JP2006331761A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】出力安定性と耐久性の両者を大幅に向上できる燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】燃料電池機器本体100を制御するための制御装置200は、目標出力指令値に基づいて基本燃料指令値FR0を発生し、燃料補正値ΔFRと加算して瞬時原料指令値FMを発生して原料供給機1に指令する。水素濃度推定手段28はアノードガスの水素濃度を推定し、この水素濃度推定値SHに応じて燃料補正手段23で燃料補正値ΔFRを発生する。さらに水素濃度推定値SHと燃料電池端子電圧VCに応じて目標出力指令値LR0を補正するようにした第1、第2の出力補正手段29,30を備えている。これにより、出力安定性と耐久性の両者を向上できるので、システムの信頼性と安全性を向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池発電システムに係り、特に高い出力安定性と耐久性を特徴とする高分子電解質型燃料電池発電システムに関する。
近年、クリーンで高効率な分散電源の一つとして燃料電池発電システムが注目されている。なかでも、小型で低温動作可能な高分子電解質型燃料電池発電システムは家庭用、業務用、自動車用など適用範囲が広く、将来の電源、エネルギー機器として多分野で期待されている。
しかしながら、このような適用分野においては大幅かつ急速な出力調整能力(出力安定性が高いこと)が要求されるとともに、このような過酷な使用環境においても十分なシステム耐久性を兼ね備えることが必須条件となっている。
高分子電解質型燃料電池発電システムは、燃料電池のアノードに供給された水素がイオン化され電解質を透過してカソードに達し、カソードに供給され酸素と反応することで起電力を発生する仕組みを利用したものである。この場合、アノードに直接水素を供給しても良いが、改質器を用いて燃料としての都市ガスや灯油に蒸気及び空気を混合した原料を高温処理することで水素リッチなガスに転換して使用する方法が一般的である。
このように改質器を用いる場合、特に重要となるのが出力要求とアノードに供給される水素量の整合性である。即ち、両者は静的にも動的にも適切な関係を維持することが必要である。水素量が過剰になると燃料電池の端子電圧が過大となり、逆に水素量が不足すると過電流が流れ、いずれの場合も電池寿命を低下させる原因となる。
燃料電池システムの一般的な特性として、出力電流を変更すると出力はそれに即応するが、改質器に投入する原料を同時に変更してもアノードに供給される改質ガスが出力に見合った量に達するのに数100秒の時間遅れを伴うことが知られている。この時間遅れが寿命低下の大きな要因のひとつとなっている。
燃料電池発電システムの従来例として、特許文献1に記載のように、出力変化要求が発生したときは燃料電池に対して一時的に出力変化を停止させ、アノードに供給される水素量が変化するのを待機する方法を採用している。
また、燃料電池発電システムの他の従来例として、特許文献2に記載のように、出力値と必要アノード水素濃度との関係を予め求めておき、出力要求に応じて必要な原料供給量を決定する方法を採用している。
特開平7−14598号公報 特開平5−3041号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、出力変化を停止させている間の燃料電池端子電圧の変動は抑えられるが、本来の目的である出力変化要求に即応できないという問題がある。
また、特許文献2に記載の方法では、燃料電池の経時性能の劣化、即ち静特性変化に対しては有効であるが、前記の出力安定性の問題は解決できない。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、出力安定性と耐久性を両立できる燃料電池発電システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、目標出力指令値に基いて基本燃料指令値を発生し、該基本燃料指令値により原料供給機を介して改質器への原料供給を制御すると共に、前記目標出力指令値に基づく瞬時電流指令値を燃料電池出力の変換をする電力変換器に設定する制御装置を備える燃料電池発電システムであって、前記制御装置は、前記基本燃料指令値を燃料補正値により補正して前記原料供給機に瞬時原料指令値を設定する原料指令手段と、燃料電池に供給される改質ガスの水素濃度を取得する水素濃度取得手段と、取得した水素濃度を用いて前記燃料補正値を演算する燃料補正手段を有することを特徴とする。
また、前記制御装置に、前記水素濃度の取得値より前記目標出力指令値を補正するための第一の出力補正手段を設けることを特徴とする。
また、前記制御装置に、前記燃料電池の端子電圧に応じて前記目標出力指令値を補正するための第二の出力補正手段を設けることを特徴とする。
本発明の別の態様は、目標出力指令値に基いて基本燃料指令値を発生し、該基本燃料指令値により原料供給機を介して改質器への原料供給を制御すると共に、前記目標出力指令値に基づく瞬時電流指令値を燃料電池出力の変換をする電力変換器に設定する制御装置を備える燃料電池発電システムであって、前記制御装置に、前記目標出力指令値に基づく瞬時電流指令値を前記電力変換器に設定するための電力変換器制御手段と、前記基本燃料指令値に基づいて瞬時原料指令値を前記原料供給機に設定する原料指令手段と、燃料電池の端子電圧に応じて前記目標出力指令値を補正するための第二の出力補正手段を設けることを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池発電システムの負荷追従性と耐久性を両立することができる。また、これによりシステムの信頼性と安全性が向上するため、長期にわたり高効率と高稼働率を維持でき、運用コストの大幅低減も可能となる。
以下、本発明の実施形態について、燃料電池発電システムに高分子電解質型燃料電池発電システムを用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による燃料電池発電システムの構成を示す機能ブロック図である。最初に、本実施形態のうち制御装置200を除く破線で示す燃料電池機器本体100の働きについて説明する。
原燃料6である都市ガス若しくは灯油(以下、単に燃料と呼ぶ)と水と空気からなる原料は、原料供給機1から改質器2に供給される。改質器2では供給された空気により燃料の一部を燃焼するとともに、供給された水が燃焼による発熱で蒸気となり、燃料中の水素分子が分離され所謂、水素リッチな可燃ガスである改質ガス7となる。改質ガス7は燃料電池3のアノードに導かれ電解質膜の働きでイオン化され電解質を透過してカソードに達し、別途カソードに供給される空気8に含まれる酸素と反応することで起電力を発生する。
ここで発生する直流電力LCは電力変換器4により交流電力LAに変換され、負荷5に供給される。ここで、負荷5が直流電力を要求するものであれば、電力変換器4による直流から交流への変換は不要であるが、燃料電池3の端子電圧VCは出力により変化するため、電圧変換機能は必要となる。また、交流電力LAは電力変換器4における変換損失分だけ直流電力LCよりも小さい。
燃料電池3にて一定以上の効率を維持して発電するためには、アノード中の水素濃度は一定以上に保つ必要がある。そのため、アノードに供給された水素の全てが発電に寄与するわけでなく、残留水素を含む可燃性のアノード排ガスは戻りガス10として改質器2に戻され、改質に必要なエネルギーの一部として利用されたのち系外に排ガス11として排出される。
ここで重要となるのが、前述のように燃料電池出力とアノードに供給される水素量の整合性である。両者は静的にも動的にも適切な関係を維持することが必要で、水素量が過剰になるとアノード中の水素濃度が高くなり、燃料電池3の端子電圧VCが過大となる。逆に、水素濃度が低下すると同一出力を維持するためには大きな電流が必要となり、いずれの場合も電池寿命を低下させる原因となる。
燃料電池システムの一般的な特性として、出力電流を変更すると出力はそれに即応するが、改質器2に投入する原料6を同時に変更してもアノードに供給される改質ガス7が出力に見合った量に達するのに数100秒の時間遅れを伴うのが一般的な特性である。この時間遅れが上記の現象をもたらし、寿命低下の大きな要因のひとつとなっている。この時間遅れは、改質器2から燃料電池3に至る構成要素の幾何学的容積による物質移動遅れと熱容量による温度変化遅れと、戻りガスによるエネルギー供給遅れの相乗効果として現れる。
次に、図1の2点鎖線で囲んだ制御装置200の構成と働きについて説明する。図中の制御装置200において細線で示す制御要素は従来システムと共通するもので、太線で示す制御要素が本発明の実施形態に係るものである。但し、ここでは制御装置の働きを理解し易くするために各制御要素をブロックで示したが、実際には燃料電池機器本体100と同一パッケージ内、若しくはその近傍に配置されたコントローラで実現されている。
まず、従来要素の働きについて説明する。制御装置200の目標出力設定手段21から目標出力指令値LROが発せられると、基準燃料設定手段22では目標出力指令値LROに対応した基本燃料指令値FROが発せられる。目標出力指令値LROは通常、出力を目標値まで一定の変化率で変化させるための時間関数として与えられる。
従来システムにおいては、基本燃料指令値FROは目標出力指令値LROに静特性的に対応するものである。即ち、定常運転時に出力LROを得るのに必要な燃料供給量と対応する。この場合、基本燃料指令値FROが瞬時燃料指令値FRとなり、原料指令手段27に与えられる。原料指令手段27は瞬時燃料指令値FRに対応して原料6である燃料、水、空気の量を決定して、これらを瞬時原料指令値FMとして原料供給機1に指令する。
一方、目標出力指令値LROは瞬時出力指令値LRとなり、電力変換器制御手段33に与えられ、電力変換器制御手段33ではこれを満たすような瞬時電流指令値ICRを電力変換器4に指令する。即ち、電力変換器制御手段33では燃料電池3の端子電圧VCを入力して、ICR=LR/(ηVC)なる瞬時電流指令値ICRを発生する。この場合、ηは電力変換器4の変換効率であり、前述のように変換損失分を加味するためのものである。
次に、制御装置200における本実施形態で追加された制御要素の構成と働きについて説明する。水素濃度推定手段28は瞬時原料指令値FMと瞬時出力指令値LRを取り込んでアノード中水素濃度を推定するためのものである。たとえば、水素濃度推定手段28は過去の実績に基く瞬時原料指令値FMと瞬時出力指令値LRに対する水素濃度値のデータベースを用意している。このようにして、水素濃度推定手段28で得られた水素濃度推定値SHは燃料補正手段23と第一の出力補正手段29に与えられる。
燃料補正手段23は出力変化時のアノード中水素濃度を安定化することを目的とするもので、アノード中水素濃度の推定値SHと所定値との偏差を比例積分演算することで燃料補正値ΔFRを生成し、燃料供給量を調整する働きをする。
第一の出力補正手段29は出力変化時のアノード中水素濃度変化による端子電圧VCの変動を抑制し安定化することを目的とするものである。アノード中水素濃度の推定値SHと所定値との偏差を比例積分演算することで第一の出力補正値ΔLR1を生成し、燃料電池3の出力を調整する働きをする。
第二の出力補正手段30は出力変化時の電流変化による端子電圧VCの変動を抑制し、安定化することを目的とするものである。端子電圧VCとその所定値との偏差を比例積分演算することで第二の出力補正値ΔLR2を生成し、燃料電池3の出力を調整する働きをする。但し、第二の出力補正手段30は、定常運転時には上記比例積分演算を停止させて、実際の出力が指令値LRに一致するように作用する。
次に、本実施形態による燃料電池発電システムの運転制御特性の代表例について説明する。図2は第1の実施形態による各プロセス値の挙動を示す説明図である。図中、太い実線は本実施形態によるもの、点線は従来方式によるもの、細い実線は両者共通のもの、一点鎖線は出力変化前の状態を示すものである。
本図に示す例は、時刻t0から時刻t1まで目標出力指令が一定変化率で上昇したときの燃料電池発電システムにおける各部プロセス状態を従来方式と比較したものである。従来方式においては、出力上昇に伴いアノード水素濃度SHが大幅に低下し、燃料電池の端子電圧VCも大幅に低下する。そのため、その後の運転でも発電出力LAは目標出力に到達することなく低いレベルで整定してしまっている。
これに対し、本実施形態においては、出力上昇に伴いアノード水素濃度SHと燃料電池の端子電圧VCが一旦低下傾向を示すが、燃料補正手段23と第一、第二の出力補正手段29、30が機能するため、アノード水素濃度SHが速やかに回復している。これにより、発電出力LAは極めて早い時点で目標出力に到達している。また、この間、燃料電池3の端子電圧VCも大幅低下することがなく、速やかに安定状態に回復している。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、燃料電池発電システムの出力変動の最初段階で先行的に必要な燃料を投入するとともに、大幅な電圧変動を抑制することができるため、出力安定性と耐久性の両者を向上することができる。
また、本実施形態では、システムの信頼性と安全性が向上するため、長期にわたり高効率と高稼働率を維持でき、運用コストの大幅低減も可能となる。
なお、本発明は第1の実施形態に限定されるものでなく、以下に述べる変更例においても、本発明はその本質を何ら変えることなく適用可能である。
すなわち、第1の実施形態では、燃料電池3からの排出されるガスを改質器2への戻りガス10として利用する燃料電池発電システムを対象とした。しかし、必ずしもこの様な機器構成でなくとも、燃料電池3から排出されるガスを他の機器にて利用する形態の燃料電池発電システムにも適用可能である。例えば、燃料電池3から排出されるガスを温水器や蒸気発生器などに導いて排熱回収するシステムとしても良い。
また、第1の実施形態では、アノード水素濃度を推定しているが、若干のコストアップを許容するならば、アノード水素濃度を実測する方式としても実施できる。
また、第1の実施形態では、高分子電解質型燃料電池発電システムを対象として説明したが、本発明は実施にあたり必ずしもこれに限定されるものではない。その外の燃料電池発電システム、例えば、リン酸水溶液型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型などに対しても本発明の本質を何ら変更されることなく実施できる。
また、第1の実施形態は、制御装置200において燃料補正手段23、第一の出力補正手段29及び第二の出力補正手段30では演算方式として比例積分手段を使用しているが、必ずしも比例積分手段に限定する必要はない。微分動作を追加した比例積分微分手段を用いる方法や比例手段のみを用いる方法など、装置の動特性に応じて適宜選定すれば良い。
次に本発明の第2の実施形態を説明する。図3は第2の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図を示す。第1の実施形態では、制御装置200において第一の出力補正手段29と第二の出力補正手段30を有する構成としているが、本実施形態ではこれら2つの出力補正手段29、30を持たない(ブロックを点線で表示)制御装置210としている。
図4は第2の実施形態による各プロセス値の挙動を示す説明図で、各線は図2の場合と同様である。図示のように、第2の実施形態では燃料電池端子電圧VCの安定性が図2に比べて若干犠牲になる。しかし、実運用上は問題のない運転制御特性が得られ、本発明の目的は十分達成できる。
次に本発明の第3の実施形態を説明する。図5は第3の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図を示す。第1の実施形態では、制御装置200において燃料補正手段23と第一の出力補正手段29を有する構成としているが、本実施形態では燃料補正手段23と第一の出力補正手段29を持たない制御装置220としている。すなわち、第二の出力補正手段30のみによって出力変化時の電流変化による端子電圧VCの変動を抑制するために、端子電圧VCとその所定値との偏差を比例積分演算して第二の出力補正値ΔLR2を生成し、燃料電池3の出力を調整している。
図6は第3の実施形態による各プロセス値の挙動を示す説明図で、各線は図2の場合と同様である。この場合、図2に比べて発電出力LAの応答性が若干犠牲になるが、実運用上は問題のない運転制御特性が得られ、本発明の目的は十分達成できる。なお、本実施形態では、アノード水素濃度推定手段28が不要であり制御装置が簡素化できる利点がある。
次に本発明の第4の実施形態を説明する。図7は第4の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図を示す。本発明の第1の実施形態では、制御装置200において第二の出力補正手段30を有する構成としているが、本実施形態では、第二の出力補正手段30を持たない制御装置230としている。すなわち、第一の出力補正手段29により、出力変化時のアノード中水素濃度変化による端子電圧VCの変動を抑制するもので、第二の出力補正手段30による出力変化時の電流変化による端子電圧VCの変動の抑制は行われていない。
図8は第4の実施形態による各プロセス値の挙動を示す説明図で、各線は図2の場合と同様である。図8に示すように、発電出力LAの応答性が若干犠牲になるが、実運用上は問題のない運転制御特性が得られ、本発明の目的は十分達成できる。
次に本発明の第5の実施形態を説明する。図9は第5の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図を示す。本発明の第1の実施形態では、制御装置200において燃料補正手段23と第二の出力補正手段30を有する構成としているが、本実施形態では、燃料補正手段23と第二の出力補正手段30を持たない制御装置240としている。すなわち、第一の出力補正手段29により、出力変化時のアノード中水素濃度変化による端子電圧VCの変動を抑制する。
図10は第5の実施形態による各プロセス値の挙動を示す説明図で、各線は図2の場合と同様である。図10に示すように、発電出力LAの応答性と燃料電池端子電圧端の安定性が図2に比べて若干犠牲になるが、実運用上は問題のない運転制御特性が得られ、本発明の目的は十分達成できる。
以上のように、本発明の実施形態1−5は、制御装置200、210,220,230及び240において、燃料補正手段23と第一、第二の出力補正手段29、30の3つの補正手段をそれぞれ単独若しくは2つ以上を組み合わせた構成としている。これらの補正手段は単独で用いても、それなりの効果が期待できるため個々の燃料電池発電システムの特性や用途に応じて、適宜選択して使用することは勿論可能である。
このように、本発明の燃料電池発電システムは、従来方式と比較して出力安定性と耐久性の両者を大幅に向上できる。また、これによりシステムの信頼性と安全性が向上するため、長期に亘り高効率と高稼働率を維持でき、運用コストの大幅低減が可能となる。
本発明の第1の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図。 第1の実施形態による燃料電池発電システムの動作を示す説明図。 本発明の第2の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図。 第2の実施形態による燃料電池発電システムの動作を示す説明図。 本発明の第3の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図。 第3の実施形態による燃料電池発電システムの動作を示す説明図。 本発明の第4の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図。 第4の実施形態による燃料電池発電システムの動作を示す説明図。 本発明の第5の実施形態による燃料電池発電システムの機能ブロック図。 第5の実施形態による燃料電池発電システムの動作を示す説明図。
符号の説明
100…燃料電池機器本体、200…制御装置、210…制御装置、220…制御装置、230…制御装置、240…制御装置、1…原料供給機、2…改質器、3…燃料電池、4…電力変換器、5…負荷、6…原料、7…改質ガス、8…空気、9…排気、10…戻りガス、21…目標出力設定手段、22…基準燃料設定手段、23…燃料補正手段、26…加算手段、27…原料指令、28…水素濃度推定手段、29…第一の出力補正手段、30…第二の出力補正手段、31…加算手段、32…加算手段、33…電力変換器制御手段。

Claims (6)

  1. 目標出力指令値に基いて基本燃料指令値を発生し、該基本燃料指令値により原料供給機を介して改質器への原料供給を制御すると共に、前記目標出力指令値に基づく瞬時電流指令値を燃料電池出力の変換をする電力変換器に設定する制御装置を備える燃料電池発電システムであって、
    前記制御装置は、前記基本燃料指令値を燃料補正値により補正して前記原料供給機に瞬時原料指令値を設定する原料指令手段と、燃料電池に供給される改質ガスの水素濃度を取得する水素濃度取得手段と、取得した水素濃度を用いて前記燃料補正値を演算する燃料補正手段を有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 請求項1において、前記水素濃度取得手段は前記瞬時原料指令値と前記瞬時電流指令値から改質ガスの水素濃度を推定することを特徴とする燃料電池発電システム。
  3. 請求項1において、前記水素濃度の取得値より前記目標出力指令値を補正するための第一の出力補正手段を設けることを特徴とする燃料電池発電システム。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記燃料電池の端子電圧に応じて前記目標出力指令値を補正するための第二の出力補正手段を設けることを特徴とする燃料電池発電システム。
  5. 目標出力指令値に基いて基本燃料指令値を発生し、該基本燃料指令値により原料供給機を介して改質器への原料供給を制御すると共に、前記目標出力指令値に基づく瞬時電流指令値を燃料電池出力の変換をする電力変換器に設定する制御装置を備える燃料電池発電システムであって、
    前記制御装置に、前記目標出力指令値に基づく瞬時電流指令値を前記電力変換器に設定するための電力変換器制御手段と、前記基本燃料指令値に基づいて瞬時原料指令値を前記原料供給機に設定する原料指令手段と、燃料電池の端子電圧に応じて前記目標出力指令値を補正するための第二の出力補正手段を設けることを特徴とする燃料電池発電システム。
  6. 原燃料を水素リッチな改質ガスに転換する改質器と、改質ガスと空気を受けて直流電力を発生する燃料電池と、発生した直流電力を交流電力に変換するための電力変換器と、前記原燃料と水と空気からなる原料を前記改質器に供給する原料供給機と、機器全体を制御するための制御装置と備える燃料電池発電システムにおいて、
    前記制御装置は、目標出力指令値を発生する目標出力設定手段と、前記目標出力指令値に基づいて瞬時電流指令値を前記電力変換器に設定するための電力変換器制御手段と、前記目標出力指令値に基づいて基本燃料指令値を発生する基本燃料設定手段と、前記基本燃料指令値に基づいて瞬時原料指令値を前記原料供給機に設定する原料指令手段と、前記瞬時原料指令値と前記瞬時電流指令値から前記燃料電池に供給される改質ガスの水素濃度を推定するための水素濃度推定手段と、この水素濃度推定値を用いて前記基本燃料指令値を補正するための燃料補正手段と、前記水素濃度推定値より前記目標出力指令値を補正するための第一の出力補正手段と、前記燃料電池の端子電圧に応じて前記目標出力指令値を補正するための第二の出力補正手段を設けることを特徴とする燃料電池発電システム。
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