JP2006335083A - 車両の運転姿勢提供装置および運転姿勢提供方法 - Google Patents

車両の運転姿勢提供装置および運転姿勢提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シートバックのリクライニング角度に応じたステアリングホイールの回転中心位置およびステアリングホイールの角度を求めてステアリング位置を調整することにより、運転者の運転操作性をより向上できる車両の運転姿勢提供装置の提供を図る。
【解決手段】 シートバック12のリクライニング角度に応じたステアリングホイール21の回転中心Ow位置およびステアリングホイール21の角度θを求め、ステアリング位置決定手段130によってそれら回転中心Ow位置および角度θに対応させてステアリング位置を調整することにより、適正なステアリング位置を実現して運転者による運転操作性を向上することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、運転者の姿勢に応じてステアリング位置を調整するようにした車両の運転姿勢提供装置および運転姿勢提供方法に関する。
従来の車両の運転姿勢提供装置としては、座席の前後スライド量やステアリングホイールのチルト量などの調整量と対応させてステアリングの操作性指標を求めて記憶させる一方、ヨーレートから車両の走行状態の操作性指標を求め、これら操作性指標から目標となる調整量を求め、その調整量となるように座席やすレアリングの可動部分を駆動して調整することにより、運転者の運転姿勢の最適化を図るようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−324180号公報(第3〜5頁、図2)
しかしながら、かかる従来の車両の運転姿勢提供装置では、手先にとって最も力の出しやすい方向にステアリングを配置しても、個々人の身体特性により必ずしも力の出し易い方向がステアリング操作性を最適化した方向ではなく、また、手先にとって最も力の出し易い方向は、同様に個々人の身体特性の影響を受けるため、必ずしも運転者個人にとって最適な位置にステアリングが配置されるとは限らず、理想的な運転のし易さを得ることが困難となってしまう。
そこで、本発明はシートバックのリクライニング角度に応じたステアリングホイールの回転中心位置およびステアリングホイールの角度を求めてステアリング位置を調整することにより、運転者の運転操作性をより向上できる車両の運転姿勢提供装置および運転姿勢提供方法を提供するものである。
本発明の車両の運転姿勢提供装置は、シートクッションに対するシートバックの相対的な傾斜角が可変となるリクライニング機構を備えた運転席と、ステアリングホイールの上下,前後および角度をそれぞれ調整するステアリング調整機構を備えたステアリング装置と、前記シートバックのリクライニング角度に応じたステアリングホイールの回転中心位置およびステアリングホイールの角度を求め、それら回転中心位置および角度に対応させてステアリング位置を調整するステアリング位置決定手段と、を備えたことを最も主要な特徴とする。
また、本発明の車両の運転姿勢提供方法は、運転席のシートバックのリクライニング角度に応じたステアリングホイールの回転中心位置およびステアリングホイールの角度を求め、それら回転中心位置および角度に対応させてステアリング位置を調整することを特徴とする。
本発明の車両の運転姿勢提供装置および運転姿勢提供方法によれば、運転席のシートバックのリクライニング角度に応じたステアリングホイールの回転中心位置およびステアリングホイールの角度に対応させてステアリング位置を調整するようにしているので、適正なステアリング位置を実現して運転者による運転操作性を向上することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図8は本発明にかかる車両の運転姿勢提供装置の一実施形態を示し、図1は本発明の運転姿勢提供装置を構成するシートおよびステアリングを示す側面図、図2は車両の運転姿勢提供装置の駆動システムを示すブロック図、図3は車両の運転姿勢提供装置による制御手順を実行するフローチャートの説明図である。
また、図4は運転者の運転姿勢を人体リンクモデルを用いて概略的に示す側面図、図5はステアリングホイールと運転者の手先部との関係を示す説明図、図6はリクライニング角度に対する上肢姿勢の変換係数を示す説明図、図7はリクライニング角度に対する操作性の変換係数を示す説明図であり、図8は運転姿勢提供装置を構成する各駆動制御部の制御を実行するフローチャートを示す説明図である。
本実施形態の車両の運転姿勢提供装置100は運転席10に適用され、この運転席10は図1に示すようにシートクッション11とシートバック12とを備え、シートクッション11はシートスライダ13により前後移動可能に車体フロア14に取り付けられるとともに、そのシートスライダ13とシートクッション11との間にはシートクッション11を昇降させるシートリフタ15が設けられる。
そして、図2にも示すようにシートスライダ13はシートスライド駆動手段105によってシートクッション11の前後位置が調節されるとともに、シートリフタ15はシートリフタ駆動手段108によってシートクッション11の上下位置が調節される。
また、シートバック12は、リクライニング機構16により前後方向のリクライニング角度(傾動角)が可変となり、シートバック駆動手段111によってそのリクライニング角度が調節される。
また、前記シートスライド駆動手段105にはシートスライド状態検出手段104が、また、前記シートリフタ駆動手段108にはシートリフタ状態検出手段107が、そして、前記シートバック駆動手段111にはシートバック状態検出手段110がそれぞれ設けられて、シートスライド量、シートリフト量およびリクライニング量を検出するようになっている。
また、図1に示すように前記運転席10の前方に位置するステアリング装置20は、ステアリングホイール21の上下位置,前後位置および角度θをそれぞれ調整するステアリング調整機構22を備えている。
ステアリング調整機構22は、ステアリングホイール21の上下位置を可変とするチルト機構23と、ステアリングホイール21の前後位置を可変とするテレスコピック機構24と、ステアリングホイール21の角度θを可変とするステアリング角可変機構25と、によって構成される。
そして、図2にも示すように前記チルト機構23はステアリング上下駆動手段114を備えてステアリングホイール21の上下位置を調整するとともに、前記テレスコピック機構24はステアリング前後駆動手段117を備えてステアリングホイール21の前後位置を調整し、また、前記ステアリング角可変機構25はステアリング角駆動手段120を備えてステアリングホイール21の角度θを調整する。
また、前記ステアリング上下駆動手段114にはステアリング上下状態検出手段113が、また、前記ステアリング前後駆動手段117にはステアリング前後状態検出手段116が、そして、前記ステアリング角駆動手段120にはステアリング角状態検出手段119が、それぞれ設けられて、ステアリングホイール21の上下位置(チルト量)、前後位置(テレスコ量)および角度θを検出するようになっている。
前記運転姿勢提供装置100は、図2に示すようにマクロコンピュータとして構成される駆動演算部101、駆動判断部102、状態記憶手段121、体格演算部122、シートスライド駆動制御部103、シートリフタ駆動制御部106、シートバック駆動制御部109、ステアリング上下駆動制御部112、ステアリング前後駆動制御部115、ステアリング角駆動制御部118が設けられる。
前記シートスライド駆動制御部103は、シートスライド状態検出手段104からのシートスライド量情報が入力されるとともに、シートスライド駆動手段105にフィードバックしつつ駆動信号を出力する。
前記シートリフタ駆動制御部106は、シートリフタ状態検出手段107からのシートリフト量情報が入力されるとともに、シートリフタ駆動手段108にフィードバックしつつ駆動信号を出力する。
前記シートバック駆動制御部109は、シートバック状態検出手段110からのリクライニング量情報が入力されるとともに、シートバック駆動手段111にフィードバックしつつ駆動信号を出力する。
前記ステアリング上下駆動制御部112は、ステアリング上下状態検出手段113からのチルト量情報が入力されるとともに、ステアリング上下駆動手段114にフィードバックしつつ駆動信号を出力する。
前記ステアリング前後駆動制御部115は、ステアリング前後状態検出手段116からのテレスコ量情報が入力されるとともに、ステアリング前後駆動手段117にフィードバックしつつ駆動信号を出力する。
前記ステアリング角駆動制御部118は、ステアリング角状態検出手段119からのステアリングホイール21の角度θ情報が入力されるとともに、ステアリング角駆動手段120にフィードバックしつつ駆動信号を出力する。
また、前記シートスライド駆動制御部103と前記シートリフタ駆動制御部106は前記体格演算部122と情報を遣り取りして、シートスライド量とシートリフタ量から運転者の体格を推定し、その体格演算部122は前記駆動判断部102と情報が遣り取りされる。
更に、前記シートバック駆動制御部109、前記ステアリング上下駆動制御部112、前記ステアリング前後駆動制御部115、前記ステアリング角駆動制御部118は、前記駆動判断部102と情報が遣り取りされるとともに、この駆動判断部102は前記駆動演算部101および前記状態記憶手段121と情報が遣り取りされる。
運転席10は、各運転者に応じてシート前後位置、シート上下位置およびリクライニング角度が調整され、シートスライド駆動手段105、シートリフタ駆動手段108およびシートバック駆動手段111が駆動されることになる。
ここで、本発明の運転姿勢提供装置100は、前記シートバック12のリクライニング角度に応じたステアリングホイール21の回転中心Ow位置およびステアリングホイール21の角度θを求め、それら回転中心Ow位置および角度θに対応させてステアリング位置を調整するステアリング位置決定手段130を設けてある。
ステアリング位置決定手段130は、シートバック状態検出手段110のリクライニング角度情報をシートバック駆動制御部109が受けて、その情報を駆動判断部102から状態記憶手段121を用いつつ駆動演算部101に送って演算し、その結果を駆動判断部102からステアリングの各駆動制御部112,115,118に送ってステアリング上下駆動手段114、ステアリング前後駆動手段117、ステアリング角駆動手段120を必要量駆動するようになっている。
これによってステアリングホイール21は、それのチルト量、テレスコ量および角度θが最適な運転姿勢を取れるように調整される。
また、本実施形態の車両の運転姿勢提供方法は、運転席10のシートバック12のリクライニング角度に応じたステアリングホイール21の回転中心Ow位置およびステアリングホイール21の角度θを求め、それら回転中心Ow位置および角度θに対応させてステアリング位置を調整するようになっている。
前記ステアリング位置決定手段130によるステアリング位置の調整は、図3に示すフローチャートに従って実行され、まず、通常の乗車時には運転者はステップS20によって運転者の初期運転姿勢を調整する。
つまり、運転者が乗車すると個々人の感覚により運転席10の各駆動手段105,108,111を駆動することにより、シートスライダ13、シートリフタ15、リクライニング機構16を作動して着座姿勢を決定し、その後、ステアリング装置20の各駆動手段114,117,120を駆動することにより、チルト機構23、テレスコピック機構24、ステアリング角可変機構25を作動して初期運転姿勢を調整する。
次に、ステップS21によって運転席10の各駆動手段105,108,111に設けられた状態検出手段104,107,110からの検出信号に基づいて、シートスライド位置、シートリフタ位置およびシートバック12のリクライニング量の情報を取得する。
次のステップS22では、運転者のショルダポイントPs(図4参照)を算出する。
このとき、ステップS21で取得したシートスライド位置、シートリフタ位置、リクライニング量の情報から、シートクッション11上のヒップポイントPb(図4参照)位置を設計値に基づいて算出できる。
前記ショルダポインPsは、運転席10位置から検出したヒップポイントPb上に、運転席10位置から検出した身長を元に定まる図4の人体リンクモデルをリクライニング角度に応じた関数で定義した関節角度(膝角θ1,骨盤角θ2,第1仙椎角θ3,第10胸椎角θ4,第1胸椎角θ5,上腕角θ6,肘角θ7,手首角θ8)で積み上げて定めることができる。
即ち、算出したヒップポイントPb位置と車両に固有のヒールポイントPh(図4参照)を用いて運転者の体格(身長)を推定する。これは図4に示す人体リンクモデル上で、下腿長L1と大腿長L2が予め定めた身長との回帰式で定義されているため幾何学的な関係式として、身長を未知数とし、両端位置のわかる2リンクの相対角度を求める計算式が成立し、これを解くことで運転者の身長を推定することができる。
まず、求めた身長から人体リンクモデルの各節のリンク長L3〜L9を計算した後、次に、予め定めたリクライニング角度と骨盤角度θ2の関係式と、同様に予め定めた関節角度の相互関係式、つまり、θ2とθ3の関係式、θ3とθ4の関係式、θ4とθ5の関係式により、ヒップポイントPbからL3〜L5のリンクをリンクの相対角度を用いて幾何学的に積み上げ、運転者の肩の位置である前記ショルダポイントPsを推定する。
次に、ステップS23によってステアリング状態の検出、つまり、ステアリング各駆動手段114,117,120に設けられた位置検出手段113,116,119を用いて、各駆動部の位置、つまりチルト機構23、テレスコピック機構24、ステアリング角可変機構25の位置を取得し、ステアリングホイール21の回転中心Ow位置とステアリングホイール21の角度θを求める。
次に、ステップS24によって、図4に示す人体リンクモデル上で上肢姿勢をリンク間の相対角度θ6〜θ8として求める。
運転者の上肢姿勢は、ステアリング装置20から定まるステアリングホイール21の回転中心Ow位置と運転席10の位置から定まるショルダポイントPsを用いて計算する。
つまり、ステップS22で求めたショルダポイントPs位置とステップS23で求めたステアリングホイール21の回転中心Ow位置の2点を両端とし、前記人体リンクモデルにおける上腕部Au、前腕部Af、手先部Ahの3リンクが角度θ6〜θ8の相対関係で上肢姿勢が決定される。
このとき、リンク長L7〜L8は身長を基準に求めて既知であり、また、両端のPs,Owの座標は既知であるため、両端位置のわかる3リンクの相対角度を求める計算式が成立する。
ところが、本計算式は未知数に対して式の数が少ないため解として求めることができず、手首若しくは肘の軌跡しか定義されない。
そのため、運転姿勢決定時に運転者は幾何学的に取り得る姿勢の中から、肩に掛かる上肢各リンクの自重による関節モーメントが最小になるように姿勢を決定しているとして、予め定めたリンク上の重心位置に予め定めた身長に応じたリンク自重を負荷させて、肩に掛かる関節モーメントを求め、これを最小化する条件の元で3リンクの相対角度を最適化により求める。
従って、上肢姿勢の幾何学的方程式の数学的な解のうち、肩関節に掛かる手先部Ah、前腕部Af、上腕部Auの自重によるモーメントが最小となる位置を上肢姿勢の解としてある。
つまり、運転者の上肢姿勢は、ステアリングホイール21の中心OwとショルダポイントPsの位置座標および身長を元に計算される手先部Ah、前腕部Af、上腕部Auの3リンクを用いて、幾何学的に成立する方程式を解くことにより計算して、手首Pw、肘Pe、肩Psの角関節角度を求めるようになっている。
以上のプロセスにより、運転者が乗車後姿勢を決定した状態での上肢姿勢が決定されることになる。
一般に2リンクロボットアームの操作性指標としてリンクの長さと角度で定義され、図4に示すように前腕部Afと上腕部Auの長さL8,L7および角度θ7,θ6が既知であれば計算することができ、図5に示すように可操作性楕円の主軸ベクトルV1方向により力の最も出し易い方向と、その主軸ベクトルV1に直交する可操作力楕円の主軸ベクトルV2方向により速度の最も出し易い方向と、が定義できる。
本発明では、ステアリング操作性は、図5に示すように運転者の上肢姿勢を元に形成される手先における可操作性楕円の主軸ベクトルV1の方向で定義される力の出し易い方向と、同様に計算される可操作力楕円の主軸ベクトルV2の方向で定義される速度の出し易い方向とのバランスにより定義してある。
即ち、前述のステップS24までで定まった上肢姿勢からステップS25によって図5に示すように前記可操作性楕円の主軸ベクトルV1方向を計算し、互いに直交する力と速度の出し易い方向を定義し、ステップS23によって検出したステアリング角度を用いて、運転者の初期運転姿勢におけるステアリング操作性を力と速度の軸に対する相対角度として定義する。
尚、前記ステアリング操作性は、操作性(%)=α度/90度…(1)として表すことができる。
次に、ステップS26によってシートバック12のリクライニング角度が変更された場合について説明する。
シートバック12のリクライニング角度が変更されると、シートバック状態検出手段110によって角度を検出した後、ステップS27によって姿勢変更後の上肢姿勢を計算する。
このとき、リクライニング角度からステップS24と同様の手順によってリクライニング角度変更後のショルダポイントを計算する。
次に、図6に示すような予め定めたリクライニング角度の関数として計算される変換係数を用いて、初期姿勢の上肢関節角度θ6〜θ8(図4参照)を変換し、リクライニング後の上肢姿勢として計算する。
これにより、リクライニング角度変更後の上肢姿勢が確定され、そして、リクライニング角度に応じた姿勢間の変化とともに、運転者本人が初期に設定した上肢姿勢の特徴を相対的に維持する。
尚、リクライニング後関節角度=f(リクライニング角度)×従来姿勢関節角度…(2)として表すことができる。
次に、ステップS28によって上肢姿勢の手先位置からステアリング回転中心Ow位置を計算し、そのステアリング回転中心Ow位置の制御目標値として、ステップS29によってステアリングの上下および前後駆動制御部112,115に信号を送り、同駆動手段114,117を駆動し、ステアリング回転中心Ow位置を合わせる。
つまり、ステアリングホイール21の回転中心Ow位置は、運転者が設定した初期のステアリングホイール21の回転中心Ow位置から運転者の上肢姿勢を計算し、予め定めたリクライニング角度の関数として定義される係数を乗じてリクライニング調整後の上肢の姿勢を計算して決定するようになっている。
次に、ステップS30によって図7に示すような予め定めたリクライニング角度の関数として計算される変換係数を用いて、ステップS25で求めた初期姿勢でも操作性をリクライニング後の操作性として計算する。
尚、リクライニング後ステアリング角度=f(リクライニング角度)×従来姿勢操作性×リクライニング後可操作性ベクトル…(3)として表すことができる。
次に、ステップS31によって前記操作性を維持可能なステアリング角度θを求め、ステアリング角度変更目標値として設定し、ステップS32によってステアリング角駆動制御部118に信号を送り、同駆動手段120によってステアリング角度θを制御する。
つまり、ステアリング操作性は、初期に運転者が設定したステアリングホイール21の角度θを元に計算し、予め設定したリクライニング調整後の操作性を計算する係数がリクライニング角度の関数として定義される係数を乗じて、リクライニング調整後のステアリング操作性を求め、その操作性を提供可能なリクライニング調整後のステアリングホイール21の角度θを定めるようになっている。
これにより、リクライニング角度に応じた姿勢間の適正操作性の変化とともに、運転者本人が初期に設定した操作性の特徴として、力と速度の出し易い方向のバランスを相対的に維持することが可能となる。
以上の制御の流れにあって各駆動制御部103,106,109,112,115,118がそれぞれの駆動手段105,108,111,114,117,120に対して駆動信号を送り、そして、それぞれの状態検出手段104,107,110,113,116,119の信号を受けて駆動制御を実行する流れを図8のフローチャートによって説明する。
即ち、各駆動手段の駆動制御は、ステップS40で駆動後の状態の目標値を制御部で設定して駆動信号を送り、ステップS41で駆動手段が作動し、検出部で検出した状態検出値をステップS42で常にモニタリングしつつ目標値に達するまで駆動するよになっており、この制御流れは本実施形態の全ての駆動制御部103,106,109,112,115,118に適用される。
以上の構成により本実施形態の車両の運転姿勢提供装置100および運転姿勢提供方法によれば、運転席10のシートバック12のリクライニング角度に応じたステアリングホイール21の回転中心Ow位置およびステアリングホイール21の角度θに対応させてステアリング位置を調整するようにしているので、適正なステアリング位置を実現して運転者による運転操作性を向上することができる。
また、前記運転姿勢提供装置100では、前記ステアリングホイール21の回転中心Ow位置を、運転者が設定した初期のステアリングホイール21の回転中心Ow位置から運転者の上肢姿勢を計算し、予め定めたリクライニング角度の関数として定義される係数を乗じてリクライニング調整後の上肢の姿勢を計算して決定しているので、リクライニング角度に応じた上肢の姿勢が加味されたステアリングホイール21の回転中心Ow位置を提供することができ、運転者の運転操作性の更なる向上を図ることができる。
更に、ステアリング操作性は、初期に運転者が設定したステアリングホイール21の角度θを元に計算し、予め設定したリクライニング調整後の操作性を計算する係数がリクライニング角度の関数として定義される係数を乗じて、リクライニング調整後のステアリング操作性を求め、その操作性を提供可能なリクライニング調整後のステアリングホイール21の角度θを定めているので、運転者の特性に応じたステアリングホイール21の角度θを提供できるため、運転者の運転操作性を更に向上することができる。
更にまた、ステアリング操作性は、運転者の上肢姿勢を元に形成される手先における可操作性楕円の主軸ベクトルV1の方向で定義される力の出し易い方向と、同様に計算される可操作力楕円の主軸ベクトルV2の方向で定義される速度の出し易い方向とのバランスにより定義しているので、個々の運転者のステアリング操作の特徴に応じて適切なステアリング操作性を維持することができるようになり、ひいては運転者の運転操作性の更なる向上を図ることができる。
また、運転者の上肢姿勢を、ステアリング装置20から定まるステアリングホイール21の回転中心Ow位置と運転席10の位置から定まるショルダポイントPsを用いて計算しているので、運転者の上肢姿勢を正しくステアリング位置提供に反映することができ、運転者の運転操作性をより向上することができる。
更に、ショルダポインPsを、運転席10位置から検出したヒップポイントPb上に、運転席10位置から検出した身長を元に定まる人体リンクモデルをリクライニング角度に応じた関数で定義した関節角度で積み上げて定めているので、運転者の体幹姿勢を正しくステアリング位置提供に反映することができ、運転者の運転操作性を向上することができる。
更にまた、運転者の上肢姿勢を、ステアリングホイール21の中心OwとショルダポイントPsの位置座標および身長を元に計算される手先部Ah、前腕部Af、上腕部Auの3リンクを用いて、幾何学的に成立する方程式を解くことにより計算して、手首Pw、肘Pe、肩Psの各関節角度を求めているので、運転者の上肢姿勢を正しくステアリング位置提供に反映することができ、運転者の運転操作性を向上することができる。
また、上肢姿勢の幾何学的方程式の数学的な解のうち、肩関節に掛かる手先部Ah、前腕部Af、上腕部Auの自重によるモーメントが最小となる位置を上肢姿勢の解としているので、運転者の上肢姿勢をより正しくステアリング位置提供に反映することができる。
ところで、本発明は前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採ることができる。
例えば、本実施形態の運転姿勢提供装置100は、図3に示した制御プロセスを、車両の走行中にリクライニング角度が変更される度に行うことで、運転者には本人が初期に設定した操作性を相対的に保ったステアリング位置が提供され、常に適正な運転操作性を保つことが可能となる。
また、本実施形態では図4に示した人体リンクモデルは人類学的データに基づいて身長を元に定まるものとしたが、体重などの付加情報を用いることで、更にステアリング操作性の精度を向上することができる。この場合、体重を付加する場合は、シートクッション11に荷重センサなどの体重検出手段を追加するという簡単な構成をもって可能となる。
更に、本実施形態の運転席10は、シートスライダ13、シートリフタ15およびリクライニング機構16の3箇所の可動機構をもって運転者の着座姿勢を調整する場合を開示したが、これらの可動機構に他の機構を追加してもよく、例えば、シートバック12を上下方向に複数に分割してそれぞれを傾動可能とした中折れ機構を追加した場合にも、その追加機構の可動角度を加味した関係式で上肢姿勢、体幹部姿勢、姿勢変換係数、操作性変換係数を予め定めることで本発明を達成できる。
また、リクライニング機構16を除く前記可動機構のいずれかが削減された場合にも同様であり、特に、シートリフタ15が無い場合あっては、ヒップポインとPbがシートスライダ13のみの関数となって制御手順を簡素化することができる。
更に、これらの関係式を起こりうる範囲で全て予め計算することでマップ形式のデータとして保有することで計算の手順を簡略化することができる。
ところで、本発明では運転者の体幹部姿勢の後傾度合いと上肢姿勢および操作性の変化度合いに一定の規則性があることを利用したものであり、この変化度合いを設計意図に合わせて設定することで、運転者に設計者が取らせたい姿勢に設定することができる。
また、本実施形態では運転者の姿勢変更後、ステアリング位置を求めるものとして制御流れを構成したが、姿勢変更中に随時応じる形でステアリング位置を計算して制御することで、姿勢変更中も運転操作性を適正に保つことができる。
更に、本実施形態では運転者本人の姿勢変更に車両が対応するものであるが、車両側で予め定めた条件で姿勢変更する場合にも適用できる。
本発明の一実施形態における運転姿勢提供装置を構成するシートおよびステアリングを示す側面図。 本発明の一実施形態における運転姿勢提供装置の駆動システムを示すブロック図。 本発明の一実施形態における運転姿勢提供装置による制御手順を実行するフローチャートの説明図。 本発明の一実施形態における運転者の運転姿勢を人体リンクモデルを用いて概略的に示す側面図。 本発明の一実施形態におけるステアリングホイールと運転者の手先部との関係を示す説明図。 本発明の一実施形態におけるリクライニング角度に対する上肢姿勢の変換係数を示す説明図。 本発明の一実施形態におけるリクライニング角度に対する操作性の変換係数を示す説明図。 本発明の一実施形態における運転姿勢提供装置を構成する各駆動制御部の制御を実行するフローチャートを示す説明図。
符号の説明
10 運転席
11 シートクッション
12 シートバック
13 シートスライダ
15 シートリフタ
16 リクライニング機構
20 ステアリング装置
21 ステアリングホイール
22 ステアリング調整機構
23 チルト機構
24 テレスコピック機構
25 ステアリング角可変機構
100 運転姿勢提供装置
130 ステアリング位置決定手段
Ow ステアリングホイールの回転中心
Ps ショルダポイント

Claims (9)

  1. シートクッションに対するシートバックの相対的な傾斜角が可変となるリクライニング機構を備えた運転席と、
    ステアリングホイールの上下,前後および角度をそれぞれ調整するステアリング調整機構を備えたステアリング装置と、
    前記シートバックのリクライニング角度に応じたステアリングホイールの回転中心位置およびステアリングホイールの角度を求め、それら回転中心位置および角度に対応させてステアリング位置を調整するステアリング位置決定手段と、を備えたことを特徴とする車両の運転姿勢提供装置。
  2. ステアリングホイールの回転中心位置は、運転者が設定した初期のステアリングホイールの回転中心位置から運転者の上肢姿勢を計算し、予め定めたリクライニング角度の関数として定義される係数を乗じてリクライニング調整後の上肢の姿勢を計算して決定することを特徴とする請求項1に記載の車両の運転姿勢提供装置。
  3. ステアリング操作性は、初期に運転者が設定したステアリングホイールの角度を元に計算し、予め設定したリクライニング調整後の操作性を計算する係数がリクライニング角度の関数として定義される係数を乗じて、リクライニング調整後のステアリング操作性を求め、その操作性を提供可能なリクライニング調整後のステアリングホイールの角度を定めることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の運転姿勢提供装置。
  4. ステアリング操作性は、運転者の上肢姿勢を元に形成される手先における可操作性楕円の主軸ベクトルの方向で定義される力の出し易い方向と、同様に計算される可操作力楕円の主軸ベクトルの方向で定義される速度の出し易い方向とのバランスにより定義することを特徴とする請求項3に記載の車両の運転姿勢提供装置。
  5. 運転者の上肢姿勢は、ステアリング装置から定まるステアリングホイールの回転中心位置と運転席の位置から定まるショルダポイントを用いて計算することを特徴とする請求項2〜3のいずれか1つに記載の車両の運転姿勢提供装置。
  6. ショルダポインは、運転席位置から検出したヒップポイント上に、運転席位置から検出した身長を元に定まる人体リンクモデルをリクライニング角度に応じた関数で定義した関節角度で積み上げて定めることを特徴とする請求項5に記載の車両の運転姿勢提供装置。
  7. 運転者の上肢姿勢は、ステアリングホイールの中心とショルダポイントの位置座標および身長を元に計算される手先部、前腕部、上腕部の3リンクを用いて、幾何学的に成立する方程式を解くことにより計算して、手首、肘、肩の各関節角度を求めることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の車両の運転姿勢提供装置。
  8. 上肢姿勢の幾何学的方程式の数学的な解のうち、肩関節に掛かる手先部、前腕部、上腕部の自重によるモーメントが最小となる位置を上肢姿勢の解とすることを特徴とする請求項7に記載の車両の運転姿勢提供装置。
  9. 運転席のシートバックのリクライニング角度に応じたステアリングホイールの回転中心位置およびステアリングホイールの角度を求め、それら回転中心位置および角度に対応させてステアリング位置を調整することを特徴とする車両の運転姿勢提供方法。
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