JP2006321617A - シート姿勢変更装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大掛かりな装置を要せず、巻き取り時において、扁平化された筒状シートの縁部に疵つきが生じないように、搬送されているシートの姿勢を変更するシート姿勢変更装置を提供する。
【解決手段】 テンションが加えられて搬送される複数の長尺な筒状シート30が、その搬送経路の上流においてシート固有の初期姿勢で保持され、下流において水平姿勢で保持されており、前記搬送経路の途上に挿設されて前記シートを前記初期姿勢から水平姿勢へと姿勢変更する装置であって、受け入れ姿勢で、前記上流から前記初期姿勢の前記シートを受け入れて支持するローラ150と、前記受け入れの位置よりも下流側において、前記テンションが筒状シート30の短手方向において均一となる中間姿勢で、前記シートを支持するエアドラム173と、前記初期姿勢の変化に応じ、ローラ150及びエアドラム173の姿勢を連動させて変化させ、前記受け入れ姿勢と前記中間姿勢とを変更する連動駆動部材160とを備えることを特徴とするシート姿勢変更装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、搬送状態にあるシートの姿勢を変更する装置に関し、特に、姿勢変更の度合を変化させる技術に関する。
ペットボトル、缶や瓶などの容器に付されるラベルは、通常、熱収縮性を有する筒状シートからなり、容器に被せられた後に昇温されることにより収縮し、容器に密着している。
従来、このような筒状シートを製造する筒状シート製造装置として、収容されているボビンからシート状のフィルムを、テンションをかけながら引き出し、図5に示すように、このフィルム20を筒形成治具501に巻きつけ、その周囲に配されたローラ568A、568B、569A、569B、572A及び572Bによって治具表面に押し当てながら、筒形成治具501の長手方向に搬送しつつ、ノズル575からフィルム20の一方の縁部に接着剤を塗布し、フィルム20の両縁部同士を貼り合わせて筒状シート30を形成し、その貼り合わせ位置をローラ580によって押圧することによって密着させた後、筒状シート30をローラ601及び602で挟み込んで扁平にする装置がある。(例えば、特許文献1参照)。
このように筒状シート30を扁平にするのは、この筒状シート30をボビンに巻回して運搬可能な形態とするためである。
この筒状シート製造装置500では、筒状シート30を扁平にするローラ601及び602の角度θを任意の角度に設定することにより、筒状シート30を扁平にした際の折り目位置と、上記貼り合わせにおける継ぎ目位置との関係をユーザの要望通りに調整することができる。
このようにローラ601及び602の角度θを可変とすることで、ローラ601及び602の出口では、扁平化された筒状シート30の主面が水平面を基準として傾いた状態となる。
これに伴い、図6に示すように、扁平化された筒状シート30を巻き取るボビン801も、傾斜機構に802及び803によって傾斜することとなる。
特開2004−338376号公報
しかしながら、このようにボビン801を傾斜させると、筒状シートの下側に位置する一方の縁部がその重みでボビン801の側面に強く押し当てられるので、縁部が疵つき易いという問題がある。
この問題を回避するため、シート送り出し側のボビン(不図示)の設置角度を可変とし、巻き取り側のボビン801では、常時回転軸を水平に固定する構成も考えられるが(例えば、特許文献1参照)、この構成では、質量が大きな筒形成治具501の姿勢、即ち、長手方向を傾斜軸とする傾斜角度も可変にする必要があり、筒形成治具501を精度よく角度変更させるには、大掛かりな傾斜角度変更機構が必要となり、また、この傾斜角度変更機構が筒形成治具501の周囲を覆うので作業性も悪くなり、現実的ではない。
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、大掛かりな装置を要することなく複数のシートをシート固有の姿勢で受け入れ、各シートの縁部において疵つきが生じることなく巻き取り可能なように、搬送されているシートの姿勢を変更するシート姿勢変更装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るシート姿勢変更装置は、 テンションが加えられて搬送される複数の長尺なシートが、その搬送経路の上流において前記シート毎に決められた初期姿勢で支持され、下流において1の基準姿勢で支持されており、前記搬送経路の途上に挿設されて前記シートを前記初期姿勢から前記基準姿勢へと姿勢変更する装置であって、受け入れ姿勢で、前記上流から前記初期姿勢のまま前記シートを受け入れて支持する受け入れ支持部材と、前記受け入れの位置よりも下流側において、前記テンションが前記シートの短手方向において均一となる中間姿勢で、前記シートを支持する中間支持部材と、前記受け入れの対象とするシートを他のシートに切り替える際、前記初期姿勢が新たな初期姿勢へと移行されるのに応じて、前記受け入れ支持部材及び前記中間支持部材の姿勢を連動させて変化させ、前記受け入れ姿勢と前記中間姿勢とを変更する変更機構とを備えることを特徴とする。
上記構成によって、前記シートが初期姿勢から基準姿勢に姿勢変更されるまで、前記シートの短手方向のテンションが一定に保たれ、しわの発生や蛇行などが生じ難く、さらに、前記基準姿勢をシート短手方向が水平となるような姿勢とすることで、巻き取り用ボビンの回転軸を常時水平にした状態で巻き取ることが可能となり、巻き取る際にシートの両縁部に加わる力や摩擦力などにアンバランスが生じないので、前記縁部の疵つきが防止される。
そして、前記初期姿勢の変化に応じ、受け入れ支持部材と中間支持部材の姿勢が連動して変更されるので、新たに受け入れるシートの初期姿勢に対応するように受け入れ支持部材の姿勢を変化させることによって、自動的に中間支持部材の姿勢が変更される。
受け入れ支持部材と中間支持部材の姿勢を変更させる変更機構は、外部機構とは独立した機構であるため、大型化することなく構成可能である。
また、前記変更機構は、前記受け入れ支持部材と前記中間支持部材とをそれぞれ揺動させる揺動機構であり、前記受け入れ支持部材及び前記中間支持部材の各揺動軸は、前記上流から前記下流へと向かう同一直線上にあって、前記受け入れ支持部材を角度θ分揺動させる場合に、中間支持部材を角度θの2分の1の角度分揺動させることが望ましい。
上記構成により、前記受け入れ支持部材及び前記中間支持部材の各揺動軸が同一直線上にあることで、例えば揺動軸を2重軸構成とすることで、簡易な構成で揺動することができ、各揺動軸に適切なギヤ比が選択された歯車を軸着することにより、容易に前記受け入れ支持部材と前記中間支持部材とを2対1の割合で角度変化させることができる。
また、前記シートは、前記中間支持部材の表面又は表面近傍を滑動しており、前記中間支持部材は、前記受け入れ支持部材よりも表面の摩擦係数が小さい筒状または棒状の長尺体であって、前記シートは、前記中間支持部材の一部の周面に沿って搬送されることによって方向転換が図られており、前記中間支持部材において、前記角度θの変更に伴い、前記シートの前記中間支持部材に対する進入角と脱出角とが変化することが望ましい。
上記構成により、前記折り返し経路上における前記シートの搬送が滑らかになり、より前記テンションがシート短手方向側において均等に及び易くなり、また、進入角と脱出角とが変化することによって初期姿勢と基準姿勢とが異なることによる両姿勢間の歪みを解消することができる。
また、前記中間支持部材は、少なくとも前記方向転換が行われている周面の領域に複数の孔が設けられた筒体であって、前記孔から気体が外方に向かって噴出されることによって、前記摩擦係数の値を小さく保っているとしてもよい。
上記構成により、簡単な構造で摩擦係数の低減が図られる。
また、前記搬送経路における前記方向転換が行われる区間の前後に続くシートの進入経路及び脱出経路を前記揺動軸の無限延長方向から見たとき、前記中間支持部材は、前記進入経路及び前記脱出経路における中心線の延長線同士が交差する点が、前記揺動軸と重なるように配されていることが望ましい。
上記構成により、前記受け入れ支持部材と前記中間支持部材とを揺動させた場合に、いずれの揺動位置においても、脱出経路の位置が不変となる。
このため巻き取り装置は、固定的な配置で対応可能となり、設備が大掛かりにする必要がない。
また、前記受け入れ支持部材は、回転自在なローラであり、その回転軸が、前記揺動軸に対して垂直に配されているとしてもよい。
上記構成により、簡単な構成でシートの移動規制が実施される。
また、前記脱出経路は、前記θが変化するのに伴って、シートの短手方向にスライドするものであり、さらに、前記中間支持部材よりもさらに搬送先側において、前記揺動軸に直交し、かつ水平な回転軸を有し、前記脱出経路の前記スライドに伴って、当該スライドにより新たに形成される搬送経路上へと平行移動するシート巻き取り手段を備えるとしてもよい。
上記構成により、前記シート巻き取り手段は、平行移動する機構が必要となるものの、水平面に対して回転軸を傾けることがないので、シートを巻き取る側では、常にシート短手方向が水平となり、巻き取る際にシートの両縁部に加わる力や摩擦力などにアンバランスが生じないので、前記縁部の疵つきが防止される。
また、前記揺動機構は、前記受け入れ支持部材を揺動させる第1副揺動機構と、前記中間支持部材を揺動させる第2副揺動機構とからなり、前記受け入れ支持部材における前記回転軸の一方の端のみが第1副揺動機構と接合され、他方の端側が開放されている第1構成、及び、前記中間支持部材における前記長尺体の一方の端のみが第2副揺動機構と接合され、他方の端側が開放されている第2構成のうち、少なくとも一方の構成を備えれば、備えている構成の開放端側から作業を行うことによって、作業効率の向上が図られる。
(実施の形態)
以下、本実施の形態におけるシート姿勢変更装置100について説明する。
<構成>
図1は、シート姿勢変更装置100の概要斜視図である。
シート姿勢変更装置100は、図5に記載された筒状シート製造装置500と同様の装置から送り出された長尺な筒状シート30の姿勢変更を行い、最終的にシートの短手方向を水平にする装置であって、上記姿勢変更幅も可変となっている。
なお、このシート姿勢変更装置100に設けられた後述するローラ141及び142が、図5における筒状シート製造装置500のローラ601及びローラ602の筒状シートを扁平にする機能を兼ね備えているため、本実施の形態におけるシート姿勢変更装置100を用いた場合、筒状シート製造装置500におけるローラ601及びローラ602は不要となる。
上述したように上記姿勢変更幅が可変となっているのは、筒状シートの仕様毎、即ち製造する筒状シート毎に、筒状シートを扁平にした際の折り目位置に対するシートの接合位置が個別に設定されているため、受け入れ姿勢、即ち、受け入れ時におけるシート短手方向の角度がそれぞれ異なることによる。
シート姿勢変更装置100は、剛性のある台座110に、後述の中空シャフト120を受け入れる軸受け構造を有する支持体112と、回転軸が水平に保持され互いに平行なローラ115及びローラ116とが配されており、さらに、第1揺動部130と、第2揺動部170と、支持体113と、揺動機構の一例としての連動駆動部材160とが配されてなる。
第1揺動部130は、第1揺動本体部131に扁平機構部132と受け入れ支持部材の一例としてのローラ150とが接合されてなる。
第1揺動本体部131は、一端に歯車151を有する中空シャフト120のもう一方の端が、柱状の第1連絡部材131aにおける長手方向側一端部の側面に接合されており、この第1連絡部材131aのもう一方の端部が、第1側方支持板131bの主面の縁部に接合されてなる。
ローラ150は、その回転軸が第1側方支持板131bの主面に直交する状態で接合された回転自在なローラである。
扁平機構部132は、矩形板状であってその長辺の側面部に2つのガイドローラ135が配された台座132aを有し、その主面に平行する2本のガイドレール133が配され、これら2つのガイドレール133に挟まれるように、移動台座134aがレールに沿って移動可能な状態で配されており、さらに、この移動台座134aの主面の両縁部にそれぞれ支持板134bが対向配置され、これら対向面と直交する平行な2軸をそれぞれ回転軸とする互いに接したローラ対140が配されてなる。
このローラ対140は、より具体的には、ローラ141とローラ142とからなり、これらの回転軸が第1側方支持板131bの主面と台座132aの主面のいずれにも直交する仮想平面内に位置する。
ローラ141は、メインローラ141aの中央に凸部141bが配されてなる。
このように、凸部141bが配されているのは、筒状シート30の縁部の押圧力を緩和し、折り目がつかないようにするためである。
上記台座132aの短辺の一方が第1側方支持板131bの主面に直交する状態で接合されている。
支持体113は、矩形板状の上辺を半円形状に切り欠いた平板である。
上記ガイドローラ135は、その回転軸を横切る仮想平面との交錯によって得られた断面形状が、Hの字状となっている回転自在な2つのローラであって、それぞれ中央の縮径部分が上記支持体113の半円形状の切り欠き部分の側面に嵌り込み、前記切り欠き形状の輪郭に沿って転動する。
第2揺動部170は、一端に歯車152を有するシャフト172のもう一方の端が、柱状の第2連絡部材171aにおける長手方向側一端部の側面に接合されており、この第2連絡部材171aのもう一方の端部が、第2側方支持板171bの主面の縁部と直交するように接合されおり、また、表面に複数の孔173aが配され、さらに圧縮空気を受け入れるチューブ173bが配された中間支持部材の一例としての筒状のエアドラム173が第2側方支持板171bの主面から垂直に延出されてなる。
より具体的には、このエアドラム173は、径Dが70mmの有底円筒体であって、その表面の中央部上面(上側稜線を基準に+−90度の範囲)において、径dが1mmの孔がピッチ20mmでマトリックス状に配されている。
前記複数の孔173aは、エアドラム173の周面において、筒状シート30の搬送経路と成り得る周面の上半分の領域(以下、「搬送領域」という。)に形成されている。
この複数の孔173aから、チューブ173bから受け入れたエアが噴出されるため、搬送状態にある筒状シート30とエアドラム173との間には空気の膜が形成され、摩擦係数が極めて小さい状態に維持される。
また、シャフト172は、中空シャフト120の内部を貫通しているので、シャフト172及び中空シャフト120の回転軸が同一直線上に存在するため、シャフト172と中空シャフト120とを揺動させた場合、中空シャフト120に結合されているローラ141、ローラ142及びローラ150と、シャフト172に結合されているエアドラム173は、同一軸(以下、「揺動軸」という。)を基準として揺動することとなる。
連動駆動部材160は、一つのシャフト161上にギヤ比の異なる2つの歯車162及び歯車163が配されてなる。
歯車162は、歯車152と噛み合い、歯車163は、歯車151と噛み合っており、シャフト161を回転させることによって、シャフト172と中空シャフト120とを、角度変化の割合が2対1となるように同方向に連動させて回転させるように各歯車のギヤ比が決められている。
そして、シャフト161を回転させた場合に、エアドラム173、ローラ150、ローラ141及びローラ142の各回転軸が、水平に配されたローラ115及びローラ116と平行する状態が必ず到来するように設定されている。
このように、エアドラム173、ローラ150、ローラ141、ローラ142が水平になる状態を、便宜的に基準状態という。
さらに、この基準状態において、エアドラム173、ローラ150、ローラ141、ローラ142、ローラ115及びローラ116における長手方向の各中心位置が、同一平面内に含まれる位置関係となっている。
中空シャフト120及びシャフト172の軸位置が、ローラ対140及びローラ150とエアドラム173とを揺動させる揺動中心となる。
(エアドラム及び各ローラの高さ方向における位置関係について)
図2(a)は、エアドラム173、ローラ150、ローラ141、ローラ142及びローラ115の基準状態における高さ方向の位置関係を示す図である。
なお、この図2(a)に図示されていないローラ116は、ローラ115よりもさらに右側であって、ローラ115よりも高い位置に配されている。
図2(a)が示すように、図中左側から右側に向かって、ローラ142とエアドラム173が高い位置にあるのに対し、ローラ150及びローラ115は、これらよりも低い位置にある。
また、ローラ141は、ローラ142のさらに上方に位置し、ローラ142と接触している。
図2(b)に示すように、ローラ141とローラ142とが接触している境界線の中央の位置は、上記揺動軸上に存在している。
ここで、本実施の形態におけるシート姿勢変更装置100では、エアドラム173の管軸と前記揺動中心との距離lが、以下の式に示される関係となっている。
(式1)l=πD/4
(各部材の揺動時における位置関係)
図2(c)は、ローラ141及びローラ142とローラ150がθ分時計回りに揺動し、エアドラム173がθ分時計回りに揺動した状態を示す図である。
本実施の形態のシート姿勢変更装置100では、θがθの2分の1に設定されている。
上述のように設定することで、筒状シート30において、長手方向と直交する互いに位置の異なる複数の点が存在し、これらの点を横切り長手方向に並走する仮想的なラインが複数存在するとしたとき、これらラインのいずれもが同一の経路長となる。
このため、搬送状態にある筒状シートの短手方向のおけるテンションを均一にすることができる。
また、短手方向のテンションが均一にされることで、筒状シートの搬送経路を安定化が図られる。
(エアドラムの管軸と前記揺動中心との距離Iの設定理由)
以下、上記Iが上記式1の関係を満足するように設定されている理由について述べる。
図3に示すように、エアドラム173をその長手方向からみたとき、筒状シート30は、エアドラム173の周面上半分の領域、即ち、搬送領域内を搬送経路としている。
一方、エアドラム173を揺動軸の延長線上から見た場合において、エアドラム173近傍の筒状シート30の搬送経路を、筒状シート30がエアドラム173へと進入する直前の区間(以下、「進入区間」という。)と、上述の搬送領域上の区間(以下、「搬送領域区間」という。)筒状シート30がエアドラム173から脱出した直後の区間(以下、「脱出区間」という。)とに区分したとき、進入区間から搬送領域区間へと移行する際の搬送経路の進入角度は、(θ−θ)となる。
同様に、搬送領域区間から脱出区間へと移行する際の搬送経路の脱出角度も、(θ−θ)となる。
本実施の形態におけるシート姿勢変更装置100では、θ=1/2θとなるように設定されているので、進入角度及び脱出角度も、1/2θとなる。
したがって、揺動角度が大きくなるにつれ、進入角度及び脱出角度が大きくなり、搬送領域内におけるエアドラム173の長手方向におけるシート搬送距離(以下、「長手搬送距離」という。)も長くなる。
筒状シート30のエアドラム173の長手方向におけるシート搬送距離と上記進入角度とは、以下に示す式2の関係を有する。
(式2) 長手搬送距離=((πD)/2)tan(θ−θ
即ち、
(式3) 長手搬送距離=((πD)/2)tan(1/2θ
また、搬送領域内におけるエアドラム173の円周方向の搬送距離(以下、「円周搬送距離」という。)は、円周の2分1に等しいので、以下に示す式4の関係となる。
(式4) 円周搬送距離=(πD)/2
ここで、進入区間における搬送経路の中心軸の延長線と、脱出区間における搬送経路の中心軸の延長線との交点(以下、「折り返し点」という。)と、円筒のエアドラム173の管軸との距離lを、式3と式4とを用いて求めると、以下に示す式5のようになる。
(式5) l=(πD)/4
本実施の形態のシート姿勢変更装置100では、上記折り返し点と上記揺動中心とが一致するように設定されている。
したがって、エアドラム173の管軸と前記揺動中心との距離lは、πD/4となっている。
このように、上記折り返し点と上記揺動中心とが一致するようにするのは、ローラ115における筒状シートの搬送経路にずれが生じないようにするためである。
仮に、図4(a)及び(b)に示すように、エアドラム173の管軸と前記揺動中心との距離を上記l以外の距離lに設定したとする。
>πD/4とした場合、図3の場合よりも、エアドラム173の位置が低い位置に存在することになるが、このような状態で、図4(c)に示すように、ローラ141及びローラ142とローラ150がθ分時計回りに揺動し、エアドラム173が1/2θ分時計回りに揺動した状態を示す。
この場合においても、搬送状態における筒状シートにおいて、短手方向のテンションを均一にすることができる。
しかしながら、エアドラム173及びローラ115における筒状シート30の搬送経路にずれが生じ、そのずれ量は、θの値が大きいほど大きくなる。
したがって、上記ずれ量を考慮してエアドラム173、ローラ115またその後方に配されたローラ116の長手方向の長さを十分確保しておく必要がある。
また、不図示の巻き取り側のボビンも、上記ずれに伴って平行移動させる機構などが必要となり、装置全体が大型化する。
つまり、上記折り返し点と上記揺動中心とを一致させる利点は、上記脱出区間以降の区間において、筒状シートの搬送経路を変えることなく、その姿勢のみを変更することができる点にある。
本願発明は、ペットボトル、缶及び瓶などのラベルの製造に適用可能である。
本実施の形態におけるシート姿勢変更装置の概要斜視図である。 本実施の形態におけるエアドラム及び各ローラ位置関係を説明する図である。 本実施の形態におけるエアドラム近傍の搬送経路を説明する図である。 本実施の形態におけるエアドラム配設位置における変形例を示す図である。 従来の筒状シート製造装置を示す斜視図である。 従来の巻き取りボビンの構造を示す図である。
符号の説明
20 フィルム
30 筒状シート
100 シート姿勢変更装置
110 台座
112 支持体
113 支持体
115 ローラ
116 ローラ
120 中空シャフト
130 揺動部
131 揺動本体部
131a 連絡部材
131b 側方支持板
132 扁平機構部
132a 台座
133 ガイドレール
134a 移動台座
134b 支持板
135 ガイドローラ
140 ローラ対
141 ローラ
142 ローラ
150 ローラ
151 歯車
152 歯車
160 連動駆動部材
161 シャフト
162 歯車
163 歯車
170 揺動部
171a 連絡部材
171b 側方支持板
172 シャフト
173 エアドラム
173a 孔
173b チューブ
500 筒状シート製造装置
501 筒形成治具
568 ローラ
575 ノズル
580 ローラ
601 ローラ
602 ローラ
801 ボビン

Claims (9)

  1. テンションが加えられて搬送される複数の長尺なシートが、その搬送経路の上流において前記シート毎に決められた初期姿勢で支持され、下流において1の基準姿勢で支持されており、前記搬送経路の途上に挿設されて前記シートを前記初期姿勢から前記基準姿勢へと姿勢変更する装置であって、
    受け入れ姿勢で、前記上流から前記初期姿勢のまま前記シートを受け入れて支持する受け入れ支持部材と、
    前記受け入れの位置よりも下流側において、前記テンションが前記シートの短手方向において均一となる中間姿勢で、前記シートを支持する中間支持部材と、
    前記受け入れの対象とするシートを他のシートに切り替える際、前記初期姿勢が新たな初期姿勢へと移行されるのに応じて、前記受け入れ支持部材及び前記中間支持部材の姿勢を連動させて変化させ、前記受け入れ姿勢と前記中間姿勢とを変更する変更機構と
    を備えることを特徴とするシート姿勢変更装置。
  2. 前記基準姿勢は、シート短手方向を水平に維持する姿勢であることを特徴とする請求項1記載のシート姿勢変更装置。
  3. 前記変更機構は、前記受け入れ支持部材と前記中間支持部材とをそれぞれ揺動させる揺動機構であり、
    前記受け入れ支持部材及び前記中間支持部材の各揺動軸は、前記上流から前記下流へと向かう同一直線上にあって、
    前記受け入れ支持部材を角度θ分揺動させる場合に、中間支持部材を角度θの2分の1の角度分揺動させることを特徴とする請求項2記載のシート姿勢変更装置。
  4. 前記シートは、前記中間支持部材の表面又は表面近傍を滑動しており、
    前記中間支持部材は、前記受け入れ支持部材よりも表面の摩擦係数が小さい筒状または棒状の長尺体であって、
    前記シートは、前記中間支持部材の一部の周面に沿って搬送されることによって方向転換が図られており、
    前記中間支持部材において、前記角度θの変更に伴い、前記シートの前記中間支持部材に対する進入角と脱出角とが変化することを特徴とする請求項3に記載のシート姿勢変更装置。
  5. 前記中間支持部材は、少なくとも前記方向転換が行われている周面の領域に複数の孔が設けられた筒体であって、
    前記孔から気体が外方に向かって噴出されることによって、前記摩擦係数の値を小さく保っていることを特徴とする請求項4に記載のシート姿勢変更装置。
  6. 前記搬送経路における前記方向転換が行われる区間の前後に続くシートの進入経路及び脱出経路を前記揺動軸の無限延長方向から見たとき、
    前記中間支持部材は、前記進入経路及び前記脱出経路における中心線の延長線同士が交差する点が、前記揺動軸と重なるように配されていることを特徴とする請求項3に記載のシート姿勢変更装置。
  7. 前記受け入れ支持部材は、回転自在なローラであり、その回転軸が、前記揺動軸に対して垂直に配されていることを特徴とする請求項4に記載のシート姿勢変更装置。
  8. 前記脱出経路は、前記θが変化するのに伴って、シートの短手方向にスライドするものであり、
    さらに、前記中間支持部材よりもさらに搬送先側において、前記揺動軸に直交し、かつ水平な回転軸を有し、前記脱出経路の前記スライドに伴って、当該スライドにより新たに形成される搬送経路上へと平行移動するシート巻き取り手段を備えることを特徴とする請求項5に記載のシート姿勢変更装置。
  9. 前記揺動機構は、前記受け入れ支持部材を揺動させる第1副揺動機構と、前記中間支持部材を揺動させる第2副揺動機構とからなり、
    前記受け入れ支持部材における前記回転軸の一方の端のみが第1副揺動機構と接合され、他方の端側が開放されている第1構成、及び、前記中間支持部材における前記長尺体の一方の端のみが第2副揺動機構と接合され、他方の端側が開放されている第2構成のうち、少なくとも一方の構成を備えることを特徴とする請求項7に記載のシート姿勢変更装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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