)に平行に嵌め込むことで平行U軸4を組み付け、使用する時は、両軸4a,4bと嵌込部品6との間に緩みや歪みなどが発生しないようにする必要がある。
この平行U軸4は、組付けの際、コイルバネ(挟みバネ)3のコイル状円筒部3cを支点軸4aの所定位置に挿通し、同円筒部3cから左方へ突出しているバネ脚の形状を、図3(b)に示すように、変形Z字状にしているため、このZ状バネ脚の開放端(端末部分)を狭持板2の右辺に作用させ、中程の斜め棒相当部がバネ突当部3dとなっているため、この部分が狭持板2のバネ受部へ働くようにそれぞれ対応させての組み付けとなる。
そして、この平行U軸4は、基板1と狭持板2との連結に使用され、平行した挟み動作を行う。そして、本発明の挟み機構Aを、収縮力計測器Bに装着した際は、従来の張掛ローラの軸受支持部材の垂直面を軸受支持部より、右へ張り掛けに支障の無い状態で延長し、この延長部分を断面コ字状にやや深めに折り曲げ、その折り曲げた部分1cの左寄り所定位置上下に支点軸4aを通し持つ軸孔1dを設け、そのバネ受駒1eはR状にすることで平行U軸4の回動時の干渉を防止し、そして、やや深めに折り曲げた折曲部1cまでの垂直面は、浅折曲部1fを浅く折り曲げて補強し、同基板1の左端寄りの所定位置には、駒調整用の長孔1gを穿設し、ここへ内側をR状にしたバネ受駒1eを取り付け、内R部での狭持板2に設けた弾性突起(平行バネ)2cを受けるべく圧接状態に保持せしめている。
また、上端を浅く折り曲げた補強部の右支点軸寄りの所定位置に、張掛ローラ24bの軸受部を取り付け、そして、平行U軸4で支点軸4aと組み付け連結される長方形状の狭持板2も右より部分を断面コ字状にやや深めに折り曲げ、この折り曲げた右端上部の所定位置上下に偏心軸4bを通し持つ軸孔2bを穿設し、斯かる偏心軸孔2bの右側角部2dは同偏心軸孔2bに沿ってR形状に切断することで、軸回動時での干渉を防ぐとができる。
更に、左端所定位置には狭持板2の平行維持用の外側R形状とした柔らかな弾力を有した板バネ類等からなる弾性突起(平行バネ)2cを取り付け、長方形状の長手方向上下両端2e,2eは浅く折り曲げて補強し、狭持板2の右より側面は偏心軸孔2bの左斜め下側の所定位置で切断することによりバネ受け部2aとなり、軸装されたコイルバネ(挟みバネ)3のバネ突当部3dで押し上げられ支点軸4aを中心に狭持板2を片開きせしめる。
また、平行U軸4に軸装されたコイルバネは、作用部を狭持板2の右より端面上としているため、偏心軸4bは回り戻し作用が働き、同時に狭持板2を左へと送るべく作用し、左端の弾性突起(平行バネ)2cをバネ受駒1eのR面へ押し付けた状態に圧接せしめる。
これらの相乗作用で狭持板2をほぼ平行に基板1へと押圧し、強いコイルバネのバネ力を狭持板2の中心部に作用させる場合は、左辺部のバネ受駒1eや弾性突起2cは不要になるが、U軸ツマミ5の操作が軽く行える程度のバネ力で右端の部分へ作用させているだけでは、左辺に行くに連れて力は弱くなり、平行した押圧を得ることはできない。
そして、狭持板2が受けているコイルバネの作用定位置は偏心移動量に応じて左右に移動するが、U軸ツマミ5を最初右回しで弾性突起2cをバネ受駒1eから外した時と、U軸ツマミ5を保持戻しの際にのみ、移動することになる。
また、コイルバネの突当部3dは、上述のバネ受け切欠部に位置合わせをして組み付けるが、この組付けの際、狭持板2の開閉用のU軸ツマミ5や保護カバー(R端面具類)7も合わせて組み付ける。
上述のように、右端に偏心軸部2aを設け平行U軸4を介して連結された狭持板2は、支点軸4aに通し持たれたコイルバネ3の力と左端の弾性突起2cとの相乗力を受け基板1へと押圧するが、基板1との間にゴム紐Bを保持した際、この弾性突起2cは、狭持板2が押し挟むゴム紐Bの厚みに相応した位置で、基板1のバネ受駒1e内のR面に抑えられて止まり、同時に偏心軸4bも元の位置へ戻る途中で止まり、ほぼ平行の状態でゴム紐Bを狭持することが、平行U軸4に取り付けられたU軸ツマミ5の操作で行える。
尚、狭持板2が押圧して保持を行う基板1の部分に、滑り止め処置を行うことにより、狭持されるゴム紐Bより保持力が増した状態となる。
以下、図4に従ってU軸ツマミ5の動作と狭持状態について簡単に説明する。図4(a)は挟み物の無い状態で、基板1と狭持板2とが密着した状態で、下衣類の張掛計測はこの状態で中間の計測域は確保された設定になっている。
図4(b)は、U軸ツマミ5を右方向へ回動し弾性突起2cをバネ受駒1eから離した状態であり、この際、コイルバネの左端部は、狭持板2の右端面上を摺動する。
図4(c)は、U軸ツマミ5を更に右方向へ回動し狭持板2のバネ受部をコイルバネの突き当部が突上がるべく片開きさせたところの基板1へ、ゴム紐Bを左手で当てがったもので、U軸ツマミ5は右回しの停止したままの状態である。
図4(d)は、U軸ツマミ5を左方向へ戻すべく回動することで狭持板2がコイルバネで戻され、斜めになった底面の一部2dでゴム紐Bを仮押さえした状態で、弾性突起2cは基板1のバネ受駒1e内のR面で圧接され、図4(e)はU軸ツマミ5をより戻すと同時に狭持板2もバネ作用で抑えられ、回り戻り中の軸も停止し、ゴム紐Bを基板1面へ平行に押圧して保持する。斯かる保持状態を解除し、ゴム紐Bを取り外す時は、U軸ツマミ5の逆回し操作で外して取り出すのである。
次に、本発明の狭持機構Aをゴム紐収縮力計測器Cに装着した実施例について、簡単に説明する。図5乃至図6に示すように、台座8の上面に上下動自在に付勢された張受連結部材9と、該張受連結部材9の側面から外方に向けて水平に配設された張掛部材10と、該張掛部材10とは反対側の前記張受連結部材9にステー部材11を介して所定角度でかつ変位自在に連結されたラックレバー12とを備えている。
前記台座8は、矩形箱状の中空体からなり、該台座1の四隅部には、同台座8を水平に保持するために、換言すれば、張受連結部材9が垂直になるように勾配調整する垂直調整ネジ8a,8a…が装着されている。
前記張受連結部材9は、台座8に対し垂直に立設されていると共に、弦巻バネからなる付勢部材を介して、常時、下方向に付勢されている。
更に、前記張受連結部材9の側面には、幅方向(左右)中心の所定高さより、水平方向に突出する軽量で厚みの少ない張掛部材10が設置され、表面に張掛深さの目安となる標線10a,10a…が刻設されている。
また、この張掛部材10は、長手方向下端縁に沿って平行に棒状の張受ローラ10bが配設されている。この張受ローラ10bは、張掛どきの滑りを良くし張りムラを防ぐために、周面が滑らかに仕上げられている。
一方、前記ステー部材11は、前記張受連結部材9の幅方向両端に折り曲げ成形された上位の連結部9a,9aに所定角度で、かつ、揺動自在に軸着されており、その先端側にラックレバー12が突設されている。
ラックレバー12は、互いに直交する長寸部12aと短寸部12bとを備えた平面L字状を呈しており、長寸部12aがステー部材11の延長上に突出すべく短寸部12bを同ステー部材11上に整合させている。
また、ラックレバー12の先端側には、ラックバネレバー12cを介してコイルスプリング13が付設されており、平ラック掛止軸14を介して掛け止めされた平ラック15を所定方向(後述するピニオン側)に付勢せしめている。
ラックレバー12の下位には桿体16が配設されている。この桿体16は、長手方向両端が所定幅に折り曲げ成形された幅広の矩形板からなり、ステー部材11及びラックレバー12と平行になるように基端側を前記張受連結部材9の連結部9b、9bに軸着されており、先端側に釣合錘17が設置されている。尚、斯かるゴム紐収縮力計測器の収縮力計測機構については、既に特許第3034232号に開示してあるのでここでは省略する(同特許公報参照)。
他方、天板18の上には、目盛尺支持筒19が折り畳み自在に装着されている。この目盛尺支持筒19は、金属等の適宜素材からなる中空軸からなり、天板18の頂面に回動自在に装着された保角部材20を介して折り畳み(横臥・起立)自在に突設されている。
更に、天板18の上面には、スタンド21,21が軸受部22,22を介して折り畳み自在に装着されている。このスタンド21,21は、起立させた際、その遊端側に連設されたスタンドクリップ部21aを、目盛支持筒19の上部に取り付けてあるクリッパー23で挟み押さえることにより、同目盛支持筒19の直立を補強せしめるものである。
一方、目盛尺24は、スライドして目盛合わせを行う目盛調整具24aと、該目盛調整具24aの側面から水平方向に突設された棒状の張掛ローラ24bとを備えている。
目盛尺24は、目盛線24c、24c…の左側に、セット溝24d,24d…が縦設されている。このセット溝24d、24dは、溝と溝との段落部の間隔が、前記張掛部材10を構成する張受ローラ10bの下端を基準に、前記張掛ローラ24bとの上下二平行間に非張掛の状態で構成される胴囲部の寸法で設定された右側の目盛線24c,24c…と等しくなるように形成されている。
また、目盛尺24の基端部は、下端面に金属等の磁性材(図示せず)を装着してなり、目盛尺支持筒19内に挿着した際、前記目盛尺突当19aの先端に装着されている磁石部(図示せず)と整合し、目盛尺24が安易に動いたり、支持筒19内から安易に抜けないように互いに吸着支持されている。
更に、目盛尺24の頂端には、人体との接触で負傷する虞もあることを考慮し、事故防止のため、柔軟材により成形された保護カバー24eが取り付けてある。
尚、目盛尺24の垂直を正確に確保するため、目盛尺24を挿し立てた後、側支板18aに沿って平行に立設させている垂直器(図示せず)にて垂直度を確認し、傾斜していれば垂直調整ネジ8a,8aを回動調整して垂直の修正を行うものである。
また、前記目盛調整具24aは、胴囲部寸法の目盛決めを行うものであり、表面に突設されたセットレバー24a を下に押し込むことによりスライドでき、該セットレバー24a を離すと同時にバネ(図示せず)の付勢力で先端爪がセット溝24dの段落部に引き掛かってセット固定される仕組みになっている。また、斯かる目盛調整具24aには、角窓24a と目盛線24c合わせの指標24a とが兼備されている。
しかも、同目盛調整具24aには、斯かる固定状態の時に、ローラ上端が目盛尺24と直角をなすように設定された張掛ローラ24bを水平方向に突出すべく設置してある。
因に、この張掛ローラ24bのローラ径が大きい場合は、下衣類等を張り掛けた際、半円状折り返し接触部分のゴム紐Bの伸びが不十分のまま計測されるため、本発明では、生地厚品の胴囲部を張り掛けた際、向かい合い側と接触しない隙間分、幅の小さなローラ径を使用して、折り返し接触部の伸びが不十分となる原因を解消している。
このため、張掛によって被測定物である下衣類の胴囲部やゴム紐は、均等な二つ折りの状態となり、張掛前の胴囲部に使用されているゴム紐本数分の二倍の収縮力計測値となる。
張掛部材10の板厚も、同様の理由で比較的薄い板の仕様となっている。ただ、張受ローラ10bの設置により張掛部材10側の重量は増えても釣合錘17の調整をすることで不具合が生じることはない。
更に、前記張掛ローラ24bは、一端が目盛調整具24aの側面に突設された軸受24a に、他端が本発明の狭持機構を構成する基板1に取り付けられた軸受24a にそれぞれ支持されており、また、膨出した軸受24a の大径部は、図7に示すように、狭持機構Aとの段差と協働して張掛時における被測定物のズレ防止にもなっている。
このように構成されるゴム紐の収縮力計測器は、直立状態にセットした目盛尺支持筒19に、目盛尺24の基端部を挿し立てて垂直を維持せしめ、目盛調整具24aをスライドさせた後、張掛ローラ24bと張掛部材10の平行上下間に構成される下衣類の胴囲部寸法目盛のセットを行って張掛ローラ24bを固定し、次いで、張掛ローラ24bと垂直下の張掛部材10との間に下衣類胴囲部を張り掛け止めるだけで、衣類重量を計測しないゴム紐のみの張掛収縮力を(上向きの平行動作だけで)簡単かつ正確に計測できる。
換言すれば、相対向する前記張掛部材10と張掛ローラ24bとの間に被測定物である下衣類の胴囲部ゴム紐を張り掛け、前記張掛部材10の下端縁に同ゴム紐の収縮力を受けさせるべく平行上向に引き寄せ、張受連結部材9を介して付勢部材を上方に伸ばし、伸びと釣り合わせる(上向きの計測動作)だけで、付勢部材の付勢力と釣合錘17のバランスとが助長し合うため、仮令、前記張掛部材10の下端に幅広胴囲部のゴム紐収縮力を受けても、安定確実な平行上下動を行うことができるため、下衣類胴囲部の衣類重量を考慮する必要のない、能率的で精度の良い計測ができるのである。
また、張掛ローラ24bと垂直下の張掛部材10との上下二平行間で求めた胴囲部寸法の所定ゴム紐の収縮力は、張掛状態を解除して直線に戻し、ゴム紐Bの上端の目盛位置を前述した狭持機構Bで固定し、下端の胴囲部寸法の目盛位置に所定ゴム紐Bの収縮力の二分の一の収縮力を与えると、丁度、二平行間で構成された胴囲部寸法と等しいゴム紐の長さとなるため、斯かる直線胴囲部寸法分を二つに等しく折って倍の本数とした状態でのゴム紐張掛収縮力を示すことになり、これが胴囲部のゴム紐の収縮力となる。
また、本計測器は、指針零合わせ連動の目盛尺補正機構により、すなわち、付勢部材の固定点を上下に調整して指針26の零合わせをする付勢部材の変位量と同調して移動する張掛部材10の移動分は、指針26の零合わせの際、台座1から出ている零合わせギヤー27の外周箇所を指で操作調整するだけで、図示しない連動軸Aギヤーが逆転してギヤーを回動し、斯かる指針零合わせをしながら連動軸Bギヤー(図示せず)を逆転し、この過程で前記連動駒(図示せず)が上下にネジ送りされ、目盛尺突当て19aの磁気で目盛尺24の底面と吸着し、張掛部材10の移動分を目盛尺24に反映させることにより、同目盛尺24の補正を簡単に行うことができるのである。
次に、本収縮力計測器に係る張掛計測方法について説明する。尚、理解を容易にするため、前述したゴム紐収縮力計測器の実施例と同一部分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付して以下に説明する。
本発明方法は、主として肌着類やスカート、トレパン等の縫製下衣類の胴囲部に使用されているゴム紐の収縮力を測定するものであるが、これに限定されることなく、斯かる下衣類以外の被服に装着されているゴム紐、その他の伸縮性素材や紐材等の伸縮測定にも応用できることは云うまでもない。
まず、本張掛計測方法の第1工程について説明する。基となる被測定物の張掛計測手段を直立状態にセットする。斯かる計測手段としては、上向きの計測動作をなす前述のゴム紐収縮力計測器C(詳しくは、その目盛尺24)を使用するのが良い。
尚、目盛尺24の正確な垂直精度を確保するために、垂直調整ネジ8a、目盛尺支持筒19、保角部材20、スタンド21、垂直器(図示せず)、指針零合わせ連動の目盛尺補正機構等を協動させているのは前述したとおりである。
次に、第2工程について説明する。前工程で得た目盛尺24に被測定物である下衣類の胴囲部を掛けるための張掛手段を介し胴囲部寸法目盛のセットを行う。斯かる張掛手段としては、目盛尺24の基端側に水平に突設された張受ローラ10bと、該張受ローラ10bの上位に配置されると共に、目盛尺24に摺動自在に装着された目盛調整具24aを介して水平方向に突設されたローラ径の小さな張掛ローラ24bとを用い、斯かる目盛調整具24aをスライドさせながら、一旦、前記張掛ローラ24bと張受ローラ10bの平行上下間に下衣類の胴囲部を張り掛けて基本となる寸法目盛のセットを行なうのが好ましい。
次に、第3工程について説明する。被測定物である下衣類の胴囲部を張掛止める。具体的には、前記目盛調整具24aを目盛尺24に止着して張掛ローラ24bを固定することにより、下衣類の胴囲部を前記張掛ローラ24bに掛け保持させ、垂直下の張受ローラ10bに掛け下がった胴囲部を張り掛け止めるのが良い。
次に、第4工程について説明する。衣類重量を計測しないようにゴム紐の張掛収縮力を上向き平行動作で計測する。而して、前工程のように下衣類胴囲部を張掛ローラ24bに掛け止めした際、衣類の重量が指針に作用してしまうと正確なゴム紐の収縮力を計測できなくなるため、必然的に衣類の重量を除外した計測が必要となる。
そのため、本計測方法では、衣類重量を計測しない、所謂、上向平行動作計測機構を発案し採用したものである。具体的には、前実施例で述べたように、張受連結部材9の上部より曲げ設けられたフック掛止孔(図示せず)に、弦巻バネ等の付勢部材の上端を掛け止め、指針零合わせ調整を行うギヤー(図示せず)に支持された固定点調整ネジ(図示せず)に前記付勢部材の下端を掛け止めると共に、支点位置より更に延長した桿体16の遊端側に機構バランスをとる釣合錘17を設置し、前記付勢された張受連結部材9に所定高さより下端を直角に突出した張掛部材10を設置し、この張掛部材10に被測定物であるゴム紐Bや胴囲部を張掛止めてゴム紐Bの収縮力を受けさせてそのまま平行に上向きへ引き寄せ、前記張受連結部材9を介して前記付勢部材(図示せず)を上に伸張せしめ、伸びと釣り合わせることで上向きの計測動作ができ、下衣類胴囲部の衣類重量を考慮する必要のない、能率的で精度の良い計測が可能となる(特許第3034232号公報参照)。
具体的には、ゴム紐Bを両ローラ10b、24b間に張り掛け回して収縮力を計測する。まず第1に、計測するゴム紐Bの保持位置を前記張掛ローラ24bと略同じ目線の軸受支持部材Sに設けた前述のゴム紐狭持機構Aで行う。
次いで、同ゴム紐Bの所定胴囲寸法を略折半した部分が、下位の張受ローラ10bでのゴム紐収縮力の計測位置となるように折り返した後、上位の張掛ローラ24bに張り掛け回している。
換言すれば、ゴム紐Bの上端の目盛位置を張掛ローラ24bと略同じ目線の軸受支持部材Sに設けた狭持機構Aで固定し、次いで、同ゴム紐Bの所定胴囲寸法を略折半した部分が、下位の張受ローラ10bでのゴム紐収縮力の計測位置となるように折り返した後、上位の張掛ローラ24bに張り掛け回して周回分の位置を印し、次いで、直線状に垂下した下端の胴囲部寸法の目盛位置に所定ゴム紐Bの収縮力の二分の一の収縮力を与えることで、丁度、両ローラ10b、24bの二平行間で構成された所定胴囲寸法と等しいゴム紐の長さとなるため、斯かる張掛計測値が、直線胴囲部寸法分を二つに等しく折って倍の本数とした状態でのゴム紐Bの張掛収縮力を示すことになる。
このように、本計測方法では、ゴム紐Bの保持が、計測器Cの最上部至近で行われ、下位の張受ローラ10bの位置が所定張掛計測ゴム紐Bの周回の略2分の1の折半位置となるため、従来の如き発生していた張りムラが解消され、張りムラ除去の無駄な手間と除去操作の良否による計測誤差が解消される。
更に詳しくは、従来のゴム紐保持具と張掛部材は短い距離での折り返しとなっており、そのままでは弱めの収縮力値となって、やや張りムラが起き易かったため、計測中は、張り掛けている下位の張掛部材の下端部分のゴム紐Bを指先で手前から、後へ回し送る要領で2〜3回程度、張りムラの除去動作を講じた方法で計測を行なわなければならないといった従来の課題を解消でき、計測操作も頗る簡単となるである。
尚、本発明の狭持機構並びにゴム紐の収縮力計測器及びその張掛計測方法は、本実施例に限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。例えば、本実施例の狭持機構ではゴム紐を狭持することについてのみ言及しているが、これに限定されることなく、その他の紐材、紙材、布、織物などの保持手段としても供されることは云うまでもない。
本発明に係る狭持機構の全体斜視図である。 同狭持機構の狭持板を片開きした状態を示す説明図である。 図3(a)は同狭持機構の組立分解図、図3(b)は付勢部材の取り付けを示す説明図である。 同狭持機構の狭持操作を示す説明図である。 同狭持機構をゴム紐の収縮力計測器に取り付けた状態を示す斜視図である。 同収縮力計測器のゴム紐張掛計測状態を示す斜視図である。 本狭持機構に下衣類胴囲部を張り掛けた状態を示す説明図である。
符号の説明
A 狭持機構
B ゴム紐
C ゴム紐収縮力計測器
S 軸受支持部材
1 基板
1a 長手方向上端縁
1b 側面
1c 折曲部
1d 支点軸孔
1e バネ受駒
1f 浅折曲部
2 狭持板
2a 折曲部
2b 偏心軸孔
2c 弾性突起
2e 長手方向上下両端
3 付勢部材(コイルバネ)
3a 一端側
3b 他端側
3c 円筒部
3d 突当部
4 平行U軸
4a 支点軸
4b 偏心軸
5 U軸ツマミ
6 嵌込部品
7 保護カバー
8 台座
8a 調整ネジ
9 張受連結部材
9a 連結部
10 張掛部材
10a 指標線
10b 張受ローラ
11 ステー部材
12 ラックレバー
12a 長寸部
12b 短寸部
12c ラックバネレバー
13 コイルスプリング
14 平ラック掛止軸
15 平ラック
16 桿体
17 釣合錘
18 天板
18a 側支板
19 目盛尺支持筒
19a 目盛尺突当て
20 保角部材
21 スタンド
21a スタンドクリップ部
22 軸受部
23 クリッパー
24 目盛尺
24a 目盛調整具
24a セットレバー
24a 角窓
24a 指標
24a 軸受
24a 軸受
24b 張掛ローラ
24c 目盛線
24d セット溝
24e 保護カバー
26 指針
27 零合わせギヤー

Claims (6)

  1. 所定大きさの台座と、該台座の上面に上下動自在に配設された張受連結部材と、該張受連結部材から外方に向けて水平に配設された張掛部材と、該張掛部材とは反対側に突出すべく前記連結部材に所定角度でかつ変位自在に連結されたラックレバーと、該ラックレバーと平行になるべく同ラックレバーの下位に変位自在に配設された桿体と、該桿体の変位動作に応じて目盛板上を回転すべく連動された指針と、天板を介して前記張掛部材の上位に突設された目盛尺と、該目盛尺に摺動かつ止着自在に装着された目盛調整具と、前記張掛部材に対向すべく該目盛調整具の側面から水平方向に突出された軸受支持部材とを備えてなるゴム紐収縮力計測器において、
    前記軸受支持部材は、所定位置に支点軸孔を有する基板と、該基板に揺動自在に設けられた狭持板と、該狭持板の一端側を狭持方向に付勢せしめるバネ等の付勢部材とを備え、前記狭持板は、前記基板の支点軸孔とは偏心する位置に軸孔を設けると共に、該偏心軸孔と前記支点軸孔とをU字状の平行U軸で一体的に連結し、かつ、該平行U軸の両軸を同時に回動せしめるU軸ツマミを設けてなることを特徴とする狭持機構。
  2. 所定位置に支点軸孔を有する基板と、該基板に揺動自在に設けられた狭持板と、該狭持板を狭持方向に付勢せしめるバネ等の付勢部材とを備え、前記狭持板は、前記基板の支点軸孔とは偏心する位置に軸孔を設けると共に、該偏心軸孔と前記支点軸孔とをU字状の平行U軸で一体的に連結し、かつ、該平行U軸の両軸を支点軸と偏心軸として同時に回動せしめるU軸ツマミを設けてなることを特徴とする狭持機構。
  3. 前記基板は、遊端側にバネ受駒を備えると共に、狭持板が同基板と平行状態に閉蓋した時にのみ前記バネ受駒に保持される弾性突起を同狭持板の遊端側に設けてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の狭持機構。
  4. 前記付勢部材は、平行U軸の一軸に巻装されたコイルバネからなり、該コイルバネの一端側を基板に、他端側を狭持板に止着して同狭持板を狭持方向に付勢してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の狭持機構。
  5. 直立させた目盛尺支持筒に、目盛調整具を備えた目盛尺を挿し立てることにより垂直を維持し、同目盛尺に対し直角に突設したローラ径の小さな張掛ローラを有する前記目盛調整具をスライドさせ、張掛ローラと張掛部材の平行上下間に構成される下衣類の胴囲部寸法目盛のセットを行って張掛ローラを固定することにより同胴囲部を掛け保持させ、垂直下の張掛部材に掛け下がった胴囲部を張り掛け止めて衣類重量を計測しないゴム紐の張掛収縮力を上向きの平行動作で計測するゴム紐収縮力の張掛計測方法において、
    ゴム紐の張掛収縮力を計測する際、計測するゴム紐の保持位置を前記張掛ローラと略同じ目線の軸受支持部材に設けたゴム紐狭持機構で行い、次いで、同ゴム紐の所定胴囲寸法を略折半した部分が、下位の張受ローラでのゴム紐収縮力の計測位置となるように折り返した後、上位の張掛ローラに張り掛け回すことで、同ゴム紐の張掛収縮力を計測することを特徴とするゴム紐収縮力の張掛計測方法。
  6. ゴム紐の上端の目盛位置を張掛ローラと略同じ目線の軸受支持部材に設けた狭持機構で固定し、次いで、同ゴム紐の所定胴囲寸法を略折半した部分が、下位の張受ローラでのゴム紐収縮力の計測位置となるように折り返した後、上位の張掛ローラに張り掛け回して周回分の位置を印し、次いで、直線状に垂下した下端の胴囲部寸法の目盛位置に所定ゴム紐の収縮力の二分の一の収縮力を与えることで、丁度、両ローラの二平行間で構成された所定胴囲寸法と等しいゴム紐の長さとなり、かつ、斯かる張掛計測値が、直線胴囲部寸法分を二つに等しく折って倍の本数とした状態でのゴム紐の張掛収縮力を示すことを特徴とする請求項5に記載のゴム紐収縮力の張掛計測方法。
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