JP2006334302A - カテーテルコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体薬剤の漏洩原因となるねじ部の緩み発生やコネクタ回転操作による構成部品の破損発生を防止することができるカテーテルコネクタを提供する。
【解決手段】 供給源側筒体3の外周面には、円周方向に沿って歯部20が設けられ、カテーテル側筒体3の外周面には、歯部20に雄ねじ部7及び雌ねじ部14のねじ進退方向への動作によって係合可能な爪部付きの突起片10が設けられ、突起片10は、カテーテル側筒体2び供給源側筒体3に対して相対的な所定の回転操作力が加わることにより、歯部20に対する爪部10Bの乗り越え動作に応じて弾性変形する材料によって形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば麻酔薬注入器具に麻酔薬注入用カテーテルを接続する場合に使用して好適なカテーテルコネクタに関する。
医療分野において、連続硬膜外麻酔法及び連続脊椎麻酔法は、手術時のみならず手術後に、また疼痛対策のために行われるものとして周知である。
これら麻酔法には、液体薬剤注入用カテーテル(硬膜外麻酔カテーテルあるいは脊椎麻酔カテーテル)と共にカテーテルコネクタが用いられる。
このようなカテーテルコネクタを使用する場合、硬膜外腔(硬膜外麻酔)あるいはくも膜下腔(脊椎麻酔)に体内側端部が配置されたカテーテルの体外側端部にコネクタ一方端部が接続されるとともに、薬剤(麻酔薬や鎮痛剤)注入器具にコネクタ他方端部が接続される。
従来、この種のカテーテルコネクタには、雄ねじ部を有するカテーテル接続側コネクタと、このカテーテル接続側コネクタの雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を有する注入器具接続側コネクタと、この注入器具接続側コネクタとカテーテル接続側コネクタとの間に介在する弾性変形可能なカテーテル通過孔付きのカテーテル締付リングとを備えたものが提案されている(例えば特許文献1)。
このようなカテーテルコネクタを用いて薬剤注入器具にカテーテルを接続するには、次に示す手順を経て行われる。
先ず、患者の体内にカテーテルの一方端部を配置する。この場合(例えば持続硬膜外麻酔の場合)、体内へのカテーテル先端部の配置は、硬膜外針を患者の硬膜外空所にまで差し込み、この針内にカテーテルを挿通させてその先端部を硬膜外空所に挿入した後、硬膜外針を除去することにより行われる。
次いで、カテーテルコネクタ内にカテーテルの他方端部を装着する。この場合、カテーテルコネクタに対するカテーテルの装着は、予め注入器具接続側コネクタ内に配置されたカテーテル締付リングにカテーテルを挿通させ、この状態のままカテーテル接続側コネクタと注入器具接続側コネクタとを互いに螺着することにより行われる。この際、カテーテル締付リングがカテーテル接続側コネクタの内孔(絞り部)及び注入器具接続側コネクタ内の突起部による締め付けによって圧潰され、これによりカテーテルを挿通させたカテーテル通過孔が縮小するため、カテーテルがカテーテルコネクタに対して保持される。
しかる後、注入器具接続側コネクタに薬剤注入器具を接続する。なお、注入器具接続側コネクタと薬剤注入器具との間にはフィルタを介在させる場合がある。
このようにして、カテーテルコネクタを用いてカテーテルが薬剤注入器具に接続される。
また、従来のカテーテルコネクタには、雄ねじ部及び羽根形突起部を有するカテーテル接続側コネクタと、このカテーテル接続側コネクタの雄ねじ部に螺合する雌ねじ部及び羽根形突起部に嵌合する複数の凹部(歯部)を有する注入器具接続側コネクタと、この注入器具接続側コネクタとカテーテル接続側コネクタとの間に介在するカテーテル通路付きのカテーテル締付プラグとを備えたものも採用されている(例えば特許文献2)。
このようなカテーテルコネクタを用いて薬剤注入器具にカテーテルを接続するには、特許文献1に示す場合と同様の手順を経て行われる。すなわち、患者の体内にカテーテルの一方端部を配置し、次いで予め注入器具接続側コネクタ内に配置されたカテーテル締付リング(カテーテル通路)にカテーテルを挿通させ、しかる後に注入器具接続側コネクタの凹部にカテーテル接続側コネクタの羽根形突起部を嵌合し、この状態のままカテーテル接続側コネクタと注入器具接続側コネクタとを互いに螺着してから、注入器具接続側コネクタに薬剤注入器具を接続する。
特開昭54−21087号公報 特許第2971500号公報
しかし、前者(特許文献1)にあっては、カテーテル接続側コネクタ及び注入器具接続側コネクタの緩みを防止する機能を備えておらず、このため液体薬剤の注入作業等で注入者が、また治療中の患者がそれぞれカテーテル接続側コネクタあるいは注入器具接続側コネクタに接触すると、コネクタ締付(装着)後にカテーテル抜けや注入時における液体薬剤の漏洩原因となる緩みが雄ねじ部と雌ねじ部との間に発生し易くなるという問題があった。
一方、後者(特許文献2)にあっては、羽根形突起部と歯部とをロック状態としてコネクタ同士が互いに装着される構造であるため、コネクタ同士の装着(螺合)状態を解除する場合に羽根形突起部(ロック用縁部)に歯部を係合したまま両コネクタを相対的に回転操作する必要があった。このため、コネクタ同士の装着状態からコネクタ回転操作を開始すると、ロック用縁部及び歯部には相当に大きな負荷が加わり、カテーテル接続側コネクタあるいは注入器具接続側コネクタの一部が破損する虞があった。
従って、本発明の目的は、液体薬剤の漏洩原因となるねじ部の緩み発生やコネクタ回転操作による構成部品の破損発生を防止することができるカテーテルコネクタを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、雄ねじ部を外周面に有する第1筒体と、前記第1筒体に着脱・回転可能に連結され、前記雄ねじ部に進退可能に螺合する雌ねじ部を内周面に有する第2筒体と、前記第2筒体及び前記第1筒体内に装着され、薬剤注入用カテーテルを挿通させるためのカテーテル挿通孔を有する弾性変形可能なカテーテル締付用部材とを備え、前記カテーテル挿通孔に挿通された前記薬剤注入用カテーテルを前記第1筒体と前記第2筒体との装着動作による前記カテーテル締付部材の締め付けによってコネクタ一方端部に接続するとともに、コネクタ他方端部に薬剤供給源を接続することにより、前記薬剤供給源と前記薬剤注入用カテーテルとを接続するためのカテーテルコネクタであって、前記第1筒体及び前記第2筒体のうち一方の筒体の外周面には、円周方向に沿って歯部が設けられ、他方の筒体の外周面には、前記歯部に前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部のねじ進退方向への動作によって係合可能な爪部付きの突起片が設けられ、前記突起片は、前記第1筒体及び前記第2筒体に対して相対的な所定の回転操作力が加わることにより、前記歯部に対する前記爪部の乗り越え動作に応じて弾性変形する材料によって形成されていることを特徴とするカテーテルコネクタを提供する。
このため、本発明のカテーテルコネクタによれば、薬剤注入用カテーテルと薬剤供給源との接続状態において第1筒体及び第2筒体が互いに離脱する方向の回転力を受けると、爪部と歯部とが互いに係合する。これにより、第1筒体及び第2筒体の回転が規制されるため、薬剤注入用カテーテルに対する液体薬剤の注入作業等で注入者が、また治療中の患者がそれぞれ第1筒体あるいは第2筒体に接触することがあっても、カテーテル抜けや注入時における液体薬剤の漏洩原因となるねじ部の緩み発生を防止することができる。
また、本発明のカテーテルコネクタによれば、第1筒体と第2筒体の連結状態を解除する場合に、第1筒体及び第2筒体の相対的な回転による歯部に対する爪部の乗り越え動作に応じて突起片が弾性変形するため、第1筒体及び第2筒体の回転操作開始時に従来のようには大きな負荷が爪部及び歯部に加わらず、第1筒体及び第2筒体の破損発生を防止することができる。
(2)上記(1)に記載のカテーテルコネクタにおいて、前記第1筒体及び前記第2筒体は、前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部を螺合開始位置と螺合終了位置との間の中間部に配置した状態において、それぞれが互いに装着・離脱するような方向に回転可能に連結されていることが好ましい。
このように構成されているため、雄ねじ部及び雌ねじ部を螺合開始位置と螺合終了位置との間の中間部に配置した状態において第1筒体及び第2筒体が互いに連結される。これにより、コネクタ構成部品における寸法や硬度等の誤差を吸収することができるため、誤差許容範囲を広げることができる。このため、コネクタ構成部品の加工精度を緩和することができ、加工コストの低廉化を図ることができる。
また、雄ねじ部及び雌ねじ部を螺合開始位置と螺合終了位置との間の中間部に配置した状態において第1筒体及び第2筒体が互いに連結されることは、規格より大きい外径をもつ薬剤注入用カテーテルを使用することがあっても、緩み防止機能を発揮することができ、規格外径をもつ薬剤注入用カテーテルのみならず規格外径より大きい外径をもつ薬剤注入用カテーテルを薬剤供給源に接続する場合にも十分に対応することができる。
(3)上記(1)又は(2)に記載のカテーテルコネクタにおいて、前記第1筒体は、前記突起片を有するカテーテル側筒体からなり、前記第2筒体は、前記歯部を有する供給源側筒体からなることが好ましい。
このように構成されているため、薬剤注入用カテーテルと薬剤供給源との接続状態においてカテーテル側筒体及び供給源側筒体が互いに離脱する方向の回転力を受けると、爪部と歯部とが互いに係合される。これにより、カテーテル側筒体及び供給源側筒体の回転が規制されるため、薬剤注入用カテーテルに対する液体薬剤の注入作業等で注入者が、また治療中の患者がそれぞれカテーテル側筒体あるいは供給源側筒体に接触することがあっても、カテーテル抜けや注入時における液体薬剤の漏洩原因となる緩み発生を防止することができる。
また、本発明のカテーテルコネクタによれば、カテーテル側筒体と供給源側筒体の連結状態を解除する場合に、カテーテル側筒体及び供給源側筒体の相対的な回転による歯部に対する爪部の乗り越え動作に応じて突起片が弾性変形するため、カテーテル側筒体及び供給源側筒体の回転操作開始時に従来のようには大きな負荷が爪部及び歯部に加わらず、カテーテル側筒体及び供給源側筒体の破損発生を防止することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のカテーテルコネクタにおいて、前記爪部及び前記歯部は、前記第1筒体及び前記第2筒体によるねじ進行方向への相対的な回転によってそれぞれが係合による接触面積を漸次大きくするような位置に配置されていることが好ましい。
このように構成されているため、爪部と歯部との係合による接触面積が係合開始位置から係合終了位置に向かって漸次大きくなる。これにより、第1筒体及び第2筒体に対する回転操作力が操作開始位置から操作終了位置に向かって漸次大きくなるため、第1筒体及び第2筒体に対する相対的な回転操作位置をコネクタ使用者が手指によって確認することができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のカテーテルコネクタにおいて、前記歯部は、前記第2筒体の外周面に円周方向全体にわたって設けられていることが好ましい。
このように構成されているため、歯部に対する爪部の係合位置が円周方向全体にわたって配置される。これにより、爪部及び歯部によるコネクタ緩み防止機能を発揮する範囲が広くなる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のカテーテルコネクタにおいて、前記爪部又は前記歯部の円周方向2係合面のうち前記第1筒体と前記第2筒体との装着動作に応じて係合する係合面の傾斜角度は、前記第1筒体と前記第2筒体との離脱動作に応じて係合する係合面の傾斜角度より小さい角度に設定されていることが好ましい。ここで、傾斜角度とは、第1筒体と第2筒体との装着状態において、第1筒体又は第2筒体の開口面と平行な仮想面上の線分であって、第1筒体又は第2筒体の外周面上における爪部又は歯部の係合端点を通る仮想接線と爪部又は歯部の係合面とのなす角度をいう。
このように構成されているため、歯部に対する爪部の乗り越え動作に必要とする作用力は、第1筒体と第2筒体との装着時においてその離脱時より小さくなる。これにより、第1筒体及び第2筒体を比較的小さい操作力で連結することができ、一方その連結解除には比較的大きい操作力が必要になる。
(7)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のカテーテルコネクタにおいて、前記爪部又は前記歯部の円周方向2係合面のうち前記第1筒体及と前記第2筒体との装着動作に応じて係合する係合面は曲面で形成されていることが好ましい。
このように構成されているため、爪部又は歯部の円周方向2係合面のうち第1筒体と第2筒体との装着動作に応じて係合する係合面の接触面積が狭くなる。これにより、第1筒体と第2筒体との連結(装着)時における装着操作を円滑に行うことができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載のカテーテルコネクタにおいて、前記爪部と前記歯部との係合による高さ方向接触寸法Hは、0.2mm≦H≦0.4mmの不等式を満足する寸法に設定されていることが好ましい。
このように構成されているため、緩み機能防止機能を発揮するに十分な係合面積が爪部と歯部との間に確保される。これにより、爪部及び歯部が互いに係合すると、第1筒体及び第2筒体の相対的な回転を確実に規制することができる。また、爪部及び歯部の係合面積が過度に大きくならず、第1筒体及び第2筒体の離脱時における良好な回転操作性が得られる。ここで、高さ方向接触寸法HがH<0.2mmである場合には、緩み機能防止機能を発揮するに十分な係合面積が爪部と歯部との間に確保されない。また、高さ方向接触寸法HがH>0.4mmである場合には、爪部及び歯部の係合面積が過度に大きくなり、第1筒体及び第2筒体の離脱時における良好な回転操作性が得られない。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載のカテーテルコネクタにおいて、前記第1筒体と前記第2筒体との間には、前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部によるねじ進行方向への相対的な回転を所定の位置で規制するためのストッパが配設されていることが好ましい。
このように構成されているため、第1筒体及び第2筒体がストッパによって所定の回転位置で互いに連結される。これにより、雄ねじ部及び雌ねじ部による不十分な締め付け及び過度の締め付けを阻止することができるため、第1筒体及び第2筒体の締付不良・破損発生を防止することができる。
(10)上記(9)に記載のカテーテルコネクタにおいて、前記ストッパはねじ進行方向2位置に配置されていることが望ましい。
このように構成されているため、突起片が一のストッパに弾性変形した状態で当接するとともに、当接部が他のストッパに当接すると、これら当接力(付勢力)によってカテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の回転規制力が高くなり、カテーテル抜けや注入時における液体薬剤の漏洩原因となる緩み発生を一層効果的に防止することができる。
(11)上記(9)又は(10)に記載のカテーテルコネクタにおいて、前記ストッパは、前記第1筒体及び前記第2筒体の外部から視認可能な部位に配置されていることが好ましい。
このように構成されているため、雄ねじ部及び雌ねじ部による締め付けがストッパの位置を確認しながら行われる。これにより、カテーテル接続時の良好な締付作業性を得ることができる。
本発明によると、液体薬剤の漏洩原因となるねじ部の緩み発生やコネクタ回転操作による構成部品の破損発生を防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るカテーテルコネクタの分解状態を示す正面図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るカテーテルコネクタの組立状態を示す局部断面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係るカテーテルコネクタの第1筒体を示す図である。図3(a)は断面図であり、図3(b)は正面図である。図4は、本発明の第1の実施の形態に係るカテーテルコネクタの第2筒体を示す図である。図4(a)は断面図であり、図4(b)は正面図である。図5は図4(a)のA−A線断面図である。
〔カテーテルコネクタの全体構成〕
図1及び図2において、符号1で示すカテーテルコネクタは、第1筒体としてのカテーテル側筒体2と、このカテーテル側筒体2に対応する第2筒体としての供給源側筒体3と、この供給源側筒体3及びカテーテル側筒体2内で液体薬剤注入用カテーテルKの一方端部を締め付けるためのカテーテル締付用部材4とを備えている。そして、液体薬剤注入用カテーテルKをカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作によるカテーテル締付用部材4に締め付けによってコネクタ一方端部に接続するとともに、液体薬剤供給源(図示せず)をコネクタ他方端部に接続することにより、液体薬剤注入用カテーテルKと液体薬剤供給源とを接続するように構成されている。
(カテーテル側筒体2の構成)
図3(a)及び(b)に示すように、カテーテル側筒体2は、各外径が互いに異なる大小2つの胴部2A,2B(胴部2Aの外径>胴部2Bの外径)からなる段状の円筒体(長さ21.5mm)によって形成されている。カテーテル側筒体2の材料としては、例えばポリプロピレンやポリエチレン等の不透明樹脂が用いられる。
大径胴部2Aには、供給源接続側(図3(a)では右方向)に開口する第1内孔5及びこの第1内孔5に連通する第2内孔6が設けられている。第1内孔5は、口径が5.6mmの寸法からなる円筒空間によって形成されている。第2内孔6は、カテーテル締付用部材4の一方端部に適合し、かつカテーテル接続側から供給源接続側に向かって広がる(広がり角度α:α≒90°)截頭円錐形状の内部空間によって形成されている。大径胴部2Aの外周面には、小径胴部側に位置する雄ねじ部7が設けられている。また、大径胴部2Aの開口端面には、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の締付終端位置においてストッパ23(後述)に当接する当接部22が設けられている。
小径胴部2Bには、カテーテル接続側(図3(a)では左方向)に開口する第3内孔8及びこの第3内孔8・第2内孔6に連通する第4内孔9が設けられている。第3内孔8は、大径胴部側からカテーテル接続側に向かって広がる(広がり角度β:β<90°)截頭円錐形状の空間8Aを含む内部空間によって形成されている。第4内孔9は、第3内孔側から第2内孔側に向かって広がる(広がり角度γ:γ<α)截頭円錐形状の内部空間によって形成されている。小径胴部2Bの外周面には、大径胴部側に位置し、かつ円周方向に等間隔をもって互いに並列する2つの突起片(翼片)10が一体に設けられている。
突起片10には、供給側筒体3の雌ねじ部側開口端部を挿抜可能に位置付ける切り欠き部10A及びこの切り欠き部10A内に突出する爪部10B(高さ寸法:0.75mm)が設けられている。そして、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3に対して相対的な所定の回転操作力が加わることにより、供給源側筒体3の歯部(後述)に対する爪部10Bの乗り越え動作に応じて弾性変形するように構成されている。
爪部10Bの円周方向2係合面10a,10bのうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて歯部20(後述)に係合する係合面10aはなだらかな曲面で形成されている。これにより、爪部10Bの円周方向2係合面10a,10bのうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて歯部20に係合する係合面10aの接触面積が狭くなる。爪部10Bの円周方向2係合面のうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との離脱動作に応じて歯部20に係合する係合面10bの傾斜角度aはa=90°の角度に設定されている。これにより、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との離脱動作に応じて歯部20に係合する爪部10Bの係合面10bが急勾配の傾斜面となる。
(供給源側筒体3の構成)
図4(a)及び(b)に示すように、供給源側筒体3は、その内周面がカテーテル側筒体2の外周面に着脱かつ回転可能に連結され、各外径が互いに異なる大中小3つの胴部3A〜3C(胴部3Aの外径>胴部3Bの外径>胴部3Cの外径)からなる段状の円筒体(長さ20.6mm)によって形成されている。供給源側筒体3の材料としては、カテーテル側筒体2の材料より硬質の例えばポリカーボネート等の透明樹脂が用いられる。
大径胴部3Aは、軸線方向中間部位に位置する細径部3a及びこの細径部3aの外周面に突出する細径部補強用のリブ3b,3b,…を有し、中間径胴部3Bと小径胴部3Cとの間に配置されている。大径胴部3Aの中間径胴部側先端面には、雄ねじ部7及び雌ねじ部14(後述)によるねじ進行方向への相対的な回転を所定の位置で規制するためのストッパ11が配設されている。これにより、ストッパ11に突起片10の先端部が弾性変形した状態で当接すると、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3が所定の回転位置で互いに連結される。ストッパ11は、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の外部から視認可能な部位に配置されている。これにより、雄ねじ部7及び雌ねじ部14の締め付け(螺合)がストッパ11の位置を確認しながら行われる。リブ3b,3b,…は、図5に示すように、細径部3aの円周方向に等間隔をもって並設されている。
大径胴部3Aには、中間径胴部側に開口する第1内孔12及びこの第1内孔12に連通する第2内孔13が設けられている。第1内孔12の周面には、雄ねじ部7に螺合する雌ねじ部14が設けられている。また、大径胴部3Aには、液体薬剤注入用カテーテルK(図2に示す)を挿通させるためのカテーテル挿通孔15が設けられている。
カテーテル挿通孔15の中間径胴部側開口周縁には、第1内孔12及び第2内孔13内に突出する環状の凸部16が一体に設けられている。凸部16の外周面と大径胴部3Aの内周面との間には、カテーテ側筒体2における大径胴部2Aの開口端部に嵌合可能な環状の空間部17が設けられている。凸部16の内部は、カテーテル締付用部材4の他方端部に適合し、かつ供給源接続側からカテーテル接続側に向かって広がる(広がり角度ε:ε≒90°,ε>δ)截頭円錐形状の空間16Aを含む内部空間によって形成されている。この内部空間の底部には、カテーテル側筒体2の当接部22に対応し、かつストッパ11の機能と略同一の機能をもつストッパ23が設けられている。これにより、ストッパ23に大径胴部2Aの当接部22が当接すると、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3が所定の回転位置で互いに連結される。ストッパ23は、ストッパ11と同様にカテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の外部から視認可能な部位に配置されている。これにより、雄ねじ部7及び雌ねじ部14の締め付け(螺合)がストッパ23の位置を確認しながら行われる。
細径部3aは、小径胴部3Cの外径より小さい外径をもつ胴部によって形成されている。これにより、カテーテル挿通孔15内における所定の位置(細径部3a内)にカテーテルKを配置した状態が視認し易くなる。細径部3aには、液体薬剤注入用カテーテルKの外径(1.0mm)より小さい内径(0.6mm)をもつ孔部18Aを含む小孔18が設けられている。これにより、液体薬剤注入用カテーテルKの孔部18Aへの挿入が阻止されるため、カテーテル側筒体2内に使用者によって挿入された液体薬剤注入用カテーテルKの挿入端部を供給源側筒体3内に配置することができる。
中間径胴部3Bは、カテーテル接続側(図4(a)では左方向)に開口し、かつ第1内孔12に連通する第3内孔19が設けられている。第3内孔19は、口径を9mmの寸法とする円柱空間によって形成されている。中間径胴部3Bの外周面には、突起片10の爪部10Bに雄ねじ部7及び雌ねじ部14のねじ進退(進行・退避)方向への動作によって係合可能なラチェット形の歯部20(高さ寸法:0.25mm)が円周方向全体にわたって設けられている。これにより、歯部20に対する爪部10Bの係合位置が中間径胴部3Bの外周面全体にわたって配置される。
歯部20及び爪部10Bは、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3によるねじ進行方向への相対的な回転によってそれぞれが係合による接触面積を漸次大きくするような位置に配置されている。これにより、歯部20と爪部10Bとの係合による接触面積が係合開始位置から係合終了位置に向かって漸次大きくなる。歯部20と爪部10Bとの係合による高さ方向接触寸法HはH=0.25mmに設定されている。これにより、緩み防止機能を発揮するに十分な係合面積が爪部10Bと歯部20との間に確保される。また、爪部10B及び歯部20の係合面積が過度に大きくならず、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の離脱時における良好な回転操作性が得られる。
なお、歯部20と爪部10Bとの係合による高さ方向接触寸法Hは、0.2mm≦H≦0.4mmの不等式を満足する寸法に設定されていればよい。ここで、高さ方向接触寸法HがH<0.2mmである場合には、緩み機能防止機能を発揮するに十分な係合面積が爪部10Bと歯部20との間に確保されず、緩み防止機能が十分に発揮されない。また、高さ方向接触寸法HがH>0.4mmである場合には、爪部10B及び歯部20の係合面積が過度に大きくなり、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の離脱時における良好な回転操作性が得られない。
歯部20の円周方向2係合面20a,20bのうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて爪部10Bに係合する係合面20aの傾斜角度bは、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との離脱動作に応じて係合する係合面20bの傾斜角度cより小さい角度に設定されている。ここで、傾斜角度とは、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着状態において、中間径胴部3Bの第3内孔19の開口面と平行な仮想面上の線分であって、中間径胴部3Bの外周面上における歯部20の係合端点S1,S2を通る仮想接線L1,L2と歯部20の係合面20a,20bとのなす角度をいう。これにより、歯部20に対する爪部10Bの乗り越え動作に必要とする作用力は、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着時においてその離脱時より小さくなる。
歯部20の円周方向2係合面20a,20bのうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との離脱動作に応じて爪部10Bに係合する係合面の傾斜角度cはc=90°の角度に設定されている。これにより、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との離脱動作に応じて爪部10Bに係合す歯部20の係合面が急勾配の傾斜面となる。
小径胴部3Cには、供給源接続側(図4(a)では右方向)に開口し、かつ小孔18に連通する第4内孔21が設けられている。小径胴部2Bの開口端部外周面には液体薬剤供給源(図示せず)が取り付けられる。第4内孔21は、細径部3aの小孔側から供給源側に向かって広がる截頭円錐形状の空間21Aを含む内部空間によって形成されている。
(カテーテル締付用部材4の構成)
カテーテル締付用部材4は、図1及び図2に示すように、液体薬剤注入用カテーテルKを挿通させるためのカテーテル挿通孔15を有し、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3内に装着され、全体が凸部16の空間16A及び第2内孔6に嵌合するような形状をもつ弾性変形可能なイソプレンゴムやシリコンゴム等のリング部材によって形成されている。そして、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作によって大径胴部2Aの第1内孔5及び中間径胴部3Bの第3内孔19内においてその開口面と平行な仮想面内で弾性変形し、カテーテル挿通孔15に挿通された液体薬剤注入用カテーテルKを締め付けるように構成されている。
次に、本実施の形態に係るカテーテルコネクタを用いて液体薬剤供給源と液体薬剤注入用カテーテルとを接続する方法(カテーテル使用方法)につき、図2を用いて説明する。
本実施の形態における接続方法では、予めカテーテル締付用部材4が内部(所定位置)に組み込まれたカテーテル側筒体2と供給源側筒体3とが雄ねじ部7と雌ねじ部14とを螺合中間位置に位置付けた状態にして装着され、また液体薬剤注入用カテーテルKの一方端部が患者の体内に配置されているものとする。
〔カテーテルコネクタの使用方法〕
先ず、液体薬剤注入用カテーテルKの他方端部をカテーテル側筒体2及び供給源側筒体3内に挿入し、この挿入端部をカテーテル締付用部材4のカテーテル挿通孔15に挿通させて所定の位置に配置する。この場合、液体薬剤注入用カテーテルKの挿入端部がカテーテル側筒体2及び供給源筒体3内の所定位置に配置されると、液体薬剤注入用カテーテルKの挿入端部が供給源側筒体3(細径部3a)の孔部18Aに配置される。
次いで、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3とを雄ねじ部7及び雌ねじ部14によるねじ進行方向に突起片10の先端部がストッパ11に弾性変形した状態で当接するとともに、当接部22がストッパ23に当接するまで相対的に回転操作する。この場合、突起片10がストッパ11に弾性変形した状態で当接するとともに、当接部22がストッパ23に当接すると、供給源側筒体3(中間径胴部3B)の開口端部が突起片10の切り欠き部10A内(所定位置)に配置され、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の締付終端位置において爪部10Bと歯部20(爪部10Bのみ図示)とが互いに係合可能な位置に配置される。
しかる後、液体薬剤供給源(図示せず)に供給源側筒体3の小径胴部側端部を接続する。
このようにして、カテーテルコネクタ1によって液体薬剤供給源と液体薬剤注入用カテーテルKとが接続される。
なお、液体薬剤供給源と液体薬剤注入用カテーテルKとの接続状態を解除するには、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3とを雄ねじ部7及び雌ねじ部14によるねじ退避方向に相対的に回転操作する。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)液体薬剤注入用カテーテルKと液体薬剤供給源との接続状態においてカテーテル側筒体2及び供給源側筒体3が互いに離脱する方向の回転力を受けると、爪部10Bと歯部20とが互いに係合する。これにより、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の回転が規制されるため、液体薬剤注入用カテーテルKに対する液体薬剤の注入作業等で注入者が、また治療中の患者がそれぞれカテーテル筒体2あるいは供給源側筒体3に接触することがあっても、カテーテル抜けや注入時における液体薬剤の漏洩原因となるねじ部の緩み発生を防止することができる。この場合、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の締付終端位置において、突起片10がストッパ11に弾性変形した状態で当接するとともに、当接部22がストッパ23に当接するため、これら当接力(付勢力)によってカテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の回転規制力が高くなり、カテーテル抜けや注入時における液体薬剤の漏洩原因となるねじ部の緩み発生を一層効果的に防止することができる。
(2)カテーテル側筒体2と供給源側筒体3の連結状態を解除する場合に、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の相対的な回転による歯部20に対する爪部10Bの乗り越え動作に応じて突起片10が弾性変形するため、カテーテル側筒体2及び供給側筒体3の回転操作開始時に従来のようには大きな負荷が爪部10B及び歯部20に加わらず、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の破損発生を防止することができる。
(3)雄ねじ部7及び雌ねじ部14を螺合開始位置と螺合終了位置との間の中間部に配置した状態においてカテーテル側筒体2及び供給側筒体3が互いに連結される。これにより、コネクタ構成部品における寸法や硬度等の誤差を吸収することができるため、誤差許容範囲を広げることができる。このため、コネクタ構成部品の加工精度を緩和することができ、加工コストの低廉化を図ることができる。
(4)雄ねじ部7及び雌ねじ部14を螺合開始位置と螺合終了位置との間の中間部に配置した状態においてカテーテル側筒体2及び供給源側筒体3が互いに連結されることは、規格より大きい外径をもつ液体薬剤注入用カテーテルKを使用することがあっても、緩み防止機能を発揮することができ、規格外径をもつ液体液剤注入用カテーテルKのみならず規格外径より大きい外径をもつ液体液剤注入用カテーテルKを薬剤注入器具に接続する場合にも十分に対応することができる。
(5)爪部10Bと歯部20との係合による接触面積が係合開始位置から係合終了位置に向かって漸次大きくなる。これにより、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3に対する回転操作力が操作開始位置から操作終了位置に向かって漸次大きくなるため、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3に対する相対的な回転操作位置をコネクタ使用者が手指によって確認することができる。
(6)歯部20に対する爪部10Bの係合位置が円周方向全体にわたって配置される。これにより、爪部10B及び歯部20によるコネクタ緩み防止機能を発揮する範囲が広くなる。
(7)カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3がストッパ11,23によって所定の回転位置で互いに連結される。これにより、雄ねじ部7及び雌ねじ部14による不十分な締め付け及び過度の締め付けを阻止することができるため、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の締付不良・破損発生を防止することができる。
(8)雄ねじ部7及び雌ねじ部14による締め付けがストッパの位置を確認しながら行われる。これにより、カテーテル接続時の良好な締付作業性を得ることができる。
(9)緩み機能防止機能を発揮するに十分な係合面積が爪部10Bと歯部20との間に確保される。これにより、爪部10B及び歯部20が互いに係合すると、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の相対的な回転を確実に規制することができる。また、爪部10B及び歯部20の係合面積が過度に大きくならず、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の離脱時における良好な回転操作性が得られる。ここで、高さ方向接触寸法HがH<0.2mmである場合には、緩み機能防止機能を発揮するに十分な係合面積が爪部10Bと歯部20との間に確保されず、緩み防止機能が十分に発揮されない。また、高さ方向接触寸法HがH>0.4mmである場合には、爪部10B及び歯部20の係合面積が過度に大きくなり、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3の離脱時における良好な回転操作性が得られない。
(10)歯部20に対する爪部10Bの乗り越え動作に必要とする作用力は、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着時においてその離脱時より小さくなる。これにより、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3を比較的小さい操作力で連結することができ、一方その連結解除には比較的大きい操作力が必要になる。
(11)爪部10Bの円周方向2係合面のうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて歯部20に係合する係合面の接触面積が狭くなる。これにより、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との連結(装着)時における装着操作を円滑に行うことができる。
以上、本発明のカテーテルコネクタを上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)本実施の形態では、カテーテル側筒体2に雄ねじ部7が、また供給源側筒体3に雌ねじ部14がそれぞれ設けられている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、カテーテル側筒体2に雌ねじ部が、また供給源側筒体3に雄ねじ部がそれぞれ設けられている場合であってもよい。
(2)本実施の形態では、ストッパ11によって雄ねじ部7及び雌ねじ部14によるねじ進行方向への相対的な回転を所定の位置で規制する構造、すなわちカテーテル側筒体2及び供給源側筒体3が連結状態において互いに離脱するような方向にしか回転しない構造としたが、本発明はこれに限定されず、離脱するような方向のみならず装着するような方向にも回転する構造としてもよい。この場合、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との連結状態において、雄ねじ部7及び雌ねじ部14は螺合開始位置と螺合終了位置との間の中間部に配置されている。
(3)本実施の形態では、歯部20の円周方向2係合面20a、20bのうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて係合する係合面20aの傾斜角度bが、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との離脱動作に応じて係合する係合面20bの傾斜角度cより小さい角度に設定されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、爪部10Bの円周方向2係合面10a,10bのうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて係合する係合面10aの傾斜角度が、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との離脱動作に応じて係合する係合面10bの傾斜角度より小さい角度に設定されている場合であってもよい。すなわち要するに、爪部10B又は歯部20の円周方向2係合面のうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて係合する係合面の傾斜角度は、カテーテル側筒体2と供給源側筒体3との離脱動作に応じて係合する係合面の傾斜角度より小さい角度に設定されていればよい。
(4)本実施の形態では、爪部10Bの円周方向2係合面10a,10bのうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて歯部20に係合する係合面10aが曲面で形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、歯部20の円周方向2係合面20a,20bのうちカテーテル側筒体2と供給源側筒体3との装着動作に応じて爪部10Bに係合する係合面20aが曲面で形成されている場合であってもよい。すなわち要するに、爪部10B又は歯部20の円周方向2係合面のうちカテーテル側筒体2及と供給源側筒体3との装着動作に応じて係合する係合面が曲面で形成されていればよい。
(5)本実施の形態では、ストッパ11が供給源側筒体3(大径胴部3A)の先端面に配設されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、供給源側筒体3(大径胴部3A)の内周面及び凸部16の外周面に連接する環状面に配設されている場合であってもよい。この場合、カテーテル側筒体2(大径胴部2A)の開口端面が環状面上のストッパに当接すると、カテーテル側筒体2及び供給源側筒体3は所定の回転位置で互いに連結される。
本発明の第1の実施の形態に係るカテーテルコネクタの分解状態を示す正面図。 本発明の第1の実施の形態に係るカテーテルコネクタの組立状態を示す局部断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るカテーテルコネクタの第1筒体を示す断面図と正面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るカテーテルコネクタの第2筒体を示す断面図と正面図。 図4(a)のA−A線断面図。
符号の説明
1…カテーテルコネクタ、2…カテーテル側筒体、2A…大径胴部、2B…小径胴部、3…供給源側筒体、3A…大径胴部、3B…中間径胴部、3C…小径胴部、3a…細径部、3b…リブ、4…カテーテル締付用部材、5…第1内孔、6…第2内孔、7…雄ねじ部、8…第3内孔、8A…空間、9…第4内孔、10…突起片、10A…切り欠き部、10B…爪部、10a,10b…係合面、11…ストッパ、12…第1内孔、13…第2内孔、14…雌ねじ部、15…カテーテル挿通孔、16…凸部、16A空間、17…空間部、18…小孔、18A孔部、19…第3内孔、20…歯部、20a,20b…係合面、21…第4内孔、21A…空間、K…液体薬剤注入用カテーテル、L1,L2…仮想接線、a,b,c…傾斜角度、広がり角度

Claims (11)

  1. 雄ねじ部を外周面に有する第1筒体と、
    前記第1筒体に着脱・回転可能に連結され、前記雄ねじ部に進退可能に螺合する雌ねじ部を内周面に有する第2筒体と、
    前記第2筒体及び前記第1筒体内に装着され、薬剤注入用カテーテルを挿通させるためのカテーテル挿通孔を有する弾性変形可能なカテーテル締付用部材とを備え、
    前記カテーテル挿通孔に挿通された前記薬剤注入用カテーテルを前記第1筒体と前記第2筒体との装着動作による前記カテーテル締付用部材の締め付けによってコネクタ一方端部に接続するとともに、コネクタ他方端部に薬剤供給源を接続することにより、前記薬剤供給源と前記薬剤注入用カテーテルとを接続するためのカテーテルコネクタであって、
    前記第1筒体及び前記第2筒体のうち一方の筒体の外周面には、円周方向に沿って歯部が設けられ、
    他方の筒体の外周面には、前記歯部に前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部のねじ進退方向への動作によって係合可能な爪部付きの突起片が設けられ、
    前記突起片は、前記第1筒体及び前記第2筒体に対して相対的な所定の回転操作力が加わることにより、前記歯部に対する前記爪部の乗り越え動作に応じて弾性変形する材料によって形成されていることを特徴とするカテーテルコネクタ。
  2. 前記第1筒体及び前記第2筒体は、前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部を螺合開始位置と螺合終了位置との間の中間部に配置した状態において、それぞれが互いに装着・離脱するような方向に回転可能に連結されている請求項1に記載のカテーテルコネクタ。
  3. 前記第1筒体は、前記突起片を有するカテーテル側筒体からなり、
    前記第2筒体は、前記歯部を有する供給源側筒体からなる請求項1又は2に記載のカテーテルコネクタ。
  4. 前記爪部及び前記歯部は、前記第1筒体及び前記第2筒体によるねじ進行方向への相対的な回転によってそれぞれが係合による接触面積を漸次大きくするような位置に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
  5. 前記歯部は、前記第2筒体の外周面に円周方向全体にわたって設けられている請求項1〜4のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
  6. 前記爪部又は前記歯部の円周方向2係合面のうち前記第1筒体と前記第2筒体との装着動作に応じて係合する係合面の傾斜角度は、前記第1筒体と前記第2筒体との離脱動作に応じて係合する係合面の傾斜角度より小さい角度に設定されている請求項1〜5のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
  7. 前記爪部又は前記歯部の円周方向2係合面のうち前記第1筒体及と前記第2筒体との装着動作に応じて係合する係合面は曲面で形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
  8. 前記爪部と前記歯部との係合による高さ方向接触寸法Hは、0.2mm≦H≦0.4mmの不等式を満足する寸法に設定されている請求項1〜7のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
  9. 前記第1筒体と前記第2筒体との間には、前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部によるねじ進行方向への相対的な回転を所定の位置で規制するためのストッパが配設されている請求項1〜8のいずれかに記載のカテーテルコネクタ。
  10. 前記ストッパはねじ進行方向2位置に配置されている請求項9に記載のカテーテルコネクタ。
  11. 前記ストッパは、前記第1筒体及び前記第2筒体の外部から視認可能な部位に配置されている請求項9又は10に記載のカテーテルコネクタ。
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