JP2006333277A - 無線ip電話システム - Google Patents

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Abstract

【課題】動的なIPアドレスリース方式を有する無線IP電話システムでは、動的なIPアドレスリースサーバが無線IP電話端末にリースしたIPアドレスが、既に端末がそのIPアドレスを必要としていないにも関わらず、リース中で再利用不可能な状態になる現象が生じ、IPアドレスを有効に活用できなかった。
【解決手段】本発明は、各端末にリースされているIPアドレス、そのIPアドレスをリースした動的なアドレスリースサーバ、端末のSIP URI、端末の種別、機能に関する情報を有するコントローラを具備する。前記コントローラ上の前記情報は、システム管理者によって手動設定されるか、呼制御サーバ、動的なアドレスリースサーバと前記コントローラが連動する事で動的に設定される。前記コントローラは、これらの情報に基づき各端末にリースするアドレスの有効期間を決定し動的なアドレスリースサーバに通知したり、不要となったアドレスのリリースを要求する。
【選択図】図10

Description

本発明は,動的なアドレスリース方式を有するネットワークにおける有線及び無線IP電話システムに属する。
コスト低減やアプリケーション連携の目的から、従来の回線交換ネットワークによる電話システムを、IP(Internet Protocol)ネットワーク上で動作するIP電話システムへ移行する企業が増えてきている。IP電話システムにおいては、企業内に構築されたLAN(Local Area Network)上に呼制御サーバを設置し、ユーザはIP電話端末を用いて通話を行う。これらの、呼制御サーバとIP電話端末の間での呼制御プロトコルとしては、非特許文献1として標準化済のSIP(Session Initiation Protocol)がよく知られており、今後もほとんどのIP電話システムはSIPに準拠されたものが増えていく大勢である。尚、以降SIP準拠の呼制御サーバ及びIP電話端末を、単にSIPサーバ、SIP端末と呼ぶ。
さらに、ユーザがIP電話端末を持ったまま移動したり、歩きながらの通話を実現する事を可能とする無線IP電話が近年注目されており、企業内に無線IP電話による内線システムを構築するサービスが各通信事業者により提供されている。無線IP電話を用いた内線システムにおいては、企業内に無線LANを構築し、ユーザは無線IP電話端末を用いて通話を行う。無線IP電話システムの下では、ユーザは無線LANが利用可能な環境であればどこであっても、呼の発信、着信を行う事が可能であり、ユーザがどこのサブネット(サブネットとは、ネットワークをネットワークプレフィックスによって区分した際の、ネットワークプレフィックスの一つ一つに対応する小さなネットワークの事であり、同一のサブネットに属する端末は全て同一のネットワークプレフィックスを有する。)にいても通話が可能となる。また、ハンドオフ(通話中の無線IP電話端末が、その通話を維持したまま、現在のサブネットから別のサブネットに移動する事。)を可能とするシステムもある。
以降、SIP準拠の無線IP電話システムを実現する仕組みの概要を説明する。SIP端末はIP端末であるので、手動もしくはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)(非特許文献2参照)の様な動的な手法でIPアドレスが設定されている。尚、DHCPを用いたシステムにおいては、無線IP電話端末にDHCPクライアントの機能が実装されており、LAN上に設置されたDHCPサーバからIPアドレスを一時的に借り受ける事になり、この事を「DHCPサーバがDHCPクライアントにアドレスをリースする。」と言う。非特許文献1によれば、SIP端末は(有線端末、無線端末によらず)、REGISTERと呼ばれるメッセージをSIPレジストラ(SIP端末からのREGISTERメッセージを処理するサーバ)に送信する。このREGISTERメッセージには、コンタクトヘッダと呼ばれるヘッダが含まれており、SIP端末はこのヘッダを利用し、現在のIPアドレスもしくはFQDN(Fully Qualified Domain Name)をSIPレジストラに通知する。SIPレジストラはこのREGISTERメッセージを受信したら、その送信者である端末のSIP URI(Uniform Resource Identifier)とIPアドレスの対応をロケーションサーバ(SIP端末の位置情報のデータベースを管理するサーバ)に通知し、ロケーションサーバは、SIP URIとIPアドレスの対応を記録する。尚SIP URIとIPアドレスの対応をSIP URI-IPアドレス対応テーブルと呼ぶ事にする。以降、上記のSIP端末がREGISTERメッセージを送信してからロケーションサーバへの登録が完了するまでの一連の処理を位置登録と呼ぶ。
ここで、位置登録が完了した状態で他の通信相手となるSIP端末(以降、通信相手端末と呼ぶ。)が、この無線IP電話端末に対して、発呼を行ったとする。SIPにおける発呼はINVITEと呼ばれるメッセージを送信することで行われる。通信相手端末から送信されたINVITEメッセージは無線IP電話端末を管理するSIPサーバに到達する。このSIPサーバは、ロケーションサーバに対しこの無線IP電話端末の現在のIPアドレスを問い合わせる事で、その無線IP電話端末にINVITEメッセージを転送する。従って、通信相手端末が送信したINVITEメッセージは無線IP電話端末に到達し、通話の開始が可能となる。また、SIPサーバはINVITEを転送する代わりに、通信相手端末に現在の無線IP電話端末のIPアドレスを通知し、通信相手端末がそのIPアドレスに改めてINVITEを送信し直すという方法もある。尚、ここではSIPレジストラ、SIPサーバ、ロケーションサーバは異なる筐体として説明を行ったが、これらが全て同一の筺体であってもよく、以降はこれらが同一の筐体になっているものとし、これらをまとめてSIPサーバと呼ぶ事にする。
さらに、無線IP電話端末が現在のサブネットから異なるサブネットへ移動を行った際の動作を説明する。以降、これらのサブネットをそれぞれ旧サブネット、新サブネットと呼ぶ事にする。無線IP電話端末は新サブネットに移動し、物理的な接続を確立する。これは例えば、新サブネットにおけるアクセスポイントとの間で接続を確立することである(この事を、アソシエーションを確立すると言う。)。この後、無線IP電話端末はDHCPのような動的アドレスリース方式を用いて、そのサブネットで用いるIPアドレスを取得し、再度前記と同様にREGISTERメッセージをSIPサーバに送信する事で、新しいIPアドレスによる位置登録を行う。また、もしサブネット間の移動を行う時に、通信相手端末と無線IP電話端末との間で通話が行われていた場合は、無線IP電話端末がINVITEメッセージを通信相手端末に送信する事で、新しいIPアドレスを通知する。従って、サブネット間の移動後も引き続き通話が可能となる。
また、無線IP電話端末がサブネット間移動の度に送信するREGISTERメッセージを利用する事で、プレゼンス情報として無線IP電話端末の位置を提供するサービスも知られている。このサービスでは、SIPサーバもしくはプレゼンスサーバがネットワークプレフィックスと物理的な位置情報(会社の会議室、居室等)の対応を予め認知しており、REGISTERによって通知される無線IP電話端末のIPアドレスと照らし合わせる事で、無線IP電話端末の位置を特定する。
RFC3261「Session Initiation Protocol」、2002年6月
RFC2131「Dynamic Host Configuration Protocol」、1997年3月
上記で述べた従来技術による、無線IP電話システムにおける問題点を、図1を用いて説明する。図1はある企業内に構築された無線IP電話システムのネットワーク構成を示している。LANは基幹ネットワーク10と複数のサブネット11a,11b,11cから構成されている。基幹ネットワーク10とサブネットワーク11aは、ルータ3aを介して接続され、基幹ネットワーク10とサブネットワーク11b,11cはルータ3bを介して接続されているものとする。またサブネット11a,11b,11cはアクセスポイント(図中ではAPと表記。)5a,5b,5cによる無線LAN接続が提供されている。基幹ネットワーク内には、SIPサーバ1とDHCPサーバ2a,2bが設置されている。またDHCPサーバ2aはサブネット11aに対するアドレスのリースを担い、DHCPサーバ2bは、サブネット11b,11cに対するアドレスのリースを担っているとする。さらに、企業の外では外部アクセスポイント7による公衆無線LANサービスが提供されており、そこで構成されているサブネットを外部サブネット12、そのサブネットにおけるDHCPサーバを外部DHCPサーバ6と呼ぶ事にする。
図1のネットワーク構成において、無線IP電話端末(図中ではMSと表記。)4がサブネット11aに有り、DHCPサーバ2aからアドレスip1をリースされているものとする。通常、DHCPサーバは、図5cに示す様な、自身がどの端末にどのアドレスをリースしているかを管理するためのアドレス結合テーブル20を持っている。アドレス結合テーブルは、最低限以下のフィールドを含む。(1)DHCPクライアントの端末を識別する為の「MACアドレスフィールド(図5c-21)」。(2)そのDHCPクライアントにリースしているアドレスを示す「IPアドレスフィールド(図5c-22)」。(3)そのアドレスのリースの有効期間(単位は秒)を示す「リース期間フィールド(図5c-23)」。図5cに示す例では、無線IP電話端末4のエントリが登録されており、MACアドレスフィールド21,IPアドレスフィールド22,リース期間フィールド23はそれぞれmac1,ip1,259200となっている。
上記で述べた状態から無線IP電話端末4がサブネット11bに移動したとする。この時、無線IP電話端末4は、アクセスポイント5aとの接続を切断し、アクセスポイント5bとの接続を確立する。さらに、サブネット11bで用いるIPアドレスのリースをDHCPサーバ2bから受ける。このIPアドレスをip2とする。従って、この時点で、サブネット11aでDHCPサーバ2aからリースされていたIPアドレスip1は不要となる。しかし、これ以降もDHCPサーバ2a上でのアドレス結合テーブル20には、依然として無線IP電話端末4にリースしたIPアドレスip1に関するエントリが残っており、ip1は無線IP電話端末4にリース中だと扱われる。従って、リース期間フィールド23で指定されているリース期間(259200秒=3日間)が経過するまでは、このIPアドレスは再利用できない。これは、IPアドレス資源の無駄遣いであり、例えばDHCPサーバ2aがリース用に所持している全てのIPアドレスが、上記のような現象によって全てリース中という状態になってしまった場合、サブネット11aへ無線IP電話端末が移動してくる事ができなくなってしまう。
この問題による弊害を緩和する為に、各DHCPサーバがDHCPクラインアントにIPアドレスをリースする時に、そのリース期間を短く設定する事も可能であるが、もし無線IP電話端末がそのリース期間より長くそのサブネットに滞在した場合、リース期間の延長処理が生じ、これは無線帯域を圧迫し、またDHCPサーバの負荷にもなる。また、そのサブネット内に恒久的に滞在する固定IP電話端末が存在した場合、これらの固定IP電話端末はリース期間が経過する度に、リース期間の延長処理を行うので、やはりDHCPサーバとの間でパケットの交換が必要となり、ネットワークのトラフィック量、DHCPサーバの負荷が増加してしまう。
本発明の目的の一つは、動的なIPアドレスリース方式が無線IP電話端末にリースしたIPアドレスが、無駄にリースされ続け(もう該当のサブネットからはその無線IP電話端末が移動してしまっているにも関わらず、そのIPアドレスがリース中だと扱われ、再利用できない状況など)、アドレスが枯渇してしまうのを防ぐ事にある。
また、本発明の目的の一つは、無線IP電話端末が行うIPアドレスのリース期間延長処理に伴う、動的なIPアドレスリースサーバの負荷、ネットワークを流れる信号量を低減する事にある。
また、上記の目的を実現するに当たって、通常の無線IP電話端末に特殊な機能追加を行わない事を条件とする。
各端末(固定IP電話端末と無線IP電話端末(移動体端末))の情報を管理するためのテーブル(以降、端末情報テーブルと呼ぶ。)を持つコントローラ(制御装置)を設ける。各端末の情報とは、MACアドレス、IPアドレス、SIP URIと、その端末の種別や機能を示すフラグである。端末の種別や機能を示すフラグとしては、例えば、(1)端末が固定IP端末か無線IP端末かを示すフラグ。(2)端末がサブネットを移動するたびに、それを呼制御サーバに通知する機能を有しているかを示すフラグである。前記コントローラが持つ端末情報テーブルは、無線IP電話端末システムの管理者によって手動に設定されてもいいし、動的に構成する手段を備えてもよい。
動的なIPアドレスリースサーバは、各端末からのIPアドレスのリースの要求を受けたら、前記コントローラに対しその端末へリースするIPアドレスのリース期間を問い合わせる。この問い合わせを受けた前記コントローラは、端末情報テーブルを参照することで、その端末にとって最適なリース期間を決定し、動的なアドレスリースサーバに通知する。動的なアドレスリースサーバはこれに従い、端末にアドレスをリースする。尚、前記のリース期間の決定は例えば以下の規則に従い設定する。(1)端末が固定IP電話端末なら長いリース期間を、(2)無線IP電話端末でありサブネットを移動するたびに、それを呼制御サーバに通知する機能を有しているなら長いリース期間を、(3)それ以外もしくは端末の情報が不明の場合は、短いリース期間を設定する。この結果、固定IP電話端末や通知機能を有する無線IP電話端末は通信に必要な十分なリース期間を割当てられているので、リース期間の延長処理の頻度が減らせ、トラフィック量や動的なアドレスリースサーバの負荷を減らす事が可能である。その一方で、通知機能を有する無線IP電話端末が他のサブネットに移動した場合、呼制御サーバは無線IP電話端末から、新しいIPアドレスを取得した事の通知を受信するので、これを契機に、前記コントローラを介して、動的なアドレスリースサーバにその無線IP電話端末が移動前のサブネットでリースを受けていたアドレスのリリースを要求すると、そのIPアドレスは再びリース可能な状態となり、IPアドレス資源を有効活用できる。
あるサブネットにおいて動的なアドレスリース方式により無線IP電話端末にリースされたIPアドレスが、前記無線IP電話端末が既にそのサブネットからは移動してしまっているにも関わらずリース中になってしまう事象を防ぎ、IPアドレスの有効活用を可能とする。
動的なアドレスリース方式における、端末からのIPアドレスリース期間延長処理に伴う信号量の増加、動的なアドレスリースサーバの負荷の増加を回避する。
上記の効果を、端末側に本発明独自の機能を追加する事なく実現する。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。以降の説明においては、図2に示すネットワーク構成を用いる。図2は図1のネットワーク構成に加え、サブネット11aに固定IP電話端末9があり、これはイーサネットケーブル(イーサネットはXEROX社の登録商標)の様な有線によりサブネット11aに接続されているものとする。また、図2中のSIPサーバ1とDHCPサーバは2a,2bには以降に述べる本発明独自の機能拡張が含まれている。また、本発明独自のシステムであるコントローラ8が設けられている。尚、図2においてSIPサーバ1とコントローラ8は別の筐体として示しているが、コントローラ8は論理的なシステムであり、SIPサーバ1と同一の筺体としてもよい。また、同様に、コントローラ8が各DHCPサーバと同一の筺体としてもよい。以降の説明においては、コントローラ8はSIPサーバともDHCPサーバとも別の筐体であるものとする。
実施例1として、ネットワークの管理者が予め手動で端末情報を設定していた場合の、無線IP電話端末のアドレスリース期間の決定方法を述べる。まず、本発明におけるSIPサーバ、DHCPサーバ、コントローラの動作について説明する。
図3aは本発明におけるSIPサーバの図である。SIPサーバはCPU101、メモリ102とネットワークインターフェース(図中ではIFと表記。)103a〜103nを有している。さらにメモリ102(図3b)上には、パケット転送処理プログラム105、コントローラとの通信処理プログラム106、SIP処理プログラム107とSIP URI-IPアドレス対応テーブル40が記憶されており、これはCPU101によって制御される。メモリ上に記憶されているもののうち、パケット転送処理プログラム105は従来のパケット転送処理プログラムと同一のものである。また、SIP処理プログラム107も従来のSIPサーバのものと同一であり(RFC3261の規定に従う。)、SIP処理プログラム107が利用するSIP URI-IPアドレス対応テーブル40も従来のものと同一のものである。ただし、コントローラとの通信処理プログラム106は、本発明において新しく必要となる機能であり、これはSIPサーバがSIPクライアントからREGISTERメッセージを受信した時に、その情報を前記コントローラに通知する為のプログラムである。このプログラムが、端末からREGISTERメッセージが送信されたことをコントローラに知らせることにより、コントローラは端末の移動を検知することができ、この移動のタイミングに合わせて移動前に使われていたアドレスをリリースすることができる。
図6aは、コントローラとの通信処理プログラム106の動作のフローチャートを示したものである。コントローラとの通信処理プログラム106は、SIP処理プログラム107が受信するREGISTERメッセージを監視している。REGISTERメッセージを受信したら(図6a-301)、コントローラに対し、端末情報メッセージを送信する(図6a-302)。端末情報メッセージとは、コントローラに端末の現在の状態を通知する為のメッセージであり、このパケットフォーマットを示したものが、図9aである。端末情報メッセージ内のIPヘッダの送信元IPアドレス(図9a-201)はSIPサーバのIPアドレスであり、宛先IPアドレス(図9a-202)はコントローラのIPアドレスである。また、データ部分には端末のSIP URI(図9a-203)、現在のコンタクトIPアドレス(図9a-204)、フラグ(図9a-205)を格納するフィールド含む。尚、本発明においてフラグは「Pフラグ」(端末がREGISTERメッセージ等によって、現在のIPアドレスを通知する能力を有する事を示す。)、「Fフラグ」(端末が固定IP電話端末である事を示す。端末が無線IP電話端末の場合と種別が不明の場合はこのフラグは立たない。)を用いるとする。これらのフラグによって、コントローラは端末ごとに適切なアドレスリース期間を決定することができる。
次に、本発明におけるコントローラについて説明する。図4aは、コントローラの図を示したものである。コントローラはCPU121、メモリ122とネットワークインターフェース123a〜123nを有している。さらにメモリ122(図4b)上には、DHCPサーバ制御プログラム126、パケット転送処理プログラム125と、端末情報テーブル60が記憶されており、これらはCPU121によって制御される。メモリ上に記憶されているもののうち、パケット転送処理プログラム125は従来のパケット転送処理プログラムと同一のものである。また、端末情報テーブル60とはコントローラが各端末に適切なリース期間を決定する為に用いる情報が含まれたテーブルである。この端末情報テーブル60に従ってリース期間を決定することで、無駄なアドレスのリースや、無駄なアドレスリース期間の延長を防ぐことができる。
図4cは端末情報テーブル60の構成を示しており、各端末の、MACアドレス(図4c-61)、IPアドレス(図4c-62)、SIP URI(図4c-63)を保持するフィールドを持つ。さらに、端末情報テーブル60は、DHCPサーバフィールド(図4c-64)、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)、フラグフィールド(図4c-66)と呼ばれるフィールドを含む。このフラグフィールド(図4c-66)に登録されるフラグは前記の「Pフラグ」と「Fフラグ」である。
DHCPサーバ制御プログラム126の役割は、SIPサーバから前記の端末情報メッセージ(図9a)を受信し、端末情報テーブル60を更新する事と、DHCPサーバからリース期間問合せメッセージ(図9b)を受信し、適切なリース期間を設定し、リース期間応答メッセージ(図9c)を送信する事である。また、必要に応じて、DHCPサーバにリリース要求メッセージ(図9d)を送信する事で、リース中のアドレスをリリースする事を要求する役割も担う。
DHCPサーバ制御プログラム126の動作の説明の前に、本発明で新たに追加したパケットのパケットフォーマットについて説明する。リース期間問合せメッセージはDHCPサーバがDHCPクライアントにIPアドレスをリースする時、そのリース期間をコントローラに問合せるためのパケットであり、そのパケットフォーマットを図9bに示す。同メッセージ内のIPヘッダの送信元IPアドレス(図9b-211)は送信者であるDHCPサーバのIPアドレスであり、宛先IPアドレス(図9b-212)はコントローラのIPアドレスである。また、データ部分にはリース期間問合せメッセージである事を示すフィールド(図9b-213)、DHCPクライアントのMACアドレス(図9b-214)、そのDHCPクライアントにリースするIPアドレス(図9b-215)を示すフィールドを含む。
リース期間応答メッセージはコントローラがDHCPサーバにリース期間を通知する為のパケットであり、そのパケットフォーマットを図9cに示す。同メッセージ内のIPヘッダの送信元IPアドレス(図9c-221)は送信者であるコントローラのIPアドレスであり、宛先IPアドレス(図9c-222)はDHCPサーバのIPアドレスである。また、データ部分にはリース期間応答メッセージである事を示すフィールド(図9c-223)、DHCPクライアントのMACアドレス(図9c-224)、そのDHCPクライアントにリースするIPアドレス(図9c-225)、コントローラが提案するリース期間(図9c-226)を示すフィールドを含む。
リリース要求メッセージはコントローラがDHCPサーバにリース中のIPアドレスのリリースを要求する為のパケットであり、そのパケットフォーマットを図9dに示す。同メッセージ内のIPヘッダの送信元IPアドレス(図9d-231)は送信者であるコントローラのIPアドレスであり、宛先IPアドレス(図9d-232)はDHCPサーバのIPアドレスである。また、データ部分にはリリース要求メッセージである事を示すフィールド(図9d-233)、リリースの対象となるDHCPクライアントのMACアドレス(図9d-234)、そのDHCPクライアントにリース中のIPアドレス(図9d-235)を示すフィールドを含む。
DHCPサーバ制御プログラム126がDHCPサーバからのリース期間問合せメッセージ(図9b)を受信した時の動作を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。リース期間問合せメッセージを受信したら(図7-351)、まず同メッセージのMACアドレスフィールド(図9b-214)の値をキーに端末情報テーブル60を検索し(図7-352)、該当エントリの有無を調べる(図7-353)。エントリが存在したならば、該当エントリの新DHCPサーバフィールドの値を、リース期間問合せメッセージの送信元IPアドレス(図9b-211)に更新する(図7-354)。さらに、該当エントリのフラグフィールド(図4c-66)を参照し、PフラグとFフラグを確認し(図7-355,356)、いずれもOFFであったなら短いリース期間を選択し(図7-361)、そうでないのならば長いリース期間を選択する(図7-357)。この処理により、REGISTERメッセージ通知機能を有する無線IP電話端末や、固定IP電話端末には長いリース期間を割当て、それ以外の端末には短いリース期間を割り当てることができ、その結果無駄なアドレスのリースや、無駄なアドレスリース期間の延長を防ぐことができる。そして、リース期間応答メッセージ(図9c)をリース期間問合せメッセージの送信者であるDHCPサーバに送信し(図7-358)、処理を終了する。ここで、リース期間問合せメッセージ内のリース期間フィールド(図9c-226)には、上記で選択したリース期間を格納する。一方、図7-353の結果、エントリが存在しなかった場合は、端末情報テーブル60に新規のエントリを作成する(図7-359)。この新規エントリのMACアドレスフィールド(図4c-61)、IPアドレスフィールド(図4c-62)、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)には、リース期間問合せメッセージ内のMACアドレスフィールド(図9b-214)、IPアドレスフィールド(図9b-215)、送信元IPアドレス(図9b-211)の値をそれぞれコピーする(図7-360)。その後、短いリース期間を選択し(図7-361)、上記と同様にリース期間応答メッセージを送信し(図7-358)、処理を終了する。
次に、DHCPサーバ制御プログラム126がSIPサーバからの端末情報メッセージ(図9a)を受信した時の動作を、図8に示すフローチャートを用いて説明する。端末情報メッセージを受信したら(図8-381)、まず同メッセージのSIP URIフィールド(図9a-203)の値をキーに端末情報テーブル60を検索し(図8-382)、該当エントリの有無を調べる(図8-383)。エントリが存在したならば、端末情報メッセージ内のコンタクトIPアドレスフィールド(図9a-204)の値と、該当エントリのIPアドレスフィールド(図4c-62)の値が等しいかどうか比較する(図8-384)。等しい場合は、本処理は終了である。異なる場合、該当エントリのDHCPサーバフィールド(図4c-64)に値が格納されているかどうか調べ(図8-385)、あるならばそこで示されているDHCPサーバに対してリリース要求メッセージを送信する(図8-386)。この処理により、既に使われていないアドレスを効率的にリリースすることができる。尚、この時のリリース要求メッセージのMACアドレスフィールド(図9d-234)、IPアドレスフィールド(図9d-235)には、該当エントリのMACアドレスフィールド(図4c-61)、IPアドレスフィールド(図4c-62)の値をコピーする。図8-385の結果が否ならば、図8-386の処理は行わない。その後、該当エントリのIPアドレスフィールド(図4c-62)の値を端末情報メッセージのコンタクトIPアドレスフィールド(図9a-204)の値に更新する(図8-387)。さらに、該当エントリの新DHCPサーバフィールド(図4c-65)に値が格納されているかどうか検査し(図8-388)、格納されているならば、その値をDHCPサーバフィールド(図4c-64)にコピーし(図8-389)、その後、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)をクリアし(図8-390)、処理を終了する。図8-388の結果が否ならば、DHCPサーバフィールド(図4c-64)の値をクリアし(図8-391)、処理を終了する。
一方、図8-383の結果、エントリが存在しなかった場合、端末情報メッセージのコンタクトIPアドレスフィールド(図9a-204)の値をキーに端末情報テーブル60を検索し(図8-392)、該当エントリの有無を調べる(図8-393)。エントリが存在しなければ処理は終了である。存在した場合は、該当エントリのSIP URIフィールド(図4c-63)、フラグフィールド(図4c-63)に、端末情報メッセージのSIP URIフィールド(図9a-203)の値、フラグフィールド(図9a-205)の値をそれぞれコピーする(図8-394,395)。以降は、図8-388の工程に移行し、上記と同様の工程を経て処理を終了する。
図5aは本発明におけるDHCPサーバの図である。DHCPサーバはCPU141、メモリ142とネットワークインターフェース143a〜143nを有している。さらにメモリ142上(図5b)には、パケット転送処理プログラム145、コントローラとの通信処理プログラム146、DHCP処理プログラム147とアドレス結合テーブル20が記憶されており、これはCPU141によって制御される。メモリ上に記憶されているもののうち、パケット転送処理プログラム145は従来のパケット転送処理プログラムと同一のものである。また、DHCP処理プログラム147は、リース期間の選択方法以外は従来のDHCPサーバのものと同一であり(RFC2131の規定に従う)、DHCP処理プログラム147が利用するアドレス結合テーブル20も通常のものと同一のものである。尚、リース期間の選択方法に関しては、コントローラとの通信処理プログラム146から提示された値に従う。コントローラとの通信処理プログラム146は、本発明において新たに必要となる機能であり、リース期間をコントローラに問合せる事と、コントローラからのリリース要求に従ってリース中のアドレスをリリースする役割を担う。
図5cはアドレス結合テーブル20の必要最小限の構成を示しており、各DHCPクライアントのMACアドレス(図5c-21)、リースしているIPアドレス(図5c-22)、そのリース期間(図5c-23)を保持するフィールドを持つ。
DHCPクライアントからのDHCP DISCOVER(DHCPサーバを検索する為のメッセージ)を受信した時の、コントローラとの通信処理プログラム146の動作のフローチャートを示したものが、図6bである。DHCP DISCOVERを受信したら(図6b-311)、コントローラに対し、その端末に適したリース期間を問合せる(図6b-312)。これは具体的には、リース期間問合せメッセージをコントローラに送信する事で行う。同メッセージ内の、DHCPクライアントのMACアドレスフィールド(図9b-214)にはDHCP DISCOVER内に含まれるDHCPクライアントのMACアドレスを格納する。IPアドレスフィールド(図9b-215)にはリースしようとしているIPアドレスを含む。この後、コントローラから送信されてくるリース期間応答メッセージ内に含まれるリース期間(図9c-226)をDHCP処理プログラム147に通知する事で処理を終了する(図6b-313)。
また、コントローラからのリリース要求メッセージを受信した時のコントローラとの通信処理プログラム146の動作のフローチャートを示したものが、図6cである。リリース要求メッセージを受信したら(図6c-321)、そのリリース要求によって指定されたIPアドレスをリリースする(図6c-322)。この処理により、既に使われていないアドレスを効率的にリリースすることができる。これは例えば、リリース要求メッセージ内のMACアドレスフィールド(図9d-234)、IPアドレスフィールド(図9d-235)をキーにアドレス結合テーブル20を検索し、該当するエントリのIPアドレスを削除する事である。以上で、処理は終了である。
次に、以上の説明を踏まえて、図2の無線IP電話システムにおいて、無線IP電話端末がサブネット11aで起動され、サブネット11bに移動する際の動作の一例を図10のシーケンスを用いて示す。ただし本実施例においては、コントローラ8の端末情報テーブル60には、予めシステム管理者によって無線IP電話端末4のエントリが登録されているものとする。このエントリは図11a-601に示す通りのものであり、MACアドレスはmac1であり、SIP URIはuserA@abc.comである。REGISTER送信機能を持つ移動端末であるので、Pフラグは立ち、Fフラグは立っていない。
まずユーザがサブネット11aにおいて、無線IP電話端末4の電源を入れたとする(図10-451)。この直後、無線IP電話端末4は、アクセスポイント5aとアソシエーションを確立し(図10-452)、DHCP DISCOVERを送信する(図10-453)。これを受信したDHCPサーバ2aは、リースするアドレスをip1とし、リース期間問合せメッセージをコントローラ8宛に送信する(図6b-312)(図10-454)。このパケットのMACアドレスフィールド(図9b-214)にはmac1が、IPアドレスフィールド(図9b-215)にはip1が格納されている。これを受信したコントローラ8は、図11a-601に示すエントリに対して、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)にDHCPサーバ2aのアドレス(これをdhcp1とする。)を格納する(図7-354)。さらに、フラグフィールド(図4c-66)を確認しPフラグが立っているので、長いリース期間を選択する(図7-357)。この処理により、移動を検知することができる無線IP電話端末4には長いリース期間を割り当てることができ、無駄なアドレスリース期間の延長を防ぐことができる。その後、リース期間応答メッセージをDHCPサーバ2a宛に送信する(図7-358)(図10-455)。尚、同メッセージのリース期間フィールド(図9c-226)には、先程選択した長いリース期間が格納されている。この時点で、コントローラ8の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図11a-602に示す様になる。
このリース期間応答メッセージを受信したDHCPサーバ2aは、無線IP電話端末4にDHCP OFFERを送信し(図10-456)、リースするIPアドレス等とそのリース期間を通知する。このリース期間はコントローラ8によって指定された長いリース期間となっている。これを受信した無線IP電話端末4は、そのアドレスのリースを要求するためにDHCP REQUESTを送信し(図10-457)、DHCPサーバ2aはそれに応答しDHCP ACKを送信し(図10-458)、リースするIPアドレス等とそのリース期間を確定させる。これを受信した無線IP電話端末4は、現在のコンタクトアドレスをSIPサーバに登録する為にREGISTERメッセージをSIPサーバ1に送信し(図10-459)、SIPサーバ1はこれを受信したら200 OKメッセージを送信する(図10-460)。さらにこの時、SIPサーバ1は、コントローラ8宛に端末情報メッセージを送信する(図6a-302)(図10-461)。本メッセージのSIP URIフィールド(図9a-203)にはuserA@abc.comが、コンタクトIPアドレスフィールド(図9a-204)にはip1が、フラグフィールドには(図9a-205)にはPフラグがそれぞれ格納されている。
これを受信したコントローラ8は、端末情報テーブル60におけるエントリ(図11-602)に対して、IPアドレスフィールド(図4c-62)にip1を設定し(図8-387)、DHCPサーバフィールド(図4c-64)にdhcp1を格納し(図8-389)、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)の値をクリアする(図8-390)。この時点で、コントローラ8の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図11a-603に示す様になる。
この後ユーザが移動し、無線IP電話端末4がサブネット11bの場所に移動したとする(図10-462)。この直後、無線IP電話端末4は、アクセスポイント5bとアソシエーションを確立し(図10-463)、DHCP DISCOVERを送信する(図10-464)。これを受信したDHCPサーバ2bは、リースするアドレスをip2とし、リース期間問合せメッセージをコントローラ8宛に送信する(図6b-312)(図10-465)。このパケットのMACアドレスフィールド(図9b-214)にはmac1が、IPアドレスフィールド(図9b-215)にはip2が格納されている。これを受信したコントローラ8は、図11-603に示すエントリに対して、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)にDHCPサーバ2bのアドレス(これをdhcp2とする。)を格納する(図7-354)。さらに、フラグフィールド(図4c-66)を確認しPフラグが立っているので、長いリース期間を選択する(図7-357)。その後、リース期間応答メッセージをDHCPサーバ2b宛に送信する(図7-358)(図10-466)。尚、同メッセージのリース期間フィールド(図9c-226)には、先程選択した長いリース期間が格納されている。この時点で、コントローラ8の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図11a-604に示す様になる。
このリース期間応答メッセージを受信したDHCPサーバ2bは、無線IP電話端末4にDHCP OFFERを送信し(図10-467)、リースするIPアドレス等とそのリース期間を通知する。このリース期間はコントローラ8によって指定された長いリース期間となっている。これらのコントローラ8とDHCPサーバ2bの処理により、端末ごとに適切なアドレスリース期間を設定することができる。これを受信した無線IP電話端末4は、DHCP REQUESTを送信し(図10-468)、DHCPサーバ2aはそれに応答しDHCP ACKを送信する(図10-469)。これを受信した無線IP電話端末4は、REGISTERメッセージをSIPサーバ1に送信し(図10-470)、SIPサーバ1はこれを受信したら200 OKメッセージを送信する(図10-471)。さらにこの時、SIPサーバ1は、コントローラ8宛に端末情報メッセージを送信する(図6a-302)(図10-472)。本メッセージのSIP URIフィールド(図9a-203)にはuserA@abc.comが、コンタクトIPアドレスフィールド(図9a-204)にはip2が、フラグフィールド(図9a-205)にはPフラグがそれぞれ格納されている。
これを受信したコントローラ8はDHCPサーバ2a宛に(つまり宛先IPアドレスをdhcp1として)、リリース要求メッセージを送信する(図8-386)(図10-473)。同メッセージのMACアドレスフィールド(図9d-234)にはmac1が、IPアドレスフィールド(図9d-235)にはip1が格納されている。さらに、コントローラは端末情報テーブル60におけるエントリ図11a-604に対して、IPアドレスフィールド(図4c-62)にip2を設定し(図8-387)、DHCPサーバフィールド(図4c-64)にdhcp2を格納し(図8-389)、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)の値をクリアする(図8-390)。この時点で、コントローラ8の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図11a-605に示す様になる。コントローラ8が送信したリリース要求メッセージを受信したDHCPサーバ2aは、ip1をリリースし再利用可能な状態にする。このコントローラ8とDHCPサーバ2aの処理により、既に使われていないアドレスを効率的にリリースすることができる。
以上の様に、無線IP電話端末4には長いリース期間が設定されるので、リース期間切れによるリース期間の延長処理の頻度が減り、延長処理に伴うDHCPサーバの負荷や信号量の増加が回避できる。また、無線IP電話端末のサブネット間の移動に伴い不要となったIPアドレスがリリースされるので、無駄なIPアドレスのリース状態がなくなり、IPアドレス資源の有効利用が可能となる。
実施例2として、事前のシステム管理者によるコントローラの端末情報テーブルへの登録が行われていない(端末情報テーブルのエントリが存在しない)無線IP電話端末に対するアドレスリース期間の決定方法を述べる。動作のシーケンスは、実施例1と同様であるので、図10を用いて説明を行う。
図2の無線IP電話システムにおいて、サブネット11aにいるユーザが、無線IP電話端末4の電源を入れたとする(図10-451)。この直後、無線IP電話端末4は、アクセスポイント5aとアソシエーションを確立し(図10-452)、DHCP DISCOVERを送信する(図10-453)。これを受信したDHCPサーバ2aは、リースするアドレスをip1とし、リース期間問合せメッセージをコントローラ8宛に送信する(図6b-312)(図10-454)。このパケットのMACアドレスフィールド(図9b-214)にはmac1が、IPアドレスフィールド(図9b-215)にはip1が格納されている。これを受信したコントローラ8は、端末情報テーブル60に無線IP電話端末4のエントリを新規に作成する(図7-359)。さらに、この作成したエントリのMACアドレスフィールド(図4c-61)にmac1を格納し、IPアドレスフィールド(図4c-62)にip1を格納し、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)にDHCPサーバ2aのアドレス(dhcp1)を格納する(図7-360)。そしてリース期間としては短いリース期間を選択する(図7-361)。その後、リース期間応答メッセージをDHCPサーバ2a宛に送信する(図7-358)(図10-455)。尚、同メッセージのリース期間フィールド(図9c-226)には、先程選択した短いリース期間が格納されている。この時点で、コントローラ8の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図11b-611に示す様になる。
このリース期間応答メッセージを受信したDHCPサーバ2aは、無線IP電話端末4にDHCP OFFERを送信し(図10-456)、リースするIPアドレス等とそのリース期間を通知する。このリース期間はコントローラ8によって指定された短いリース期間となっている。これを受信した無線IP電話端末4は、DHCP REQUESTを送信し(図10-457)、DHCPサーバ2aはそれに応答しDHCP ACKを送信する(図10-458)。これを受信した無線IP電話端末4は、現在のコンタクトアドレスをSIPサーバに登録する為にREGISTERメッセージをSIPサーバ1に送信し(図10-459)、SIPサーバ1はこれを受信したら200 OKメッセージを送信する(図10-460)。さらにこの時、SIPサーバ1は、コントローラ8宛に端末情報メッセージを送信する(図6a-302)(図10-461)。本メッセージのSIP URIフィールド(図9a-203)にはuserA@abc.comが、コンタクトIPアドレスフィールド(図9a-204)にはip1が、フラグフィールドには(図9a-205)にはPフラグがそれぞれ格納されている。これを受信したコントローラ8は、端末情報テーブル60におけるエントリ(図11b-611)に対して、SIP URIフィールド(図4c-63)にuserA@abc.comを格納し(図8-394)、フラグフィールド(図4c-66)にPフラグを格納する(図8-395)。さらに、DHCPサーバフィールド(図4c-64)にdhcp1を格納し(図8-389)、新DHCPサーバフィールド(図4c-65)の値をクリアする(図8-390)。この時点で、コントローラ8の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図11b-612に示す様になる。
この時点でのエントリ(図11b-612)を、前記の実施例のエントリ(図11a-603)と比べると全く同一の値が格納されている。従ってこれ以降、無線IP電話端末4がサブネット11bに移動した場合、前記の実施例と全く同様に無線IP電話端末4はサブネット11bで用いるIPアドレスip2を、長いリース期間でのリースを受ける事が可能となり、また不要となったip1もすぐにリリースされる。
本実施例によると、最適なリース期間の設定、不要となったIPアドレスのリリースが、システム管理者が予め端末情報テーブルに該当端末のエントリを登録する必要なしに実現できる。従って、本発明に伴うシステム管理者の作業負荷を軽減しつつ、IPアドレスの効率的利用が可能となる。
実施例3として、システム管理者が予め手動で端末情報を設定していた場合の、固定IP電話端末のアドレスリース期間の決定方法を図12に示すシーケンスを用いて述べる。また本実施例では固定IP電話端末がリース期間の延長手続きを行う際の動作についても説明する。
図2の無線IP電話システムにおいて、コントローラ8の端末情報テーブル60には、予めシステム管理者によって固定IP電話端末9のエントリが登録されているものとする。このエントリは図11c-621に示す通りのものであり、MACアドレスはmac2であり、SIP URIはuserB@abc.comである。REGISTER送信機能を持つ固定端末であるので、Pフラグ、Fフラグ共に立っている。
この状態で、固定IP電話端末9の電源を入れたとする(図12-491)。起動後、固定IP電話端末9は、DHCP DISCOVERを送信する(図12-492)。これを受信したDHCPサーバ2aは、リースするアドレスをip5とし、リース期間問合せメッセージをコントローラ8宛に送信する(図6b-312)(図12-493)。このパケットのMACアドレスフィールド(図9b-214)にはmac2が、IPアドレスフィールド(図9b-215)にはip5が格納されている。これを受信したコントローラ8は、端末情報テーブル60のエントリ(図11c-621)を参照しFフラグが立っている事を確認するので、リース期間としては長いリース期間を選択し、リース期間応答メッセージをDHCPサーバ2a宛に送信する(図12-494)。尚、同メッセージのリース期間フィールド(図9c-226)には、先程選択した長いリース期間が格納されている。これを受信したDHCPサーバ2aは引き続きDHCP処理を行い(図12-495〜497)、固定IP電話端末9にはip5が長いリース期間でリースされる。この後、無線IP電話における実施例と全く同手順で、REGISTER処理と端末情報メッセージの送信が行われる(図12-498〜500)。
この後、時間が経過して固定IP電話端末9が現在リースを受けているIPアドレスip5のリース期間の延長手続きを行う時間に到ったとする。延長処理を行う為に、固定IP電話端末9はDHCP REQUESTをDHCPサーバ2a宛に送信する(図12-501)。これを受信したDHCPサーバ2aは、前記と同様にコントローラ8にリース期間問合せメッセージを送信し(図12-502)、コントローラ8はエントリ(図11c-621)を参照する事で、長いリース期間を設定し、リース期間応答メッセージを送信する(図12-503)。これを受信したDHCPサーバ2aはDHCP ACKを固定IP電話端末9に送信し、この結果リース期間の延長が完了し、そのリース期間は再び長いリース期間となる(図12-504)。
本実施例によると、固定IP電話端末に対しては、IPアドレスのリースにおいて、長いリース期間が設定されるので、リース期間延長手続きに伴うトラフィック量とサーバ負荷の増加を軽減できる。
実施例4として、無線IP電話端末が図2に示した企業内に存在するサブネットから外部のサブネットに移動した時の、本発明における動作を説明する。ここでは、サブネット11cにいる無線IP電話端末4が外部サブネット12に移動する際の動作を図13のシーケンスを用いて示す。ここで、外部サブネットに対してアドレスのリースを提供している外部DHCPサーバ6は通常の(RFC2131に準拠した)DHCPサーバであり、本発明独特な機能追加等は施されていない。
最初、無線IP電話端末4はサブネット11cにあり、DHCPサーバ2bからのアドレスリースを受け、既にSIPサーバ1へのREGISTERメッセージ送信も完了しているものとする。DHCPサーバ2bからリースされたIPアドレスをip3であるとすると、この時点でのコントローラ8の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図11d-631に示す様になっている。
この後ユーザが移動し、無線IP電話端末4が外部サブネット12の場所に移動したとする(図13-521)。この直後、無線IP電話端末4は、外部アクセスポイント7とアソシエーションを確立し(図13-522)、DHCP DISCOVERを送信する(図13-523)。これを受信した外部DHCPサーバ6は、通常のDHCPサーバであるので、引き続き、無線IP電話端末4との間でDHCP OFFER(図13-524)、DHCP REQUEST(図13-525)、DHCP ACK(図13-526)を交換する事でIPアドレスをリースする。この時のリース期間は、この外部サブネットを提供するシステム管理者のポリシーによって決定される。今、外部DHCPサーバ6がリースしたIPアドレスはip4であったとする。
DHCP ACKを受信した無線IP電話端末4は、REGISTERメッセージをSIPサーバ1に送信し(図14-527)、SIPサーバ1はこれを受信したら200 OKメッセージを送信する(図14-528)。さらにこの時、SIPサーバ1は、コントローラ8宛に端末情報メッセージを送信する(図14-529)。本メッセージのSIP URIフィールド(図9a-203)にはuserA@abc.comが、コンタクトIPアドレスフィールド(図9a-204)にはip4が、フラグフィールド(図9a-205)にはPフラグがそれぞれ格納されている。
これを受信したコントローラ8はDHCPサーバ2b宛に(つまり宛先IPアドレスをdhcp2として)、リリース要求メッセージを送信する(図14-530)。同メッセージのMACアドレスフィールド(図9d-234)にはmac1が、IPアドレスフィールド(図9d-235)にはip3が格納されている。さらに、コントローラは端末情報テーブル60におけるエントリ図11d-631に対して、IPアドレスフィールド(図4c-62)にip4を設定し、DHCPサーバフィールド(図4c-64)の値をクリアする。この時点で、コントローラ8の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図11d-632に示す様になる。コントローラ8が送信したリリース要求メッセージを受信したDHCPサーバ2bは、ip3をリリースし再利用可能な状態にする。
以上の様に、無線IP電話端末4が、本発明が適用されてない外部サブネットに移動した場合であっても、本発明が適用された無線IP電話システム内で不要となったIPアドレスはリリースされ、実施例1と同様の効果が実現できる。
前記実施例においては、IP電話端末の状態を通知する為に端末情報メッセージをコントローラに送信する役割はSIPサーバが担っていたが、この役割をプレゼンスサーバが担う事も可能である。本実施例ではこの事について述べる。
例えば、プレゼンスサーバが、IP電話端末等の位置情報を把握する為に、IP電話端末のSIP URIとIPアドレスの対応の変化を検知できるものとする。この関係は、SIPサーバがIP電話端末からのREGISTERメッセージを受信した時にプレゼンスサーバに通知する事で更新される。あるいは、IP電話端末がプレゼンティティ(プレゼンス情報を提供するクライアント)の機能を備えているのならば、IP電話端末がプレゼンスサーバにPUBLISHメッセージを送信する事で更新する事もできる。プレゼンスサーバは前記のいずれかの方法で、各IP電話端末の現在のIPアドレスの更新を確認したら、図9aに示した端末情報メッセージをコントローラ宛に送信する。コントローラは、この端末情報メッセージを受信したら、前記実施例と全く同様に図8のフローチャートに示す動作を行い、コントローラが持つ端末情報テーブルを更新したり、DHCPサーバにリリース要求を送信する。以上の様に、プレゼンスサーバが端末情報メッセージをコントローラに送信する事でも本発明の効果を実現する事ができる。
また、プレゼンスサーバがスケジューラのようなアプリケーションと連携して、ユーザのIP電話端末にIPアドレスをリースする際のリース期間を提案する事も可能である。例えば、スケジューラにユーザAが会議室を2時間利用する事が登録されていたとする。この時、ユーザAの端末に関する端末情報メッセージをコントローラに送信する際に、この端末に対するリース時間を2時間にするよう指定するオプションを含めて送信する。これを受信したコントローラはDHCPサーバからのリース期間問合せメッセージに対して、リース期間を2時間に設定してリース応答メッセージを送信する。これによって、各ユーザのスケジュールに合わせた効率的なIPアドレスリースが可能となる。
実施例6として、複数の異なる無線IP電話端末が同一のSIP URIを持ちうる環境で、本発明を適用する際に、実施例1に対して必要となる変更点について述べる。
本実施例においては、コントローラ8は図4dに示す端末情報テーブル60を持つ。図4cで示したものに加え、新IPアドレスフィールド(図4d-67)が追加されている。また、コントローラ8は、図8-382の工程において、SIP URIに加え、「新IPアドレスフィールド(図4d-67)=コンタクトIPアドレスフィールド(図9a-204)」という条件で、端末情報テーブル60の検索を行う。
一方、DHCPサーバは、図7-354の工程において、新DHCPサーバフィールド(図4d-65)の更新に加え、新IPアドレスフィールドの(図4d-67)の更新も行う。具体的には、リース期間問合せメッセージのIPアドレスフィールド(図9b-215)の値を新IPアドレスフィールド(図4d-67)にコピーする。
以上の変更を施すことで、同一のSIP URIを持つ無線IP電話端末が複数存在しても、新IPアドレスフィールド(図4d-67)を参照する事により、該当する無線IP電話端末を一意に識別する事が可能になる。従って、実施例1と同様に、適切なIPアドレスリース期間の設定や、不要となったIPアドレスのリリースが可能となる。
実施例7として、無線IP電話端末がMobile IPのMN(Mobile Node)の機能を用いてサブネット間のハンドオフを実現している時の動作を示す。図14は、本実施例におけるネットワーク構成と、無線IP電話端末がサブネット間の移動を行う際のパケットのシーケンスを示したものである。図14のネットワーク構成について、図2のネットワーク構成との差分を説明する。
基幹ネットワーク10内には、HA15(Home Agent)があり、HA15が各無線IP電話端末に恒久的に割り当てられているIPアドレスであるHoA(Home Address)と、その無線IP電話端末が移動先のサブネットで一時的にリースを受けているIPアドレスであるCoA(Care Of Address)との対応を管理している。また、コントローラ16の動作は、図2におけるコントローラ8と同一とほぼ同様である。ただし、コントローラ16が所持する端末情報テーブル60は、図15aに示す通りである。MACアドレスフィールド(図15a-71)、IPアドレスフィールド(図15a-72)、DHCPサーバフィールド(図15a-74)、新DHCPサーバフィールド(図15a-75)、フラグフィールド(図15a-76)は図4cに示すものと全く同じであるが、SIP URIフィールド(図4c-63)ではなくHoAフィールド(図15a-73)が存在する。また、HA15がコントローラ16に送信する端末情報メッセージを示したものが図15cである。本メッセージは、送信元IPアドレスフィールド(図15c-241)、宛先IPアドレスフィールド(図15c-242)、HoAフィールド(図15c-243)、CoAフィールド(図15c-244)、フラグフィールド(図15c-245)からなる。また、この端末情報メッセージを受信した際のコントローラ16の動作は図8と同じである(ただし、図8-382,394にあるSIP URIという表記はHoAに置き換える。)。また、無線IP電話端末4にはMNの機能が搭載されている。それ以外は、図2に示したものと全く同じである。
次に、以上の説明を踏まえて、図14の無線IP電話システムにおいて、無線IP電話端末がサブネット11aで起動され、サブネット11bに移動する際の動作の一例を示す。ただし本実施例においては、コントローラ16の端末情報テーブル60には、予めシステム管理者によって無線IP電話端末4のエントリが登録されているものとする。このエントリは図15b-731に示す通りのものであり、MACアドレスはmac1であり、HoAはhoa1である。MN機能を持つ移動端末であるので、Pフラグは立ち、Fフラグは立っていない。
まずユーザがサブネット11aにおいて、無線IP電話端末4の電源を入れたとする。この直後、無線IP電話端末4は、アクセスポイント5aとアソシエーションを確立し、DHCP DISCOVERを送信する(図14-701)。これを受信したDHCPサーバ2aは、リースするアドレスをip6とし、リース期間問合せメッセージをコントローラ16宛に送信し、これを受信したコントローラ16は、図15c-731に示すエントリに対して、新DHCPサーバフィールド(図15b-75)にDHCPサーバ2aのアドレス(dhcp1)を格納する。さらに、フラグフィールド(図15b-76)を確認しPフラグが立っているので、長いリース期間を選択し、リース期間応答メッセージを送信する(図14-702)。
このリース期間応答メッセージを受信したDHCPサーバ2aは、無線IP電話端末4にDHCP OFFERを送信し(図14-703)、リースするIPアドレス等とそのリース期間を通知する。このリース期間はコントローラ16によって指定された長いリース期間となっている。これを受信した無線IP電話端末4は、そのアドレスのリースを要求するためにDHCP REQUESTを送信し、DHCPサーバ2aはそれに応答しDHCP ACKを送信する(図14-704)。これを受信した無線IP電話端末4は登録要求メッセージをHA15に送信する言で、自身のHoAであるhoa1と現在のCoAであるip6の対応を登録する(図14-705)。さらにこの時、HA15は、コントローラ16宛に端末情報メッセージを送信する(図14-706)。本メッセージのHoAフィールド(図15c-243)にはhoa1が、CoAフィールド(図15c-244)にはip6がそれぞれ格納されている。
これを受信したコントローラ16は、端末情報テーブル60における対象エントリのIPアドレスフィールド(図15a-72)にip6を設定し、DHCPサーバフィールド(図15a -74)にdhcp1を格納し、新DHCPサーバフィールド(図15a -75)の値をクリアする。この時点で、コントローラ16の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図15b-732に示す様になる。
この後ユーザが移動し、無線IP電話端末4がサブネット11bの場所に移動したとする(図14-707)。この直後、無線IP電話端末4は、アクセスポイント5bとアソシエーションを確立し、DHCP DISCOVERを送信する(図14-708)。これを受信したDHCPサーバ2bは、リースするアドレスをip7とし、リース期間問合せメッセージをコントローラ16宛に送信し、これを受信したコントローラ16は、前記と全く同様に動作を行い、長いリース期間を選択し、リース期間応答メッセージをDHCPサーバ2b宛に送信する(図14-709)。尚、同メッセージのリース期間フィールド(図9c-226)には、先程選択した長いリース期間が格納されている。この時点で、コントローラ16の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図15b-733に示す様になる。
このリース期間応答メッセージを受信したDHCPサーバ2bは、無線IP電話端末4にDHCP OFFERを送信し(図14-710)、リースするIPアドレス等とそのリース期間を通知する。このリース期間はコントローラ16によって指定された長いリース期間となっている。これを受信した無線IP電話端末4は、DHCP REQUESTを送信し、DHCPサーバ2aはそれに応答しDHCP ACKを送信する(図14-711)。これを受信した無線IP電話端末4は、登録要求メッセージをHA15に送信し(図14-712)、hoa1とip7の対応を登録する。さらにこの時、HA15は、コントローラ16宛に端末情報メッセージを送信する(図14-713)。本メッセージのHoAフィールド(図15c-243)にはhoa1が、CoAフィールド(図15c-244)にはip7がそれぞれ格納されている。
これを受信したコントローラ16はDHCPサーバ2a宛に、リリース要求メッセージを送信する(図14-714)。同メッセージのMACアドレスフィールド(図9d-234)にはmac1が、IPアドレスフィールド(図9d-235)にはip6が格納されている。さらに、コントローラは端末情報テーブル60におけるエントリ(図15b-733)に対して前記と同様に更新を行い、その結果、コントローラ16の端末情報テーブル60における無線IP電話端末4に対するエントリは図15b-734に示す様になる。コントローラ16が送信したリリース要求メッセージを受信したDHCPサーバ2aは、ip6をリリースし再利用可能な状態にする。
以上の様に、Mobile IPを用いた無線IP電話システムにおいても前記実施例1と同様の効果を得る事ができる。
前記の通り、無線IP電話システムをはじめ、移動端末が存在するネットワークシステムにおけるIPアドレスの有効利用方式として適用可能である。
本発明が前提としている従来の無線IP電話システムのネットワーク構成である。 本発明を適用した無線IP電話システムのネットワーク構成である。 本発明におけるSIPサーバのブロック図である。 本発明におけるコントローラのブロック図である。 本発明におけるDHCPサーバのブロック図である。 本発明におけるSIP処理のフローチャート(6a)と、DHCPサーバ処理のフローチャート(6b,c)である。 本発明におけるコントローラが、DHCPサーバからリース期間の問合せを受けた時の動作のフローチャートである。 本発明におけるコントローラがSIPサーバから、SIP端末に関する情報の通知を受けた時のフローチャートである。 本発明で新たに追加したパケットのパケットフォーマットの図である。 無線IP電話端末がサブネットを跨いで移動を行なう時のシーケンス図である。 端末情報テーブルのエントリの変化を示した図である。 固定IP電話端末がIPアドレスのリースを受け、その後リース期間延長処理を行なう時のシーケンス図である。 無線IP電話端末が外部サブネットへ移動を行なう時のシーケンス図である。 Mobile IPを用いた無線IP電話システムのネットワーク構成である。 Mobile IPを用いたシステムでの端末情報テーブルと、端末情報メッセージを示した図である。
符号の説明
1:SIPサーバ
2a,2b,6:DHCPサーバ
4:無線IP電話端末
5a,5b,5c,7:無線アクセスポイント
8,16:コントローラ
9:固定IP電話端末
10:基幹ネットワーク
11a,11b,11c,12:サブネットワーク
15:HA(Home Agent)。

Claims (6)

  1. 複数のサブネットからなるネットワークに接続された無線IP電話システムであって、
    互いに接続された、
    呼制御サーバと、
    移動体端末と、
    該移動体端末にアドレスをリースするアドレスリースサーバと、
    該移動体端末の種別情報または移動通知機能有無の情報のうち少なくともいずれか一つと、該リースされたアドレスと、該アドレスリースサーバの識別情報とを保持するコントローラとを備えた
    無線IP電話システム。
  2. 請求項1記載の無線IP電話システムにおいて、前記コントローラが保持する情報をシステム管理者が手動で設定することを特徴とする無線IP電話システム。
  3. 請求項1記載の無線IP電話システムにおいて、前記コントローラが保持する情報を、前記呼制御サーバと前記アドレスリースサーバと前記コントローラが動的に設定することを特徴とする無線IP電話システム。
  4. 請求項2または3に記載の無線IP電話システムにおいて、前記移動体端末にアドレスをリースする際に、前記コントローラが保持する前記移動体端末の情報に基づき、移動体端末ごとに適したアドレスの有効期間を設定することを特徴とする無線IP電話システム。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載の無線IP電話システムにおいて、前記移動体端末がリースを受けていたアドレスが不要になった際は、その旨を前記コントローラが検知することを特徴とする無線IP電話システム。
  6. 請求項5記載の無線IP電話システムにおいて、前記コントローラは、前記移動体端末がリースを受けていたアドレスが不要になったことを検知すると、前記アドレスリースサーバに対し、前記アドレスのリリースを要求することを特徴とする無線IP電話システム。
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