JP2006329830A - パルスレーダ装置 - Google Patents
パルスレーダ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006329830A JP2006329830A JP2005154440A JP2005154440A JP2006329830A JP 2006329830 A JP2006329830 A JP 2006329830A JP 2005154440 A JP2005154440 A JP 2005154440A JP 2005154440 A JP2005154440 A JP 2005154440A JP 2006329830 A JP2006329830 A JP 2006329830A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- delay
- distance
- time
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】 送信波および受信波の開閉のためのゲート制御信号として、ゲートパルス(30)とPN信号(32)の論理積(34)をとったものを使用する。受信波のフィルタ出力(20)が極大になる遅延器18の遅延時間を決定するとともに相関器40においてPN信号(32)と受信波に含まれるPN信号成分(36)との相関をとって符号の位相差を決定する。そして、遅延時間と符号位相差とから距離を決定する。
【選択図】 図3
Description
しかし、パルスレーダにおいてはそのパルス送信間隔Tにより最大検出距離が制限される。すなわち、パルス送信間隔以上の遅延時間に相当する距離に存在するターゲットは、次回送信パルスの送出後に受信され、近距離のターゲットと誤認識する可能性がある。
τ2=τ1+τc+mT(mは整数)
におけるmの値を0,1,2…Mと掃引して相関器40が出力する相関値が極大となるmの値を決定する。τ1とmの値が決定されればτ1+mTがターゲットとの間で電波が往復するに要する時間となり、これからターゲットとの距離dは、cを光速として、
d=c(τ1+mT)/2
で求められる。
図4に示した例では、ターゲットはパルス周期Tに相当する距離以内にあるので、τ2=τ1+τcで相関値は極大となり、m=0であるので、遅延器18における遅延量τ1に相当する距離cτ1/2がターゲットとの距離となる。
図6は制御演算器42における上記の処理の詳細の一例を示す。図6において、まず遅延器18の遅延時間τ1がゼロに設定され、フィルタ20の出力の極大を検出するためのG0,G1の値が初期化され(ステップ1000)、その時のフィルタ出力の瞬時値または複数の測定値の最大値または平均値がG2に格納される(ステップ1002)。次に、G0〜G2の値に基いて後に詳述される処理によりフィルタ出力の極大が検出されたか否かが判定され(ステップ1004)、極大が検出されないときは、遅延器18の遅延時間τ1が1ステップ(T/N)だけ増加され、G1の値がG0に転送され、次いでG2の値がG1に転送される(ステップ1006)。ここでτ1がパルス周期Tに等しくなっていれば(ステップ1008)、ステップ1000の処理へ戻る。τ1がTに等しくなければ、フィルタ出力の極大の検出を続行するため、ステップ1002へ戻る。
ステップ1004においてフィルタ出力の極大が検出されたら、遅延器18の遅延時間が極大を与える値に設定され(ステップ1009)、mがゼロに設定されて相関値の極大を検出するためのS0,S1の値が初期化され(ステップ1010)、遅延器38の遅延時間τ2としてτ1+τc+mTが設定されてその時の相関値がS2に格納される(ステップ1012)。次にS0〜S3の値に基いて後に詳述される処理により相関値の極大が検出されたか否かが判定され(ステップ1014)、極大が検出されないときは、mの値が1だけ増加され、S1の値がS0に次いでS2の値がS1に転送される(ステップ1016)。ここでmの値が予め定められた最大値Mに達していれば(ステップ1018)、フィルタ出力の次の極大を探すためにステップ1006の処理へ戻る。ステップ1018においてmの値が最大値Mに達していなければ相関値の極大点の探索を続行するためステップ1012の処理へ戻る。ステップ1014において相関値の極大が検出されていれば、式c(τ1+mT)/2(mは相関値の極大を与えるm)により距離を算出して記憶し(ステップ1020)、フィルタ出力の次の極大を探すためにステップ1006の処理へ戻る。
ステップ1004におけるフィルタ出力の極大の検出処理について説明する。G0,G1がいずれも初期状態でないときのみこの処理が行なわれ、G0<G1かつG2<G1であるときG1の値を与えた遅延時間が極大を与える遅延時間とされる。ただし、τ1の掃引区間の最初の3点すなわち0,T/N,2T/Nについては、上記以外にもG0>G1であれば、G0を与える遅延時間、すなわち遅延時間0が極大を与える遅延時間とされる。また、τ1の掃引区間の最後の3点、すなわち(1−3/N)T,(1−2/N)T,(1−1/N)Tについては、上記以外にもG2>G1であれば、G2を与える遅延時間、すなわち遅延時間(1−1/N)Tが極大を与える遅延時間とされる。
上記のG0,G1,G2の大小関係の判定において、ノイズの影響を避けるために両者の差が所定の閾値(例えば最大値の20%以上)である場合にのみ大小関係の判定を有効にすることも考えられる。
また、フィルタ出力の極大点を求める他の手法として、フィルタ出力が所定の閾値をクロスする2点の中点を極大とすることも考えられる。
ステップ1014における相関値の極大点の探索についても上記のフィルタ出力極大点の探索処理と同様である。
遅延器18の遅延時間τ1を0≦τ1<T(Tはパルス周期)の範囲で掃引してフィルタ出力を極大化し、次に、遅延器38の遅延時間τ2について、τ2=τ1+τc+mTにおける整数値mを0から最大値Mまで掃引して相関器40が出力する相関値を極大化してτ1+mTからターゲットとの距離を算出する手法について説明した。これに代わる手法として、図7に示すように、受信側のゲート信号として送信側のゲート信号を遅延器18で遅延させたものを使用し、遅延器18の遅延時間τ1を0からMTまで掃引するとともに、これに連動して遅延器38の遅延時間τ2をτ1+τcで変化させると(図8参照)、フィルタ20の出力Gと相関器40の出力Sは図9に示すように変化する。したがってGとSが同時に極大となるときのτ1の値からターゲットとの距離を算出することもできる。具体的にはGとSが共にそれぞれの所定の閾値G0,S0を超え、かつGが極大となるときのτ1の値からターゲットとの距離を算出する。
Claims (8)
- 所定のパルス幅および周期で繰り返す第1のパルス信号と、周期が該パルス周期よりも長い第2のパルス信号とで変調される送信波を送信する送信部と、
該第1のパルス信号を遅延する第1の遅延部と、
該第2のパルス信号を遅延する第2の遅延部と、
受信波のうち、該第1の遅延部の出力に同期したゲート時間内に通過したもののみ処理するための受信ゲート部と、
該第1の遅延部の遅延時間を掃引することによって該受信ゲート部を通過した受信波のパワーが極大となる第1の遅延時間を決定する第1の遅延時間決定手段と、
該第2の遅延部の出力と受信波に含まれる前記第2のパルス信号成分との間で相関をとる相関器と、
該決定された第1の遅延時間と該相関器の出力とに基いて物標との距離を決定する距離決定手段とを具備するパルスレーダ装置。 - 前記第2の遅延部の遅延時間を掃引することによって、相関器の出力が極大となる第2の遅延時間を決定する第2の遅延時間決定手段をさらに具備し、
前記距離決定手段は、第1および第2の遅延時間に基いて物標との距離を決定する請求項1記載のパルスレーダ装置。 - 前記第2のパルス信号の周期は前記第1のパルス信号の周期の整数倍である請求項1または2記載のパルスレーダ装置。
- 前記第2のパルス信号は疑似雑音信号である請求項1〜3のいずれか1項記載のパルスレーダ装置。
- 前記疑似雑音信号のチップ時間は前記第1のパルス信号の周期に等しい請求項4記載のパルスレーダ装置。
- 受信波を送信波の一部を用いてダウンコンバートする混合器と、
該混合器の出力のうち、前記パルス信号の周波数の帯域内の成分を通過させるフィルタとをさらに具備する請求項1〜5のいずれか1項記載のパルスレーダ装置。 - 前記フィルタの出力を閾値と比較することによって受信波に含まれる前記疑似雑音系列成分を復元する比較器をさらに具備する請求項6記載のパルスレーダ装置。
- 前記第2の遅延部の遅延時間は、前記第1の遅延部の遅延時間に前記比較器における比較のタイミングを考慮した時間を加算し、さらに前記疑似雑音信号のチップ時間の整数倍を加算した時間であり、
前記距離決定手段は、該チップ時間の整数倍に該第1の遅延時間を加算した時間に対応する距離を物標との距離とする請求項7記載のパルスレーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005154440A JP4738059B2 (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | パルスレーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005154440A JP4738059B2 (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | パルスレーダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006329830A true JP2006329830A (ja) | 2006-12-07 |
JP4738059B2 JP4738059B2 (ja) | 2011-08-03 |
Family
ID=37551665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005154440A Expired - Fee Related JP4738059B2 (ja) | 2005-05-26 | 2005-05-26 | パルスレーダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4738059B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010057812A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4875056A (ja) * | 1971-12-31 | 1973-10-09 | ||
JPH03160384A (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-10 | Mitsubishi Electric Corp | レーダの同期方法及びその装置 |
JPH05281340A (ja) * | 1992-03-31 | 1993-10-29 | Clarion Co Ltd | 測距装置 |
JPH1152050A (ja) * | 1997-08-05 | 1999-02-26 | Yupiteru Ind Co Ltd | 符号変調方式レーダ測距装置及びそれを用いた追突防止装置 |
JP2004184393A (ja) * | 2002-10-09 | 2004-07-02 | Fujitsu Ltd | パルスレーダ装置 |
JP2005538365A (ja) * | 2002-09-06 | 2005-12-15 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 殊に自動車用のレーダ測定装置およびレーダ測定装置を動作させる方法 |
-
2005
- 2005-05-26 JP JP2005154440A patent/JP4738059B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4875056A (ja) * | 1971-12-31 | 1973-10-09 | ||
JPH03160384A (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-10 | Mitsubishi Electric Corp | レーダの同期方法及びその装置 |
JPH05281340A (ja) * | 1992-03-31 | 1993-10-29 | Clarion Co Ltd | 測距装置 |
JPH1152050A (ja) * | 1997-08-05 | 1999-02-26 | Yupiteru Ind Co Ltd | 符号変調方式レーダ測距装置及びそれを用いた追突防止装置 |
JP2005538365A (ja) * | 2002-09-06 | 2005-12-15 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 殊に自動車用のレーダ測定装置およびレーダ測定装置を動作させる方法 |
JP2004184393A (ja) * | 2002-10-09 | 2004-07-02 | Fujitsu Ltd | パルスレーダ装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010057812A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Aloka Co Ltd | 超音波診断装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4738059B2 (ja) | 2011-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7868815B2 (en) | Wireless distance measurement system and wireless distance measurement method | |
TWI472790B (zh) | 信號產生方法及雷達系統 | |
JP2005249800A (ja) | 時間遅延の決定および信号シフトの決定 | |
US10962632B2 (en) | Electronic device and method for low power RF ranging | |
JP7190663B2 (ja) | レーダ装置及びレンジサイドローブ判定方法 | |
JP5019316B2 (ja) | Fm−cw偏波レーダ装置 | |
JP2007033287A (ja) | パルス波レーダー装置 | |
JP2006234474A (ja) | パルスレーダ装置 | |
JP4149079B2 (ja) | 擬似雑音符号位相検出装置 | |
JP4096861B2 (ja) | 検出装置 | |
JP4976442B2 (ja) | モノパルスドップラレーダ装置 | |
JP4781382B2 (ja) | パルスドップラレーダ装置 | |
JP2006226847A (ja) | 無線センシング装置及び無線センシング方法 | |
JP3633597B2 (ja) | パルスレーダ装置 | |
JP4738059B2 (ja) | パルスレーダ装置 | |
JP2010019623A (ja) | 信号処理回路 | |
JP6376985B2 (ja) | 目標検出装置 | |
JP4738051B2 (ja) | パルスレーダ装置 | |
JP6037625B2 (ja) | レーダ干渉除去装置及びレーダ干渉除去方法 | |
JP2009002943A (ja) | 測距システムおよび方法 | |
JP2003302463A (ja) | レーダ装置 | |
JP2003222672A (ja) | レーダ装置 | |
JPH11352217A (ja) | 符号相関ドップラレーダ装置 | |
KR101829384B1 (ko) | 상관관계를 이용한 표적 신호 검출 장치 | |
JP2003329764A (ja) | パルスレーダ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100216 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110329 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110426 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4738059 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |