JP2006325411A - 食鳥屠体の処理方法及び処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前処理・中抜き工程2と、屠体の殺菌・冷却工程3と、屠体を解体・脱骨して各部位の正肉を得る工程と、正肉の計量包装工程とからなる食鳥屠体の処理において、中抜き工程後に屠体を体重別に選別する工程4と、体重別に選別された屠体群を解体・脱骨して屠体群ごとに各部位の正肉を得る工程5〜8と、正肉計量工程10〜13と、計量された正肉を1枚又は複数枚ごとに包装する工程14,15と、解体・脱骨工程の下流側で正肉の一部を選択的に分流させ、分流された正肉を対応部位ごとに組合せ、設定重量ごとに包装する工程22とからなる。
【選択図】 図1
Description
屠体処理部010は、湯漬けした屠体を脱毛する脱毛部011と、脱毛した屠体の腎臓以外の内臓、総排泄腔、気管、食道等を除去する中抜きブロック012と、中抜きした屠体を洗浄・除菌・殺菌して氷温冷却すると洗浄・除菌・殺菌・冷却部013と、水洗洗浄部014とより構成する。
自動解体部016は、屠体を大バラシする大バラシ機016aと、大バラシした胸肉の脱骨をする胸肉脱骨機016bと、腿肉の脱骨をする腿肉脱骨機016cとを0〜6℃、好ましくは0〜3℃の冷蔵庫内で作動させ、細菌の増殖不可の雰囲気での人手を不要とする自動処理を可能とする構成としている。
現状の解体処理工程は、2kgパックの正肉(切り身でない肉)を製造する上では、最適なラインシステムを形成しているが、サイズの揃った正肉を取り揃えるためには、労働力に頼った効率の悪い製造システムとなっている。また原料としての生鳥のバラツキの度合いによっては、さらに生産性を低下させる要因となっている。
脱骨解体工程では、生鳥を食用とする工程で、加工歩留まり、B級品発生率(正常はA)を考慮した生産性を追及する。その結果原料のバラツキは生産性を著しく低下させている。また消費動向は、規格サイズの揃った正肉パックを要求することから、出来うる限りバラツキのない原料が臨まれる。
前処理工程と、脱毛・中抜き工程と、屠体の殺菌・冷却工程と、屠体を解体及び脱骨して各部位の正肉を得る解体・脱骨工程と、前記正肉の計量包装工程とからなる食鳥屠体の処理方法において、
前記中抜き工程後に屠体を体重別に選別する工程と、
体重別に選別された屠体群を解体及び脱骨して前記屠体群ごとに各部位の正肉を得る解体・脱骨工程と、
前記正肉を計量する工程と、
計量された正肉を対応部位ごとに1枚又は複数枚ごとに包装する工程と、
前記各屠体群の前記解体・脱骨工程の下流側で正肉の一部を選択的に分流させ、分流された正肉を対応する部位ごとに組合せ、設定された重量ごとに包装する工程とからなることを特徴とする。
また一方前記各屠体群の前記解体・脱骨工程の下流側で正肉の一部を選択的に分流させ、分流された正肉を対応する部位ごとに組合せ、設定された重量ごとに包装する工程により、対応部位ごと及び設定重量ごとの正肉の包装品を得ることができる。
本発明方法において、例えば前記解体・脱骨工程が、屠体を胸肉と腿肉とに分離する解体工程と、分離された胸肉及び腿肉を解体及び脱骨して胸肉及び腿肉の正肉を得る工程とからなる。
前処理ラインと、脱毛・中抜きラインと、屠体の殺菌・冷却ラインと、屠体を解体及び脱骨して各部位の正肉を得る解体・脱骨ラインと、前記正肉の計量包装ラインとからなる食鳥屠体の処理システムにおいて、
前記屠体殺菌・冷却ラインの後に設けられ、中抜き屠体を体重別に選別するラインと、
該体重選別ラインの後流側に各体重別中抜き屠体ごとに並列に設けられ屠体を解体及び脱骨して各部位の正肉を得る解体・脱骨ラインと、
前記正肉を計量して対応する部位ごとに1枚又は複数枚ごとに包装する計量包装ラインと、
前記各屠体群の前記各解体・脱骨ラインの下流側で正肉の一部を選択的に分流させ、移送する移送ラインと、
該移送ラインに接続して設けられ、受け取った正肉を組合せて設定された重量ごとに包装するラインとからなることを特徴とする。
本発明の処理システムにおいて、好ましくは、前記設定重量包装ラインにおいて、未包装の胸肉及び腿肉の正肉を前記移送ラインに戻す循環ラインを設けて、包装する正肉のみを前記移送ラインから取出し、すぐに包装に供しないものは、前記循環ライン上を循環させるようにすることができる。
また体重の選択基準を適宜に設定することによって、予め店舗向けのラインを形成しておくことが可能であり、これによって軟弱不形態のチキン正肉サイズも店舗及び出荷先に対して、企画サイズの揃った商品を提供することができる。
一方正肉の設定重量の計量は、サイズの異なる正肉の組み合わせ計量を採用するため、各設定重量のラインから任意枚数を取出し、最適な設定値に限りなく近い入目を実現できる。
図1は、本発明の第1実施例の全体工程図、図2は、前記第1実施例の解体・脱骨ラインの拡大工程図、図3及び図4は、前記第1実施例の中抜き屠体の重量計測装置の作用図及び斜視図である。
即ち図3において、移動用コンベア31A、31B間に配設した計測用のベルトコンベア32上を荷物が通過する際におけるコンベア32上の荷物の瞬間重量変化を時系列的に調べてみると、まず(A)に示すように、上流側に位置する移動用コンベア31Aより荷物33の始端が計測用コンベア32上に侵入すると、荷物33の進入量に比例して計測用コンベア32上の瞬間重量が順次増大していく。
このような関係から、次の式が成り立つ。
F=W・V/L (1)
ただしF;瞬間重量、W;計測部位通過時における(ロードセルにおける)荷物通過重量、V;荷物通過速度、L;計測部位の幅長
M=F1±F2±F3±F4±・・・ (2)
ただしM;実際の荷物重量、F1±F2±F3±F4±・・・;前記計測部位を荷物が通過終了するまでにおける瞬間重量Fの積算
そしてロードセル38が配設された基板39上には前記両検知器35、38の検知信号に基づいて前記(1)及び(2)式に基づいて演算処理を行う演算回路40が配置されている。
各解体・脱骨ライン5〜8では、図2に示すように大バラシ機51,61で胸肉と腿肉とに分離され、さらに胸肉脱骨機52,62で胸肉が解体及び脱骨されてささみ等の正肉が取り出され、また腿肉脱骨機53,63で腿肉が解体及び脱骨され、その正肉が取り出される。
なお計量ライン10〜13で各正肉が1枚ごとに計量され、その重量データ(C)が作成され、また枚数計量包装ライン14,15では、出荷商品の重量データ(D)が作成される。
なお移送ライン21a及び21bに選択的に正肉を振り分ける手段としては、例えば従来公知のスプリッタ等を使用する。計量ライン22に移送された各重量別の正肉は、重量の異なる正肉を組合せて2kgパックをつくり、包装して2kgパックの商品として出荷する。
また2kg計量ライン22では、正肉2kg商品の重量を計測し、該商品重量データ(E)を作成する。
なお2kg計量ライン22では、循環ライン23を設け、移送ライン21から移送され,包装されずに余った正肉をとりあえず移送ライン5a、5b〜8a、8b側に戻す循環ライン23に戻して、循環させるように構成することもできる。
また本実施例では、処理の各工程で、1羽ごとの、生鳥重量データ(A)、中抜き屠体重量データ(B)、単位商品重量確認データ(C)、出荷商品重量データ(D)及び正肉2kg商品重量データ(E)を作成してあり、これらデータの活用を図ることができる。
また店舗別に解体・脱骨ラインを予め決めておき、単位商品重量データ(C)及び出荷商品重量データ(D)によって、最終商品の重量及び出荷重量を確認できるため、各店舗に対して規格の揃った正肉を確実に出荷することができる。
また2kg計量ライン22では、各重量別の解体・脱骨ライン5〜8から任意枚数の正肉を取出し、重量の異なる正肉を対応部位ごとに組み合わせて計量を行なうため、設定重量値に限りなく近い最適な入目を実現することができる。
2 前処理中抜きライン
3 チラーライン
4 中抜き屠体重量選別ライン
5、6、7、8 重量別解体・脱骨ライン
5a、6a、7a、8a 胸正肉移送ライン
5b、6b、7b、8b 腿正肉移送ライン
9 設定重量外ライン
10,11,12,13 一枚計量ライン
14,15 枚数計量包装ライン
21a 胸正肉分流ライン
21b 腿正肉分流ライン
22 2kg計量ライン
23a 胸正肉循環ライン
23b 腿正肉循環ライン
31A、31B 移動用コンベア
32 計測用ベルトコンベア
33 荷物
34 支持ローラ
35 エンコーダ
36 コンベアベルト
37 受圧板
38 ロードセル
39 基板
40 演算回路
51,61 大バラシ機
52,62 胸肉脱骨機
53,63 腿肉脱骨機
010 屠体処理部
015 解体計量包装部
020 屠体前処理部
021 出荷部
Claims (4)
- 前処理工程と、脱毛・中抜き工程と、屠体の殺菌・冷却工程と、屠体を解体及び脱骨して各部位の正肉を得る解体・脱骨工程と、前記正肉の計量包装工程とからなる食鳥屠体の処理方法において、
前記中抜き工程後に屠体を体重別に選別する工程と、
体重別に選別された屠体群を解体及び脱骨して前記屠体群ごとに各部位の正肉を得る解体・脱骨工程と、
前記正肉を計量する工程と、
計量された正肉を対応部位ごとに1枚又は複数枚ごとに包装する工程と、
前記各屠体群の前記解体・脱骨工程の下流側で正肉の一部を選択的に分流させ、分流された正肉を対応する部位ごとに組合せ、設定された重量ごとに包装する工程とからなることを特徴とする食鳥屠体の処理方法。 - 前記解体・脱骨工程が、屠体を胸肉と腿肉とに分離する解体工程と、分離された胸肉及び腿肉を解体及び脱骨して胸肉及び腿肉の正肉を得る工程とからなることを特徴とする請求項1記載の食鳥屠体の処理方法。
- 前処理ラインと、脱毛・中抜きラインと、屠体の殺菌・冷却ラインと、屠体を解体及び脱骨して各部位の正肉を得る解体・脱骨ラインと、前記正肉の計量包装ラインとからなる食鳥屠体の処理システムにおいて、
前記屠体殺菌・冷却ラインの後に設けられ、中抜き屠体を体重別に選別するラインと、
該体重選別ラインの後流側に各体重別中抜き屠体ごとに並列に設けられ屠体を解体及び脱骨して各部位の正肉を得る解体・脱骨ラインと、
前記正肉を計量して対応する部位ごとに1枚又は複数枚ごとに包装する計量包装ラインと、
前記各屠体群の前記各解体・脱骨ラインの下流側で正肉の一部を選択的に分流させ、移送する移送ラインと、
該移送ラインに接続して設けられ、受け取った正肉を組合せて設定された重量ごとに包装するラインとからなることを特徴とする食鳥屠体の処理システム。 - 前記設定重量包装ラインにおいて、未包装の胸肉及び腿肉の正肉を前記移送ラインに戻す循環ラインを設けたことを特徴とする請求項3記載の食鳥屠体の処理システム。
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