JP2006325220A - 移動体通信機器、着信選別方法、着信選別プログラム、および記録媒体 - Google Patents

移動体通信機器、着信選別方法、着信選別プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】3者通話による着信選別を速やかに行うことができる移動体通信機器および着信選別方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムでの使用のために構成された移動体通信機器であって、プロセッサと、前記プロセッサと電気的に通信するメモリとを備え、前記メモリには、発信者からの着信電話を受信するステップS604と、前記着信電話に応答するステップS610と、前記着信電話を保留状態に保持するステップS612と、ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないようにボイスメールにダイアルするステップS614と、前記移動体通信機器のユーザが前記着信電話を選別できるように、前記着信電話とボイスメール電話とを繋いで3者通話とするステップS618とを含む着信選別方法を前記プロセッサに実行させるための実行可能な命令が格納されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、移動体通信機器に関する。より具体的には、本発明は、着信選別機能を備える移動体通信機器、並びに、移動体通信機器における着信選別のためのシステム、方法、プログラム、および記録媒体に関する。
電話応答装置(留守番電話機)の登場によって、有益な着信選別を一般大衆が実行できるようになった。ユーザの着信選別を支援するためのいくつかの手段が開発されている。これらの手段とは、電話応答装置、コールウェイティング(キャッチホン(登録商標)など)、発信者番号通知(コーラーID)、ボイスメール、および、これらの各種組み合わせなどである。着信を選別するためには、ユーザは、電話応答装置が着信に応答するのを待ち、発信者がメッセージを録音するのを聞く。電話応答装置がメッセージを受け取った場合、ユーザは、その着信電話に出るかどうかを決めるのに役立つ重要な情報を得ることになる。ユーザは、発信者の声またはメッセージによって、発信者の身元を確認することができる。また、ユーザは、その着信の目的を確認することができる。発信者の身元やその目的を知った後に、ユーザは着信電話に出るかどうかを選択することができる。ユーザが着信電話に出ると決定した場合、ユーザは電話に出て発信者と話すことができる。ユーザが発信者と話したくない場合は、電話応答装置は単にメッセージ録音を終了することができ、発信者は電話を切るであろう。
ユーザが、発信者の声(メッセージ)を聞いている最中であることを発信者に知られずに、着信に応答するかどうかを選択できるという機能には、多くの利点がある。例えば、着信選別によって、ユーザは、着信前にしていたことを中断せずに続けることができる。また、ユーザは、雑談で時間を浪費してしまうのを回避できる一方、ユーザに重要であるかもしれない情報は電話から得ることができる。さらに、着信選別によって、ユーザは、単に発信者を完全に無視することもできる。
電話応答装置は、全メッセージをセンターの位置に格納しつつ、リアルタイムで着信を選別することができる機能を持つ。しかしながら、電話応答装置の問題は、ユーザが電話に出ている間は、ユーザへの発信者は、話中信号を受け取るだけで、メッセージを残すことができないということである。
コールウェイティングは、この話中信号の問題を解決しようとするものである。コールウェイティングは、特殊音によって、別の発信者が通話しようとしていることをユーザに知らせる。ユーザは、現在の着信電話と新しい着信電話とを、元の発信者を保留にしたままで、切り替えることができる。コールウェイティングの問題は、ユーザが新しい着信電話に実際に出てみないと、発信者の身元がわからないということである。ユーザは電話応答装置とコールウェイティングとの両方を導入することができるが、その場合でもやはり、コールウェイティングを使って新しい発信者からの着信電話に出るか、もしくは、その発信者が後で電話をかけなおしてくれてユーザが着信を選別できるようになることを期待するかしかない。
米国特許第6,021,176号明細書(2000年2月1日発行) 米国特許第6,751,300号明細書(2004年6月15日発行) 米国特許第6,295,341号明細書(2001年9月25日発行) 米国特許第5,965,389号明細書(1999年10月12日発行) 米国特許第5,712,902号明細書(1998年1月27日発行) 米国特許第5,651,054号明細書(1997年7月22日発行) 米国特許第6,639,972号明細書(2003年10月28日発行) 米国特許第6,529,587号明細書(2003年3月4日発行) 米国特許第6,337,898号明細書(2002年1月8日発行) 米国特許第6,310,939号明細書(2001年10月31日発行) 米国特許第5,835,573号明細書(1998年11月10日発行) 米国特許出願公開第2004/0141593号明細書(2004年7月22日公開) 特開昭63−074365号公報(1988年4月4日公開) 特開昭63−139454号公報(1988年6月11日公開) 特開平1−248752号公報(1989年10月4日公開) 国際公開第2001/86915号パンフレット(2001年11月15日公開) 欧州特許第0,688,126号明細書(1995年12月20日公開) 英国特許第2,290,920号明細書(1996年1月10日公開)
上記した話中信号の問題、および、コールウェイティング使用時に身元不明の着信電話に出なければならないという問題に対する解決策として、ボイスメールが登場した。ボイスメールによって、ユーザは、第二の着信がリモート・ボイスメールシステムに送られている間も、元の通話を続けることができる。ボイスメッセージもまた、特定の回数以上呼出し音が鳴った後で、または話中の場合、最終的には全ての着信をリモート・ボイスメールシステムに送り、これによって呼損を防ぐ。しかし、ボイスメールシステムはリモート位置にあるので、ユーザは発信者の身元や目的をリアルタイムでメッセージを聞くことによって選別することができない。
着信を選別する別の方法として、発信者番号通知がある。発信者番号通知を使うことができるユーザは、発信者の名前と電話番号とを表示する、電話機の近くに配置されたボックスを見て、発信者の身元を確認できる。これにより、ユーザは、発信者の身元に基づいて、着信を選別することができる。しかしながら、発信者番号通知では、発信者の目的に基づいて着信を選別することはできない。また、発信者番号通知の上記ボックスは一般に小さく、ユーザはディスプレイを確認するために電話機のそばまで行かなくてはならない。さらに、ユーザの位置に発信者番号通知ボックスが1つしかなかった場合、着信選別に使用できるのは、そのボックスの近くの1つの電話機だけである。一方、電話応答装置のユーザは、部屋のどこにいてもリアルタイムで発信者の身元とその目的との両方を知ることができる。追加のボックスを導入することはできるが、これは費用がかかる上、やはりユーザはその時していることを中断して、ディスプレイを確認しにいかなければならない。発信者番号通知の別の問題は、一部の発信者は発信者番号を非通知にしているため、その発信者の身元を知るためには、電話応答装置やボイスメールのないユーザは、電話に出なければならないという点である。
ボイスメール、コールウェイティング、および発信者番号通知を組み合わせることによって、上記問題のいくつかは解決できる。発信者番号通知によって、コールウェイティング使用時に発信者を識別する機能が開発されたので、上記の組み合わせはより効果的になっている。ユーザは、1人目の発信者と話をしている間に2本目の電話を受けた場合に、その新しい発信者の身元を発信者番号通知を使用して識別でき、回線を新しい発信者へ切り替えないことによってその着信をボイスメールに流すという選択をすることができる。しかし、第2の発信者が発信者番号を非通知にしている場合、発信者の身元を知るには、やはりユーザが電話に出るか、後でメッセージをチェックしなければならない。さらに、コードレスホンの場合でも、ユーザは発信者番号通知を確認するためには、親機のそばに行かなければならない。
携帯電話技術によって、ユーザは移動しながらでも電話を受けたりかけたりすることができるようになった。携帯電話機のユーザも、固定電話のユーザと同様に、着信選別に関する問題に直面している。携帯電話機は通常、リモートボイスメールシステムを使用する。ユーザは、リモートボイスメールシステムに電話をかけると共に、メニューを使用してどのメッセージを聞き、保存し、削除するかを選択することによって、メッセージにアクセスすることができる。これによる利点としては、ユーザが通話中であっても、新しい発信者がユーザへのメッセージを残すことができるので、ユーザが着信を逃すことがないということである。リモート・ボイスメールシステムの利点は、アクセスコードが必要ではあるが、それよりも、固定電話機における発信者番号通知と同様に、リモート・ユーザが電話番号によってユーザを識別することができるという利点を有している。しかし、固定電話機のリモートボイスメールサービスと同様に、ユーザはリアルタイムで着信を選別することができない。
この問題の1つの解決策は、電話応答装置にある。電話応答装置は、携帯電話機については、着信をリモートボイスメールシステムに転送するのではなく、ローカルで(携帯電話機で)着信に応答する構成となる。これによってユーザは、携帯電話機のスピーカを通してその着信電話を聞きながら発信者のメッセージを録音することで、着信を選別することができる。
しかしながら、この方法には問題が多い。ユーザが着信を選別すると、ローカル端末で録音されたボイスメッセージは、端末(携帯電話機)に保存されるものと、リモートボイスメールシステムに保存されるものとに分けられてしまう。これにより、すべてのメッセージをセンターの位置に保存するという利便性は損なわれ、携帯電話機の保存スペースが犠牲になる。さらに、ユーザが着信を選別している間、ローカルで(携帯電話機で)メッセージを録音しなければならないため、携帯電話機は余分の電力を使うことになる。
さらなる問題は、ユーザは、リモート・ボイスメールシステムとローカルシステムとの両方に、待ち受けメッセージ(応答メッセージ)を録音しなければならないことである。これは、発信者がローカルシステムの応答メッセージとリモートボイスメールシステムの応答メッセージとの違いを認識して、何らかの着信選別のための手段が使用されていることを推測できることを意味する。何らかの着信選別のための手段が使用されていることを発信者が推測できることは、ユーザが着信を選別していることを発信者に通知する効果をもたらす。
残念ながら、着信選別における公知のシステム及び方法には、多くの問題を抱えている。したがって、本発明に係る改良された着信選別のシステム及び方法によって、様々な利点がもたらされるであろう。
本明細書は、無線通信システムでの使用のために構成された移動体通信機器であって、プロセッサと、前記プロセッサと電気的に通信するメモリとを含む移動体通信機器を開示する。前記メモリには、命令が格納されている。前記命令は、以下の選別方法を前記プロセッサに実行させるための実行可能な命令である。発信者からの着信電話が受信される。前記着信電話が応答され保留される。ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないようにボイスメールがダイアルされる(ボイスメールに電話がかけられる)。前記移動体通信機器のユーザが前記着信電話を選別できるように、前記着信電話とボイスメール電話とが繋がれて3者通話(three-way conference call)とされる。いくつかの実施形態は、前記着信電話を選別せよと指示するユーザ入力を受信するものとすることができる。
ここで、ボイスメール制御メニューとは、ボイスメール取得メニュー(voicemail retrieval menu)とも呼ばれているものであり、メールボックス内のボイスメールに対して再生、録音、消去、保存、転送等の制御を指示するユーザ入力を受け付けるメニューを指す。具体的には、例えば、音声メッセージによってユーザに対して、現在行うことが可能な操作の一覧をアナウンスし、ユーザがダイアルをプッシュしてトーンを送信することによって、操作入力を送信するためのユーザインターフェースを指すものとする。
前記ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように前記ボイスメールにダイアルするステップは、匿名でボイスメール番号をダイアルするステップを含んでいてもよい。さらに、前記ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように前記ボイスメールにダイアルするステップは、前記ボイスメール制御メニューを回避するような特別なボイスメール番号をダイアルするステップを含んでいてもよい。前記特別なボイスメール番号は、前記移動体通信機器におけるボイスメール電話のコーラーラインIDを識別し、ボイスメール制御メニューに入らないように設定されていてもよい。
前記ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように前記ボイスメールにダイアルするステップは、前記ボイスメールに対して、メッセージを移動体通信機器のメールボックス番号に残すよう指示するコードまたはパスワードを送信するステップを含んでいてもよい。
前記移動体通信機器は、着信電話の選別を行う際にスピーカを起動しマイクを消音してもよい。
前記移動体通信機器はさらに、選別中の前記着信電話に対して応答したいというユーザ入力を受信してもよい。前記移動体通信機器はその後に、2者通話のみが有効となるように前記ボイスメール電話を中断してもよい。前記移動体通信機器上でマイクが有効にされてもよい。
前記移動体通信機器はさらに、選別中の前記着信電話を消音したいというユーザ入力を受信してもよい。前記移動体通信機器はその後に、前記移動体通信機器上でスピーカを消音してもよい。
前記移動体通信機器のさらに他の実施形態では、選別中の前記着信電話を消音したいというユーザ入力が受信されてもよい。前記移動体通信機器はその後に、2者通話のみが、有効で、かつ、ボイスメールへの着信電話となるように、前記ユーザの電話を中断してもよい。
他の実施形態では、前記移動体通信機器は、前記ユーザによる前記移動体通信機器を使用しようとするユーザ入力を受信してもよい。着信電話の選別が依然実行中であることを示す警告が前記ユーザに提示されてもよい。
本明細書は、移動体通信機器のための着信選別方法も開示する。発信者からの着信電話が受信される。前記着信電話が応答され保留される。ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないようにボイスメールがダイアルされる。前記移動体通信機器のユーザが前記着信電話を選別できるように、前記着信電話とボイスメール電話とが繋がれて3者通話とされる。
本発明によれば、ボイスメール電話を自動的にボイスメール制御メニューに入らせることなく、速やかに前記着信電話とボイスメール電話とを繋いで3者通話を開始できるので、ユーザが3者通話による着信選別を速やかに行うことができる。
ここでは、携帯電話機における着信選別の典型的システム及び方法の幾つかの典型例について説明する。
本発明の各実施形態は、以下の記載、添付の請求項、および添付の図面によってより完全に明らかになるであろう。添付の図面は、本発明の典型的な実施形態を示しているに過ぎず、それゆえ、本発明の範囲を制限するものではない。以下、本発明の典型的な実施形態について添付の図面を用いてさらに具体的かつ詳細に説明する。
以下に、本発明の各種実施形態を、図面を参照しながら説明する。ここで、類似の参照番号を付した構成要素は、同等の構成要素、もしくは機能的に類似した構成要素を示す。ここで説明し図面に示す本発明の各実施形態は、他の多種多様な形態に構成、設計できる。したがって、図面に示されるような本発明の典型的な実施形態に関する以下のさらに詳細な説明は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の各実施形態の典型を示しているにすぎない。
「典型的」という言葉は、本願明細書においてもっぱら「実施例、事例、または具体例である」ということを意味する。本願明細書に「典型的」として記載されるいかなる実施形態も、その他の実施形態に比べて、好適、または有利な実施形態であるという意味では必ずしも無い。図面には、各実施形態の様々な面が示されているが、特に記載が無い限り、寸法通りには描かれてはいない。
本明細書に開示される各実施形態の多くの特徴は、コンピュータ・ソフトウェア、電子ハードウェア、もしくはその組み合わせとして実現されうる。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に説明するために、各種構成要素は、それらの機能に関して概略的に説明する。それらの機能がハードウェアとして実現されるか、ソフトウェアとして実現されるかは、個々の用途とシステム全体に課された設計制約とによって決定される。当業者は、個々の用途に応じて、様々な方法で、上記機能を実施すればよいが、そのような実施の決定が、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものであると解釈されるべきではない。
上記機能がコンピュータ・ソフトウェアとして実現される場合、該ソフトウェアは、任意のタイプのコンピュータ命令やコンピュータが実行可能なコード(記憶装置に格納されている、および/または、システムバスまたはネットワークを介して電気信号として送信される)を含む。本明細書に記載された構成要素に関連する機能を実現するソフトウェアは、単一のまたは多数の命令を含む。このようなソフトウェアは、いくつかの異なるコード・セグメントに分けて配布してもよく、異なる複数のプログラムに分けて配布してもよく、いくつかの記憶装置に分けて配布してもよい。
着信選別は、家庭の電話応答装置において一般的な機能である。メッセージ録音中に発信者の声を聞くことができるので、受信者は、電話に出るか、メッセージの録音を継続させるかを選択することができる。携帯電話機がこの状況を実現することは、家庭の電話応答装置ほど容易ではない。通常、携帯電話機では、着信は、メッセージを録音するボイスメールシステムに転送されるしかない。しかし、これでは着信を選別することはできない。これに対する既存の解決方法の1つは、携帯電話機が、着信をオペレータのボイスメールシステムに転送するかわりに、ローカルで着信に応答することである。次いで、携帯電話機は、ローカルボイスメールプロンプト(待ち受けメッセージ)を再生し、発信者のメッセージを録音し、その着信(録音中のメッセージ)を電話機のスピーカで再生する。これにより、着信の選別が可能になる。しかし、この方法には多くの問題がある。例えば、ボイスメッセージは端末に保存されるものとオペレータのボイスメールシステムに保存されるものに分けられてしまう。さらに、発信者が端末のボイスメールプロンプト(待ち受けメッセージ)とオペレータのボイスメールシステムプロンプト(待ち受けメッセージ)との違いに気づき、何らかの着信選別のための手段が使用されていると推測するかもしれない。このことは、着信選別における利点の一つ、つまり、受信者が着信選別されていることに気づかないという利点を台無しにしてしまう。さらに、メッセージを端末に保存することは、他のことに使われるかもしれず、また、そのリソースが限られているかもしれない端末のメモリを占有してしまう、という問題もある。さらに、電話機は、通話機能を実行しながら同時に録音できなければならないので、余計に処理能力が必要となる。
POTS(Plain Old Telephone System:従来の電話システム)に対して提案された、ボイスメールシステムを用いた着信選別を可能にする解決手段として、3者通話の利用がある。発信者が受信者のボイスメール番号または電話機自体に電話をかけると、あるメカニズムか別のメカニズムによって、受信者の電話機が聞くだけの状態(すなわち消音状態)の3者通話が設定される。発信者のメッセージを録音中に受信者がその発信者と通話したいと思った場合は、受信者は受話器をとれば電話に出ることができる。するとその3者通話は、発信者と受信者との2者通話になる。他の様々なシステムもこの技術思想を採用している。しかし、これら他の様々なシステムは、携帯電話機の現行のボイスメールシステムに固有の課題を解決しようとするものではない。この固有の課題が問題となるのは、(米国のT-Mobile社が利用しているような)ボイスメールシステムが、コーラーラインIDを使用して、発信者を識別するときである。これはすなわち、受信者の端末が3者通話を確立しようとした場合に、ボイスメールシステムは、メッセージを録音できるようにする代わりに、自動的に発信者を、メールボックス制御のためのボイスメール制御メニューの状態にしてしまう、ということである。このことは、通常、ユーザがボイスメールに電話をかけるときユーザにとって利点となる。なぜならこのシステムに対しユーザがユーザ自身を識別する必要はないからである。しかし、自動的に発信者をボイスメール制御メニュー状態にすることは、着信選別の観点からは好ましい動作ではない。この問題は、ここに記載するシステム及び方法によって解決される。
図1は、一実施形態である着信選別システム100を示すブロック図である。着信選別システム100において、無線移動体電話機102(移動体機器102、端末102)は、サービスの1つとしてのボイスメールシステム106を持つ、プロバイダのシステム104上で動作する。移動体機器102は、電気通信ネットワーク108と組み合わせて使用されるので、1人もしくはそれ以上の発信者110が電話通信ネットワーク108を介して移動体機器102のユーザ(受信者)に電話をかけることができる。
図2は、一実施形態である着信選別システム200を示す概念ブロック図である。図2に概略的に示されるように、受信者の移動体機器202は、3者通話212に入るのに使用される。これにより、受信者202は、発信者210からの着信を効率的に選別することができる。発信者210が、図示されるボイスメール接続214を介してボイスメールを残している間に、受信者は、図示される選別接続216を介してその着信を選別できる。
図3は、効率的かつ可聴式の着信選別の一般的方法300を示したフロー図である。この方法300とその各種実施形態は、本詳細説明を通して十分に説明される。図3は、ここで説明される各方法の一実施形態の概略である。まず、発信者は、受信者の移動体機器102に電話をかける(S302)。すると、受信者の移動体機器102は、ボイスメールシステム106に電話をかける(S304)。これによって3者通話が開始され、それによって受信者が着信選別を容易に行えるようになる(S306)。その後、受信者102はその着信に応答するか、その着信を無視するか、もしくは着信選別を継続するかできる(S308)。
一実施形態では、移動体機器は、携帯電話機である。一実施形態に係る移動体機器400を、図4の機能ブロック図に示す。移動体機器400は、移動体機器400の動作を制御するプロセッサ402を備える。プロセッサ402は、CPUとも呼ばれる。メモリ404は、読み出し専用メモリ(ROM)及びランダム・アクセス・メモリ(RAM)の両方を含んでもよく、プロセッサ402に命令およびデータを供給する。メモリ404の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)も含んでもよい。
移動体機器400は、送信機408および受信機410を収容する筐体406を備える。これら送信機408および受信機410は、移動体機器400と、リモート位置(例えば、セルサイト・コントローラまたは基地局等)との間の、データの送受信(例えば、音声通信)を可能にする。送信機408および受信機410は、まとめて送受信機412としてもよい。筐体406にはアンテナ414が取り付けられ、このアンテナ414は送受信機412と電気的に接続される。追加のアンテナ(図示せず)を使用してもよい。送信機408、受信機410及びアンテナ414の動作は、公知であり説明を要しないので、ここでは説明しない。
移動体機器400はまた、信号検出器416を備える。信号検出器416は、送受信機412によって受信される信号のレベルを検出し、定量化する。信号検出器416は、公知のように、総エネルギー、PN(pseudonoise:擬似雑音)チップあたりのパイロットエネルギー、電力スペクトル密度、及びその他の信号などを検出する。
移動体機器400のステート・チェンジャ426は、現在の状態と、送受信機412が受信し信号検出器416が検出した追加信号とに基づいて無線通信装置の状態を制御する。移動体機器400はまた、システム・ディターミネータ(決定機構)428を備える。このシステム・ディターミネータ428は、無線通信装置を制御すると共に、現在のサービスプロバイダ・システムが不適切と判断された場合に、無線通信装置がどのサービスプロバイダ・システムに移行すべきかを決定するために使用される。
移動体機器400の各種構成要素は、バスシステム430によって互いに接続されている。このバスシステム430は、データバスに加えて、電力バス、コントロール信号バス、ステイタス信号バスを備える。しかし、わかりやすくするために、図4においては、これら各種バスはまとめてバスシステム430として示されている。移動体機器400はまた、信号処理に使用するデジタルシグナル・プロセッサ(DSP)407を備える。当業者には当然のことであるが、図4に示す移動体機器400は、具体的な構成要素を示しているのではなく、機能ブロック図である。
本明細書に開示される方法は、一実施形態に係る移動体機器400によって実施しうる。一実施形態においては、本明細書に記載の方法は、メモリ404に格納された実行可能な命令によって実現され、プロセッサ402によって実行される。
図5は、一実施形態に係る移動体機器500を示す。移動体機器500は典型的には、ユーザが該移動体機器500を操作する際に使用できる多くのボタン550(もしくはキー550)を備える。また、移動体機器500は、スピーカ552およびマイク554を備える。ディスプレイ556はユーザへのメッセージ558を表示するのに使用される。
使用されうる移動体機器の一例としては、シャープ製TM150端末(図示せず)に類似した、シェル型(折り畳み式)GSM携帯電話機がある。この移動体機器は、キャビネットの外側に、着信音や音楽を再生するために使用されるスピーカを備え、内側に、図5の実施形態のように端末を開いたときに使用できるイヤホンおよびマイクを備える。本例の移動体機器は、その外側にボタンを備える。これらのボタンは、ユーザが着信を選別したいかどうかを選択するときに使用できる。ユーザインターフェースの設定は、例えば、ユーザが応答しない着信全ての選別を可能にする「全着信選別」としてもよい。最後に、ユーザはネットワークベースのボイスメールサービスに加入しているものとする。上記の各例は単なる例にすぎず、何ら制限にはならない。
本願明細書のシステムおよび方法において、携帯電話機は、発信者がネットワークベースのボイスメールシステムにメッセージを残す時に、携帯電話機の所有者(着信者)が発信者をモニタ(監視)することを可能にする特別な機構を備えている。これにより、ユーザは、その発信者がメッセージを録音している途中で着信に応答するか、そのままにしておくか、を決定することができる。これらの実施形態は、従来のようにボイスメール制御メニュー(ボイスメール回収メニュー)を提示する代わりに、ボイスメールシステムに対してメッセージ録音モードに入るよう指示することができる2つの方法を含んでいる。
さらに、一実施形態に係る折り畳み式携帯電話機では、着信選別は、端末を開くことによって端末の外側スピーカから個別のイヤホンに切り替えられる。
本明細書のシステムおよび方法にはいくつかの特徴がある。1つは、無線端末の着信制御機能とオペレータのボイスメールシステムとを利用して、メッセージが単一の統合されたメールボックスにまとめて保存されるようにした着信選別機構である。この機構は、端末からの着呼があった場合には、ボイスメール制御メニューを提示する代わりに、ボイスメールサービスに対してメッセージ録音モードに入るよう指示することができる。この機構は、次のいずれかを行うことによって達成される。すなわち、(a)通常の番号とは異なるボイスメール番号(即ち、この目的のために確保された特別の番号)に電話をかける、または(b)匿名でボイスメールシステムに電話をかけて、DTMFトーンなどによって、メールボックス所有者へのメッセージを録音可能にするようボイスメールシステムに指示する。一実施形態におけるさらに別の特徴としては、折り畳み式携帯電話機を開くことにより、着信選別を端末外部のスピーカから個別のイヤホンに切り替えることができることである。
残りの図面は、本願のシステムおよび方法の様々な段階を示している。図6は、着信通話に対する処理を示す。図7は、メッセージ録音の途中で電話に応答するステップを示す。図8は、メッセージ録音の途中で発信者を無視するステップを示す。図9は通話を終了して電話を切るステップを示す。
図6は、着信通話を処理する方法の実施形態600を示すフロー図である。発信者は、受信者102の番号に電話をかける(S602)。すると、受信者の移動体機器102が鳴る(S604)。受信者の移動体機器102が鳴る(S604)と、受信者は、その着信を選別するかどうかを決定する(S606)。ここで、受信者は着信コーラーラインIDを見ることでこの決定をしてもよい。なお、着信コーラーラインIDは、発信者が誰であるかを示すことができるものである。また、ユーザは、着信の時間やその他の状況など、何らかの他の理由に基づいてその着信を選別するかどうかを決定してもよい。
一実施形態において、受信者は、着信があればその着信を自動的に選別するように移動体機器を事前に構成しておいてもよい。そのような実施形態においては、ユーザは、電話がかかってきてからその着信の選別をするか否かを決定する必要がない。
図6のS608に示すように、受信者は、着信を選別せよと指示する。ここで受信者(ユーザ)が、着信を選別せよと指示していない場合、ユーザは、着信に応答するか、着信を完全に無視するか、あるいは着信を直接ボイスメールに送るかしてもよい。着信選別を行いたい場合には、ユーザは移動体機器102のボタンを押す(S608)ことによって着信選別モードに切り替える。一実施形態において、移動体機器102は、折り畳み式のシェル型でもよく、このシェル型移動体機器102は、閉じている状態でも受信者(ユーザ)が「選別」ボタンを押せるように構成されていてもよい。また、上記選別ボタンは、シェルが開いている状態で使用される構成、異なる形式の移動体機器で使用される構成、音声認識によって使用される構成などであってもよい。
受信者が、電話機が選別モードに入るよう指示すると(S608)、移動体機器102自体が、自動的に以下の各動作を実行する。すなわち、移動体機器は、着信に応答し(S610)、発信者を保留状態にし(S612)、自動的にボイスメール制御メニューに入らないように、標準のボイスメールにダイアルする(S614)。一部の実施形態において、移動体機器102は、そのプロセスが発信者に気づかれない程度に素早く、着信に応答し(S610)、発信者を保留状態にし(S612)、ボイスメール番号をダイアルする(S614)。
発信者を保留状態にし(S612)、ボイスメールをダイアルする(S614)という各動作は、ネットワークシステムに組み込まれていてもよい。このシステムでは、新しい番号をダイアルすることで、その他の着信は自動的に保留される。また、GSMシステムでは、保留状態にするというのは1つのネットワーク機能である。
電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように、移動体機器102がスタンダードボイスメールにダイアルする(S612)方法の1つは、匿名で(発信者のIDを隠して)その番号をダイアルすることである。GSMシステムの場合には、ダイアルする番号の前に#31#をつけることにより匿名の電話をかけることができる(すなわち、発信者IDを送らないで電話をかけることができる)。例えば、ボイスメール番号が「123」である場合、「#31#123」をダイアルすることによって、ボイスメールシステムに匿名で電話をかけることができる。
他の実施形態では、移動体機器102は、ボイスメール制御メニューを避けるために、特別なボイスメール番号をダイアルするようにしてもよい(S614)。「特別なボイスメール番号」とは、携帯電話機のコーラーラインIDを識別するが、所有者のメインメニューシステムには入らないように構成されている番号である。その代わりに、受信者が発信者をボイスメールに送る場合と全く同じように動作する。例えば、受信者へのメッセージを残すように要求する。この実施形態は、ボイスメールシステム106に接続する、より速い方法の1つとして有用である。
必要であれば、移動体機器102は、携帯電話機のメールボックス番号(端末固有の番号)に対するメッセージを残すように指示するために、ボイスメールシステム106にコードまたはパスワードを送信してもよい(S616)。例えば、ボイスメールシステム106に着信があったが、コーラーラインIDによる発信者の識別ができない場合、システムによって提供された任意のメールボックスにメッセージを録音するよう指示するモードに入ることがある。例えば、米国のT−Mobile社のシステムでは、#に続けて10桁の電話番号(メールボックス番号)を送信すると、そのメールボックスのボイスメールメッセージが再生され、その番号への発信者のメッセージが録音し始められる。このことは、着信選別のために別のボイスメール番号を持たなければならない、という問題を解決する。
次いで、移動体機器102は、3者全てを繋ぐ(S618)。3者通話において繋がれる3者とは、発信者110、ユーザ(受信者)の端末102、およびボイスメールシステム106である。その後、スピーカが起動され(S620)、マイクが消音される。これにより、ユーザは、気づかれることなく、着信通話の全てを聞くことができる。
システムが本質的にデジタルであるために、前述の動作は、素早くなされる。それゆえ、そういった動作が発信者に明白となることがない。いくつかの従来の利用可能なシステムでは、「お繋ぎしますのでお待ちください。」等のメッセージを発信者に対して再生する必要があるが、本明細書のシステムおよび方法はこのステップを必要としない。このステップを省けるというのは利点である。なぜなら、上記のようなメッセージは、発信者のメッセージが選別されているということを発信者に示唆する可能性があるからである。
上記の各ステップの後、発信者110は、ボイスメールシステムプロンプトを聞き(S622)、メッセージを録音し始める。同時に、受信者102はそのメッセージを録音中に聴くことができる(S624)。これにより、ユーザはその着信を選別できる(S624)。
図7は、メッセージ録音の途中で選別中の着信に応答する方法の実施形態700を示すフロー図である。受信者102は、メッセージ録音中の着信に応答したい場合、下記の動作によって応答することができる。
受信者は、着信に応答したいということを移動体装置102(端末)に指示できる。これは様々な方法でなされるが、例えば、受信者が単にボタンを押すだけでもよい。または、受信者は単にシェル型携帯を開けることとしてもよい。通常、この開くという動作を折り畳み式携帯電話機で行うと、外側のスピーカのスイッチがオフになり、代わりに内側のイヤホンが使われる。次に、この電話機はユーザにその着信に応答するか否かの選択肢を示す。これによって、スピーカを使うよりもさらに私的に着信選別を行うことが可能となる。
受信者が着信に応答したいとの指示を受けると(S702)、端末はボイスメールシステム106を使った3者通話を中断し(S704)、発信者110との2者通話に戻る。受信者102が着信選別するのに外部のスピーカを用いている場合、端末は外部のスピーカを無効にし(S706)、イヤホンをオンにし(S708)、マイクを有効にする。通話はこの時点から継続される(S710)。
図8は、受信者102がメッセージ録音の途中で発信者を無視する方法の実施形態800を示すフロー図である。メッセージ録音中の着信に応答したくない場合、または、発信者がメッセージを録音するのを聞き続けたくない場合、ユーザは図8に示す各操作を行う。受信者は通話を消音したいことを端末102に通知できる(S802)。一実施形態では、着信の選別を指示するのに使用されるのと同じボタンが、通話の消音を指示するのにも使用できる。また他の方法を使用してもよい。例えばボタンの長押しや、別のボタン等を使用してもよい。
通話を消音するよう入力を受けると(S802)、移動体機器102(端末)がスピーカを消音して3者通話を継続するか(S804a)、または受信者が通話を終了する(S804b)。GSMシステムでは、3者通話を始めた端末は通話を継続しなければならない。その端末が通話を終了すると、全通話者の接続が断たれるからである。この状況下では、端末102はスピーカを消音して3者通話を継続する(S802a)必要がある。別のネットワークシステムでは、端末102が3者通話をやめても、発信者とボイスメールシステムとの間で2者通話を継続することができる場合もある。この場合は、受信者102は通話から抜けることができる(S804b)。
残りのS806〜S810は、受信者が通話を消音したいと指示した(S802)後も3者通話が続いている状態において実行される。S806〜S810は典型的には、2者通話中の状態では行われない。
ユーザが引き続き電話をかけるために電話機を使おうとした(例えば、電話機を開いた)ときに、まだ3者通話が続いている場合、端末102はそのスクリーンに警告を表示する(S808)か、もしくは音またはメッセージを再生することによって、依然通話が続いていることをユーザに知らせる。更に、移動体機器102は、継続中の通話をイヤホンで再生するようにしてもよい(S810)。これにより、ユーザはその通話を聞くことができ、その通話を切断するかどうかを決定することができる。図7において説明したように、端末102は、ユーザに、メッセージ録音を中断して着信に応答する方法を提供してもよい。
図9は、通話の完了を示すフロー図900である。S902においては選別セッションを実行中である。選別モードにおいて通話の終わりには、発信者またはボイスメールシステムが3者通話への接続を断つ(S904)。その後、端末102は残りの2者通話が依然継続中であれば、それを終了する(S906)。
情報および信号は、多様な技術および技法の何れを用いて表現してもよい。例えば、上記説明を通し言及される、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電波(電磁波)、磁場や磁性粒子、光フィールド、光学粒子(optical fields or particles)、およびそれらの組み合わせによって表現できる。
本明細書に開示された実施形態に関連して記載される多様な論理ブロック、モジュール、回路、アルゴリズム・ステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれらの組み合わせとして実現される。ハードウェアとソフトウェアとの互換性を明確に説明するために、各種構成要素、ブロック、モジュール、回路、ステップは、上記のように、それらの機能に関して概略的に記載されている。それらの機能がハードウェアとして実現されるか、ソフトウェアとして実現されるかは、個々の用途とシステム全体に課された設計制約とによって決定される。当業者は上記の機能を、個々の用途に応じて、様々な方法で実施するであろうが、そのような実施の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものであると解釈されるべきではない。
本明細書に開示される各実施形態に関連して記載される多様な論理ブロック、モジュール、回路は、ここに開示する機能を実施するために設計された、汎用プロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ信号(FPGA)またはその他のプログラム可能論理回路、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネント、もしくはこれらの組み合わせによって実施される。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいが、他に、従来型プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械でもよい。プロセッサはまた、コンピュータ・デバイス(例えば、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)とマイクロプロセッサの組み合わせ、または複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに連結した1個もしくはそれ以上のマイクロプロセッサ、もしくは他の上記のような構造)の組み合わせとして実現されてもよい。
本明細書に開示された各実施形態に関連して記載される方法またはアルゴリズムのステップは、直接的にハードウェアによって実現されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって実現されるか、もしくはその組み合わせによって実現される。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、その他あらゆる公知の記憶媒体にあってもよい。典型的な記憶媒体は、該記憶媒体に対して情報を読み書きできるプロセッサに接続されている。または、記憶媒体はプロセッサに組み込まれてもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内にあってもよい。該ASICは、ユーザ端末内にあってもよい。また、プロセッサと格納媒体は、別個の構成要素として、ユーザ端末内に存在してもよい。
本明細書に開示される方法は、該方法を達成するための1つもしくはそれ以上のステップまたは動作を含む。この方法のステップおよび/または動作は、本発明の範囲を逸脱しない範囲で、相互に置き換えることができる。言い換えれば、実施形態の適切な実施のためにステップまたは動作が特定順序で行われる必要が無い限り、ステップおよび/または動作の順序および/または使用が、本発明の範囲を逸脱しない範囲で、変更されてもよい。
本発明の具体的な実施形態および用途を図示し説明したが、本発明は、本願明細書に開示される構成および構成要素そのものに限定されるわけではない。当業者にとって明らかな各種の一部変形、変更、変形は、本願明細書に開示された、本発明の方法およびシステムの構成、動作、詳細において、本発明の精神と範囲を逸脱しない範囲で、行ってもよい。
着信選別システムの一実施形態を示すブロック図である。 着信選別システムの一実施形態を示す概念ブロック図である。 一般的な着信選別方法を示すフロー図である。 移動体通信機器の一実施形態を示す機能ブロック図である。 移動体通信機器の一実施形態を示す図である。 着信通話の処理を示すフロー図である。 メッセージ録音の途中で選別中の通話に応答する方法の一実施形態を示すフロー図である。 受信者がメッセージの録音の途中で通話を無視する方法の一実施形態を示すフロー図である。 通話の終了を示すフロー図である。
符号の説明
100 着信選別システム
102 移動体機器(移動体通信機器)
104 プロバイダ
106 ボイスメールシステム
108 電気通信ネットワーク(通信回線)
110 発信者
200 着信選別システム
202 受信者
206 ボイスメール
210 発信者
212 3者通話
214 ボイスメール接続
216 選別接続
400 移動体機器(移動体通信機器)
402 プロセッサ
404 メモリ
406 筐体
407 デジタルシグナル・プロセッサ(DSP)
412 送受信機
414 アンテナ
416 信号検出器
426 ステート・チェンジャ
428 システム・ディターミネータ
430 バスシステム
500 移動体機器(移動体通信機器)
550 ボタン(キー)
552 スピーカ
554 マイク
556 ディスプレイ
558 表示(メッセージ)

Claims (25)

  1. 無線通信システムでの使用のために構成された移動体通信機器であって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサと電気的に通信するメモリとを備え、
    前記メモリには、
    発信者からの着信電話を受信するステップと、
    前記着信電話に応答するステップと、
    前記着信電話を保留状態に保持するステップと、
    ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないようにボイスメールにダイアルするステップと、
    前記移動体通信機器のユーザが前記着信電話を選別できるように、前記着信電話とボイスメール電話とを繋いで3者通話とするステップとを含む着信選別方法を前記プロセッサに実行させるための実行可能な命令が格納されている移動体通信機器。
  2. 前記ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように前記ボイスメールにダイアルするステップは、匿名でボイスメール番号をダイアルするステップを含んでいる請求項1に記載の移動体通信機器。
  3. 前記ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように前記ボイスメールにダイアルするステップは、前記ボイスメール制御メニューを回避するような特別なボイスメール番号をダイアルするステップを含んでいる請求項1に記載の移動体通信機器。
  4. 前記特別なボイスメール番号は、前記移動体通信機器におけるボイスメール電話のコーラーラインIDを識別し、ボイスメール制御メニューに入らないように設定されている請求項3に記載の移動体通信機器。
  5. 前記ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように前記ボイスメールにダイアルするステップは、前記ボイスメールに対して、メッセージを移動体通信機器のメールボックス番号に残すよう指示するコードまたはパスワードを送信するステップを含んでいる請求項1に記載の移動体通信機器。
  6. 前記着信選別方法が、さらに、
    前記移動体通信機器のスピーカを起動するステップと、
    前記移動体通信機器のマイクを消音するステップとを含んでいる請求項1に記載の移動体通信機器。
  7. 前記着信選別方法が、さらに、
    選別中の前記着信電話に対して応答したいというユーザ入力を受信するステップと、
    2者通話のみが有効となるように前記ボイスメール電話を中断するステップとを含んでいる請求項1に記載の移動体通信機器。
  8. 前記着信選別方法が、前記移動体通信機器上でマイクを有効にするステップをさらに含んでいる請求項7に記載の移動体通信機器。
  9. 前記着信選別方法が、さらに、
    選別中の前記着信電話を消音したいというユーザ入力を受信するステップと、
    前記移動体通信機器上でスピーカを消音するステップとを含んでいる請求項1に記載の移動体通信機器。
  10. 前記着信選別方法が、さらに、
    選別中の前記着信電話を消音したいというユーザ入力を受信するステップと、
    2者通話のみが、有効で、かつ、ボイスメールへの着信電話となるように、前記ユーザの電話を中断するステップとをさらに含んでいる請求項1に記載の移動体通信機器。
  11. 前記着信選別方法が、さらに、
    前記ユーザによる前記移動体通信機器を使用しようとするユーザ入力を受信するステップと、
    着信電話の選別が依然実行中であることを示す警告を前記ユーザに提示するステップとを含む請求項9に記載の移動体通信機器。
  12. 前記着信選別方法が、さらに、
    前記着信電話を選別せよと指示するユーザ入力を受信するステップをさらに含んでいる請求項1に記載の移動体通信機器。
  13. 発信者からの着信電話を受信する受信手段と、
    前記着信電話に応答する応答手段と、
    前記着信電話を保留状態に保持する保持手段と、
    ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないようにボイスメールにダイアルするダイアル手段と、
    ユーザが前記着信電話を選別できるように、前記着信電話と前記ボイスメール電話とを繋いで3者通話とする手段とを備えた移動体通信機器。
  14. 移動体通信機器において着信電話を選別する着信選別方法であって、
    発信者からの着信電話を受信するステップと、
    前記着信電話に応答するステップと、
    前記着信電話を保留状態に保持するステップと、
    ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないようにボイスメールにダイアルするステップと、
    前記移動体通信機器のユーザが前記着信電話を選別できるように、前記着信電話と前記ボイスメール電話とを繋いで3者通話とするステップとを含む着信選別方法。
  15. 前記ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように前記ボイスメールにダイアルするステップは、匿名でボイスメール番号へダイアルするステップを含んでいる請求項14に記載の着信選別方法。
  16. 前記ボイスメール電話が自動的にボイスメール制御メニューに入らないように前記ボイスメールにダイアルするステップは、前記ボイスメール制御メニューを回避するような特別なボイスメール番号へダイアルするステップを含んでいる請求項14に記載の着信選別方法。
  17. 前記特別なボイスメール番号は、前記移動体通信機器におけるボイスメール電話のコーラーラインIDを識別し、ボイスメール制御メニューに入らないように設定されている請求項14に記載の着信選別方法。
  18. 前記移動体通信機器上でスピーカを起動するステップと、
    前記移動体通信機器上でマイクを消音するステップとをさらに含んでいる請求項14に記載の着信選別方法。
  19. 選別中の前記着信電話に対して応答したいというユーザ入力を受信するステップと、
    2者通話のみが有効となるように前記ボイスメール電話を中断するステップとをさらに含む請求項18に記載の着信選別方法。
  20. 前記移動体通信機器上でマイクを有効にするステップをさらに含んでいる請求項19に記載の着信選別方法。
  21. 選別中の前記着信電話を消音したいというユーザ入力を受信するステップと、
    前記移動体通信機器上でスピーカを消音するステップとをさらに含んでいる請求項18に記載の着信選別方法。
  22. 前記ユーザによる前記移動体通信機器を使用しようとするユーザ入力を受信するステップと、
    着信電話の選別が依然実行中であることを示す警告を前記ユーザに提示するステップとをさらに含んでいる請求項21に記載の着信選別方法。
  23. 前記着信電話を選別せよと指示するユーザ入力を受信するステップをさらに含む請求項14に記載の着信選別方法。
  24. 請求項1から12の何れか1項に記載の移動体通信機器を動作させるためのプログラムであって、前記プロセッサに上記の各ステップを実行させるためのプログラム。
  25. 請求項24に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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