JP2006336918A - 燃焼圧力センサ付きグロープラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧力センサにおいて、不要信号の出力を抑制し、精度の高い出力信号を出力出来る圧力センサを提供することを目的とする。
【解決手段】 筒状に形成され、一端が被圧力検出側である先端側と、他端が前記先端側と対向端である基端側と、を有するハウジング部材10と、前記基端側が前記ハウジング部材10の内部に保持される棒状の中軸20と、前記中軸20を介して伝達される被圧力検出体の圧力の変化を検知するセンサ装置30とを備える圧力センサであって、前記中軸20の基端側の端部における少なくとも1点を支え、湾曲して形成されるたわみ部73bを備える保持部材73を備えることを特徴とする圧力センサを提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧力センサに関する。
最近では、エンジン制御を行う場合、燃焼室内の圧力を燃焼圧力センサにより検出することが知られている。例えば、特許文献1では、内燃機関の燃焼室からの燃焼圧力に伴うパイプ部材(中軸)の微小変位量を、圧電素子を用いて検出する燃焼圧力センサ付きグロープラグが提案されている。
特開2002−327919号公報
しかし、特許文献1の従来技術では、燃焼圧力センサからの出力信号に不要信号が重畳されてしまい、燃焼圧力センサの出力を精度良く得ることが出来なかった。不要信号に伴う燃焼圧力センサの精度の低下は、エンジン制御の精度悪化や複雑化に繋がり、強いてはこの問題を補正する為に別のセンサが必要となる等のコストアップ要因を発生させるという問題に繋がる。
そこで、本発明は上記問題に鑑み、圧力センサにおいて、不要信号の出力を抑制し、精度の高い出力信号を出力出来る圧力センサを提供することを目的とする。
我々本発明者らは、この不要信号が発生する原因を鋭意研究した結果、従来の圧力センサにおける出力信号では、不要信号は、特定の周波数の出力信号に含まれることを発見した。そして、その不要信号が含まれる原因には、中軸が軸線方向に長尺である為に発生する共振振動が影響していることを見出した。本発明は、このような研究結果に基づいて創出されたものである。
即ち、第1の発明においては、筒状に形成され、一端が被圧力検出側である先端側と、他端が前記先端側と対向端である基端側と、を有するハウジング部材と、前記基端側が前記ハウジング部材の内部に保持される棒状の中軸と、前記中軸を介して伝達される被圧力検出体の圧力の変化を検知するセンサ装置とを備える圧力センサであって、前記中軸の基端側の端部における少なくとも1点を支え、湾曲して形成されるたわみ部を備える保持部材を備えることを特徴とする圧力センサを提供する。
これによると、まず、保持部材は、たわみ部により軸線方向に変形出来るため、燃焼圧力に伴う中軸の軸線方向の動きを拘束することがない。また、保持部材は、中軸の基端側の端部における少なくとも1点を支える為、中軸が軸線方向に長尺である為に発生する共振振動を抑制出来る。よって、精度の高い出力信号を出力する圧力センサを提供することが出来る。
また、請求項2に記載の発明のように、前記線材は、銅、又は、ニッケル、又は、それらの合金からなると良い。これによると、耐熱性、耐食性に優れており、又、展伸性があり加工が容易である。
また、請求項3に記載の発明のように、前記保持部材は、前記ハウジング部材に直接的又は間接的に固定されていると、特に請求項4に記載の発明のように、前記ハウジングの基端側に固定され、筒状に形成されるケース部材と、前記ケース部材の内周に設けられ、外周から加締め固定されると共に、前記保持部材が貫通された弾性材料からなるブッシュ部材とを備えると、保持部材が径方向に位置ずれするのを防止出来る。
また、請求項5に記載の発明のように、前記保持部材は、前記中軸に溶接され接合していると、保持部材と中軸とは強固に接合するため、保持部材と中軸との位置ずれを防止出来る。
また、請求項6に記載の発明のように、前記保持部材は、前記中軸に電圧を印加するリード線からなると、中軸と外部電源とを接続する配線を活用する為、新たな部品を追加することなく保持部材を形成することが出来る。
また、請求項7に記載の発明のように、内燃機関の燃焼室に取り付けられると、精度の高い出力信号を出力する圧力センサを提供することが出来る。
第2の発明においては、筒状に形成され、一端が被検出側である先端側と、他端が前記先端側と対向端である基端側と、を有するハウジング部材と、前記基端側が前記ハウジング部材の内部に保持される棒状の中軸と、前記中軸を介して伝達される被圧力検出体の圧力の変化を検知するセンサ装置と、前記ハウジングの先端側に位置し、先端部が前記ハウジングの先端部から突出して設けられるシース部材と、前記シース部材内に保持され、前記中軸と電気的に導通されるヒータ部材とを備える燃焼圧力センサ付きグロープラグであって、前記中軸の基端側の端部における少なくとも1点を支え、湾曲して形成されるたわみ部を備える保持部材を備えることを特徴とする燃焼圧力センサ付きグロープラグを提供する。
これによると、まず、保持部材は、たわみ部により軸線方向に変形出来るため、燃焼圧力に伴う中軸の軸線方向の動きを拘束することがない。また、保持部材は、中軸の基端側の端部における少なくとも1点を支える為、中軸が軸線方向に長尺である為に発生する共振振動を抑制出来る。よって、精度の高い出力信号を出力すると共に、冷寒時等に内燃機関内の温度が低い場合に、ヒータ部材により内燃機関の燃焼室の温度を上昇させることが出来る燃焼圧力センサ付きグロープラグを提供することが出来る。
また、請求項9に記載の発明のように、前記線材は、銅、又は、ニッケル、又は、それらの合金からなると良い。これによると、耐熱性、耐食性に優れており、又、展伸性があり加工が容易である。
また、請求項10に記載の発明のように、前記保持部材は、前記ハウジング部材に直接的又は間接的に固定されていると、特に請求項11に記載の発明のように、前記ハウジングの基端側に固定され、筒状に形成されるケース部材と、前記ケース部材の内周に設けられ、外周から加締め固定されると共に、前記保持部材が貫通された弾性材料からなるブッシュ部材とを備えると、保持部材が径方向に位置ずれするのを防止出来る。
また、請求項12に記載の発明のように、前記保持部材は、前記中軸に溶接され接合していると、保持部材と中軸とは強固に接合するため、保持部材と中軸との位置ずれを防止出来る。
また、請求項13に記載の発明のように、前記保持部材は、前記中軸に電圧を印加するリード線からなると、中軸と外部電源とを接続する配線を活用する為、新たな部品を追加することなく保持部材を形成することが出来る。
<概要>
本発明の実施形態の概要について図1乃至3に従って説明する。図1は、本実施例の燃焼圧力センサ付きグロープラグをディーゼルエンジン等の内燃機関のエンジンヘッド1(被取付部)へ取り付けた場合の縦断面図であり、図2は、図1の要部を示す縦断面図であり、図3は、図1の燃焼圧力センサ付きグロープラグにおけるシース部材21の断面を示す説明図である。図1乃至3に示すように、本実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグは、ハウジング10と、中軸20と、センサ装置30と、シース部材21と、を含み、概略以下のように構成される。即ち、ハウジング10は、内燃機関のエンジンヘッド1の取付孔1aに固定され、中軸20と、センサ装置30と、シース部材21と、を保持する。
そして、内燃機関の燃焼室2で発生する燃焼圧力は、シース部材21を介して中軸20に伝達される。中軸20はハウジング10に固定されているが、中軸20はハウジング10の弾性力を利用して微小変位することを許容されている為、燃焼圧力に伴う中軸20の微小変位は、センサ装置30に伝達され燃焼圧力が検出される。
そして、本実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグでは、中軸20の端部を支え、更には、中軸20の端面20aと溶接により接合され、湾曲して形成されるたわみ部73bを備える中軸保持部材73と、ハウジング10の基端側に固定され、筒状に形成されるケース71と、ケース71の内周に設けられ、外周から加締め固定されると共に、中軸保持部材73が貫通されたゴムからなるブッシュ74と、を備えることを特徴としている。
本実施形態によると、まず、中軸保持部材73は、たわみ部73bにより軸線方向に変形出来るため、燃焼圧力に伴う中軸20の軸線方向の動きを拘束することがない。また、中軸保持部材73は、中軸20の端部を支える為、中軸20が軸線方向に長尺である為に発生する共振振動を抑制出来る。更には、中軸保持部材73は、中軸20の端面20aと溶接により接合されると共に、ブッシュ74の外周から加締め固定される為、中軸20における共振振動の抑制をより確実なものとすることが出来る。よって、精度の高い出力信号を出力する燃焼圧力センサ付きグロープラグを提供することが出来る。
<発明の特徴>
以下、本発明の特徴部分についてについて図1乃至3に従って説明する。図1乃至3に示すように、中軸保持部材73は、銅ニッケル合金からなり、線状に形成されている。(所謂リード線)また、中軸保持部材73は、中軸20を介して後述するシース部材21内に保持される発熱コイル22と電気的に導通している。また、中軸保持部材73は、ケース71内に収容され、ブッシュ74及びインシュレータ75を貫通した状態となっている。中軸保持部材73を固定する為に、ケース71はブッシュ74部分で外周から加締められている。また、中軸保持部材73の端部73aと、中軸20の端面20aとは、溶接により接合されている。また、中軸保持部材73は、湾曲して形成され、軸線方向に変形するたわみ部73bを有している。たわみ部73bは、中軸保持部材73のうち、インシュレータ75の貫通部分73cと中軸20の端面20aとの間に設けられており、中軸保持部材73は軸線方向に変形可能である為、中軸20の軸線方向の動きを妨げない構造となっている。
本実施形態によると、まず、中軸保持部材73は、たわみ部73bにより軸線方向に変形出来るため、燃焼圧力に伴う中軸20の軸線方向の動きを拘束することがない。また、中軸保持部材73は、中軸20の端部を支える為、中軸20が軸線方向に長尺である為に発生する共振振動を抑制出来る。更には、中軸保持部材73は、中軸20の端面20aと溶接により接合されると共に、ブッシュ74の外周から加締め固定される為、中軸20における共振振動の抑制をより確実なものとすることが出来る。よって、精度の高い出力信号を出力する燃焼圧力センサ付きグロープラグを提供することが出来る。
<実施例1>
本発明の実施形態の詳細について図1乃至3に従って説明する。図1及至3に示すように、本実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグは、内燃機関の始動補助のため通電によって発熱コイル22を発熱させることが出来るほか、センサ装置30を備えることによって、内燃機関の燃焼圧力の変化を検出することが出来るように構成されている。そして、ハウジング10と、中軸20と、センサ装置30と、シース部材21と、信号取出部70と、を含んで構成される。
ハウジング10は、金属からなり、内燃機関のエンジンヘッド1の取付孔1aに固定されている。また、ハウジング10は、ハウジング先端部11と、ハウジング基端部12と、ハウジングネジ部13と、六角部14と、ハウジング内方段差部15と、ハウジング内方段差ネジ部16と、を有する。ハウジング先端部11は、ハウジング10における軸線方向の先端側(燃焼室2側)の端部に位置する。ハウジング基端部12は、ハウジング10における軸線方向の基端側(エンジンヘッド1外側)の端部に位置する。ハウジングネジ部13は、ハウジング10の外周かつハウジング先端部11とハウジング基端部12との間に設けられている。六角部14は、ハウジング10の外周かつハウジング基端部12とハウジングネジ部13との間に設けられており、六角形状となっている。ハウジング10は、六角部14にレンチ等の工具を係合させ締付けることが可能であり、ハウジングネジ部13によりエンジンヘッド1の取付孔1aにネジ止めされている。ハウジング内方段差部15は、ハウジング10の内周かつハウジング先端部11とハウジング基端部12との間に設けられており、後述するセンサ装置30を設置することが出来る。
中軸20は、複数の部材により略棒状に形成されハウジング10の内周に圧入されている。中軸20の端面20aは、中軸20における軸線方向の基端側(エンジンヘッド1外側)の端部に位置しており、中軸保持部材73の端部73aと溶接により接合されている。中軸20の胴部20bは、センサ装置30及びピストン40を貫通した状態となっている。中軸20はハウジング10に圧入されているが、内燃機関の運転による燃焼圧力の上昇により、シース部材21を介して軸線方向の基端側(エンジンヘッド1外側)に向かう力を受けた場合には、中軸20は軸線方向の基端側に僅かに変位することが出来る。従って、内燃機関の運転による燃焼圧力の変化により、僅かではあるが、中軸20は軸線方向に往復変位する。
ピストン40は、略環状に形成され中軸20の基端側、且つ、センサ装置30に対向して組み付けられる。ピストン40のセンサ装置30と当接する面の外周縁部には、曲面部40aが形成されている。ピストン40は、センサ装置30に圧接されており、センサ装置30に対して燃焼室2の方向の荷重がかけられている。
シース部材21は、中軸20における軸線方向の先端側(燃焼室2側)に位置し、ハウジング10に保持されると共に、ハウジング先端部11から露出され、燃焼室2内まで延びている。具体的には、ハウジング先端部11にシース部材21を圧入することで、ハウジング先端部11にシース部材21は気密に保持されている。この為、本実施形態における燃焼圧力センサ付きグロープラグを内燃機関に装着しても、高圧の燃焼ガスがハウジング10内に侵入することはない。シース部材21内には通電により発熱する発熱コイル22が収納保持されている。また、シース部材21内には電気絶縁性に富む絶縁粉末23が充填されている。
発熱コイル22の一端は中軸20及び中軸保持部材73を介して直流電源(図示せず)に導通可能になっており、発熱コイル22の他端はエンジンヘッド1やハウジング10を介して車体にアースされている。そして、発熱コイル22は、電圧が印加されると、発熱して燃焼室2内の空気を加熱するようになっている。(所謂グロープラグとしての機能を有する。)
センサ装置30は、例えばステンレス等の金属にて円形の板状に形成されており、中心部には中軸20が挿入される貫通穴30aが形成され、ピストン40と対向する側の面にはセンサ素子32が収納される環状の溝部30bが形成され、さらに出力端子34を通すための端子用穴30cが溝部30bの位置に開口するようにして形成されている。また、センサ装置30においてピストン40と対向する面にはテーパ部30dが形成され、このテーパ部30dとピストン40の曲面部40aとが略線接触状態で当接している。そして、燃焼室2の燃焼圧力により発生する荷重が、テーパ部30dと曲面部40aとの接触部を介してセンサ装置30に伝達されることにより、センサ装置30は曲げモーメントを受けて曲げ変形するようになっている。センサ素子32は、圧電セラミックや圧電結晶等の圧電材料にて薄板リング状に形成され、センサ装置30の溝部30bに収納された状態で接着等によりセンサ装置30に接合され、このセンサ装置30の曲げ変形に伴って変形するようになっている。これにより、センサ素子32は、センサ装置30の曲げ変形量を電気信号に変換して出力する。出力端子34は、センサ素子32の電気信号を外部に取り出すためにセンサ素子32に電気的に接続され、また、溝部30bに対してはガラスなどにより機械的に接合され電気的には略絶縁されている。なお、出力端子34は、例えばボンディングにより接合されたワイヤ(図示せず)により、センサ素子32に形成された電極と電気的に接続されている。カバー33は、金属薄板製で略リング状に形成されている。そして、カバー33は、センサ素子32の収納部であるセンサ装置30の溝部30bを覆うように全周溶接されている。本実施形態では、カバー33を設けて溝部30bを気密封止している。上記センサ装置30は、ハウジング内方段差部15内に絶縁部材35にて略絶縁され、ピストン40と締付け部材50により保持されている。また、締付け部材50は、略環状に形成され、ピストン40とセンサ装置30との圧接力(予荷重)が所定の荷重となるようにねじの締め付けトルクが調整され、調整後に例えば溶接もしくはネジの緩み防止剤により固定されている。
内燃機関の燃焼室2で発生する燃焼圧力は、シース部材21を介して中軸20に伝達される。燃焼圧力に伴う中軸20の微小変位は、ピストン40を介してセンサ装置30に伝達される。伝達された微小変位によりセンサ装置30には曲げモーメントが作用し、センサ装置30が曲げ変形する。このセンサ装置30の曲げ変形に伴ってセンサ素子32にも歪が生じ、センサ素子32はその歪み量に略比例した電気信号を出力する。因みに、センサ素子32の歪み量は燃焼圧力に比例するため、センサ素子32は燃焼圧力に略比例した電気信号を出力することになる。
信号取出部70は、ケース71と、センサ出力信号線72と、中軸保持部材73と、ブッシュ74と、インシュレータ75と、を含んで構成される。ケース71は、ケース先端部71aと、ケース基端部71bとを有する。ケース先端部71aは、ハウジング10のハウジング基端部12に圧入されている。なお、ケース71のハウジング10への接合方法は、圧入に限らず、溶接、ろう材による方法でも良い。センサ出力信号線72は、銅ニッケル合金からなり、出力端子34と接続しセンサ装置30からの出力信号を外部へ取り出す。ブッシュ74は、ゴムからなり、ケース71の内部かつケース基端部71b側に設けられており、センサ装置30が外部に対して略気密を保てる構造となっている。インシュレータ75は、樹脂材等の絶縁部材からなり、ブッシュ74とケース先端部71aの間に設けられており、センサ出力信号線72および中軸保持部材73の固定位置を規定する。
中軸保持部材73は、銅ニッケル合金からなり、線状に形成されている。(所謂リード線)。また、中軸保持部材73は、中軸20を介して後述するシース部材21内に保持される発熱コイル22と電気的に導通している。また、中軸保持部材73は、ケース71内に収容され、ブッシュ74及びインシュレータ75を貫通した状態となっている。中軸保持部材73を固定する為に、ケース71はブッシュ74部分で外周から加締められている。また、中軸保持部材73の端部73aと、中軸20の端面20aとは、溶接により接合されている。また、中軸保持部材73は、湾曲して形成され、軸線方向に変形するたわみ部73bを有している。たわみ部73bは、中軸保持部材73のうち、インシュレータ75の貫通部分73cと中軸20の端面20aとの間に設けられており、中軸保持部材73は軸線方向に変形可能である為、中軸20の軸線方向の動きを妨げない構造となっている。
本実施形態によると、まず、中軸保持部材73は、たわみ部73bにより軸線方向に変形出来るため、燃焼圧力に伴う中軸20の軸線方向の動きを拘束することがない。また、中軸保持部材73は、中軸20の端部を支える為、中軸20が軸線方向に長尺である為に発生する共振振動を抑制出来る。更には、中軸保持部材73は、中軸20の端面20aと溶接により接合されると共に、ブッシュ74の外周から加締め固定される為、中軸20における共振振動の抑制をより確実なものとすることが出来る。よって、精度の高い出力信号を出力する燃焼圧力センサ付きグロープラグを提供することが出来る。
<実施例2>
図4は、本実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグを実際に内燃機関に取り付けた状態において、内燃機関を運転中に燃焼圧力センサ付きグロープラグから出力されるセンサ値を周波数解析した結果を示すグラフである。図4の(a)は、従来の燃焼圧力センサにおける結果であり、図4の(b)は、本実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグにおける結果である。各グラフにおいて、縦軸は出力信号の強さを表す出力信号スペクトラムであり、横軸は出力信号の周波数(KHz)である。図4の(a)に示すように、従来の燃焼圧力センサ付きグロープラグでは、出力信号において、例えば、1.5KHz及び2.25KHz付近に不要信号が含まれており、正確な出力信号を得ることが出来なかった。一方、図4の(b)に示すように、本実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグでは、出力信号において、不要信号が含まれていない為、正確な出力信号を得ることが出来る。
以上述べた通り、本発明における燃焼圧力センサ付きグロープラグによると、まず、中軸保持部材73は、たわみ部73bにより軸線方向に変形出来るため、燃焼圧力に伴う中軸20の軸線方向の動きを拘束することがない。また、中軸保持部材73は、中軸20の端部を支える為、中軸20が軸線方向に長尺である為に発生する共振振動を抑制出来る。更には、中軸保持部材73は、中軸20の端面20aと溶接により接合されると共に、ブッシュ74の外周から加締め固定される為、中軸20における共振振動の抑制をより確実なものとすることが出来る。よって、精度の高い出力信号を出力する燃焼圧力センサ付きグロープラグを提供することが出来る。
なお、本発明に用いられる構成は本発明の課題を達成出来るものであれば、本実施例の構成に限定されない。例えば、実施例ではディーゼルエンジン等の内燃機関に用いる燃焼圧力センサ付きグロープラグを説明したが、他にプラグ等であっても良く、中軸保持部材73の形状は線状に限らず、板状であっても良く、中軸20は、単体の部材により形成されていても良く、センサ素子32は、圧電素子に限らず、歪ゲージ等であっても良く、発熱部材は、発熱コイル22に限らず、セラミックヒータ等であっても良い。
本発明における実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグの構成を示す縦断面図(1)である。 図1中の要部を拡大して示す縦断面図である。 本発明における実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグの構成を示す縦断面図(2)である。 本発明における実施形態の燃焼圧力センサ付きグロープラグの出力値を周波数解析した結果を示すグラフである。
符号の説明
10 ハウジング
20 中軸
73 中軸保持部材
71 ケース
74 ブッシュ
21 シース部材
22 発熱コイル
30 センサ装置
1 エンジンヘッド

Claims (13)

  1. 筒状に形成され、一端が被圧力検出側である先端側と、他端が前記先端側と対向端である基端側と、を有するハウジング部材と、
    前記基端側が前記ハウジング部材の内部に保持される棒状の中軸と、
    前記中軸を介して伝達される被圧力検出体の圧力の変化を検知するセンサ装置とを備える圧力センサであって、
    前記中軸の基端側の端部における少なくとも1点を支え、湾曲して形成されるたわみ部を備える保持部材を備えることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記線材は、銅、又は、ニッケル、又は、それらの合金からなることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記保持部材は、前記ハウジング部材に直接的又は間接的に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力センサ。
  4. 前記ハウジングの基端側に固定され、筒状に形成されるケース部材と、
    前記ケース部材の内周に設けられ、外周から加締め固定されると共に、前記保持部材が貫通された弾性材料からなるブッシュ部材とを備えることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記保持部材は、前記中軸に溶接され接合していることを特徴とする請求項1乃至4に記載の圧力センサ。
  6. 前記保持部材は、前記中軸に電圧を印加するリード線からなることを特徴とする請求項1乃至5に記載の圧力センサ。
  7. 内燃機関の燃焼室に取り付けられる請求項1乃至6に記載の圧力センサ。
  8. 筒状に形成され、一端が被検出側である先端側と、他端が前記先端側と対向端である基端側と、を有するハウジング部材と、
    前記基端側が前記ハウジング部材の内部に保持される棒状の中軸と、
    前記中軸を介して伝達される被圧力検出体の圧力の変化を検知するセンサ装置と、
    前記ハウジングの先端側に位置し、先端部が前記ハウジングの先端部から突出して設けられるシース部材と、
    前記シース部材内に保持され、前記中軸と電気的に導通されるヒータ部材とを備える燃焼圧力センサ付きグロープラグであって、
    前記中軸の基端側の端部における少なくとも1点を支え、湾曲して形成されるたわみ部を備える保持部材を備えることを特徴とする燃焼圧力センサ付きグロープラグ。
  9. 前記線材は、銅、又は、ニッケル、又は、それらの合金からなることを特徴とする請求項8に記載の燃焼圧力センサ付きグロープラグ。
  10. 前記保持部材は、前記ハウジング部材に直接的又は間接的に固定されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の燃焼圧力センサ付きグロープラグ。
  11. 前記ハウジングの基端側に固定され、筒状に形成されるケース部材と、
    前記ケース部材の内周に設けられ、外周から加締め固定されると共に、前記保持部材が貫通された弾性材料からなるブッシュ部材とを備えることを特徴とする請求項10に記載の燃焼圧力センサ付きグロープラグ。
  12. 前記保持部材は、前記中軸に溶接され接合していることを特徴とする請求項8乃至11に記載の燃焼圧力センサ付きグロープラグ。
  13. 前記保持部材は、前記中軸に電圧を印加するリード線からなることを特徴とする請求項8乃至12に記載の燃焼圧力センサ付きグロープラグ。
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