JP2006326849A - 印刷機の洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗浄液の洗浄装置外への飛散を防止するとともに構造を簡素化する。
【解決手段】 洗浄装置20に備えられたケーシング21が矢印A方向に移動することにより、窓26aに臨むブラシロール30がゴム胴8の周面に接触する。ケーシング21のゴム胴8側はカバー35によって覆われており、カバー35の底部38の排出口38aはホース48を介して回収用タンクに接続されている。底部38とケーシング21の前板26とゴム胴8の周面とによって形成される下部ダクト41B内は、排出口38aを介してエアが吸引されることにより負圧状態になっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、印刷機の胴やローラ等をブラシロールによって洗浄する印刷機の洗浄装置に関するものである。
この種の洗浄装置として、ゴム胴を洗浄するブラシロールと、このブラシロールを開口を除いて取り囲むケーシングと、ブラシロールに洗浄液を供給する供給装置と、ブラシロールから洗浄液を掻き取る掻き取り部材とを備え、掻き取り部材によって掻き落とされた汚れを前記ケーシング内に回収するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、ゴム胴を洗浄するブラシロールと、このブラシロールを開口を除いて取り囲むケーシングと、ブラシロールに洗浄液を供給する供給装置と、ブラシロールから洗浄液を掻き取る掻き取り部材と、この掻き取り部材によって掻き落とされた汚れを回収するカバーとを備え、ブラシロールおよびケーシングならびにカバーをゴム胴から離間させた後、ケーシングを回動させ開口をカバーに対向させることにより、掻き取り部材によって掻き落とされた汚れをカバーに回収するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−235812号公報(段落「0009」、図1) 特開平11−227169号公報(段落「0021」〜「0024」、図2ないし図4)
上述した従来の印刷機の洗浄装置においては、掻き取り部材によって掻き落とされた汚物をカバー内に回収する際に、前者の装置においてはケーシングの外と胴との間に隙間が形成され、後者の装置においてはケーシングの外と胴との間に隙間が形成されるため、いずれの装置においても隙間が形成されるため密閉状態にはなっていない。このため、これらの隙間から掻き取り部材によって掻き落とされた汚れた洗浄液が飛散し機械を汚すばかりか、空気中に散乱するため作業環境を悪化させるという問題があった。また、後者の装置においては、ケーシングとは別にカバーも個別に移動させなければならず、しかもケーシングは移動だけでなく回動もさせなければならないために、構造が複雑になるという問題もあった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、洗浄液の洗浄装置外への飛散を防止するとともに構造を簡素化するところにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、回転自在に支持された回転体と、この回転体に対して接離自在であって、回転自在に支持されたブラシロールと、前記ブラシロールに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前記ブラシロールを囲いブラシロールの前記回転体への接触を可能とする窓を有するケーシングと、前記ケーシングの外へ漏洩する洗浄液を吸引する吸引手段とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記回転体の前記ブラシロールが接触する接触位置近傍に設けられ、洗浄液の飛散を規制するカバーを備えたものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記カバーは、前記回転体の周面と前記ケーシングの外面との間に設けられている。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記回転体の近傍に開口を設け、この開口を介する前記吸引手段の吸引による洗浄液の吸引と、前記開口を介する前記回転体へのエア供給とを切り替える切替手段を設けたものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記吸引手段は、吸引口と排気口とを備え、前記吸引口と前記排気口とは、前記開口に前記切替手段を介して接続されている。
請求項1に係る発明によれば、ケーシングと回転体の周面との間の隙間から漏洩する洗浄後の洗浄液の飛散を、このカバー内のエアを吸引することにより、カバー内に漏洩した洗浄液を吸引エアとともに回収するようにしたものである。このため、ブラシロールによって回転体を洗浄する際に飛散する汚れた洗浄液によって機械を汚すようなこともなく、また洗浄液が空気中に散乱するようなことがないため作業環境の悪化を防止することができる。また、回転体に対してブラシローラを接離自在とすればよいから、ブラシローラを回転体に対して直線的に移動させるだけでよく、回転動作が不要なため単動作となるから、ブラシローラを駆動する駆動機構が簡素化される。
請求項2に係る発明によれば、ケーシングと回転体の周面との間の隙間から漏洩する洗浄後の洗浄液の飛散をカバーによって規制することにより、洗浄後の洗浄液のカバーの外側への飛散を規制するようにしたものである。このため、ブラシロールによって回転体を洗浄する際に飛散する汚れた洗浄液によって機械を汚すようなこともなく、また洗浄液が空気中に散乱するようなことがないため作業環境の悪化を防止することができる。また、回転体に対してブラシローラを接離自在とすればよいから、ブラシローラを回転体に対して直線的に移動させるだけでよく、回転動作が不要なため単動作となるから、ブラシローラを駆動する駆動機構が簡素化される。
請求項4に係る発明によれば、回転体の洗浄終了後に回転体に吐出エアを吹き付けることにより、回転体の乾燥を促進することができるから、次の作業を再開するための時間を短縮することができる。
請求項5に係る発明によれば、切替手段と開口との間を、1本の共通の配管によって接続できるため、省スペース化と構造の簡素化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る洗浄装置を適用した枚葉輪転印刷機の概略構成を示す側面図、図2は同じく主要部を示す側面図、図3は本発明に係る印刷機の洗浄装置を示す縦断面図、図4は図3におけるIV-IV 線断面図、図5は同じくカバーの斜視図、図6は同じくエア供給装置の側面図である。
図1に全体を符号1で示す枚葉輪転印刷機は、積載されたシート状物としての紙を1枚ずつ給紙する給紙装置2と、4組の印刷ユニット3Aないし3Dと、これら印刷ユニット3Aないし3Dによって印刷された紙を排紙し紙積台4aに積載する排紙装置4とによって概ね構成されている。各印刷ユニット3Aないし3Dには、周面に版が装着された版胴7と、図2に示すように版の表面にインキを供給するインキローラ群からなるインキ装置5と、版の表面に湿し水を供給する給水装置6と、版胴7に対接する回転体としてのゴム胴8と、このゴム胴8に対接する回転体としての圧胴9とが備えられている。
互いに隣接する印刷ユニット3Aないし3Dの圧胴9,9との間には、渡し胴10が対接するように設けられている。給紙装置2と1色目の印刷ユニット3Aの圧胴9との間には、図1に示すようにフィーダボード11および差板12ならびにスイング装置13が設けられている。排紙装置4には、排紙胴(図示せず)と同軸上に軸着された左右一対のスプロケット14が備えられ、このスプロケット14と、排紙フレーム15の前端部に設けられた左右一対のスプロケット16との間には左右一対の排紙チェーン17が張架されている。各印刷ユニット3Aないし3Dのゴム胴8および圧胴9には、図2に示すように後述する本発明の特徴である8個の洗浄装置20(他の印刷ユニット3A,3C,3Dの6個の洗浄装置は図示せず)が備えられている。
このように構成されていることにより、給紙装置2から1枚ずつ給紙される紙は、フィーダボード11上に送り込まれ差板12上へ搬送され、スイング装置13から渡し胴22に供給される。渡し胴22に供給された紙は、互いの爪のくわえ替えによって、1色目の印刷ユニット3Aの圧胴9に供給される。このとき、インキ装置5から供給されたインキと給水装置6から供給された湿し水とで版面に形成された画像がゴム胴8のブランケット面に転写されているので、ゴム胴8と圧胴9との間を通過する紙には、ゴム胴8上の画像が転写されて印刷が施される。このようにして各印刷ユニット3Aないし3Dによって4色の印刷が施された紙は、排紙チェーン17で搬送され排紙装置4の紙積台4a上に落下して積載される。
次に、図3ないし図5を用いて、本発明の特徴である洗浄装置を説明する。図3および図4に全体を符号20で示す洗浄装置は、後述するブラシロール30を収容するケーシング21を備え、このケーシング21は図示を省略した駆動装置によって、ゴム胴8と対向および離間するように矢印A−B方向に移動自在に支持されており、矢印C−D方向の寸法がゴム胴8の胴長よりもやや長く形成されている。このケーシング21は、互いに対向する一対の側板22A,22Bと、これら両側板22A,22B間を連結する背面板23、上板24、底板25、前面板26とによって、細長い略箱状に形成されている。
両側板22A,22Bのそれぞれには、図4に示すように、互いに対向する軸受22a,22bが設けられている。背面板23には、図3に示すように、洗浄液を吐出する複数個のノズル27(図中1個のみ図示)を取り付ける孔23aが、ゴム胴8の軸線方向(矢印C−D方向)に適宜の間隔をおいて設けられている。底板25には、洗浄液を排出するための排出口25aが設けられており、この排出口25aに連通する筒状の接続体25bが突設されている。前面板26は断面が略C字状に湾曲形成されており、中央部には、ゴム胴8の軸線方向に延設されゴム胴8の周面に対向する細長い長方形に形成され、後述するブラシロール30のゴム胴8への接触を可能とする窓26aが設けられている。
ブラシロール30は、ケーシング21内に収容されるように、回転軸31がケーシング21の軸受22a,22aに回転自在に支持されており、ケーシング21が矢印A方向に移動した状態で、図3に示すように、窓26aに臨みゴム胴8の周面に接触した状態になる。このとき、ケーシング21の前板26の矢印A方向の端部26bとゴム胴8の周面との間にはわずかな隙間28が形成される。また、このブラシロール30は、回転軸31の軸受孔22aから外側に突出した一方の端部31aを介してブラシ用モータ31bの一方向または他方向の駆動によって、図3中反時計方向または時計方向に回転する。34は断面が正方形に形成された掻き取り部材であって、その端部がブラシロール30の周部に介入し接触するように、ケーシング21の両側板22A,22B間に横架されている。
図5において、全体を符号35で示すものは洗浄液の飛散を規制するためのカバーであって、互いに対向する一対の側板36A,36Bと、これら両側板36A,36Bを連結する上板37、底板38とによって、細長い略枠状に形成されており、矢印A−B方向のそれぞれに前側開口部39と後側開口部40とが設けられている。両側板36A,36Bの矢印A方向の端部36a,36aは、ゴム胴8の曲率と略同じ曲率の湾曲状に形成されている。
底板38の略中央部には、洗浄液を排出する排出口38aが設けられており、この排出口38aに連通する筒状の接続体38bが突設されている。前側開口部39はこのカバー35の前面側全体にわたり形成されており、後側開口部49は両側板36A,36B側および上板39側の一部を残すように形成されている。このように形成されたカバー35は、後側開口部40を上記したケーシング21の前面板26に挿入することにより、後側開口部40の開口上縁40aと底板38の後端縁38cとがケーシング21の前面板26の外面に当接し、後側開口部40の両側端40b,40bがケーシング21の両側板22A,22Bの外面に対接する。これら後側開口部40の開口上縁40aおよび底板38の後端縁38cとケーシング21の前面板26の外面との当接部と、後側開口部40の両側端40b,40bとケーシング21の両側板22A,22Bの外面との対接部を溶接等により接合することにより、カバー35はケーシング21に取り付けられる。
このようにケーシング21に取り付けられたカバー35は、ケーシング21の前板26を覆い、ケーシング21が図示を省略した駆動装置によって矢印A方向に移動した図3に示す状態で、両側板36A,36Bおよび上板37ならびに底板38のそれぞれの矢印A方向の端部36b,36bおよび37aならびに38dがゴム胴8の周面にわずかな隙間41を有して対向する。
また、カバー35がケーシング21に取り付けられることにより、図3に示すように、カバー35の上板37とケーシング21の前板26とゴム胴8の周面とによって上部ダクト41Aが形成され、この上部ダクト41Aは、ゴム胴8とブラシロール30との接触位置よりもゴム胴8の回転方向(図中時計方向)の上流側に位置する。一方、カバー35の上板37とケーシング21の底板38とゴム胴8の周面とによって下部ダクト41Bが形成され、この下部ダクト41Bは、ゴム胴8とブラシロール30との接触位置よりもゴム胴8の回転方向の下流側に位置する。
図2において、42は洗浄液が貯留されている洗浄タンクであって、この洗浄タンク42内の洗浄液は、ポンプ43によって配管44を介して各洗浄装置20のノズル27に供給される。45は洗浄液を回収する回収用タンクであって、各洗浄装置20のケーシング21の接続体25bに接続された配管46を介して、ケーシング21の排出口25aから排出される洗浄液がこの回収用タンク45に回収される。この回収用タンク45には、洗浄液導入口45aとこの洗浄液導入口45aと連通する接続体45bとが設けられており、この接続体45bと上記カバー35の接続体38bとを接続する配管48を介して、カバー35の排出口38aから排出される洗浄液がこの回収用タンク45に回収される。また、この回収用タンク45には、後述するエアポンプ50から吸引エアと吐出エアとが供給されるエア供給口45cと、このエア供給口45cに連通する筒状の接続体45dとが設けられている。
次に、図6を用いて、カバー35内の洗浄液を吸引するためのエア供給装置について説明する。同図において、50は吐出口51と吸込口52とを備えた吸引手段としてのエアポンプであって、吐出口51および吸込口52のそれぞれは、ホース53,54を介して切替手段としてのバルブ55のエア吹き通路56およびエア吸い通路57のそれぞれに接続されている。これらエア吹き通路56およびエア吸い通路57のそれぞれは、弁体(図示せず)を介して1本の共通のホース60によって、カバー35の開口38aに接続されている。
このような構成において、符号59で示す切替レバーを上方に操作することにより、エアポンプ50の吐出口51からバルブ55と上記した接続体45dを接続しているホース60を介して回収用タンク45にエアが供給される。一方、切替レバー59を下方に操作することにより、エアポンプ50の吸込口52からバルブ55を介してホース60内のエアが吸引されて回収用タンク45内が負圧状態になる。このように、バルブ55と開口38aとの間を、1本の共通のホース60によって接続できるため、省スペース化と構造の簡素化を図ることができる。
次に、図3を用いて、このように構成された印刷機の洗浄装置における洗浄動作について説明する。先ず、図示を省略した洗浄スタートボタンをオンすることにより、図示を省略した駆動装置によって、ケーシング21を矢印A方向に移動させ、同図に示すように、窓26aおよびケーシング21の前側開口部39に臨むブラシローラ30をゴム胴8の周面に接触させる。同時にエアポンプ50を作動させ、切替レバー59を下方に回動操作することにより、エアポンプ50からエア切替装置55およびホース60を介して回収用タンク45内のエアが吸引されるため、配管48を介して上部ダクト41A内および下部ダクト41B内を負圧状態にする。
この状態でポンプ43を作動させ、洗浄タンク42内の洗浄液を配管44を介して各洗浄装置20のノズル27に供給し、ノズル27からブラシロール30に洗浄液を吹き付ける。同時に、ゴム胴8を印刷するときの速度よりも遅い速度で図中時計方向に回転させるとともに、ブラシ用モータ31bを一方向に駆動させ、ブラシロール30を、図中反時計方向に回転させることにより、このブラシロール30によってゴム胴8のブランケット面を洗浄する。ブラシロール30によってブランケット面を洗浄する際にブラシロール30から洗浄液が飛散し、この飛散した洗浄液は、一部がケーシング21の前面板26の端部26bとゴム胴8の周面の隙間28からケーシング21の外側に漏洩し、残りがケーシング21内に溜まる。ケーシング21内に溜まった洗浄液は、排出口25aから排出され、配管46を介して回収用タンク45内に回収される。
一方、ケーシング21とゴム胴8の周面の隙間28からケーシング21の外側に漏洩した洗浄液は上部ダクト41Aおよび下部ダクト41Bによって飛散が規制される。上部ダクト41Aおよび下部ダクト41B内は配管48を介して回収用タンク45に吸引されているため、カバー35内に漏洩した洗浄液は吸引されるエアとともに回収用タンク45内に回収される。このようにケーシング21の外側に漏洩した洗浄液が、カバー35とゴム胴8の周面との間の隙間41からカバー35の外側に飛散することなく、回収用タンク45内に回収される。このため、ブラシロール30によってゴム胴8のブランケット面を洗浄する際に飛散する洗浄後の洗浄液によって機械を汚すようなことなく、また洗浄液が空気中に散乱するようなことがないため作業環境の悪化を防止することができる。
また、ゴム胴8の周部には、ブランケットの両端部を保持する保持手段(いずれも図示せず)を収納するための切欠部8aが設けられており、この切欠部8aが下部ダクト41Bに対向すると、ケーシング21とゴム胴8の周面との間の隙間28が大きくなり、この隙間28から比較的多量な洗浄液が漏洩する。この漏洩した洗浄液は、下部ダクト41B内が負圧状態になっているため、この下部タクト41Bと対向する切欠部8a内も負圧状態になるため、下部ダクト41B内に吸引しているエアとともに回収用タンク45内に回収されるから、カバー35の外側に飛散する洗浄液を最小限とすることができる。
また、ゴム胴8のブランケット面を洗浄しブラシロール30に付着する汚れた洗浄液は、回転するブラシロール30が掻き取り部材34に接触することにより、ブラシロール34から飛散する。飛散した洗浄液のうち、大部分はケーシング21内に溜まり、排出口25aから排出され、配管46を介して回収用タンク45に回収される。一方、ブラシロール34から飛散した一部の洗浄液は、ケーシング21とゴム胴8の周面の隙間28からケーシング21の外側に漏洩するが、上述したようにカバー35内のエアを配管48を介して回収用タンク45に吸引しているため、吸引されるエアとともに回収用タンク45内に回収される。なお、ブラシロール30の汚れがひどいときは、ブラシ用モータ31bを他方向にも駆動させて、ブラシロール30を時計方向に回転させるようにしてもよい。
このブラシロール30によるゴム胴8のブランケット面の洗浄時間が、図示を省略したタイマーによって所定時間経過したことを計測されると、ポンプ43の作動が停止し、各洗浄装置20のノズル27への洗浄液の供給が停止するとともに、ブラシ用モータ31bの駆動が停止するからブラシロール30の回転が停止し、ゴム胴8およびブラシロール30の洗浄が終了する。次いで、切替レバー59を下方に操作することにより、エアポンプ50からホース60を介して回収用タンク45内にエアが供給され、このエアはホース48を介して上部ダクト41Aおよび下部ダクト41B内に供給される。このため、この上部ダクト41Aおよび下部ダクト41B内に供給されたエアがゴム胴8の周面に吹き付けられるから、ゴム胴8の周面の乾燥が促進されるため、印刷を再開するための時間を短縮することができる。ゴム胴8の洗浄および乾燥が終了すると、エアポンプ50の作動を停止させるとともに、図示を省略した駆動装置によってケーシング21を矢印B方向に移動させ、ブラシロール30をゴム胴8の周面から離間させる。
このように、ケーシング21をゴム胴8に対して矢印A−B方向に直線的に移動させるだけでよく、回転動作が不要なため単動作となるから、ケーシング21を駆動する駆動機構が簡素化される。また、ブラシロール30、ノズル27、掻き取り部材43およびカバー35を、ケーシング21に支持したことにより、ケーシング21を移動させることにより、これらの部材がいっしょに移動する。このため、これらの部材を個別に移動させる必要がないから、ケーシングの移動と開閉部材の開閉とを行う駆動手段を設ければよいので構造が簡素化される。
なお、本実施の形態においては、ゴム胴と圧胴を洗浄する例を説明したが、コータ胴やインキローラまたは給水ローラを洗浄するようにしてもよい。また、ゴム胴8のブランケット面を洗浄しブラシロール30に付着する汚れた洗浄液を掻き取り部材34によって掻き取るようにしたが、ブラシロール30の汚れが比較的ひどくない場合は、ゴム胴8のブランケット面に接触させた状態でブラシロール30の汚れを除去することもでき、この場合には掻き取り部材34が必ずしも必要としない。また、エア切替装置55によるエアの切換を切替レバー59によって手動で行うようにしたが、電磁ソレノイド等の駆動源によって自動で切り替えるようにしてもよい。また、カバーをゴム胴8とブラシロール30との接触位置からゴム胴8の回転方向の上流側と下流側とに設けたが、少なくとも下流側に設ければよい。また、バルブ55は、吸引口52と開口38aとを接続しているとき、排気口51を大気に開放させ、かつ排気口51と開口38aとを接続しているとき、吸引口52を大気に開放させるというように切り替えるようにしてもよい。
本発明に係る洗浄装置を適用した枚葉輪転印刷機の概略構成を示す側面図である。 本発明に係る洗浄装置を適用した枚葉輪転印刷機の主要部を示す側面図である。 本発明に係る印刷機の洗浄装置を示す縦断面図である。 図3におけるIV-IV 線断面図である。 本発明に係る洗浄装置におけるカバーの斜視図である。 本発明に係る洗浄装置におけるエア供給装置の側面図である。
符号の説明
1…枚葉輪転印刷機、8…ゴム胴(回転体)、9…圧胴(回転体)、20…洗浄装置、21…ケーシング、26a…窓、27…ノズル、30…ブラシロール、34…掻き取り部材、35…カバー、38a…開口、41B…下部ダクト、50…エアポンプ(吸引手段)、55…バルブ(切替手段)。

Claims (5)

  1. 回転自在に支持された回転体と、
    この回転体に対して接離自在であって、回転自在に支持されたブラシロールと、
    前記ブラシロールに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、
    前記ブラシロールを囲いブラシロールの前記回転体への接触を可能とする窓を有するケーシングと、
    前記ケーシングの外へ漏洩する洗浄液を吸引する吸引手段とを備えたことを特徴とする印刷機の洗浄装置。
  2. 請求項1記載の印刷物の洗浄装置において、
    前記回転体の前記ブラシロールが接触する接触位置近傍に設けられ、洗浄液の飛散を規制するカバーを備えたことを特徴とする印刷機の洗浄装置。
  3. 請求項2記載の印刷物の洗浄装置において、
    前記カバーは、前記回転体の周面と前記ケーシングの外面との間に設けられていることを特徴とする印刷機の洗浄装置。
  4. 請求項1記載の印刷物の洗浄装置において、
    前記回転体の近傍に開口を設け、
    この開口を介する前記吸引手段の吸引による洗浄液の吸引と、前記開口を介する前記回転体へのエア供給とを切り替える切替手段を設けたことを特徴とする印刷機の洗浄装置。
  5. 請求項4記載の印刷物の洗浄装置において、
    前記吸引手段は、吸引口と排気口とを備え、
    前記吸引口と前記排気口とは、前記開口に前記切替手段を介して接続されていることを特徴とする印刷機の洗浄装置。
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