JP2006328718A - 排水溝の蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属板からなる排水溝の蓋において、強度、排水性の向上、滑り止めの向上を図る。
【解決手段】 排水溝の上面に嵌合される排水溝の蓋1は、金属板からなる板体2から形成される。蓋上面7には板体2の長手方向に平行になるような排水用凹条8が複数形成され、排水用凹条8には板体2の長手方向に平行になるように等間隔に列をなす複数の排水孔9が設けられている。また、蓋上面7に板体2の長手方向に平行になるように等間隔に列をなす複数のすべり止め突起12を設けている。すべり止め突起12は略裁頭円錐形状であって、その上部に貫通孔11を形成している。蓋裏面5には蓋1と同様に金属板からなる補強用リブ6を複数設けている。
【選択図】図6
Description
本発明は、厨房等における排水溝の上面に嵌合される排水溝の蓋に関するものである。
従来、厨房等における排水溝の蓋は、巾寸法を凡そ5cm〜50cm程度、長さ寸法を凡そ20cm〜150cm程度、肉厚は凡そ3mm程度となしたステンレス鋼材の板体となすのであり、且つ該板体の下面側に対しその巾方向を直交する如くなして、一体的に当接固定させる桟木を取付けて構成する。桟木は断面が方形で、且つその両側端を上記板体の左右巾端縁から凡そ1cm〜3cm程度突出させ、且つ高さ寸法を凡そ1cm〜5cm程度となさしめたものである。ここに、該桟木は板体同様にステンレス鋼材を使用し、且つ該板体の裏面側へ凡そ5cm〜30cm間隔に複数箇が溶接固着されたものである(例えば特許文献1)。
特開2003−321857号公報
しかし、従来の厨房等における排水溝に用いられる排水溝の蓋は、冷蔵庫等の設備機器等の移動等における荷重に対して強度不足による変形の虞がある。さらに、排水性が悪い為、滑りやすく、特に蓋が濡れた状況下においては、一層滑りやすくなる虞がある。
本発明では、上記の問題を生ずることなく重量の大きいものの移動における荷重に耐える高い荷重強度を持ち、排水効果の高い、滑りにくい排水溝の蓋を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、排水溝の上面に嵌合される排水溝の蓋において、前記蓋は、金属板にて形成されるとともに蓋上面に複数の排水孔を設け、蓋裏面に補強用部材を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、排水溝の上面に嵌合される排水溝の蓋において、前記蓋は、金属板にて形成されるとともに蓋上面に排水用凹条を形成し、前記排水用凹条に間隔をおいて複数の排水孔を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、排水溝の上面に嵌合される排水溝の蓋において、前記蓋は、金属板にて形成されるとともに蓋上面に複数の排水孔を設け、前記蓋上面に複数のすべり止め突起を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記すべり止め突起は略裁頭円錐形状であって、その中央部に貫通孔を形成したことを特徴とする。
請求項5の発明は、前記金属板はステンレス鋼板であることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記金属版は抗菌性ステンレス鋼板であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、排水孔により排水でき、さらに排水溝の蓋裏面に設けられた補強用リブにより、厨房等における冷蔵庫等の設備機器等の移動における荷重に対し、十分に耐え得る強度を得ることができる。
請求項2の発明によれば、排水溝の蓋上面に形成された排水用凹条により、該蓋上面の排水効果を向上することができる。
請求項3の発明によれば、排水孔により排水でき、さらに排水溝の蓋上面にすべり止め突起を設けたことにより、厨房等における作業者が、該蓋上面が濡れた状態における作業においても足元を滑らせることを防ぐことができる。
請求項4の発明によれば、前記すべり止め突起の形状を略裁頭円錐形状にし、さらにその中央部に貫通孔を設けたことにより、該貫通孔によりすべり止め突起上の水滴が排水溝に落ち、すべり止め突起上に水滴が溜まることを防ぎ前記排水溝の蓋におけるすべり止め効果と排水効果を向上することができる。
請求項5の発明によれば、錆を防止して衛生的に保つことができる。
請求項6の発明によれば、雑菌の繁殖を防ぎ衛生的に保つことができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1から図6は本発明に係る一実施例を示しており、排水溝の蓋1は、抗菌性ステンレス鋼や他の鋼等の金属材料から形成された板体2と、前記板体2の前後両端に設けられた前後側面部3、4と、板体2の蓋裏面5に設けられた補強用リブ6からなる。
前記蓋1の蓋上面7には、蓋1の長手方向に平行になるよう排水用凹条8を形成されている。この排水用凹条8は前後側面部3、4の間に連続して形成され、この連続した排水用凹条8は相互に平行となって複数配置されている。さらに、前記排水用凹条8は、図3に示すように蓋上面7に対し、断面形状が略逆台形になるように形成されいる。
排水用凹条8上には等間隔をあけて蓋1の長手方向に平行となるような略長円状の排水孔9が複数個設けられている。前記排水孔9は隣り合う排水用凹条8上の排水孔9が幅方向に重ならないように互いをずらして設けられている。
また、排水用凹条8間に形成されている蓋上面部10には、蓋1の長手方向に平行になるように等間隔に列をなして設けられた複数個の貫通孔11を板材2の裏面側から打ち出し成形されたすべり止め突起12が設けられており、前記すべり止め突起12は、図3に示すように略裁頭円錐形状をしており、その中央部上面に貫通孔11を有している。
尚、蓋上面部10の表面にはパンチ加工により形成された略菱形状からなる凹状パターン部13が形成されており、前記パターン部13における一つの菱形の面積は前記すべり止め突起12における貫通孔11の径に対し、小さいものとする。
また、本実施例では、略菱形状からなる凹状パターン部が形成されているが、他の実施例として、蓋上面部10の表面に他の形状からなる例えば略三角形や略円形状からなる凹状パターン部や、略菱形状又は他の形状からなる例えば略三角形や略円形状からなる凸状パターン部や格子状等の溝を形成したものでもよい。
前記排水用凹条8の後側面部4側には、前記排水孔9と別途に円形状の貫通孔14が設けられており、前記貫通孔14の径の大きさは人間の指が通る大きさである。
前記蓋前後側面部3、4には金属板を使用しており、前記前後側面部3、4は前記板体2と同様にステンレス等の金属材料から形成されている。前記板体2前後両端と溶接等により一体になるよう固着されている。
前記板体2の左右両側には、前記蓋1を前記排水溝15に嵌合時に、前記蓋1が排水溝段部16に架設支持されるように、前記板体2の左右両端を下方向に折り曲げ形成された支持部17が形成されている。
前記支持部17は、図3に示すように前記板体2の左右両側端を折り曲げ、折り曲げ部18を形成している。前記折り曲げ部18は、断面形状が内側にコ字形状になるよう形成されている。
前記支持部17には、前記蓋裏面5内側に蓋1の長手方向に平行になるような略長孔形の排水孔19が複数個設けられている。
前記蓋裏面5には、補強用部材としての補強用リブ6が一体に設けられており、該補強用リブ6は、前記板体2と同様に抗菌性ステンレス等の金属材料からなり、プレス加工により成形されており、フランジ部20と縦断面形状がコ字形状になるよう形成された折り曲げ部21からなる。また、前記折り曲げ部21の左右両端に切り欠き部22が形成されている。そして、前記補強用リブ6は、前記フランジ部20が前記排水用凹条8に当接して溶接等により一体に固着されている。さらに前記切り欠き部22が前記折り曲げ部18における当接部23に載置するように係合して溶接等により一体に固着されている。
図6に示すように、床面Yに埋設された前記排水溝15の前記排水溝段部16に前記蓋1の前記支持部17を架設することにより、前記蓋1を嵌合させて使用する。
前記抗菌性ステンレス鋼として、銀を含有したステンレス鋼や銅を含有したステンレス鋼が使用される。
次に前記構成についての作用を説明する。
前記貫通孔14を用いて、前記蓋1を持ち上げ移動させ、床面Yに埋設された排水溝15の排水溝段部16に前記蓋1の支持部17を架設することにより、前記排水溝15に前記蓋1を嵌合させる。
前記蓋上面部10の表面の水滴が前記排水用凹条8に流れ込み、前記排水用凹条8に設けられた前記排水孔9から前記排水溝15に水が通水される。このとき、前記蓋上面7左右両端側の前記排水用凹条8上における水が前記排水孔9から前記支持部17における折り曲げ部18に通水された場合にも前記排水孔19により、水は前記折り曲げ部18に溜まることなく排水溝15に通水される。
前記蓋1を人が踏むと、前記すべり止め突起12と前記凹状パターン部13における凹部により靴底に前記すべり止め突起12の先端と前記凹状パターン部13における凹部の角が引っかかるので蓋上面部10の摩擦力が大きくなり、すべり止め効果を向上させる。
前記蓋裏面5に前記補強用リブ6が設けられたことにより、前記蓋1に対して冷蔵庫等の設備機器などの移動時にかかる荷重を前記蓋裏面5に設けた前記補強用リブ6が支持する。
蓋上面7に形成される排水用凹条8の側面部24の角を円弧状に形成し、排水孔9や貫通孔14の形状を各種円状にし、すべり止め突起12の形状を略裁頭円錐形状にすることにより、必要以上のひっかかりをなくし、蓋上面7における汚れの付着を防ぐ。
以上のように構成される排水溝の蓋1は、排水孔9により排水でき、蓋裏面5に設けられた補強用リブ6により、厨房等における冷蔵庫等の設備機器等の移動等における荷重に対し、十分に耐え得る強度を得ることができる。
蓋上面7に形成された排水用凹条8により、該蓋上面7の排水性が向上し、さらに該排水用凹条8と蓋裏面5に設けられた補強用リブ6を交差した状態で一体に固着されることにより、蓋1の上方向からの荷重に対する機械的強度をさらに向上することができる。
蓋上面7にすべり止め突起12を設けたことにより、厨房等における作業者が、該蓋上面7が濡れた状態における作業においても足元を滑らせることを防ぐことができる。
前記すべり止め突起12の形状を略裁頭円錐形状にし、さらにその中央部に貫通孔11を設けたことにより、該貫通孔11によりすべり止め突起12上の水滴が排水溝15に落ち、すべり止め突起12上に水滴が溜まることを防ぎ前記蓋1におけるすべり止め効果と排水効果を高めることができる。
しかも、前記蓋1はステンレス鋼製なので腐食のおそれはなく、衛生的である。
また、前記蓋1は抗菌性ステンレス鋼製なので雑菌の繁殖を抑えるため、衛生的である。
1 蓋
2 板体
5 蓋裏面
6 補強用リブ(補強用部材)
7 蓋上面
8 排水用凹条
9 排水孔
11 貫通孔
12 すべり止め突起
20 フランジ部
2 板体
5 蓋裏面
6 補強用リブ(補強用部材)
7 蓋上面
8 排水用凹条
9 排水孔
11 貫通孔
12 すべり止め突起
20 フランジ部
Claims (6)
- 排水溝の上面に嵌合される排水溝の蓋において、前記蓋は、金属板にて形成されるとともに蓋上面に複数の排水孔を設け、蓋裏面に補強用部材を設けたことを特徴とする排水溝の蓋。
- 排水溝の上面に嵌合される排水溝の蓋において、前記蓋は、金属板にて形成されるとともに蓋上面に排水用凹条を形成し、前記排水用凹条に間隔をおいて複数の排水孔を設けたことを特徴とする排水溝の蓋。
- 排水溝の上面に嵌合される排水溝の蓋において、前記蓋は、金属板にて形成されるとともに蓋上面に複数の排水孔を設け、前記蓋上面に複数のすべり止め突起を設けたことを特徴とする排水溝の蓋。
- 前記すべり止め突起は略裁頭円錐形状であって、その中央部に貫通孔を形成したことを特徴とする請求項3記載の排水溝の蓋。
- 前記金属板はステンレス鋼板であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の排水溝の蓋。
- 前記金属板は抗菌性ステンレス鋼板であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の排水溝の蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005151616A JP2006328718A (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | 排水溝の蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005151616A JP2006328718A (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | 排水溝の蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006328718A true JP2006328718A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37550684
Family Applications (1)
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JP2005151616A Pending JP2006328718A (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | 排水溝の蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006328718A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2391128A1 (en) | 2006-12-05 | 2011-11-30 | Fujifilm Corporation | Output apparatus, output method and program |
-
2005
- 2005-05-24 JP JP2005151616A patent/JP2006328718A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2391128A1 (en) | 2006-12-05 | 2011-11-30 | Fujifilm Corporation | Output apparatus, output method and program |
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