JP2006336731A - 作業機械における走行用油圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 左右の走行用油圧供給油路に、メータイン絞りを備えた左右の走行用制御弁と左右の圧力補償弁とをそれぞれ配した作業機械の走行用油圧制御装置において、作業機械の直進走行時に、左右の走行用油圧モータへの供給流量に差異が生じて走行曲がりやハンチングが生じてしまうことを回避する。
【解決手段】 左右の走行用制御弁7、8のメータイン絞り7s、8sおよびコンペンセータバルブ13、14の圧油供給下流側である左右の連結油路29、32同士を連通する連通油路33を設けると共に、該連通油路33を開閉する開閉弁20を設け、作業機械の直進走行時に連通油路33を開くように構成した。
【選択図】 図2
【解決手段】 左右の走行用制御弁7、8のメータイン絞り7s、8sおよびコンペンセータバルブ13、14の圧油供給下流側である左右の連結油路29、32同士を連通する連通油路33を設けると共に、該連通油路33を開閉する開閉弁20を設け、作業機械の直進走行時に連通油路33を開くように構成した。
【選択図】 図2
Description
本発明は、油圧ショベル等の作業機械における走行用油圧制御装置の技術分野に属するものである。
一般に、油圧ショベル等の作業機械のなかには、クローラ等の左右の走行装置を、左右の走行用油圧モータの回転に基づいて駆動せしめるように構成すると共に、該左右の走行用油圧モータの油圧供給源となる油圧ポンプの流量制御を、負荷圧に応じて増減せしめる、所謂ロードセンシング制御で行うように構成したものがある。この様なロードセンシング制御の油圧制御回路において、油圧ポンプから左右の走行用油圧モータに至る左右の走行用圧油供給油路には、左右の走行用操作具の操作に基づいて左右の走行用油圧モータへの圧油供給方向を切換ると共にメータイン絞りを備えた左右の走行用制御弁と、該左右の走行用制御弁の前後差圧を一定に保持する左右の圧力補償弁とがそれぞれ配されている。
ところで、作業機械を直進させる場合には、左右の走行用操作具を等操作量だけ操作して、左右の走行用制御弁のメータイン絞りの開度量が等しくなるようにするが、走行用制御弁の加工誤差等により操作具操作量に対するメータ絞りの開度量に差異があると、左右の走行用油圧モータに供給される流量に差が生じる。特に、前記ロードセンシング制御のものでは、負荷圧に左右されることなくメータイン絞りの開度量に対応した流量が供給されるため、左右の走行用制御弁のメータイン絞りの開度量に差異があると、それがそのまま左右の走行用油圧モータの流量差となって、走行曲がりを生じてしまったり、あるいは走行曲がりを正そうとするため頻繁な微操作が必要となって、操作性に劣るうえハンチングする可能性がある。
そこで、油圧ポンプから左右の走行用油圧モータに供給される圧油の一部を、油タンク側にバイパスすると共に該バイパスする圧油の流量を絞り弁で可変できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、前述したロードセンシング制御が採用されたものにおいて、左右の走行用制御弁の圧油供給上流側(油圧ポンプ側)に左右の圧力補償弁を配すると共に、該左右の圧力補償弁から走行用制御弁に至る左右の圧油供給油路同士を連通する連通油路と、該連通油路を開閉する走行直進弁を設けた技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)
特開2000−95134号公報
特開平6−123302号公報
ところで、作業機械を直進させる場合には、左右の走行用操作具を等操作量だけ操作して、左右の走行用制御弁のメータイン絞りの開度量が等しくなるようにするが、走行用制御弁の加工誤差等により操作具操作量に対するメータ絞りの開度量に差異があると、左右の走行用油圧モータに供給される流量に差が生じる。特に、前記ロードセンシング制御のものでは、負荷圧に左右されることなくメータイン絞りの開度量に対応した流量が供給されるため、左右の走行用制御弁のメータイン絞りの開度量に差異があると、それがそのまま左右の走行用油圧モータの流量差となって、走行曲がりを生じてしまったり、あるいは走行曲がりを正そうとするため頻繁な微操作が必要となって、操作性に劣るうえハンチングする可能性がある。
そこで、油圧ポンプから左右の走行用油圧モータに供給される圧油の一部を、油タンク側にバイパスすると共に該バイパスする圧油の流量を絞り弁で可変できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、前述したロードセンシング制御が採用されたものにおいて、左右の走行用制御弁の圧油供給上流側(油圧ポンプ側)に左右の圧力補償弁を配すると共に、該左右の圧力補償弁から走行用制御弁に至る左右の圧油供給油路同士を連通する連通油路と、該連通油路を開閉する走行直進弁を設けた技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)
しかるに、前記特許文献1のものは、バイパス流量を可変する絞り弁の調整をオペレータが行わなければならず、しかも走行しながら絞り弁を調整することはできないから、前後の直進走行と、走行停止して絞り弁を調整する作業とを繰り返して行わないとバイパス流量を精度良く調整することはできず、面倒且つ煩雑であるという問題がある。
一方、特許文献2のものは、特許文献1のような絞り弁の調整は必要ないが、このものでは、左右の圧油供給油路同士を連通する連通油路が、走行用制御弁と該走行用制御弁の上流側に配される圧力補償弁とのあいだに設けられている、つまり、左右の走行用制御弁の上流側油路同士を連結するように設けられているため、前述したように走行用制御弁の加工誤差等により操作具操作量に対するメータ絞りの開度量に差異があった場合には直進時における走行曲がりに対処できないことになり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
一方、特許文献2のものは、特許文献1のような絞り弁の調整は必要ないが、このものでは、左右の圧油供給油路同士を連通する連通油路が、走行用制御弁と該走行用制御弁の上流側に配される圧力補償弁とのあいだに設けられている、つまり、左右の走行用制御弁の上流側油路同士を連結するように設けられているため、前述したように走行用制御弁の加工誤差等により操作具操作量に対するメータ絞りの開度量に差異があった場合には直進時における走行曲がりに対処できないことになり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、油圧ポンプから左右の走行用油圧モータに至る左右の走行用圧油供給油路に、走行用油圧モータへの圧油給排方向を切換えると共にメータイン絞りを備えた左右の走行用制御弁と、該左右の走行用制御弁の前後差圧を一定に保持する左右の圧力補償弁とをそれぞれ配してなる作業機械の走行用油圧制御装置において、該走行用油圧制御装置に、前記左右の走行用制御弁のメータイン絞りの圧油供給下流側同士を連通する連通油路と、該連通油路を開閉する弁手段とを設けると共に、作業機械の直進走行時に、弁手段により連通油路を開く構成にしたことを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、作業機械の直進走行時には、走行用制御弁のメータイン絞りの圧油供給下流側で、左右の走行用油圧モータへの圧油供給油路同士が連通することになり、而して、加工誤差等により左右の走行用制御弁の操作具操作量に対するメータ絞りの開度量に差異があったりしても、直進走行時には左右の走行用油圧モータに同流量の圧油供給がなされることになって、走行曲がりやハンチングが生じたりすることなく、操向性の向上に大きく寄与できる。
請求項2の発明は、請求項1において、圧力補償弁は、走行用制御弁のメータイン絞りの圧油供給下流側に配されると共に、該圧力補償弁からの出力圧油は、走行用制御弁に形成される出力用弁路を経由して走行用油圧モータに供給される一方、連通油路は、左右の圧力補償弁から走行用制御弁の出力用弁路に至る油路同士を連通するように形成されることを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、作業機械の直進走行時には、走行用制御弁のメータイン絞りおよび圧力補償弁の圧油供給下流側で、左右の走行用油圧モータへの圧油供給油路同士が連通することになり、而して、加工誤差等により左右の走行用制御弁の操作具操作量に対するメータ絞りの開度量に差異があったり、左右の圧力補償弁のスプリングセット圧に差異があったりしても、直進走行時には左右の走行用油圧モータに同流量の圧油供給がなされることになって、走行曲がりやハンチングが生じたりすることなく、操向性の向上に大きく寄与できる。
請求項3の発明は、請求項2において、走行用制御弁の出力用弁路は、走行用油圧モータを前進側、後進側回転させるべく走行用油圧モータの一対のポートにそれぞれ接続される第一、第二出力用弁路を有すると共に、圧力補償弁の出力側と第一、第二出力用弁路の入力側とは、走行用制御弁および圧力制御弁が組込まれたコントロールバルブユニットのバルブボディに形成されるブリッジ状の連結油路により連結される一方、連通油路は、左右の圧力補償弁の出力側と第一、第二出力用弁路の入力側とを連結するブリッジ状の連結油路同士を連通するように形成されることを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、連通油路をメータイン絞りおよび圧力補償弁の圧油供給下流側に設けたものであっても、連通油路および開閉弁は一個でよく、部品点数の削減に貢献できる。
そして、この様にすることにより、作業機械の直進走行時には、走行用制御弁のメータイン絞りの圧油供給下流側で、左右の走行用油圧モータへの圧油供給油路同士が連通することになり、而して、加工誤差等により左右の走行用制御弁の操作具操作量に対するメータ絞りの開度量に差異があったりしても、直進走行時には左右の走行用油圧モータに同流量の圧油供給がなされることになって、走行曲がりやハンチングが生じたりすることなく、操向性の向上に大きく寄与できる。
請求項2の発明は、請求項1において、圧力補償弁は、走行用制御弁のメータイン絞りの圧油供給下流側に配されると共に、該圧力補償弁からの出力圧油は、走行用制御弁に形成される出力用弁路を経由して走行用油圧モータに供給される一方、連通油路は、左右の圧力補償弁から走行用制御弁の出力用弁路に至る油路同士を連通するように形成されることを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、作業機械の直進走行時には、走行用制御弁のメータイン絞りおよび圧力補償弁の圧油供給下流側で、左右の走行用油圧モータへの圧油供給油路同士が連通することになり、而して、加工誤差等により左右の走行用制御弁の操作具操作量に対するメータ絞りの開度量に差異があったり、左右の圧力補償弁のスプリングセット圧に差異があったりしても、直進走行時には左右の走行用油圧モータに同流量の圧油供給がなされることになって、走行曲がりやハンチングが生じたりすることなく、操向性の向上に大きく寄与できる。
請求項3の発明は、請求項2において、走行用制御弁の出力用弁路は、走行用油圧モータを前進側、後進側回転させるべく走行用油圧モータの一対のポートにそれぞれ接続される第一、第二出力用弁路を有すると共に、圧力補償弁の出力側と第一、第二出力用弁路の入力側とは、走行用制御弁および圧力制御弁が組込まれたコントロールバルブユニットのバルブボディに形成されるブリッジ状の連結油路により連結される一方、連通油路は、左右の圧力補償弁の出力側と第一、第二出力用弁路の入力側とを連結するブリッジ状の連結油路同士を連通するように形成されることを特徴とするものである。
そして、この様にすることにより、連通油路をメータイン絞りおよび圧力補償弁の圧油供給下流側に設けたものであっても、連通油路および開閉弁は一個でよく、部品点数の削減に貢献できる。
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に、作業機械の一例である油圧ショベルの油圧制御回路を示すが、該図1において、Pは可変容量型の油圧ポンプ、Tは油タンク、1〜6は油圧ショベルに設けられる各種油圧アクチュエータであって、1、2は左右のクローラ(図示せず)を駆動せしめる左右の走行用油圧モータ、3〜6は走行用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータ(例えば、バケットシリンダ、ブームシリンダ、スティックシリンダ、旋回モータ等)である。尚、前記左右の走行用油圧モータ1、2は、油の入出口となる一対のポート1a、1b、2a、2bを有し、そして一方のポート1a、2aに圧油が供給されることでクローラを前進駆動させるべく前進側回転し、また他方のポート1b、2bに圧油が供給されることでクローラを後進駆動させるべく後進側回転するように構成されている。
図1に、作業機械の一例である油圧ショベルの油圧制御回路を示すが、該図1において、Pは可変容量型の油圧ポンプ、Tは油タンク、1〜6は油圧ショベルに設けられる各種油圧アクチュエータであって、1、2は左右のクローラ(図示せず)を駆動せしめる左右の走行用油圧モータ、3〜6は走行用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータ(例えば、バケットシリンダ、ブームシリンダ、スティックシリンダ、旋回モータ等)である。尚、前記左右の走行用油圧モータ1、2は、油の入出口となる一対のポート1a、1b、2a、2bを有し、そして一方のポート1a、2aに圧油が供給されることでクローラを前進駆動させるべく前進側回転し、また他方のポート1b、2bに圧油が供給されることでクローラを後進駆動させるべく後進側回転するように構成されている。
前記油圧ポンプPから各油圧アクチュエータ1〜6に至る圧油供給油路には、操作具操作に基づいて油圧アクチュエータ1〜6への圧油給排方向を切換えると共にメータイン絞りを備えた制御弁7〜12と、該制御弁7〜12の前後差圧を一定に保持するように動作するコンペンセータバルブ(圧力補償弁)13〜18とがそれぞれ配されている。これら制御弁7〜12およびコンペンセータバルブ13〜18は、後述するシグナルデュプリケーティングバルブ19や開閉弁20等の各種バルブと共にコントロールバルブユニット21に組み込まれているが、左右の走行用制御弁7、8およびコンペンセータバルブ13、14についての詳細は後述する。
一方、22は前記各油圧アクチュエータ1〜6の負荷圧が導入される負荷圧検出回路であって、これら負荷圧検出回路22に導入された負荷圧は複数のシャトル弁23により高圧側が選択され、そして最も高圧の負荷圧が油圧ポンプPのロードセンシング用レギュレータ24に入力される。そして、該負荷圧が入力されたロードセンシング用レギュレータ24は、油圧ポンプPの吐出圧が前記最も高圧の負荷圧よりも所定の差圧分だけ高い圧力(吐出圧=負荷圧+所定差圧)となるように、油圧ポンプPの流量を制御する。尚、図1中、36は油圧ポンプPに具備される定馬力制御用レギュレータである。
さらに、前記複数のシャトル弁23により選択された最も高圧の負荷圧は、シグナルデュプリケーティングバルブ19のパイロットポート19aにも入力される。該シグナルデュプリケーティングバルブ19は、前記パイロットポート19aに入力された負荷圧と等しい圧力を、負荷圧信号として前記各コンペンセータバルブ13〜18のパイロットポート13a〜18aに出力する。そして、各コンペンセータバルブ13〜18は、パイロットポート13a〜18aに入力された負荷圧信号を受けて、制御弁7〜12の前後差圧を一定に保持するように動作するが、前述したように最も高圧の負荷圧が負荷圧信号として全てのコンペンセータバルブ13〜18に同時に入力されることにより、二つ以上の油圧アクチュエータ1〜6の連動作動時におけるサチュレーションを防止できるようになっている(アンチサチュエーション機能)。
次いで、前記左右の走行用制御弁7、8およびコンペンセータバルブ13、14について説明するが、左右同様のものであるため、左側の走行用制御弁7およびコンペンセータバルブ13を例にとって説明する。
左側走行用制御弁7は、図2に示す如く、第一〜第七ポート7a〜7gと第一、第二パイロットポート7h、7iとを備えた三位置切換弁であって、第一ポート7aは油圧ポンプPからの圧油が供給されるポンプ油路25に、第二ポート7bは左側走行用油圧モータ1の一方のポート1aに、第三ポート7cは左側走行用油圧モータ1の他方のポート1bに、第四ポート7dはコンペンセータバルブ13の入力ポート13bに、第五ポート7eはコンペンセータバルブ13の出力ポート13cに、第六ポート7fは負荷圧検出回路22に、第七ポート7gは油タンクTに至るタンク油路26にそれぞれ接続されている。そして、後述するように中立位置N、前進側作動位置X、後進側作動位置Yの各位置に切換ることにより、油圧ポンプPの圧油をメータイン絞り7sを介してコンペンセータバルブ13に供給する供給用弁路(第一ポート7aから第四ポート7dに至る弁路)7k、コンペンセータバルブ13から出力された圧油を左側走行用油圧モータ1の一方のポート1aに供給する第一出力用弁路(第五ポート7eから第二ポート7bに至る弁路)7m、コンペンセータバルブ13から出力された圧油を左側走行用油圧モータ1の他方のポート1bに供給する第二出力用弁路(第五ポート7eから第三ポート7cに至る弁路)7n、左側走行用油圧モータ1の他方のポート1bからの排出油を油タンクTに流す第一排出用弁路7p(第三ポート7cから第七ポート7gに至る弁路)、左側走行用油圧モータ1の一方のポート1aからの排出油を油タンクTに流す第二排出用弁路(第二ポート7bから第七ポート7gに至る弁路)7qの各弁路を開閉するように構成されている。
また、前記左側走行用制御弁7の第一、第二パイロットポート7h、7iには、左側走行用操作具(図示せず)の前進側、後進側操作に基づいてパイロット圧を出力する第一、第二電磁比例減圧弁27、28がそれぞれ接続されている。前記左側走行用操作具は、本実施の形態では電気式レバーで構成されていて、その操作方向(前進側または後進側)および操作量は図示しないコントローラに入力され、該コントローラから第一、第二電磁比例減圧弁27、28にパイロット圧出力の信号が出力される構成となっているが、該第一、第二電磁比例減圧弁27、28から出力されるパイロット圧は、左側走行用操作具の操作量に対応して増減するように構成されている。
そして、前記左側走行用制御弁7は、両パイロットポート7h、7iにパイロット圧が入力されていない状態、即ち、左側走行用操作具が操作されておらず第一、第二電磁比例減圧弁27、28からパイロット圧が出力されていない状態では、中立位置Nに位置している。該中立位置Nでは、前記供給用弁路7kおよび第一、第二出力用弁路7m、7nが閉じていると共に、第二、第三、第六、第七ポート7b、7c、7f、7gは連通状態になっている(左側走行用油圧モータ1の両ポート1a、1bおよび負荷圧検出油路22が油タンクTに連通している)。この状態では、左側走行用油圧モータ1に圧油供給されず、左側走行用油圧モータ1は停止している。
一方、左側走行用操作具が前進側に操作されると、第一電磁比例減圧弁27から出力されたパイロット圧が第一パイロットポート7hに供給され、これにより左側走行用制御弁7は前進側作動位置Xに切換わる。該前進側作動位置Xでは、供給用弁路7k、第一出力用弁路7mおよび第一排出用弁路7pが開き、これにより、油圧ポンプPからの供給圧油は、供給用弁路7k、コンペンセータバルブ13、第一出力用弁路7mを経由して左側走行用油圧モータ1の一方のポート1aに供給され、また左側走行用油圧モータ1の他方のポート1bからの排出油は、第一排出用弁路7pを経由して油タンクTに流れ、而して左側走行用油圧モータ1が前進側回転するようになっている。さらに、前記第一出力用弁路7mの圧力は、負荷圧として負荷圧検出回路22に導入されるようになっている。
また、左側走行用操作具が後進側に操作されると、第二電磁比例減圧弁28から出力されたパイロット圧が第二パイロットポート7iに供給され、これにより左側走行用制御弁7は後進側作動位置Yに切換わる。該後進側作動位置Yでは、供給用弁路7k、第二出力用弁路7nおよび第二排出用弁路7qが開き、これにより、油圧ポンプPからの供給圧油は、供給用弁路7k、コンペンセータバルブ13、第二出力用弁路7nを経由して左側走行用油圧モータ1の他方のポート1bに供給され、また左側走行用油圧モータ1の一方のポート1aからの排出油は、第二排出用弁路7qを経由して油タンクTに流れ、而して左側走行用油圧モータ1が後進側回転するようになっている。さらに、前記第二出力用弁路7nの圧力は、負荷圧として負荷圧検出回路22に導入されるようになっている。
ここで、前述したように、前進側、後進側作動位置X、Yの左側走行用制御弁7は、油圧ポンプPの圧油をメータイン絞り7sを介してコンペンセータバルブ13に供給する供給用弁路7kを開くが、上記メータイン絞り7sは、第一、第二パイロットポート7h、7iに入力されるパイロット圧の増減に対応して開度量が増減するようになっており、而して、操作具の操作量に対応したメータイン制御がなされるように構成されている。そして、上記メータイン絞り7sを通過した圧油は、該メータイン絞り7sの圧油供給下流側に配されるコンペンセータバルブ13を経由して、第一出力用弁路7mまたは第二出力用弁路7nに至るが、該コンペンセータバルブ13の出力側と第一、第二出力用弁路7m、7nの入力側とは、後述するようにブリッジ状に形成される左側連結油路29によって連結されている。
前記左側連結油路29は、図3に示す如く、前記各種バルブが組込まれたコントロールバルブ21のバルブボディ21aに形成される油路であって、左側コンペンセータバルブ13の出力側である出力ポート13cが中央部に位置し、左側走行用制御弁7の第一、第二出力用弁路7m、7nの入力側である第五ポート7e、7eが両端部に位置するようブリッジ状に形成されている。そして、左側コンペンセータバルブ13から出力された圧油は、前記左側連結油路29を経由して、前進側作動位置Xに形成される第一出力用弁路7m、あるいは後進側作動位置Yに形成される第二出力用弁路7nに流れるようになっている。
尚、前記図3は、左右の走行用操作具が前進側に直進操作されていて、左側走行用制御弁7および右側走行用制御弁8が共に前進側作動位置Xに位置し(供給用弁路7k、8k、第一出力用弁路7m、8m、および第一排出用弁路7p、8pが開いている)、且つ、後述する開閉弁20がON位置Xに位置している状態を示している。
尚、前記図3は、左右の走行用操作具が前進側に直進操作されていて、左側走行用制御弁7および右側走行用制御弁8が共に前進側作動位置Xに位置し(供給用弁路7k、8k、第一出力用弁路7m、8m、および第一排出用弁路7p、8pが開いている)、且つ、後述する開閉弁20がON位置Xに位置している状態を示している。
また、右側の走行用制御弁8およびコンペンセータバルブ14は、前述した左側の走行用制御弁7およびコンペンセータバルブ13と同様のものであるため詳細な説明は省略するが、右側走行用制御弁8は、中立位置N、前進側作動位置X、後進側作動位置Yの各位置に切換ることにより、油圧ポンプPの圧油をメータイン絞り8sを介してコンペンセータバルブ14に供給する供給用弁路8k、コンペンセータバルブ14から出力された圧油を右側走行用油圧モータ2の一方のポート2aに供給する第一出力用弁路8m、コンペンセータバルブ14から出力された圧油を右側走行用油圧モータ2の他方のポート2bに供給する第二出力用弁路8n、右側走行用油圧モータ2の他方のポート2bからの排出油を油タンクTに流す第一排出用弁路8p、右側走行用油圧モータ2の一方のポート2aからの排出油を油タンクTに流す第二排出用弁路8qの各弁路を開閉するように構成されていると共に、第一、第二パイロットポート8h、8iには、右側走行用操作具(図示せず)の前進側、後進側操作に基づいてパイロット圧を出力する第一、第二電磁比例減圧弁30、31が接続されている。また、右側コンペンセータバルブ14の出力側と右側走行用制御弁8の第一、第二出力用弁路8m、8nの入力側とは、前述した左側連結油路29と同様のブリッジ状の右側連結油路32によって連結されている。
一方、33は前記ブリッジ状の左側連結油路29と右側連結油路32とを連通する連通油路であって、該連通油路33には、オリフィス34と、連通油路33を開閉する開閉弁20とが配されている。
前記開閉弁20は、コントローラからのOFF−ON指令に基づいて、連通油路33を閉じるOFF位置Nと、連通油路33を開くON位置Xとに切換わる。そして、開閉弁20がOFF位置Nに位置しているときには、左側連結油路29と右側連結油路32とは遮断された状態になっているが、開閉弁20がON位置Xに切換ることにより、左右の連結油路29、32同士がオリフィス34を介して連通した状態になる。
前記コントローラは、前述したように、左右の走行用操作具からの信号を入力し、該入力信号に基づいて第一、第二電磁比例減圧弁27、28、30、31にパイロット出力の信号を出力するが、さらに、左右の走行用操作具が直進操作された(左右の走行用操作具の操作方向および操作量が等しいときであるが、操作量については許容誤差範囲内ならば等しいと判断する)ときは前記開閉弁20に対してON指令を出力し、直進操作された以外のときはOFF指令を出力する。而して、直進走行時には、開閉弁20がON位置Xに位置している、つまり左右の連結油路29、32同士がオリフィス34を介して連通した状態になり、これにより、左右の走行用油圧モータ1、2への供給圧油が、左右の走行用制御弁7、8のメータイン絞り7s、8sおよびコンペンセータバルブ13、14の圧油供給下流側で連通してから左右の走行用油圧モータ1、2に供給されるようになっている。
尚、本実施の形態では、開閉弁20とは別個にオリフィス34が設けられているが、ON位置の開閉弁20にオリフィス34を設けることもできる。
また、図1、2中、35はパイロット油圧源である。
尚、本実施の形態では、開閉弁20とは別個にオリフィス34が設けられているが、ON位置の開閉弁20にオリフィス34を設けることもできる。
また、図1、2中、35はパイロット油圧源である。
叙述の如く構成された本形態において、油圧ポンプPからの供給圧油は、走行用制御弁7、8のメータイン絞り7s、8sによってメータイン制御されてから、該メータイン絞り7s、8sの圧油供給下流側に配されるコンペンセータバルブ13、14を経由し、さらに走行用制御弁7、8に形成される第一出力用弁路7m、8mまたは第二出力用弁路7n、8nを通過して、走行用油圧モータ1、2の一方のポート1a、2aまたは他方のポート1b、2bに供給されることになるが、このものにおいて、左側コンペンセータバルブ13の出力側と左側走行用制御弁7の第一、第二出力用弁路7m、7nの入力側とを連結するブリッジ状の左側連結油路29と、右側コンペンセータバルブ14の出力側と右側走行用制御弁8の第一、第二出力用弁路8m、8nの入力側とを連結するブリッジ状の右側連結油路32とは、オリフィス34を備えた連通油路33によって連通されていると共に、該連通油路33には、直進走行時に連通油路33を開き、直進走行以外のときには連通油路33を閉じる開閉弁20が設けられている。而して、直進走行時には、左右の連結油路29、32同士が連通油路33によって連通する状態となり、これにより、左右の走行用油圧モータ1、2への供給圧油が、左右の走行用制御弁7、8のメータイン絞り7s、8sおよびコンペンセータバルブ13、14の圧油供給下流側で連通状態となってから左右の走行用油圧モータ1、2に供給されることになる。
この結果、加工誤差等により左右の走行用制御弁7、8の操作具操作量に対するメータ絞り7s、8sの開度量に差異があったり、あるいは左右のコンペンセータバルブ13、14のスプリングセット圧に差異があったりしても、直進走行時には左右の走行用油圧モータ1、2に同流量の圧油供給がなされることになって、走行曲がりやハンチングが生じたりすることなく、良好な直進性を確保し得て、直進走行時における操向性の向上に大きく寄与できる。
しかもこのものにおいて、前記連通油路33は、左側コンペンセータバルブ13の出力側と左側走行用制御弁7の第一、第二出力用弁路7m、7nの入力側とを連結するブリッジ状の左側連結油路29と、右側コンペンセータバルブ14の出力側と右側走行用制御弁8の第一、第二出力用弁路8m、8nの入力側とを連結するブリッジ状の右側連結油路32とを連通するように形成されているため、メータイン絞り7s、8sおよびコンペンセータバルブ13、14の下流側で連通させるものであっても、オリフィス34を備えた連通油路33および開閉弁20は一個設ければ良く、部品点数の削減に貢献できる。
1、2 左右の走行用油圧モータ
1a、2a ポート(一方のポート)
1b、2b ポート(他方のポート)
7、8 左右の走行用制御弁
7s、8s メータイン絞り
7m、8m 第一出力用弁路
7n、8n 第二出力用弁路
13、14 左右の圧力補償弁(左右のコンペンセータバルブ)
20 弁手段(開閉弁)
21 コントロールバルブユニット
21a バルブボディ
29、32 左右の連結油路
33 連通油路
P 油圧ポンプ
1a、2a ポート(一方のポート)
1b、2b ポート(他方のポート)
7、8 左右の走行用制御弁
7s、8s メータイン絞り
7m、8m 第一出力用弁路
7n、8n 第二出力用弁路
13、14 左右の圧力補償弁(左右のコンペンセータバルブ)
20 弁手段(開閉弁)
21 コントロールバルブユニット
21a バルブボディ
29、32 左右の連結油路
33 連通油路
P 油圧ポンプ
Claims (3)
- 油圧ポンプから左右の走行用油圧モータに至る左右の走行用圧油供給油路に、走行用油圧モータへの圧油給排方向を切換えると共にメータイン絞りを備えた左右の走行用制御弁と、該左右の走行用制御弁の前後差圧を一定に保持する左右の圧力補償弁とをそれぞれ配してなる作業機械の走行用油圧制御装置において、該走行用油圧制御装置に、前記左右の走行用制御弁のメータイン絞りの圧油供給下流側同士を連通する連通油路と、該連通油路を開閉する弁手段とを設けると共に、作業機械の直進走行時に、弁手段により連通油路を開く構成にしたことを特徴とする作業機械における走行用油圧制御装置。
- 請求項1において、圧力補償弁は、走行用制御弁のメータイン絞りの圧油供給下流側に配されると共に、該圧力補償弁からの出力圧油は、走行用制御弁に形成される出力用弁路を経由して走行用油圧モータに供給される一方、連通油路は、左右の圧力補償弁から走行用制御弁の出力用弁路に至る油路同士を連通するように形成されることを特徴とする作業機械における走行用油圧制御装置。
- 請求項2において、走行用制御弁の出力用弁路は、走行用油圧モータを前進側、後進側回転させるべく走行用油圧モータの一対のポートにそれぞれ接続される第一、第二出力用弁路を有すると共に、圧力補償弁の出力側と第一、第二出力用弁路の入力側とは、走行用制御弁および圧力制御弁が組込まれたコントロールバルブユニットのバルブボディに形成されるブリッジ状の連結油路により連結される一方、連通油路は、左右の圧力補償弁の出力側と第一、第二出力用弁路の入力側とを連結するブリッジ状の連結油路同士を連通するように形成されることを特徴とする作業機械における走行用油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005161292A JP2006336731A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 作業機械における走行用油圧制御装置 |
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JP2005161292A JP2006336731A (ja) | 2005-06-01 | 2005-06-01 | 作業機械における走行用油圧制御装置 |
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-06-01 JP JP2005161292A patent/JP2006336731A/ja not_active Withdrawn
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