JP2006328675A - カバー水栓 - Google Patents

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隆一 石井
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Abstract

【課題】
カバー内側の水栓部品等の突出量を一定とすることにより、カバーと水栓部品等との間隔を近接可能として、カバーの突出量を少なくし、美観や使用感を損ねないカバー水栓を提供すること。
【解決手段】
水栓本体8と取付面2の裏側に引きまわされる配管54とを接続するために取付面2に固定される配管継手10とが備えられるカバー水栓1において、配管継手10に、配管54の端末56に接続されるとともに取付面2に固定される継手本体11と、止水栓ユニット60がねじ込まれるとともに継手本体11内に回動自在に装着される円筒状の接続部材30とを設け、接続部材30には接続部材30の回動を規制するストッパー46を設け、継手本体11にはストッパー46との当接部25を設け、接続部材30及び止水栓ユニット60を被覆するメンテナンスカバー86を含むカバー80により水栓を被覆した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水栓本体等と壁面などの取付面の裏側に引きまわされる配管とを接続するために取付面に固定される配管継手とが備えられ、カバーにより被覆されたカバー水栓に関する。
従来、水栓本体等と壁面などの取付面の裏側に引きまわされる配管とを接続するために取付面に固定される配管継手とが備えられ、カバーにより被覆されたカバー水栓が知られている。このようなカバー水栓の配管継手は、壁面に開口された取付穴を通してその先端側が壁面表側に露呈された状態で配管に接続される継手本体のねじ部に、水栓側に設けられた接続部が接続されることにより、配管と水栓とを接続するものである。また、特に湯水混合水栓を接続する場合には、配管と水栓の間にクランク継手などの2つの配管継手を介して接続する場合もある。
例えば湯水混合水栓には、水が流入される水側接続部、湯が流入される湯側接続部がその本体にそれぞれ設けられているが、このような水栓では、給水・給湯の両配管と水側・湯側の両接続部をそれぞれ接続するために、クランク継手を用いて接続することが多い。クランク継手はクランク状に折曲形成された継手であり、継手本体側に螺着される第1接続部と、この第1接続部の軸心に対してほぼ直角に折曲形成されるとともにその先端には第1接続部の軸心と同一で、反対方向に開口され水栓本体に接続される接続口が形成された第2接続部が設けられているものである。このような場合には、継手本体に対して締め切り状態に近い位置までねじ込んだクランク継手を若干回転調節して、2つのクランク継手の接続口の間隔を水栓本体の両接続部の間隔に合わせることとして2つのクランク継手の接続口間の距離と水栓本体の両接続部の距離とを一致させて両者を接続する。
そして、上記のようなクランク継手の第1接続部と継手本体とは、継手本体の雌ねじを平行ねじとし、クランク継手の第1接続部の雄ねじをテーパねじとして、第1接続部の雄ねじのテーパねじにシールテープを巻き付けて、継手本体に、締め切るまでねじ込むことで両者の水密を図りつつ接続されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−173963号公報(0021欄、図1)
上記のように、従来のカバー水栓では、シールテープを巻き付けたテーパ雄ねじを平行雌ねじにねじ込むことにより配管継手を接続していたが、シールテープの厚さや巻き付け開始位置等の微妙な違いによっても、取付基準面となる壁面などからの継手の突出量が異なってしまい突出量を一定の範囲内に収めることが困難であった。また、平行雌ねじやテーパ雄ねじの加工のバラツキによってもこのような問題が生じていた。一方、シールテープの巻き付け開始位置の調整等により突出量を調整することも可能ではあるが、このような調整には高度な熟練度が必要であるため、施工の際に突出量が異なってしまうことに配慮せざるを得なかった。そのため、このような配管継手付近がカバーによって覆われているカバー水栓の場合、カバー内側の配管継手自体やこれに接続される水栓部品がカバーに干渉して、カバーが壁面から浮き上がって美観を損ねたり、カバーのネジ止めが困難となるなどカバーの取付自体に支障が生ずるという問題が生ずる可能性が大きいため、このような水栓部品等の前面とカバーとの間に十分な隙間(通常、余裕をみて約20mm〜30mm以上)を設けて、カバーが内部の部材に干渉しないようにする必要があった。このため、このようなカバーが取付面前方に大きく突出することとなり、カバー水栓の美観を損ねたり、カバー水栓を使用する際に、使用者の手がこのように突出したカバーに接触し易かったり、洗面器などをカバー水栓の下方に入れ難いなどの問題が生じていた。
本発明は上記した従来のカバー水栓の問題点を解消するものであり、カバー内側の水栓部品等の突出量を一定とすることにより、カバーと水栓部品等との間の隙間を小さく形成してカバーの突出量を小さくしても、カバーと水栓部品等とが干渉することが無いようにして、美観や使用感を損ねないカバー水栓を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段を以下に説明する。本発明のカバー水栓は、水栓本体等と壁面等の取付面の裏側に引きまわされる配管とを接続するために前記取付面に固定される配管継手とが備えられるカバー水栓であって、前記配管継手は、前記配管の端末に接続されるとともに前記取付面に固定される継手本体と、前記水栓本体の接続部や止水栓ユニット等の水栓部品がねじ込まれるとともに前記継手本体内に回動自在に装着される円筒状の接続部材とが備えられ、前記接続部材には、前記接続部材の回動を規制するストッパーが設けられ、前記継手本体には、前記ストッパーとの当接部が設けられ、少なくとも前記接続部材又は前記水栓部品の一部が被覆されるカバーとが備えられたことを特徴とするカバー水栓(請求項1)である。
接続部材は、継手本体内に回動自在に装着されるとともに、ストッパーと当接部が当接されて係止され所定範囲(360°未満)内で回動して止まる。そして、クランク継手や止水栓ユニット等の水栓部品を接続部材にねじ込んでいくと、当初は接続部材も水栓部品とともに共回りするが、上記した接続部材のストッパーが当接されて係止された後は接続部材の共回りが規制されて、水栓部品は接続部材に徐々にねじ込まれて接続部材に対して螺進していくことになり、最終的に水栓部品が接続部材の雌ねじ奥端までねじ込まれる。この状態で、継手本体に対する水栓部品のねじ込み方向における適切な位置決めがなされていることとなり、水栓部品の突出量はねじ込みに関係なく一定に定めることができる。よって、このような配管継手を備えることとすると、シールテープの厚さや巻き付け開始位置などの困難な調整作業を必要とすることなく、水栓部品の突出量を正確に定めることができる。
また、ねじ込まれる水栓部品の回転位置を定める必要がある場合(例えば、クランク継手をねじ込む場合)は、それまで継手本体のストッパーにより水栓部品との共回りを規制されていた接続部材は、逆方向に回転して再度そのストッパーが当接部により係止されるまでは、水栓部品と共回りすることとなる。よって、この共回りされている際には、接続部材に対する水栓部品のねじ込み量が変化することはない。したがって、接続部材に対する水栓部品の突出量も変化することがない。よって、クランク継手を用いる場合のようにねじ込まれる水栓部品の回転位置を定める必要がある場合であっても、継手本体に対する水栓部品の突出量、すなわち取付面からの水栓部品の突出量を正確に定めることができる。
このような配管継手を備えたカバー水栓では、配管継手に接続される水栓部品について、特に熟練した技術を要することなく配管継手に対する突出量を正確に定めることができるので、この水栓部品を覆うカバーは、水栓部品の突出量に対するマージンをほとんど考慮することなく、配管継手、すなわち配管継手が固定される壁面等の取付面までの奥行きを設定することができる。よって、従来はマージンとして確保していたカバーの奥行き分を省略することができ、カバーの突出量を抑えることができる。
ここで、「カバー」は、少なくとも接続部材又は接続部材にねじ込まれる水栓部品の一部を覆うものであれば良いが、他の水栓部品も覆うカバーや、水栓全体を覆うカバーでも良い。また、接続部材にねじ込まれる「水栓部品」は、止水栓、弁装置、配管類や水栓本体そのものなど、機能・形状にかかわらず全ての水栓部品を含む。また、「水栓」は、単水栓、混合水栓など種々の全ての水栓を含む。
また、上記したカバー水栓を、前記接続部材が水栓の下部に配設されるものに適用することとすると(請求項2)、水栓に吐水口が設けられている場合、吐水口から吐出される吐水で使用者が手を洗うような場合や、吐水口からの吐水を洗面器に貯める場合など、吐水口の下方おいて、前記した接続部材やこれに接続される水栓部品が前方に突出していなく、これらを覆うカバーの突出量も少ないので、手が接触したり洗面器がカバーに接触してカバー水栓下の奥に十分入れられないなどの問題が生じない。
また、上記したカバー水栓を、前記接続部材に止水栓ユニットがねじ込まれ、前記止水栓ユニットが、脱着可能に設けられたメンテナンスカバーに被覆されているものに適用することもできる(請求項3)。
接続部材に止水栓ユニットがねじ込まれているカバー水栓の場合、止水栓ユニットのメンテナンスを行うために、爪などによって係止され脱着可能に設けられたメンテナンスカバーによって覆われていることが多い。このようなメンテナンスカバーがカバー水栓前方に大きく突出していると、使用者の手や洗面器などが接触した際にメンテナンスカバーが外れてしまうおそれがある。本発明では、メンテナンスカバーの突出量を小さくしてこのような脱落のおそれを減少させることもできる。
また、上記したカバー水栓を湯水混合水栓に適用することもできる(請求項4)。
湯水混合水栓においては、給水配管側及び給湯配管側の2つの配管継手と水栓本体の湯側・水側の2つの接続部とを各々接続する必要がある。このため、2つの配管継手の突出量を一致させないと配管継手と水栓本体側との接続自体ができなくなるおそれがある。本発明の配管継手を用いることにより、2つの配管継手の突出量を正確に一致させることができるので、突出量が特に問題となる湯水混合水栓に本発明を適用すると、これを覆うカバーの突出量を抑えることができ、カバー水栓としての湯水混合水栓の美観や使用感を一層向上させることができる。
本発明は上記のような配管継手を用いたカバー水栓とされているので、配管継手等の突出量を正確に定めることができる。よって、カバーと配管継手等との隙間を従来よりも少なくして、カバーの突出量も少なくし、美観を損ねず使用者の手や洗面器等が干渉しがたく使用感を損ねないカバー水栓とすることができる。
次に、本発明のカバー水栓の実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。図1に示すように、本発明のカバー水栓1は、浴室ユニット(図示省略)の躯体の取付面2(壁面)に固定されるものであり、その水栓本体8は、ほぼ全面をカバー80により被覆されている。カバー水栓1は、後述するように、取付面2裏側に配設された給湯配管・給水配管から流入される湯・水を温度調節ハンドル76の操作によって適宜混合して所望の温度の混合水とし、切換ハンドル77の操作によって、この混合水を、エルボ78に接続されるシャワー装置(図示省略)又は吐水口79から吐出するように吐水を切り換えるとともに、それらの吐止水及び吐水量の調節を行うことのできるものである。そして、前述したように、カバー80により覆われることにより美観が向上されている。
ついで図2乃至図4を参照して、配管継手10について説明する。配管継手10は、取付面2に固定される継手本体11と、継手本体11内に回動自在に装着された接続部材30とを備えており、この接続部材30には、「水栓部品」の一例である止水栓ユニット60がねじ込まれて固定されている。
取付面2には取付穴3が穿設されており、継手本体11は、この取付穴3に挿通固定されている。継手本体11は、略L字状に折曲形成された全体形状をしており、その一端側には、配管54の端末56に接続される配管接続部12が、他端側には、この配管接続部12からほぼ直角に折曲形成されるとともに止水栓ユニット60が接続される水栓部品接続部14が設けられている。また、水栓部品接続部14の先端の外周面には雄ねじが刻設されている。水栓部品接続部14のほぼ中央付近外周面には、取付面2裏側の取付穴3周縁に当接される鍔部16が水栓部品接続部14と一体的に周設されており、鍔部16の上方の部位に穿設された挿通孔17から取付面2にねじ7がねじ込まれている。そして、シートパッキン4を介在して取付面2表側から雄ねじに螺着されるナット5とこの鍔部16とが協働して取付面2を狭持固定することにより、継手本体11が取付面2に固定されている。なお、本実施の形態とは異なり、鍔部16を継手本体11と別体のものを用いて継手本体11を取付面2に固定することとしても良いが、取付面2へのより強固な固定のため、及び配管継手10の固定作業の簡略化のためには、鍔部16を継手本体11と一体化して成形するものが好ましい。また、継手本体11と鍔部16とをあらかじめ一体成形することにより、配管継手10の製造コストを低減することもできる。また、配管接続部12の外形は、上方が半円形状となる長円を半分にした形状に形成されている。また、配管接続部12の先端の外周面には、配管54の端末56が螺着される雄ねじが刻設されている。
また、図2に示すように、水栓部品接続部14内周面のやや奥端寄りには、後述する接続部材30の小径部32よりも僅かに大径に形成された内向きのフランジ18が形成されている。また、このフランジ18よりも水栓部品接続部14の先端寄りには、フランジ18よりも大径の内周面に形成された第1収容部22が形成されている。そして、フランジ18と第1収容部22との境に、接続部材30の段部33の端面が係止される段部20が形成されている。接続部材30は、水栓部品接続部14内に装着される際に、この段部20に係止されて位置決めされる。また、第1収容部22よりも先端側には、第1収容部22よりもさらに大径に形成された第2収容部24が形成されている。そして、第2収容部24の開口部近傍の内周面には周溝26が周設されており、接続部材30は、この周溝26に装着されたCリング28によって、水栓部品接続部14からの抜脱が防止されている。
また、水栓部品接続部14のフランジ18よりも奥端側に設けられた第3収容部27の上部内壁面には、接続部材30が回動された際に、そのストッパー46が当接して係止可能な位置に、第3収容部27内方に向けて当接部25が突設されている。当接部25は、図3にも示すように、水栓部品接続部14の軸心方向に沿って、すなわち接続部材30が水栓部品接続部14に装着された際には、ストッパー46の被当接部48の長手方向に沿った状態となるように、方形の板状に形成されており、その十分な面積が被当接部48に当接するように設けられている。
次いで、接続部材30について説明する。接続部材30は、略円筒状の全体形状に形成されており、内部に湯・水等を流通させる流路31が形成されている。また、その一端側には、継手本体11のフランジ18内に収容される小径部32が備えられ、他端側には、第2収容部24に収容される大径部34が備えられており、これらの間には、小径部32と大径部34との中間の外径に形成された中間部36が備えられている。小径部32と中間部36との境界に形成された段部33は、上記したように、水栓部品接続部14の段部20に係止されており、一方、大径部34の開口端面は、水栓部品接続部14の周溝26に装着されたCリング28に係止され、このようにして、水栓部品接続部14内に、接続部材30がその軸心周りに回動自在に装着されている。
また、中間部36の外周面には、水栓部品接続部14の第1収容部22の内周面との水密を図るOリング38がそれぞれ装着される周溝40が2つ周設されている。接続部材30が回動される際にも、このOリング38が常に第1収容部22に密着されて水密が図られる。また、大径部34の内部奥端面37には、後述する止水栓ユニット60がねじ込まれた際にその開口端面が位置する部位に、接続部材30の軸心方向に凹設された周溝42が形成されており、この周溝42内に、接続部材30内部と止水栓ユニット60との水密を図るパッキン44が装着されている。また、大径部34内周面には、止水栓ユニット60が螺着される雌ねじが刻設されている。この雌ねじは平行雌ねじとされている。
そして、図2及び図3に示すように、奥端側開口部35の開口端面の一部には、接続部材30が回動する際に水栓部品接続部14の第3収容部27内に突設された当接部25に当接可能なストッパー46が、接続部材30の軸心方向に向けて突設されている。接続部材30は、水栓部品接続部14内に装着された状態で、このストッパー46が当接部25に当接される範囲内(およそ330度の範囲内)で回動可能とされている。
ストッパー46は、図3に示すように、奥端側開口部35の開口端面に、その先端から見て三つ又状となるように形成されている。このストッパー46は、小径部32の外周面から連設される被当接部48と、この被当接部48に連設されるとともに小径部32の開口部内周面から連設される補強部52とから構成されている。接続部材30が回動される際には、継手本体11の当接部25は、この被当接部48の側面に当接することになる。取り付け作業の際に、強い力で止水栓ユニット60を接続部材30にねじ込んだ場合には、止水栓ユニット60と共回りする接続部材30の被当接部48が当接部25に接触する際に、被当接部48が損傷するおそれもあるが、本実施の形態では、補強部52によりストッパー46全体が補強されているので、損傷を受けるおそれは少ない。なお、本例では、補強部52は、小径部32の開口面に沿って、軸心周りに約90度の範囲内で形成されている。
次いで、止水栓ユニット60について説明する。図2に示すように、止水栓ユニット60は、全体がほぼL字状に形成されており、接続部材30に螺着される第1接続部62と、第1接続部62から第1接続部62の軸心に対してほぼ直角に折曲形成されて連接される第2接続部64とが備えられている。また、図5に示すように、第2接続部64の左側面には、クイックファスナー65によって水栓本体8から延設される接続管66が接続される流出口68が形成されている。
第1接続部62の先端寄りの外周面には平行雄ねじが刻設されており、接続部材30の大径部34内周面の雌ねじに螺着されている。また、第1接続部62の開口先端面は、パッキン44が装着された接続部材30の周溝42と対向する位置に設けられており、第1接続部62をねじ込んでいった際に、第1接続部62の先端面によりパッキン44が潰され、第1接続部62と接続部材30の水密が図れるように設けられている。そして、第1接続部62の内部には、第1接続部62と同軸に、流量調節弁70とストレーナ72が内蔵されている。流量調節弁70のスピンドル71の先端には、カバー水栓1の正面側に向けてメンテナンス用のキャップ73が取り付けられており、このキャップ73が、止水栓ユニット60において、取付面2の手前側に最も突出した部位となっている。そして、第1接続部62の軸心とほぼ直角に折曲形成された第2接続部64には、止水栓74が、第2接続部64と同軸に内蔵されている。このように構成された止水栓ユニット60は、第1接続部62、第2接続部64及び流出口68が流路として連通されている。
この配管継手10を用いて、配管54と止水栓ユニット60とは以下のように接続される。まず、継手本体11内に接続部材30を装着する。継手本体11側の当接部25と接続部材30側のストッパー46とが干渉しないように、両者の位置をずらした状態で接続部材30を継手本体11内に挿入し、接続部材30の段部33が水栓部品接続部14内の段部20に当接するまで押し込む。そして、周溝26にCリング28をはめ込んで、接続部材30を継手本体11内に固定する。この作業は配管継手10の出荷前にあらかじめ行っておくことができる。次いで、継手本体11を取付面2に固定する。継手本体11の水栓部品接続部14を取付穴3に挿通し、鍔部16を取付穴3周縁に当接させて係止させる。そしてこの状態で、挿通孔17から取付面2裏側にねじ7をねじ込む。また、取付面2表側からは、シートパッキン4を間に介在させて水栓部品接続部14の雄ねじにナット5を螺着する。このようにして、鍔部16とナット5により取付面2を狭持固定させて、配管継手10を取付面2に固定する。
次いで、止水栓ユニット60の第1接続部62を接続部材30に螺着する。接続部材30は、上記の通り継手本体11に対して回動自在に装着されているので、止水栓ユニット60をねじ込んで行く際に、当初は、接続部材30も第1接続部62とともに共回りしてしまうが、接続部材30のストッパー46が継手本体11の当接部25に当接した後は、接続部材30の回動が規制されて、第1接続部62は接続部材30の大径部34の雌ねじに対して徐々にねじ込まれて螺進していく。そして、第1接続部62が大径部34の奥端までねじ込まれていくと、大径部34の奥端の周溝42に装着されたパッキン44が適度に潰れ、第1接続部62と接続部材30との水密が充分に行える状態にまでねじ込まれることとなる。この状態で、接続部材30を介して継手本体11に対する止水栓ユニット60の第1接続部62の軸心方向(ねじ込み方向)、すなわち取付面2に対する適切な位置決めがなされていることとなる。湯水混合水栓の水栓本体8に関しては、ここまでの接続作業を給水側及び給湯側の2つの配管継手10について行う。なお、中間部36外周面と継手本体11内周面との間は、Oリング38により常時水密がなされている状態となる。
そして、止水栓ユニット60の第2接続部64をねじ込み方向と逆に回転させて、図5に示すように接続管66に接続できるように、流出口68の位置決めを行う。この際に、それまでストッパー46が当接部25に係止されることにより回動が規制されていた接続部材30は、当接部25とストッパー46が離隔することによって、逆回りして再度ストッパー46が当接部25に係止されるまでは、止水栓ユニット60とともに共回りすることとなる。
このようにして止水栓ユニット60の流出口68の位置を調節することができるが、この時、接続部材30が共回りされている間は、接続部材30に対する止水栓ユニット60のねじ込み量が変化することはない。したがって、接続部材30の大径部34奥端のパッキン44の潰れ具合が変化することがなく、依然充分なシールも確保できる。そしてこれと同時に、Cリング28等によって継手本体11及び取付面2に対して位置決めされている接続部材30に対して、止水栓ユニット60の位置決め(ねじ込み方向における位置決め)も変化することがない。よって、取付面2に対する止水栓ユニット60の突出量を所定の値に正確に定めることができ、2つの止水栓ユニット60において突出量が異なってしまうことも無い。このように位置決めして取り付けられた止水栓ユニット60の流出口68に水栓本体8の接続管66が接続されて、配管54、配管継手10、止水栓ユニット60を経て、水栓本体8に湯水が供給可能に取り付けられる。
また、図2及び図6に示すように、水栓本体8、配管継手10及び止水栓ユニット60は、ほぼ全体をカバー80によって覆われている。カバー80は、水栓本体50の前面、側面、下部、上部に各々取り付けられる前面カバー82、側面カバー83、下部カバー84、上部カバー85を備えている。そして、前面カバー82と下部カバー84との間の、止水栓ユニット60の前方には、メンテナンスカバー86が取り付けられている。メンテナンスカバー86は、下部カバー84に設けられたツメ87に係止されつつ脱着可能に取り付けられており、メンテナンスカバー86のみを取り外すだけで、メンテナンスカバー86裏側のストレーナ72等のメンテナンスを行うことができるように構成されている。
上記したように、この配管継手10に螺着される止水栓ユニット60は、継手本体11に対して、すなわち、継手本体11が取付固定される取付面2に対して、その突出量をあらかじめほぼ一定に正確に定めることができるので、突出量が異なる可能性に配慮して止水栓ユニット60の最も前方側に配設されるキャップ73とメンテナンスカバー86との隙間を大きく空ける必要がなく、極力小さく(本例では約2,3mm)することができる。よって、カバー水栓1正面側へのメンテナンスカバー86の突出も小さく抑えることができカバー水栓1の美観を損ねないようにすることができる。また、例えば、吐水口79からの吐水により吐水口79下方で洗おうとする使用者の手がメンテナンスカバー86に接触したり、吐水口79からの湯水を洗面器に貯めようとする場合に、メンテナンスカバー86に干渉して吐水口79の下方の奥側に洗面器が十分に入れられないなどというおそれがない。
なお、本発明は上記した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記の例では、水栓全体をほぼ覆うカバー80を備えたものを例示しているが、これに限られず、本発明の「カバー水栓」は、少なくとも接続部材30の一部を覆うカバーを備えていれば足り、接続部材30の一部のみを覆うカバーや、接続部材30及び止水栓ユニット60などの一部の水栓部品のみを覆うメンテナンスカバーなどを備えたものでも良い。また、「カバー水栓」は、湯水混合水栓以外にも単水栓や浄水器付き水栓など他の種類の水栓でも良い。
本発明のカバー水栓の斜視図である。 図1のカバー水栓の側面視縦断面図である。 配管継手の分解斜視図である。 配管継手の正面視縦断面図である。 止水栓ユニットと接続管の斜視図である。 カバー水栓の分解斜視図である。
符号の説明
1;カバー水栓、2;取付面、3;取付穴、4;シートパッキン、5;ナット、7;ねじ、8;水栓本体、10;配管継手、11;継手本体、12;配管接続部、14;水栓部品接続部、16;鍔部、17;挿通孔、18;フランジ、20;段部、22;第1収容部、24;第2収容部、25;当接部、26;周溝、27;第3収容部、28;Cリング、30;接続部材、31;流路、32;小径部、33;段部、34;大径部、35;奥端側開口部、36;中間部、37;内部奥端面、38;Oリング、40;周溝、42;周溝、44;パッキン、46;ストッパー、48;被当接部、52;補強部、54;配管、56;端末、60;止水栓ユニット、62;第1接続部、64;第2接続部、65;クイックファスナー、66;接続管、68;流出口、70;流量調節弁、71;スピンドル、72;ストレーナ、73;キャップ、74;止水栓、76;温度調節ハンドル、77;切換ハンドル、78;エルボ、79;吐水口、80;カバー、82;前面カバー、83;側面カバー、84;下部カバー、85;上部カバー、86;メンテナンスカバー、87;ツメ。

Claims (4)

  1. 水栓本体等と壁面等の取付面の裏側に引きまわされる配管とを接続するために前記取付面に固定される配管継手とが備えられるカバー水栓であって、
    前記配管継手は、前記配管の端末に接続されるとともに前記取付面に固定される継手本体と、前記水栓本体の接続部や止水栓ユニット等の水栓部品がねじ込まれるとともに前記継手本体内に回動自在に装着される円筒状の接続部材とが備えられ、前記接続部材には、前記接続部材の回動を規制するストッパーが設けられ、前記継手本体には、前記ストッパーとの当接部が設けられ、
    少なくとも前記接続部材又は前記水栓部品の一部が被覆されるカバーとが備えられたことを特徴とするカバー水栓。
  2. 前記接続部材が、前記カバー水栓の下部に配設されたことを特徴とする請求項1に記載のカバー水栓。
  3. 前記接続部材にねじ込まれる前記水栓部品が止水栓ユニットであり、前記止水栓ユニットが、脱着可能に設けられたメンテナンスカバーに被覆されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカバー水栓。
  4. 前記カバー水栓が湯水混合水栓であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカバー水栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004150212A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Inax Corp カウンタ一体型埋込水栓
JP2004360183A (ja) * 2003-05-30 2004-12-24 Kvk Corp 配管継手

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