JP2006324402A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリシリコンパターンの結晶粒径のばらつきを小さくすることができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶縁膜2上にポリシリコン膜3を形成する工程と、ポリシリコン膜3に不活性イオンを照射する工程と、ポリシリコン膜3に不純物を導入する工程と、ポリシリコン膜3を熱処理する工程と、ポリシリコン膜3をパターニングすることにより、絶縁膜2上に位置するポリシリコンパターン3aを形成する工程と、を具備する。絶縁膜2は、例えば素子分離膜である。ポリシリコンパターン3aを形成する工程の後に、シリコン基板1にゲート絶縁膜を形成する工程を更に具備してもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶縁膜2上にポリシリコン膜3を形成する工程と、ポリシリコン膜3に不活性イオンを照射する工程と、ポリシリコン膜3に不純物を導入する工程と、ポリシリコン膜3を熱処理する工程と、ポリシリコン膜3をパターニングすることにより、絶縁膜2上に位置するポリシリコンパターン3aを形成する工程と、を具備する。絶縁膜2は、例えば素子分離膜である。ポリシリコンパターン3aを形成する工程の後に、シリコン基板1にゲート絶縁膜を形成する工程を更に具備してもよい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。特に本発明は、ポリシリコンパターンの結晶粒径のばらつきを小さくすることができる半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。また、本発明は、半導体装置に熱負荷が加わる回数を少なくすることができる半導体装置の製造方法に関する。
図6は、従来の半導体装置を説明する為の断面図である。この半導体装置は、シリコン基板101に形成されたLOCOS酸化膜102上に、ポリシリコン抵抗103を有している。ポリシリコン抵抗103は、LOCOS酸化膜102上にポリシリコン膜をCVD法により形成した後、このポリシリコン膜をパターニングすることにより形成される。ポリシリコン抵抗103の抵抗値は、ポリシリコン抵抗103に所定の量の不純物を導入した後、熱処理して不純物を活性化することにより調整される(例えば特許文献1参照)。
特開2004−221306号公報(図5)
上記したように、ポリシリコン抵抗等のポリシリコンパターンを形成する場合、まずポリシリコン膜が形成される。ポリシリコン膜の形成処理は、複数の半導体基板を同一の反応炉にいれて行われることが多い。この場合、複数の半導体基板相互間で基板温度が異なり、形成されたポリシリコン膜の結晶粒径が、半導体基板相互間で異なる場合がある。
ポリシリコンパターンに導入された不純物の一部は、熱処理時に、結晶粒界に偏析するため活性化しない。このため、ポリシリコンパターンの抵抗値は、同一の量の不純物を導入した場合でも、結晶粒径によって異なってくる。従って、半導体基板相互間におけるポリシリコンパターンの粒径ばらつきを低減させることが望まれている。
また、不純物が熱処理時にシリコンの外に拡散することを防止するためには、不純物が導入されたシリコンの表面を酸化することが有効である。しかし、熱酸化法によってシリコンの表面を酸化すると、半導体装置に熱負荷が加わる回数が増加する。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、ポリシリコンパターンの結晶粒径のばらつきを小さくすることができる半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、半導体装置に熱負荷が加わる回数を少なくすることができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶縁膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜に不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコン膜を熱処理する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程とを具備する。
前記ポリシリコン膜に不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコン膜を熱処理する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程とを具備する。
本発明に係る他の半導体装置の製造方法は、絶縁膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程と、
前記ポリシリコンパターンに不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコンパターンに不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程とを具備する。
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程と、
前記ポリシリコンパターンに不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコンパターンに不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程とを具備する。
これらの半導体装置の製造方法によれば、前記ポリシリコン膜又はポリシリコンパターンに不活性イオンを照射する工程において、前記ポリシリコン膜又はポリシリコンパターンの結晶粒の微細化が進行する。このため、ポリシリコン膜又はポリシリコンパターン相互間で結晶粒径にばらつきが生じていても、このばらつきは小さくなる。
これらの半導体装置の製造方法において、前記不純物イオンを導入する工程と、前記熱処理工程の間に、前記ポリシリコンパターン又は前記ポリシリコン膜の表面を酸化する工程を具備してもよい。
本発明に係る他の半導体装置の製造方法は、絶縁膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜に不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程と、
前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程とを具備する。
前記ポリシリコン膜に不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程と、
前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程とを具備する。
この半導体装置の製造方法において、前記ポリシリコンパターンを形成する工程と、前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程の間に、前記ポリシリコンパターンの表面を酸化する工程を具備してもよい。
ポリシリコンパターンの表面を酸化する工程は、熱酸化工程又はプラズマ酸化工程であってもよい。
前記絶縁膜は、半導体基板又はその上方に形成されておりであり、前記ポリシリコン膜を形成する工程において、同一の装置を用いて、複数の前記半導体基板又はその上方に形成された前記絶縁膜上それぞれに、前記ポリシリコン膜を同時に形成してもよい。
前記絶縁膜は、半導体基板に形成された素子分離膜であり、前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程の後に、前記半導体基板にゲート絶縁膜を形成する工程を具備してもよい。
前記絶縁膜は、半導体基板に形成された素子分離膜であり、前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程の後に、前記半導体基板にゲート絶縁膜を形成する工程を具備してもよい。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板に不純物領域を形成する工程と、
前記不純物領域の表面を、プラズマ酸化する工程と、
前記不純物領域を熱処理する工程とを具備する。
前記不純物領域の表面を、プラズマ酸化する工程と、
前記不純物領域を熱処理する工程とを具備する。
この半導体装置の製造方法によれば、不純物領域の表面には、プラズマ酸化によって酸化膜が形成される。これにより、前記不純物領域を熱酸化する工程において、前記不純物領域の外に拡散する不純物の量が少なくなる。また、熱酸化法によって前記不純物領域の表面に酸化膜を形成する場合と比較して、半導体基板に加わる熱負荷が小さくなる。従って、半導体装置に熱負荷が加わる回数を少なくすることができる。
本発明に係る半導体装置は、絶縁膜と、
前記絶縁膜上に形成され、不純物及び不活性ガスが導入されたポリシリコンパターンとを具備する。
前記ポリシリコンパターンは、例えば抵抗素子である。
前記絶縁膜上に形成され、不純物及び不活性ガスが導入されたポリシリコンパターンとを具備する。
前記ポリシリコンパターンは、例えば抵抗素子である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する為の断面図である。本実施形態によって製造される半導体装置は、トランジスタ及びポリシリコン抵抗を有する。
まず、図1(A)に示すように、シリコン基板1に素子分離膜2を形成する。素子分離膜2は、トランジスタが形成される素子領域に開口部2aを有する。素子分離膜2は、本図に示すようにLOCOS酸化膜であってもよいし、トレンチアイソレーション法によりシリコン基板1に埋め込まれてもよい。
次いで、シリコン基板1及び素子分離膜2上にポリシリコン膜3を、CVD法を用いて形成する。この処理において、複数のシリコン基板1が同一の反応炉(例えば縦型反応炉)内で同時に処理される。このため、シリコン基板1相互間において基板温度が異なり、ポリシリコン膜3の結晶粒径がばらつく場合がある。
次いで、ポリシリコン膜3の全面に、不活性イオン(例えばArイオン、Krイオン、又はXeイオン)を所定のエネルギー(例えばArイオンの場合は100keV以上150keV以下)で照射する。これにより、ポリシリコン膜3は、結晶粒の微細化が進んでアモルファス化するか、若しくはアモルファスに近い状態になる。
次いで、ポリシリコン膜3の全面に、不純物イオン(例えばP、As、B、BF2等のイオン)を、所定の量ほど注入する。
次いで、図1(B)に示すように、ポリシリコン膜3を熱酸化する。これにより、ポリシリコン膜3の表面には酸化シリコン膜3bが形成される。
なお、本処理において、熱酸化によって酸化シリコン膜3bを形成する代わりに、ポリシリコン膜3を、酸素プラズマに晒すことにより、酸化シリコン膜3bを形成してもよい。このようにすると、酸化シリコン膜3bを形成する際に、シリコン基板1を高温にしなくて済む。
なお、本処理において、熱酸化によって酸化シリコン膜3bを形成する代わりに、ポリシリコン膜3を、酸素プラズマに晒すことにより、酸化シリコン膜3bを形成してもよい。このようにすると、酸化シリコン膜3bを形成する際に、シリコン基板1を高温にしなくて済む。
次いで、窒素雰囲気中、又は酸素と窒素の混合雰囲気中で、ポリシリコン膜3に熱処理を行う。これにより、ポリシリコン膜3に注入された不純物が活性化する。
次いで、図1(C)に示すように、ポリシリコン膜3上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、ポリシリコン膜3上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとしてポリシリコン膜3をエッチングする。これにより、ポリシリコン膜3はパターニングされ、素子分離膜2上に位置するポリシリコンパターン3aが形成される。その後、フォトレジスト膜を除去する。
図1(A)で示した処理により、ポリシリコン膜3は、結晶粒の微細化が進んでアモルファス化しているか、又はアモルファスに近い状態になっている。このため、シリコン基板1相互間におけるポリシリコン膜3の結晶粒径のばらつきは、従来と比べて小さくなっている。従って、上記した不純物の活性化のための熱処理において、不純物が結晶粒界に偏析する量のばらつきは、従来と比べて小さくなる。
また、結晶粒界に偏析する不純物の量のばらつきが少なくなるため、結晶粒界を経由してポリシリコン膜3の外部に拡散する不純物の量は、従来と比べてばらつきが小さくなる。さらに、ポリシリコン膜3の表面には酸化シリコン膜3bが形成されているため、ポリシリコン膜3の外部に拡散する不純物量のばらつきは少なくなる。
従って、シリコン基板1相互間におけるポリシリコンパターン3aの抵抗値のばらつきは、従来と比べて小さくなる。
次いで、図2(A)に示すように、シリコン基板1を熱酸化する。これにより、開口部2a内に位置するシリコン基板1にはゲート酸化膜13が形成される。次いで、ゲート酸化膜13上を含む全面上に、ポリシリコン膜をCVD法により形成する。次いで、ポリシリコン膜上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、ポリシリコン膜上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとしてポリシリコン膜をエッチングする。これにより、ゲート酸化膜13上にはゲート電極14が形成される。
次いで、ポリシリコンパターン3aを含む全面上に、フォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、開口部2a及びその周囲に位置するフォトレジスト膜が除去される。次いで、このフォトレジスト膜、素子分離膜2、及びゲート電極14をマスクとして、シリコン基板1に不純物を注入する。これにより、開口部2a内に位置するシリコン基板1には、任意の領域にN型又はP型の低濃度不純物領域16a,16bが形成される。その後、フォトレジスト膜を除去する。
次いで、ゲート電極14上を含む全面上に、酸化シリコン膜をCVD法により形成し、この酸化シリコン膜をエッチバックする。これにより、ゲート電極14の側壁にはサイドウォール15が形成される。また、ポリシリコンパターン3aの側壁にもサイドウォールが形成される。
次いで、ポリシリコンパターン3aを含む全面上に、フォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、開口部2a及びその周囲に位置するフォトレジスト膜が除去される。次いで、このフォトレジスト膜、素子分離膜2、ゲート電極14、及びサイドウォール15をマスクとして、シリコン基板1に不純物を注入する。これにより、開口部2a内に位置するシリコン基板1には、任意の領域に、トランジスタのソース及びドレインとなるN型又はP型の不純物領域17a,17bが形成される。その後、フォトレジスト膜を除去する。
このようにして、開口部2a内にはトランジスタが形成される。
このようにして、開口部2a内にはトランジスタが形成される。
次いで、図2(B)に示すように、トランジスタ上及びポリシリコンパターン3a上を含む全面上に、層間絶縁膜18をCVD法により形成する。次いで、層間絶縁膜18上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、層間絶縁膜18上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜18及び酸化シリコン膜3bをエッチングする。これにより、層間絶縁膜18には、不純物領域17a,17bそれぞれ上に位置する接続孔18a,18bが形成される。また、層間絶縁膜18及び酸化シリコン膜3bには、ポリシリコンパターン3aの両端上それぞれに位置する接続孔18cが形成される。その後、レジストパターンを除去する。
次いで、接続孔それぞれの中、及び層間絶縁膜18上に、バリアメタル層(図示せず)及びタングステン膜をCVD法により形成する。次いで、層間絶縁膜18上に位置するタングステン膜を、CMP法を用いて研磨除去する。これにより、接続孔18a,18b,18cそれぞれの中にはタングステンプラグ19a,19b,19cが埋め込まれる。
次いで、層間絶縁膜18上を含む全面上に、Al合金膜をスパッタリング法により形成する。次いで、Al合金膜上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、Al合金膜上にはレジストパターンが形成される。次いで、このレジストパターンをマスクとしてAl合金膜をエッチングする。これにより、層間絶縁膜18上にはAl合金配線20a,20b,及び2本のAl合金配線20cが形成される。Al合金配線20a,20bは、それぞれタングステンプラグ19a,19bを介してトランジスタの不純物領域17a,17bに接続している。2本のAl合金配線20cそれぞれは、タングステンプラグ19cを介してポリシリコンパターン3aに接続している。このような配線構造において、ポリシリコンパターン3aは、例えばアナログ回路の抵抗素子として機能する。
以上、本発明の第1の実施形態によれば、ポリシリコンパターン3aを形成するためのポリシリコン膜3は、不活性イオンを照射されることによりアモルファス化しているか、若しくはアモルファスに近い状態になる。このため、複数のシリコン基板1相互間に温度のばらつきがある状態で、ポリシリコン膜3を同時に形成し、ポリシリコン膜3の結晶粒径のばらつきが生じても、このばらつきは低下する。このため、シリコン基板1相互間において、結晶粒界に偏析する不純物の量のばらつきは小さくなり、活性化する不純物の量のばらつきが小さくなる。
従って、シリコン基板1相互間におけるポリシリコンパターン3aの抵抗値のばらつきは、従来と比べて小さくなる。
従って、シリコン基板1相互間におけるポリシリコンパターン3aの抵抗値のばらつきは、従来と比べて小さくなる。
また、結晶粒界に偏析する不純物の量のばらつきは小さいため、ポリシリコン膜3の外部に拡散する不純物の量は少なくなる。さらに、ポリシリコン膜3の表面には酸化シリコン膜3bが形成されているため、ポリシリコン膜3の外部に拡散する不純物の量は少なくなる。従って、シリコン基板1相互間におけるポリシリコンパターン3aの抵抗値のばらつきは、さらに小さくなる。
図3は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する為の断面図である。本実施形態で製造される半導体装置の構成は、第1の実施形態に係る製造方法によって製造される半導体装置の構成と同一である。以下、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、図3(A)に示すように、シリコン基板1に素子分離膜2を形成し、さらにポリシリコン膜3を形成する。これらの形成方法は、第1の実施形態と同一である。次いで、ポリシリコン膜3をパターニングし、ポリシリコンパターン3aを形成する。ポリシリコン膜3のパターニング方法は、第1の実施形態と同一である。
次いで、図3(B)に示すように、開口部2a内を含む全面上にフォトレジスト膜50を塗布し、フォトレジスト膜50を露光及び現像する。これにより、ポリシリコンパターン3a上に位置するフォトレジスト膜50が除去される。次いで、フォトレジスト膜50をマスクとして、ポリシリコンパターン3aに不純物イオンを照射する。これにより、ポリシリコンパターン3aは、結晶粒の微細化が進んでアモルファス化するか、又はアモルファスに近い状態になる。次いで、フォトレジスト膜50をマスクとしたイオン照射を行うことにより、ポリシリコンパターン3aに不純物イオン(例えばP、As、B、BF2等のイオン)を、所定の量ほど注入する。
その後、図3(C)に示すように、フォトレジスト膜50を除去する。次いで、ポリシリコンパターン3aの表面に酸化シリコン膜3bを形成する。この際、素子分離膜2の開口部2a内に位置するシリコン基板1にも熱酸化膜1aが形成される。その後、不純物活性化のための熱処理を行う。これらの処理の詳細は、第1の実施形態と同一である。第1の実施形態と同様の作用により、シリコン基板1相互間におけるポリシリコンパターン3aの抵抗値のばらつきは、従来と比べて小さくなる。
次いで、図3(D)に示すように、ポリシリコンパターン3a上を含む全面上にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を露光及び現像する。これにより、フォトレジスト膜には、熱酸化膜1a及びその周囲上に位置する開口部が形成される。次いで、このフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングを行うことにより、熱酸化膜1a(図3(C)に図示)を除去する。その後、フォトレジスト膜を除去する。
次いで、ゲート酸化膜13、ゲート電極14、低濃度不純物領域16a,16b、サイドウォール15、不純物領域17a,17b、層間絶縁膜18、接続孔18a,18b,18c、タングステンプラグ19a,19b,19c、及びAl合金配線20a,20b,20cを形成する。これらの形成方法は、第1の実施形態と同一である。
本実施形態においても、第1の実施形態と同一の効果を得ることができる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同一の効果を得ることができる。
図4は、第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する為の断面図である。本実施形態で製造される半導体装置の構成は、第1の実施形態に係る製造方法によって製造される半導体装置の構成と同一である。以下、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、図4(A)に示すように、シリコン基板1に素子分離膜2を形成し、さらにポリシリコン膜3を形成する。次いで、ポリシリコン膜3に不活性イオンを照射し、ポリシリコン膜3の結晶粒の微細化を進めてアモルファス化するか、又はアモルファスに近い状態にする。これらの工程は、第1の実施形態と同一である。
次いで、ポリシリコン膜3に不純物イオンを照射することにより、ポリシリコン膜3に不純物を注入する。
次いで、ポリシリコン膜3に不純物イオンを照射することにより、ポリシリコン膜3に不純物を注入する。
次いで、図4(B)に示すように、ポリシリコン膜3をパターニングし、ポリシリコンパターン3aを形成する。この工程は、第1の実施形態と同一である。
次いで、ポリシリコンパターン3aの表面に酸化シリコン膜3bを形成する。この際、素子分離膜2の開口部2a内に位置するシリコン基板1にも熱酸化膜1aが形成される。
の後、不純物活性化のための熱処理を行う。これらの処理の詳細は、第1の実施形態と同一である。第1の実施形態と同様の作用により、シリコン基板1相互間におけるポリシリコンパターン3aの抵抗値のばらつきは、従来と比べて小さくなる。
の後、不純物活性化のための熱処理を行う。これらの処理の詳細は、第1の実施形態と同一である。第1の実施形態と同様の作用により、シリコン基板1相互間におけるポリシリコンパターン3aの抵抗値のばらつきは、従来と比べて小さくなる。
次いで、図4(C)に示すように、熱酸化膜1a(図4(B)に図示)を除去する。熱酸化膜1aの除去方法は、第2の実施形態と同一である。次いで、ゲート酸化膜13、ゲート電極14、低濃度不純物領域16a,16b、サイドウォール15、及び、不純物領域17a,17b、層間絶縁膜18、接続孔18a,18b,18c、タングステンプラグ19a,19b,19c、及びAl合金配線20a,20b,20cを形成する。これらの形成方法は、第1の実施形態と同一である。
本実施形態においても、第1の実施形態と同一の効果を得ることができる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同一の効果を得ることができる。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する為の断面図である。本実施形態によって製造される半導体装置は、アナログ回路の抵抗素子として、ポリシリコンパターンではなく、シリコン基板に形成された不純物領域が用いられている点を除いて、第1の実施形態によって製造される半導体装置と同一の構成を有する。以下、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、図5(A)に示すように、シリコン基板1に素子分離膜2を形成する。素子分離膜2は、開口部2aの他に、抵抗素子が形成される領域に開口部2bを有する。次いで、開口部2b上を含む全面上に、フォトレジスト膜51を塗布し、フォトレジスト膜51を露光及び現像する。これにより、フォトレジスト膜51には、開口部2b及びその周囲上に位置する開口部が形成される。次いで、フォトレジスト膜51をマスクとして不純物イオンを照射する。これにより、開口部2b内に位置するシリコン基板1に、抵抗素子となる不純物領域1bが形成される。
その後、図5(B)に示すように、フォトレジスト膜51を除去する。次いで、シリコン基板1を酸素プラズマに晒す。これにより、不純物領域1bの表面には、酸化シリコン膜1cが形成される。なお、開口部2a内に位置するシリコン基板1にも、酸化シリコン膜1dが形成される。その後、不純物活性化のための熱処理を行う。
その後、図5(C)に示すように、酸化シリコン膜1c,1dをウェットエッチング法により除去する。次いで、ゲート酸化膜13、ゲート電極14、低濃度不純物領域16a,16b、サイドウォール15、不純物領域17a,17b、層間絶縁膜18、接続孔18a,18b,18c、タングステンプラグ19a,19b,19c、及びAl合金配線20a,20b,20cを形成する。これらの形成方法は、第1の実施形態と同一である。なお、接続孔18c及びタングステンプラグ19cは、不純物領域1bの両端上に位置している。
本実施形態によれば、抵抗素子として機能する不純物領域1bは、表面が酸化されている。このため、不純物領域1bの外部に不純物が拡散することを抑制できる。また、不純物領域1bの表面酸化工程には、熱酸化法ではなくプラズマ酸化法が用いられている。従って、半導体装置に熱負荷が加わる回数を少なくすることができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば上記した各実施形態において、ポリシリコンパターン3aは素子分離膜2上に形成されたが、層間絶縁膜上に形成されてもよい。この場合、ポリシリコンパターン3aは、各実施形態と同一の方法を用いて形成される。
1,101…シリコン基板、1a…熱酸化膜、1b…不純物領域、1c,1d…酸化シリコン膜、2…素子分離膜、2a,2b…開口部、3…ポリシリコン膜、3a…ポリシリコンパターン、3b…酸化シリコン膜、13…ゲート酸化膜、14…ゲート電極、15…サイドウォール、16a,16b…低濃度不純物領域、17a,17b…不純物領域、18…層間絶縁膜、18a,18b,18c…接続孔、19a,19b,19c…タングステンプラグ、20a,20b,20c…Al合金配線、50,51…フォトレジスト膜、102…LOCOS酸化膜、103…ポリシリコン抵抗
Claims (12)
- 絶縁膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜に不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコン膜を熱処理する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程と、
を具備する半導体装置の製造方法。 - 前記不純物を導入する工程と、前記ポリシリコン膜を熱処理する工程の間に、前記ポリシリコン膜の表面を酸化する工程を具備する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 絶縁膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程と、
前記ポリシリコンパターンに不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコンパターンに不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程と、
を具備する半導体装置の製造方法。 - 前記不純物を導入する工程と、前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程の間に、前記ポリシリコンパターンの表面を酸化する工程を具備する請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
- 絶縁膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、
前記ポリシリコン膜に不活性イオンを照射する工程と、
前記ポリシリコン膜に不純物を導入する工程と、
前記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、前記絶縁膜上に位置するポリシリコンパターンを形成する工程と、
前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程と、
を具備する半導体装置の製造方法。 - 前記ポリシリコンパターンを形成する工程と、前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程の間に、前記ポリシリコンパターンの表面を酸化する工程を具備する請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記ポリシリコンパターンの表面を酸化する工程は、熱酸化工程又はプラズマ酸化工程である請求項2、4又は6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記絶縁膜は、半導体基板又はその上方に形成されており、
前記ポリシリコン膜を形成する工程において、複数の前記半導体基板又はその上方に形成された前記絶縁膜上に、前記ポリシリコン膜を同時に形成する請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記絶縁膜は、半導体基板に形成された素子分離膜であり、
前記ポリシリコンパターンを熱処理する工程の後に、前記半導体基板にゲート絶縁膜を形成する工程を具備する請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 - 半導体基板に不純物領域を形成する工程と、
前記不純物領域の表面を、プラズマ酸化する工程と、
前記不純物領域を熱処理する工程と、
を具備する半導体装置の製造方法。 - 絶縁膜と、
前記絶縁膜上に形成され、不純物及び不活性ガスが導入されたポリシリコンパターンと、を具備する半導体装置。 - 前記ポリシリコンパターンは抵抗素子である請求項11に記載の半導体装置。
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