JP2006328139A - アスファルトラバーおよびその製造方法 - Google Patents
アスファルトラバーおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006328139A JP2006328139A JP2005150767A JP2005150767A JP2006328139A JP 2006328139 A JP2006328139 A JP 2006328139A JP 2005150767 A JP2005150767 A JP 2005150767A JP 2005150767 A JP2005150767 A JP 2005150767A JP 2006328139 A JP2006328139 A JP 2006328139A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asphalt
- rubber
- resistance
- temperature
- rubber powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】 この発明のアスファルトラバーは、加熱溶解したストレートアスファルトに廃タイヤのゴム粉末を添加し、所定温度に保持して所定時間の撹拌、混合をした後、これを所定温度で所定時間の熟成をしたものである。
【選択図】 なし
Description
このゴムチップ弾性舗装材は、ゴムチップの有する弾力性により、歩行時の衝撃吸収性、転倒時の安全性といった優れた効果を奏するため、歩道や競技場等の舗装材として用いられている。また、舗装すると空隙が形成されるため排水性および通気性に加え、吸音性によりタイヤと路面で発生する騒音低減にも有効である。さらに、積雪寒冷地の車道に見られるような凍結する路面の氷層を、ゴムの弾性を利用して破壊し、走行自動車のスリップ防止用としても使用されている。
そこで、ストレートアスファルトに改質剤を添加し、前記ストレートアスファルトの課題を解決した「改質アスファルト1型」(以下、改質I型)と称す)や「改質アスファルト2型」(以下、改良2型と称す)と称されるものが提案されている。しかし、この改質1型および2型は、改質剤として熱可塑性樹脂を含むため、耐流動性に優れるものの、脆く、割れ易い。従って、寒さに弱く、寒冷地での使用に適さない。また、熱可塑性樹脂の軟化点は120℃〜130℃程度であるから、該熱可塑性樹脂は、加熱溶融しているストレートアスファルトに混合する際に変質し易い。さらに、熱可塑性樹脂は紫外線に対して弱いので、道路表面に露出している部分の劣化が促進され、固化脆化によってクラックや欠けが生じ易い課題がある。
また、廃タイヤのゴム粉末の添加量は、5〜25重量%、好ましくは10〜20重量%の範囲である。
また、この発明で「廃タイヤ」としたのは、他の加硫粉砕ゴムが使用不可ではなく使用可能であるが、廃タイヤをリサイクル使用して廃タイヤの不法投棄などの公害問題の解決に寄与せんとするため廃タイヤとした。
また、この発明のストレートアスファルトとしては、ストレートアスファルト40/60、60/80、80/100を挙げることができる。
(1)この発明のアスファルトラバーを骨材のバインダーとして使用した舗装道路とすれば、耐流動性、耐摩耗性、疲労抵抗性、すべり抵抗性および耐候性、等の優れた性能を発揮する。また、このような性能を有するため耐久性も向上する。
(2)この発明では、ゴム粉末を使用してもトストレートアスファルトに添加し溶融、混合されており、骨材のバインダーとして使用するので、従来のようにアスファルト混合物中に分散したゴムチップがクッションとなってローラによる締め固めが不十分となり、耐久性が劣ることもなく、車道に適用しても疲労劣化による損傷、摩耗も回避できるし、また、荷重に対する歪み量も少ないので自動車の操縦安定性を阻害することもない。
(3)しかも、骨材はゴム粉末が添加されたアスファルトラバーでバインダーとして被覆されるので、この被膜により道路の弾力性も確保され、歩行時の衝撃吸収性、転倒時の安全性も確保される。また、ゴムチップのアスファルト混合物ほどではないが、吸音性もあり騒音低減にも効果がある。
(4)また、改質アスファルトのように熱可塑性樹脂も使用しないので、寒冷地での道路にも適用可能であるし、紫外線に対し弱くなることもなく耐候性も向上する。
(5)密粒度アスファルトコンクリートに代表される加熱アスファルト混合物に使用して特に有効である。
(6)廃タイヤを粉砕して得たゴム粉末を使用するので、廃タイヤの公害の問題の解決に寄与する。
このアスファルトラバーは、ストレートアスファルトを加熱溶解(溶融)する工程、この加熱溶解したストレートアスファルトを撹拌しながら、これに廃タイヤのゴム粉末を添加し、所定温度で所定時間の撹拌、混合する工程、この所定時間の撹拌、混合した後、これを所定温度で所定時間の熟成をする工程、によって製造することができる。
また、加熱溶解したストレートアスファルトに廃タイヤのゴム粉末を添加し、撹拌、混合する時の温度および時間は、140℃未満ではゴム粉末が充分にゲル化せず、250℃を越えるとアスファルトの熱劣化が生ずるので、140℃〜250℃の範囲、好ましくは150℃〜210℃の範囲がよく、加熱溶解したストレートアスファルトと添加したゴム粉末がゲル化して均一に混合するには5分以上が必要となるので、5分以上、好ましくは、10分以上の撹拌がよい。この時のゴム粉末の添加は、加熱溶解したストレートアスファルトを撹拌しながら添加しても、添加した後に撹拌してもよいが、ゴム粉末のゲル化の促進と均一な混合を考慮すると、ストレートアスファルトを撹拌しながら、これに添加してゆくのが好ましい。
また、ストレートアスファルトに添加したゴム粉末がゲル化して均一に混合された後は、所定温度で所定時間の熟成をするが、この時の温度は、150℃未満では両者の正常な溶融状態を維持できず、220℃を越えると混合物の劣化などの改質に影響するので、150℃〜220℃の範囲がよく、好ましくは170℃〜200℃の範囲がよい。この熟成が30分未満では熟成効果が得られないので、30分以上、好ましくは90分以上がよい。
さらに、使用できるゴム粉末の粒経は、0.01〜10mmのものを例示できるが、加熱溶解したストレートアスファルトに添加して撹拌するに際し、早くゲル化して均一の混合される点を考慮すると、粒径0.01〜1mmのものが好ましい。
まず、ストレートアスファルトを140℃の温度に加熱して溶解し、この溶解したストレートアスファルトを200℃に加熱して300r.p.m.で撹拌しつつ、これに15重量%の廃タイヤのゴム粉末を添加し、10分間撹拌した後、180℃の乾燥炉で2時間熟成し、アスファルトラバー(以下、実施品と称す)を得た。表1はこの概要を示している。
本例で使用した骨材の試験結果を表5、配合割合を表6および合成粒度を表7に示す。
表4に示す通り、実施例の最適アスファルト量(設計アスファルト量)6.5%は、比較例1および2の5.7%に比べて0.8%増加している。このため相対的に密度が減少し空隙率が増加している。実施例の安定度11.5kNは、比較例2の10.97kNと略同等である。さらに詳しいマーシャル試験結果を表8に示す。
ホイールトラッキング試験結果は、表4に示す通りであり、詳しいホイールトラッキング試験は表9に示す通りである。
ラベリング試験結果は、表4に示す通りであり、詳しいラベリング試験結果は表10に示す通りである。
繰り返し曲げ試験結果は表4に示す通りであり、詳しい繰り返し曲げ試験結果は表11に示す通りである。
すべり抵抗試験結果は、表4に示す通りであり、詳しいすべり抵抗試験結果は表12に示す通りである。
(1)実施例の配合設計は、マーシャル配合試験の共通範囲法により求めることができ、設計アスファルト量6.5%は、比較例1および2に比べ0.8%増加し、安定度11.5kNは比較例2と同等である。
(2)実施例の動的安定度8,600回/mm、摩耗量1.07cm2、すべり抵抗性66は、いずれも比較例1と同等である。
(3)実施例の疲労抵抗性は、比較例1および2と概ね同等である。
(4)以上からこの発明のアスファルトラバーは、アスファルト混合物に適用して、ストレートアスファルトや改質2混合物とほぼ同等の効果を有し、改質型2とは紫外線等の耐候性で優れるなど、重交通道路等の対流動・対摩耗対策に充分に採用可能である。
Claims (4)
- 加熱溶解したストレートアスファルトに廃タイヤのゴム粉末を添加し、所定温度に保持して所定時間の撹拌、混合をした後、これを所定温度で所定時間の熟成をしてなることを特徴とするアスファルトラバー。
- ストレートアスファルトを加熱溶解し、これに廃タイヤのゴム粉末を添加し、所定温度に保持して所定時間の撹拌、混合をした後、これを所定温度で所定時間の熟成をすることを特徴とするアスファルトラバーの製造方法。
- ストレートアスファルトを加熱溶解する温度は、130℃〜180℃の範囲であり、撹拌混合する時の温度および時間は180℃〜250℃で5分以上であり、熟成する時の温度および時間は、150℃〜220℃で30分以上である請求項2記載のアスファルトラバーの製造方法。
- 廃タイヤのゴム粉末の添加量は、5〜25重量%であることを特徴とする請求項2または3記載のアスファルトラバーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005150767A JP2006328139A (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | アスファルトラバーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005150767A JP2006328139A (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | アスファルトラバーおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006328139A true JP2006328139A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37550183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005150767A Pending JP2006328139A (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | アスファルトラバーおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006328139A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010284917A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤの製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09208832A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-08-12 | Japan Steel Works Ltd:The | 改質アスファルト及びその製造方法 |
JP2000119530A (ja) * | 1998-10-16 | 2000-04-25 | Degussa Huels Ag | アスファルト舗装バインダ―、その製法、アスファルトコンクリ―ト舗装組成物の製法、舗装組成物、舗装面、及びクラムラバ―とアスファルトセメントの相容性を高める方法 |
JP2002080723A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-03-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | アスファルト組成物、その製造方法およびそれを用いた舗装体 |
-
2005
- 2005-05-24 JP JP2005150767A patent/JP2006328139A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09208832A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-08-12 | Japan Steel Works Ltd:The | 改質アスファルト及びその製造方法 |
JP2000119530A (ja) * | 1998-10-16 | 2000-04-25 | Degussa Huels Ag | アスファルト舗装バインダ―、その製法、アスファルトコンクリ―ト舗装組成物の製法、舗装組成物、舗装面、及びクラムラバ―とアスファルトセメントの相容性を高める方法 |
JP2002080723A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-03-19 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | アスファルト組成物、その製造方法およびそれを用いた舗装体 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010284917A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101014813B1 (ko) | 재생(순환) 가열 아스팔트조성물 | |
JP3146087B2 (ja) | 舗装用アスファルトコンクリート組成物 | |
KR101015134B1 (ko) | 가열 재생 아스팔트 조성물 | |
Hassan et al. | Evaluation on mix design and rutting resistance of dry mixed rubberised asphalt mixtures | |
CN106810888A (zh) | 一种温拌橡胶沥青及其制备方法 | |
JP2006328139A (ja) | アスファルトラバーおよびその製造方法 | |
JP2001081308A (ja) | 多孔質弾性舗装材料及び多孔質弾性舗装構造 | |
JP2005048001A (ja) | アスファルト混合物 | |
JP3885950B2 (ja) | 舗装用エポキシアスファルトコンクリート組成物 | |
CN114855529A (zh) | 一种无车辙沥青路面及施工方法 | |
JP2006193921A (ja) | 弾性舗装用バインダー、弾性舗装材料およびその製造方法 | |
JP2007138380A (ja) | 弾性舗装用バインダーおよびそれを用いた弾性舗装材料 | |
CN110437633B (zh) | 一种可降解汽车尾气的路面还原封层 | |
JP4516982B2 (ja) | アスファルト舗装混合物の製造方法 | |
JP5540639B2 (ja) | 弾性舗装材 | |
EP2055744A1 (en) | Method of producing bituminous concrete using road planings and/or rubber powder, and bituminous concrete produced in this way | |
JP4904991B2 (ja) | 弾性舗装材 | |
JP2010059377A (ja) | アスファルトラバーの製造方法 | |
JP2003293304A (ja) | 超薄層補修用高耐久性常温混合物及びその製造方法 | |
JP2007169390A (ja) | 弾性舗装材料 | |
JP2009209193A (ja) | アスファルトラバーおよびその製造方法 | |
JP4366308B2 (ja) | アスファルト改質材、それを含むアスファルト混合物およびそれを製造する方法 | |
CN117326824A (zh) | 一种高韧高模量沥青混合料及其制备方法 | |
JP2008045275A (ja) | 弾性舗装体 | |
JP2005002640A (ja) | 弾性舗装材およびそれに用いられるゴムチップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080523 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100723 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20100727 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20100927 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101014 |