JP2006329151A - 内燃機関の燃料系統の異常判定装置 - Google Patents

内燃機関の燃料系統の異常判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとを備えたエンジンにおける、高圧燃料系統の異常を的確に判定する。
【解決手段】 エンジンECUは、高圧デリバリパイプ内の燃圧Pを検知するステップ(S100)と、ポート噴射比率が100%であると(S110にてYES)、燃圧上昇側のフェイル判定を行なわないで、目標燃圧が検知された燃圧Pよりも高く(S120にてYES)かつ高圧ポンプが駆動中であると(S130にてYES)、検知された燃圧Pが下限しきい値よりも低いと(S140にてYES)、燃圧低下側のフェイル判定を行なうステップ(S150)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、筒内に向けて高圧で燃料を噴射する燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関の燃料系統に発生した異常を判定する装置に関し、特に、高圧燃料系統の異常を的確に判定する装置に関する。
ガソリンエンジンの燃焼室内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射弁(筒内噴射用インジェクタ)と、吸気通路または吸気ポート内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射弁(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備え、エンジンの回転数や内燃機関の負荷に応じて、筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとで燃料を噴き分けるエンジンが公知である。また、ガソリンエンジンの燃焼室内に燃料を噴射するための燃料噴射弁(筒内噴射用インジェクタ)のみを備える直墳エンジンも公知である。筒内噴射用インジェクタを含む高圧燃料系統においては、高圧燃料ポンプで燃圧が高められた燃料がデリバリーパイプを介して筒内噴射用インジェクタに供給され、筒内噴射用インジェクタは、内燃機関の各気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射する。
また、コモンレール式燃料噴射系統を有するディーゼルエンジンも公知である。このコモンレール式燃料噴射系統においては、高圧燃料ポンプで燃圧が高められた燃料をコモンレールに蓄えておき、電磁弁の開閉によりコモンレールからディーゼルエンジンの各気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射する。
このような内燃機関における燃料を高圧状態にするために、内燃機関のクランクシャフトに連結されたドライブシャフトに設けられたカムによりシリンダを駆動する高圧燃料ポンプが用いられている。
特開平10−176592号公報(特許文献1)は、燃料圧力の異常の有無を高い精度で診断することができる内燃機関用燃料噴射装置の燃料圧力診断装置を開示する。この燃料圧力診断装置は、内燃機関の各気筒に供給する燃料を圧送する燃料圧送手段と、燃料圧送手段から圧送される燃料を蓄える蓄圧手段と、各気筒毎に設けられ、蓄圧手段に蓄えられた燃料を内燃機関に間欠的に噴射する燃料噴射手段と、蓄圧手段に蓄えられる燃料の圧力を検知する燃料圧力センサと、燃料圧力センサが検知する燃料圧力に基づき、圧力圧送手段を制御して蓄圧手段に蓄えられる燃料の圧力を制御する圧力制御手段と、圧力制御手段が制御する燃料圧力の異常の有無を診断する圧力異常診断手段とを備えた内燃機関用燃料噴射装置において、圧力異常診断手段は、各燃料噴射手段が非作動状態のときに燃料圧力の異常の有無を診断する。
この内燃機関用燃料噴射装置の燃料圧力診断装置によると、燃料圧送手段が内燃機関の各気筒に供給する燃料を圧送する燃料が蓄圧手段に蓄えられる。蓄圧手段に蓄えられた燃料は各気筒毎とに設けられた燃料噴射手段にて間欠的に各気筒に噴射される。蓄圧手段に蓄えられる燃料の圧力は燃料圧力センサに検知され、その検知された燃料圧力に基づいて燃料圧送手段が圧力制御手段にて制御される。ここで、各燃料噴射手段が非作動状態のときに、圧力制御手段が制御する燃料圧力が圧力異常診断手段にて診断される。その結果、間欠的な燃料噴射による圧力変動の影響を受けない燃料圧力に基づいて燃料圧力の異常の有無が診断される。つまり、各燃料噴射手段が間欠的に燃料を噴射する作動状態では、蓄圧手段に蓄えられている燃料圧力がある圧力範囲で変動する。従って、燃料圧力が実際に制御されている圧力を検知することが困難になるため、燃料噴射手段の故障等による燃料圧力の流出等を検知することができにくくなる。ここで、燃料噴射手段が非作動状態のときに燃料圧力の異常診断を行なうようにしたので、間欠噴射による圧力変動がない燃料圧力に基づいて燃料圧力の異常の有無を診断することができる。
特開平10−176592号公報
しかしながら、筒内に向けて高圧で燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと吸気通路または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する吸気通路噴射用インジェクタとを備えた内燃機関においては、内燃機関に要求される性能に応じて、筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとの燃料噴射が分担される。たとえば、燃焼の均質性を求める場合には、吸気通路噴射用インジェクタのみから燃料を噴射する。このような場合においても、筒内噴射用インジェクタへ高圧燃料を供給する高圧燃料系統においては、制御装置からの指令に基づいて、直ちに筒内噴射用インジェクタから燃料を噴射できるように高圧ポンプで燃料を8〜13Mpa程度まで上昇させている(ただし、筒内噴射用インジェクタからは燃料を噴射させていない)。このときに高圧燃料は、燃料が噴射されない(消費されない)で、かつ内燃機関から熱を受けて高温になり燃料圧力が上昇する傾向がある。このような場合に燃料圧力が過度に上昇していることに基づいて高圧燃料系統の異常を検知しても、高圧燃料系統自体は正常であって、誤判定してしまう。特許文献1に開示された燃料圧力診断装置は、燃料噴射手段が非作動状態のときに燃料圧力の異常診断を行なうことを開示したに過ぎず、筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとを有する内燃機関において、筒内噴射用インジェクタ(高圧側)が燃料噴射していないで、吸気通路噴射用インジェクタ(低圧側)が燃料噴射して、内燃機関が運転されている場合に適用することができない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、たとえば、高圧ポンプを含む高圧燃料系統により燃料が供給されて筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、吸気通路または吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射手段とを少なくとも備えた内燃機関における、燃料系統の異常を的確に判定することができる判定装置を提供することである。
第1の発明に係る異常判定装置は、少なくとも2つの燃料系統を有し、各燃料系統に接続された燃料噴射手段により燃料が供給される内燃機関の燃料系統の異常を検知する。この内燃機関においては、第1の燃料噴射手段により燃料が噴射されない場合であって第1の燃料噴射手段以外の第2の燃料噴射手段により燃料が噴射される場合であっても、第1の燃料噴射手段に燃料を供給する第1の燃料系統における燃料の圧力は所望の圧力になるように制御される。この異常判定装置は、第1の燃料系統における燃料の圧力を検知するための検知手段と、検知された燃料の圧力と予め定められたしきい値とを比較することにより、第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に上昇する異常状態であるか否かを判定するための圧力上昇側の判定手段と、第1の燃料噴射手段により燃料が噴射されない場合には、圧力上昇側の判定手段による判定を禁止するための禁止手段とを含む。
第1の発明によると、圧力上昇側の判定手段は、たとえば、燃料系統の圧力が異常に高くなると(検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも高くなると)、燃料系統における燃料の圧力が過度に上昇する異常状態であると判定する。この圧力上昇側の判定手段は、禁止手段により、第1の燃料噴射手段により燃料が噴射されない場合にはその判定が禁止される。この内燃機関においては、第1の燃料噴射手段により燃料が噴射されない場合であっても、第1の燃焼噴射手段(たとえば、筒内に高圧の燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタ)以外の第2の燃焼噴射手段(たとえば、吸気通路内に噴射する吸気通路噴射用インジェクタ)により燃料が噴射されるとともに、このような状態から筒内噴射用インジェクタを用いた燃料の噴射が開始が指令されたときに直ちに高圧の燃料を噴射するために第1の燃料系統における燃料の圧力が燃料噴射に備えた所望の圧力に維持される。この一方で、筒内噴射用インジェクタから燃料が噴射されておらず、第1の燃料系統における燃料が内燃機関からの熱を受けて高温になり圧力が上昇する傾向がある。このため、第1の燃料系統が正常な動作をしているにも関わらず、第1の燃料系統における燃料の圧力が上限しきい値以上になることがある。このため、吸気通路噴射用インジェクタのみから燃料を噴射している場合に、燃圧上昇側における第1の燃料系統の異常判定を行なわないようにして、第1の燃料系統の異常を的確に判定することができる。その結果、たとえば、高圧ポンプを含む高圧燃料系統により燃料が供給されて筒内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、吸気通路または吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射手段とを少なくとも備えた内燃機関における、燃料系統の異常を的確に判定することができる判定装置を提供することができる。
第2の発明に係る異常判定装置においては、第1の発明の構成に加えて、第1の燃料噴射手段は、第1の燃料系統から供給された高圧の燃料を筒内に噴射するため手段を含み、第2の燃料噴射手段は、第2の燃料系統から供給された燃料を吸気通路内に噴射するため手段を含む。圧力上昇側の判定手段は、検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも高いと、第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に上昇する異常状態であると判定するための手段を含む。
第2の発明によると、禁止手段により異常判定が禁止されない場合には、圧力上昇側の判定手段は、検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも高いと、第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に上昇する異常状態であると判定することができる。
第3の発明に係る異常判定装置は、第1の発明の構成に加えて、燃料噴射手段の噴射態様によらず、検知された燃料の圧力と予め定められたしきい値とを比較することにより、第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常状態であるか否かを判定するための圧力低下側の判定手段をさらに含む。
第3の発明によると、圧力低下側の判定手段は、燃料噴射手段の噴射態様によって、禁止手段による異常判定が禁止されることはない。すなわち、第1の燃料噴射手段により燃料が噴射されない場合において内燃機関から第1の燃料系統が熱を受けて高温、高圧になっても、圧力低下側の異常は的確に判定できる。このため、たとえば燃料系統の配管からリークしている等の異常である第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常を、燃料噴射手段の噴射態様によらず、判定することができる。
第4の発明に係る異常判定装置においては、第3の発明の構成に加えて、第1の燃料噴射手段は、第1の燃料系統から供給された高圧の燃料を筒内に噴射するため手段を含み、第2の燃料噴射手段は、第2の燃料系統から供給された燃料を吸気通路内に噴射するため手段を含む。圧力低下側の判定手段は、検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも低いと、第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常状態であると判定するための手段を含む。
第4の発明によると、燃料噴射手段の噴射態様によらず、圧力低下側の判定手段は、検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも低いと、第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常状態であると判定することができる。
第5の発明に係る異常判定装置においては、第4の発明の構成に加えて、第1の燃料系統は、燃料を高圧にする高圧ポンプを含む。圧力低下側の判定手段は、検知された燃料の圧力が、第1の燃料系統における目標圧力よりも低い場合であって高圧ポンプが駆動されている場合において、検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも低いと、第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常状態であると判定するための手段を含む。
第5の発明によると、燃料噴射手段の噴射態様によらず、検知された燃料の圧力が、目標圧力よりも低く、高圧ポンプも駆動している場合であっても、異常判定用のしきい値よりもさらに低い場合には、第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常状態であると判定することができる。
第6の発明に係る異常判定装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、第1の燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、第2の燃料噴射手段は、吸気通路用インジェクタである。
第6の発明によると、第1の燃料噴射手段である筒内噴射用インジェクタと第2の燃料噴射手段である吸気通路噴射用インジェクタとを別個に設けて噴射燃料を分担する内燃機関において、燃料系統の異常を的確に判定することができる判定装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に、本発明の実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU(Electronic Control Unit)で制御されるエンジンの燃料供給システム10を示す。このエンジンは、V型8気筒のガソリンエンジンであって、各気筒の筒内に燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタ110と、各気筒の吸気通路に燃料を噴射する吸気通路噴射用インジェクタ120とを有する。なお、本発明はこのようなエンジンに限定されて適用されるものではなく、他の形式のガソリンエンジン(V型6気筒、直列6気筒、直列4気筒等)であってもよい。さらに、高圧燃料ポンプは2台に限定されないで、1台以上であればよい。
図1に示すように、この燃料供給システム10は、燃料タンクに設けられ、低圧(プレッシャーレギュレータ圧力である400kPa程度)の吐出圧で燃料を供給するフィードポンプ100と、第1のカム210により駆動される第1の高圧燃料ポンプ200と、第1のカム210とは吐出の位相が異なる第2のカム310により駆動される第2の高圧燃料ポンプ300と、筒内噴射用インジェクタ110に高圧燃料を供給するための左右のバンク毎に設けられた高圧デリバリパイプ112と、高圧デリバリパイプ112に設けられた左右のバンク各4個ずつの筒内噴射用インジェクタ110と、吸気通路噴射用インジェクタ120に燃料を供給するための左右のバンク毎に設けられた低圧デリバリパイプ122と、低圧デリバリパイプ122に設けられた左右のバンク各4個ずつの吸気通路噴射用インジェクタ120とを含む。
燃料タンクのフィードポンプ100の吐出口は、低圧供給パイプ400に接続され、低圧供給パイプ400は、第1の低圧デリバリ連通パイプ410とポンプ供給パイプ420とに分岐する。第1の低圧デリバリ連通パイプ410は、V型バンクの片方のバンクの低圧デリバリパイプ122との分岐点より下流側で、第2の低圧デリバリ連通パイプ430となり、もう片方のバンクの低圧デリバリパイプ122に接続されている。
ポンプ供給パイプ420は、第1の高圧燃料ポンプ200および第2の高圧燃料ポンプ300の入り口にそれぞれ接続される。第1の高圧燃料ポンプ200の入り口の手前には、第1のパルセーションダンパー220が、第2の高圧燃料ポンプ300の入り口の手前には、第2のパルセーションダンパー320が、それぞれ設けられ、燃料脈動の低減を図っている。
第1の高圧燃料ポンプ200の吐出口は、第1の高圧デリバリ連通パイプ500に接続され、第1の高圧デリバリ連通パイプ500は、V型バンクの片方のバンクの高圧デリバリパイプ112に接続される。第2の高圧燃料ポンプ300の吐出口は、第2の高圧デリバリ連通パイプ510に接続され、第2の高圧デリバリ連通パイプ510は、V型バンクのもう片方のバンクの高圧デリバリパイプ112に接続される。V型バンクの片方のバンクの高圧デリバリパイプ112ともう片方のバンクの高圧デリバリパイプ112とは、高圧連通パイプ520により接続される。
高圧デリバリパイプ112に設けられたリリーフバルブ114は、高圧デリバリリターンパイプ610を介して高圧燃料ポンプリターンパイプ600に接続される。高圧燃料ポンプ200および高圧燃料ポンプ300のリターン口は、高圧燃料ポンプリターンパイプ600に接続される。高圧燃料ポンプリターンパイプ600は、リターンパイプ620およびリターンパイプ630に接続され、燃料タンクに接続される。
図2に、図1の第1の高圧燃料ポンプ200付近の拡大図を示す。第2の高圧燃料ポンプ300も同様であるがカムの位相が異なり吐出タイミングの位相をずらして脈動の発生を抑制している。また、第1の高圧燃料ポンプ200と第2の高圧燃料ポンプ300の特性は、同じでも異なってもよい。以下の説明では、第1の高圧燃料ポンプ200の吐出能力および第2の高圧燃料ポンプ300の吐出能力は、仕様上同じであっても異なってもよい。
高圧燃料ポンプ200は、カム210で駆動され上下に摺動するポンププランジャ-2
06と、電磁スピル弁202とリーク機能付きチェックバルブ204とを主な構成部品としている。
カム210によりポンププランジャー206が下方向に移動しているときであって電磁スピル弁202が開いているときに燃料が導入され(吸い込まれ)、カム210によりポンププランジャー206が上方向に移動しているときに電磁スピル弁202を閉じるタイミングを変更して、高圧燃料ポンプ200から吐出される燃料量を制御する。ポンププランジャー206が上方向に移動している加圧行程中における電磁スピル弁202を閉じる時期が早いほど多くの燃料が吐出され、遅いほど少ない燃料が吐出される。この最も多く吐出される場合の電磁スピル弁202の駆動デューティを100%とし、この最も少なく吐出される場合の電磁スピル弁202の駆動デューティを0%としている。電磁スピル弁202の駆動デューティが0%の場合には、電磁スピル弁202は閉じることなく開いたままの状態になり、第1のカム210が回転している限り(エンジンが回転している限り)ポンププランジャー206は上下方向に摺動するが、電磁スピル弁202が閉じないので、燃料は加圧されない。
加圧された燃料は、リーク機能付きチェックバルブ204(設定圧60kPa程度)を押し開けて第1の高圧デリバリ連通パイプ500を介して高圧デリバリパイプ112へ圧送される。このとき、高圧デリバリパイプ112に設けられた燃圧センサにより燃圧がフィードバック制御される。また、前述の通り、V型の一方のバンクの高圧デリバリパイプ112と他方のバンクの高圧デリバリパイプ112とは、高圧連通パイプ520により連通している。
リーク機能付きチェックバルブ204は、通常のチェックバルブ204に細孔を設けたものであって、常時その細孔は開いている。このため、第1の高圧デリバリ連通パイプ500内の燃料の圧力よりも第1の高圧燃料ポンプ200(ポンププランジャー206)側の燃料の圧力が低くなると(たとえば電磁スピル弁202が開いたまま、エンジンが停止してカム210が停止)、この細孔を通って第1の高圧デリバリ連通パイプ500内の高圧燃料が高圧燃料ポンプ200側に戻ってきて高圧デリバリ連通パイプ500および高圧デリバリパイプ112内の燃料の圧力が低下する。これにより、たとえば、エンジン停止時には高圧デリバリパイプ112内の燃料が高圧でなくなり、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料漏れを回避できる。
エンジンECUは、最終燃料噴射量に基づき筒内噴射用インジェクタ110を駆動制御し、筒内噴射用インジェクタ110から噴射される燃料の量を制御する。こうした筒内噴射用インジェクタ110から噴射される燃料の量(燃料噴射量)は、高圧デリバリパイプ112内の燃料圧力(燃圧)と燃料噴射時間によって定まるため、燃料噴射量を適正にするためには燃圧を適正な値に維持する必要がある。従って、エンジンECUは、燃圧センサからの検出信号に基づき求められる燃圧がエンジン運転状態に応じて設定される目標燃圧に近づくよう、高圧燃料ポンプ200の燃料吐出量をフィードバック制御して燃圧Pを適正値に維持する。なお、高圧燃料ポンプ200の燃料吐出量は、後述するデューティ比DTに基づき電磁スピル弁の閉弁期間(閉弁開始時期)を調整することによってフィードバック制御される。
ここで、高圧燃料ポンプ200の燃料吐出量(電磁スピル弁202の閉弁開始時期)を制御するための制御量であるデューティ比DTについて説明する。このデューティ比DTは、0〜100%という値の間で変化する値であって、電磁スピル弁202の閉弁期間に対応するカム210のカム角度に関係した値である。すなわち、このカム角度に関して、電磁スピル弁202の最大閉弁期間に対応したカム角度(最大カム角度)を「θ(0)」とし、同閉弁期間の目標値に対応するカム角度(目標カム角度)を「θ」とすると、デューティ比DTは、最大カム角度θ(0)に対する目標カム角度θの割合を示すものということになる。従って、デューティ比DTは、目標とする電磁スピル弁202の閉弁期間(閉弁開始時期)が最大閉弁期間に近づくほど100%に近い値とされ、目標とする閉弁期間が「0」に近づくほど0%に近い値とされるようになる。
デューティ比DTが100%に近づくほど、デューティ比DTに基づき調整される電磁スピル弁202の閉弁開始時期は早められ、電磁スピル弁202の閉弁期間は長くなる。その結果、高圧燃料ポンプ200の燃料吐出量が増加して燃圧Pが上昇するようになる。また、デューティ比DTが0%に近づくほど、デューティ比DTに基づき調整される電磁スピル弁202の閉弁開始時期は遅らされ、電磁スピル弁202の閉弁期間は短くなる。その結果、高圧燃料ポンプ200の燃料吐出量が減少して燃圧Pが低下するようになる。
図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUで実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、エンジンECUは、高圧デリバリパイプ112に設けられた燃圧センサからの信号に基づいて、高圧燃料の燃圧Pを検知する。
S110にて、エンジンECUは、ポート噴射比率が100%であるか否か、すなわち吸気通路噴射用インジェクタ120により全燃料量を噴射しているか否かを判断する。この判断は、後述する噴き分け比率を表わすマップに基づいて行なわれる。なお、後述するマップにおけるDI比率(r)が0であると、ポート噴射比率が100%であると判断される。ポート噴射比率が100%であると(S110にてYES)、処理はS120へ移される。もしそうでないと(S110にてNO)、処理はS200へ移される。
S120にて、エンジンECUは、目標燃圧が、検知した燃圧Pよりも高いか否かを判断する。この場合、吸気通路噴射用インジェクタ120のみから燃料を噴射しており、この後の筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射する指令に備えて高圧デリバリパイプ112内の燃圧が目標燃圧になるように制御されている。目標燃圧が、検知した燃圧Pよりも高いと(S120にてYES)、処理はS130へ移される。すなわち、高圧デリバリパイプ112内の燃圧が十分に上昇されておらず、目標燃圧以上に維持されていないためである。もしそうでないと(S120にてNO)、この処理は終了する。すなわち、高圧デリバリパイプ112内の燃圧Pが十分に上昇されて、目標燃圧以上に維持されているためである。
S130にて、エンジンECUは、高圧燃料ポンプ200,300が駆動中であるか否かを判断する。この判断は、たとえばエンジンECUから高圧燃料ポンプへの指令値(デューティ)に基づいて行なわれる。高圧燃料ポンプ200,300が駆動中であると(S130にてYES)、処理はS140へ移される。もしそうでないと(S130にてNO)、この処理は終了する。すなわち、高圧燃料ポンプ200,300が駆動中でないときには、高圧燃料系統のフェイルを的確に判定できないためである。
S140にて、エンジンECUは、検知した燃圧Pが、予め定められた下限しきい値よりも低いか否かを判断する。この下限しきい値は、高圧燃料系統にフェイルが発生している場合に対応する燃圧である。すなわち、高圧燃料ポンプ200,300が駆動しているにも関わらず、この下限しきい値よりも検知した燃圧Pが低いということは、高圧燃料系統に異常が発生していると判定する。検知した燃圧Pが、予め定められた下限しきい値よりも低いと(S140にてYES)、処理はS150へ移される。もしそうでないと(S140にてNO)、この処理は終了する。
S150にて、エンジンECUは、高圧燃料系統が、燃圧低下側でフェイルしていると判定する。たとえば、高圧燃料系統にリークが発生して、高圧デリバリパイプ112の燃圧が下限しきい値よりも上昇しない場合である。その後、この処理は終了する。
S200にて、エンジンECUは、検知した燃圧Pが、予め定められた上限しきい値よりも高いか否かを判断する。この上限しきい値は、高圧燃料系統にフェイルが発生している場合に対応する燃圧である。すなわち、この上限しきい値よりも検知した燃圧Pが高いということは、高圧燃料系統に異常が発生していると判定する。検知した燃圧Pが、予め定められた上限しきい値よりも高いと(S200にてYES)、処理はS210へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、処理はS140へ移される。
S210にて、エンジンECUは、高圧燃料系統が、燃圧上昇側でフェイルしていると判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUにより制御される高圧燃料配管系の動作について説明する。
<ポート噴射比率が100%である場合>
高圧デリバリパイプ112に設けられた燃圧センサにより高圧燃料系統の燃圧Pが検知される(S100)。
後述する、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分けマップに基づくと、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料が噴射されている場合であって(S110にてYES)、検知された燃圧Pが目標燃圧以上の場合(S120にてNO)または検知された燃圧Pが目標燃圧より低いが(S120にてYES)、高圧燃料ポンプ200,300が稼動中でない場合には(S130にてNO)、燃圧低下側における高圧燃料系統のフェイル判定は行なわれないで、処理は終了される。
検知された燃圧Pが目標燃圧より低く(S120にてYES)、高圧燃料ポンプ200,300が稼動中である場合には(S130にてYES)、検知された燃圧Pが下限しきい値よりも低いか否かによる、燃圧低下側における高圧燃料系統のフェイル判定が行なわれる。このとき、検知された燃圧Pが下限しきい値よりも低いと(S140にてYES)、燃圧低下側において高圧燃料系統がフェイルしていると判定される(S150)。
このように、吸気通路噴射用インジェクタ120のみから燃料を噴射している場合には、その後の筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射の開始に備えて、高圧燃料ポンプ200,300を駆動させて高圧デリバリパイプ112内の燃圧を目標燃圧程度まで上昇させて、その燃圧を維持する必要がある。このときに、高圧デリバリパイプ112における燃圧が少なくとも下限しきい値以上になっていないと、燃圧低下側において高圧燃料系統がフェイルしていると判定できる。
一方、燃圧上昇側における高圧燃料系統のフェイル判定については、以下の理由で行なわれない。吸気通路噴射用インジェクタ120のみから燃料を噴射している場合には、その後の筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射の開始に備えて燃料を高圧に維持する必要がある。しかしながら、筒内噴射用インジェクタ110から燃料が噴射されておらず、高圧デリバリパイプ112内の燃料がエンジンからの熱を受けて高温になる傾向がある。このため、高圧燃料系統が正常な動作をしているにも関わらず、高圧デリバリパイプ112の燃料が高温になり、高圧になる可能性があり、この結果、高圧デリバリパイプ112の燃料の圧力が上限しきい値以上になることがある。このため、吸気通路噴射用インジェクタ120のみから燃料を噴射している場合に、燃圧上昇側における高圧燃料系統のフェイル判定を行なわないようにして、高圧燃料系統の異常を的確に判定することができる。
<ポート噴射比率が100%でない場合>
後述する、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分けマップに基づくと、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料が分担されて噴射されている場合には(S110にてNO)、燃圧上昇側における高圧燃料系統のフェイル判定および燃圧低下側における高圧燃料系統のフェイル判定が行なわれる。
すなわち、検知された燃圧Pが上限しきい値よりも高いか否かによる、燃圧上昇側における高圧燃料系統のフェイル判定(S200,S210)と、検知された燃圧Pが下限しきい値よりも低いか否かによる、燃圧低下側における高圧燃料系統のフェイル判定(S140、S150)とが行なわれる。
このとき、検知された燃圧Pが上限しきい値よりも高いと(S200にてYES)、燃圧上昇側において高圧燃料系統がフェイルしていると判定され(S210)、検知された燃圧Pが下限しきい値よりも低いと(S140にてYES)、燃圧低下側において高圧燃料系統がフェイルしていると判定される(S150)。
このように、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料を分担して噴射している場合には、高圧デリバリパイプ112内の燃料がエンジンからの熱を受けるが、筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射するので、燃料タンクの燃料が消費されて、高圧デリバリパイプ112内の燃料が高温になる傾向がない。そのため、燃圧上昇側における高圧燃料系統のフェイル判定も、燃圧低下側における高圧燃料系統のフェイル判定も行なうようにしても、高圧燃料系統の異常を的確に判定することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUによると、筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射が停止している場合であっても、高圧燃料系統の異常を的確に判定することができる。
<変形例>
以下、本実施の形態の変形例について説明する。本変形例においては、エンジンECUが、図3とは処理の一部が異なる図4に示すフローチャートにより表わされるプログラムを実行する。それ以外は、前述の実施の形態(図1および図2)と同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図4を参照して、本変形例に係る制御装置であるエンジンECUで実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、図4に示すフローチャートは、図3に示したフローチャートにS300の処理を加えた点が異なる。それ以外の処理は同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
S300にて、エンジンECUは、高圧燃料系統の燃圧維持処理を実行する。このときエンジンECUは、リリーフ弁114(本変形例においては、このリリーフ弁114はエンジンECUによりその開閉が制御可能な電磁リリーフ弁とする)を閉じるように、リリーフ弁に制御信号を送信する。さらに、エンジンECUは、高圧燃料ポンプ200,300が作動を停止してからの経過時間を監視したり、高圧デリバリパイプ112内の燃圧Pを監視したりして、経過時間が予め定められた時間を越えたり、高圧デリバリパイプ112内の燃圧Pが予め定められた燃圧以下になったりすると、高圧燃料ポンプ200,300を作動させる。
このようにすると、ポート噴射比率が100%であって(S110にてYES)、高圧デリバリパイプ112内の燃圧Pが十分に上昇されて目標燃圧以上に維持されている場合(S120にてNO)(このような場合には、高圧デリバリパイプ112内の燃圧を上昇させる必要がないので燃圧高圧燃料ポンプ200,300は駆動されていない)や、高圧燃料ポンプ200,300が駆動中でないと(S130にてNO)、高圧デリバリパイプ112内の燃圧を、筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射する指令に備えて、所望の燃圧に維持する(S300)。このとき、リリーフ弁114が閉じられて、高圧燃料ポンプ200,300から高圧デリバリパイプ112に燃料が圧送されなくても、リリーフ弁114が閉じているので、高圧デリバリパイプ112内の燃圧を所望の燃圧に維持することができる。
このような高圧燃料ポンプ200,300が駆動していない状態が、予め定められた時間を経過したり、高圧デリバリパイプ112内の燃圧Pが予め定められた燃圧以下になると、高圧燃料ポンプ200,300が駆動されて、ポート噴射比率が100%であっても、筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射する指令に備えた所望の燃圧に維持することができる。
<この制御装置が適用されるに適したエンジン(その1)>
以下、本実施の形態に係る制御装置が適用されるに適したエンジン(その1)について説明する。
図5および図6を参照して、エンジンの運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率(以下、DI比率(r)とも記載する。)を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECUのROMに記憶される。図5は、エンジンの温間用マップであって、図6は、エンジンの冷間用マップである。
図5および図6に示すように、これらのマップは、エンジンの回転数を横軸にして、負荷率を縦軸にして、筒内噴射用インジェクタ110の分担比率がDI比率rとして百分率で示されている。
図5および図6に示すように、エンジンの回転数と負荷率とに定まる運転領域ごとに、DI比率rが設定されている。「DI比率r=100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味し、「DI比率r=0%」とは、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味する。「DI比率r≠0%」、「DI比率r≠100%」および「0%<DI比率r<100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料噴射が分担して行なわれる領域であることを意味する。なお、概略的には、筒内噴射用インジェクタ110は、出力性能の上昇に寄与し、吸気通路噴射用インジェクタ120は、混合気の均一性に寄与する。このような特性の異なる2種類のインジェクタを、エンジンの回転数と負荷率とで使い分けることにより、エンジンが通常運転状態(たとえば、アイドル時の触媒暖気時が、通常運転状態以外の非通常運転状態の一例であるといえる)である場合には、均質燃焼のみが行なわれるようにしている。
さらに、これらの図5および図6に示すように、温間時のマップと冷間時のマップとに分けて、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120のDI分担率rを規定した。エンジンの温度が異なると、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が異なるように設定されたマップを用いて、エンジンの温度を検知して、エンジンの温度が予め定められた温度しきい値以上であると図5の温間時のマップを選択して、そうではないと図6に示す冷間時のマップを選択する。それぞれ選択されたマップに基づいて、エンジンの回転数と負荷率とに基づいて、筒内噴射用インジェクタ110および/または吸気通路噴射用インジェクタ120を制御する。
図5および図6に設定されるエンジンの回転数と負荷率について説明する。図5のNE(1)は2500〜2700rpmに設定され、KL(1)は30〜50%、KL(2)は60〜90%に設定されている。また、図6のNE(3)は2900〜3100rpmに設定されている。すなわち、NE(1)<NE(3)である。その他、図5のNE(2)や、図6のKL(3)、KL(4)も適宜設定されている。
図5および図6を比較すると、図5に示す温間用マップのNE(1)よりも図6に示す冷間用マップのNE(3)の方が高い。これは、エンジンの温度が低いほど、吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が高いエンジン回転数の領域まで拡大されるということを示す。すなわち、エンジンが冷えている状態であるので、(たとえ、筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射しなくても)筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しにくい。このため、吸気通路噴射用インジェクタ120を使って燃料を噴射する領域を拡大するように設定され、均質性を向上させることができる。
図5および図6を比較すると、エンジンの回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいてはKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいてはKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。すなわち、高回転領域や高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射しても、エンジンの回転数や負荷が高く吸気量が多いので筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすいためである。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
図5に示す温間マップでは、負荷率KL(1)以下では、筒内噴射用インジェクタ110のみが用いられる。これは、エンジンの温度が高いときであって、予め定められた低負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。これは、温間時においてはエンジンが暖まった状態であるので、筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しやすい。しかしながら、筒内噴射用インジェクタ110を使って燃料を噴射することにより噴口温度を低下させることができるので、デポジットの堆積を回避することも考えられ、また、筒内噴射用インジェクタの最小燃料噴射量を確保して、筒内噴射用インジェクタ110を閉塞させないことも考えられ、このために、筒内噴射用インジェクタ110を用いた領域としている。
図5および図6を比較すると、図6の冷間用マップにのみ「DI比率r=0%」の領域が存在する。これは、エンジンの温度が低いときであって、予め定められた低負荷領域(KL(3)以下)では吸気通路噴射用インジェクタ120のみが使用されるということを示す。これはエンジンが冷えていてエンジンの負荷が低く吸気量も低いため燃料が霧化しにくい。このような領域においては筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射では良好な燃焼が困難であるため、また、特に低負荷および低回転数の領域では筒内噴射用インジェクタ110を用いた高出力を必要としないため、筒内噴射用インジェクタ110を用いないで、吸気通路噴射用インジェクタ120のみを用いる。
また、通常運転時以外の場合、エンジンがアイドル時の触媒暖気時の場合(非通常運転状態であるとき)、成層燃焼を行なうように筒内噴射用インジェクタ110が制御される。このような触媒暖気運転中にのみ成層燃焼させることで、触媒暖気を促進させ、排気エミッションの向上を図る。
<この制御装置が適用されるに適したエンジン(その2)>
以下、本実施の形態に係る制御装置が適用されるに適したエンジン(その2)について説明する。なお、以下のエンジン(その2)の説明において、エンジン(その1)と同じ説明については、ここでは繰り返さない。
図7および図8を参照して、エンジンの運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECUのROMに記憶される。図7は、エンジンの温間用マップであって、図8は、エンジンの冷間用マップである。
図7および図8を比較すると、以下の点で図5および図6と異なる。エンジンの回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用される領域が多いことを示す。しかしながら、低回転数領域の高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成される混合気のミキシングが良好ではなく、燃焼室内の混合気が不均質で燃焼が不安定になる傾向を有する。このため、このような問題が発生しない高回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタの噴射比率を増大させるようにしている。また、このような問題が発生する高負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させるようにしている。これらのDI比率rの変化を図7および図8に十字の矢印で示す。このようにすると、燃焼が不安定であることに起因するエンジンの出力トルクの変動を抑制することができる。なお、これらのことは、予め定められた低回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させることや、予め定められた低負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を増大させることと、略等価であることを確認的に記載する。また、このような領域(図7および図8で十字の矢印が記載された領域)以外の領域であって筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射している領域(高回転側、低負荷側)においては、筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすい。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
なお、図5〜図8を用いて説明したこのエンジンにおいては、均質燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程とすることにより、成層燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることにより実現できる。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることで、点火プラグ周りにリッチ混合気が偏在させることにより燃焼室全体としてはリーンな混合気に着火する成層燃焼を実現することができる。また、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程としても点火プラグ周りにリッチ混合気を偏在させることができれば、吸気行程噴射であっても成層燃焼を実現できる。
また、ここでいう成層燃焼には、成層燃焼と以下に示す弱成層燃焼の双方を含むものである。弱成層燃焼とは、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程で燃料噴射して燃焼室全体にリーンで均質な混合気を生成して、さらに筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程で燃料噴射して点火プラグ周りにリッチな混合気を生成して、燃焼状態の向上を図るものである。このような弱成層燃焼は触媒暖気時に好ましい。これは、以下の理由による。すなわち、触媒暖気時には高温の燃焼ガスを触媒に到達させるために点火時期を大幅に遅角させ、かつ良好な燃焼状態(アイドル状態)を維持する必要がある。また、ある程度の燃料量を供給する必要がある。これを成層燃焼で行なおうとしても燃料量が少ないという問題があり、これを均質燃焼で行なおうとしても良好な燃焼を維持するために遅角量が成層燃焼に比べて小さいという問題がある。このような観点から、上述した弱成層燃焼を触媒暖気時に用いることが好ましいが、成層燃焼および弱成層燃焼のいずれであっても構わない。
また、図5〜図8を用いて説明したエンジンにおいては、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、以下のような理由により、圧縮行程で行なうことが好ましい。ただし、上述したエンジンは、基本的な大部分の領域には(触媒暖気時にのみに行なわれる、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程噴射させ、筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程噴射させる弱成層燃焼領域以外を基本的な領域という)、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、吸気行程である。しかしながら、以下に示す理由があるので、燃焼安定化を目的として一時的に筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程噴射とするようにしてもよい。
筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮行程中とすることで、筒内温度がより高い時期において、燃料噴射により混合気が冷却される。冷却効果が高まるので、対ノック性を改善することができる。さらに、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮行程中とすると、燃料噴射から点火時期までの時間が短いことから噴霧による気流の強化を実現でき、燃焼速度を上昇させることができる。これらの対ノック性の向上と燃焼速度の上昇とから、燃焼変動を回避して、燃焼安定性を向上させることができる。
さらに、エンジンの温度によらず(すなわち、温間時および冷間時のいずれの場合であっても)、オフアイドル時(アイドルスイッチがオフの場合、アクセルペダルが踏まれている場合)には、図5または図7に示す温間マップを用いるようにしてもよい(冷間温間を問わず、低負荷領域において筒内噴射用インジェクタ110を用いる)。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置により制御されるガソリンエンジンの燃料供給システムの全体概要図である。 図1の部分拡大図である。 エンジンECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 変形例に係るエンジンECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの温間時のDI比率マップを表わす図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの冷間時のDI比率マップを表わす図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの温間時のDI比率マップを表わす図(その2)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの冷間時のDI比率マップを表わす図(その2)である。
符号の説明
10 燃料供給システム、100 フィードポンプ、110 筒内噴射用インジェクタ、112 高圧デリバリパイプ、114 リリーフバルブ、120 吸気通路噴射用インジェクタ、122 低圧デリバリパイプ、200 第1の高圧燃料ポンプ、202 電磁スピル弁、204 リーク機能付きチェックバルブ、206 ポンププランジャー、210 第1のカム、220 第1のパルセーションダンパー、300 第2の高圧燃料ポンプ、310 第2のカム、320 第2のパルセーションダンパー、400 低圧供給パイプ、410 第1の低圧デリバリ連通パイプ、420 ポンプ供給パイプ、430 第2の低圧デリバリ連通パイプ、500 第1の高圧デリバリ連通パイプ、510 第2の高圧デリバリ連通パイプ、520 高圧連通パイプ、600 高圧燃料ポンプリターンパイプ、610 高圧デリバリリターンパイプ、620,630 リターンパイプ。

Claims (6)

  1. 少なくとも2つの燃料系統を有し、各前記燃料系統に接続された燃料噴射手段により燃料が供給される内燃機関の燃料系統の異常検知装置であって、第1の燃料噴射手段により燃料が噴射されない場合であって前記第1の燃料噴射手段以外の第2の燃料噴射手段により燃料が噴射される場合であっても、前記第1の燃料噴射手段に燃料を供給する第1の燃料系統における燃料の圧力は所望の圧力になるように制御され、
    前記第1の燃料系統における燃料の圧力を検知するための検知手段と、
    前記検知された燃料の圧力と予め定められたしきい値とを比較することにより、前記第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に上昇する異常状態であるか否かを判定するための圧力上昇側の判定手段と、
    前記第1の燃料噴射手段により燃料が噴射されない場合には、前記圧力上昇側の判定手段による判定を禁止するための禁止手段とを含む、内燃機関の燃料系統の異常判定装置。
  2. 前記第1の燃料噴射手段は、第1の燃料系統から供給された高圧の燃料を筒内に噴射するため手段を含み、
    前記第2の燃料噴射手段は、第2の燃料系統から供給された燃料を吸気通路内に噴射するため手段を含み、
    前記圧力上昇側の判定手段は、前記検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも高いと、前記第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に上昇する異常状態であると判定するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の燃料系統の異常判定装置。
  3. 前記異常判定装置は、燃料噴射手段の噴射態様によらず、前記検知された燃料の圧力と予め定められたしきい値とを比較することにより、前記第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常状態であるか否かを判定するための圧力低下側の判定手段をさらに含む、請求項1に記載の内燃機関の燃料系統の異常判定装置。
  4. 前記第1の燃料噴射手段は、第1の燃料系統から供給された高圧の燃料を筒内に噴射するため手段を含み、
    前記第2の燃料噴射手段は、第2の燃料系統から供給された燃料を吸気通路内に噴射するため手段を含み、
    前記圧力低下側の判定手段は、前記検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも低いと、前記第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常状態であると判定するための手段を含む、請求項3に記載の内燃機関の燃料系統の異常判定装置。
  5. 前記第1の燃料系統は、燃料を高圧にする高圧ポンプを含み、
    前記圧力低下側の判定手段は、前記検知された燃料の圧力が、前記第1の燃料系統における目標圧力よりも低い場合であって前記高圧ポンプが駆動されている場合において、前記検知された燃料の圧力が予め定められたしきい値よりも低いと、前記第1の燃料系統における燃料の圧力が過度に低下する異常状態であると判定するための手段を含む、請求項4に記載の内燃機関の燃料系統の異常判定装置。
  6. 前記第1の燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、
    前記第2の燃料噴射手段は、吸気通路用インジェクタである、請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の燃料系統の異常判定装置。
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