JP2006331654A - アース線付き電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】アース線を必要な長さに分岐する作業及びアース箇所に接続する作業が簡単且つ容易に容易に行え、作業性の向上を図ることができるアース線付き電線を提供する。
【解決手段】アース線付き電線1を構成するアース線3の分岐側始端部を手で保持して外部絶縁材4の外側に引っ張り出すとともに、アース線3の分岐側に被覆された外部絶縁材4aを該アース線3に沿って剥ぎ取り分離して、アース線3を必要に応じて適切な長さだけ引き出した後、アース線付き電線1から分岐したアース線3の端部を、所定のアース箇所に接続する。また、アース線3の引き出し寸法と対応する長さだけ引き剥がした外部絶縁材4を、アース線3の分岐側終端部と対応する部分で引き千切るか切除する等して分離する。
【選択図】 図2
【解決手段】アース線付き電線1を構成するアース線3の分岐側始端部を手で保持して外部絶縁材4の外側に引っ張り出すとともに、アース線3の分岐側に被覆された外部絶縁材4aを該アース線3に沿って剥ぎ取り分離して、アース線3を必要に応じて適切な長さだけ引き出した後、アース線付き電線1から分岐したアース線3の端部を、所定のアース箇所に接続する。また、アース線3の引き出し寸法と対応する長さだけ引き剥がした外部絶縁材4を、アース線3の分岐側終端部と対応する部分で引き千切るか切除する等して分離する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、例えば電力供給、各機器の接続、電気信号の送信等に用いられるアース線付き電線に関する。
従来、上述のような電力供給用のケーブルとしては、例えば複数の電力用導線とアース用導線とを並列して外部被覆材で被覆するとともに、電力用導線とアース用導線との間に被覆された外部被覆材の肉厚が薄くなるように断面8字状に形成して、電力用導線とアース用導線とに引き裂いて分離する特許文献1の絶縁電線があるが、アース用導線を電力用導線から分離してから、アース用導線の導体に被覆された外部被覆材をカッター等で切れ目を入れて剥ぎ取らなければならず、導体及び絶縁被覆材を損傷させないように剥ぎ取るのに熟練を要するため、外部被覆材の剥ぎ取り作業に手間及び時間が掛かる。
また、並列配置した一対の各導線の間にアース線を配置し、各導線を絶縁材で被覆してなる各第1ケーブルと、アース線を絶縁材で被覆してなる第2ケーブルとの接合部分をカッタで切り離し、各第1ケーブルと第2ケーブルとに分離する特許文献2の溶接機用給電ケーブルがあるが、特許文献2の溶接機用給電ケーブルは、アース線が内蔵された第2ケーブルを各第1ケーブルの間から分離すると、ケーブル全体の本数が3本に増えるため、第2ケーブルをアース箇所に接続する際に、2本の各第1ケーブルが作業の邪魔になりやすく、各第1ケーブルを1本に束ねた状態でアースの接続作業を行わなければならない。
また、外部絶縁材で被覆された一対の各導線に沿って、絶縁材で被覆されたアース線をベルト状の止め具で固定する方法もあるが、アース線を、一対の各導線に沿って止め具で固定する作業と、止め具による固定を解除して分岐する作業とに手間及び時間が掛かる。
実開平7−14513号公報
特開平10−249544号公報
この発明は上記問題に鑑み、アース線を外部絶縁材の外側に引っ張り出すときに、アース線の分岐側に被覆された外部絶縁材を該アース線に沿って剥ぎ取り分離することにより、アース線を必要な長さに分岐する作業及びアース箇所に接続する作業が簡単且つ容易に容易に行え、作業性の向上を図ることができるアース線付き電線の提供を目的とする。
請求項1に記載した発明のアース線付き電線は、電力供給用の芯線を絶縁材により被覆してなる複数の各導線に沿って、アース用の芯線を絶縁材により被覆してなるアース線を配置するとともに、該各導線及びアース線の外面を合成樹脂製の外部絶縁材により一体的に被覆してなるアース線付き電線であって、上記アース線側に被覆された外部絶縁材を、該アース線に沿って長さ方向に対して剥ぎ取り可能に形成したことを特徴とする。
この発明によると、アース線を外部絶縁材の外側に引っ張り出すとともに、アース線の分岐側に被覆された外部絶縁材を該アース線に沿って剥ぎ取り、アース線の引き出し寸法と対応する長さだけ引き剥がした外部絶縁材を、アース線の分岐側終端部と対応する部分で引き千切るか、切断具で切除する等して分離した後、アース線付き電線から分岐したアース線の端部を、所定のアース箇所に接続する。また、外部絶縁材を、アース線の引き出し寸法と対応する長さだけ剥ぎ取ってから、アース線を必要な長さだけ分岐することもできる。
上記アース線付き電線の電線とは、例えば比較的線径が太いケーブルと、比較的線径が細いコードとを含むものであり、電線の線径や断面形状が限定されるものではない。また、導線及びアース線の各芯線は、例えば銅、金等の導電性を有する金属で構成することができる。また、絶縁材及び外部絶縁材は、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)ポリエチレン、ポリオレフィン系エラストマー、エチレンプロピレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム等の絶縁性及び柔軟性、耐熱性、耐水性を有する単一又は複合した合成樹脂で構成することができる。また、導線の代わりに、例えば同軸ケーブル、光通信ケーブル等で構成することもできる。
請求項2に記載した発明のアース線付き電線は、上記請求項1に記載の構成と併せて、上記アース線側に被覆された外部絶縁材に、該外部絶縁材の剥ぎ取りが許容される凹部をアース線に沿って複数条形成したことを特徴とする。
この発明によると、アース線を外部絶縁材の外側に引っ張り出しながら、アース線の分岐側に被覆された外部絶縁材を凹部に沿って剥ぎ取り分離する。
上記凹部は、例えば溝部、ミシン目、凹状の罫線等で構成したり、外部絶縁材の一部を手で剥ぎ取り可能な肉厚に形成してもよい。また、凹部は、例えばアース線に沿って外部絶縁材の長さ方向に対して連続して形成するか、所定等間隔又は任意間隔に隔てて部分的に形成することができる。
請求項3に記載した発明のアース線付き電線は、上記請求項2に記載の構成と併せて、上記複数の凹部を、上記アース線の芯部を中心として該アース線側に被覆された外部絶縁材の対称位置に形成したことを特徴とする。
この発明によると、例えば2条、3条等の複数条の凹部を、アース線の芯部を中心として、該アース線側に被覆された外部絶縁材の上下対称位置に形成すれば、アース線を引っ張り出すときに、アース線側に被覆された外部絶縁材が上下対称位置に形成した各凹部に沿って剥ぎ取り分離される。また、凹部を、外部絶縁材の左右方向、斜め方向等の対称位置に形成してもよい。
請求項4に記載した発明のアース線付き電線は、上記請求項1乃至3のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記アース線の分岐側始端部を、上記外部絶縁材の外方に向けて引っ張りが許容される長さ突出したことを特徴とする。
この発明によると、外部絶縁材の外面に突出するアース線の分岐側始端部を手で引っ張り出せば、アース線側に被覆された外部絶縁材を剥ぎ取り分離することができる。
請求項5に記載した発明のアース線付き電線は、上記請求項1乃至4のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記アース線側に被覆された外部絶縁材に、該アース線と略交差する方向に対して上記外部絶縁材の剥ぎ取りが許容される切込みを形成するとともに、該切込みを外部絶縁材の長さ方向に対して所定又は任意の間隔に隔てて複数形成したことを特徴とする。
この発明によると、アース線を外部絶縁材の外側に引っ張り出しながら、アース線側に被覆された外部絶縁材を該アース線に沿って剥ぎ取るとともに、外部絶縁材を、アース線の分岐側終端部と対応する部分に形成した切込みに沿って引き裂いて分離する。或いは、外部絶縁材を、アース線の分岐側終端部と対応する部分に形成した切込みに沿って先に引き裂いてから、外部絶縁材をアース線に沿って剥ぎ取り分離してもよい。なお、切込みは、例えばアース線と略直交方向、略斜め方向等の交差する方向に形成してもよい。
請求項6に記載した発明のアース線付き電線は、上記請求項1乃至5のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記アース線を、該アース線であることを視覚的に認識することができる色に着色したことを特徴とする。
この発明によると、導線側に被覆された外部絶縁材と異なる色に、アース線に被覆された絶縁材自体又は外面を、例えば緑色、黄色、黄緑色、その他の色等の単色又は複数を組み合わせた色に着色すれば、アース線を外部絶縁材の中から引き出したとき、導線側に被覆された外部絶縁材と異なる色であるため、アース線であることを視覚的に即認識することができる。
請求項7に記載した発明のアース線付き電線は、上記請求項1乃至6のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記アース線側に被覆された外部絶縁材を、該アース線の存在を視覚的に認識することができる色に着色したことを特徴とする。
この発明によると、導線側に被覆された外部絶縁材と異なる色に、アース線側に被覆された外部絶縁材自体又は外面を、上記のような単色又は複数を組み合わせた色に着色すれば、アース線を外部絶縁材の中から引き出さなくても、アース線の存在及び配置を外部から視覚的に認識することができる。
この発明によれば、アース線付き電線のアース線を外部絶縁材の外側に引っ張り出すときに、アース線の分岐側に被覆された外部絶縁材を該アース線に沿って剥ぎ取り分離するので、アース線の導体及び絶縁材を損傷させる心配がなく、アース線側の外部絶縁材を切除具等で切除するような手間及び作業が省け、アース線を必要に応じて適切な長さに分岐する作業が容易に行える。また、アース線を各導線から分岐したとき、複数の各導線が外部絶縁材により一体的に覆われているため、ケーブル全体の本数が2本以上に増えることがなく、アース線の接続作業が妨げられないように、各導線を1本に束ねたまま取り扱うことができ、アース線をアース箇所に接続する作業が簡単且つ容易に行える。
この発明は、アース線を必要な長さに分岐する作業及びアース箇所に接続する作業が簡単且つ容易に容易に行えるという目的を、アース線側に被覆された外部絶縁材を、該アース線に沿って長さ方向に対して剥ぎ取り可能に形成することで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、一対の各導線とアース線とを外部絶縁材により被覆してなるアース線付き電線を示し、図1及び図2に於いて、このアース線付き電線1は、電力供給用の芯線2aを絶縁材2bにより被覆してなる一対(2本1組)の各導線2,2を並列配置し、左側又は右側のいずれか一方に配置された導線2に沿って、アース用の芯線3aを絶縁材3bにより被覆してなるアース線3を並列配置するとともに、各導線2,2及びアース線3の外面全長を、後述する合成樹脂製の外部絶縁材4により一体的に被覆して構成している。
図面は、一対の各導線とアース線とを外部絶縁材により被覆してなるアース線付き電線を示し、図1及び図2に於いて、このアース線付き電線1は、電力供給用の芯線2aを絶縁材2bにより被覆してなる一対(2本1組)の各導線2,2を並列配置し、左側又は右側のいずれか一方に配置された導線2に沿って、アース用の芯線3aを絶縁材3bにより被覆してなるアース線3を並列配置するとともに、各導線2,2及びアース線3の外面全長を、後述する合成樹脂製の外部絶縁材4により一体的に被覆して構成している。
なお、上記芯線2a,3aは、例えば線条の導体を複数本束ねたもの、棒状の導体等で構成される。また、絶縁材2b,3b及び外部絶縁材4は、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン、ポリオレフィン系エラストマー、エチレンプロピレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム等の絶縁性及び柔軟性、耐熱性、耐水性を有する単一又は複合した合成樹脂で構成される。
また、アース線3側に被覆された外部絶縁材4の上下外面には、端面側から見て断面形状が略V字状の各溝部5a,5aを、アース線3の芯部を中心として上下対称位置に形成するとともに、アース線3に沿って外部絶縁材4の上下外面に対して長さ方向に連続して形成している。
各溝部5a,5aは、外部絶縁材4をアース線3に沿って剥ぎ取ることができるか、引き裂くことができる深さ及び形状に形成するとともに、各溝部5a,5aの谷部とアース線3の絶縁材3bとの間に被覆された外部絶縁材4の肉厚を、手で引き裂くことが可能な厚みに形成している。
なお、溝部5aを、例えば略U字状、略凹字状等の略V字状以外の断面形状に形成するか、外部絶縁材4の長さ方向に対して任意間隔又は所定等間隔に隔てて部分的に形成してもよい。実施例では、凹部を、溝部5aで構成しているが、例えばミシン目、凹状の罫線等で構成したり、外部絶縁材4の一部又は複数の部分を手で剥ぎ取り可能な肉厚に形成する等してもよい。
また、各導線2,2及びアース線3の全体に被覆された外部絶縁材4と、各導線2,2に被覆された各絶縁材2b,2aと、アース線3に被覆された絶縁材3bとを、例えば一対の各導線2,2側と、個々の各導線2,2と、アース線3とに視覚的に認識又は見分けることができる色に着色している。
実施例では、各導線2,2及びアース線3の全体に被覆された外部絶縁材4を灰色に着色し、各導線2,2に被覆された各絶縁材2b,2aを白色と黒色とにそれぞれ着色し、アース線3に被覆された絶縁材3bを緑色に着色しているが、例えば緑色、黄色、黄緑色等の単色又は複数色を組み合わせた色に着色してもよく、各導線2,2及び及びアース線3を外部絶縁材4の中から引き出したとき、各導線2,2及びアース線3を、各導線2,2に被覆された各絶縁材2b,2aと、アース線3に被覆された絶縁材3bとに着色された色により視覚的に認識又は見分けることができる。
また、各導線2,2及びアース線3の全体に被覆された外部絶縁材4と、各導線2,2に被覆された各絶縁材2b,2aと、アース線3に被覆された絶縁材3bとを視覚的に見分けることが可能であれば、上記以外の任意の色に変更してもよい。
なお、各導線2,2及びアース線3の全体に被覆された外部絶縁材4と、各導線2,2に被覆された各絶縁材2b,2aの外面と、アース線3に被覆された絶縁材3bの外面とを、上記のような視覚的に認識することができる色に着色してもよい。
また、アース線3に被覆された絶縁材3bのみを、各導線2,2及びアース線3の全体に被覆された外部絶縁材4と、各導線2,2に被覆された各絶縁材2b,2aとの見分けが容易に行えるような色に着色してもよい。
図3は、上記アース線付き電線1を、2相式の差込プラグ6とコネクタ7との接続に用いた例を示し、各導線2,2の一端を電力供給用の差込プラグ6に接続し、各導線2,2の他端を機器接続用のコネクタ7に接続している。また、コネクタ7には、アース線7aを接続している。
且つ、アース線3の分岐側始端部は、外部絶縁材4で被覆することなく差込プラグ6側部に引き出されるともに、外部絶縁材4の外方に向けて手による引っ張りが許容されるように予め所定長さだけ突出している。また、アース線3の他端は機器接続用のコネクタ7に接続している。なお、上記2相式の差込プラグ6を、3相式のプラグで構成してもよく、また、コネクタ7を、2相式又は3相式のプラグで構成してもよい。
また、図4に示すように、アース線3の一端を差込プラグ6に接続し、アース線3の他端を、手による引っ張りが許容されるようにコネクタ7側部に予め突出しておいてもよい。また、図5に示すように、アース線3の両端を、手による引っ張りが許容されるように差込プラグ6側部及びコネクタ7側部にそれぞれ突出しておいてもよい。
図6は、上記アース線付き電線1を、2相式の差込プラグ6と3相式の受けプラグ8との接続に用いた例を示し、アース線3の一端を、手による引っ張りが許容されるように差込プラグ6側部に予め突出し、アース線3の他端を3相式の受けプラグ8に接続している。また、アース線3の他端を、手による引っ張りが許容されるように受けプラグ8側部に予め突出しておくか、アース線3の両端を、差込プラグ6,8側部にそれぞれ突出しておいてもよい。
なお、実施例では、アース線3に被覆された絶縁材3bを、アース線3であることを視覚的に認識することができる単色又は複数を組み合わせた色に着色しているが、各導線2,2側に被覆された外部絶縁材4と、アース線3側に被覆された外部絶縁材4とを、各導線2,2及びアース線3の存在を外部から視覚的に認識することができる色に着色してもよい。
例えば各導線2,2側に被覆された外部絶縁材4を灰色に着色し、アース線3側に被覆された外部絶縁材4を緑色に着色すれば、アース線3を外部絶縁材4の中から引き出さなくても、各導線2,2及びアース線3の存在を外部絶縁材4に着色された色により視覚的に認識又は見分けることができ、アース線3が所望する側に配置されるようにアース線3付きケーブル1を配線する作業が簡単且つ容易に行え、作業性が向上する。
また、アース線3の存在を示すような文字、記号等の識別表示を、アース線3に被覆された絶縁材3bの外面又はアース線3側に被覆された外部絶縁材4の外面に付設するか、上記色と併用して付設することもできる。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、アース線付き電線1のアース線3を、所定のアース箇所に接続する方法を説明する。
先ず、図2、図3に示すように、差込プラグ6に接続された各導線2,2を一方の手で保持し、差込プラグ6側部に突出するアース線3の分岐側始端部を他方の手で保持して、各導線2,2側とアース線3側とを互いに分岐される方向に、アース線3の端部を手で牽引する。
且つ、アース線3を、外部絶縁材4の外側に引っ張り出すとともに、アース線3を引っ張り出すときの牽引力により、アース線3の分岐側に被覆された外部絶縁材4aを上下の各溝部5a,5aに沿って長さ方向に剥ぎ取り、アース線3の引き出し寸法と対応する長さだけ引き剥がした外部絶縁材4を、アース線3の分岐側終端部と対応する部分で引き千切るか、切断具で切除する等して分離し、廃棄処分する。
次に、外部絶縁材4をアース線3の引き出し寸法と対応する長さだけ剥ぎ取り分離して、アース線付き電線1から必要な長さだけ分岐したアース線3の端部は、図示省略する所定のアース箇所に接続する。また、外部絶縁材4を、アース線3の引き出し寸法と対応する長さだけ剥ぎ取り分離してから、アース線3を必要な長さだけ分岐することもできる。
以上のように、アース線付き電線1を構成するアース線3の分岐側始端部を手で保持して外部絶縁材4の外側に引っ張り出すとともに、アース線3の分岐側に被覆された外部絶縁材4aを上下の各溝部5a,5aに沿って剥ぎ取り分離するので、アース線3側の外部絶縁材4aを切除具等で切除するような手間及び作業が省け、アース線3を必要に応じて適切な長さに分岐する作業が容易に行える。また、アース線3を2本の各導線2,2から分岐したとき、2本の各導線2,2が外部絶縁材4により一体的に覆われているため、ケーブル1全体の本数が2本以上に増えることがなく、アース線3の接続作業が妨げられないように、各導線2,2を1本に束ねたまま取り扱うことができ、アース線3をアース箇所に接続する作業が簡単且つ容易に行える。
また、各導線2,2及びアース線3の全体に被覆された外部絶縁材4を灰色に着色し、各導線2,2に被覆された各絶縁材2b,2aを白色と黒色とにそれぞれ着色し、アース線3に被覆された絶縁材3bを緑色に着色しているので、各導線2,2及び及びアース線3を外部絶縁材4の中から引き出したとき、各導線2,2及びアース線3を、各導線2,2に被覆された各絶縁材2b,2aと、アース線3に被覆された絶縁材3bとに着色された色により視覚的に認識又は見分けることができ、各導線2,2を差込プラグ6及びコネクタ7に接続する作業と、アース線3をアース箇所に接続する作業とが正確に行える。
図7は、アース線3側に被覆された外部絶縁材4を、アース線3の引き出し寸法と対応する長さだけ剥ぎ取ることができるアース付きケーブル1の他の例を示し、アース線3側に被覆された外部絶縁材4に、該アース線3と略直交する方向に対して外部絶縁材4を引き裂くことができる切込み5bを形成するとともに、各切込み5b…を、外部絶縁材4の長さ方向に対して所定等間隔に隔てて複数形成している。
つまり、アース線3を、外部絶縁材4の外側に引っ張り出すとともに、アース線3の分岐側に被覆された外部絶縁材4aを各溝部5a,5aに沿って長さ方向に剥ぎ取り、外部絶縁材4aを、アース線3の分岐側終端部と対応する部分に形成した切込み5bに沿って引き裂いて分離するので、上記実施例と同等の作用及び効果を奏することができるとともに、外部絶縁材4が必要以上に剥ぎ取られる心配がなく、アース線3側に被覆された外部絶縁材4を、該アース線3の引き出し寸法と対応する長さだけ正確且つ確実に剥ぎ取り分離することができる。
或いは、外部絶縁材4を、アース線3の分岐側終端部と対応する部分に形成した切込み5bに沿って先に引き裂いてから、外部絶縁材4aをアース線3に沿って剥ぎ取り分離して、アース線3を必要とする長さだけ引き出すこともできる。なお、切込み5bは、例えばアース線3に対して略斜め方向に交差して形成してもよい。
なお、切込み5bは、上記溝部5aと略同一の深さ及び形状に形成するか、或いは、ミシン目、凹状の罫線等で構成してもよい。また、切込み5bを、外部絶縁材4の長さ方向に対して任意間隔に隔てて形成してもよい。
図8、図9は、アース線3を、並列配置した各導線2,2の谷部又は隙間部に近接又は沿って配線したアース付きケーブル1の他の例を示し、アース線3を、外部絶縁材4の外側に引っ張り出すとともに、アース線3の分岐側に被覆された外部絶縁材4aを、アース線3を中心として外部絶縁材4の左右対称位置に形成した各溝部5a,5aに沿って剥ぎ取り分離するので、上記実施例と同等の作用及び効果を奏することができる。また、アース線3は、集束配置した複数本の各導線2…に近接又は沿って配線してもよい。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の凹部は、実施例の溝部5aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。また、アース線付き電線1の電線とは、比較的線径が太いケーブルと、比較的線径が細いコードとを含んでいるが、実施例のような電線の線径や断面形状に限定されるものではなく、ケーブル及びコード以外の電線で構成することもできる。
この発明の凹部は、実施例の溝部5aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。また、アース線付き電線1の電線とは、比較的線径が太いケーブルと、比較的線径が細いコードとを含んでいるが、実施例のような電線の線径や断面形状に限定されるものではなく、ケーブル及びコード以外の電線で構成することもできる。
本発明のアース線付き電線の構成は、例えば同軸ケーブル、光通信ケーブル等の単数又は複数のケーブルに沿ってアース線を配線するときにも利用することができる。
1…アース線付き電線
2…導線
3…アース線
4…外部絶縁材
5a…溝部
5b…切込み
2…導線
3…アース線
4…外部絶縁材
5a…溝部
5b…切込み
Claims (7)
- 電力供給用の芯線を絶縁材により被覆してなる複数の各導線に沿って、アース用の芯線を絶縁材により被覆してなるアース線を配置するとともに、該各導線及びアース線の外面を合成樹脂製の外部絶縁材により一体的に被覆してなるアース線付き電線であって、
上記アース線側に被覆された外部絶縁材を、該アース線に沿って長さ方向に対して剥ぎ取り可能に形成した
アース線付き電線。 - 上記アース線側に被覆された外部絶縁材に、該外部絶縁材の剥ぎ取りが許容される凹部をアース線に沿って複数条形成した
請求項1に記載のアース線付き電線。 - 上記複数の凹部を、上記アース線の芯部を中心として該アース線側に被覆された外部絶縁材の対称位置に形成した
請求項2に記載のアース線付き電線。 - 上記アース線の分岐側始端部を、上記外部絶縁材の外方に向けて引っ張りが許容される長さ突出した
請求項1乃至3のいずれか一つに記載のアース線付き電線。 - 上記アース線側に被覆された外部絶縁材に、該アース線と略交差する方向に対して上記外部絶縁材の剥ぎ取りが許容される切込みを形成するとともに、該切込みを外部絶縁材の長さ方向に対して所定又は任意の間隔に隔てて複数形成した
請求項1乃至4のいずれか一つに記載のアース線付き電線。 - 上記アース線を、該アース線であることを視覚的に認識することができる色に着色した
請求項1乃至5のいずれか一つに記載のアース線付き電線。 - 上記アース線側に被覆された外部絶縁材を、該アース線の存在を視覚的に認識することができる色に着色した
請求項1乃至6のいずれか一つに記載のアース線付き電線。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013239395A (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-28 | Yazaki Energy System Corp | 接地線付き平型ケーブル |
JP2015125811A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-06 | 弥栄電線株式会社 | 平型ケーブル |
JP2020155685A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 株式会社イノアックコーポレーション | 結束材 |
KR20220003348A (ko) * | 2020-07-01 | 2022-01-10 | 한국전력공사 | 지중접지장치 및 지중접지장치를 이용한 지중접지방법 |
-
2005
- 2005-05-23 JP JP2005148950A patent/JP2006331654A/ja active Pending
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