JP2006328052A - ポルフィロモナス・ジンジヴァリス除菌のための組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポルフィロモナス・ジンジヴァリスに対する抗菌活性を有し、安全性が高く容易に適用し得る組成物を提供する。
【解決手段】エンテロコッカス・フェシウム(Enterococccus faecium)に属する乳酸菌および/またはその培養物を含有する、ポルフィロモナス・ジンジヴァリス(Porphyromonas gingivalis)除菌および/または感染防御のための組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、歯周病の原因菌として知られるポルフィロモナス・ジンジヴァリス(Porphyromonas gingivalis)の除菌および/または感染防御のための組成物を提供する。
近年、ポルフィロモナス・ジンジヴァリスが歯周病の原因菌の一つであることが多くの研究から明らかになっている。マウス、ラット、ウサギ、サルなどにポルフィロモナス・ジンジヴァリスを感染させると歯周病が発症することが確認されている。
一方、ポルフィロモナス・ジンジヴァリスに抗菌力を有する抗生物質(テトラサイクリン系)や化学療法剤(ニューキノロン系)による治療が行われている(非特許文献1〜3)。しかし、抗生物質の投与による副作用の発生が問題となる。また、除菌治療を目的に抗生物質等の薬剤を投与する場合、薬剤の長期間投与により薬剤耐性を有する各種細菌の出現という問題もある。
抗生物質に代わる口腔内除菌を目的として、乳酸桿菌Lactobacillus salivariusを用いることが提案されている。実際に、Lactobacillus salivariusの特定の株(LS1)とポルフィロモナス・ジンジヴァリスを同時に培養すると、ポルフィロモナス・ジンジヴァリスは24時間以内にほぼ死滅する。また、臨床試験においても、LSI株の口腔内投与により、口腔内の黒色色素産生菌(ポルフィロモナス・ジンジヴァリスと推定される)の減少が認められたという結果が報告されている(非特許文献4)。
また、乳酸菌と無機抗菌剤を必須として含有する口腔用組成物もまた開示されている(特許文献1)。特許文献1においては、実施例としてストレプトコッカス・サーモフィラスを用い、ストレプトコッカス・ミュータンスおよびアクチノバチラス・アクチノマイセタミコミタンスに対する抗菌作用は抗菌剤が共存しないとむしろ減少することが報告されている。
なお「乳酸菌」とは、糖類などから乳酸を産生する菌の総称であるが、細菌分類学上数多くの菌種が存在し、それぞれ性質が異なっていることはよく知られている(非特許文献5)。
岡田ら、日歯周誌 30(4):1141−1155(1988) 金子ら、日本化学療法学会雑誌 52(8):416−424(2004) 浅井ら、日歯周誌 37(4):706−724(1995) イシカワら、日歯周誌 45(1):105−112(2003) ブキャナン(Buchanan)ら編集、Bergey'smanual of Determinative Bacteriology (第8版)490−492,505−506、576−578および583ページ The Williams & Wilkins Company 特開2002−193777号公報
本発明は、ポルフィロモナス・ジンジヴァリスに対する抗菌活性を有し、安全性が高く容易に適用し得る組成物を提供することを目的とする。かかる組成物は歯周病の予防および/または治療に有用である。
即ち本発明は、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococccus faecium)に属する乳酸菌および/またはその培養物を含有する、ポルフィロモナス・ジンジヴァリス(Porphyromonas gingivalis)除菌および/または感染防御のための組成物を提供する。
エンテロコッカス・フェシウムは好ましい香味物質を産生するとともに乳酸等の種々の抗菌性物質産生能を有しており、古来より発酵乳等を介して世界各地で食されてきた極めて安全性の高い微生物として知られている。またエンテロコッカス・フェシウムは古くから発酵乳の製造に使用され、整腸などの効果を期待するプロバイオテクスとしても使用されている。
本発明において、エンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌としては種々のものを用いることができるが、特にエンテロコッカス・フェシウムBIO株(FERM P−20350)を好適に用いることができる。
本発明において、「エンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌および/またはその培養物」とは、エンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌の生菌体、湿潤菌体、乾燥菌体、および培地成分と菌体成分を含む培養物を特に限定無く含むものとする。また、培養物から菌体成分を除去した培養上清もまた、「培養物」に含まれるものとする。
牛乳やその他の動物由来の乳製品または豆乳等をエンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌により乳酸発酵させた発酵乳製品もまた「エンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌および/またはその培養物」に含まれる。発酵乳製品としてはこれらに限定されないが、プレーンヨーグルト、フルーツヨーグルト、デザートヨーグルト、ドリンクヨーグルト、フローズンヨーグルトなどのヨーグルト、乳酸菌飲料等が例示される。
本発明に用いられる乳酸菌培養物および乳酸発酵品としては、菌体成分を含有するものであっても濾過や遠心分離等により菌体成分を除去したものであってもよい。乳酸菌の培養条件、乳酸発酵の方法については、従来からよく知られた方法が多数あり、適宜選択して実施すればよい。
乳酸菌の乾燥菌体、乳酸菌培養物または乳酸発酵品の乾燥物を用いる場合、乾燥は噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥、ドラム乾燥など従来から知られているいずれの方法を用いて行ってもよい。
本発明の組成物において、エンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌又はその培養物は、所望の態様で配合されていてよく、例えば、濃縮物、ペースト化物、乾燥物、液状物、希釈物等、菌体、培地成分を含む菌体培養物もしくは培養上清を適宜処理したものであってもよい。
本発明の組成物中、有効成分の配合量は、特に限定的でなく使用目的、即ち、歯周病等の予防、保健、又は治療に応じて適宜定めればよい。例えば乾燥菌体を配合する場合には組成物全体の0.0001〜10重量%の範囲とすればよい。長期間に亘って保健上ないし健康維持の目的で摂取させる場合には、上記範囲より少量であってもよい。
なお、有効成分であるエンテロコッカス・フェシウム、例えばエンテロコッカス・フェシウムBIO株は、安全性が確認されており、上記範囲より多量に使用してもさしつかえない。マウスを用いた10日間の急性毒性試験の結果、エンテロコッカス・フェシウムBIO株乾燥菌体3000mg/kg/日の経口投与でも死亡例は認められないという報告がある。また、エンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌は乳酸発酵品に良好な風味を付与することが知られており、乳酸菌および/またはその培養物の配合量を多くしても、口腔内で不快な風味が広がることはない。
本発明の組成物は、有効成分としてエンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌および/またはその培養物を含有する。本発明の組成物は、食品として提供されても、あるいは医薬品及びその他の口腔用組成物として提供されてもよい。
本発明の組成物を食品として提供される場合、上記の発酵乳製品として提供されるほか、錠菓、キャンディー、キャラメル、チューインガム等に配合して提供される。乳酸菌および/またはその培養物をかかる食品に配合する方法は従来から知られている方法を適宜採用すればよい。
医薬品およびその他の口腔用組成物として提供される場合には、歯磨き剤、マウスウオッシュ、合嗽剤、軟膏、クリーム、歯周ポケット内へ投与するための徐放性製剤等として提供される。
本発明の組成物は製剤学上知られている方法を用いて所望の剤形とすればよい。固形剤とする場合には賦形剤、さらに必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤などを加えた後、常法により散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤等とすればよい。
また本発明の組成物は懸濁液等の液体状のものであっても、使用前に水等に溶解させて用いるための固形剤であっても、あるいは塗布もしくは歯磨き剤等として用いられるペースト剤、クリーム剤もしくは軟膏剤であってもよい。
各種製剤については、本発明の有効成分であるエンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌および/またはその培養物を配合する以外は、目的に応じて当業者に知られた方法、処方にて適宜製造すればよい。
乳酸菌飲料やヨーグルト等の乳酸発酵品を食品として提供する場合には、乳酸発酵飲料等に配合することが知られている種々の成分、例えば甘味料、風味剤、増粘剤、矯味剤、着色剤、着香剤等を配合してもよい。
エンテロコッカス・フェシウムに属する乳酸菌は、従来知られている方法にて大量に培養することができる。発酵物調製用のエンテロコッカス・フェシウム乳酸菌、例えばエンテロコッカス・フェシウムBIO株をストックカルチャーからマザースターター、次にバルクスターターをそれぞれ順次に調整しても、マザースターターの調整工程を経ずに直接バルクスターター用もしくは製品製造用に接種する高菌数の濃縮スターター(凍結品又は凍結乾燥品)を利用してもよい。
本発明によれば、ポルフィロモナス・ジンジヴァリスの除菌及び/又は感染防御が副作用を伴うことなく効率的に実施できる。本発明に係わる組成物は、安全性には全く問題はなく、乳製品その他各食品の形態に自由に調製できるので、健常者はもとより、老齢者、病後の人等も長期間に亘って摂取することができ、歯周病等に特にすぐれた予防及び/又は治療効果を奏する。
本発明に好適に用いられるエンテロコッカス・フェシウムBIO株(FERM P−20350)の菌学的性質は、以下のとおりである。
形態学的細胞形態:球菌、運動性:なし、胞子の有無:なし、グラム染色:陽性
生化学的性状(アピ・ストレップ20使用):アセトイン産生:+、加水分解:+、β―グルコシダーゼ:+、ピロリドニルアリルアミダーゼ:+、α―ガラクトシダーゼ:+、β―グルクロニダーゼ:−、β―ガラクトシダーゼ;+、アルカリフォスファターゼ:−、ロイシンアリルアミダーゼ:+、アルギニンジヒドロラーゼ:+、D―リボース:+、L―アラビノース:+、D―マンニトール:+、D―ソルビトール:−、乳糖:+、D―トレハロース:+、イヌリン:−、D―ラフィノース:−、でんぷん:−、グリコーゲン:−で、数値計算による陽性確率は98.4%でエンテロコッカス・フェシウムである。
また、エンテロコッカス・フェシウムBIO株についてAmersham BIOsciencesのRAPD Analysis Primer Setを用いてゲノムDNAの制限酵素分解物のパルスフィールドゲル電気泳動を行ったところ、図1のバンドパターンを示すものであった。図中(1)はプライマー1、(5'-d[GGTGCGGAA]-3')(2)はプライマー2、(5'-d[GTTTCGCTCC]-3')(3)はプライマー3、(5'-d[GTAGACCCGT]-3')(4)はプライマー4(5'-d[AAGAGCCCGT]-3')、(5)はプライマー5(5'-d[AACGCGCAAC]-3')、(6)はプライマー6(5'-d[CCCGTCAGCA]-3')によりPCRを行った結果である。
[試験例1]
エンテロコッカス・フェシウムBIO株のポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83株に対する増殖阻害効果を塗抹培養法で検討した。
両菌株はGAM寒天培地で3日培養し、GAMブイヨン培地にO.D.1.0になるように懸濁した。ポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83懸濁液をGAM寒天平板培地に滅菌綿棒で一様に塗抹した。その上に、エンテロコッカス・フェシウムBIO懸濁液を滅菌綿棒で一文字に塗布し、37℃で嫌気的に3日培養した。エンテロコッカス・フェシウムBIOコロニーの周辺にポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83の増殖阻止帯が観察された(図2)。
[試験例2]
エンテロコッカス・フェシウムBIO株の培養上清のポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83株に対する増殖阻害効果を濾紙法で検討した。
エンテロコッカス・フェシウムBIOはGAMブイヨンに接種し、37℃で2日好気培養および3日嫌気培養した。培養液を遠心分離し、上清をろ過滅菌し、凍結乾燥で15倍に濃縮し、滅菌濾紙に染み込ませた。GAM寒天培地で3日培養したポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83をGAMブイヨン培地にO.D.1.0になるように懸濁し、GAM寒天平板培地に滅菌綿棒で一様に塗抹した。その上に、エンテロコッカス・フェシウムBIOの濃縮培養上清を沁み込ませた濾紙を乗せ、37℃3日間、嫌気培養した。濾紙周辺にポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83の増殖が阻止されたクリアーゾーンが観察された。この結果はエンテロコッカス・フェシウムBIOは好気培養でも、嫌気培養でもGAMブイヨン中にポルフィロモナス・ジンジヴァリスに対する抗菌物質を産生することを示している(図3)。
[試験例3]
エンテロコッカス・フェシウムBIO株の培養条件を検討した。
エンテロコッカス・フェシウムBIOをGAMブイヨン、FMC培地(合成培地)、FMC培地+酵母エキスおよびFMC培地+カザミノ酸に懸濁し、懸濁液を夫々対応する培地に接種し、37℃にて一夜好気培養した。エンテロコッカス・フェシウムBIOはFMC培地を除く各培地に発育し、濃縮培養上清はポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83に対し発育を阻止した(図4)。
エンテロコッカス・フェシウムBIOをFMC培地+カザミノ酸で37℃2日好気培養した。培養上清を凍結乾燥で15倍に濃縮し、濃縮液をトリプシン、プロテアーゼE、プロテアーゼKで37℃30分処理し、70℃1時間処理した。濃縮培養上清のポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83に対する抗菌活性は変化しなかった(図5)。
[試験例4]
エンテロコッカス・フェシウムBIO株のポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83株に対する増殖阻害効果を混合培養法で検討した。エンテロコッカス・フェシウムBIOとポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83の約10cfu/mLを夫々単独に、また混合してGAMブイヨン培地に接種し、37℃で嫌気培養し、0、3時間後にヘミン、メナジオン含有BHI血液寒天培地を用いて生菌数を測定した。単独培養では夫々良好な発育を示した。混合培養ではエンテロコッカス・フェシウムBIOは単独培養と同様な発育を示したが、ポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83の集落は認められなかった(図6)。
[試験例5]
エンテロコッカス・フェシウムBIO株のポルフィロモナス・ジンジヴァリス381株に対する増殖阻害効果を混合培養法で検討した。変法GAMブイヨン培地(日水製薬)にラクトースブイヨンに前培養したエンテロコッカス・フェシウムBIOを約10cfu/mL、変法GAMブイヨンに前培養したポルフィロモナス・ジンジヴァリス381を約10cfu/mLに夫々単独、および両菌を混合して加え、嫌気培養した。培養開始後、2、6および24時間後にエンテロコッカス・フェシウムBIO培養液は5%ヒツジ血液加変法GAM寒天培地に、ポルフィロモナス・ジンジヴァリス381およびポルフィロモナス・ジンジヴァリス381とエンテロコッカス・フェシウムBIO混合培養液は2μg/mLバンコマイシン加5%ヒツジ血液加変法GAM寒天培地に塗抹し、エンテロコッカス・フェシウムBIOは好気培養、ポルフィロモナス・ジンジヴァリスは嫌気培養した。エンテロコッカス・フェシウムBIOは単独培養でも混合培養でも良好な発育を示し、ポルフィロモナス・ジンジヴァリスは単独では良好な発育を示したが、混合培養では発育を阻止された。結果を表1に示す。
[試験例6]
エンテロコッカス・フェシウムBIO株のポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83株に対する増殖阻害効果をメンブラン分離培養法で検討した。
実験群にはパーミアブルサポート(トランズウエル、コーニング・コースター社)のインサート中に約10cfu/mLのエンテロコッカス・フェシウムBIOを接種したGAMブイヨンを2mL、マルチプレートウェル中には約10cfu/mLのポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83を接種したGAMブイヨンを2mLを投入した。対照群1はインサート中に約10cfu/mLのエンテロコッカス・フェシウムBIOを接種したGAMブイヨンを2mL、マルチプレートウェル中にはGAMブイヨンのみを2mL入れた。対照群2はインサート中にGAMブイヨンを2mL、マルチプレートウェル中には約10cfu/mLのポルフィロモナス・ジンジヴァリス381を接種したGAMブイヨンを2mL入れた。37℃で嫌気培養し、0,2,4時間後にヘミン、メナジオン含有BHI血液寒天培地を用いて生菌数を測定した。対照群1、対照群2では夫々エンテロコッカス・フェシウムBIOおよびポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83が良好に発育した。実験群ではエンテロコッカス・フェシウムBIOは対照群1と同様な発育を示したが、ポルフィロモナス・ジンジヴァリス381は2時間後には僅かに生存したが、4時間後には検出できなかった(図7)。
[試験例7]
ポルフィロモナス・ジンジヴァリスの生育に及ぼす乳酸の影響と乳酸菌が産生する主要な抗菌物質である乳酸のエンテロコッカス・フェシウムBIO株における産生量を調べた。
各濃度で乳酸を添加した変法GAM寒天培地を作製し、静止期に達したポルフィロモナス・ジンジヴァリス菌液を1/10希釈し、0.1mlを各寒天培地に塗布して嫌気条件下、37℃で5日間培養を行った。菌数を測定したところ、乳酸濃度15mMまではポルフィロモナス・ジンジヴァリスの生育に影響を与えなかった(図8)。一方、エンテロコッカス・フェシウムBIO株を変法GAMブイヨン及び乳糖ブイヨンで好気的条件下で37℃、17時間培養した上清中の乳酸濃度をF−キット(J.Kインターナショナル)を用いて定量した。変法GAMブイヨン及び乳糖ブイヨンで培養した上清中の乳酸濃度はそれぞれ、0.43mM、11.1mMであった(表2)。
以上の結果から、変法GAMブイヨン中に産生された乳酸濃度は通常の乳酸菌の培養に用いられる乳糖ブイヨン中の20分の1以下の0.43mMであり、この濃度では寒天培地上のポルフィロモナス・ジンジヴァリスの生育を抑制しなかったことから、エンテロコッカス・フェシウムBIO株による生育阻害活性は乳酸以外の物質に起因しているものと推察される。
エンテロコッカス・フェシウムBIO株を用いて噴霧乾燥菌体の調製を行った。
すなわち、エンテロコッカス・フェシウムBIO株を17.5%脱脂粉乳培地に接種し、37℃で1夜培養してバルクスターターを調整した。スターターの生菌数は約10cfu/mLであった。バルクスターター1.5Lを17.5%脱脂粉乳培地800Lに接種し、37℃で1夜培養した。培養物の生菌数は約10cfu/mLであった。この培養物を噴霧乾燥し、乾燥物約150kgを得た。乾燥物の生菌数は約1011cfu/gであった。
エンテロコッカス・フェシウムBIO株の噴霧乾燥物を用いてソフトカプセルの調製を行った。
上記で得た噴霧乾燥物150mgを植物油200mgに懸濁し、適量の甘味料、香味料を加えゼラチンカプセルに封入し、サイズ7.5オーバルのソフトカプセル剤を製造した。
エンテロコッカス・フェシウムBIO株を含有するソフトカプセルのヒト口腔中のポルフィロモナス・ジンジヴァリス(P.g)および歯周病の諸症状に対する影響を検討した。
試験方法
I.対象
一般成人であって、下記の選択基準を満たし、かつ除外基準に抵触しない者で、試験責任医師により本試験参加に適当と判断された者を対象とした。
<選択基準>
(1)年齢:20歳以上65歳以下
(2)以下の基準に合致する軽度〜中等度の歯周病を有する者
(i)歯周ポケット深度が4〜6 mm程度
(ii)歯周病菌検査(ペリオチェック:サンスター株式会社)で、陽性を示す者
(3)本試験参加に際し、事前に本試験に関する説明を受け、その内容が理解でき、趣旨に賛同できる者。また、被験者本人による同意が得られる者。
<除外基準>
(1)重篤な肝障害、心血管障害、呼吸障害、内分泌障害、代謝障害又は食物アレルギー疾患に罹患している者
(2)妊娠中あるいは授乳中の者
(3)早急な治療を必要とする歯科疾患を有する者又は治療中(投薬を含む)の者
(4)降圧剤(カルシウム拮抗剤)及びその他抗菌剤等歯周病菌に影響を与える薬剤を常用している者
(5)3ヶ月以内に抗菌剤の投薬を受けた者
(6)喫煙習慣のある者
(7)その他担当医師が不適当と判断した者
なお、本試験参加に際しては、被験者に対して試験内容、方法等について医師より十分な説明を行い、文書による同意を得て実施した。
II. 試験食
試験食として、エンテロコッカス・フェシウムBIO株を1カプセル中に1.0×108cfu含むソフトカプセルを使用した。カプセル剤の調製は、実施例1に記載と同様の方法により行った。表4に試験食組成を示す。
試験食は1カプセルずつ、アルミホイル製小袋に入れてヒートシールし、56袋を1箱の外箱に入れ、1症例分とした。アルミホイル製小袋及び外箱には、試験食コード名(ME−1)及びロット番号等を記載したラベルを貼付した。
III. 試験方法
(1)試験デザイン
摂取前後比較試験とした。試験期間は、摂取期間4週間及び摂取後の観察期間4週間(後観察期間)の合計8週間とした。
(2)摂取量及び摂取方法
1日2回、朝食後及び就寝前(又は夕食後)の歯磨き後に1カプセル、合計2カプセル/日を摂取することとした。試験食の摂取は内容物が口腔内にいきわたるように、カプセルを飲み込まずに咀嚼するものとし、残ったカプセルの外側は吐き出すこととした。
(3)併用治療・薬剤・食品
試験期間を通じて、以下の薬剤及び食品の摂取を禁止するとともに、その他全ての薬剤は試験責任医師又は試験分担医師の許可なしに使用しないこととした。
(i) 肝障害、心血管障害、呼吸障害、内分泌障害、代謝障害、食物アレルギー疾患治療薬
(ii) 口腔環境に影響を与え得る薬剤(カルシウム拮抗剤、抗菌剤など)又は食品、サプリメント
(4)被験者の管理
試験期間中は、本試験食以外で試験食と同等の作用を有する可能性のある飲料及び食品の摂取は制限したが、それまでの食生活は日常習慣を極力維持することとした。運動についても、特に制限はしなかったが、通常の運動習慣を極力維持することとした。また、試験期間中は禁煙とし、洗口剤の使用や歯磨き時間、回数などは日常の習慣を維持することとしたが、歯周病予防・治療を目的としたペースト及び洗口剤の使用は制限した。なお、各検査日の前日は21時までに夕食を済ませ、その後検査実施まで水以外の飲食物の摂取は禁止し、歯科検診当日は水での洗口のみ可とし、検診終了まで歯磨き等は禁止した。
IV. 観察・検査項目及び評価方法
試験スケジュールを表5に示した。
(1) 被験者背景
被験者背景として、性別、生年月日、身長、体重(肥満指数)、血圧、脈拍、既往歴、歯周ポケット深度、ペリオチェック、口臭測定、その他口腔内所見、自覚症状アンケートの調査を行った。
(2) 歯科検査
(i)歯周ポケット深度
摂取開始日、摂取4週間後、摂取終了4週間後(以下、後観察終了日)に実施した。ただし、摂取開始前4週間以内に直近の検査が実施された被験者については摂取開始日の測定は行わず、直近の検査時の測定値を摂取前値とした。測定歯は全歯とし、6点法にて測定を行った。各歯において、測定した歯周ポケット深度の6点の合計及び6点のうちの最大値を当該歯のデータとし、それぞれのパラメータについて被験者ごとに平均値を算出した。
(ii)P.g菌数及び総菌数測定
唾液中及び歯周ポケット中のP.g菌数及び総菌数測定を摂取開始日、摂取4週間後、後観察終了日に実施した。サンプルを採取する歯周ポケットについては、エントリー時の測定結果より候補を上げ、摂取開始日の検査において深度4〜6mmであった歯周ポケット1箇所を確定した。被験者ごとに特定した歯周ポケット1箇所におけるプラーク及び唾液を採取し、PCR法にてP.g及び総菌数を測定した。サンプルの採取は、歯周ポケットからはペーパーポイントにより歯科医師が採取し、唾液サンプルはガムベースを5分間咀嚼しながら所定の容器に採取した。なお、菌数測定は株式会社ビー・エム・エルで実施した。
(iii)ペリオチェック
摂取4週間後、後観察終了日に実施した。なお、実施する部位は、エントリー時の検査において歯周ポケット深度が4〜6 mmであった1箇所を被験者ごとに特定することとした。
(iv)唾液pH測定
摂取開始日の試験食摂取直前及び摂取2時間後の各1回、並びに摂取4週間後に実施した。試験管に唾液を採取し、pHメーター(HORIBA F−51)にて唾液pHを測定した。
(v)その他診察所見
その他歯垢・歯石、歯肉の炎症・腫脹、歯の動揺、口臭等の口腔内諸症状を摂取開始日、摂取4週間後、後観察終了日に歯科医師により総括的に観察した。特に歯肉の炎症・腫脹については、代表6歯(上顎:右6番、左1番及び4番、下顎:右1番及び4番、左6番。該当する歯が欠損している場合は近隣の歯を担当医の判断により観察するものとした)及び菌数測定を実施した歯について、それぞれ頬側の近心及び遠心の2箇所において、以下の基準に基づくGI(gingival index)により歯肉の炎症度を判定した。なお、測定した2箇所の平均値を、当該歯のデータとして評価した。
<GI判定基準>
0:炎症なし
1:軽度の炎症−歯肉の色調と表面の形態のわずかな変化。
2:中等度の炎症−中等度の歯肉表面の光沢、発赤、浮腫及び腫脹。圧迫による出血。
3:重度の炎症−著しい発赤と腫脹、突発性出血の傾向、および潰瘍。
(3) 口臭測定
摂取開始日、摂取4週間後、後観察終了日に実施した。口腔内空気の採取は事前に定めたマニュアルに従って実施した。すなわち、1mLプラスティックシリンジを口に含んだ状態で30秒間口を閉じ、その状態のままシリンジを引いて口腔内空気を0.5 mL採取し、速やかに口臭測定器(オーラルクロマ:アビリット株式会社)に注入し、3種の揮発性硫化物(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルスルフィド:Volatile Sulfur Compounds以下、VSC)を測定した。
(4) 自覚症状の調査
摂取開始日、摂取4週間後、後観察終了日の各観察実施日1週間前から観察実施日まで、歯周病に関する諸症状(歯ぐきの不快感、歯ぐきの出血、唾液のねばり、口臭)の改善度についてアンケート調査を実施した。アンケート形式を表6に示した。
評価はVAS(Visual Analogue Scale)の形式とし、100mmの直線上で中心点を0mm(日常レベルからの変化なし)、左端を+50mm(改善)、右端を−50mm(悪化)として、被験者自身が記録することとし、中心点からの距離を測定し評価するものとした。なお、各被験者において、各観察実施日1週間前から観察実施前日までのデータについて、項目ごとに平均値を算出し、それを当該観察時期の測定値として集計を行った。
(5)理学的所見
摂取開始日、摂取4週間後、後観察終了日に、体重、血圧及び脈拍数の測定を実施した。
(6) 診察・問診
摂取開始日、摂取4週間後、後観察終了日に問診を行い、自覚症状及び他覚所見の発現状況に関して調査を行った。
(7) 有害事象・副作用
試験責任医師及び試験分担医師は、被験者からの申し出、診察・問診時、被験者日誌の確認を通じて、試験期間中に被験者に生じたあらゆる好ましくない医療上の意図しない徴候、症状又は病気(有害事象)を観察することとした。有害事象の発現がみられた場合には、適切な処置を施し、万全の策を講じるとともに、症状、発現日(あるいは症状を認めた日)、程度、処置の有無、転帰、試験食との因果関係を症例報告書に記載することとし、有害事象のうち、試験食との因果関係が否定できないものを副作用とした。
V. 統計解析
統計解析法は、ノンパラメトリック法を採用し、摂取開始日との比較についてWilcoxonの符号付順位検定を実施した。理学的所見のみ、パラメトリック法を採用し、摂取開始日との比較について対応のあるt検定(paired t-test)を実施した。なお、統計ソフトSPSS Ver.11.5(エス・ピー・エス・エス株式会社)を使用し、有意水準は両側検定で5%未満とした。
対象被験者
本試験に組み入れられた被験者は15例であった。被験者の都合で来院できず、試験食摂取12日目で試験食摂取を中止した被験者1例を除外し、14例を解析対象とした。被験者背景を表7に示した。
なお、解析の対象となった全被験者のうち、試験食摂取率の最低値は92.9%(全56カプセル中4カプセルの未摂取)であり、コンプライアンスに特に問題は認められなかった。
試験結果
I. 歯科検査
(1) 歯周ポケット深度
各歯の6点の合計値及び最大値について、被験者ごとの平均値並びに全被験者における平均値の推移を表8に示した。
また、6点合計の評価については被験者ごとの推移を図9に示した。
6点合計については、14例中6例において摂取開始日と比較して摂取4週間後に有意な低値を示した。また、6点の最大値での評価においては、14例中5例で摂取開始日と比較して摂取4週間後に有意な低値を示した。6点合計及び最大値ともに、被験者全例を対象として集計した結果、摂取開始日と比較して摂取4週間後に有意な低値を示した(いずれもp<0.05)。なお、後観察終了日においても、6点合計及び最大値ともに、摂取開始日と比較して有意な低値を示した(6点合計:p<0.05、最大値:p<0.01)。
(2)口腔内菌数測定及びペリオチェック
歯周ポケット中の菌数については表9−1に、唾液中の菌数については表9−2に、それぞれ被験者ごとのP.g及び総菌数の常用対数値並びに全被験者における平均値の推移を示した。また、表9−1にペリオチェックの判定結果をあわせて示した。
P.gについては、摂取開始日において歯周ポケット中に5例、唾液中に6例で検出されたが、歯周ポケット中のP.g菌数については、摂取前後で大きな変動は認められなかった。唾液中のP.g菌数については、摂取開始日と比較して摂取4週間後において有意な高値を示した(p<0.05)。また、後観察終了日に1例で新たに唾液中にP.gが検出された。
総菌数については、歯周ポケット及び唾液中において、摂取開始日に比較して摂取4週間後で有意な変動は認められなかった。
ペリオチェックについては、摂取開始前において全例で陽性であったが、摂取4週間後には2例で陰性を示した。
(3) 唾液pH測定
唾液pHの推移を表10及び図10に示した。
摂取2時間後及び摂取4週間後いずれにおいても、摂取直前と比較して大きな変動は認められなかった。
(4) その他診察所見
GIの推移を表11に示した。
代表6歯及び菌数測定を実施した歯のいずれにおいても、摂取開始日に比較して摂取4週間後で大きな変動は認められなかった。その他、歯垢・歯石付着の度合い、歯の動揺、口臭等の所見についても、特に変化は認められなかった。
II. 口臭測定
口腔内空気中VSC濃度の推移を表12に示した。
なお、摂取4週間後の測定において、1例で異常ピークが検出され正確な測定結果が得られなかったため、摂取4週間後については当該症例を除外した13例で集計を行った。硫化水素、メチルメルカプタン及びジメチルスルフィドいずれにおいても、摂取開始日に比較して摂取4週間後で大きな変動は認められなかった。
III. 自覚症状
歯周病に関する自覚症状の推移を表13及び図11に示した。
歯ぐきの不快感については、摂取開始日と比較して摂取4週間後及び後観察終了日において有意な改善が認められた(それぞれ、p<0.01、p<0.05)。歯ぐきの出血については、摂取開始日と比較して摂取4週間後に、また、唾液のねばりについては後観察終了日において、有意な改善が認められた(それぞれp<0.05、p<0.01)。口臭については、摂取開始日と比較して有意な変動は認められなかった。
IV. 理学的所見
体重、肥満指数、血圧、脈拍数の推移を表14に示した。
体重及び肥満指数については、摂取開始日と比較して摂取4週間後に有意な低値を示した(いずれもp<0.01)。また、収縮期血圧については、摂取開始日と比較し、摂取4週間後及び後観察終了日に有意な高値を示した(それぞれp<0.01、p<0.05)。しかしながら、いずれの変動も軽微であり、また、被験者個別にみても異常な変動を示す例は認められず、意義のある変動ではないものと考えられた。拡張期血圧及び脈拍数については、大きな変動は認められなかった。
V. 有害事象
試験期間中に発現した有害事象の一覧を表15に示した。
本試験における有害事象として、全身倦怠3例、皮膚症状(発疹、掻痒感)3例、寒気・倦怠感1例、風邪症状1例、軟便化1例及び下痢1例が認められたが、いずれの症状も軽度であり、また、試験食との因果関係はなしと判断された。
エンテロコッカス・フェシウムBIO株のゲノムDNAの制限酵素分解物。 塗沫培養法による、エンテロコッカス・フェシウムBIO株のポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83に対する発育阻止効果。 エンテロコッカス・フェシウムBIO株培養上清濃縮液のポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83に対する発育阻止効果。 培地組成の発育阻止物質産生に及ぼす影響。 発育阻止物質に対するタンパク質分解酵素の影響。 エンテロコッカス・フェシウムBIO株とポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83株との混合培養の結果。 エンテロコッカス・フェシウムBIO株とポルフィロモナス・ジンジヴァリスW83株とのメンブラン分離培養の結果。 ポルフィロモナス・ジンジヴァリス381株に対する乳酸の影響。 実施例2において被験者ごとの歯周ポケット深度の推移(6点合計)を示す。 実施例2において被験者ごとの摂取前後の唾液pHの推移を示す。 実施例2において、被験者毎の摂取期間前後の唾液pHの推移を示す。 実施例2において、自覚症状の推移を示す。

Claims (8)

  1. エンテロコッカス・フェシウム(Enterococccus faecium)に属する乳酸菌および/またはその培養物を含有する、ポルフィロモナス・ジンジヴァリス(Porphyromonas gingivalis)除菌および/または感染防御のための組成物。
  2. 乳酸菌がエンテロコッカス・フェシウムBIO株(FERM P−20350)である、請求項1の組成物。
  3. 乳酸菌および/またはその培養物が、生菌体、湿潤菌体、乾燥菌体、培地及び菌体成分を含む菌体培養物、および菌体培養物から菌体成分を除去した培養上清からなる群から選ばれる、請求項1または2記載の組成物。
  4. 乳酸菌および/またはその培養物が、菌体成分を含む発酵乳製品、菌体成分を含まない発酵乳製品およびこれらの発酵乳乾燥物からなる群から選ばれる、請求項1又は2記載の組成物。
  5. 歯周病の治療および/または予防のためのものである、請求項1〜4いずれかに記載の組成物。
  6. 食品である、請求項1〜5いずれかに記載の組成物。
  7. 口腔用組成物である、請求項1〜5いずれかに記載の組成物。
  8. カプセル剤である、請求項6または7記載の組成物。

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