JP2006327428A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 室外熱交換器に着霜があっても、暖房能力の制限を緩和可能な暖房運転が継続できる車両用空調装置を実現する。
【解決手段】 車室外の空気と冷却水とを熱交換するラジエータ23を有し、燃料電池20を循環する冷却水をラジエータ23に流通させる冷却水循環回路21と、室外熱交換器3が暖房運転の着霜状態のときに、低圧側の冷媒と冷却水循環回路21内を循環する冷却水とを熱交換する第1水冷媒熱交換器6とを具備する。これにより、暖房能力の制限を緩和可能な暖房運転が継続できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートポンプサイクル装置を有する車両用空調装置に関するものであり、特に、暖房運転時の室外熱交換器の着霜時における制御に関する。
従来、この種の車両用空調装置として、例えば、圧縮機、切替弁、室内熱交換器、減圧器、室外熱交換器、切替弁、およびアキュームレータの順に環状に管路で接続してなるヒートポンプサイクル装置が知られている。
そして、暖房運転を行う場合には、圧縮機から吐出した高圧冷媒を室内熱交換器に流入させて、その室内熱交換器にて車室内に吹き出す空気を加熱し、室内熱交換器から流出した冷媒を減圧した後、その減圧された冷媒を室外熱交換器→アキュームレータ→圧縮機の順に循環させることにより、室外熱交換器にて車室外の空気から吸熱して蒸発した冷媒の熱を室内熱交換器にて放熱している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−218853号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなヒートポンプサイクル装置では外気温度が0℃以下に低下してくると、空気中の水蒸気が霜となって室外熱交換器に着霜して風の流れが阻害されてくる。つまり、暖房運転が継続することができない問題がある。
圧縮機から吐出した高温のガス冷媒で室外熱交換器と室内熱交換器の両方を加熱することで、室外熱交換器の除霜と室内熱交換器による車室内の暖房を両立するホットガス運転では、室外熱交換器では吸熱できないうえに、ホットガスの一部が室外熱交換器の除霜に使われるため、室内熱交換器側の暖房能力が充分に発揮できず制限される問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、室外熱交換器に着霜があっても、暖房能力の制限を緩和可能な暖房運転が継続できる車両用空調装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項9に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮する圧縮機(1)と、車室内に吹き出す空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器(4)と、車室外の空気と冷媒とを熱交換する室外熱交換器(3)と、冷房運転時には圧縮機(1)から吐出された吐出冷媒を室外熱交換器(3)に向けて流通させ、暖房運転時には圧縮機(1)から吐出された吐出冷媒を室内熱交換器(4)に向けて流通させる切替手段(7)とを備える車両用空調装置において、
車室外の空気と冷却水とを熱交換するラジエータ(23)を有し、熱機関もしくは発熱補機を循環する冷却水をラジエータ(23)に流通させる冷却水循環回路(21)と、室外熱交換器(3)が暖房運転の着霜状態のときに、低圧側の冷媒と冷却水循環回路(21)内を循環する冷却水とを熱交換する第1水冷媒熱交換器(6)とを具備することを特徴としている。
この発明によれば、第1水冷媒熱交換器(6)により低圧の冷媒を加熱することができるため室外熱交換器(3)が着霜状態であっても圧縮機(1)に吸入される冷媒が加熱されることで暖房運転を継続させることができる。従って、暖房能力が制限されることはない。
請求項2に記載の発明では、第1水冷媒熱交換器(6)は、室外熱交換器(3)の上流側に配設されていることを特徴としている。これによれば、暖房運転を行いながら第1水冷媒熱交換器(6)で加熱された冷媒を室外熱交換器(3)に流入することができるため、着霜を溶かすことができる。言い換えると、暖房運転が制限を受けることがなく、かつ除霜が同時にできる。
請求項3に記載の発明では、第1水冷媒熱交換器(6)は、室外熱交換器(3)の下流側に配設されていることを特徴としている。この発明によれば、室外熱交換器(3)が着霜して低温の冷媒が圧縮機(1)に向けて流出されるが、第1水冷媒熱交換器(6)で加熱された冷媒を圧縮機(1)に吸入させることができる。これにより、室外熱交換器(3)が着霜状態であっても暖房運転を継続させることができる。
請求項4に記載の発明では、第1水冷媒熱交換器(6)は、ラジエータ(23)の上流側に配設されていることを特徴としている。この発明によれば、ラジエータ(23)で冷却される前の高温状態の冷却水で低圧側の冷媒を加熱することができる。これにより、除霜が容易にできる。また、圧縮機(1)に吸入される低圧の冷媒をガス冷媒とすることができる。
請求項5に記載の発明では、第1水冷媒熱交換器(6)は、ラジエータ(23)に並列に配設されていることを特徴としている。この発明によれば、熱機関もしくは発熱補機からの廃熱を冷媒側で有効活用することができる。
請求項6に記載の発明では、室外熱交換器(3)の着霜状態を検出する検出手段(16a〜16g)と、第1水冷媒熱交換器(6)に流通する冷却水の流量を調節する流量調節手段(24、25)と、検出手段(16a〜16g)により検出された室外熱交換器(3)の着霜状態に基づいて、流量調節手段(24、25)の流量を制御する制御手段(30)とを具備することを特徴としている。
この発明によれば、室外熱交換器(3)の着霜状態を確実に検出することができるとともに、室外熱交換器(3)の着霜状態であっても、圧縮機(1)に吸入される低圧側の冷媒をガス冷媒とすることができる。
請求項7に記載の発明では、検出手段(16a〜16g)は、室外熱交換器(3)を通過する風速を検出する風速センサ(16f)、外気温度を検出する外気温度センサ(16a)と室外熱交換器(3)から流出した冷媒の圧力を検出する室外熱交換器冷媒圧力センサ(16b)、外気温度センサ(16a)と室外熱交換器(3)を通過した直後の空気温度を検出する室外熱交換器空気温度センサ(16c)、外気温度センサ(16a)と室外熱交換器(3)から流出した冷媒の温度を検出する室外熱交換器冷媒温度センサ(16d)、外気温度センサ(16a)と室外熱交換器(3)のフィン温度を検出する室外熱交換器フィン温度センサ(16e)、もしくは、室外熱交換器(3)の着霜状態を検出するカメラ(16g)のいずれか一つもしくは二つを用いることを特徴としている。
この発明によれば、外気温度センサ(16a)、室外熱交換器冷媒圧力センサ(16b)、および室外熱交換器冷媒温度センサ(16d)を用いると、空調装置の温度制御のための検出センサであるため新たな部品を増加させることなく着霜状態の検出ができる。
また、風速センサ(16f)、室外熱交換器空気温度センサ(16c)、および室外熱交換器フィン温度センサ(16e)などを用いると、既存の風速または温度センサを配設するだけで良い。さらに、カメラ(16g)では、着霜状態の検出が精度良くできる。
請求項8に記載の発明では、制御手段(30)は、流量調節手段(24、25)の弁開度を全開となるまで徐々に大きくするように制御することを特徴としている。この発明によれば、冷却水循環回路(21)側の温度変化が徐々に低下することになるので熱機関もしくは発熱補機などの被冷却体を冷却する冷却水温度が急速に低下することがない。
発熱補機として、例えば、後述する燃料電池(20)では、急速に冷却水温度を低下させると耐久性を著しく劣化させるのでその劣化を防止することができる。また、熱機関として、例えば、液冷式内燃機関では、急速に冷却水温度を低下させると燃費特性を低下させるのでその低下を防止することができる。
請求項9に記載の発明では、発熱補機は、燃料電池車に搭載される燃料電池(20)であることを特徴としている。この発明によれば、特に、燃料電池(20)では、発電特性が良好な最適温度を狙って冷却するように構成しているため、急速に冷却温度を低下させると最適温度を通過して発電効率を低下させるのでその発電効率の低下を防止することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における車両用空調装置を図1ないし図4に基づいて説明する。本発明に係る車両用空調装置を、燃料電池20を搭載する電気自動車用の空調装置に適用したものであって、図1は本実施形態による車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。図2は流量調節弁24の冷却水の流れ方向を示す模式図である。また、図3は制御装置30における暖房運転のときの制御処理を示すフローチャートである。図4は外気温度と室外熱交換器出口圧力との特性を示す特性図である。
なお、本実施形態に係る発熱補機である燃料電池(FCスタック)20は、酸素と水素とを化学反応させることで発電させて走行用電動モータ(図示せず)に電力を供給している。そして、発電による発熱を冷却するために、図1に示すように、燃料電池20を冷却水循環回路21内に配置させて熱媒体として冷却水を循環するように構成している。
そして、冷却水循環回路21には、上記燃料電池20の他に、ポンプ22、ラジエータ23、第1水冷媒熱交換器6、第2水冷媒熱交換器2、ヒータコア12および流量調節手段である流量調節弁24を配置している。ここで、冷却水は、例えば、水にエチレングリコール系の不凍液を混合した流体を採用している。
ポンプ22は冷却水を燃料電池20に流通させて冷却水循環回路21内を循環する電動ポンプであって、燃料電池20の上流側に配置されている。そしてポンプ22の上流側が後述するヒータコア12の出口側と後述する流量調節弁24を介してラジエータ23の出口側とに連通するように接続されている。
ラジエータ23は、燃料電池20から流出された冷却水と車室外の空気とを熱交換してその冷却水を冷却する熱交換器であり、燃料電池20の下流側に連通するように配置されている。そして、第1水冷媒熱交換器6および第2水冷媒熱交換器2は、後述するヒートポンプサイクル装置10内を流通する冷媒と燃料電池20から流出された冷却水とを熱交換するための熱交換器である。
第1水冷媒熱交換器6は、冷却水側がラジエータ23と燃料電池20との間に配置され、第2水冷媒熱交換器2は、冷却水側が燃料電池20の下流側とヒータコア12との間に配置されている。つまり、本実施形態の第1水冷媒熱交換器6はラジエータ23の上流側に配置し、第2水冷媒熱交換器2はヒータコア12の上流側に配置している。なお、第1水冷媒熱交換器6と第2水冷媒熱交換器2とのヒートポンプサイクル装置10内への冷媒側の接続先については後述する。
ヒータコア12は、燃料電池20および第2水冷媒熱交換器2を流通させた冷却水を熱源として室内に吹き出す空気を加熱する熱交換器である。ヒータコア12は後述する空調ケース11内に配置され、その上流側が第2水冷媒熱交換器2の出口側に接続され、下流側がポンプ22の入口側に接続されている。
ところで、冷却水循環回路21には、燃料電池20の下流側に分岐点21aが設けられ、その分岐点21aと後述する流量調節弁24とを結ぶバイパス回路21bが設けられている。言い換えると、燃料電池20から流出された冷却水が、第2水冷媒熱交換器2、およびヒータコア12側に流通する経路と、第1水冷媒熱交換器6、ラジエータ23側に流通する経路と、バイパス回路21b、流量調節弁24側に流通する経路とが形成される。
これにより、ポンプ22が作動すると、燃料電池20から流出された冷却水がそれらの経路の抵抗バランスに対応してそれぞれの経路に分流される。
そして、流量調節弁24は、ラジエータ23の出口側とポンプ22の上流側との間と、バイパス管21bとの交点に設けられ、第1水冷媒熱交換器6、ラジエータ23を流通する冷却水の流量を調節する流量弁である。また、流量を調節する他に、燃料電池20から流出された冷却水が、第1水冷媒熱交換器6、ラジエータ23側に流通する流量と、第1水冷媒熱交換器6、ラジエータ23側を迂回させる流量との配分を調節する弁である。
本実施形態の流量調節弁24は、例えば、電動ロータリーバルブを採用し、後述する制御装置30に電気的に接続されて制御される。その概略構造は、図2に示すように、弁体24aに流量調節機構が形成され、その開度(詳しくは後述する)に基づいて弁体24aを回転することで、ラジエータ23側から流入する流量(図中に示す流れ方向a)とバイパス回路21bから流入する流量(図中に示す流れ方向a)とを調節する。
なお、流量調節弁24は、空調装置を制御する後述する制御装置30の他に、燃料電池20を流出した冷却水を冷却するための図示しない冷却水制御手段によって制御されている。つまり、本実施形態の空調装置に係わらず、イグニッションキーがONしているときは、燃料電池20の廃熱を冷却するために、燃料電池20に流入する冷却水の冷却水温度に基づいて流量調節弁24の開度が制御される。
一方、ヒートポンプサイクル装置10は、圧縮機1、第2水冷媒熱交換器2、第2減圧器8b、切替手段である切替弁7、室内熱交換器4、第1減圧器8a、内部熱交換器5、第1水冷媒熱交換器6、室外熱交換器3、およびアキュームレータ9から構成される。圧縮機1は冷媒を吸入圧縮するポンプ手段であって、回転数を可変するインバータ制御方式の電動圧縮機を採用している。
第2水冷媒熱交換器2は、燃料電池20から流出した冷却水のうち、ヒータコア12に供給される冷却水と圧縮機1から吐出した冷媒とを熱交換するように配置している。なお、図1では、第2水冷媒熱交換器2が冷媒と冷却水とは並行流で表示されているが、実際の第2水冷媒熱交換器2では、両者を対向流させて熱交換効率を高めている。これにより、ヒータコア12に供給される冷却水が圧縮機1から吐出した高温冷媒により加熱される。
室外熱交換器3は冷媒と車室外の空気とを熱交換する熱交換器である。室内熱交換器4は室内に吹き出す空気と冷媒とを熱交換する熱交換器である。内部熱交換器5は圧縮機1に吸引される低圧冷媒と減圧される前の高圧冷媒とを熱交換する熱交換器である。
切替弁7は、圧縮機1から吐出した減圧される前の高圧冷媒を室外熱交換器3側に流通させる場合と室内熱交換器4側に流通させる場合とを切り替えるバルブである。第1減圧器8aおよび第2減圧器8bは、圧力損失が殆ど発生しない全開状態から冷媒を減圧膨脹させる所定開度まで連続的に絞り開度を変化させることができる減圧器である。なお、両減圧器8a、8bの絞り開度は後述する制御装置30により制御される。
第1水冷媒熱交換器6は、冷媒側が暖房運転のときに低圧となる内部熱交換器5と室外熱交換器3との間に配置され、室外熱交換器3が暖房運転の着霜状態のときに、燃料電池20から流出した冷却水により室外熱交換器3に流入する冷媒を加熱させている。これにより、室外熱交換器3が着霜していても、この着霜を溶かして暖房運転を継続するようにしている。アキュームレータ9は、冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して余剰冷媒を液相冷媒として蓄えるとともに、気相冷媒を圧縮機1の吸入側に供給するものである。
空調ケース11は、室内熱交換器4、およびその空気流れ下流側にヒータコア12を収納して車室内に吹き出す空調空気の空気通路を形成するユニットである。ここで、ヒータコア12は、第2水冷媒熱交換器2で加熱された冷却水を熱源として車室内に吹き出す空気を加熱するので、冷却水を介して車室内に吹き出す空気と冷媒とを間接的に熱交換することとなる。
空調ケース11に配設されたエアミックスドア13は、室内熱交換器4を通過した空気のうちヒータコア12を通過して加熱される温風と、ヒータコア12を迂回して流れる冷風との風量割合を調節することにより室内に吹き出す空気の温度を調節するものである。
また、空調ケース11の空気流れ最上流側には、空調ケース11内に導入する車室内空気量(内気)と車室外空気量(外気)と調節する内外気切換ユニット14、および室内に空気を送風する送風機15が設けられている。
そして、空調ケース11の空気流れ最下流側には、空気を吹き出させる吹出口を選択開閉する吹出モード切換装置(図示せず)が設けられている。また、ラジエータ23、および室外熱交換器3の空気流れ下流側には、車室外の空気をラジエータ23、および室外熱交換器3に送風する図示しない送風機が設けられている。
そして、本実施形態では、暖房運転のときに、室外熱交換器3が着霜状態を検出するための検出手段が設けられている。具体的には、検出手段として、外気温度を検出する外気温度センサ16aと室外熱交換器3から流出した冷媒の圧力を検出する室外熱交換器冷媒圧力センサ16bとを設けている。そして、これらのセンサ16a、16bにより検出された温度、圧力情報を検出信号として後述する制御装置30に出力するように接続している。
さらに、これら温度、圧力センサ16a、16bの他に、図示しないが、圧縮機1から吐出する冷媒の温度を検出する吐出冷媒温度センサ、圧縮機1から吐出する冷媒の圧力検出する吐出冷媒圧力センサ、第2水冷媒熱交換器2から流出する冷媒の温度を検出する第2水冷媒熱交換器冷媒温度センサ、室外熱交換器3から流出する冷媒の温度を検出する室外熱交換器冷媒温度センサ、室内熱交換器4から流出した冷媒の圧力を検出する室内熱交換器冷媒圧力センサ、室内熱交換器4から流出した冷媒の温度を検出する室内熱交換器冷媒温度センサ、第1水冷媒熱交換器6から流出する冷媒の温度を検出する第1水冷媒熱交換器冷媒温度センサなどがヒートポンプサイクル装置10内に設けられている。
また、第1水冷媒熱交換器6に流入する冷却水の温度を検出する水温センサ、第2水冷媒熱交換器2に流入する冷却水の温度を検出する水温センサが冷却水循環回路21内に設けられている。
さらに、車室内には、車室内空気温度を検出する内気温センサ、車室内に注がれる日射を検出する日射センサが設けられている。空調ケース11内には、室内熱交換器4を通過した直後の空気温度を検出する室内熱交換器空気温度センサが設けられている。そして、これらの各種センサから検出された温度、圧力情報を検出信号として後述する制御装置30に出力するように接続されている。
次に、制御手段である制御装置30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵のROM(図示せず)には予め設定された制御プログラムが設けられている。そして、制御装置30は、温度、圧力センサ16a、16bの他に、上述した各種センサ類で検出された検出信号、および図示しない操作盤からの操作情報に基づいて、流量調整弁24、切替弁7、圧縮機1の回転数、エアミックスドア13、内外気切換ユニット14、送風機15および吹出モード切換装置(図示せず)を制御している。
次に、以上の構成による車両用空調装置の作動について説明する。まず、冷房運転のときは、外気温センサ16a、内気温センサ(図示せず)および日射センサ(図示せず)の検出値、並びに乗員が設定入力した所望する室内温度(設定温度)などに基づいて算出された目標吹出温度TAOが所定温度以下のときに実行される。
そして、エアミックスドア13により、ヒータコア12のコア面を閉じて室内に流れ込む温風量を0とした状態で、切替弁7が作動され、冷媒が、圧縮機1→第2水冷媒熱交換器2→第2減圧器8b→切替弁7→室外熱交換器3→第1水冷媒熱交換器6→内部熱交換器5→第1減圧器8a→室内熱交換器4→切替弁7→アキュームレータ9→内部熱交換器5→圧縮機1の順に循環される。
このとき、第2減圧器8bにて冷媒が減圧されないように第2減圧器8bの絞り開度を全開とする。そして、吐出冷媒圧力センサ(図示せず)の検出圧力が室外熱交換器冷媒温度センサ(図示せず)によって決定される目標高圧圧力Poとなるように第1減圧器8aの絞り開度を制御する。これにより、室内熱交換器4にて室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発した冷媒の熱を第1水冷媒熱交換器6および室外熱交換器3にて放熱する。
従って、冷却水循環回路21側には、室内熱交換器4にて吸熱した熱のうち、第1水冷媒熱交換器6、および第2水冷媒熱交換器2で放熱された熱が冷却水に受熱されるが、図示しない冷却水制御手段により燃料電池20の廃熱とともに流量調節弁24の開度を制御してラジエータ23により放熱される。
ここで、目標高圧圧力Poとは、蒸気圧縮式冷凍機の成績係数が略最大となる圧力であり、この目標高圧圧力Poは高圧側での放熱能力によって変化するため、冷房運転時では、室外熱交換器冷媒温度センサ(図示せず)の検出温度に基づいて決定する。また、室内熱交換器空気温度センサ(図示せず)の検出温度が目標吹出温度TAOとなるように圧縮機1の回転数が制御される。
次に、暖房運転のときは、外気温センサ16aで検出された外気温度が0℃以下に低下してくると、空気中の水蒸気が霜となって室外熱交換器3に着霜して風の流れが阻害される。これを防止するために、外気温センサ16aで検出される外気温度と室外熱交換器冷媒圧力センサ16bで検出される出口圧力との関係から室外熱交換器3の着霜状態を検出して流量調節弁24を制御している。
具体的には、図3に示すフローチャートに示す制御処理に基づいて制御する。まず、暖房運転は、外気温センサ16a、内気温センサ(図示せず)および日射センサ(図示せず)の検出値、並びに乗員が設定入力した所望する室内温度(設定温度)などに基づいて算出された目標吹出温度TAOが所定温度以上のときに実行される。
そして、エアミックスドア13によって、ヒータコア12を迂回する空気通路を閉じた状態で、切替弁7が作動される。これにより、冷媒が、圧縮機1→第2水冷媒熱交換器2→第2減圧器8b→切替弁7→室内熱交換器4→第1減圧器8a→内部熱交換器5→第1水冷媒熱交換器6→室外熱交換器3→切替弁7→アキュームレータ9→圧縮機1の順に循環される。
このとき、第2減圧器8bにて冷媒が減圧されないように第2減圧器8bの絞り開度を全開に制御する。そして、室内熱交換器冷媒圧力センサ(図示せず)の検出圧力が室内熱交換器冷媒温度センサ(図示せず)によって決定される目標高圧圧力Poとなるように第1減圧器8aの絞り開度を制御する。
そして、図3に示すように、ステップ310にて、暖房運転中であるか否かを判定して、暖房運転中であれば制御処理をスタートする。ここでは、目標吹出温度TAOが所定温度以上であれば暖房運転中と判定する。
次に、ステップ320にて、ORFCを算出する。このORFCは、燃料電池20の廃熱を冷却するための冷却量から算出した第1水冷媒熱交換器6に流通する流量を最適な流量とする流量調節弁24の開度である。そして、ステップ330にて、開度の変数であるORをOR_Cと設定する。ここで、OR_Cは、図示しない冷却水制御手段により指令された燃料電池20を冷却するための現時点における実際の流量調節弁24の開度である。
そして、ステップ340にて、図示しないデータ処理用メモリ(RAM)の記憶内容などの初期化および繰り返し回数nを0にセットする。そして、ステップ350にて、繰り返し回数nをカウントする。ここではn+1となる。そして、ステップ360にて、室外熱交換器3が着霜状態であるか否かを判定する。
ここで、着霜状態の判定は、図4に示す着霜判定特性が制御装置30内に予め記憶されており、外気温センサ16aで検出される外気温度と室外熱交換器冷媒圧力センサ16bで検出される出口圧力との関係から着霜状態を判定する。
より具体的に説明すると、図4は発明者が外気温度と室外熱交換器3の出口圧力との関係に基づいて着霜限界特性を実験で求めた着霜判定特性である。図4に示すように、図中の実線で示す着霜限界特性の下方側が着霜判定領域の範囲であって、検出された外気温度と出口圧力とが着霜判定領域範囲内であれば着霜状態であると判定する。
ステップ360で着霜しているときは、ステップ370aにて、現在の開度変数ORに+0.008を加算する。つまり、ステップ330で求めたOR_Cに+0.008を加算して開度変数ORを決定する。
そして、ステップ380aにて、決定したORが1を超えているか否かを判定する。ここで、ORが1を超えておれば、ステップ390aでORを1と決定する。ORが1を超えていなければ、そのORを決定してステップ400に移行する。
ステップ400にて、決定された開度変数ORに基づいて流量制御弁24の開度を制御する。具体的には、流量制御弁24の開度は燃料電池20から流出した冷却水が第1水冷媒熱交換器6側に流通する流量となる開度変数ORとしている。従って、燃料電池20から流出した冷却水が第1水冷媒熱交換器6を迂回するバイパス回路21b側に流通する流量となる開度変数は1−ORとしている。
また、ここで、開度変数ORが1のときは全開であって、第1水冷媒熱交換器6側に流通する流量が最大である。また、開度変数ORが0のときは全閉であって、第1水冷媒熱交換器6側を迂回するバイパス回路21b側に流通する流量が最大である。さらに、開度変数ORが1以下のときは、燃料電池20から流出した冷却水が第1水冷媒熱交換器6側とバイパス回路21b側とに配分が調整される。
そして、ステップ410にて、暖房運転の停止信号を受信したか否かを判定する。ここで、受信していなければ、ステップ420にて、繰り返し回数nが100回を超えたか否かを判定する。
ここで、繰り返し回数nが100回以下であれば、ステップ350に戻り、そのステップ350にて、繰り返し回数nを、さらに1を加算して、以下のステップに移行する。つまり、ステップ350からステップ420までに至る繰り返し回数nは、ステップ370で決定した開度変数ORが1の全開となるまで徐々に開度変数ORを大きくなるように流量制御弁24の開度を制御している。
これにより、第1水冷媒熱交換器6側に流通する冷却水の流量が全開に至るまで徐々に増加するとともに、室外熱交換器3に流入する冷媒が冷却水により加熱されることで、室外熱交換器3の着霜を溶かすことすできる。なお、ステップ350からステップ420に至る繰り返し周期は、例えば、16ms程度である。
また、暖房運転したときに、燃料電池20を循環する冷却水の流量を徐々に増加するように制御しているので燃料電池20の冷却水入口温度が急変することはない。従って、燃料電池20の耐久性を向上することができるとともに、燃料電池20の発電効率の低下を防止することができる。
次に、ステップ420にて、繰り返し回数nが100回を超えたときは、ステップ320に戻るようにしている。また、ステップ410にて、暖房運転の停止信号を受信しておれば、ステップ430にて、運転停止を出力する。
ところで、ステップ360にて、着霜していないときは、ステップ440にて、ステップ320で算出したORFCと現時点における実際の0R_Cとを比較して、ORFCが0R_Cよりも大きいか否かを判定する。例えば、運転開始直後の当初から着霜していないときはステップ330にて設定した0R_Cと比較する。
そして、ここで、ORFCが現時点における実際の0R_Cよりも大きいときは、第1水冷媒熱交換器6側に流通させる流量が少ないのでステップ370aに移行する。つまり、ステップ370aからステップ440までに至るサブルーチンを繰り返して実際の0R_CをORFCである最適流量となるまで徐々に増加するように制御する。
また、ステップ440にて、ORFCが現時点における実際の0R_Cよりも小さいときは、ステップ370bに移行する。つまり、例えば、着霜状態から着霜していない状態に切り替わったときは、実際の0R_CがORFCよりも大となっているので、ステップ370bにて、現在の開度変数ORから0.008を減算して新たな開度変数ORの価とする。
そして、ステップ380bにて、ステップ370bで設定したORがORFCを超えているか否かを判定する。ここで、ORがORFCよりも小さくなったときには、ステップ390bで開度変数ORをORFCと決定する。また、ステップ380bにて、ORがORFCよりも小さくなければ、その開度変数ORを決定してステップ400に移行し、決定された開度変数ORで流量制御弁24の開度を制御する。
そして、ステップ410、420を経由し、ステップ350からステップ440を経由し、ステップ370b、380b、390bおよびステップ420に至ることを繰り返す。これにより、着霜していないときは、第1水冷媒熱交換器6側に流通する開度を最適流量の開度であるORFCとして流量調節弁24の開度を制御する。
そして、その最適流量の開度を超える流量のときは、最適流量に至るまで徐々に開度を閉じるように制御している。従って、第1水冷媒熱交換器6に流通する流量は、最適流量に維持されるとともに、最適流量を超える流量のときは、最適流量に至るまでに、徐々に流量を減少することができる。
また、このときにおいても、燃料電池20を循環する冷却水の流量を徐々に減少するように制御しているので燃料電池20の冷却水入口温度が急変することはない。これにより、燃料電池20の耐久性を向上することができるとともに、燃料電池20の発電効率の低下を防止することができる。
一方、室外熱交換器3にて車室外の空気から吸熱して蒸発した冷媒の熱を第2水熱交換器2および室内熱交換器4にて放冷する。このため、室内に吹き出す空気は室内熱交換器4およびヒータコア12にて加熱されて室内に吹き出される。
なお、ヒータコア12に供給される冷却水(温水)は、燃料電池20および第2水冷媒熱交換器2で加熱されており、ヒータコア12に供給される冷却水の温度は第2水冷媒熱交換器2の加熱能力で決定されることから、ヒータコア12に供給される冷却水の温度が、目標吹出温度TAOにヒータコア12での熱交換効率γを乗じた目標水温TWO(=TAO×γ)となるように圧縮機1の回転数を制御する。
具体的には、目標水温TWOと水温センサ(図示せず)の検出温度との温度差、および温度差の変化率からファジー理論に基づいて圧縮機1の回転数変化量Δfを決定するものである。なお、内部熱交換器5の圧縮機1側および第1減圧器8a側には、ともに減圧後の冷媒が流れるため、実質的に熱交換が行われない。
以上の第1実施形態による車両用空調装置によれば、燃料電池20を循環する冷却水をラジエータ23に流通させる冷却水循環回路21と、室外熱交換器3が暖房運転の着霜状態のときに、低圧側の冷媒と冷却水循環回路21内を循環する冷却水とを熱交換する第1水冷媒熱交換器6とを有している。
これにより、第1水冷媒熱交換器6で低圧の冷媒を加熱することができるため室外熱交換器3が着霜状態であっても圧縮機1に吸入される冷媒が加熱されることで暖房運転を継続させた状態で室外熱交換器3の着霜を除霜することができる。
また、第1水冷媒熱交換器6をラジエータ23の上流側に配設したことにより、ラジエータ23で冷却される前の高温状態の冷却水で低圧側の冷媒を加熱することができる。従って、除霜が容易にできる。また、圧縮機1に吸入される低圧の冷媒をガス冷媒とすることができる。
また、室外熱交換器3の着霜状態を検出する検出手段として、外気温度センサ16aと室外熱交換器冷媒圧力センサ16bとを用いることにより室外熱交換器3の着霜状態を確実に検出することができる。
また、制御装置30は、現在の流量が少ないときに流量調節弁24の開度を全開となるまで徐々に大きくするように制御するとともに、現在の流量が多いときに流量調節弁24の開度を最適流量となるまで徐々に小さくする制御することにより、冷却水循環回路21側の温度変化が徐々に低下することになるので燃料電池20などの被冷却体を冷却する冷却水温度が急速に低下することがない。
従って、燃料電池20においては、急速に冷却水温度を低下させると耐久性を著しく劣化させるのでその劣化を防止することができる。また、燃料電池20では、発電特性が良好な最適温度を狙って冷却するように構成しているため、急速に冷却温度を低下させると最適温度を通過して発電効率を低下させるのでその発電効率の低下を防止することができる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、室外熱交換器3の着霜状態を検出する検出手段として、外気温度センサ16aと室外熱交換器冷媒圧力センサ16bとを用いたが、これに限らず、これらの温度、圧力センサ16a、16bの他のセンサを検出手段として用いても良い。
具体的には、室外熱交換器3を通過する風速を検出する風速センサ16fを検出手段として用いる。例えば、図6に示すように、室外熱交換器3の冷媒入口近傍のコア部に設ける。そして、検出された風速が所定値(例えば、1m/s)以下であれば着霜状態であると検出する。
また、図6に示すように、外気温度センサ16aと室外熱交換器3を通過した直後の空気温度を検出する室外熱交換器空気温度センサ16cとを設ける。そして、検出された外気温度と空気温度との差が所定値(例えば、5℃)以下であれば着霜状態であると検出する。
さらに、図6に示すように、外気温度センサ16aと室外熱交換器3から流出した冷媒の温度を検出する室外熱交換器冷媒温度センサ16dとを設け。そして、検出された外気温度と冷媒温度との差が所定値(例えば、10℃)以上であれば着霜状態であると検出する。
また、図6に示すように、外気温度センサ16aと室外熱交換器3のフィン温度を検出する室外熱交換器フィン温度センサ16eとを設ける。そして、検出された外気温度とフィン温度との差が所定値(例えば、5℃)以上であれば着霜状態であると検出する。
また、図6に示すように、室外熱交換器3の着霜状態を検出するカメラ16gを室外熱交換器3の近傍に設ける。そして、例えば、画像処理を利用して室外熱交換器3前面の閉塞率に基づいて着霜状態を検出しても良い。なお、カメラ16gを用いるときは、モニター画面を見て除霜スイッチを操作しても良い。
以上の構成のうち、外気温度センサ16aおよび室外熱交換器冷媒温度センサ16dを用いると、空調装置の温度制御のための検出センサであるため新たな部品を増加させることなく着霜状態の検出ができる。また、風速センサ16f、室外熱交換器空気温度センサ16c、および室外熱交換器フィン温度センサ16eを用いると、既存の風速または温度センサを配設するだけで良い。さらに、カメラ16gでは、着霜状態の検出が精度良くできる。
(第3実施形態)
以上の実施形態では、第1水冷媒熱交換器6をラジエータ23と別体に配置させたが、具体的には、図6に示すように、第1水冷媒熱交換器6とラジエータ23とを一体に構成しても良い。これによれば、第1水冷媒熱交換器6、ラジエータ23、および室外熱交換器3とを接続する接続配管を簡素に配設することができる。
(第4実施形態)
以上の実施形態では、第1水冷媒熱交換器6をラジエータ23の上流側に配置したが、これに限らず、具体的には、図7に示すように、第1水冷媒熱交換器6をラジエータ23と並列に配置するとともに、第1水冷媒熱交換器6の下流側に流量調節手段である流量調節弁25を設けるように構成しても良い。
なお、この構成のときは、流量調節弁24は、図示しない冷却水制御手段により燃料電池20を冷却するための最適開度で制御すれば良い。そして、第1水冷媒熱交換器6の下流側に設けられた流量調節弁25は、着霜状態のときに開弁させて全開となるまで、徐々に開度を大きくするように制御すれば良い。
そして、着霜していないときは閉弁させても良い。これにより、燃料電池20の廃熱を利用して室外熱交換器3に流入する冷媒を第1水冷媒熱交換器6加熱することができる。また、室外熱交換器3が着霜状態であっても圧縮機1に吸入される冷媒が加熱されることで暖房運転を継続させた状態で室外熱交換器3の着霜を除霜することができる。
(第5実施形態)
以上の実施形態では、第1水冷媒熱交換器6を室外熱交換器3と内部熱交換器5との間に配置したが、これに限らず、具体的には、図8および図9に示すように、室外熱交換器3と切替弁7との間に設けても良い。つまり、室外熱交換器3を流出する冷媒を第1水冷媒熱交換器6で加熱するようにしている。
これによれば、暖房運転のときに、室外熱交換器3が着霜して低温の冷媒が圧縮機1に向けて流出されるが、第1水冷媒熱交換器6で加熱された冷媒を圧縮機1に吸入させることができる。これにより、室外熱交換器3が着霜状態であっても暖房運転を継続させることができる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、冷却水循環回路21に燃料電池20を配置して燃料電池20の排熱を利用して第1水冷媒熱交換器6によりヒートポンプサイクル装置10の冷媒を加熱するように構成したが、これに限らず、冷却水循環回路21内に熱機関である液冷式内燃機関を配置してその液冷式内燃機関の廃熱を利用しても良い。
本発明の第1実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における流量調節弁24の冷却水の流れ方向を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における暖房運転のときの制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における着霜状態を検出するための外気温度と室外熱交換器出口圧力との特性を示す特性図である。 本発明の第2実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第4実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第5実施形態における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第5実施形態の変形例における車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
1…圧縮機
3…室外熱交換器
4…室内熱交換器
6…第1水冷媒熱交換器
7…切替弁(切替手段)
16a…外気温度センサ
16b…室外熱交換器冷媒圧力センサ
16c…室外熱交換器空気温度センサ
16d…室外熱交換器冷媒温度センサ
16e…室外熱交換器フィン温度センサ
16f…風速センサ
16g…カメラ
20…燃料電池(発熱補機)
21…冷却水循環回路
23…ラジエータ
24、25…流量調節弁(流量調節手段)
30…制御装置(制御手段)

Claims (9)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機(1)と、
    車室内に吹き出す空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器(4)と、
    車室外の空気と冷媒とを熱交換する室外熱交換器(3)と、
    冷房運転時には前記圧縮機(1)から吐出された吐出冷媒を前記室外熱交換器(3)に向けて流通させ、暖房運転時には前記圧縮機(1)から吐出された吐出冷媒を前記室内熱交換器(4)に向けて流通させる切替手段(7)とを備える車両用空調装置において、
    車室外の空気と冷却水とを熱交換するラジエータ(23)を有し、熱機関もしくは発熱補機を循環する冷却水を前記ラジエータ(23)に流通させる冷却水循環回路(21)と、
    前記室外熱交換器(3)が暖房運転の着霜状態のときに、低圧側の冷媒と前記冷却水循環回路(21)内を循環する冷却水とを熱交換する第1水冷媒熱交換器(6)とを具備することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記第1水冷媒熱交換器(6)は、前記室外熱交換器(3)の上流側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記第1水冷媒熱交換器(6)は、前記室外熱交換器(3)の下流側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記第1水冷媒熱交換器(6)は、前記ラジエータ(23)の上流側に配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記第1水冷媒熱交換器(6)は、前記ラジエータ(23)に並列に配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記室外熱交換器(3)の着霜状態を検出する検出手段(16a〜16g)と、
    前記第1水冷媒熱交換器(6)に流通する冷却水の流量を調節する流量調節手段(24、25)と、
    前記検出手段(16a〜16g)により検出された前記室外熱交換器(3)の着霜状態に基づいて、前記流量調節手段(24、25)の流量を制御する制御手段(30)とを具備することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  7. 前記検出手段(16a〜16g)は、前記室外熱交換器(3)を通過する風速を検出する風速センサ(16f)、外気温度を検出する外気温度センサ(16a)と前記室外熱交換器(3)から流出した冷媒の圧力を検出する室外熱交換器冷媒圧力センサ(16b)、前記外気温度センサ(16a)と前記室外熱交換器(3)を通過した直後の空気温度を検出する室外熱交換器空気温度センサ(16c)、前記外気温度センサ(16a)と前記室外熱交換器(3)から流出した冷媒の温度を検出する室外熱交換器冷媒温度センサ(16d)、前記外気温度センサ(16a)と前記室外熱交換器(3)のフィン温度を検出する室外熱交換器フィン温度センサ(16e)もしくは、前記室外熱交換器(3)の着霜状態を検出するカメラ(16g)のいずれか一つもしくは二つを用いることを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
  8. 前記制御手段(30)は、前記流量調節手段(24、25)の弁開度を全開となるまで徐々に大きくするように制御することを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
  9. 前記発熱補機は、燃料電池車に搭載される燃料電池(20)であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
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