JP2006332826A - 文書転送システム,文書生成装置および方法,文書受信装置および方法,文書印刷装置および方法,中継器および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 受信者側において煩わしい事前の準備を必要とせず,受信した文書を一旦印刷するものの第三者への情報の漏洩を回避し,その文書の内容は,他の都合のよいタイミングで確認することが可能な文書転送システムを提供する。
【解決手段】 送信者が設定した暗号化パスワードをカバーシートに重畳し印刷する文書生成装置110と,その文書を送信する文書送信装置120と,文書送信装置に通信網を介して接続され,文書を受信し,第三者が本文を読み取ることができないように,少なくとも受信した文書のカバーシートを印刷する文書受信装置130と,印刷されたカバーシートを読み取り,暗号化パスワードを抽出し,受信者が入力したパスワードと一致する場合,受信者が読み取り可能な状態で文書の本文を印刷する文書印刷装置140と,を含む文書転送システムが提供される。
【選択図】 図1

Description

本発明は,ファクシミリ等の文書転送システム,文書生成装置および方法,文書受信装置および方法,文書印刷装置および方法,中継器および方法に関する。
比較的離れた場所に情報を伝達する手段として,通信網を介したファクシミリが従来から用いられている。かかるファクシミリでは,送信先の識別番号(例えば電話番号)をユーザが手入力する必要があるので,番号の入力ミスによって意図しない送信先にファクシミリが送信される問題があった。また,ファクシミリの受信側では,受信した文書に受け取るべき者が気づかず長時間放置され,その内容が第三者に漏洩してしまうという危険性もあった。
このような問題を回避するため,受信する文書をあえて出力せず,私書箱に格納する「Fコード親展機能」が多くのファクシミリ装置で採用されている。しかし,かかるFコード親展機能においては,受信者が私書箱の設置,私書箱のパスワードの設定,および発信者にFコードを開示する等の事前の準備が必要であった。
また,送信する文書を中継するサーバを設置し,そのサーバにおいて文書毎の識別IDやパスワードを設定し,それを宛先となる受信者へ電子データとして送信する技術が知られている(例えば,特許文献1)。かかる技術は,従来のように送信者から受信者へ口頭で識別IDやパスワードを伝える構成ではないため,受信すべき受信者が容易に上記文書を入手することができる。
しかし,上記の技術は,第三者への漏洩を防げるが,上述したFコード親展機能同様,中継器の設置等準備にコストを要し,通信網を介したサーバへのロード,サーバからのロードといった2重の通信時間を要す。
また,送信先の識別番号および親展指示データをバーコードとして送信文書に埋め込み,送信時には,かかる識別番号を自動的にダイヤルして送信先間違いを回避し,受信側においては,親展指示データによる親展指示モードを認識し,受信文書を,例えば不透明シートをラミネートする等により外部から判読できないように加工する技術が知られている(例えば,特許文献2)。
しかし,かかる技術は,シートをラミネートする機構等高価な機能を要すだけでなく,悪意を持った第三者からすると,受信文書の情報を得るのが煩わしくなっただけに過ぎない。即ち,かかる技術を持ってしても,そのラミネートされた不透明シートを排除しさえすれば情報を得ることができる。
特許3615749号公報 特開平5−300387号公報
本発明は,従来の文書転送システムが有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,受信者側において煩わしい事前の準備を必要とせず,受信した文書を一旦印刷するものの第三者への情報の漏洩を回避し,その文書の内容は,他の都合のよいタイミングで確認することが可能な,新規かつ改良された文書転送システム,文書生成装置および方法,文書受信装置および方法,文書印刷装置および方法を提供することである。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,設定されたパスワードを暗号化し,該暗号化されたパスワードである暗号化パスワードをカバーシートに重畳するパスワード重畳部と,上記暗号化パスワードが重畳されたカバーシートを印刷する原稿印刷部と,を備える文書生成装置と;上記文書生成装置で印刷されたカバーシート,および本文を送信する文書送信装置と;上記文書送信装置に通信網を介して接続され,上記文書送信装置から送信された文書を受信する文書受信部と,第三者が本文を読み取ることができないように,少なくとも受信した文書のカバーシートを印刷する文書印刷部と,を備える文書受信装置と;上記文書受信装置で印刷されたカバーシートを読み取り,該カバーシートから上記暗号化パスワードを抽出するパスワード抽出部と,受信者にパスワードを入力させるパスワード入力部と,上記パスワード入力部におけるパスワードと上記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,受信者が読み取り可能な状態で上記文書の本文を印刷する本文印刷部と,を備える文書印刷装置と;を含むことを特徴とする,文書転送システムが提供される。
本発明は,文書の送信側において,文書を参照するためのパスワードを送信者が設定,暗号化し,受信側で本文が削除もしくは加工された文書を印刷し,それとは相違するタイミングで別途本文を参照する流れによって秘匿文書を参照する。従って,受信した文書は受信直後,第三者が閲覧できる場所に一旦印刷されるが,その文書の本文(内容)は,第三者には読み取ることができず,また,その本文は読むべき人のみが,自由なタイミングで参照できる。
上記課題を解決するために,本発明の特徴的な第1の観点によれば,上記文書受信装置は,データを記憶するデータ記憶部と,上記受信された文書のカバーシートに暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断するパスワード判断部と,上記パスワード判断部で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,上記本文に,該本文を識別可能な識別IDを付して上記データ記憶部に記憶する本文記憶部と,をさらに備え,上記文書印刷部は,上記カバーシートに,上記識別IDを暗号化した暗号化識別IDをさらに重畳し,該カバーシートのみを印刷し,上記パスワード抽出部は,上記カバーシートから上記暗号化識別IDも抽出し,上記本文印刷部は,上記パスワード入力部におけるパスワードと上記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,上記暗号化識別IDを復号した識別IDによって上記文書受信装置のデータ記憶部から上記本文を読み出し,該本文を印刷することができる。
ここで,カバーシートは,伝送する文書の表紙に利用される送信状のことを言い,レターヘッドとも言われる。また,本文は,かかるカバーシートに続く文書の内容を言い,本発明では,この本文の秘匿を目的とする。従って,上記文書は,カバーシートと本文から構成される。また,上記識別IDは,文書受信装置と文書印刷装置との間でのみ,かつオフラインで有効であり,第三者にかかる識別IDを知られることはない。
上記文書受信装置により,受信された文書のカバーシートのみが一旦印刷され,受信者は,そのカバーシートによって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシートのみでは,第三者が内容を把握することができないので,カバーシートを放置していたとしても情報の漏洩は防止される。さらに,上記カバーシートの印刷時にはパスワードの入力が必要なく,ユーザは,その内容(本文)を確認したいタイミングで参照することができる。もちろん,送信者と受信者はパスワードを暗号化,復号化するための共通鍵を有している。
上記文書生成装置のパスワード重畳部は,送信する文書受信装置の宛先も併せて暗号化するとしても良く,上記文書送信装置は,暗号を復号し,自動的に上記宛先にダイヤルして文書を送信するとしても良い。また,暗号化パスワードは,バーコード,2次元コード,電子透かし(地紋)のいずれかによってカバーシートに重畳されるとしても良い。上記電子透かしを利用して暗号化パスワードを重畳した(埋め込んだ)場合,紙面レイアウトの制約が無いのでカバーシートの紙面を有効に活用できる。
上記パスワードは,送信者および受信者の両者において設定することが可能である。また,このパスワードは,直接,送信文書に添付され,文書印刷装置において,受信者が入力したパスワードと直接比較される。従って,パスワードをどこかに保持する必要もなく,送信側と受信側とがパスワードを共有できる範囲内で,柔軟に変更することが可能である。
上記の構成では,一旦記憶された本文は,データ記憶部に留まることとなる。従って,上記文書が読み出された後,データ記憶部に残っている本文を削除する本文削除部をさらに含むとしても良い。また,ユーザが本文を参照するまで,本文は,データ記憶部に留まる。長時間データが保持されると,その情報が漏洩する危険性が生じる。上記本文削除部は,さらに,上記文書の受信後,所定の時間経過後にデータ記憶部に残っている本文を強制的に削除するとしても良い。
また,上記文書印刷部は,上記カバーシートに,上記識別IDを暗号化した暗号化識別IDをさらに重畳し,該カバーシートのみを印刷することができるが,かかるカバーシートがPDFファイルとして排出されるとしても良く,受信履歴をPDFにまとめて排出されるとしても良い。
さらに,上記データ記憶部に記憶される本文は,パスワードを共通鍵とした暗号化により保護するとしても良い。かかる構成により,第三者がデータ記憶部にアクセスして本文を抜き取ったとしても,情報の漏洩は生じない。
また,上記文書転送システムを構成する文書生成装置,文書送信装置,文書受信装置,文書印刷装置がそれぞれ別体に提供される。
上記課題を解決するために,本発明の特徴的な第2の観点によれば,上記文書受信装置は,上記受信された文書のカバーシートに暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断するパスワード判断部と,上記パスワード判断部で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,上記文書の本文をコード化する本文コード化部と,をさらに備え,上記文書印刷部は,上記カバーシートと,コード化された本文であるコード化本文とを印刷し,上記本文印刷部は,上記パスワード入力部におけるパスワードと上記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,上記コード化本文を復号し,該本文を印刷することができる。
上記文書生成装置は,上記本文コード化部をさらに備え,上記文書受信装置には,上記パスワード判断部と本文コード化部とを設けないとしても良い。
上記文書送信装置と文書受信装置とを中継する中継器に上記パスワード判断部と上記本文コード化部が設けられ,上記文書受信装置には,上記パスワード判断部と本文コード化部とを設けないとしても良い。
上記文書受信装置により,受信された文書のカバーシートとコード化された本文のみが一旦印刷され,受信者は,そのカバーシートによって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシートとコード化された本文のみでは,第三者が内容を把握することができないので,かかる文書を放置していたとしても情報の漏洩は防止される。さらに,上記カバーシートおよびコード化本文の印刷時にはパスワードの入力が必要なく,ユーザは,その内容(本文)を確認したいタイミングで参照することができる。
上記の構成によると,データ記憶部の構成が必要なく,データを長時間保存することによるデータ漏洩の危険性や,許容量の制限による受信拒否といった弊害を回避できる。また,文書受信装置と文書印刷装置とを別体に設けることが可能となる。さらに,文書受信装置の故障や停電といった弊害時であっても,本文は非電気的な紙に保存されているため問題が生じない。
上記本文コード化部は,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってなされるとしても良い。かかるコード化は,原本文への重畳ではなく,一旦,本文を削除したのち,コード化された本文を重畳する。また,電子透かしによるコード化は,受信した本文の量に応じてドットパターンの量を複数枚の紙面に渡って増やすことができるので,印刷紙面の柔軟性に優れている。
上記の構成により,送信者側でパスワードを設定することができ,受信者側では,煩わしい事前の準備をしなくても良い。
また,上記文書転送システムを構成する文書生成装置,文書送信装置,文書受信装置,文書印刷装置がそれぞれ別体に提供される。
上記課題を解決するために,本発明の特徴的な第3の観点によれば,上記文書生成装置は,本文中の所定の部分をコード化して該本文中に重畳する部分コード化部と,上記所定の部分を隠蔽する部分隠蔽部と,をさらに含み,上記原稿印刷部は,上記暗号化パスワードが重畳されたカバーシート,および,上記所定の部分が隠蔽された本文である隠蔽本文を印刷し,上記本文印刷部は,上記パスワード入力部におけるパスワードと上記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,上記文書の隠蔽本文に重畳されたコードから本文を復号し,該本文を印刷することができる。
上記本文印刷部は,上記隠蔽本文に重畳されたコードから隠蔽部分の座標データと元となる画像パターンとを抽出,復元し,該本文を印刷するとしても良い。
上記部分隠蔽部は,文書受信装置に設けられ,上記部分コード化部によりコード化された所定の部分を参照し,該所定の部分を隠蔽するとしても良い。
上記部分隠蔽部は,上記文書送信装置と文書受信装置とを中継する中継器に設けられ,上記部分コード化部によりコード化された所定の部分を参照し,該所定の部分を隠蔽するとしても良い。
上記部分コード化部や部分隠蔽部により送信される文書は予め加工されているので,受信側では,一般的な文書受信装置,例えば,ファクシミリ装置でかかる文書を受信することができる。この文書受信装置により,受信された文書が一旦印刷され,受信者は,そのカバーシートによって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシートと隠蔽本文のみでは,第三者が特定部分の内容を把握することができないので,かかる文書を放置していたとしても情報の漏洩は防止される。さらに,上記カバーシートの印刷時にはパスワードの入力が必要なく,ユーザは,その内容(本文)を確認したいタイミングで参照することができる。
上記の構成によると,データ記憶部の構成が必要なく,データを長時間保存することによるデータ漏洩の危険性や,許容量の制限による受信拒否といった弊害を回避できる。また,データ記憶部を共有している文書受信装置と文書印刷装置とを別体に設けることが可能となる。さらに,データ記憶部の故障や停電といった弊害時であっても,本文は非電気的な紙に保存されているため問題が生じない。
上記文書生成装置における所定の部分のコード化は,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってなされるとしても良い。
また,上記文書転送システムを構成する文書生成装置,文書送信装置,文書受信装置,文書印刷装置がそれぞれ別体に提供される。
上記課題を解決するために,本発明の他の観点によれば,文書をコード化したコード化文書を送信する文書送信装置と;上記文書送信装置から受信した文書を印刷する文書受信装置と;上記文書送信装置と上記文書受信装置との間を中継し,入力された文書がコード化文書であるかどうか判断するコード化判断部と,コード化文書である場合,かかるコード化文書の送信先と所定の送信先とが一致するかどうか判断し,一致する場合,該コード化文書を復号する文書復号部と,復号された文書を上記送信先である文書受信装置に出力する文書出力部と,を備える中継器と;を含むことを特徴とする,文書転送システムが提供される。
かかる中継器の構成により,意図した送付先には通常のコード化されていない本文が届き,意図していない送付先に間違って送付した場合にも,第3者にはコード化された文書を読み取ることができないので,情報の漏洩が防止される。
また,上記文書転送システムを構成する中継器も提供される。
上述した文書生成装置,文書送信装置,文書受信装置,文書印刷装置,中継器は,それぞれ,パーソナルコンピュータ,PDA(Personal Digital Assistant),携帯電話,携帯型音声プレーヤ,家庭ゲーム機,情報家電等の電子機器と印刷機および/またはスキャナとの組合せで構成することができる。また,このような印刷機やスキャナと一体に形成された複合機によっても実施可能である。
また,コンピュータによって,文書生成装置,文書送信装置,文書受信装置,文書印刷装置,中継器として機能するプログラムも提供され,文書生成装置,文書送信装置,文書受信装置,文書印刷装置,中継器を利用して各機能を遂行する文書生成方法,文書送信方法,文書受信方法,文書印刷方法,中継方法も提供される。
上記文書生成装置と文書送信装置は1つの装置で構成可能である。また,文書受信装置と文書印刷装置も1つの装置で構成可能である。さらには,送信と受信の両機能を備える,文書生成装置,文書送信装置,文書受信装置,文書印刷装置を一体とした装置も提供される。また,データ記憶部等の各構成要素を別体の装置で構成することも可能である。
以上説明したように本発明によれば,文書受信装置において一旦印刷される文書は,本文が削除もしくは加工されており,第三者には読み取ることができず,情報の漏洩を回避可能となる。
また,本発明では送信者が任意のパスワードを設定することが可能であり,受信者は,自由なタイミングでそのパスワードを入力し,この本文を参照することができる。
さらに,従来のFコード親展機能のような煩わしい事前の準備が不用なため,このような電子機器が不慣れな人であっても容易に操作することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
従来のファクシミリにおいても,第三者への情報の漏洩に対する対策は成されてきたが,構成が複雑になるばかりで,電子機器が不慣れな人は却って利用し辛くなっていた。例えば,Fコード親展機能においては,受信者が私書箱の設置,私書箱のパスワードの設定,および発信者にFコードを開示する等の事前の準備が必要であった。
また,Fコード親展機能において,送信者は,受信者が設定した私書箱のパスワードを入手した後でなければファクシミリを送信できなかった。また,パスワードを入手した後も,送信者は,ファクシミリの送信時に発信番号にパスワードを手入力しなければならず,番号間違え等による弊害も多かった。
本実施形態における文書転送システムでは,文書の送信側,即ち送信者が文書を参照するためのパスワードを設定,かつそのパスワードを暗号化し,受信側で本文が削除もしくは加工された文書を印刷し,それとは相違するタイミングで別途本文を参照する流れによって秘匿文書を参照する。従って,受信した文書は受信直後,第三者が閲覧できる場所に一旦印刷されるが,その文書の本文(内容)は,第三者には読み取ることができず,また,その本文は読むべき人のみが,自由なタイミングで参照できる。このとき,上述した私書箱の設定のような事前の煩わしい準備は不要である。
図1は,文書転送システムの基本的構成を示したシステム系統図である。かかる文書転送システム100は,送信者側に設けられる文書生成装置110と,文書送信装置120と,受信者側に設けられる文書受信装置130と,文書印刷装置140と,それらを結ぶ通信網142を含んで構成される。また,文書送信装置120と文書受信装置130とを中継する中継器150を含むとしても良い。
上記文書生成装置110は,送信するファクシミリ等の文書を生成する。かかる文書生成装置110は,ファクシミリ装置で構成されるとしても良く,パーソナルコンピュータと印刷機とスキャナ等の組合せで構成されるとしても良い。
上記文書送信装置120は,文書生成装置110で生成された文書や既存の文書を,通信網142を介して特定の文書受信装置130に送信する。かかる文書送信装置120は,ファクシミリ装置で構成されるとしても良い。
上記文書受信装置130は,通信網142を介して文書送信装置120から送信された文書を受信し,その文書の一部もしくは全部を印刷する。かかる文書受信装置130は,ファクシミリ装置で構成されるとしても良い。
上記文書印刷装置140は,一旦受信装置130で出力された一部もしくは全部の文書を再度読み込み,かかる文書に埋め込まれた情報を用いて,受信者のみが参照すべき文書の本文を抽出,印刷する。かかる文書生成装置110は,ファクシミリ装置で構成されるとしても良く,パーソナルコンピュータと印刷機とスキャナ,パーソナルコンピュータと複合機等の組合せで構成されるとしても良い。
上記中継器150は,文書送信装置120からの文書(電子文書)を入力し,なんらかの加工を施して文書受信装置130に出力する。かかる中継器150は,例えば,電話の交換機やサーバによって構成することができる。
上記文書転送システム100では,受信した文書は受信直後,第三者が閲覧できる場所に一旦印刷されるが,その文書の本文は,第三者には読み取ることができず,また,その本文は読むべき人のみが,自由なタイミングで参照できる。
以下に,文書転送システム100の詳細な構成を説明する。
(第1の実施形態:文書転送システム)
図2は,第1の実施形態における文書転送システム200の概略的な構成を示したブロック図である。かかる文書転送システム200は,文書生成装置110のパスワード重畳部210と,原稿印刷部212と,文書送信装置120と,文書受信装置130のデータ記憶部220と,文書受信部222と,パスワード判断部224と,本文記憶部226と,文書印刷部228と,本文削除部230と,文書印刷装置140のパスワード抽出部240と,パスワード入力部242と,本文印刷部244とを含んで構成される。
上記パスワード重畳部210は,送信者がパスワードを設定した後,その設定されたパスワードを暗号化し,該暗号化されたパスワードである暗号化パスワードをカバーシート260に重畳する。かかる暗号化パスワードは,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってカバーシート260に重畳されるとしても良い。上記電子透かしを利用して暗号化パスワードを重畳した(埋め込んだ)場合,紙面レイアウトの制約が無いのでカバーシート260の紙面を有効に活用できる。
また,設定したパスワードは,文書を送信する前に受信者に伝達するか,あるいは受信者毎にパスワードを予め決定しておき,そのパスワードを参照して送付するとしても良い。
また,パスワード重畳部210は,送信する文書受信装置の宛先も併せて暗号化するとしても良く,文書送信装置120は,かかる暗号を復号し,自動的に上記宛先にダイヤルして文書を送信するとしても良い。このようにして,送信先のダイヤルを間違えることなく正確にファクシミリが受信者に届けられる。
上記原稿印刷部212は,上記暗号化パスワードが重畳されたカバーシート260を印刷する。ここでは,カバーシート260のみを印刷しているが,併せて本文270も作成し,同時に印刷することも可能である。
図3は,このように暗号化パスワードが付されたカバーシート260の外観を示した説明図である。ここでは,暗号化パスワードがバーコード262によって表される。従って,文書受信装置は,かかるバーコード262を判定することとなる。
上記文書送信装置120は,原稿印刷部212で印刷されたカバーシート260と,受信者に送信したい本文270とを通信網142を介して特定の文書受信装置130に送信する。
上記データ記憶部220は,文書受信装置130内のメモリであって,文書の本文270を含む様々なデータを記憶する。
上記文書受信部222は,文書送信装置120に通信網を介して接続され,文書送信装置120から送信された文書,即ちカバーシート260および本文270を受信する。受信時においては,かかるカバーシート260と本文270は一体に構成されている。
上記パスワード判断部224は,文書受信部222により受信された文書のカバーシート260に暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断する。ここでは,カバーシートにバーコード262が付されているので,かかるバーコード262を復号し,暗号化パスワードの有無を確認する。
上記本文記憶部226は,パスワード判断部224で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,受信した文書の一部をなす本文270に,本文270を識別可能な識別IDを付してデータ記憶部220に記憶する。また,本文記憶部226は,出力する文書としてかかる本文270を削除,即ち本文270を出力しない。
さらに,本文記憶部226によってデータ記憶部220に記憶される本文270は,パスワードを共通鍵とした暗号化により保護するとしても良い。かかる構成により,第三者がデータ記憶部にアクセスして本文270を抜き取ったとしても,情報の漏洩は生じない。
上記文書印刷部228は,本文記憶部226で生成された識別IDを暗号化し,この暗号化識別IDを文書の一部をなすカバーシート260にさらに重畳し,カバーシート260のみを印刷する。
このように受信された文書のカバーシート260のみが一旦印刷され,受信者は,そのカバーシート260によって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシート260のみでは,第三者が内容,即ち本文270を把握することができないので,カバーシート260を放置していたとしても情報の漏洩は防止される。
また,文書印刷部228は,上記カバーシート260をPDFファイルとして排出することもでき,受信履歴をPDFにまとめて排出することもできる。また,このようなPDFファイルを電子メールに添付して受信者に知らせることも可能である。
上記本文削除部230は,文書が後述する本文印刷部244に読み出された後,データ記憶部220に残っている本文270を削除する。また,本文削除部230は,さらに,文書の受信後,所定の時間経過した後,例えば1日後にデータ記憶部220に残っている本文270を強制的に削除するとしても良い。かかる構成により,受信者が本文270を参照するのを忘れたとしても,長時間本文270が留まることなく,その情報の漏洩が防止される。また,このとき,本文270を削除せず,強制的に印刷するとしても良い。
上記パスワード抽出部240は,文書受信装置130で印刷されたカバーシート260を読み取り,カバーシート260から暗号化パスワードと暗号化識別IDを抽出する。
上記パスワード入力部242は,キーボード,マウス,タッチペン等のユーザインターフェースにより,受信者にパスワードを入力させる。
上記本文印刷部244は,パスワード入力部242におけるパスワードと暗号化パスワードを復号したパスワードとが一致する場合,暗号化識別IDを復号した識別IDによって,文書受信装置130のデータ記憶部220から本文270を読み出し,該本文270を印刷する。ここで,文書印刷装置140と文書受信装置130は,一体に形成されるとしてもよく,また,別体に形成されるが何らかの通信手段によりデータ記憶部220を共有できるとしても良い。
上記パスワードは,送信者および受信者の両者において設定することが可能である。また,このパスワードは,直接,送信文書に添付され,文書印刷装置140において,受信者が入力したパスワードと直接比較される。従って,パスワードをどこかに保持する必要もなく,送信側と受信側とがパスワードを共有できる範囲内で,柔軟に変更することが可能である。
図4は,このようにして受信者に到達した本文270の外観を示した説明図である。かかる本文270は,文書受信装置130では印刷されず,受信者によって文書印刷装置140でのみ復元することができる。
続いて,第1の実施形態における文書転送システムによる文書転送方法を示す。かかる文書転送方法は,大きく,文書生成方法,文書送信方法,文書受信方法,文書印刷方法の流れで行われる。
図5は,上記文書転送方法の流れを示したフローチャートである。かかる文書転送方法では,先ず,文書生成方法として,送信者がパスワードを設定し(S300),その後,文書生成装置110は,その設定されたパスワードを暗号化し,該暗号化されたパスワードである暗号化パスワードをカバーシート260に重畳する(S302)。かかる暗号化パスワードは,例えば,バーコードや電子透かし等により表される。
そして,文書生成装置110は,上記暗号化パスワードが重畳されたカバーシート260を印刷する(S304)。ここでは,カバーシート260のみを印刷している。送信者は,かかるカバーシート260に,受信者に送信したい本文270を追加して文書を生成する(S306)。
次に,文書送信方法として,文書送信装置120は,原稿印刷ステップ(S304)で印刷されたカバーシート260と,受信者に送信したい本文270とを通信網142を介して特定の文書受信装置130に送信する(S310)。
次に,文書受信方法として,文書受信装置130は,文書送信装置120から送信された文書,即ちカバーシート260および本文270を受信し(S320),そのカバーシート260に暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断する(S322)。そして,パスワード判断ステップ(S322)で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,受信した文書の本文270に,本文270を識別可能な識別IDを付して所定の記憶媒体,例えば,データ記憶部220に記憶する(S324)。
そして,文書受信装置130は,本文記憶ステップ(S324)で生成された識別IDを暗号化し,この暗号化識別IDを文書の一部をなすカバーシート260にさらに重畳し,カバーシート260のみを印刷する(S326)。
このように受信された文書のカバーシート260のみが一旦印刷され,受信者は,そのカバーシート260によって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシート260のみでは,第三者が内容,即ち本文270を把握することができないので,カバーシート260を放置していたとしても情報の漏洩は防止される。
次に文書印刷方法として,文書印刷装置140は,文書受信装置130で印刷されたカバーシート260を読み取り,カバーシート260から暗号化パスワードと暗号化識別IDを抽出する(S340)。その後,受信者に対してパスワードの入力を要求し(S342),入力されたパスワードと暗号化パスワードを復号したパスワードとが一致するかどうか判断して,一致する場合,暗号化識別IDを復号した識別IDによって,文書受信装置130のデータ記憶部220から本文270を読み出し,該本文270を印刷する(S344)。このようにして,受信者は,本文270を参照することができる(S346)。
以上説明したように,本実施形態によれば,パスワードを表すコードが付与されたカバーシート260を用いてファクシミリを送信した場合に,受信側ではカバーシート260しか出力されず,本文270はメモリ等のデータ記憶部220にデータとして保存される。このため,印刷されたカバーシートを放置しても情報の漏洩は防止される。
また,受信側は親展受信のための事前準備やサーバの準備が必要なく,再受信の時間ロスが無いため,負荷を軽減させつつ,情報漏洩の危険性を回避できる。
(第2の実施形態:文書転送システム)
図6は,第2の実施形態における文書転送システム400の概略的な構成を示したブロック図である。かかる文書転送システム400は,文書生成装置110のパスワード重畳部210と,原稿印刷部212と,文書送信装置120と,文書受信装置130の文書受信部222と,パスワード判断部224と,本文コード化部426と,文書印刷部228と,文書印刷装置140のパスワード抽出部240と,パスワード入力部242と,本文印刷部244とを含んで構成される。
第1の実施形態における構成要素として既に述べたパスワード重畳部210と,原稿印刷部212と,文書送信装置120と,文書受信部222と,パスワード判断部224と,パスワード抽出部240と,パスワード入力部242とは,実質的に機能が同一なので重複説明を省略し,ここでは,新たな機能を有す本文コード化部426と,文書印刷部228と,本文印刷部244とを主に説明する。
上記本文コード化部426は,パスワード判断部224で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,文書の本文270をコード化する。かかる文書270のコード化は,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってなされるとしても良い。かかるコード化は,原本文への重畳ではなく,一旦,本文を削除したのち,コード化された本文を重畳する。また,電子透かしによるコード化は,受信した本文の量に応じてドットパターンの量を複数枚の紙面に渡って増やすことができるので,印刷紙面の柔軟性に優れている。
本実施形態においては,本文コード化部426を文書受信装置130の構成要素として説明しているがかかる場合に限られず,文書生成装置110や文書送信装置120と文書受信装置130とを中継する中継器150に設けられるとしても良い。このような構成にすることで,かかる文書受信装置130を市販されているファクシミリ装置で構成することが可能となる。
上記文書印刷部228は,カバーシート260と,コード化された本文であるコード化本文470とを印刷する。
図7は,このように印刷されたコード化本文470の外観を示した説明図である。かかるコード化本文470は,電子透かしによりコード化され,もはや内容を読み取ることができない。このときカバーシート260も印刷されるが,その外観は図3と同じなのでここでは省略する。
ここでは,文書受信装置130により,受信された文書のカバーシート260とコード化された本文470のみが一旦印刷され,受信者は,そのカバーシート260によって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシート260とコード化された本文470のみでは,第三者が内容を把握することができないので,かかる文書を放置していたとしても情報の漏洩は防止される。
上記本文印刷部244は,パスワード入力部242におけるパスワードと暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,コード化本文470を復号し,該本文270を印刷する。このとき,再度カバーシート260が印刷されても良い。
このようにして受信者に到達した本文270は,送信時と同様,図4のようになる。かかる本文270は,文書受信装置130では印刷されず,受信者によって文書印刷装置140でのみ復元することができる。
上記文書受信装置130のカバーシート260およびコード化本文470の印刷時にはパスワードの入力は必要なく,受信者は,その内容(本文)を確認したいタイミングで文書印刷装置140において参照することができる。
続いて,第2の実施形態における文書転送システムによる文書転送方法を示す。かかる文書転送方法は,大きく,文書生成方法,文書送信方法,文書受信方法,文書印刷方法の流れで行われる。
図8は,上記文書転送方法の流れを示したフローチャートである。かかる文書転送方法では,先ず,文書生成方法として,送信者がパスワードを設定し(S500),その後,文書生成装置110は,その設定されたパスワードを暗号化し,該暗号化されたパスワードである暗号化パスワードをカバーシート260に重畳する(S502)。かかる暗号化パスワードは,例えば,バーコードや電子透かし等により表される。
そして,この暗号化パスワードが重畳されたカバーシート260を印刷する(S504)。ここでは,カバーシート260のみを印刷している。送信者は,かかるカバーシート260に,受信者に送信したい本文270を追加して文書を生成する(S506)。
次に,文書送信方法として,文書送信装置120は,原稿印刷ステップ(S504)で印刷されたカバーシート260と,受信者に送信したい本文270とを通信網142を介して特定の文書受信装置130に送信する(S510)。
次に,文書受信方法として,文書受信装置130は,文書送信装置120から送信された文書,即ちカバーシート260および本文270を受信し(S520),そのカバーシート260に暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断する(S522)。そして,パスワード判断ステップ(S522)で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,文書の本文270をコード化する(S524)。かかるコード化は,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってなされるとしても良い。
そして,文書受信装置130は,本文コード化ステップ(S524)で生成されたカバーシート260と,コード化された本文であるコード化本文470とを印刷する(S526)。
このように受信された文書のカバーシート260とコード化本文470のみが一旦印刷され,受信者は,そのカバーシート260によって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシート260とコード化本文470のみでは,第三者が内容,即ち本文270を把握することができないので,カバーシート260を放置していたとしても情報の漏洩は防止される。
次に文書印刷方法として,文書印刷装置140は,文書受信装置130で印刷されたカバーシート260およびコード化本文470を読み取り,カバーシート260から暗号化パスワードを抽出する(S540)。その後,受信者に対してパスワードの入力を要求し(S542),入力されたパスワードと暗号化パスワードを復号したパスワードとが一致するかどうか判断して,一致する場合,コード化本文470を復号し,該本文270を印刷する。(S544)。このようにして,受信者は,本文を参照することができる(S546)。
以上説明したように,本実施形態によれば,パスワードを表すコードが付与されたカバーシートを用いてファクシミリを送信した場合に,受信側ではカバーシートおよびドットパターン等で表されたシートしか出力されない。このため,印刷されたカバーシート260やコード化本文470を放置しても情報の漏洩を防ぐことができる。
また,受信側は親展受信のための事前準備やサーバの準備が必要なく,再受信の時間ロスが無いため,負荷を軽減させつつ,情報漏洩の危険性を回避可能となる。
また,第2の実施形態における文書転送システムでは,データ記憶部220の構成が必要なく,データを長時間保存することによるデータ漏洩の危険性や,許容量の制限による受信拒否といった弊害を回避できる。また,文書受信装置と文書印刷装置とを別体に設けることが可能となる。さらに,文書受信装置130の故障や停電といった弊害時であっても,本文は非電気的な紙に保存されているため問題が生じない。
(第3の実施形態:文書転送システム)
図9は,第3の実施形態における文書転送システム600の概略的な構成を示したブロック図である。かかる文書転送システム600は,文書生成装置110のパスワード重畳部210と,部分コード化部610と,部分隠蔽部612と,原稿印刷部212と,文書送信装置120と,文書受信装置130の文書受信部222と,文書印刷部228と,文書印刷装置140のパスワード抽出部240と,パスワード入力部242と,本文印刷部244とを含んで構成される。
第1の実施形態における構成要素として既に述べたパスワード重畳部210と,文書送信装置120と,文書受信部222と,パスワード抽出部240と,パスワード入力部242とは,実質的に機能が同一なので重複説明を省略し,ここでは,新たな機能を有す部分コード化部610と,部分隠蔽部612と,原稿印刷部212と,文書印刷部228と,本文印刷部244とを主に説明する。
上記部分コード化部610は,受信者に送信する本文270中の所定の部分をコード化して該本文270の文字を削除しないまま,本文270に重畳する。かかる所定の部分のコード化は,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってなされるとしても良い。
上記部分隠蔽部612は,上記所定の部分にある文字または記号を読み取りできないように隠蔽する。この隠蔽は,例えば,黒色の塗りつぶし等により実施される。
本実施形態においては,部分隠蔽部612を文書生成装置110の構成要素として説明しているがかかる場合に限られず,文書受信装置130や文書送信装置120と文書受信装置130とを中継する中継器150に設けられるとしても良い。このような構成にすることで,他のサービス事業者が,かかる機能を実施し,それに応じて利益を得ることもできる。
上記原稿印刷部212は,暗号化パスワードが重畳されたカバーシート260,および,上記所定の部分が隠蔽された本文である隠蔽本文670を印刷する。
図10は,このように印刷された隠蔽本文670の外観を示した説明図である。かかる隠蔽本文670は,第三者に参照されたくない所定の部分672の位置および画像情報が電子透かし674によりコード化され,本文に重畳されている。そして,かかる所定の部分672が黒く塗りつぶされている。このようにして所定の部分672を参照できなくしている。このときカバーシート260も印刷されるが,その外観は図3と同じなのでここでは省略する。
上記文書印刷部228は,第1および第2の実施形態と相違して,受信された文書をそのまま印刷することができる。従って,文書受信装置130は,市販されているファクシミリ装置を利用することが可能である。
文書受信装置130は,受信された文書のカバーシート260と隠蔽本文670のみを印刷し,受信者は,そのカバーシート260によって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシート260と隠蔽本文670のみでは,第三者が所定の部分672の内容を把握することができないので,かかる文書を放置していたとしても情報の漏洩は防止される。
また,本文印刷部244は,パスワード入力部242におけるパスワードと暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,文書の隠蔽本文670に重畳されたコードから本文を復号し,該本文を印刷する。本文印刷部244は,上記隠蔽本文に重畳されたコードから隠蔽部分の座標データと元となる画像パターンとを抽出,復元し,該本文を印刷するとしても良い。
このようにして受信者に到達した本文270は,上述した図4のようになる。かかる本文270は,文書受信装置130では印刷されず,受信者によって文書印刷装置140でのみ復元することができる。
上記文書受信装置130のカバーシート260および隠蔽本文670の印刷時にはパスワードの入力は必要なく,受信者は,その内容(本文)を確認したいタイミングで上記文書印刷装置140において参照することができる。
また,本実施形態における文書受信装置130は,市販されている通常のファクシミリ装置で構成することができる。
続いて,第3の実施形態における文書転送システムによる文書転送方法を示す。かかる文書転送方法は,大きく,文書生成方法,文書送信方法,文書受信方法,文書印刷方法の流れで行われる。
図11は,上記文書転送方法の流れを示したフローチャートである。かかる文書転送方法では,先ず,文書生成方法として,送信者がパスワードを設定し(S700),その後,文書生成装置110は,その設定されたパスワードを暗号化し,該暗号化されたパスワードである暗号化パスワードをカバーシート260に重畳する(S702)。かかる暗号化パスワードは,例えば,電子透かし等により表される。
続いて,文書生成装置110は,受信者に送信する本文270中の所定の部分をコード化して該本文270の文字を削除しないまま,本文270に重畳し(S704),この所定の部分にある文字または記号を読み取りできないように隠蔽する(S706)。
そして,この暗号化パスワードが重畳されたカバーシート260,および,上記所定の部分が隠蔽された本文である隠蔽本文670を印刷する(S708)。
次に,文書送信方法として,文書送信装置120は,原稿印刷ステップ(S704)で印刷されたカバーシート260と,隠蔽本文670とを通信網142を介して特定の文書受信装置130に送信する(S710)。
次に,文書受信方法として,文書受信装置130は,文書送信装置120から送信された文書,即ちカバーシート260および隠蔽本文670を受信し(S720),そのまま印刷する(S726)。
このように受信された文書のカバーシート260と隠蔽本文670のみが一旦印刷され,受信者は,そのカバーシート260によって文書が受信されたことを認識できる。また,このようなカバーシート260と隠蔽本文670のみでは,第三者が内容,即ち本文270の所定の部分を把握することができないので,カバーシート260を放置していたとしても情報の漏洩は防止される。
次に文書印刷方法として,文書印刷装置140は,文書受信装置130で印刷されたカバーシート260および隠蔽本文670を読み取り,カバーシート260から暗号化パスワードを抽出する(S740)。その後,受信者に対してパスワードの入力を要求し(S742),入力されたパスワードと暗号化パスワードを復号したパスワードとが一致するかどうか判断して,一致する場合,隠蔽本文670に重畳されたコードから本文を復号し,該本文270を印刷する(S744)。このようにして,受信者は,本文を参照することができる(S746)。
以上説明したように,本実施形態によれば,パスワードを表すコードが付与されたカバーシートを用いてファクシミリを送信した場合に,受信側では所定の部分が隠蔽された隠蔽本文しかしか出力されない。このため,印刷されたカバーシート260や隠蔽本文670を放置しても情報の漏洩を防ぐことができる。また,隠蔽された部分以外は参照し,その本文が何を示す者か確認でき,大切な部分だけを秘匿することができる。
また,受信側は親展受信のための事前準備やサーバの準備が必要なく,再受信の時間ロスが無いため,負荷を軽減させつつ,情報漏洩の危険性を回避可能となる。
また,第3の実施形態における文書転送システムでも,第2の実施形態同様にデータ記憶部220の構成が必要なく,データを長時間保存することによるデータ漏洩の危険性や,許容量の制限による受信拒否といった弊害を回避できる。また,文書受信装置と文書印刷装置とを別体に設けることが可能となる。さらに,文書受信装置130の故障や停電といった弊害時であっても,本文は非電気的な紙に保存されているため問題が生じない。
また,第3の実施形態では秘匿箇所の元のパターンをコードとして送信文書に埋め込む例を説明したが,かかる場合に限られず,これは例えば記載内容のテキストデータなど別の情報を埋め込んでも良い。
(第4の実施形態:文書転送システム)
図12は,第4の実施形態における文書転送システム800の概略的な構成を示したブロック図である。かかる文書転送システム800は,文書送信装置120と,文書受信装置130と,中継器150とを含んで構成される。上記文書送信装置120は,文書をコード化したコード化文書を送信し,上記文書受信装置130は,文書送信装置120から受信した文書を印刷する。上記中継器150は,文書送信装置120と文書受信装置130との間を中継する。
本実施形態における文書転送システム800は,中継器150に特定の送信先にのみ反応して,コード化文書を復号する仕組みを設け,送信者が意図した送信先には,復号された後のコード化されていない本文が届き,意図していない送信先に間違って送付した場合には,コード化されたままの本文が届く。
上記中継器150は,コード化判断部810と,文書復号部812と,文書出力部814とを含んで構成される。
上記コード化判断部810は,入力された文書がコード化されている文書であるコード化文書830であるかどうか判断する。
上記文書復号部812は,コード化判断部810が入力された文書がコード化文書830であると判断した場合,かかるコード化文書の送信先と予め定められた送信先とが一致するかどうか判断する。送信先が一致する場合,該コード化文書を読み取ることができる本文に復号する。
上記文書出力部814は,復号された文書840を文書受信装置130に出力する。
このように,送信者が意図した送信先には,復号された後のコード化されていない文書840が届き,意図していない送信先に間違って送付した場合には,コード化されたままの文書830が届く。従って,送信先を間違ったとしても,第3者には文書を読み取ることができず,情報の漏洩が防止される。かかる発明は,間違いファクシミリの防止というよりむしろ,間違ったとしても情報の漏洩を防止するといった特徴を有す。
また,ここでは,文書全体がコード化される場合を説明したが,かかる場合に限られず,例えば,第3の実施形態で説明したように所定の部分を隠蔽された文書にも適応できる。
また,上記のような中継器150を利用して,文書送信装置120と文書受信装置130とを中継する中継方法も提供される。
図13は,中継方法の流れを示したフローチャートである。かかる中継方法では,中継器150が,文書送信装置120から入力された文書がコード化されている文書であるコード化文書であるかどうか判断し(S850),コード化文書である場合,かかるコード化文書の送信先と所定の送信先とが一致するかどうか判断し,一致する場合,該コード化文書を復号する(S852)。そして,このように復号された文書を文書受信装置130に出力する(S854)。
また,送信側の装置を一体化,即ち,文書生成装置110と文書送信装置120とは1つの装置で構成することが可能である。さらには,受信側の装置を一体化,即ち,文書受信装置130と文書印刷装置140も1つの装置で構成することができる。また,送信者が受信者となる場合を踏まえると,送信と受信の両機能を備える,文書生成装置,文書送信装置,文書受信装置,文書印刷装置が一体化された装置も提供される。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記の実施形態では,データ記憶部を文書受信装置の構成要素として説明したが,かかる場合に限られず,通信網を介してデータを蓄積できる外部記憶部や,パスワード照合を行って受信文書を出力する電子文書保管装置によって置き換えることが可能である。
また,第2,第3の実施形態で,文書受信装置もしくは文書生成装置において本文をコード化することを説明したがかかる場合に限られず,文書送信装置と文書受信装置とを中継するサーバにかかる機能を設けるとしても良い。また,かかる機能をサービスの一環とし,他のサービス事業者による課金対象とすることができる。このとき,提供するサービスは,データ記憶部へのアクセスや,交換機内でのコード化あるいは原稿編集サービスであり,それぞれの内容により課金先を決定することができる。
また,上記の実施形態における通信網は,有線であっても,無線であっても良い。
また,上記の実施形態では,主にファクシミリ装置に適応することを踏まえて説明されているが,電子メール等を利用したファクシミリの代替え手段にも応用可能である。さらに,上記の文書転送システムは,ファクシミリ装置に実装して親展通信する手段以外にも,パソコン上で動作するソフトウェアや,ファクシミリ機能を装備した複合機としても実装可能である。
なお,本明細書の文書転送方法における各工程は,必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく,並列的あるいは個別に実行される処理(例えば,並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしても良い。
本発明は,文書転送システム,文書生成装置および方法,文書受信装置および方法,文書印刷装置および方法,中継器および方法に適用可能である。
文書転送システムの基本的構成を示したシステム系統図である。 第1の実施形態における文書転送システムの概略的な構成を示したブロック図である。 暗号化パスワードが付されたカバーシートの外観を示した説明図である。 受信者に到達した本文の外観を示した説明図である。 文書転送方法の流れを示したフローチャートである。 第2の実施形態における文書転送システムの概略的な構成を示したブロック図である。 印刷されたコード化本文の外観を示した説明図である。 文書転送方法の流れを示したフローチャートである。 第3の実施形態における文書転送システムの概略的な構成を示したブロック図である。 印刷された隠蔽本文の外観を示した説明図である。 上記文書転送方法の流れを示したフローチャートである。 第4の実施形態における文書転送システムの概略的な構成を示したブロック図である。 中継方法の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
110 文書生成装置
120 文書送信装置
130 文書受信装置
140 文書印刷装置
150 中継器
210 パスワード重畳部
212 原稿印刷部
220 データ記憶部
222 文書受信部
224 パスワード判断部
226 本文記憶部
228 文書印刷部
230 本文削除部
240 パスワード抽出部
242 パスワード入力部
244 本文印刷部
426 本文コード化部
610 部分コード化部
612 部分隠蔽部
810 コード化判断部
812 文書復号部
814 文書出力部

Claims (30)

  1. 設定されたパスワードを暗号化し,該暗号化されたパスワードである暗号化パスワードをカバーシートに重畳するパスワード重畳部と,前記暗号化パスワードが重畳されたカバーシートを印刷する原稿印刷部と,を備える文書生成装置と;
    前記文書生成装置で印刷されたカバーシート,および本文を送信する文書送信装置と;
    前記文書送信装置に通信網を介して接続され,前記文書送信装置から送信された文書を受信する文書受信部と,第三者が本文を読み取ることができないように,少なくとも受信した文書のカバーシートを印刷する文書印刷部と,を備える文書受信装置と;
    前記文書受信装置で印刷されたカバーシートを読み取り,該カバーシートから前記暗号化パスワードを抽出するパスワード抽出部と,受信者にパスワードを入力させるパスワード入力部と,前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,受信者が読み取り可能な状態で前記文書の本文を印刷する本文印刷部と,を備える文書印刷装置と;
    を含むことを特徴とする,文書転送システム。
  2. 前記文書受信装置は,データを記憶するデータ記憶部と,前記受信された文書のカバーシートに暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断するパスワード判断部と,前記パスワード判断部で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,前記本文に,該本文を識別可能な識別IDを付して前記データ記憶部に記憶する本文記憶部と,をさらに備え,前記文書印刷部は,前記カバーシートに,前記識別IDを暗号化した暗号化識別IDをさらに重畳し,該カバーシートのみを印刷し,
    前記パスワード抽出部は,前記カバーシートから前記暗号化識別IDも抽出し,前記本文印刷部は,前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,前記暗号化識別IDを復号した識別IDによって前記文書受信装置のデータ記憶部から前記本文を読み出し,該本文を印刷することを特徴とする,請求項1に記載の文書転送システム。
  3. 前記文書受信装置は,前記受信された文書のカバーシートに暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断するパスワード判断部と,前記パスワード判断部で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,前記文書の本文をコード化する本文コード化部と,をさらに備え,前記文書印刷部は,前記カバーシートと,コード化された本文であるコード化本文とを印刷し,
    前記本文印刷部は,前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,前記コード化本文を復号し,該本文を印刷することを特徴とする,請求項1に記載の文書転送システム。
  4. 前記文書生成装置は,前記本文コード化部をさらに備え,
    前記文書受信装置には,前記パスワード判断部と本文コード化部とを設けないことを特徴とする,請求項3に記載の文書転送システム。
  5. 前記文書送信装置と文書受信装置とを中継する中継器に前記パスワード判断部と前記本文コード化部が設けられ,
    前記文書受信装置には,前記パスワード判断部と本文コード化部とを設けないことを特徴とする,請求項3に記載の文書転送システム。
  6. 前記文書生成装置は,本文中の所定の部分をコード化して該本文中に重畳する部分コード化部と,前記所定の部分を隠蔽する部分隠蔽部と,をさらに含み,前記原稿印刷部は,前記暗号化パスワードが重畳されたカバーシート,および,前記所定の部分が隠蔽された本文である隠蔽本文を印刷し,
    前記本文印刷部は,前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,前記文書の隠蔽本文に重畳されたコードから本文を復号し,該本文を印刷することを特徴とする,請求項1に記載の文書転送システム。
  7. 前記部分隠蔽部は,文書受信装置に設けられ,前記部分コード化部によりコード化された所定の部分を参照し,該所定の部分を隠蔽することを特徴とする,請求項6に記載の文書転送システム。
  8. 前記部分隠蔽部は,前記文書送信装置と文書受信装置とを中継する中継器に設けられ,前記部分コード化部によりコード化された所定の部分を参照し,該所定の部分を隠蔽することを特徴とする,請求項6に記載の文書転送システム。
  9. 設定されたパスワードを暗号化し,該暗号化されたパスワードである暗号化パスワードをカバーシートに重畳するパスワード重畳部と;
    少なくとも前記暗号化パスワードが重畳されたカバーシートを印刷する原稿印刷部と;
    を備えることを特徴とする,文書生成装置。
  10. 前記暗号化パスワードは,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってカバーシートに重畳されることを特徴とする,請求項9に記載の文書生成装置。
  11. 本文中の所定の部分をコード化して該本文中に重畳する部分コード化部と;
    前記所定の部分を隠蔽する部分隠蔽部と;
    をさらに備え,
    前記原稿印刷部は,前記暗号化パスワードが重畳されたカバーシート,および,前記所定の部分が隠蔽された本文である隠蔽本文を印刷することを特徴とする,請求項9に記載の文書生成装置。
  12. 前記部分コード化部は,前記所定の部分の座標データと元となる画像パターンとによってコード化されることを特徴とする,請求項11に記載の文書生成装置。
  13. 前記所定の部分のコード化は,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってなされることを特徴とする,請求項11に記載の文書生成装置。
  14. 設定されたパスワードを暗号化し,該暗号化されたパスワードである暗号化パスワードをカバーシートに重畳するパスワード重畳ステップと;
    少なくとも前記暗号化パスワードが重畳されたカバーシートを印刷する原稿印刷ステップと;
    を含むことを特徴とする,文書生成方法。
  15. 外部機器に通信網を介して接続され,前記外部機器から送信された文書を受信する文書受信部と;
    第三者が本文を読み取ることができないように,少なくとも受信した文書のカバーシートを印刷する文書印刷部と;
    を備えることを特徴とする,文書受信装置。
  16. データを記憶するデータ記憶部と;
    前記受信された文書のカバーシートに,前記外部機器で暗号化されたパスワードである暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断するパスワード判断部と;
    前記パスワード判断部で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,前記本文に,該本文を識別可能な識別IDを付して前記データ記憶部に記憶する本文記憶部と;
    をさらに備え,
    前記文書印刷部は,前記カバーシートに,前記識別IDを暗号化した暗号化識別IDをさらに重畳し,該カバーシートのみを印刷することを特徴とする,請求項15に記載の文書受信装置。
  17. 前記文書が読み出された後,データ記憶部に残っている本文を削除する本文削除部をさらに含むことを特徴とする,請求項15に記載の文書受信装置。
  18. 前記本文削除部は,さらに,前記文書の受信後,所定の時間経過後にデータ記憶部に残っている本文を強制的に削除することを特徴とする,請求項17に記載の文書受信装置。
  19. 前記受信された文書のカバーシートに,外部機器で暗号化されたパスワードである暗号化パスワードが重畳されているかどうか判断するパスワード判断部と;
    前記パスワード判断部で暗号化パスワードが重畳されていると判断された場合,前記文書の本文をコード化する本文コード化部と;
    をさらに備え,
    前記文書印刷部は,前記カバーシートと,コード化された本文であるコード化本文とを印刷することを特徴とする,請求項15に記載の文書受信装置。
  20. 前記文書のコード化は,バーコード,2次元コード,電子透かしのいずれかによってなされることを特徴とする,請求項19に記載の文書受信装置。
  21. 外部機器に通信網を介して接続され,前記外部機器から送信された文書を受信する文書受信ステップと;
    第三者が本文を読み取ることができないように,少なくとも受信した文書のカバーシートを印刷する文書印刷ステップと;
    を含むことを特徴とする,文書受信方法。
  22. 外部機器から送信された文書を受信する文書受信装置で印刷されたカバーシートを読み取り,該カバーシートから前記外部機器で暗号化されたパスワードである暗号化パスワードを抽出するパスワード抽出部と;
    受信者にパスワードを入力させるパスワード入力部と;
    前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,受信者が読み取り可能な状態で前記文書の本文を印刷する本文印刷部と;
    を備えることを特徴とする,文書印刷装置。
  23. 前記パスワード抽出部は,前記文書受信装置で暗号化された識別IDである暗号化識別IDも抽出し,
    前記本文印刷部は,前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,前記暗号化識別IDを復号した識別IDによって前記文書受信装置のデータ記憶部から前記本文を読み出して印刷することを特徴とする,請求項22に記載の文書印刷装置。
  24. 前記本文印刷部は,前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,前記外部機器でコード化され,該文書受信装置で印刷されたコード化本文を復号し,該本文を印刷することを特徴とする,請求項22に記載の文書印刷装置。
  25. 前記本文印刷部は,前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,前記外部機器で所定の部分をコード化,隠蔽され,該文書受信装置で印刷された隠蔽本文に重畳されたコードから本文を復号し,該本文を印刷することを特徴とする,請求項22に記載の文書印刷装置。
  26. 前記本文印刷部は,前記隠蔽本文に重畳されたコードから隠蔽部分の座標データと元となる画像パターンとを抽出,復元し,該本文を印刷することを特徴とする,請求項25に記載の文書印刷装置。
  27. 外部機器から送信された文書を受信する文書受信装置で印刷されたカバーシートを読み取り,該カバーシートから前記外部機器で暗号化されたパスワードである暗号化パスワードを抽出するパスワード抽出ステップと;
    受信者にパスワードを入力させるパスワード入力ステップと;
    前記パスワード入力部におけるパスワードと前記暗号化パスワードを復号したパスワードが一致する場合,受信者が読み取り可能な状態で前記文書の本文を印刷する本文印刷ステップと;
    を含むことを特徴とする,文書印刷方法。
  28. 文書をコード化したコード化文書を送信する文書送信装置と;
    前記文書送信装置から受信した文書を印刷する文書受信装置と;
    前記文書送信装置と前記文書受信装置との間を中継し,入力された文書がコード化文書であるかどうか判断するコード化判断部と,コード化文書である場合,かかるコード化文書の送信先と所定の送信先とが一致するかどうか判断し,一致する場合,該コード化文書を復号する文書復号部と,復号された文書を前記送信先である文書受信装置に出力する文書出力部と,を備える中継器と;
    を含むことを特徴とする,文書転送システム。
  29. 入力された文書がコード化されている文書であるコード化文書であるかどうか判断するコード化判断部と;
    コード化文書である場合,かかるコード化文書の送信先と所定の送信先とが一致するかどうか判断し,一致する場合,該コード化文書を復号する文書復号部と;
    復号された文書を前記送信先に出力する文書出力部と;
    を備えることを特徴とする,中継器。
  30. 入力された文書がコード化されている文書であるコード化文書であるかどうか判断するコード化判断ステップと;
    コード化文書である場合,かかるコード化文書の送信先と所定の送信先とが一致するかどうか判断し,一致する場合,該コード化文書を復号する文書復号ステップと;
    復号された文書を前記送信先に出力する文書出力ステップと;
    を備えることを特徴とする,中継方法。
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