JP2006332761A - 色データ処理方法、色データ処理システム、色データ処理プログラム及びこれを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 色域外郭特定部50は、第2デバイスのRGB色空間における色域外郭上に複数のポリゴン(多角形)を作成し、色域外郭を特定するとともにRGB色空間における色相ごとの最高彩度を有する頂点の列をカスプ列として取得する。写像部52は、RGB色空間における複数のポリゴン(カスプ列を含むポリゴンの頂点群)をCIELAB色空間上に写像する。補間部54は、カスプ列から1次元ルックアップテーブル6を作成し、1次元ルックアップテーブル6に配列された各カスプを補間する。したがって、任意の色相角θに対するカスプのL*a*b*の値が算出可能になる。
【選択図】 図4
Description
また、特許文献2は、所定の色相におけるデバイス間のカスプの明度差に応じて色域を設定するカラー画像信号処理装置を開示する。
図1において、本発明の実施形態に係る色データ処理システム1の概要が示されている。色データ処理システム1は、例えば制御装置2がネットワーク3を介して画像出力部4に接続されることによって構成され、例えばフルカラーの画像処理及び画像形成の機能を有する。画像出力部4は、複数の画像出力装置からなり、例えば印刷装置40−1,40−2及び表示装置42を有する。印刷装置40−1,40−2は、制御装置2の制御により、それぞれY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の色データに応じてカラー画像を印刷する。表示装置42は、制御装置2の制御により、例えばそれぞれ8ビットの階調を有するR(赤),G(緑),B(青紫)の色データに応じてカラー画像を表示する。なお、印刷装置40−1,40−2及び表示装置42は、それぞれ色再現域(色域)が異なる。
制御装置2は、例えばPC(Personal Computer)などであり、入力部20、表示部22、記憶部24、通信部26及び制御装置本体28から構成され、例えばCD−ROMなどの記録媒体240などから供給されるソフトウェアによって動作し、画像出力部4を制御する。入力部20は、キーボード及びマウスなどの入力装置を有し、色データ処理システム1に対するユーザの指示を受入れる。表示部22は、CRT表示装置又はLCD表示装置であり、制御装置2における処理結果、及び画像出力部4から受入れた信号に対する表示を行なう。なお、表示部22と表示装置42とは、色再現域が異なる。
図3は、制御装置2により実行される色データ処理プログラム5の構成を示すプログラム構成図である。
図4及び図5は、色データ処理プログラム5における色空間上のカスプの情報(座標)を示すグラフである。
図3に示すように、色データ処理プログラム5は、例えば色域外郭特定部50、写像部52、補間部54及び色域マッピング部56から構成され、第1デバイス(マッピング元)のデバイス非依存色データを第2デバイス(マッピング先)で再現可能なデバイス非依存色データにマッピングする。
以下、印刷装置40−1を第1デバイスとし、表示装置42を第2デバイスとして、制御装置2が印刷装置40−1の色域を表示装置42の色域にマッピングする場合を例に説明する。
図4(A)に示すように、RGB色空間において、表示装置42の色域外郭は原点を含む立方体になる。例えば頂点作成部500は、表示装置42の色域外郭を示す立方体の表面を任意の間隔で格子状に区切った格子点それぞれをポリゴンのための頂点(色データ)として作成する。
写像部52が複数のポリゴンを写像する方法は、RGB色空間上の色データを変換マトリクスによりXYZ色空間に変換した後にCIELAB色空間上の色データに変換するものであってもよいし、プロファイルを用いて色データを変換するものであってもよい。また、写像部52が複数のポリゴンを写像する方法は、ニューラルネットワーク及び回帰モデルなどのいわゆる色変換(予測)モデルによる変換であってもよい。
図6は、LUT作成部540が作成する1次元ルックアップテーブル6を例示する図表である。
図6に示すように、LUT作成部540は、例えば図4(B)に示したカスプそれぞれに対し、色相角(rad)を入力として、L*a*b*の値を出力とする1次元ルックアップテーブル6を作成する。1次元ルックアップテーブル6は、例えば色相角が−π以下で最大であるカスプP1を最初のカスプ(開始カスプ)とし、色相角がπ以上で最小であるカスプP2を最後のカスプ(終了カスプ)として、色相角が増加する順に各カスプに対するL*a*b*の値が配列される。このように、1次元ルックアップテーブル6においては、例えば2つのカスプ(P1、P2)が異なる色相角によって2度配列され、1次元ルックアップテーブル6に示されるカスプの色相角の範囲が2π以上になっている。
図7に示すように、ステップ100(S100)において、色域外郭特定部50の頂点作成部500は、第2デバイス(表示装置42)のデバイス依存色域外郭を特定するために、表示装置42のRGB色空間における色域外郭上にポリゴン作成部502がポリゴンを作成するための頂点を作成する。
また、上記実施形態においては、色データ処理プログラム5が第2デバイスの色域を特定する例について説明したが、これに限定されることなく、色データ処理プログラム5が第1デバイスの色域に対しても特定し、特定した色域間でマッピングを行うようにしてもよい。
図8は、色データ処理プログラム5の変形例による処理を示すグラフであって、(A)はRGB色空間における表示装置42の色域外郭及びカスプを示すグラフであり、(B)はCIELAB色空間上に写像したカスプを示すグラフである。
色データ処理プログラム5の変形例において、頂点作成部500は、第2デバイス(表示装置42)の色域外郭を示す立方体の頂点をポリゴンのための頂点(色データ)として作成する。
色域マッピング部56は、写像された任意の点及びカスプ列を写像部52から受け入れ、補間部54からカスプの補間結果を受入れて、入力される第1デバイスのデバイス非依存色データを第2デバイスで再現可能なデバイス非依存色データにマッピングして出力する。
2・・・制御装置
22・・・表示部
24・・・記憶部
240・・・記録媒体
28・・・制御装置本体
4・・・画像出力部
40−1,40−2・・・印刷装置
42・・・表示装置
5・・・色データ処理プログラム
50・・・色域外郭特定部
500・・・頂点作成部
502・・・ポリゴン作成部
504・・・カスプ列取得部
52・・・写像部
54・・・補間部
540・・・LUT作成部
56・・・色域マッピング部
6・・・1次元ルックアップテーブル
Claims (18)
- 第1の色空間におけるデバイスの色域外郭を複数の多角形の集合として特定し、前記多角形の頂点又は辺上の点であり、且つ色相ごとの最高彩度を有するカスプそれぞれを第2の色空間に写像することを特徴とする色データ処理方法。
- 前記第2の色空間に写像した前記カスプぞれぞれの間を補間することを特徴とする請求項1記載の色データ処理方法。
- 前記第1の色空間は、色空間を示す直交座標系の原点を前記デバイスの色域外郭が含む色空間であることを特徴とする請求項1又は2記載の色データ処理方法。
- 前記第1の色空間は、デバイス依存色空間であり、前記第2の色空間は、デバイス非依存色空間であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の色データ処理方法。
- 第1のデバイスの色域を第2のデバイスの色域にマッピングする色データ処理方法において、少なくとも前記第2のデバイスに対して、デバイス依存色空間における色域外郭を複数の多角形の集合として特定し、前記多角形の頂点又は辺上の点であり、且つ色相ごとの最高彩度を有するカスプそれぞれをデバイス非依存色空間に写像し、写像した前記カスプぞれぞれの間を補間し、補間した結果に基づいて前記第1のデバイスの色域を前記第2のデバイスの色域にマッピングすることを特徴とする色データ処理方法。
- 前記デバイス非依存色空間に写像した前記カスプそれぞれに対して、前記デバイス非依存色空間上の色相角に対する色データを示す1次元ルックアップテーブルを作成することにより、写像した前記カスプぞれぞれの間を補間することを特徴とする請求項5記載の色データ処理方法。
- 前記デバイス非依存色空間に写像した前記カスプそれぞれに対して、前記デバイス非依存色空間上の色相角に対する明度を示す1次元ルックアップテーブルを作成することにより、写像した前記カスプぞれぞれの間の色相角に対する明度を補間することを特徴とする請求項5記載の色データ処理方法。
- 第1の色空間におけるデバイスの色域外郭を複数の多角形の集合として特定する色域外郭特定手段と、この色域外郭特定手段が特定に用いた前記多角形の頂点又は辺上の点であり、且つ色相ごとの最高彩度を有するカスプそれぞれを第2の色空間に写像する写像手段とを有することを特徴とする色データ処理システム。
- 前記写像手段が写像した前記カスプぞれぞれの間を補間する補間手段をさらに有することを特徴とする請求項8記載の色データ処理システム。
- 前記第1の色空間は、色空間を示す直交座標系の原点を前記デバイスの色域外郭が含む色空間であることを特徴とする請求項8又は9記載の色データ処理システム。
- 前記第1の色空間は、デバイス依存色空間であり、前記第2の色空間は、デバイス非依存色空間であることを特徴とする請求項8乃至10いずれか記載の色データ処理システム。
- 第1のデバイスの色域を第2のデバイスの色域にマッピングする色データ処理システムにおいて、少なくとも前記第2のデバイスに対して、デバイス依存色空間における色域外郭を複数の多角形の集合として特定する色域外郭特定手段と、この色域外郭特定手段が特定に用いた前記多角形の頂点又は辺上の点であり、且つ色相ごとの最高彩度を有するカスプそれぞれをデバイス非依存色空間に写像する写像手段と、この写像手段が写像した前記カスプぞれぞれの間を補間する補間手段と、この補間手段が補間した結果に基づいて前記第1のデバイスの色域を前記第2のデバイスの色域にマッピングするマッピング手段とを有することを特徴とする色データ処理システム。
- 前記補間手段は、前記写像手段が写像した前記カスプそれぞれに対して、デバイス非依存色空間上の色相角に対する色データを示す1次元ルックアップテーブルを作成するテーブル作成手段を有し、このテーブル作成手段が作成した1次元ルックアップテーブルに基づいて、前記写像手段が写像した前記カスプぞれぞれの間を補間することを特徴とする請求項12記載の色データ処理システム。
- 前記補間手段は、前記写像手段が写像した前記カスプそれぞれに対して、デバイス非依存色空間上の色相角に対する明度を示す1次元ルックアップテーブルを作成するテーブル作成手段を有し、このテーブル作成手段が作成した1次元ルックアップテーブルに基づいて、前記写像手段が写像した前記カスプぞれぞれの間の色相角に対する明度を補間することを特徴とする請求項12記載の色データ処理システム。
- 第1の色空間におけるデバイスの色域外郭を複数の多角形の集合として特定するステップと、前記多角形の頂点又は辺上の点であり、且つ色相ごとの最高彩度を有するカスプそれぞれを第2の色空間に写像するステップとをコンピュータに実行させる色データ処理プログラム。
- 第1のデバイスの色域を第2のデバイスの色域にマッピングする色データ処理プログラムにおいて、少なくとも前記第2のデバイスに対して、デバイス依存色空間における色域外郭を複数の多角形の集合として特定するステップと、前記多角形の頂点又は辺上の点であり、且つ色相ごとの最高彩度を有するカスプそれぞれをデバイス非依存色空間に写像するステップと、写像した前記カスプぞれぞれの間を補間するステップと、補間した結果に基づいて前記第1のデバイスの色域を前記第2のデバイスの色域にマッピングするステップとをコンピュータに実行させる色データ処理プログラム。
- 第1の色空間におけるデバイスの色域外郭を複数の多角形の集合として特定するステップと、前記多角形の頂点又は辺上の点であり、且つ色相ごとの最高彩度を有するカスプそれぞれを第2の色空間に写像するステップとをコンピュータに実行させるための色データ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 第1のデバイスの色域を第2のデバイスの色域にマッピングするための色データ処理プログラムを記録した記録媒体において、少なくとも前記第2のデバイスに対して、デバイス依存色空間における色域外郭を複数の多角形の集合として特定するステップと、前記多角形の頂点又は辺上の点であり、且つ色相ごとの最高彩度を有するカスプそれぞれをデバイス非依存色空間に写像するステップと、写像した前記カスプぞれぞれの間を補間するステップと、補間した結果に基づいて前記第1のデバイスの色域を前記第2のデバイスの色域にマッピングするステップとをコンピュータに実行させるための色データ処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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