JP2006336906A - 保存庫及び保存設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 保存庫の吸気口15を庫外室の下面を開設して形成し、かつ、庫外室の上部に排気口16を配置して、送風機20により下方から吸気口15、ヒートシンク12、を通り上方の排気口16へ排出される空気の流通風路を形成すると共に、ドレンパン41の後方に吸気口15に装着するフィルタ30を一体に形成して、ドレンパン41を断熱容器1の前方から前後にスライドさせてドレンパン41を断熱容器1に着脱することに伴い、フィルタ30を吸気口15へ着脱できるようにした。
【選択図】 図2
Description
そして、庫内の熱が吸熱用の内箱を介してサーモモジュールによって庫外側の面へ移動し、この移動した熱が放熱用ヒートシンクを介して庫外へ放出されるように、断熱容器の後壁の外側に吸気口、排気口を有するカバーが取付けられて通風路(庫外室)が形成されている。
カバーは庫外室の左右側面部の後方角部が、後方に向かって断熱容器の中央部へ傾斜するように形成され吸気口はその傾斜した面に設けられ、開口部には庫外室に埃が入ることを防ぐために、フィルタが配設されている。また、庫内で発生するドレンを受けるためのドレンパンが断熱容器の下方に設置されている(例えば、特許文献1参照)。
また、排気口が上面、または斜め上面に向いている場合には、その排気口からごみ等の異物が入り易くなり、ヒートシンクの放熱フィンに異物が付着・堆積して空気を流れにくくする等の問題があった。
更に、ドレン水の排出口が水切り等を目的として断熱容器の底面から突き出ていたり、ネジ等が断熱容器の下方に出ている場合、ドレンパンを挿入するときにぶつかって挿入し難いという問題もあった。
また、保存庫がボックス等の収納ケースに設置されると、空気の通風抵抗が大きくなって、空気が流れにくくなったり、また、排気口から排出された温度の高い排気空気の一部が再び吸気口に流入して、庫外室に流入する空気の温度が周囲温度より高くなり、結果として、冷却能力の低下の原因になるという課題があった。
また、保存庫がボックス等の収納ケースに入っている場合でも、空気の通風抵抗が大きくならず、また、排気口から排気した空気の一部が再び吸入口に流入することなく、外部の空気をスムーズに庫外室に導入させることができる保存設備を提供することを目的とする。
空気の吸気口、ヒートシンク、排気口を下から上へ順に並ぶように配置したので、ヒートシンクで加熱された空気が上昇気流となって、空気の流れを引き起こす自然対流によって空気が流れ易くなる。その結果、ヒートシンクから放熱し易くなり、保存庫の冷却性能を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る保存庫の前方からの外観斜視図である。図2は、図1におけるII−II線断面図である。図3は、この発明の実施の形態1に係る保存庫の正面図である。図4は、図2におけるIII −III 線断面図である。図5は、この発明の実施の形態1に係る保存庫のドレンパンとフィルタの斜視図である。
また、排気口16は、背面カバー13の後面上部、ヒートシンク12と略同じ線上で、ヒートシンク12を通過した空気の流れを遮らないように、ヒートシンク12の上部から離れた位置に形成されている。
背面カバー13の上部に位置する排気口16には、断熱容器1の後ろに向けて空気を排気するように軸流送風機20が取り付けられている。
また、ヒートシンク12より上部に位置するように、排気口16を開設した背面カバー13の排気口16の内側に軸流送風機20を設置するようにし、排気口16を庫外室の上部に開設し、空気を保存庫の後方に排気するようにしている。
空気の吸気口15、ヒートシンク12、排気口16を下から上へ順に並ぶように配置したので、ヒートシンク12で加熱された空気が上昇気流となって、空気の流れを引き起こす自然対流によって空気が流れ易くなる。その結果、ヒートシンク12から放熱し易くなり、保存庫の冷却性能を向上させることができる。
軸流送風機20を排気口16部分側に設けて、軸流送風機20をヒートシンク12と庫外室上部の排気口16との間に設けたので、吸気口15付近の吸い込む空気の流速を小さくすることができる。その結果、吸気口15付近の吸い込む空気が乱れないため、ゴミや埃などを吸い上げにくくすることができる。
排気口16を庫外室の上部後面に開設し、後方に排気するようにしたので、排気口からゴミや埃が入りにくくすることができる。
ドレンパン41を断熱容器1の前方からスライドさせて押し込んだ時に、吸気口15の近傍でフィルタ30部分を上方に押し上げて吸気口15にフィルタ30を密着させるガイド手段80を設けている。従って、保存庫の下部に排水口42やネジ等の突出部分があったとしても、フィルタ30を一体に成形したドレンパン41を断熱容器の前方からスライドさせ、吸気口15にスムーズに密着装着することができる。
以下、実施の形態2について説明する。実施の形態1の保存庫を木材等の板で囲われた収納ケースに収納した保存設備に関する例を図11〜図13に基づいて説明する。図11は、この発明の実施の形態2に係る保存設備の断面側面図である。図12は、この発明の実施の形態2に係る保存設備の断面平面図である。図13は、この発明の実施の形態2に係る保存設備の正面図である。保存庫の構成、各部品の配置、動作については実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
Claims (6)
- 収納物を所定温度に保存し、排水口を有する断熱容器と、
前記断熱容器の後壁を背面カバーで覆うことにより前記断熱容器の後壁の外側に区画形成され、吸気口と排気口とを有する庫外室と、
ペルチェ素子と利用側熱交換面部と熱源側熱交換面部とを有し、前記断熱容器の後壁に配設され、前記断熱容器内を所定温度に保持するサーモモジュールと、
前記庫外室内に空気を流通させる送風機と、
前記サーモモジュールの前記熱源側熱交換面部及び前記庫外室に導入された前記空気と熱交換するヒートシンクと、
前記断熱容器内で発生したドレン水を前記排水口から受けるように前記断熱容器の下方に配置され、前記断熱容器に対して前後にスライドさせて着脱するドレンパンと、
前記ドレンパンの後方に一体形成され、前記ドレンパンの着脱に伴い前記庫外室の底面に開設した前記吸気口に対して着脱するフィルタとを備え、
前記庫外室の底面に開設した前記吸気口と、前記庫外室の上部に開設した前記排気口と、前記送風機とにより、前記空気を前記吸気口から導入し、前記ヒートシンクを通り上方の前記排気口へ排出する通風路を形成することを特徴とする保存庫。 - 前記送風機を前記ヒートシンクと前記庫外室上部の前記排気口との間に配設したことを特徴とする請求項1記載の保存庫。
- 前記排気口を前記庫外室の上部後面に開設し、前記庫外室内を流通する空気を前記保存庫の後方に排気するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の保存庫。
- 前記ドレンパンを前記断熱容器の前方からスライドさせて押し込んだ時に、前記吸気口近傍で前記フィルタ部分を上方に押し上げて、前記吸気口に前記フィルタを密着させるガイド手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の保存庫。
- 前記ドレンパンと前記フィルタをそれぞれ別部品として形成後、前記ドレンパンと前記フィルタとを一体に接合したことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の保存庫。
- 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の保存庫を配設した箱状の収納ケースを備え、
前記収納ケースの底板に通風孔を設け、前記通風孔と前記保存庫の前記吸気口と前記ヒートシンクとが略一直線状に並ぶように配置したことを特徴とする保存設備。
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