JP2006334552A - オゾン水製造装置、オゾン水製造装置を用いた洗浄装置及びオゾン水製造装置を用いた水質改善装置 - Google Patents

オゾン水製造装置、オゾン水製造装置を用いた洗浄装置及びオゾン水製造装置を用いた水質改善装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 オゾン水の製造効率や濃度を向上することができるとともに、必要な時に即座にオゾン水を得ることができるオゾン水製造装置と、このオゾン水製造装置を用いた洗浄装置、並びに、前記オゾン水製造装置を用いた水質改善装置を提供する。
【解決手段】 オゾン発生装置37から供給されたオゾンガスを水に溶解させてオゾン水を製造するオゾン水製造装置において、オゾンガスの雰囲気中に微粒子化した水を噴射するノズル本体19を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、オゾン水製造装置、オゾン水製造装置を用いた洗浄装置及びオゾン水製造装置を用いた水質改善装置に関するものである。
従来から、オゾンガスを水に溶かし込んだ所謂オゾン水を製造するオゾン水製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。オゾンガスは、塩素に比べて強い酸化力、殺菌力、脱臭・脱色作用を有していることが知られているが、近年、このオゾンガスを溶かし込んだオゾン水を、例えば、脱臭、殺菌、環境改善などの目的でスーパーマーケットのバックヤード(食品加工作業所)や、水産加工業の現場等に散布したり、さらには、従来の塩素消毒に代えて、浄水場やプール等の水に混合して水質改善を図ったりしている。
特開2000−153139号公報
しかしながら、上述したオゾン水製造装置は、一般に、水槽内の水をオゾンガスでバブリングしてオゾンガスを水に溶かし込んでいるため、オゾン水の製造効率や濃度を向上すべくバブリングの泡を細かくしたとしても、この泡が上昇する過程において泡同士が互いに結合して大きな泡を形成してしまうため、水とオゾンガスとの接触面積の向上が困難であるという課題がある。
また、オゾン水中に溶け込んだオゾンガスは通常20〜30分程度で消滅してしまうため、常にオゾンガスによるバブリングを行っていない限り、すぐにオゾン水を利用することができないという課題がある。
そこで、この発明は、オゾン水の製造効率や濃度を向上させることが可能になり、必要な時に即座にオゾン水を得ることができるオゾン水製造装置と、このオゾン水製造装置を用いた洗浄装置、並びに、前記オゾン水製造装置を用いた水質改善装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、オゾン発生装置(例えば、実施の形態におけるオゾン発生装置37)から供給されるオゾンガスを水に溶解させてオゾン水を製造するオゾン水製造装置において、前記オゾン発生装置から供給されたオゾンガス雰囲気中に微粒子化した水を噴射する微粒子化手段(例えば、実施の形態におけるノズル本体19、ノズル本体53、第1混合室16、第2混合室17)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、オゾンガス雰囲気中に微粒子化した水を通過させて、水とオゾンガスとの接触面積を大幅に向上させることができるため、少量の水で高濃度のオゾン水を瞬時に生成することができる。
請求項2に記載した発明は、前記微粒子化手段は可撓性の噴射チューブ(例えば、実施の形態における噴射チューブ24)と該噴射チューブを囲むガイド(例えば、実施の形態におけるガイド25)とを備え、前記噴射チューブの内周側に水と気体とを混合した気液混合体を高圧で通過させて前記噴射チューブを前記ガイドの内周に沿って旋回させながら前記気液混合体を噴射することを特徴とする。
このように構成することで、気液混合体を可撓性の噴射チューブから噴射する際、反作用によって噴射チューブがガイドに沿って旋回して噴射位置をずらすことができる。
請求項3に記載した発明は、前記ガイドは、該ガイド内にオゾンガスを導入するオゾンガス導入口(例えば、実施の形態におけるオゾン導入口40)を備えることを特徴とする。
このように構成することで、ガイド内に導入されたオゾンガスがガイドに沿って流動するため、噴射ノズルの噴射口付近にオゾンガス雰囲気を容易に形成することができる。
請求項4に記載した発明は、前記噴射チューブの噴射方向にオゾンガスと水とを混合する混合室(例えば、実施の形態における端部30、チャンバー54)を設け、該混合室に網状部材(例えば、実施の形態における網32)で仕切られた開口部(例えば、実施の形態における開口31,57)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、噴射ノズルの噴射口付近におけるオゾンガスの拡散を抑制することができ、さらに、網状部材によって、外部から空気や水がガイド内に浸入するのを防止することができるため、噴射口付近のオゾンガスの濃度を高い状態に維持することができる。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4に記載のオゾン水製造装置を用いた洗浄装置であって、前記オゾン水を被洗浄物に向けて噴射することを特徴とする。
このように構成することで、オゾン水を生成すると同時に、この生成したオゾン水を被洗浄物に直接的に衝突させることができる。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜4に記載のオゾン水製造装置を用いた水質改善装置であって、前記微粒子化手段を水中に挿入してオゾン水を供給することを特徴とする。
このように構成することで、高濃度のオゾン水を、例えばプールや公衆浴場等の循環水に供給することができる。
請求項1に記載した発明によれば、オゾンガス雰囲気中に微粒子化した水を通過させて、水とオゾンガスとの接触面積を大幅に向上させることができるため、少量の水で高濃度のオゾン水を瞬時に生成することができ、したがって、オゾン水の製造効率を向上させることができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、気液混合体を可撓性の噴射チューブから噴射する際、反作用によって噴射チューブがガイドに沿って旋回して噴射位置をずらすことで、より細かい霧状の水を得ることができ、したがって、更なる製造効率を向上させることができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、ガイド内に導入されたオゾンガスがガイドに沿って流動するため、噴射ノズルの噴射口付近にオゾンガス雰囲気を容易に形成することができ、したがって、従来と比較してオゾンガスの使用量を削減することができる効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、噴射ノズルの噴射口付近におけるオゾンガスの拡散を抑制することができ、さらに、網状部材によって、外部から空気や水がガイド内に浸入するのを防止することができるため、噴射口付近のオゾンガスの濃度を高い状態に維持することができ、したがって、オゾン水濃度の向上を図ることができる効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、オゾン水を生成すると同時に、この生成したオゾン水を被洗浄物に直接的に衝突させることができるため、オゾン水の有する消毒、殺菌作用等に加え、洗浄作用を付加することができる効果がある。
請求項6に記載した発明によれば、高濃度のオゾン水を、例えばプールや公衆浴場等の循環水に供給することで、容易に水質の改善を図ることができる。
次に、この発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。この第1の実施の形態では、オゾン水を生成するとともに、このオゾン水を被洗浄物に向けて噴射する洗浄装置を例に説明する。
図1に示すように、洗浄装置1は、作業者が手に持って被洗浄物に対してオゾン水を噴射する洗浄ガンと、この洗浄ガンに空気、水、オゾンガスを供給する気液供給装置とを備えている。
図1に示すように、洗浄装置1は、作業者がレバー操作を行うことによってオゾン水を噴射する洗浄ガン2と、この洗浄ガン2に空気、水、オゾンガスを供給する気液供給装置3とを備えている。気液供給装置3は、水を貯める貯水タンク5と、この貯水タンク5の水を圧送するポンプ6とを備えている。そして、この気液供給装置3には圧縮空気を圧送するエアコンプレッサ4が接続されており、エアコンプレッサ4は、この入口に空気の導入口であるエアフィルタ7が接続され、さらに、出口に噴射ガン2の気液混合室8に設けられた気体用ノズル9が気体流路10を介して接続されている。このエアコンプレッサ4と気液混合室8との間には洗浄ガン2のレバー11を操作することによって開閉する図示しない開閉弁が介装されている。なお、前記貯水タンク5の水はオゾンガスを溶解させるため、純度の高いものを用いるのが好ましい。
ポンプ6は、その入口に吸込流路12aが接続されており、この吸込流路12aの一端は貯水タンク内に挿入されている。また、ポンプ6の出口には流体流路12を介して気液混合室8の液体用ノズル13が接続されており、これらポンプ6と気液混合室8との間には、ハンドル部14の回動により流体流路12を全開から全閉まで任意の開度に調整可能な調整弁15が介装されている。なお、図示都合上、図1では気体流路10も調整弁15を経由しているが、流体流路12のみ調整弁によって開閉可能になっている。
気液混合室8は、水と圧縮空気とを混合させて気液混合体を生成する第1混合室(微粒子化手段)16と第2混合室(微粒子化手段)17とで構成されており、この気液混合室8の出口ポート18にはノズル本体(微粒子化手段)19が螺合されている。第1混合室16は流体流路12と気体流路10とを介して圧送されてきた水と圧縮空気とを最初に衝突・混合させるものであり、先細に絞られて突出する気体用ノズル9と、同じく先細に絞られて突出する液体用ノズル13とを備え、これらの噴射方向、即ちこれらのノズル開口部の延長線が一点で合流するように配置されている。そして、この第1混合室16で生成された気液混合体が気液流路20を介して第2混合室17へと送られるようになっている。
第2混合室17は、上流路21、中流路22、下流路23の3本の流路が分岐して形成されており、さらに、再びこれら上流路21、中流路22、下流路23が一点で合流するように形成されている。具体的には、上流路21、中流路22、下流路23は、上流路21の出口部21aの延長線と下流路23の出口部23aの延長線とが同一直線上になるように対向配置され、さらに、先細に絞られた中流路22の出口部22aの延長線がこれに直交するように配置されている。なお、上流路21、下流路23が中流路22に対してそれぞれ45度程度の角度をなして合流するようにしてもよい。
これにより、第1混合室16において、気体用ノズル9と液体用ノズル13とから噴射した水と圧縮空気とを一点で衝突させて気液混合体を生成し、さらに、第2混合室17において、第1混合室16で生成した気液混合体を3つの上流路21、中流路22、下流路23に分岐し、これらを再び合流させる際に衝突させて、第1混合室16で生成した気液混合体の水の粒子をさらに細かい粒子にすることができる。
ノズル本体19は、気液混合室8に連通する可撓性の円筒体からなる噴射チューブ24と、この噴射チューブ24の径方向外側に大径側が先端側に位置するように配置されるコーン状のガイド25と、噴射チューブ24およびガイド25を支持する支持部26とを備えている。このノズル本体19は、全体が例えばナイロン・テフロン(登録商標)・ポリウレタン・ポリプロピレン当の合成樹脂の可撓性材料で一定肉厚に形成された円筒体からなるチューブ本体27を有しており、このチューブ本体27は、一端部において支持部26に固定されている。このチューブ本体27の噴出穴28は1〜3mm程度の内径を有している。
また、噴射チューブ24は、チューブ本体27を内側に嵌合させた状態でこのチューブ本体27に対し固定される重量部29を複数有している。これら重量部29は金属・カーボン・セラミックスや、ナイロン・テフロン(登録商標)・ポリウレタン・ポリプロピレン等の合成樹脂で形成される。
これら重量部29はそれぞれが互いに重量を異ならせており、チューブ本体27の軸線方向における配設ピッチも不等ピッチとされている。重量部29は軸線方向における両端側が中央側よりも小径となる太鼓型をなしている。これら重量部29は噴射チューブ24の旋回を効率よく行わせるために重みを持たせるとともに、噴射チューブ24がガイド25に沿って旋回する際にガイド25に接触する部分となり、チューブ本体27の摩耗を防止するためのものである。
なお、噴射チューブ24において、重量部29が設けられる部分の外径に対して重量部29が設けられない部分の外径を大きくすることによって重量部29の軸線方向のずれを防止することができる。例えば、重量部29が設けられる部分の外径を最小とし、重量部が設けられない部分をその外径が重量部29から離れるほど大径となり、隣り合う重量部29との間の中間位置で最大となる太鼓型としても良い。
ガイド25は、可撓性のほとんどない合成樹脂からなるもので、一端側が小径とされ他端側に位置するほど大径となるコーン状(いわゆるラッパ型)をなしている。そして、コーン状の端部(混合室)30は、前述したチューブ本体27の噴射口よりも噴射方向に延出するように形成され、このガイド25の端部と噴射ノズルの噴射口との間に空間部42を形成するべくクリアランスc1が設定されている。なお、噴射チューブ24の摺動抵抗を小さくするためにガイド25の少なくとも内面をステンレス等の金属材料やセラミックス等で形成しても良い。このガイド25は、内側に噴射チューブ24の基端部を同軸に配置した状態で小径側において支持部26に固定される。
ガイド25の開口31には、ガイド25の内部に外部からの水や塵埃などの浸入防止のために網(網状部材)32が設けられている。この網32は、開口31の横断面形状に対応した円形に形成されており、この周縁に固定しろが設けられている。そして、網32は、開口31を塞ぐように配置され、その固定しろがコーン状のガイド25の端部30の周壁の外側に接するようにホットシュリンク33で固定されている。また、この網32の外側表面には撥水性のガラスコーティング液が塗布され、チューブ本体27の噴射軌跡を除く中心部分に円盤状の蓋34がビス35によって固定されている。
ところで、前述した気液供給装置3は、気体流路10から流路36を介して分岐接続されたオゾン発生装置37を有している。このオゾン発生装置37は、この電源電圧を昇圧して得た高電圧を電極間に印加して気中放電を発生させることによって、この電極間を流過する空気中の酸素をオゾンガスへと変異させるものである。このオゾン発生装置37で生成するオゾンガスの濃度は、オゾン発生装置37に流入する空気量を流路36の途中に設けられた流量調整弁38を用いて調節することで可変となっている。具体的には、オゾン発生装置37に流入する空気流入量を増加させるとオゾンガスの濃度が減少し、一方、空気流入量を減少させるとオゾンガスの濃度が増加する。
オゾン発生装置37によって生成されたオゾンガスは、オゾン流路39を介してガイド25のオゾン導入口(オゾンガス導入口)40へ導かれる。このオゾン導入口40は、ガイド25の小径側の周壁に形成されており、ここに雌コネクタ41が羅合されている。この雌コネクタは、オゾン流路39の端部に設けられた雄コネクタ(図示せず)に係合するためのものであり、これら雄コネクタと雌コネクタ41によってオゾン流路39がガイド25に対して着脱自在となっている。
以上の構成の第1の実施の形態の洗浄装置の作動について説明する。
まず、貯水タンク5に水を導入した状態で、ポンプ6とエアコンプレッサ4とを作動させる。すると、貯水タンク5内の水が加圧されて流体流路12を介して圧送されるとともに、空気が加圧されて気体流路10を介して圧送される。つまり、加圧された水が流体流路12を介して第1混合室16に導かれ、同様に加圧された空気が気体流路10を介して第1混合室16に導かれることになり、第1混合室16において気体用ノズルと液体用ノズルとによってこれら流体流路12と気体流路10とを合流させて、水と空気とを混合する。
水に圧縮空気が混合されることで、水が細かい粒になり、この細かい粒の水を含む気液混合体が、第2混合室17に導入される。そして、気液混合体は、分岐する三つの上流路21、中流路22、下流路23にそれぞれ分岐され、これら三つの上流路21、中流路22、下流路23を流過した後、再び合流させられ互いに衝突し合って水の粒がさらに微粒子化されて噴射チューブ24に送られる。この噴射チューブ24を気液混合体が通過する際には、噴射圧力の反作用で噴射チューブがコーン状のガイドに沿って高速で旋回することとなり、高速で噴射位置がずらされることで、噴射された水の粒子同士が結合し難くなり、この結果、さらに水の微粒子化が促進される。
一方、気液供給装置3のオゾン発生装置37を作動させると、このオゾン発生装置37で生成されたオゾンガスがオゾン流路39を介して、ガイド25の内部に導入され、ガイド25の内部および噴射チューブ24の噴射方向に位置する空間部42にオゾンガスの雰囲気が形成される。これにより、噴射チューブ24から噴射された水の微粒子は、空間部42を通過する際にオゾンガスと接触し、オゾンガスが溶解してオゾン水となる。さらに、このオゾン水は噴射チューブ24から噴射される際の圧力でガイド25の開口31に取り付けられた網32を通過して外部に飛び出し、被洗浄物に衝突する。
ここで、必要に応じて調整弁15を調整すると、圧縮空気の流量に対する水の流量を調整することになり、水の粒の状態を所望の状態に調整できるようになるが、空気の流量に対して水の流量は極端に少なくなるように設定される。
以上に述べたように、第1の実施の形態によれば、空間部42のオゾンガスの雰囲気中に微粒子化した水を通過させることで、水とオゾンガスとの接触面積を大幅に向上させることができるため、少量の水で高濃度のオゾン水を瞬時に生成することができ、この結果、オゾン水の製造効率を向上させることができる。
また、気液混合体を可撓性の噴射チューブ24から噴射する際に、この噴射時の反作用によって噴射チューブ24がガイド25に沿って高速で旋回し、噴射された水の粒同士が結合するのを抑制することができるため、より細かい霧状の水を得ることができ、この結果、更なる製造効率を向上させることができる。
そして、オゾン導入口40からガイド内に導入されたオゾンガスがガイド25に沿って移動するため、噴射チューブ24の噴射口近傍にオゾンガス雰囲気を容易に形成することができ、この結果、従来と比較してオゾンガスの使用量を大幅に削減することができる効果がある。
さらに、空間部42を形成することで、噴射チューブ24の噴射口付近におけるオゾンガスの拡散を抑制することができ、さらに、網32によって、ガイド25の外部から空気や水がガイド25の内部に浸入するのを防止することができるため、噴射チューブ24の噴射口近傍、すなわち、空間部42のオゾン濃度を高い状態に維持することができ、この結果、オゾン水濃度の向上を図ることができる。
また、オゾン水を生成するのと同時に、この生成したオゾン水を噴射チューブ24から噴射する際の圧力で被洗浄物に直接的に衝突させることができるため、オゾン水の有する消毒、殺菌作用等に加え、衝突による洗浄作用を付加することができる。
次に、図2に基づいて第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態は、プール等の循環水中にオゾン水を供給する水質改善装置であり、前述した第1の実施の形態の洗浄装置とノズル本体の構成が異なるだけであるため、同一部分に同一符号を付して説明し、第1の実施の形態と重複する説明を省略する。なお、図示都合上、図2では気液混合室よりも下流側の構成のみを示す。
図2に示すように、水質改善装置50は、第一の実施の形態と同様に、気液混合室8を備えている。この気液混合室8の出口には、一端側にL字状の継ぎ手51を備えた連結挿入管52を介してノズル本体53が接続されている。この連結挿入管52は金属製のパイプであり、ノズル本体(微粒子化手段)53を水中に挿入する際にノズル本体53を支持する機能と、ノズル本体に気液混合体を供給する流路としての機能とを有している。
ガイド25は、このガイド25の内部に配置された噴射チューブ24と長さが略同一に設定され、一端側が小径とされ他端側に位置するほど大径となるコーン状をなしている。そして、ガイド25の小径側となる周壁には、第1の実施の形態と同様に、オゾン導入口が形成されており、この導入口に、第1の実施の形態と同様に、雌コネクタ41が螺合され、ここにオゾン流路39が接続されている。
また、このガイド25の大径側の開口周縁には、噴射チューブ24の噴射方向に沿う筒状のチャンバー(混合室)54がビス55によってガイド25の周壁に固定され、このチャンバー54の固定部分にシール剤(図示せず)によって防水処理が施されている。チャンバー54の開口57には、周縁に固定しろが設定された円形の網56が配置され、この網56の固定しろがホットシュリンク33でチャンバー54の周壁に固定されている。そして、チャンバー54の端部と噴射チューブ24の噴射口との間には空間58を形成するべくクリアランスc2が設定されている。この第2の実施の形態では、水中にオゾン水を供給すればよいため、前述した第1の実施の形態のクリアランスc1よりもクリアランスc2は大きく設定され、より長い時間、水の粒子がオゾンガスと接触できるように設定されている。
ここで、この網56は、ノズル本体53を水中に沈めた時にガイド内への水が浸入しないように撥水性のガラスコーティング剤が外側表面に塗布され、大気中で使用する第一の実施の形態の網32よりも網目が細かく設定されている。なお、通常の作動時には、ガイド25の内部、チャンバー54の内部の圧力が外部の水圧よりも高い状態となるため、生成されたオゾン水は網56から外部に押し出されることとなる。
したがって、上述した第2の実施の形態によれば、ガイド25のオゾン導入口40から導入されたオゾンガスがチャンバー54内の空間58に導かれ、細かい網目を有した網56によって外部へ流出するまでの時間を稼ぐことができるため、噴射チューブ24の噴射方向に位置する空間58のオゾンガスの濃度が低下するのを抑制することができ、そして、この空間58に微粒子化された水を通過させることで、高濃度のオゾン水を効率よく生成することが可能となる。また、チャンバー54の外部には生成されたオゾン水の他にオゾンガス自体も押し出されることとなるため、この押し出されたオゾンガスも外部の水に溶解するという相乗効果によって効率よく水質改善を行うことができる。
そして、必要とする時に消毒、殺菌作用を有した高濃度のオゾン水を即座に得ることができるため、例えば、プール、公衆浴場の循環水中又は浄水場などの水中にノズル本体53を沈めて装置を作動させるだけで容易に水質を改善することができる。
尚、この発明は上述した各実施の形態に限られるものではなく、例えば、ガイドの大径側周壁、チャンバーの周壁、気液混合室にオゾンガス導入口を形成して、これらの内部にオゾンガスを導入するようにしても良い。また、第1混合室へ導入される圧縮空気オゾンガスを圧縮したものに換えても良い。
本発明の第1の実施の形態における洗浄装置の全体構成図である。 本発明の第2の実施の形態における水質改善装置の全体構成図である。
符号の説明
16 第1混合室(微粒子化手段)
17 第2混合室(微粒子化手段)
19,53 ノズル本体(微粒子化手段)
24 噴射チューブ
25 ガイド
30 端部(混合室)
31,57 開口
32 網(網状部材)
37 オゾン発生装置
40 オゾン導入口(オゾンガス導入口)
54 チャンバー(混合室)

Claims (6)

  1. オゾン発生装置から供給されるオゾンガスを水に溶解させてオゾン水を製造するオゾン水製造装置において、
    オゾンガスの雰囲気中に微粒子化した水を噴射する微粒子化手段を設けたことを特徴とするオゾン水製造装置。
  2. 前記微粒子化手段は、可撓性の噴射チューブと該噴射チューブを囲むガイドとを備え、前記噴射チューブの内周側に水と気体とを混合した気液混合体を高圧で通過させて前記噴射チューブを前記ガイドの内周に沿って旋回させながら前記気液混合体を噴射することを特徴とする請求項1に記載のオゾン水製造装置。
  3. 前記ガイドは、該ガイド内にオゾンガスを導入するオゾンガス導入口を備えることを特徴とする請求項2に記載のオゾン水製造装置。
  4. 前記噴射チューブの噴射方向にオゾンガスと水とを混合する混合室を設け、該混合室に網状部材で仕切られた開口部を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載のオゾン水製造装置。
  5. 請求項1〜4に記載のオゾン水製造装置を用いた洗浄装置であって、前記オゾン水を被洗浄物に向けて噴射することを特徴とする洗浄装置。
  6. 請求項1〜4に記載のオゾン水製造装置を用いた水質改善装置であって、前記微粒子化手段を水中に挿入してオゾン水を供給することを特徴とする水質改善装置。
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