JP2006325255A - 2周波共用ダイポールアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アレーアンテナ装置における垂直面指向性が改善でき、かつ構成的に不可能とされていた2周波数共用の水平、垂直偏波共用で、水平面無指向性が得られる2周波共用ダイポールアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 アレーアンテナ装置51を構成する単位アンテナとして、第1の周波数f1に共振する第1のダイポールと、第2の周波数f2(f2>f1)に共振し、直線方向に配置される2個の第2のダイポールとからなる2周波共用ダイポールアンテナで、(1)垂直偏波用のものは、第1のダイポール12を2点給電するとともに、2個の第2のダイポール13,14を、中央給電し、(2)水平偏波用のものは、第1,第2のダイポール素子22,23,24をそれぞれの中央給電点に簡易分波器47aを有する給電回路基板47を介して給電し、前記垂直、水平偏波用のアンテナ装置のそれぞれ複数を垂直方向に交互に配設する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、例えば移動通信システムにおける基地局に使用されるアンテナ装置に関し、特に、2つの周波数帯で、共用特性が要求される2周波共用ダイポールアンテナ装置に関する。
現在、陸上におけるこの種の移動通信システムは、主に800MHz帯を用いたPDC(Personal Digital Cellular:日本のデジタル携帯電話標準規格 )方式から2GHz帯を用いたIMT−2000(International Mobile Telecommunication-2000:ITUで標準化されている次世代移動通信システム)方式への移行期にあり、基地局においては、前記PDC方式とIMT−2000方式の併用がなされている。したがって、コスト削減の観点から、基地局アンテナ装置は前記PDC方式とIMT−2000方式の併用が可能な、800MHz帯と2GHz帯の周波数共用アンテナ装置が求められている。
図14は、従来から用いられている2周波共用垂直偏波用アレーアンテナ装置の模式的構成図である。この2周波共用垂直偏波用アレーアンテナ101の素子は、800MHz帯の第1のダイポール素子102と2GHz帯の第2のダイポール素子103を併用させたものであり、800MHz帯と2GHz帯とで共振する。(一点鎖線で示す104は反射板で、必要により配置する。)
ここでいう従来の2周波共用ダイポール素子というのは、各周波数帯の給電点が同じ中心軸上にあるものを指している。例えば、特許文献1等に見られる構造である。
特開2001−313516号公報:多周波共用ダイポールアンテナ装置
前記従来の2周波共用垂直偏波用アレーアンテナ101の素子の典型的な配列間隔は、図14に示すように、約150mmであり、800MHz帯にとっては0.44波長、2GHz帯にとっては1.02波長に相当する。なお、ここでの周波数帯の中心周波数は、800MHz帯においては885MHz、2GHz帯においては2.045GHzとしている。
通常のアレーアンテナの素子間隔は、その共振周波数の波長のほぼ0.5波長から0.9波長の間に選ばれる。その理由は、素子間隔が0.5波長未満の短い場合は、アンテナ素子間の相互結合が増して、アンテナ素子のインピーダンスが大きく変化したり、指向性が大きく変化してしまう。また、素子間隔が0.9波長を超えて長い場合は、グレーティングローブが発生してしまうためである。
したがって、800MHz帯と2GHz帯のように2倍以上離れた周波数帯において、従来の2周波共用アンテナ素子を用いると、それぞれの周波数帯において素子間隔は不適切なものとなっている。
これにより、800MHz帯においては、アンテナ素子間の相互結合の影響により、VSWRの悪化につながり、また、2GHz帯においては、グレーティングローブの発生により、利得の低下やビームチルト時の利得変動が増すなどの悪影響が出ていた。
図15は、図14の前記2周波共用垂直偏波用アレーアンテナ101の素子を、150mm間隔で18素子配列した場合の、2GHz帯における垂直面指向性を示す例で、天空方向に大きなグレーティングローブが観察される。
さらに、近年の移動通信の普及による加入者の増加とともに、さらなる通信品質の向上が求められており、電波の受信効率を上げるため、ダイパーシチ受信方式が採用されている。
しかしながら、前記ダイパーシチ受信方式は、省スベースの点から、2本のアンテナが必要になるスペースダイバーシチ方式よりも、アンテナ本数が1本で済む偏波ダイバーシチ方式が有効である。
したがって、周波数共用に加えて、偏波共用のアンテナを1本にまとめるという非常に困難な要求がなされているという問題点があった。
単周波の場合、垂直偏波、水平偏波共用のアンテナはいくつか報告がなされている。例えば、特許文献2に示すように、それぞれの素子をダイポールとした偏波共用アレーアンテナが挙げられる。
特開2000−091843号公報:偏波共用アンテナ装置
これを、周波数共用とするためには、それぞれのダイポール素子を図14で示す2周波共用ダイポール素子102、103に置き換えることが考えられる。
しかしながら、これを垂直方向に配列する場合、その素子間隔は低周波数帯と高周波数帯の両方で適切になるように選ばなければならないが、前述した、それらの周波敷帯が800MHz帯と2GHz帯のように、2倍以上離れた周波数帯のときには、垂直方向の配列間隔が不適切にならざるを得ないという問題点が発生する。
また、単周波の垂直偏波、水平偏波共用で無指向性アンテナの例として、本出願人等がすでに提案した特願2002−266959号に示すものが挙げられるが、これも、素子を2周波共用ダイポールに置き換えることは、前記同様の問題点が発生する。
特に、このアンテナの場合は、構成の緻密さにより、他の方法を適用しようとしても、これ以上の改変が難しく、アンテナ構成の実現はほぼ不可能とされていた。
前述の800MHz帯と2GHz帯のように、2倍以上離れた周波数を共用するアレーアンテナを構成する場合は、前記従来の2周波共用素子を使用すると、それぞれの周波数帯において、不適切な素子間隔となり、満足できる垂直面指向性を得ることが困難であるという問題点があった。
この問題点は、周波数共用の偏波共用アンテナを構成する場合にも発生し、アンテナの実現をより難しくしている。そして、周波数共用で偏波共用無指向性アンテナの場合にも、前記同様の問題が発生し、アンテナの実現はほぼ不可能とされていた。
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解消し、2周波数共用の、従来のアレーアンテナにおける垂直面指向性が改善されるとともに、2周波数共用で垂直偏波と水平偏波との共用アンテナに応用でき、かつ、従来、構成的に不可能とされていた2周波数共用の水平偏波、垂直偏波共用で、水平面無指向性が得られる2周波共用ダイポールアンテナ装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の2周波共用ダイポールアンテナ装置の構成は、アレーアンテナ装置を構成する第1の単位アンテナ素子として、アレー方向に偏波する電波を放射させるとともに、2つの周波数帯を共用するため、誘電体基板の面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる第1の周波数f1に共振し、中央部分に1つの結合部が形成された第1のダイポール素子と、該第1のダイポール素子の電波放射方向の前方に、該第1のダイポール素子に平行して、前記誘電体基板の面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる第2の周波数f2(f2>f1)に共振し、直線方向に配置される2個の第2のダイポール素子とからなる前記第1の単位アンテナ素子であって、該第1の単位アンテナ素子への給電回路は、入力側の給電端において2分岐した給電線を介して、前記第1のダイポール素子の2点に接続して給電するとともに、さらにその先を前記2個の第2のダイポール素子のそれぞれの中央給電点に接続して給電する前記アンテナ装置の前記第1の単位アンテナ素子と、アレーアンテナ装置を構成する第2の単位アンテナ素子として、アレー方向と直交する方向に偏波する電波を放射させるとともに、2つの周波数帯を共用するため、誘電体基板の面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる前記第1の周波数f1に共振する第3のダイポール素子と、該第3のダイポール素子の電波放射方向の上下方又は前後方に、該第3のダイポール素子に平行して、前記誘電体基板の面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる前記第2の周波数f2(f2>f1)に共振し、直線方向に配置される2個の第4のダイポール素子とからなる前記第2の単位アンテナ素子であって、該第2の単位アンテナ素子に放射電力を給電する給電回路基板は、前記アレー方向と同一方向に配置されるとともに、該給電回路基板は入力を3分岐して出力するとともに、所定の周波数を遮断するフィルタ構造を有する分波器を形成し、該分波器の入力側は1端子に、出力側は3端子に形成して、前記出力側のそれぞれの3端子のうち1端子は前記第3のダイポール素子の中央給電点に、残りの2端子は前記2個の第4のダイポール素子のそれぞれの中央給電点に接続して給電する前記アンテナ装置の前記第2の単位アンテナ素子とを、前記第1、第2のアンテナ素子のそれぞれの方向を互いにほぼ直角にしながら、それぞれ複数、垂直方向に配置するとともに、前記第1、第2の単位アンテナ素子のそれぞれを交互に配設してアレーアンテナ装置を形成し、全体として放射される電波が、垂直偏波と水平偏波になるように放射される2周波共用ダイポールアンテナ装置である。
前記2周波共用ダイポールアンテナ装置を、反射板が、断面が方形筒状の反射板のそれぞれの板面に配設してアレーアンテナ装置を形成し、水平及び垂直偏波共用の無指向性の放射特性が得られる2周波共用ダイポールアンテナ装置である。
本発明の2周波共用ダイポールアンテナ装置について、前記目的を達成するための構成のひとつは、図1に示すように、極超短波帯のうちの、低周波数帯の2点給電される第1のダイポール素子と、高周波数帯の通常の第2のダイポール素子2個とを組み合わせた、1単位のアンテナ素子をアレー方向に複数、配列したアレーアンテナ装置である。
前記1単位の単位アンテナ素子として、図1に示すように、前記低周波数帯である800MHz帯の前記第1のダイポール素子ヘの給電は、該ダイポール素子の機械的中心点を中心に、約100mm間隔の2つの位置を2点とする2点給電とし、その前方(前記第1のダイポール素子の電波放射方向で、該第1のダイポール素子に平行)に前記高周波数帯である2GHz帯の2個の第2のダイポール素子のそれぞれを接続する。これを単位アンテナ素子として約200mmの間隔で、例えば垂直方向に直線的に配列する。これにより、それぞれの素子間隔は、800MHz帯において200mm(0.59波長)、2GHz帯において100mm(0.68波長)となり、適切な素子間隔となる。すなわち、前記アレーアンテナ装置のそれぞれの素子間隔は、その共振周波数の波長の0.5波長から0.9波長の間に選ばれる。
この構成は、例えば、垂直偏波用の2周波共用ダイポールアンテナ装置として適用が可能である。
前記目的を達成するためのもうひとつの構成は、図4に示すように、極超短波帯のうちの、低周波数帯の第1のアンテナ素子1個と、高周波数帯の第2のアンテナ素子2個とを配列したものと、該第1、第2のアンテナ素子を接続する給電回路を組み合わせた、1単位のアンテナ素子を、アレー方向に複数、配列した2周波共用アレーアンテナ装置である。
前記給電回路基板の給電回路には、分波手段としての簡易分波器を組み込み、該簡易分波器の出力端子数を3とし、そのうちの1つの端子を低周波数帯用、他の2つの端子を高周波数帯用とし、それぞれの該端子に、前記低周波数帯と前記高周波数帯の前記第1,第2のアンテナ素子を接続する。
前記簡易分波器は、前記出力端子のうち、前記高周波数帯(2GHz帯)に接続され、その間隔を約100mmとする2つの端子と、その中心付近に前記低周波数帯(800MHz帯)に接続する1つの端子とで構成したものを1単位とし、これを約200mm間隔で、例えば、垂直方向に配設する。
前記簡易分波器の前記出力側のそれぞれの周波数帯の3つの端子には、それぞれの周波数に合った単一周波数のアンテナ素子が接続される。これにより、前記アンテナ素子間隔は、800MHz帯において約200mm(0.59波長)、2GHz帯において約100mm(0.68波長)となり、適切な素子間隔となる。すなわち、前記アレーアンテナ装置のそれぞれの素子間隔は、その共振周波数の波長の0.5波長から0.9波長の間に選ばれる。
この構成は、接続するアンテナ素子を限定しないので、垂直偏波のほか、水平偏波、円偏波用の2周波共用アンテナとして適用が可能である。
そして、2周波共用で水平偏波、垂直偏波共用のアンテナ装置を構成する場合には、一方は、垂直偏波素子として図1のアンテナ構成を適用し、他方は、水平偏波素子として図4のアンテナ構成を適用するとともに、接続するアンテナ素子を、800MHz帯及び2GHz帯の水平偏波ダイポールとする。これにより、それぞれの偏波素子において、800MHz帯及び2GHz帯における素子間隔が適切となり、両偏波の垂直面指向性が満足できるものとなる。
さらに、2周波共用の水平偏波、垂直偏波共用の無指向性アンテナ装置の場合にも、図1及び図4の構成を適用すれば、実現が可能となる。
以上の説明から明らかなように本発明の2周波共用ダイポールアンテナ装置によれば、前記請求項のそれぞれに記載のとおりであるので、それぞれの周波ごとの垂直面指向性が改善されるとともに、2周波数共用の垂直偏波と水平偏波との共用アンテナに応用でき、かつ、従来、構成的に不可能とされていた2周波数共用の水平偏波及び垂直偏波共用で、水平面無指向性が得られるという優れた効果を奏する。
また、本発明によれば、2つのそれぞれの周波数に適用するそれぞれのダイポール素子へ供給する放射電力を、前記給電回路基板を介して供給することができ、全体の構造を簡素化することができるという優れた効果もある。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施の形態を、以下の実施例により例示的に詳しく説明する。
[第1実施例]
図2及び図3は、本発明の2周波共用ダイポールアンテナ装置の実施の形態を示すとともに、図1の構成に基づく、第1のアレー方向に偏波する、例えば垂直偏波用の2周波共用ダイポールアンテナ装置としての第1実施例その1とその2を示す図で、図2は、単位アンテナ素子としての金属導体を使用した一般的なタイプのものの斜視図、図3は、誘電体ブリント基板を使用した量産タイプのものの正面図である。
図2に示す2周波共用ダイポールアンテナ装置1の構成は、第1実施例その1を示し、前記第1のアレー方向に偏波する、例えば垂直偏波用の2周波共用ダイポールアンテナ装置1は、前記アレー方向に偏波する電波を放射させるとともに、2つの周波数帯を共用するために、アレーアンテナ装置を構成する単位アンテナ素子として、極超短波帯のうち、低周波数帯(800MHz帯)用の第1のダイポール素子2と、高周波数帯(2GHz帯)用の2個の第2のダイポール素子3,4とからなる。なお、一点鎖線で示す反射板5は、必要により配設される。
その構造は、入力側の給電端において2分岐した給電線6を介して、800MHz帯の前記第1のダイポール素子2を2点2a、2b(それぞれ2a、2a及び2b、2bの2箇所)において給電しており、さらに、その先、すなわち電波放射方向の前方に、前記第1のダイポール素子2に平行して配設される、2GHz帯前記2個の第2のダイポール素子3,4にそれぞれ接続して、同時に給電している。
このダイポールアンテナ装置1は、800MHz帯においては、1点給電の通常のダイポールと同様の指向性となり、2GHz帯においては、通常のダイポールを2素子配列したときの指向性となる。また、通常、2分岐したそれぞれの前記給電線6は同じ長さを有するため、2点の給電点において同相となるが、故意に長さを変えて、位相差をつけることも可能である。これは、垂直面指向性において、ビーム方向、すなわちチルト角度を変える場合にも対応できることを示している。
図3に示す2周波共用ダイポールアンテナ装置11の構造は、第1実施例その2を示し、図2に示す前記ダイポールアンテナ装置1の構造をプリント回路化したものであり、単位アンテナ素子として、誘電体プリント基板10の面に形成(それぞれの面に、ダイポールを構成するそれぞれの放射素子の一方と他方が形成)される任意の幅を有する金属箔(又は任意の幅を有する金属平板でもよい)からなり、第1の周波数f1、例えば800MHz帯に共振する第1のダイポール素子12と、該第1のダイポール素子12の電波放射方向の前方に、前記第1のダイポール素子12に平行して、前記誘電体プリント基板10の面に形成される任意の幅を有する金属箔(又は任意の幅を有する金属平板でもよい)からなり、第2の周波数f2(f2>f1)、例えば2GHz帯に共振し、直線方向に配置される2個の第2のダイポール素子13,14とからなる。なお、一点鎖線で示す反射板15は、必要により配設される。
図3中の実線は、前記誘電体プリント基板10の表面側のパターンを示し、破線は、該誘電体ブリント基板10の裏面側のパターンを示している。ここでは、前記給電線16を、前記表面側と裏面側のパターンによって形成された平行ストリップ線路としている。
また、800MHz帯で2点12a、12bから給電される前記第1のダイポール素子12の中央部分には、結合部12cを形成し、図3に示すように、前記誘電体プリント基板10の表面側と裏面側のパターンを重ねて、電磁結合によるものか、又はビアホール(via hole)等を用いて短絡させた直接接合によるものかが選択できる。また、図2と同様に、2分岐した平行ストリップ線路16の長さを変えることにより、給電位相を変えることができる。
[第2実施例]
図4ないし図6は、本発明の2周波共用ダイポールアンテナ装置の第2の実施例を示し、図4は、本発明の2周波其用アンテナ装置の模式的な構成を示す図、図5は、第2のアレー方向と直交する方向に偏波する、例えば水平偏波用の2周波共用ダイポールアンテナ装置の構成を示す図、図6は、図5の給電回路用の給電回路基板のパターンを示す図である。
図5において、第2のアレー方向と直交する方向に偏波する、例えば水平偏波用の2周波共用ダイポールアンテナ装置21は、前記アレー方向と直交する方向(水平方向)に偏波する電波を放射させるとともに、2つの周波数帯を共用するために、アレーアンテナ装置を構成する単位アンテナ素子としての、第1のダイポール素子22と第2のダイポール素子23,24と、該単位アンテナ素子に放射電力を供給する給電回路基板27とからなる。
前記単位アンテナ素子は、誘電体プリント基板20aの面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる第1の周波数f1に共振する第1のダイポール素子22と、図5で該第1のダイポール素子22の電波放射方向の上下方に、前記第1のダイポール素子22に平行するとともに、該第1のダイポール素子22を間にある距離を置いて配設される、2個の誘電体プリント基板20b、20cのそれぞれの面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる第2の周波数f2(f2>f1)に共振し、垂直方向に配置される2個の第2のダイポール素子23,24とからなっている。
前記給電回路基板27は、図5に示すように、前記第1,第2のダイポール素子22,23,24のアレー方向と同一方向に配置されるとともに、図6に示すように、該給電回路基板27は、誘電体プリント基板20dに簡易分波器27aを形成、配設させ、該簡易分波器27aの入力側は1端子に、出力側は3端子に形成して、前記出力側のそれぞれの3端子のうち1端子は前記第1のダイポール素子22の中央給電点に、残りの2端子は前記第2のダイポール素子23,24のそれぞれの中央給電点に接続する。この給電回路基板27により、前記第1,第2のダイポール素子22,23、24に放射電力をそれぞれ供給して、前記第1,第2のダイポール素子22,23,24から水平偏波する電波を放射させている。
[第3実施例]
図7は、本発明の第3実施例を示し、図1及び図3に示す構成に基づく、例えば垂直偏波用の2周波共用ダイポールアンテナ(アレーアンテナ)装置の斜視図である。
図7において、前記2周波共用ダイポールアンテナ装置31は、図3に示す前記2周波共用ダイポールアンテナ装置11を、単位アンテナ素子として複数(本実施例では2個)、アレー方向の垂直方向に配置するダイポールアンテナ部が、誘電体プリント基板30に一体的に形成されたものと、鋭角コーナ反射板35との組み合わせからなっている。前記ダイポールアンテナ部が、一体的に形成された前記誘電体プリント基板30は、前記鋭角コーナ反射板35の該鋭角の2等分線上に取り付けられている。なお、図3中の部材と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
前記ダイポールアンテナ部は、図3の構成である、800MHz帯の2点給電の第1のダイポール12と、2GHz帯の2個の第2のダイポール13,14とを組み合わせたダイポール素子が、2組配列されているため、全体で800MHz帯の第1のダイポール12が2つ、2GHz帯の第2のダイポール13と14の4つが配列されている。そして、それぞれのダイポール素子が適切な素子間隔で配列されている。
この例では、前記鋭角反射板35を用いて水平面に指向性を持たせており、該鋭角反射板35の角度、形状により、そのビーム幅を変えることができる。
そして、前記第1,第2のダイポール素子12,13,14に放射電力をそれぞれ供給して、前記第1,第2のダイポール素子12,13,14から垂直偏波する電波を放射させている。
[第4実施例]
図8及び図9は、本発明の第4実施例を示す2周波共用ダイポールアンテナ(アレーアンテナ)装置で、図8は、該アンテナ装置41の構成を示し、図4に示す構成に基づく、例えば水平偏波用の前記アンテナ(アレーアンテナ)装置41の斜視図、図9は、図8の給電回路を形成する給電回路基板47のパターンを示す図である。
図8において、前記2周波共用ダイポールアンテナ装置41は、図5に示す前記2周波共用ダイポールアンテナ装置21を、単位アンテナ素子として複数(本実施例では2個)、アレー方向に対して垂直方向に配置するダイポールアンテナ部が、前記アレー方向と同一方向に配置される前記給電回路基板47に接続、形成されたものと、鋭角コーナ反射板45との組み合わせからなっている。前記ダイポールアンテナ部が、接続、一体的に形成される前記給電回路基板47は、前記鋭角コーナ反射板45の該鋭角の2等分線上に取り付けられている。なお、図5中の部材と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
前記ダイポールアンテナ部は、図5の構成である、800MHz帯の中央給電の第1のダイポール22と、2GHz帯の2個の第2のダイボール23,24とを組み合わせた単位ダイポール素子が、2組垂直方向に配列されているため、全体で前記第1のダイポール22が2つ、前記第2のダイポール23と24の4つが配列されている。そして、それぞれのダイポール素子が適切な素子間隔で配列されている。
図9は、図6の給電回路基板27の2組を左右対称的に組み合わせたものである。
図9の給電回路基板47は、図8に示すように、前記第1,第2のダイポール素子22,23,24のアレー方向と同一方向に配置されるとともに、同一の誘電体プリント基板40上に2個の簡易分波器47a,47bを形成、配設させ、該簡易分波器47a,47bのそれぞれの入力側は1端子に、出力側は3端子に形成して、前記出力側のそれぞれの3端子のうち1端子は前記第1のダイポール素子22の中央給電点に、残りの2端子は前記第2のダイポール素子23,24のそれぞれの中央給電点に接続する。
また、前記給電回路基板47は、誘電体プリント基板40の面に形成されるマイクロストリップ線路48による給電回路を形成する。図9では、1端子の入力側から、マイクロストリップ線路48によって2素子数分だけ分配された後、前記簡易分波器47a,47bにより出力側にそれぞれ3分岐される。該簡易分波器47a,47bは、分波スタブ47c,47d,47e,47fによって所定の周波数を遮断するフィルタであり、簡易的なものである。
なお、前記給電回路基板47は、2素子配列の場合を示したが、配列数に応じて分配数を変えることができる。また、前記簡易分波器47a,47bにおける2GHz帯への出力は3分岐した後の線路長が同じであるため、同相で出力されるが、線路長を変えることによって位相を変えることができる。
また、前記給電回路基板47に示す給電回路基板は、基本的には出力側に接続されるアンテナ装置の種類には限定されない。
本実施例においても、前記鋭角反射板45を用いて水平面に指向性を持たせており、前記鋭角反射板45の角度、形状により、そのピーム幅を変えることができる。
そして、前記給電回路基板47を介して、前記第1,第2のダイポール素子22,23,24に放射電力をそれぞれ供給して、前記第1,第2のダイポール素子22,23,24から水平偏波する電波を放射させている。
[第5実施例]
図10は、本発明の第5実施例を示す、水平及び垂直偏波共用の2周波共用ダイポールアンテナ(アレーアンテナ)装置51で、それぞれの偏波用のダイポール素子の要部と平面反射板55とを示す斜視図である。
これは、本出願人が、提案した前記特許文献2に示す特開2000−091843号公報に示す構造を基本とし、図7及び図8の構成を併合して、適用したものである。図10では、水平及び垂直偏波用のそれぞれのダイポール素子の要部のみを示しており、給電回路部は省略するとともに、前記特許文献2に示すY字形状の水平偏波素子は、横棒に置き換えて表示している。
前記ダイポールアンテナ装置51のそれぞれの垂直偏波素子及び水平偏波素子それぞれにおいて、800MHz帯の前記第1のダイポール12が2つ、2GHz帯の前記2個の第2のダイポール13と14と、800MHz帯の前記第1のダイポール22が2つ、2GHz帯の前記2個の第2のダイポール23,24との4つとが配列されており、それぞれの素子が適切な素子間隔で配列されている。
前記給電回路基板47等は、前記平面反射板55の後部に構成してもよいが、図7及び図8のように誘電体プリント基板により前記それぞれの素子と一体化して形成してもよい。
[第6実施例]
図11は、本発明の第6実施例を示す、2周波共用で水平及び垂直偏波共用の無指向性ダイポールアンテナ装置61の斜視図である。
これは、本出願人が、すでに提案中の特願2002−266959の構造を基本とし、図7及び図8の構成を適用したものである。
図11において、水平偏波素子及び垂直偏波素子がそれぞれにおいて、垂直方向に800MHz帯の第1のダイポールを2素子、2GHz帯の第2のダイポールを4素子配列したものとなっている。中央部には四角柱又はほぼ正四角柱の金属材からなる筒状反射板65があり、該筒状反射板65のそれぞれの表面には、誘電体プリント基板からなる給電回路基板が貼り付けられるように配設されている。そして、その周りをそれぞれの前記水平偏波ダイポール素子及び垂直偏波ダイポール素子が取り囲むような構造に形成されている。前記筒状反射板65の中に、給電ケーブルが配設され、下方において分配器に接続されている。
さらに、その構造について、図12の詳細図により説明する。図12において、図12(a)は、そのブロック構成図、図12(b)は垂直偏波用給電回路部の詳細図、図12(c)は水平偏波用給電回路部の詳細図、図12(d)は、図12(a)のd−d線による断面で2GHz帯水平偏波用ダイポール素子を示す図、図12(e)は、図12(a)のe−e線による断面で800MHz帯水平偏波用ダイポール素子を示す図である。
前記ダイポールアンテナ装置61の中央部の前記筒状反射板65に貼り付けられるように、配設される前記給電回路部は、図12(b)及び図12(c)にそれぞれ示す垂直偏波用給電回路部と水平偏波用給電回路部の2種類あり、それぞれ2つずつ、計4個が備えられている。
前記垂直偏波用給電回路部はコーポレート形式(又はトーナメント形式)のマイクロストリップ回路によって構成され、また、水平偏波用給電回路部もコーポレート形式(又はトーナメント形式)のマイクロストリップ回路によって構成され、かつ前記水平偏波用の給電回路基板中に簡易分波器48a,47bが接続されている。
前記垂直偏波用給電回路部の出力端には、800MHz帯2点給電ダイポールと、2GHz帯ダイポールとの組み合わせ素子を接続するが、その際に、いったん、水平方向の垂直偏波素子基板上の2分岐回路を介してから、組み合わせ素子に接続する。
したがって、1つの垂直偏波用給電回路部の出力端には、2つの組み合わせダイポール素子が接続される。前記給電回路部は2つで1組となっているので、4つの組み合わせダイポール素子が、前記筒状反射板65を囲むように配置される。
前記水平偏波用給電回路基板47の出力端は、簡易分波器47a(又は47b)を経て、800MHz帯用と2GHz帯用の2つがある。800MHz帯用の出力端には、800MHz帯ダイポールが1つ接続され、2GHz帯用の出力端には2分岐回路を介して、2GHz帯ダイポールが2つ接続される。
前記給電回路基板47は2つで1組となっているので、800MHz帯ダイポールは2つ、2GHz帯ダイポールは4つが、前記筒状反射板65を囲むように配置される。
垂直方向の前記垂直偏波用ダイポール素子と前記水平偏波用ダイポール素子の配列位置の関係は、800MHz帯が交互に配置され、2GHz帯が同位置配置となっている。このとき、それぞれのダイポール素子は、構造的に互いに干渉することなく組み合わされている。このような構造の2GHz帯における垂直偏波用ダイポール素子での垂直面指向性は、図13に示すとおりで、特に、天空側にはグレーティンググローブはみられない。
また、この構造は、前記特願2002−266959の構造と同様に、多段重ねることにができ、給電ケーブルを最下端に集合させて、移相器を接続することにより、垂直面指向性のチルト角度を制御することが可能となる。
以上、前記それぞれの実施例の説明から明らかなように、2周波其用ダイポールアンテナ装置によれば、低周波数帯、例えば800MHz帯と、高周波数帯、例えば2GHz帯との間隔が離れた2周波共用のアレーアンテナを構成する場合に、それぞれの周波数帯において適切な素子間隔となり、満足できる垂直面指向性を得ることができるようになる。
本実施の形態において、800MHz帯と2GHz帯の2周波共用ダイポールアンテナ装置の例を示したが、適切な素子間隔にすることによって、800MHz帯では素子間結合が弱くなり、VSWRの悪化や指向性の変化を抑制できるとともに、2GHz帯においても、図13に示すように、グレーティングローブが発生しない、十分満足できる指向性となる。
また、このアレー方法は、2周波共用の偏波共用ダイポールアンテナを構成する場合にも応用でき、そして、従来、構成が不可能であった周波数共用で、水平偏波、垂直偏波共用の水平面無指向性アンテナ装置を得ることができる。
なお、本実施の形態において、移動通信システム用ダイポールアンテナ装置として、周波数帯を800MHz帯と2GHz帯に限って説明したが、これに限定されず、他の通信システムや他の周波数帯においても適用が可能である。
なお、本発明の技術は前記実施例における技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
本発明の2周波共用ダイポールアンテナ装置の模式的な構成を示す図である。 本発明の2周波共用ダイポールアンテナ装置の実施の形態における第1実施例その1を示し、図1の構成に基づく垂直偏波用の2周波共用ダイポールアンテナ装置の構成を示す、単位アンテナ素子としての金属導体を使用した一般的なタイプの斜視図である。 本発明の2周波共用ダイポールアンテナ装置の第1実施例その2を示し、図1の構成に基づく垂直偏波用の2周波其用ダイポールアンテナ装置の構成を示す、単位アンテナ素子としての誘電体プリント基板を使用した量産タイプのものの正面図である。 本発明の2周波其用アンテナ装置の模式的な構成を示す図である。 本発明の第2の実施例を示し、図4の構成に基づく水平偏波用の2周波共用ダイポールアンテナ装置の構成を示す図である。 図5の給電回路用の給電回路基板のパターンを示す図である。 本発明の第3実施例を示す図で、図1及び図3に示す構成に基づく垂直偏波の2周波共用ダイポールアンテナ装置の斜視図である。 本発明の第4実施例を示す図で、図4及び図5に示す構成に基づく水平偏波の2周波共用ダイポールアンテナ装置の斜視図である。 図8の給電回路を形成する給電回路基板のパターンを示す図である。 本発明の第5実施例を示す図で、水平及び垂直偏波其用の2周波其用ダイポールアンテナ装置の要部と平面反射板とを示す斜視図である。 本発明の第6実施例を示す図で、2周波共用で水平及び垂直偏波共用の無指向性ダイポールアンテナ装置の斜視図である。 図11の2周波共用ダイポールアンテナ装置の構造の詳細図で、図12(a)は、そのブロック構成図、図12(b)は垂直偏波用給電回路部の詳細図、図12(c)は水平偏波用給電回路部の詳細図、図12(d)は、図12(a)のd−d線による断面で2GHz帯水平偏波用ダイポール素子を示す図、図12(e)は、図12(a)のe−e線による断面で800MHz帯水平偏波用ダイポール素子を示す図である。 図12(a)の2周波共用ダイポールアンテナ装置の高周波数帯(2GHz帯)における垂直偏波用ダイポール素子での垂直面指向性を示す図である。 従来の2周波共用垂直偏波用アレーアンテナ装置の模式的構成図である。 図14の2周波共用垂直偏波用アレーアンテナ装置のそれぞれの素子を、150mm間隔で18素子配列した場合の2GHz帯における、垂直面指向性の例を示す図である。
符号の説明
1,11,21,31,41,51,61 2周波共用ダイポールアンテナ装置
2,12,22 第1のダイポール素子
2a,2b,12a,12b 給電点
3,4,13,14,23,24 第2のダイポール素子
5,15,35,45,55,65 反射板
6 給電線
10,20a,20b,20c,20d,30,40 誘電体プリント基板
12c 結合部
16,48 マイクロストリップ線路
27,47 給電回路基板
27a,47a,47b 簡易分波器
47c,47d,47e,47f スタブ

Claims (2)

  1. アレーアンテナ装置を構成する第1の単位アンテナ素子として、アレー方向に偏波する電波を放射させるとともに、2つの周波数帯を共用するため、誘電体基板の面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる第1の周波数f1に共振し、中央部分に1つの結合部が形成された第1のダイポール素子と、該第1のダイポール素子の電波放射方向の前方に、該第1のダイポール素子に平行して、前記誘電体基板の面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる第2の周波数f2(f2>f1)に共振し、直線方向に配置される2個の第2のダイポール素子とからなる前記第1の単位アンテナ素子であって、該第1の単位アンテナ素子への給電回路は、入力側の給電端において2分岐した給電線を介して、前記第1のダイポール素子の2点に接続して給電するとともに、さらにその先を前記2個の第2のダイポール素子のそれぞれの中央給電点に接続して給電する前記アンテナ装置の前記第1の単位アンテナ素子と、
    アレーアンテナ装置を構成する第2の単位アンテナ素子として、アレー方向と直交する方向に偏波する電波を放射させるとともに、2つの周波数帯を共用するため、誘電体基板の面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる前記第1の周波数f1に共振する第3のダイポール素子と、該第3のダイポール素子の電波放射方向の上下方又は前後方に、該第3のダイポール素子に平行して、前記誘電体基板の面に形成される任意の幅を有する金属箔、又は任意の幅を有する金属平板からなる前記第2の周波数f2(f2>f1)に共振し、直線方向に配置される2個の第4のダイポール素子とからなる前記第2の単位アンテナ素子であって、該第2の単位アンテナ素子に放射電力を給電する給電回路基板は、前記アレー方向と同一方向に配置されるとともに、該給電回路基板は入力を3分岐して出力するとともに、所定の周波数を遮断するフィルタ構造を有する分波器を形成し、該分波器の入力側は1端子に、出力側は3端子に形成して、前記出力側のそれぞれの3端子のうち1端子は前記第3のダイポール素子の中央給電点に、残りの2端子は前記2個の第4のダイポール素子のそれぞれの中央給電点に接続して給電する前記アンテナ装置の前記第2の単位アンテナ素子とを、
    前記第1、第2の単位アンテナ素子のそれぞれの方向を互いにほぼ直角にしながら、それぞれ複数、垂直方向に配置するとともに、前記第1、第2の単位アンテナ素子のそれぞれを交互に配設してアレーアンテナ装置を形成し、全体として放射される電波が、垂直偏波と水平偏波になるように放射されることを特徴とする2周波共用ダイポールアンテナ装置。
  2. 前記請求項1に記載の2周波共用ダイポールアンテナ装置を、反射板が、断面が方形筒状の反射板のそれぞれの板面に配設してアレーアンテナ装置を形成し、水平及び垂直偏波共用の無指向性の放射特性が得られることを特徴とする2周波共用ダイポールアンテナ装置。
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