JP2006331914A - 照明装置並びにこれを備えた携帯機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 照明装置3は、透明部5を含む筐体4、高分子分散液晶(PLC)素子6、基板8に配設された照明光源7を外側から順に配置している。照明光源7から出た光はPLC素子6及び筐体の透明部5を透過し筐体4の外に出射して、カメラの被写体や照光対象物を照らす。同時にPLC素子6は、筐体の透明部から装置の中が見えないよう目隠しの機能をも持つ。
【選択図】 図3
Description
携帯機器筐体の中に照明装置を配置した場合、照明装置の光を筐体の中から外に取り出すために、光が透過する窓やカバーを筐体面に設けている。照明装置の光を効率よく筐体外に取り出すには、窓の光透過性を高くする必要があるが、透過性を良くすると筐体の中が見えてしまい、デザイン性が良くなかった。逆に、筐体の中が見えないようにするには透過部分の透過率を低くすればよいが、低くすると筐体の外にでる光が減る。それを補うためには照明装置の光量をより増やさなければならず、消費電力の増加や装置の大型化を招くことになってしまっていた。必要に応じて窓を開け閉めできるブラインド機能が求められる。
補助表示部は、非撮影時には現在時刻や着信通知等を表示している。カメラを撮影モードにすると、補助表示部全面が透明状態となり、透明な表示部を通して鏡面が露われる。携帯電子装置の操作者が自分自身を撮影する場合に、この鏡面に姿を写すことによって、レンズを正しく自分に向けられるようにすることを目的としたものである。
窓を通して筐体の中が見えないようにするには、反射型液晶表示である表示パネルを表示の動作状態に保っておく必要があり、電池消費量の増大を招く。照明装置を必要とする撮影時間は短時間であって、大部分の時間は非動作であり、この間の電池の消耗があることは望ましくない。
照明装置は、カメラと撮影対象との距離に応じて、または撮影時以外に用いる照明の目的に応じて、照明光の指向性を選択できることが望ましい。照明光透過窓が透光の指向性を制御する機能を具備させることが望まれる。開示されている反射型表示パネルでは、このような動作を行わせることができない。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものである。そして、その目的とするところは、筐体外部へ投光するための窓を有し、該窓の透光/遮光の状態を任意に切り替えることができる照明装置並びにこの照明装置を備えた携帯機器を提供することにある。
また、本発明の照明装置は、筐体外部へ投光するための窓を有し、窓は、制御信号によって入射する光に対して透明または散乱の状態を切り替える光シャッタを備えることを特徴とする。
透光または透明の状態は、照明装置の光源の点灯に連動し、遮光または散乱の状態は、光源の消灯に連動してもよい。
遮光または散乱の状態は、光源の消灯に連動し、照明装置の光源が点灯している時のみ、透光または透明の状態と遮光または散乱の状態との間を切り替え制御し得てもよい。
光シャッタは、高分子分散液晶素子であってもよい。
高分子分散液晶素子は、電界を印加した時に入射する光に対して透明の状態となり、電界無印加時に入射する光に対して散乱の状態となってもよい。
また本発明の携帯機器は、照明装置を備える携帯機器であって、照明装置は、携帯機器筐体外部へ投光するための窓を有し、窓は、制御信号によって入射する光に対して透明または散乱の状態を切り替える光シャッタを備えることを特徴とする。
透光または透明の状態は、照明装置の光源の点灯に連動し、遮光または散乱の状態は、光源の消灯に連動してもよい。
遮光または散乱の状態は、光源の消灯に連動し、照明装置の光源が点灯している時のみ、透光または透明の状態と遮光または散乱の状態との間を切り替え制御し得てもよい。
携帯機器は、さらにカメラを備え、光源は、カメラの起動後に点灯および消灯の制御が可能であり、点灯中の場合カメラの停止によって自動的に消灯してもよい。
光シャッタは、高分子分散液晶素子であってもよい。
高分子分散液晶素子は、電界を印加した時に入射する光に対して透明の状態となり、電界無印加時に入射する光に対して散乱の状態となってもよい。
[実施例の構成]
図1は、カメラと補助照明装置を備える本発明の折り畳み型携帯電話の斜視図である。携帯電話1は、カメラ2とカメラの補助照明として使用できる照明装置3を有している。
図2は、折り畳み型携帯電話の構成を示すブロック図である。携帯電話1は、携帯電話機本体の構成各部を制御する制御回路4と、カメラ2と、照明装置3と、無線電波の送受信を行うアンテナ13と、無線回路12と、操作部11と、表示部10からなる。
照明装置3は、PLC素子6と照明光源7からなり、PLC素子6は、PLC素子駆動回路8を介して制御回路4によって制御される。また、照明光源7は、照明光源駆動回路9を介して制御回路4によって制御される。
無線回路12は、制御回路4の制御の下に、音声やデータを変調してアンテナ13を介して無線電波として送信すると共に、アンテナ13を介して無線電波を受信して音声やデータに復調し、所定のプロトコルに従って通話やデータ通信を行う。液晶等の表示装置からなる表示部10と、各種操作キー等からなる操作部11は、筐体の折り畳み時に内側となる側に配設されている。
図3に示すように、照明装置3は、透明部15を含む筐体14、高分子分散液晶(PLC)素子6、基板18に配設された照明光源7を外側から順に配置している。照明光源7から出た光はPLC素子6及び筐体の透明部15を透過して筐体14の外に出射し、カメラの被写体や照光対象物を照らす。
同時にPLC素子6は、筐体の透明部から装置の中が見えないよう目隠しの機能をも持つ。筐体は携帯電話の外装としての機能を果たし、透明部はその一部をなしている。同時に照明装置からの光を筐体の外側に出す機能も持つ。
その動作は、対向する2つの透明電極に電圧を印加していない状態では、透明電極間の高分子ポリマーがランダムな方向を向いているために光を散乱し白濁した状態となっている。このため、PLC素子を通して向こう側が見えない状態となる。この状態では、筐体の外側から内側にある照明装置やその周辺は見えない。同時に、照明装置を点灯しても照明光も散乱され、被写体を十分に照らすことができない。
対向する2つの透明電極にある一定以上の電圧を印加すると透明電極間の高分子はある一定方向に配向するため透明な状態となり、PLC素子を通して向こう側が見える状態となる。この状態では、照明装置の光を透過しやすい状態であるため、照明光は被写体や照光対象を十分に照らすことができる。同時に筐体の外側から内側にある照明装置やその周辺が見えてしまうが、照明装置を発光させれば眩しくて見えなくなるので問題ない。
PLC素子は電気的に制御可能なブラインドまたは光シャッタの役割を成している。
[実施例の動作1]
実施例の第1の動作について図5を用いて説明する。図5は、制御回路4の制御の下におけるカメラ、照明光源、PLC素子の状態遷移図を表している。
カメラが起動していないOFF状態では、照明光源も起動していない(OFF)ため、PLC素子の図3に示す対向する2つの透明電極には電圧が印加されておらず、PLC素子は白濁した光散乱状態となっている(状態A)。
その状態からユーザー操作によりカメラが起動される(S1)(状態B)。
更に照明光源が起動される(S2)と、PLC素子の対向する2つの透明電極に電圧が印加され、PLC素子は透明な状態となる(状態C)。
状態Cからユーザー操作や予め時間設定されたタイマー等によって照明光源が停止する(S3)と、PLC素子も照明光源の停止に合わせて白濁状態に変化する(状態A)。
また、状態Cからカメラが停止する(S4)と照明光源も停止するため、PLC素子も白濁状態へ変化する。(状態A)
つまり、筐体内部が見えてしまう照明光源停止時(非発光時)にはPLC素子を白濁状態にして目隠しとし、筐体内部が見えない照明光源起動時(発光時)にはPLC素子を透明にして照明光源の光が透過しやすくしている。
このため、従来のように目隠しのために筐体透明部の透過率を低くし、照明装置発光時にはその低くした透過率を補うために照明光源の出力を高くするため駆動電力を増やしたり、より明るくするために大きな照明光源を選択する必要が無い。したがって、装置の低消費電力化や小型化を図ることができる。
実施例の動作1では、照明装置はカメラの補助光源として使用しているが、最近ではこの照明装置をちょっとした懐中電灯として使用する人が多い。
そこで、本発明の実施例の他の動作として、カメラの使用状態に関係なく照明光源を起動し、照明光源の状態に合わせてPLC素子の状態を変化させて、照明光源の光を効率よく利用する場合について説明する。
照明光源が起動していない状態では、PLC素子の対向する2つの透明電極には電圧が印加されておらず、PLC素子は光散乱状態となっている(状態D)。図5では照明光源を起動するためにはカメラを起動する必要があったが、図6ではカメラの動作状態に関係なく、ユーザー操作により照明光源を起動することができる。
照明光源が駆動される(S5)とPLC素子の対向する2つの透明電極に電圧が印加され、PLC素子は透明な状態へと変化し、簡易な懐中電灯として動作する(状態E)。
ユーザー操作やタイマー動作等によって照明光源が停止する(S6)とPLC素子は散乱状態へ変化する(状態D)。
実施例の動作1では、照明光源の起動時にPLC素子を透明にして照明光を指向性良く被写体や対象物を照光する場合を述べた。PLC素子が白濁した状態で照明を行うこともあり得る。この場合PLC素子は透過する光を拡散させるため、光源輝度が同じである場合は、照度自体は下がるものの、より広い範囲を照らすことができる。
そこで、本発明の実施例の他の動作3として、PLC素子の状態を使用者が選択できるようにする。これによって、懐中電灯として使用する際に広い範囲を照らしたい場合、狭い範囲を照明する場合など、使用用途に合わせて切り替えることができる。
照明光源が起動していない状態では、PLC素子の図3に示す対向する2つの透明電極には電圧が印加されておらず、PLC素子は白濁した光散乱状態となっている(状態F)。
ユーザー操作により照明光源が起動される(S7)とPLC素子の対向する2つの透明電極に電圧が印加され、PLC素子は透明な状態へと変化する(状態G)。
図6ではこの状態でPLC素子の状態を選択することができるようになり、ユーザー操作により白濁状態が選択される(S8)と、PLC素子の対向する2つの透明電極の電圧印加が停止し、PLC素子は白濁の散乱状態へと変化する(状態H)。
状態Hでユーザー操作によりPLC素子の透明状態が選択される(S9)と、PLC素子の対向する2つの透明電極に電圧が印加され、PLC素子は透明な状態へと変化する(状態G)。
照明光源が停止する(S10)とPLC素子は白濁光散乱状態となる(状態F)。
2 カメラ
3 照明装置
4 制御回路
6 PLC素子
7 照明光源
8 PLC素子駆動回路
9 照明光源駆動回路
10 表示部
11 操作部
12 無線回路
13 アンテナ
14 筐体
15 透明部
18 基板
19 透明フィルム
20 透明電極
21 高分子分散液晶
Claims (13)
- 筐体外部へ投光するための窓を有し、前記窓の透光または遮光の状態を電気的制御によって切り替えることを特徴とする照明装置。
- 筐体外部へ投光するための窓を有し、
前記窓は、制御信号によって入射する光に対して透明または散乱の状態を切り替える光シャッタを備えることを特徴とする照明装置。 - 前記透光または透明の状態は、前記照明装置の光源の点灯に連動し、
前記遮光または散乱の状態は、前記光源の消灯に連動する
ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の照明装置。 - 前記遮光または散乱の状態は、前記光源の消灯に連動し、
前記照明装置の光源が点灯している時のみ、前記透光または透明の状態と前記遮光または散乱の状態との間を切り替え制御し得る
ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の照明装置。 - 前記光シャッタは、高分子分散液晶素子である
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の照明装置。 - 前記高分子分散液晶素子は、電界を印加した時に前記入射する光に対して透明の状態となり、電界無印加時に前記入射する光に対して散乱の状態となる
ことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。 - 照明装置を備える携帯機器であって、
前記照明装置は、前記携帯機器筐体外部へ投光するための窓を有し、前記窓の透光または遮光の状態を電気的制御によって切り替える
ことを特徴とする携帯機器。 - 照明装置を備える携帯機器であって、
前記照明装置は、前記携帯機器筐体外部へ投光するための窓を有し、
前記窓は、制御信号によって入射する光に対して透明または散乱の状態を切り替える光シャッタを備える
ことを特徴とする携帯機器。 - 前記透光または透明の状態は、前記照明装置の光源の点灯に連動し、
前記遮光または散乱の状態は、前記光源の消灯に連動する
ことを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の携帯機器。 - 前記遮光または散乱の状態は、前記光源の消灯に連動し、
前記照明装置の光源が点灯している時のみ、前記透光または透明の状態と前記遮光または散乱の状態との間を切り替え制御し得る
ことを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の携帯機器。 - 前記携帯機器は、さらにカメラを備え、
前記光源は、前記カメラの起動後に点灯および消灯の制御が可能であり、点灯中の場合前記カメラの停止によって自動的に消灯する
ことを特徴とする請求項9に記載の携帯機器。 - 前記光シャッタは、高分子分散液晶素子である
ことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の携帯機器。 - 前記高分子分散液晶素子は、電界を印加した時に前記入射する光に対して透明の状態となり、電界無印加時に前記入射する光に対して散乱の状態となる
ことを特徴とする請求項12に記載の携帯機器。
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JP2005155469A JP2006331914A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 照明装置並びにこれを備えた携帯機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007288730A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-01 | Nec Saitama Ltd | 携帯機器の着信照明装置、方法、プログラム及び携帯電話機 |
JP2015215569A (ja) * | 2014-05-13 | 2015-12-03 | 大日本印刷株式会社 | ヘイズ切替えパネルを備えた機器 |
CN112470064A (zh) * | 2018-08-30 | 2021-03-09 | 株式会社日本显示器 | 电子设备 |
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- 2005-05-27 JP JP2005155469A patent/JP2006331914A/ja not_active Withdrawn
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