JP2004007073A - 無線通信におけるハンドオーバ方法、および無線通信装置 - Google Patents

無線通信におけるハンドオーバ方法、および無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】LANに接続されたホストとアクセスホ゜イントを介してハ゜ケット通信しているクライアントがハント゛オーハ゛した場合に、ホストから送信されるハ゜ケットをハント゛オーハ゛後のアクセスホ゜イントへ確実に送信すること。
【解決手段】本発明の無線通信におけるハント゛オーハ゛方法によれば、アクセスホ゜イントAP、ホストHTを含むネットワーク機器が接続されたLAN10に接続され、LAN10を介してネットワーク機器とテ゛ータ通信すると共に、接続要求したクライアントCLと無線テ゛ータ通信することによって、ネットワーク機器とクライアントCLとのテ゛ータ通信を仲介するアクセスホ゜イントAPに適用されるハント゛オーハ゛方法であって、アクセスホ゜イントAP(#1)がクライアントCLから接続要求を受けると、クライアントCLに対してアクセスホ゜イントAP(#1)との無線データ通信を許可し、IPアト゛レスIP_ADDRをクライアントCLに割り当て、アクセスホ゜イントAP(#1)の識別情報であるハート゛ウェアアト゛レスHW_ADDR1と、IPアト゛レスIP_ADDRとを含むARPハ゜ケットをネットワーク機器側に送信する。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばBluetooth等の無線通信システムを用いたLAN等の通信ネットワークにおいて、移動可能なノードであるクライアント端末等が、アクセス中のアクセスポイントとの通信を継続できなくなって別のアクセスポイントへアクセスした場合であっても、途絶えることなく通信を継続する無線通信におけるハンドオーバ方法、および無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の無線通信装置(以下、「アクセスポイント」と称する)とサーバー、外部ゲートウェイ等の機器がブロードキャスト型データリンクで接続されたネットワーク(以下、「上流LAN」と称する)を含む無線IP通信システムにおいて、アクセスポイントに無線で接続している無線通信端末(以下、「クライアント」と称する)が移動することによってアクセスポイント間のハンドオーバが発生したとき、通信中であったクライアントが、通信セッションを継続するために、ハンドオーバ発生前の状態と同じIPアドレスを獲得する。
【0003】
例えば図6(a)および図6(b)に示すように、クライアントCLは、移動に伴って通信状態の悪くなったアクセスポイントAP(#1)から、より通信状態の良いアクセスポイントAP(#2)へと接続を切替えることを試みる。このとき、アクセスポイントAP(#1)を経由して行なっていたホストHTとの通信セッションを継続するために、クライアントCLはアクセスポイントAP(#1)経由での通信時におけるIPアドレスIP_ADDRと同一のIPアドレスIP_ADDRをアクセスポイントAP(#2)より獲得する。
【0004】
しかし、このとき通信中であったホストHTは、クライアントCLに割り当てられているIPアドレスIP_ADDRに対するハードウェアアドレスとして、アクセスポイントAP(#1)のハードウェアアドレスHW_ADDR1をARPキャッシュテーブルCTに保持したままである。
【0005】
ホストHTは、クライアントCLへIPパケットを送出するためにデータリンク層でIPアドレスIP_ADDRに対するアドレス解決をするとき、ARPキャッシュテーブルCTを参照してハードウェアアドレスHW_ADDR1を選択してしまい、アクセスポイントAP(#1)に対してIPパケットを送信する。アクセスポイントAP(#1)はすでにIPアドレスIP_ADDRに対応するインターフェースを保持していないため、受信したIPパケットは破棄されてしまい、IPパケットはクライアントCLまで到達しない。この状態はホストHTが管理しているIPアドレスIP_ADDRに対応するARPキャッシュエントリの保守時間が切れるまで続き、その間クライアントCLとホストHT間での通信は途切れてしまう。
【0006】
このため、クライアントCLがハンドオーバを行なったときに、上流LAN10に接続されたホストHTが保持しているARPキャッシュテーブルCT内のARPキャッシュエントリを解放していないために、ホストHTがクライアントCLヘのIPパケット送信時に、誤ったARPキャッシュエントリを参照し、新しいアクセスポイントであるアクセスポイントAP(#2)のハードウェアアドレスHW_ADDR2に対してIPパケットが配送されず、古いアクセスポイントであるアクセスポイントAP(#1)のハードウェアアドレスHW_ADDR1に対してIPパケットが誤配送されてしまう。
【0007】
これを解決するために、Internet RFC 1868では、ARPキャッシュを無効化する手順であるUNARPが定義されている。UNARPとは、ダイヤルアップ接続環境においてアクセスポイントAPがクライアントCLとの回線が切断されたとき、上流LAN10に接続された機器であるホストHTのARPキャッシュを無効化するために、上流LAN10に向けてブロードキャストで送信する特殊な形式のARP応答パケットである。上流LAN10に接続された機器であるホストHTでは、UNARPが解読されてARPキャッシュテーブルCTから該当するARPキャッシュエントリが無効化される。
【0008】
すなわち、図6の場合にあてはめると、クライアントCLがハンドオーバした直後にアクセスポイントAP(#1)が上流LAN10へ向けてUNARPを送信することで、ホストHTのARPキャッシュエントリは無効化される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の無線通信装置およびこの無線通信装置において行われるハンドオーバ方法では、以下のような問題がある。
【0010】
すなわち、上述したようなUNARPを使用する場合、UNARPを送信するアクセスポイントAPの実装が必要になる他に、UNARPを受信する上流LAN10に接続された全ての機器がUNARPを理解できるように実装している必要がある。また、ハンドオーバによってアクセスポイントがアクセスポイントAP(#1)からアクセスポイントAP(#2)に切り替わるとき、上流LAN10に接続された機器であるホストHTがクライアントCLとの通信を再開するためには以下の手順が必要となる。
【0011】
(1)アクセスポイントAP(#1)からのブロードキャストによるUNARPパケットの送信。
(2)ホストHTからのブロードキャストによるARP要求パケットの送信。
(3)アクセスポイントAP(#2)からのユニキャストによるARP応答パケットの送信。
【0012】
このように1つのARPキャッシュエントリを更新するために少なくとも3つのARPパケットの送受信が必要となる。また、ハンドオーバが発生したとき、上流LAN10に接続されたARPキャッシュエントリの更新が必要な機器は、それぞれ上記(2)の処理と、上記(3)の処理とを行なう必要があり、機器の台数の増加に伴ってARPキャッシュエントリの更新に必要な上流LAN10の帯域も大きくなる。
【0013】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、上流LANに接続されたホストと、アクセスポイントを介してパケット通信しているクライアントがハンドオーバした場合に、ホストから送信されるパケットを、上流LANの帯域を大きくすることなく、ハンドオーバ前のアクセスポイントへ誤送信されることを阻止し、ハンドオーバ後のアクセスポイントへ確実に送信することが可能な無線通信におけるハンドオーバ方法、および無線通信装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0015】
すなわち、請求項1の発明では、複数の無線通信装置を含むネットワーク機器が接続された通信ネットワークに接続され、通信ネットワークを介してネットワーク機器とデータ通信を行うとともに、接続要求してきた無線通信端末と無線によるデータ通信を行うことによって、ネットワーク機器と無線通信端末との間のデータ通信を仲介する無線通信装置に適用されるハンドオーバ方法であって、複数の無線通信装置のうちの任意の無縁通信装置である第1の無線通信装置が無線通信端末から接続要求を受けると、無線通信端末に対して自己との無線によるデータ通信を許可し、第1の無線通信装置がこの無線通信端末を認識するための情報であるネットワークアドレスを無線通信端末に対して割り当てる。
【0016】
そして、少なくとも、第1の無線通信装置の識別情報であるハードウェアアドレスと、割り当てられたネットワークアドレスとを含むARPパケットを第1の無線通信装置から第1の無線通信装置以外のネットワーク機器に送信し、各ネットワーク機器が通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信装置のハードウェアアドレスと、このハードウェアアドレスに対応する無線通信装置によって、この無線通信装置に接続要求してきた無線通信端末に対して割り当てられたネットワークアドレスとを記憶しているデータベースを備えている各ネットワーク機器に対して、データベースに記憶されているハードウェアアドレスおよびネットワークアドレスを、送信されたARPパケットに含まれるハードウェアアドレスおよびネットワークアドレスに更新させる。
【0017】
これによって、第1の無線通信装置とデータ通信を行っている無線通信端末がハンドオーバして、複数の無線通信装置のうちの第1の無線通信装置以外の任意の無線通信装置である第2の無線通信装置に接続要求した場合には、第2の無線通信装置は、この無線通信端末に対して自己との無線によるデータ通信を許可し、自己に備えられているデータベースに記憶されたこの無線通信端末が第1の無線通信装置から割り当てられたネットワークアドレスをこの無線通信端末に対して割り当てる。
【0018】
このようにして、ハンドオーバ前に第1の無線通信装置を介してこの無線通信端末とデータ通信を行っていたネットワーク機器が、ハンドオーバ後に第2の無線通信装置を介してこの無線通信端末とデータ通信を行うことを可能となる。
【0019】
請求項2の発明では、自己以外の無線通信装置を含むネットワーク機器が接続された通信ネットワークに接続され、通信ネットワークを介してネットワーク機器とデータ通信を行うとともに、接続要求してきた無線通信端末と無線によるデータ通信を行うことによって、ネットワーク機器と無線通信端末との間のデータ通信を仲介する無線通信装置であって、割当手段と、更新手段と、再割当手段とを備えている。
【0020】
割当手段は、無線通信端末から接続要求を受けると、無線通信端末に対して自己との無線によるデータ通信を許可し、自己がこの無線通信端末を認識するための情報であるネットワークアドレスを無線通信端末に対して割り当てる。
【0021】
更新手段は、少なくとも、自己の識別情報であるハードウェアアドレスと、無線通信端末に対して割り当てられたネットワークアドレスとを含むARPパケットを自己以外のネットワーク機器側に送信することによって、自己以外のネットワーク機器が通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信装置のハードウェアアドレスと、このハードウェアアドレスに対応する無線通信装置とデータ通信を行う無線通信端末のネットワークアドレスとを記憶しているデータベースを備えている各ネットワーク機器に対して、データベースに記憶されているハードウェアアドレスおよびネットワークアドレスを、送信されたARPパケットに含まれるハードウェアアドレスおよびネットワークアドレスに更新させる。
【0022】
再割当手段は、自己以外の無線通信装置とデータ通信を行っている無線通信端末がハンドオーバして自己に接続要求した場合には、この無線通信端末に対して自己との無線によるデータ通信を許可し、自己に備えられているデータベースに記憶されたこの無線通信端末が自己以外の無線通信装置から割り当てられたネットワークアドレスを無線通信端末に対して割り当てる。
【0023】
その結果、ハンドオーバ前に自己以外の無線通信装置を介してこの無線通信端末とデータ通信を行っていたネットワーク機器が、ハンドオーバ後に自己を介してこの無線通信端末とデータ通信を行うことが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0025】
なお、以下の実施の形態の説明に用いる図中の符号は、図6と同一部分については同一符号を付して示すことにする。
【0026】
本発明の実施の形態を図1から図5を用いて説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信におけるハンドオーバ方法を適用したネットワーク構成の一例を示す概念図であって、ホストHTと、アクセスポイントAP(#1)と、アクセスポイントAP(#2)とがEthernet(登録商標)等の上流LAN10を介して互いに接続した構成としている。アクセスポイントAPは、本発明における無線通信装置に相当する。このアクセスポイントAP(#1)はハードウェアアドレスHW_ADDR1を、アクセスポイントAP(#2)はハードウェアアドレスHW_ADDR2をそれぞれ持つ。なお、図1では、アクセスポイントAPとしてアクセスポイントAP(#1)と、アクセスポイントAP(#2)との2つを備えているが、勿論これは一例であって、上流LAN10に3つ以上のアクセスポイントAPが接続されていても良い。
【0028】
これらアクセスポイントAPは、クライアントCLと無線によって接続されるようにしている。クライアントCLのアクセスポイントAPへの無線接続開始時における処理について、図2を用いて以下に述べる。
【0029】
[1]クライアントの無線接続開始時における処理
クライアントCLは、上流LAN10に接続されたホストHTと通信する場合には、通信状態の良いアクセスポイントAP(ここでは、仮にアクセスポイントAP(#1)とする)に対して、図2中の(1)に示すように接続要求する。
【0030】
アクセスポイントAP(#1)とのネゴシエーションの結果、図2中の(2)に示すように、接続応答として、クライアントCLにはIPアドレスIP_ADDRが割り当てられる。このとき、アクセスポイントAP(#1)は、図2中の(3)に示すように、上流LAN10へ向けてARPパケット(以下、「ARPPKT」と称する)を送信する。
【0031】
図3は、このようなARPPKTに含まれるデータ項目の典型例を示すものであって、ハードウェアタイプa、プロトコルタイプb、ハードウェアアドレス長c、プロトコルアドレス長d、オペレーションコードe、発信ハードウェアアドレスf、発信プロトコルアドレスg、目的ハードウェアアドレスh、目的プロトコルアドレスiからなる。
【0032】
図3に示す例では、ハードウェアタイプaとして0x0001(Ethernet(登録商標))、プロトコルタイプbとして0x0800(Ipv4)、ハードウェアアドレス長cとして0x6、プロトコルアドレス長dとして0x4、オペレーションコードeとして0x0001(要求)または0x0002(応答)、発信ハードウェアアドレスfとして送信アクセスポイントAPのハードウェアアドレス、発信プロトコルアドレスgとして送信アクセスポイントAP(#1)のプロトコルアドレスIP_ADDR、目的ハードウェアアドレスhとして送信ハードウェア(例えば、ホストHT)のハードウェアアドレス、目的プロトコルアドレスiとして送信するハードウェアのプロトコルアドレスIP_ADDRをそれぞれ設定している。なお、図3に示すようなARPPKTに含まれる各データ項目については、例えば「詳解TCP/IP vol.1プロトコル」(W.リチャード・スティーヴンス著、株式会社ピアソン・エジュケーション発行)に詳しい。
【0033】
アクセスポイントAP(#1)は上流LAN10へ向けてこのようなARPPKTを送信すると、ARPPKTを受信するホストHT、およびアクセスポイントAP(#2)は、それぞれのARPキャッシュテーブルCT中にプロトコルアドレスIP_ADDRに対応するARPキャッシュエントリを持たないため、図4に示すのフローチャートにおいて以下のように動作する。
【0034】
すなわち、この場合、指定されたハードウェアタイプとして0x0001(Ethernet(登録商標))を持っており(S1:Yes)、指定されたプロトコルタイプとして0x0800(Ipv4)を使用しており(S2:Yes)、発信プロトコルアドレスIP_ADDRがARPキャッシュテーブルCT内に存在せず(S3:No)、目的プロトコルアドレスiは自分自身ではない(S5:No)ので、ステップS6以降の処理は行われず、ARPPKTは、受信したホストHTおよびアクセスポイントAP(#2)のARPキャッシュテーブルCTの内容を何ら変更しない。
【0035】
なお、ステップS1で、指定されたハードウェアタイプを持っていない場合(S1:No)、ステップS2で、指定されたプロトコルタイプを使用していない場合(S2:No)には、処理を終了する。
【0036】
また、ステップS5で目的プロトコルアドレスiは自分自身である場合(S5:Yes)であって、発信プロトコルアドレスIP_ADDRがARPキャッシュテーブルCT内に存在しない場合(S3:No)には、ステップS6がYesとなり、発信プロトコルアドレスgと、発信ハードウェアアドレスfとで新規にARPキャッシュエントリを作成して(S7)、後述するステップS8以降の処理に進む。一方、ステップS5で目的プロトコルアドレスiは自分自身である場合(S5:Yes)であって、発信プロトコルアドレスIP_ADDRがARPキャッシュテーブルCT内に存在する場合(S3:Yes)にもまた、後述するステップS8以降の処理に進む。
【0037】
ステップS8以降の処理では、オペレーションコードeが「要求」である場合(S8:Yes)には、発信アドレスと目的アドレスとを入れ替えて発信ハードウェアアドレスfを設定すると共に、オペレーションコードeを「応答」に設定し(S9)、ARP応答パケットを送信する(S10)。一方、オペレーションコードeが「要求」ではない場合(S8:No)には、処理を終了する。
【0038】
アクセスポイントAP(#1)は、上流LAN10へ向けたARPPKTのブロードキャスト送信を数回繰り返す。これによって、ARPPKTを確実に送信するようにしている。
【0039】
その後、クライアントCLとホストHTとは通信を開始するために、アクセスポイントAP(#1)とホストHTとの間で、一方から他方のIPアドレスに対するARP要求/応答パケットを送受信する。このとき、IPアドレスIP_ADDRに対するハードウェアアドレスとしてアクセスポイントAP(#1)はプロキシARP機能によりハードウェアアドレスHW_ADDR1を返信するため、ホストHTのARPキャッシュテーブルCT(HT)には、IPアドレスIP_ADDRに対応するARPキャッシュエントリとして、ハードウェアアドレスHW_ADDR1を記録する。
【0040】
次に、クライアントCLがアクセスポイントAP(#1)からアクセスポイントAP(#2)へハンドオーバする場合における処理について、図5を用いて以下に述べる。
【0041】
[2]ハンドオーバ発生時
クライアントCLが移動するとアクセスポイントAP(#1)との通信状態が悪くなり、図5中の(1)に示すように、クライアントCLはより通信状態の良いアクセスポイントAP(#2)との接続を試みる。すると、図5中の(2)に示すように、クライアントCLは、アクセスポイントAP(#2)とのネゴシエーションの結果、ホストHTとの通信セッションを維持するためにハンドオーバ発生前と同じIPアドレスIP_ADDRを獲得する。
【0042】
このとき、図5中の(3)に示すように、アクセスポイントAP(#2)は上流LAN10へ向けてARPPKTをブロードキャストで数回送信する。このARPPKTを受信したホストHTは、ARPキャッシュテーブルCT(HT)中にIPアドレスIP_ADDRに対応するARPキャッシュエントリとしてハードウェアアドレスHW_ADDR1を保持しているために、図4に示すフローチャートにおいて以下に示すように動作する。
【0043】
すなわち、この場合、指定されたハードウェアタイプとして0x0001(Ethernet(登録商標))を持っており(S1:Yes)、指定されたプロトコルタイプとして0x0800(Ipv4)を使用しており(S2:Yes)、発信プロトコルアドレスIP_ADDRがARPキャッシュテーブルCT内に存在する(S3:Yes)ので、ARPキャッシュエントリを発信ハードウェアアドレスHW_ADDR2に更新する(S4)。そして、目的プロトコルアドレスiは自分自身ではない(S5:No)ので、ステップS6以降の処理は行わない。
【0044】
このようにして、図5中の(4)に示すように、ホストHTのARPキャッシュテーブルCT(HT)中のIPアドレスIP_ADDRに対応するARPキャッシュエントリとしてハードウェアアドレスHW_ADDR2を記録する。
【0045】
また、ARPPKTを受信したアクセスポイントAP(#1)は、ARPキャッシュテーブルCT(AP1)中にIPアドレスIP_ADDRに対応するARPキャッシュエントリは存在せず、またハンドオーバ発生直後に既にIPアドレスIP_ADDRに相当するネットワーク層のインターフェースを破棄しているため、上述した「[1]クライアントCLの無線接続開始時における処理」の場合と同様に動作する。
【0046】
次に、クライアントCLがアクセスポイントAPとの無線接続を切断し、切断後にアクセスポイントAPとの再接続を開始する場合における処理について以下に述べる。
【0047】
[3]無線接続を切断後の再接続開始時
クライアントCLがアクセスポイントAPとの接続を切断した後に再接続を試みた場合、接続要求を受けたアクセスポイントAPは、上述した「[1]クライアントの無線接続開始時における処理」の場合と同様に上流LAN10へ向けてARPPKTをブロードキャストで数回送信する。
【0048】
このARPPKTを受信した機器(例えば、ホストHT)は、自己のARPキャッシュテーブルCT中に発信プロトコルアドレスgに対応するARPキャッシュエントリが存在すれば、上述した「[2]ハンドオーバ発生時」の場合と同様に動作する。また、ARPキャッシュエントリの保守時間が切れて破棄されていた場合には、上述した「[1]クライアントの無線接続開始時における処理」の場合と同様に動作する。
【0049】
以上のように、アクセスポイントAPが送信するARPPKTを、上流LAN10に接続された全ての機器(例えば、ホストHT、他のアクセスポイントAP)が受信することによって、各機器が備えているARPキャッシュテーブルCT内において、IPアドレスに対する各機器のARPキャッシュエントリは更新されるようにしている。つまり、アクセスポイントAPがクライアントCLの状態に関わらず、クライアントCLの接続要求に対する応答が完了した直後にARPPKTを上流LAN10へ送信すると、上流LAN10に接続された全ての機器はARPPKTを受信する。これによって、各機器は特別な実装を必要とせずに常に正しいARPキャッシュテーブルCTを維持するようになり、誤ったARPキャッシュエントリを参照してIPパケットを誤送信することを阻止できるようになる。
【0050】
なお、本発明の実施の形態では、ブロードキャスト型データリンクとしてEthernet(登録商標)を想定して説明しているが、本発明はEthernet(登録商標)に限らず、ネットワーク層のアドレスとデータリンク層のアドレスとの変換にARPを使用しているブロードキャスト型データリンクにも適用することが可能である。また、無線IP通信システムにおけるハンドオーバ発生時に限らず、ブロードキャスト型データリンクに接続された機器の新しいハードウェアアドレスを通知する方法として適用することも可能である。
【0051】
本発明の実施の形態に係る無線通信におけるハンドオーバ方法は、上述したように構成しているので、本発明における無線通信装置であるアクセスポイントAPは、クライアントCLからの接続要求を受け、接続応答を完了した直後に、発信プロトコルアドレスg、および目的プロトコルアドレスiにクライアントCLに割り当てたIPアドレス、発信ハードウェアアドレスfを記述したARPパケットを上流LAN10に向けてブロードキャストで送信することができる。
【0052】
このARPパケットを受信した上流LAN10に接続している全機器は、自らのARPキャッシュテーブルCT中に発信プロトコルアドレスgに対応するARPキャッシュエントリが存在する場合には、受信したARPパケットに含まれる発信ハードウェアアドレスfに更新することができる。また、アクセスポイントAPは、このARPパケットを数回送信することによって、未到達を回避することができる。
【0053】
この結果、上流LAN10の帯域を大きくすることなく、上流LAN10に接続された他のアクセスポイントAPを含めた全ての機器が、特別な実装を必要とせずに常に正しいARPキャッシュテーブルCTを維持できるようになり、もって、誤ったARPキャッシュエントリの参照によるIPパケットの誤送信を回避することが可能となる。
【0054】
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、上流LANに接続されたホストと、アクセスポイントを介してパケット通信しているクライアントがハンドオーバした場合に、ホストから送信されるパケットを、上流LANの帯域を大きくすることなく、ハンドオーバ前のアクセスポイントへ誤送信されることを阻止することが可能となる。これによって、ハンドオーバ後のアクセスポイントへ確実に送信することが可能な無線通信におけるハンドオーバ方法、および無線通信装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無線通信におけるハンドオーバ方法を適用したネットワーク構成の一例を示す概念図
【図2】クライアントの無線接続開始時の動作を説明するための概念図
【図3】ARPパケットに含まれるデータ項目の典型例を示す図
【図4】本発明の実施の形態に係る無線通信におけるハンドオーバ方法の処理の流れを示すフローチャート
【図5】ハンドオーバ発生時の動作を説明するための模式図
【図6】従来技術において発生していたハンドオーバ時のIPパケット誤送信を説明するための概念図
【符号の説明】
a…ハードウェアタイプ
b…プロトコルタイプ
c…ハードウェアアドレス長
d…プロトコルアドレス長
e…オペレーションコード
f…発信ハードウェアアドレス
g…発信プロトコルアドレス
h…目的ハードウェアアドレス
i…目的プロトコルアドレス
AP…アクセスポイント
HT…ホスト
CT…ARPキャッシュテーブル
CL…クライアント
10…上流LAN

Claims (2)

  1. 複数の無線通信装置を含むネットワーク機器が接続された通信ネットワークに接続され、前記通信ネットワークを介して前記ネットワーク機器とデータ通信を行うとともに、接続要求してきた無線通信端末と無線によるデータ通信を行うことによって、前記ネットワーク機器と前記無線通信端末との間のデータ通信を仲介する前記無線通信装置に適用されるハンドオーバ方法であって、
    前記複数の無線通信装置のうちの任意の無縁通信装置である第1の無線通信装置が前記無線通信端末から接続要求を受けると、前記無線通信端末に対して自己との無線によるデータ通信を許可し、前記第1の無線通信装置がこの無線通信端末を認識するための情報であるネットワークアドレスを前記無線通信端末に対して割り当て、
    少なくとも、前記第1の無線通信装置の識別情報であるハードウェアアドレスと、前記割り当てられたネットワークアドレスとを含むARPパケットを前記第1の無線通信装置から前記第1の無線通信装置以外のネットワーク機器に送信し、
    前記各ネットワーク機器が前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信装置のハードウェアアドレスと、このハードウェアアドレスに対応する無線通信装置によって、この無線通信装置に接続要求してきた無線通信端末に対して割り当てられたネットワークアドレスとを記憶しているデータベースを備えている前記各ネットワーク機器に対して、前記データベースに記憶されている前記ハードウェアアドレスおよびネットワークアドレスを、前記送信されたARPパケットに含まれるハードウェアアドレスおよびネットワークアドレスに更新させ、
    前記第1の無線通信装置とデータ通信を行っている無線通信端末がハンドオーバして、前記複数の無線通信装置のうちの前記第1の無線通信装置以外の任意の無線通信装置である第2の無線通信装置に接続要求した場合には、前記第2の無線通信装置は、この無線通信端末に対して自己との無線によるデータ通信を許可し、自己に備えられているデータベースに記憶されたこの無線通信端末が前記第1の無線通信装置から割り当てられたネットワークアドレスをこの無線通信端末に対して割り当てることによって、ハンドオーバ前に前記第1の無線通信装置を介してこの無線通信端末とデータ通信を行っていたネットワーク機器が、ハンドオーバ後に前記第2の無線通信装置を介してこの無線通信端末とデータ通信を行うことを可能とした無線通信におけるハンドオーバ方法。
  2. 自己以外の無線通信装置を含むネットワーク機器が接続された通信ネットワークに接続され、前記通信ネットワークを介して前記ネットワーク機器とデータ通信を行うとともに、接続要求してきた無線通信端末と無線によるデータ通信を行うことによって、前記ネットワーク機器と前記無線通信端末との間のデータ通信を仲介する無線通信装置であって、
    前記無線通信端末から接続要求を受けると、前記無線通信端末に対して自己との無線によるデータ通信を許可し、自己がこの無線通信端末を認識するための情報であるネットワークアドレスを前記無線通信端末に対して割り当てる割当手段と、
    少なくとも、自己の識別情報であるハードウェアアドレスと、前記無線通信端末に対して割り当てられたネットワークアドレスとを含むARPパケットを自己以外の前記ネットワーク機器側に送信することによって、前記自己以外のネットワーク機器が前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う無線通信装置のハードウェアアドレスと、このハードウェアアドレスに対応する無線通信装置とデータ通信を行う無線通信端末のネットワークアドレスとを記憶しているデータベースを備えている前記各ネットワーク機器に対して、前記データベースに記憶されている前記ハードウェアアドレスおよびネットワークアドレスを、前記送信されたARPパケットに含まれるハードウェアアドレスおよびネットワークアドレスに更新させる更新手段と、
    前記自己以外の無線通信装置とデータ通信を行っている無線通信端末がハンドオーバして自己に接続要求した場合には、この無線通信端末に対して自己との無線によるデータ通信を許可し、自己に備えられているデータベースに記憶されたこの無線通信端末が前記自己以外の無線通信装置から割り当てられたネットワークアドレスを前記無線通信端末に対して割り当てる再割当手段と
    を備えることによって、ハンドオーバ前に前記自己以外の無線通信装置を介してこの無線通信端末とデータ通信を行っていたネットワーク機器が、ハンドオーバ後に自己を介してこの無線通信端末とデータ通信を行うことを可能とした無線通信装置。
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