JP2006327002A - マウント装置および液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録素子基板を支持部材に接着するマウント工程における接着剤硬化処理を効率的に行う。
【解決手段】接着剤111によって記録素子基板103を支持部材101に貼り合わせるマウント装置において、貼り合わせ手段を構成する吸着フィンガー5aの遮光部51に複数のスリット51a、51bを設ける。第1のスリット51aから、記録素子基板103の外形部にはみ出した接着剤111aに紫外線Pを照射して仮固定を行い、第2のスリット51bから、記録素子基板103の流路端部に浸透した接着剤111bに紫外線Pを照射することで、選択的に接着剤の流動性を低下させる硬化処理を行う。紫外線Pによる仮固定と流路端部の接着剤硬化処理を一括して行ったのちに、加熱キュアによって接着剤111を全体的に硬化させる。
【選択図】図1
【解決手段】接着剤111によって記録素子基板103を支持部材101に貼り合わせるマウント装置において、貼り合わせ手段を構成する吸着フィンガー5aの遮光部51に複数のスリット51a、51bを設ける。第1のスリット51aから、記録素子基板103の外形部にはみ出した接着剤111aに紫外線Pを照射して仮固定を行い、第2のスリット51bから、記録素子基板103の流路端部に浸透した接着剤111bに紫外線Pを照射することで、選択的に接着剤の流動性を低下させる硬化処理を行う。紫外線Pによる仮固定と流路端部の接着剤硬化処理を一括して行ったのちに、加熱キュアによって接着剤111を全体的に硬化させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、インクジェットプリンタ等の記録装置に搭載される液体吐出ヘッドの製造工程において、吐出素子基板(記録素子基板)を支持部材に接着固定するためのマウント装置および液体吐出ヘッドの製造方法に関するものである。
液体吐出方式の記録装置に搭載される液体吐出ヘッドの製造工程においては、特許文献1および特許文献2に開示されたように、記録素子基板と支持部材の貼り合わせ(マウント工程)は、例えばインクジェットプリンタにおいてインクを吐出する吐出口の位置を決定する中核となる工程であるため、高い精度が要求される。具体的には支持部材の基準に対する各記録素子基板の位置を決める絶対位置精度と、記録素子基板同士の位置関係を示す相対位置精度である。
図7の(a)は、従来のマウント装置を示すもので、記録素子基板1103を吸着して保持する吸着フィンガー1005aと、記録素子基板1103を位置決めして保持する図示しないワーク受け台を有し、支持部材1101と記録素子基板1103を、吸着フィンガー1005aとワーク受け台によって上下方向から挟み込むようにして貼り合わせる。記録素子基板1103は、吐出口を形成したノズル層1103aと、その下にインクの流路1103bおよび吐出エネルギー発生素子等を形成したシリコン基板を有する。
図7の(b)に示すように、吸着フィンガー1005aは、記録素子基板1103を搬送したり貼り合わせたりする時に吸着保持するための吸着手段1005bを有し、紫外線を照射して短時間で接着剤を硬化させるため記録素子基板1103の両端部(外形部)を吸着フィンガー1005aより外側に露出させている。このように、吸着フィンガー1005aの外形は記録素子基板1103の外形より小さく形成される。記録素子基板1103のマウント工程では、まず、予め転写やディスペンスなどの手法で接着剤1111が供給された支持部材1101に、記録素子基板1103を押し付けることで、記録素子基板1103の外周に接着剤1111をはみ出させるようにして、接着剤1111のはみ出し部1111aに紫外線P1 を照射し、硬化させて記録素子基板1103を仮固定する。
次に、図8に示すように、吸着フィンガー1005aを退避させ、吸着フィンガー1005aに覆われていた接着剤領域1111bに紫外線P2 を照射して光による硬化処理を行い、さらに、加熱による全体の接着剤硬化処理を行って、記録素子基板1103を固定する。
すなわち、マウント装置を用いる記録素子基板と支持部材の接合工程は、接着剤転写→UV照射仮固定→追加UV照射→加熱キュアの工程手順で以下のように行われる。
1 接着剤転写
支持部材へ熱硬化併用紫外線硬化型接着剤を転写(塗布)する。
支持部材へ熱硬化併用紫外線硬化型接着剤を転写(塗布)する。
2 UV照射仮固定
支持部材に対して記録素子基板の位置決めは画像処理等で精度良く位置決めし、記録素子基板を押圧する。記録素子基板の押圧にて記録素子基板の外周にはみ出した接着剤に紫外線を照射し、記録素子基板と支持部材を仮固定する。
支持部材に対して記録素子基板の位置決めは画像処理等で精度良く位置決めし、記録素子基板を押圧する。記録素子基板の押圧にて記録素子基板の外周にはみ出した接着剤に紫外線を照射し、記録素子基板と支持部材を仮固定する。
3 追加UV照射
記録素子基板の押圧にて記録素子基板の流路端部に浸透した接着剤に紫外線を照射し硬化させる。
記録素子基板の押圧にて記録素子基板の流路端部に浸透した接着剤に紫外線を照射し硬化させる。
4 加熱キュア
接着剤が転写された場所のうち記録素子基板と支持部材間は紫外線光の影部分になるため接着剤は未硬化状態である。そこで熱硬化により接着剤を完全に硬化させる。
接着剤が転写された場所のうち記録素子基板と支持部材間は紫外線光の影部分になるため接着剤は未硬化状態である。そこで熱硬化により接着剤を完全に硬化させる。
次に追加UV照射の必要性を説明する。
仮固定時に記録素子基板外周にはみ出した接着剤は紫外線により硬化させるが、記録素子基板と支持部材の間は紫外線の影部分となるため接着剤は未硬化状態である。このような接着剤の未硬化部分は次工程である加熱キュア工程において硬化させるが、熱を加えることで硬化の直前に接着剤が低粘度化して流出し、毛管力により流路端部の稜線部分を伝わり、ノズル層まで到達して吐出性能に不具合が生じる場合がある。このため、加熱キュア工程の前に記録素子基板の流路端部に浸透した接着剤に紫外線を照射して硬化処理を行い、接着剤の毛管力を低減する。
特開平09−187952号公報
特開2002−154209号公報
記録素子基板のマウント工程で使用する接着剤は、支持部材上に記録素子基板を固定する機能に加えて、インクを吐出する時の記録素子基板の熱を支持部材に逃がす放熱機能や、供給されたインクが漏れないようにするための封止の役割も持っている。従って、インクの流路の周りには確実に接着剤が満たされていることが重要であり、かつ放熱のためには接着剤の厚みはできるだけ薄い方が望ましい。
仮固定では、まず吸着フィンガーに吸着保持された記録素子基板上に設けられたアライメントマークを画像処理しながら位置補正する。次に予め接着剤が供給された支持部材に記録素子基板を押し付けて貼り合わせることにより接着剤の一部を記録素子基板の外周にはみ出させる。そして、図7の(a)、(b)に示すように記録素子基板の両端部に紫外線を照射して接着剤を硬化させて記録素子基板を仮固定する。また、追加UV工程にて記録素子基板の押圧によって記録素子基板の流路端部に浸透した接着剤に紫外線を照射し硬化処理をする。
しかしながら、この仮固定および追加UV照射時に紫外線を過剰に照射すると、記録素子基板の外周だけでなく紫外線が直接当たらない記録素子基板の裏面部まで接着剤の硬化が進行してしまう。また、接着剤を硬化させる手段として紫外線のみで硬化させると、接着剤のエポキシ基の重合反応による硬化が促進しすぎて接着剤が含有するシランカップリング剤の反応を抑制してしまい、耐アルカリ性に対する接着力の持続性が低下してしまう傾向があった。実使用上においても、インクをヘッド内に注入した状態で充分な接着力持続性が得られず、色間部の接着剤が剥がれて流路間で混色を起こしてしまう。そこで記録素子基板の仮固定および追加UV照射時において接着剤を必要以上に硬化させずに、加熱キュアにより完全硬化させる必要があった。
このように、仮固定と追加UV照射の2つの工程を必要としているため、工程数の増加や、装置の投資額の増加と言った問題も生じてしまう。さらに記録素子基板が大型化した場合、仮固定の段階で充分な固定力が確保できず、追加UVを行う前に位置ズレを起こす可能性がある。
本発明は、上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、吐出素子基板(記録素子基板)のマウント工程において、吐出素子基板の仮固定および流路端部における接着剤硬化処理を一括で行うとともに、必要最低限の紫外線(光)を必要な箇所に限定して照射できるマウント装置および液体吐出ヘッドの製造方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため、本発明のマウント装置は、液体吐出ヘッドの吐出素子基板を支持部材に接着固定するためのマウント装置であって、保持部材によって前記吐出素子基板を保持し、接着剤を介して前記支持部材に当接する貼り合わせ手段を有し、前記保持部材が、前記吐出素子基板の外形部に開口するように配設された第1の開口部と、前記吐出素子基板の流路端部に開口するように配設された第2の開口部と、を備えており、前記吐出素子基板の前記外形部における接着剤硬化処理と前記流路端部における接着剤硬化処理をそれぞれ前記第1および前記第2の開口部を介して行うことを特徴とする。
本発明の液体吐出ヘッドの製造方法は、保持部材によって液体吐出ヘッドの吐出素子基板を吸着保持し、接着剤を介して支持部材に当接して貼り合わせるマウント工程を有し、前記マウント工程において、前記吐出素子基板の外形部における仮固定のための接着剤硬化処理と、前記吐出素子基板の流路端部における接着剤硬化処理とを、前記保持部材に形成された複数の開口部を介して照射される光によって、一括で行うことを特徴とする。
液体吐出ヘッドの吐出素子基板を支持部材上に高精度に接着固定するためのマウント装置において、吐出素子基板を吸着保持する保持部材に、吐出素子基板の外形部と流路端部にそれぞれ対応する紫外線照射用の第1、第2の開口部を設けることで、接着剤硬化のための紫外線照射範囲を吐出素子基板の外形部と流路端部に限定し、しかも吐出素子基板の仮固定および流路端部の接着剤硬化処理を一括で行うことを可能とする。
これによって、工程数の削減と装置の簡略化を促進することができる。また、大型化した吐出素子基板でも極めて効率的に仮固定することができる。さらに、吐出素子基板の形状や大きさ等の変化に対応して、接着剤硬化処理に要する照射領域を高精度で設定することが可能となる。このように、紫外線による硬化領域を必要最低限に抑えることで、接着剤を加熱キュアによって完全硬化する際のエポキシ基の重合による硬化の促進を防ぎ、接着剤が含有するシランカップリング剤の反応による適正な硬化処理によって吐出素子基板を接着、固定することができる。その結果、長期に渡って耐液性、耐熱性の高い強固な接着力を得ることができる。
図1に示すように、支持部材101上に、液体であるインクを吐出する吐出口を備えたノズル層103aや流路103b等を有する吐出素子基板である記録素子基板103を高精度で接着固定するマウント装置は、記録素子基板103を吸着して保持するための保持部材である吸着フィンガー5aや支持部材101を支持する貼り合わせ台5b等を備えた貼り合わせ装置5を有する。吸着フィンガー5aは、図2の(a)に示すように、少なくとも記録素子基板103の外形より大きい遮光部51と、吸着力を発生させる吸着手段52を有し、遮光部51には、記録素子基板103の外形部(外周)と流路103bの端部(流路端部)の位置にそれぞれ対応して貫通する第1、第2の開口部であるスリット51a、51bを設ける。
吸着フィンガー5aの遮光部51に、貫通穴であるスリット51a、51bを高精度に加工することにより、紫外線照射ユニット5cからの紫外線Pの照射領域を高度に限定することができる。
図1に示す吸着フィンガー5aによって記録素子基板103を支持部材101に貼り合わせる。記録素子基板103を支持部材101に貼り合わせるマウント工程は、液体吐出ヘッドである記録ヘッドにおけるインクを吐出する吐出口の位置を規定する中核となる工程で、支持部材101の基準に対する記録素子基板103の貼り合わせ位置を規定する絶対精度と、複数の記録素子基板103の相対位置を規定する相対精度が要求される。接着剤111は、熱硬化併用紫外線硬化型の接着剤で、エポキシ樹脂と光・熱重合開始剤およびエポキシ系シランカップリング剤からなる。
次に、図3に基づいて、記録素子基板103を支持部材101にマウントするプロセスを説明する。図3は、本実施例によるマウント装置全体の概略を示す平面図である。
(ステップ1)部品供給
図3の装置において、支持部材は供給部1aから、記録素子基板は供給部1bからそれぞれ供給される。
図3の装置において、支持部材は供給部1aから、記録素子基板は供給部1bからそれぞれ供給される。
スカラロボット2のフィンガーにより、それぞれの部品は仮位置決めされる。支持部材は接着剤転写装置3の回転ステージ3aに隣接する転写位置決め台3bに、記録素子基板は画像処理ステージ4にそれぞれ供給される。
(ステップ2)接着剤転写
接着剤転写装置3の転写位置決め台3bに供給された支持部材は、X方向、Y方向のクランプを交互に動作させて転写位置決め台3bに設けられた位置決めピンに対して突き当てて位置決めを行い、その後転写位置決め台3bに設けられた吸着穴で吸着して固定する。
接着剤転写装置3の転写位置決め台3bに供給された支持部材は、X方向、Y方向のクランプを交互に動作させて転写位置決め台3bに設けられた位置決めピンに対して突き当てて位置決めを行い、その後転写位置決め台3bに設けられた吸着穴で吸着して固定する。
接着剤は、熱硬化併用紫外線硬化型の接着剤であり、予め回転ステージ3a上に供給され、回転ステージ3aは一定方向(矢印方向)に等速回転しており、0.1mm程度の隙間で設定されたスキージによって薄い接着剤の層を形成している。
接着剤は転写ピンの下降・上昇によって転写され、支持部材に転写供給される。
(ステップ3)画像処理/アライメント
ステップ2の転写工程により接着剤が供給された支持部材は、スカラロボット2により転写位置決め台3bから貼り合わせ装置5の貼り合わせ台5bに移載される。
ステップ2の転写工程により接着剤が供給された支持部材は、スカラロボット2により転写位置決め台3bから貼り合わせ装置5の貼り合わせ台5bに移載される。
画像処理ステージ4に置かれている記録素子基板は、アライメントマークを画像処理により認識し、X方向、Y方向、θ方向の補正を行い所定の精度に追い込まれる。
(ステップ4)貼り合わせ/固定
記録素子基板の画像処理が終わると記録素子基板は吸着フィンガー5aにより精度を保持したまま貼り合わせ台5bの支持部材上方に旋回する。
記録素子基板の画像処理が終わると記録素子基板は吸着フィンガー5aにより精度を保持したまま貼り合わせ台5bの支持部材上方に旋回する。
吸着フィンガー5aは、記録素子基板の位置を保持した状態で支持部材と貼り合わせる。この時接着剤は記録素子基板の流路内と外周へはみ出す。次に、紫外線照射ユニット5cが貼り合わせ台5bの上方に移動し紫外線Pを照射する。
図1に示したように、吸着フィンガー5aの遮光部51には、外周へはみ出した接着剤111aに紫外線Pを照射する第1のスリット51aと、記録素子基板103の流路端部に浸透した接着剤111bに紫外線Pを照射するための第2のスリット51bが設けられており、スリット51a、51bから照射された紫外線Pによって接着剤111a、111bは硬化される。このようにして、記録素子基板103と支持部材101の位置ズレ防止のための仮固定と、流路103b内への接着剤の流れ込み防止のための接着剤111bの選択的硬化処理を行う。
(ステップ5)加熱キュア
紫外線で硬化されていない残りの部分の接着剤を確実に硬化、固定させるため、例えば150℃に設定されたクリーンオーブンに入れて所定の時間加熱する。
紫外線で硬化されていない残りの部分の接着剤を確実に硬化、固定させるため、例えば150℃に設定されたクリーンオーブンに入れて所定の時間加熱する。
こうして記録素子基板と支持部材を接合し、記録素子ユニットとする。
図2の(a)に示すように、吸着フィンガー5aの遮光部51の外形寸法は記録素子基板103より大きく、紫外線照射用の貫通穴である第1、第2のスリット51a、51bを有する。スリット51a、51bは、記録素子基板103の外形部と流路端部にそれぞれ対応する形状を有する。
また、図2の(b)に示すように、記録素子基板103の大きさの違いに対応できるように、スリット51a、51bの長さや幅を拡大したより広い開口部を有するスリット51c、51dを用いてもよい。
次に、インクジェットプリンタ等に搭載される液体吐出ヘッドである記録ヘッドの全体を説明する。図4に示すように、記録ヘッド500は、電気配線板105を接合した記録素子ユニット100とチップタンク等の接合体であるチップタンクユニット501と、複数のインクタンク503を収容するタンクホルダ502とが組み付けられて構成されている。
記録素子ユニット100は、図5に示すように、支持部材101に補助板102を接着し、さらに記録素子基板103、104を接着し、そこへ電気配線板105を高精度で貼り合わせて完成する。
次に、この記録素子ユニット100をインクによる腐食や外的衝撃から保護するために、各記録素子基板103、104の外周部を第1の封止剤106で封止し、次いで記録素子基板103、104と電気配線板105との接続部の表側を第2の封止剤107で封止する。
封止後、記録素子ユニット100は前記チップタンクと精度良く位置決めしてネジで固定する。その後、電気配線板105の外部信号入力端子とプリンタ本体からインクを吐出する記録信号となる電気パルスを受け取るPWB基板を電気的に接続する。電気配線板105の外部入力端子側をチップタンクの外形に合わせて折り曲げ、さらにPWBを熱加締めによってチップタンクに固定する。こうして前記チップタンクユニットが完成する。
チップタンクには記録素子組み付けの位置決め部と記録素子ユニットへのインク供給路が形成されており、前記インク供給路にはフィルターが溶着され、その周囲にはシールゴムが組み付けられている。
記録素子基板103、104はサイドシューター型として公知の構造である。例えば、図6に示すように、吐出口201を有するノズル層を形成するノズルプレートと、厚さ0.5〜1mmのSi基板202に形成された長溝状の流路であるインク供給口203と、インク供給口203を挟んだ両側にそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列された吐出エネルギー発生素子であるヒーター列204と、ヒーター列204に電気配線により接続され基板の両外側に接続パッドが配列された電極部205等を有する。接続パッドにはAuスタッドバンプが形成されている。また、吐出口201を有するノズルプレートは、樹脂材料でフォトリソ技術により形成されている。
電気配線板105は、テープ基材、配線、カバー層の積層体であり、記録素子基板103、104に対してインクを吐出するための電気信号を印加する。一例としてTABテープが考えられる。記録素子基板103、104に対応するデバイスホールの辺にあたる素子接続部には、配線がデバイスホールに露出してなるインナーリードが設けられている。電気配線板105はカバー層の側をタンク表面に接着層を介して接着固定される。
電気配線板105と記録素子基板103、104は、それぞれ熱超音波圧着法や異方性導電テープを介して電気的に接続される。TABテープの場合は熱超音波圧着法によるインナーリードボンディング(ILB)が好適である。図5の記録素子ユニット100においては、電気配線板105のインナーリードと記録素子基板103、104上のスタッドバンプとがILB接合される。
そしてこの電気的接合部および記録素子基板側面に対して外的衝撃やインク付着を防止するため封止剤106、107を塗布する。この封止剤は熱硬化型が一般に使用され、記録素子基板103、104の側面の封止と、電気接続部の封止はそれぞれ物性および硬化条件が異なる2種類の封止剤で封止される。
5a 吸着フィンガー
51 遮光部
51a、51b スリット
52 吸着手段
101 支持部材
103、104 記録素子基板
111 接着剤
51 遮光部
51a、51b スリット
52 吸着手段
101 支持部材
103、104 記録素子基板
111 接着剤
Claims (5)
- 液体吐出ヘッドの吐出素子基板を支持部材に接着固定するためのマウント装置であって、保持部材によって前記吐出素子基板を保持し、接着剤を介して前記支持部材に当接する貼り合わせ手段を有し、前記保持部材が、前記吐出素子基板の外形部に開口するように配設された第1の開口部と、前記吐出素子基板の流路端部に開口するように配設された第2の開口部と、を備えており、前記吐出素子基板の前記外形部における接着剤硬化処理と前記流路端部における接着剤硬化処理をそれぞれ前記第1および前記第2の開口部を介して行うことを特徴とするマウント装置。
- 前記保持部材に前記吐出素子基板を吸着する吸着手段が配設されていることを特徴とする請求項1記載のマウント装置。
- 熱硬化併用光硬化型の接着剤を用いることを特徴とする請求項1または2記載のマウント装置。
- 保持部材によって液体吐出ヘッドの吐出素子基板を吸着保持し、接着剤を介して支持部材に当接して貼り合わせるマウント工程を有し、前記マウント工程において、前記吐出素子基板の外形部における仮固定のための接着剤硬化処理と、前記吐出素子基板の流路端部における接着剤硬化処理とを、前記保持部材に形成された複数の開口部を介して照射される光によって、一括で行うことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
- 前記光による接着剤硬化処理の後に、加熱による接着剤硬化処理を行うことを特徴とする請求項4記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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JP2008284800A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェットヘッドの製造方法 |
JP2015093382A (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-18 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッドの製造方法 |
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