JP2006331998A - 平面電子源 - Google Patents

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哲弥 金子
Hirohisa Hiraki
博久 平木
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宏興 王
Minami Ko
南 江
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Abstract

【課題】低温、低真空環境で安定して多量の電子を高配向に放出することができる電子源を提供すること。
【解決手段】平面状の陰極面2を有する陰極3を備え、この平面状陰極面2に、多数のナノオーダの壁状炭素薄片5が陰極面2に対して所定方向に高配向しかつ平面方向に集合連成された形態を備えたCNW膜4を設けてなり、当該CNW膜4全面から電子を上記所定方向にかつCNW膜4の電子放出方向への投影面積に対応した面積を有する平面パターンにて放出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子顕微鏡用、半導体検査装置用、半導体製造装置用、プラズマ発生装置用、イオンプレーティング用、その他の装置に用いることができる平面電子源に関するものである。
従来の電子源にはLaB6電子源、ZrO/W(100)電子源、YO/W(100)電子源、等がある(特許文献1、特許文献2等参照)。これら電子源は、針状電極の先端にLaB6、ZrO/W等を被覆したものである。また、従来の電子源には平面電子源もある(特許文献3、特許文献4等参照)。
特開2002−182551号公報 特開2004−345071号公報 特開2000−357648号公報 特開2001−6529号公報
上記従来の電子源は、作動温度が超高温(例えば1800℃ないし2000℃)であり、また、その安定動作環境が超高真空環境(例えば10-8Pa)である、という苛酷な条件におかれる。そのため、従来の電子源を備えた上記各種装置においては、高価で取り扱い複雑な冷却設備が必要であったり超高真空排気設備が必要であったりして製造側からは製造コストが極めて高価になり、購入側からは購入コストが高価、また、操作(オペレーション)コストもかかるうえ取り扱いも長時間要するうえ、習熟性も要求されるなど、の課題が多い。また、従来の電子源は、針状電極先端から放出した電子のビーム径を高電子密度を保ちつつ大きく拡径する場合、電極先端が放出電子量の増大に伴う発熱で蒸発等の不具合があり、また、電子ビームの拡径には複雑なビーム制御が要求される、などの問題がある。特に、従来の電子源は、大電流(大電子量)が要求される場合、針状電極先端からはその要求に対応し難い。さらに、従来の電子源では、1本の針状電極の先端から放出する電子はそのビーム径が広がり易く、軌道が変形しやすいため、電子をコリメートするべく多数の部材が必要となり、構造複雑化、高価格化する。
一方、平面電子源としたものも提案されているが、それらは上記と同様の課題があり、実用性のある平面電子源は見当たらないのが現状である。また、電界放出型の電子源が提案としてあるが、平面電子源で実用性を備えたものは無かった。
本発明による平面電子源は、所定の陰極面形状を有する陰極を備え、この陰極面に、多数のナノオーダの壁状炭素薄片が所定の電子放出方向に高配向しかつ平面方向に集合連成された形態のカーボンナノウォール(CNW)膜を設けてなり、当該CNW膜全面から電子を上記所定方向にかつCNW膜の電子放出方向への投影面積に対応した面積を有する平面パターンにて放出することを特徴とするものである。
このCNW膜は電気伝導度の高いグラファイトに近い結晶構造を持ち、数十層のグラフェンシートからなり、電圧印加により端部である壁状上面で高い電界集中が起こって電子放出するものである。
上記所定方向は垂直方向であることが好ましい。
本発明の平面電子源は、電子放出材料がCNW膜であるから電子放出を低温かつ低真空環境で可能であり、従来の電子源のように冷却設備や超高真空のための排気設備が不要化し、製造コスト低減、かつ取り扱い性に優れたものとなる。
また、本発明では、CNW膜の電子放出方向への投影面積に対応した面積を有するビーム広がりの平面パターンにて放出するから、従来の針状電極先端から電子ビームを放出する電子源とは異なって、電極先端の発熱による蒸発等の不具合が無く、また、電子ビームの複雑な制御も不要化する。
さらに、本発明では、CNW膜が陰極面に垂直な方向に高配向に形成されているから、電子軌道が変形しにくく電子をコリメートする等の収束部材が不要化し、構造簡易、低価格化が可能である。
本発明によれば、低温、低真空環境下で多量の電子(大電流)を高配向にかつ大面積の平面内に放出することが可能な平面電子源を提供することができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る平面電子源を説明する。図1は本実施の形態の平面電子源の側面断面図である。図1に示す平面電子源1は、陰極面2が円形、矩形、その他の任意の平面形状の陰極3を備え、この陰極面2に電子放出材料としてCNW膜4を設けたものである。このCNW膜4は、高配向した多数の壁状炭素薄片(壁状部)5の集合体が平面内に連成した成膜形態となっている。CNW膜4は、電気伝導度の高いグラファイトに近い結晶構造を持ち、数十層のグラフェンシートからなり、電圧印加により端部である壁状部5の上面6で高い電界集中が起こってCNW膜4全体から矢印7で示すように平面パターンにて電子放出するものである。この平面パターンは、電子放出方向7が陰極面2に垂直であれば、陰極面2の平面形状に対応する。以上のように、多数の壁状部5それぞれの平面方向の連成により平面体形状とされたCNW膜4(炭素膜平面体)が構成され、そのCNW膜4を形成する多数の壁状部5の上端面6全体から矢印7方向に陰極面2の平面パターンに対応したビーム形状にて電子放出が行われるため、大量の電子を平面状に放出させることが可能である。CNW膜4は熱的安定性、機械的強度に優れており、低真空環境下でも安定した電子放出特性を有する。
CNW膜4の高配向について図2を参照して説明する。CNW膜4は、プラズマCVD法により陰極面2上に多数の壁状部(壁状炭素薄片)5が所定方向(陰極面2に対する立設角度θ)、実施形態では陰極面2に対する壁状部5の立設(傾き)角度θが垂直(90度)ないしはほぼ垂直方向に成膜されたものであり、この成膜状態は、陰極面2に対して壁状部5が垂直(90度)配向状態に対して90度前後に多数の壁状部5が配向している場合、配向性があり、高配向はこの90度配向ないしは90度近傍に配向している割合が高い状態である。図2では立設角度θを90度となし、その前後±Δθに配向して平均して90度の場合である。ただし、陰極面2に対して90度である必要はなく、電子放出方向に対して陰極面2が傾斜面を有する場合、電子放出方向に壁状部5が平行となるように、すなわち、陰極面2に対して傾斜した状態に立設あるいは成膜されてもよい。
CNW膜4の壁状部5は両側壁面5a,5bと上壁面(端部)5cからなり、この上壁面5cに電界集中が起こって該上壁面5cから電子放出が行われる。また、CNW膜4は、比較的低温でかつ10-1ないし10-2Pa程度の低真空環境下でも電子放出が行われるなど、環境負荷が極めて小さい。
以上の平面電子源1においては、図3で示すようにその前方に、網目状をなし制御電圧(例えば3kVないし10kV)に応じてCNW膜4から電子を引き出す制御電極8と、陰極3との間で高電圧(例えば10数kVないし100kV)を印加されてCNW膜4が放出した電子を、矢印10方向に加速させる陽極9とを有する。
以上説明した本実施の形態の平面電子源1においては、電子放出材料がCNW膜4であるから電子放出を低温かつ低真空環境で可能であり、従来の電子源のように冷却設備や超高真空のための排気設備が不要化し、製造コスト低減、かつ取り扱い性に優れたものとなる。
また、本実施の形態の平面電子源1は、電子を平面状に放出するから、従来の針状電極先端から電子ビームを放出する電子源とは異なって、電極先端の発熱による蒸発等の不具合が無く、また、電子ビームの複雑な制御も不要化する。
さらに、本実施の形態の平面電子源1は、CNW膜4が陰極面2に垂直な方向に高配向に形成されているから、電子軌道が変形しにくく電子をコリメートする等の収束部材が不要化し、構造簡易、低価格化が可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、種々な変更ないしは変形を含むものである。
本発明の実施の形態に係る平面電子源の構成を示す図である。 図1の平面電子源の配向性カーボンナノウォール膜を示す図である。 平面電子源と制御電極と陽極とを示す図である。
符号の説明
1 平面電子源
2 陰極面
3 陰極
4 CNW膜
5 壁状部(壁状炭素薄片)
6 電子放出面
7 電子ビーム
8 制御電極
9 陽極
10 電子ビーム

Claims (1)

  1. 所定の陰極面形状を有する陰極を備え、この陰極面に、多数のナノオーダの壁状炭素薄片が所定の電子放出方向に高配向しかつ平面方向に集合連成された形態のカーボンナノウォール(CNW)膜を設けてなり、当該CNW膜全面から電子を上記所定方向にかつCNW膜の電子放出方向への投影面積に対応した面積を有する平面パターンにて放出する、ことを特徴とする平面電子源。

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Citations (4)

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JPH11204022A (ja) * 1998-01-07 1999-07-30 Komatsu Ltd 冷陰極およびこの冷陰極を用いた素子
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