JP2006320433A - プレート吊り下げシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来タイプの防煙垂れ壁を、特段の工事を必要とせずに免震性の高いシステムへと交換することを可能にするプレート吊り下げシステムを提供すること。
【解決手段】 プレート吊り下げシステムであって、
(a) プレート上縁部を収容する長手方向に延びる開口を下側に備えた上側フレーム部材であって、開口の内部において両側壁から相互に向かい合うように突出して長手方向に延びる1対の突条を備えたものである、上側フレーム部材と、
(b) プレートの前縁、後縁及び下縁をそれぞれ保持する前側フレーム、後側フレーム、下側フレームにより構成される三方フレームと、
(c) 該三方フレームを、前側フレーム及び後側フレームにおいて上側フレーム部材から吊り下げるための、前側フレーム及び後側フレームの各々に備えられた、上側フレームの開口の内部の該1対の突条と係合する各吊り下げ手段と、
を含んでなることを特徴とする、プレート吊り下げシステム。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガラスプレートその他のプレート状物を吊り下げた状態に維持するための吊り下げシステムに関する。本発明は更に、そのような吊り下げシステムであって免震性能を高めたものに関する。
一定以上の床面積を有する建物には、火災時に発生する煙から避難する時間を稼ぐために、防煙垂れ壁の設置が義務付けられている。防煙垂れ壁は、多数のプレート(ガラスプレート等)を天井から所定の高さまで下ろしたものを連ねることによって構成される。各プレートは、単に一列に直線状に並べられるばかりでなく、途中で方向を変えて配列されるなど、部屋の形状や面積に応じて配列形態は様々である。また、またプレートの下側縁の高さは、排煙窓の高さに適するよう、施工対象である部屋の構造から決められる一定の高さとなるように調整される。
防煙垂れ壁の取り付けは、従来、図1に示すように、天井裏の梁等の支持構造物に取り付けられた上側フレーム部材1の下側にある長手方向の開口6にプレート4、5を挿入し、上側フレーム部材1から下がった吊り金具2の受け部3上に、2枚のプレートの対向した角部を載せることによって行っていた。
この従来タイプの防煙垂れ壁では、プレートの取り付けは、通常、吊り金具から離した位置でプレートを上側フレーム部材1内に垂直に挿入しその後水平方向にプレートをずらすことによって前側の角部を吊り金具2の受け部3の後半部分の上に載せ、次いで、後側の角部は次の吊り金具2の受け部3の前半部分を後側の角部の下に滑り込ませて支持させ、この受け部3の後半部分に、次のプレートの前側の角部を載せるという、反復作業で行われる。あるいは、取り付け場所によっては、既に定位置に設けた1対の吊り金具2の間に、プレートをやや傾斜させて受け部3とのぶつかりを回避しつつ上側フレーム部材1内に挿入した上で、垂直に戻して受け部3上に載せるということも行われる。
これら取り付け工程の各段階おいて、最後尾のプレートは、吊り金具2の受け部3の前半部分にのみ載っているため、力学的に不安定な状態にある。すなわち、最後尾の受け部3がプレートの荷重で傾いで最後尾のプレートの角部から後方に抜けてプレートの落下をもたらすという危険が、常にある。そしてこれにより最後尾の1枚が脱落すると、これに先行する直前のプレートの後側の吊り金具2が同じ状況となり、直ちに同じ不安定さに曝されることとなり、最後尾のプレートの落下の反動を受けて次々とプレートが落下し、全体が崩落する場合があった。従って、プレートの取り付け作業は、このような脱落を防止し安全を確保するため、施工時にきめ細かな注意を要するものであった。また、全てのプレートの取り付けが完了した後は、多数のプレートの下縁を釣り金具2と共に覆うエッジカバーが全長に亘って通常嵌められる。エッジカバーは、美観のためと、プレートを受け部3から幾分外れにくくするためのものであるが、プレートを保持する機能はなく、また、施工完了後に期間を経てエッジカバー自体が時に脱落することがよくあった。また、このようにして構成された防煙垂れ壁は、免震性が低く、地震時にガラスプレートが割れ易い上、1枚のプレートがエッジカバーと共に脱落するとこれに隣接するプレートの支持が前記と同様に不安定となり、次々と連続落下して、防煙垂れ壁全体が崩落する危険が大きかった。このため、そのような危険をなくすことのできるプレート吊り下げ手段に対する、潜在的な需要があった。
これに対し、本発明者は、防煙垂れ壁のように上から吊り下げる形で任意の枚数のプレートを取り付けるためのシステムであって、施工の作業効率と安全性とを高め且つ施工完了後の吊り下げプレート構造物の安定性・安全性を高めることのできる、プレート吊り下げ用システムを開発し、これについて国際出願を行った(特許文献1参照)。このシステムでは、プレートの上縁の両側付近に直接に保持部材が固定され、一方、天井側に張られるフレーム部材には、その下側に開いた長手方向の開口の内側に、やはり長手方向に延びたポケットが形成されており、その中に断面「く」の字形の板状の係止部材がスライド可能に挿入されその先が開口内に突出している。このシステムでは、フレーム部材内へ個々のプレートを下から差し込み、プレートに固定された保持部材を係止部材の上に載せることで、プレートの吊り下げが完了する。
従って、このシステムでは、プレートの各々が、プレートの上縁において独立して吊り下げられて、隣接のプレートの状態による影響を受けないため、安定性が高く、図1に示した従来の吊り金具を用いたシステムのような崩落のおそれがないことから、地震時の免震性に優れ、しかも取り付けも極めて簡単且つ安全に行うことができる。しかしながら、新規の建物は別として、既にあるビル等に設置されている従来タイプの防煙垂れ壁をこのシステムによって置き換えて行くには、天井裏から支持されて張り巡らされているフレーム1(図1参照)ごと、新たなシステムのものに交換することが必要となる。これには、天井の化粧版の取り外しを含む大掛かりな工事が必要であり、その建物の通常通りの使用が中断され、多大なコストを発生させる。この経済上の制約が、既存の建物に今や膨大な数設置されている従来タイプのシステムの上記の新たなシステムへの置き換えを推進することを、現実には極めて困難なものとしている。その一方、近年の地震多発傾向と、大規模地震発生の可能性が確実に上昇しつつあることとを考慮すると、既存の従来タイプの防煙垂れ壁の、免震性の高い防煙垂れ壁による置き換えの推進が、人的被害の抑制のためには重要である。従って、そのような置き換えを大掛かりな工事を要さず比較的低コストで行うことを可能にする、新しいタイプのプレート吊り下げシステムに対する需要が、潜在的にではあるが存在した。
WO 2004/093998公報
上記の背景において、本発明は、従来タイプの防煙垂れ壁を、特段の工事を必要とせずに免震性の高いシステムへと交換することを可能にするプレート吊り下げシステムを提供することを目的とする。
本発明者は、従来タイプの防煙垂れ壁の天井側に張り巡らされたフレームを活かしたままで、そこから吊り下げられている垂れ壁の部分の免震性を高めることに焦点をあてて検討を行った。その過程で本発明者は、個々のプレートの前後側及び下側の縁をフレームで取り囲んでこれらのフレームごと従来タイプの天井側の上側フレーム部材に個々に独立して吊り下げることを可能にする手軽な手段が得られれば解決できることに着目し、更に検討を重ねてそのような手段を見出し本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下を提供するものである。
(1)プレート吊り下げシステムであって、
(a) プレート上縁部を収容するための長手方向に延びる開口を下側に備えた上側フレーム部材であって、該開口の内部において両側壁から相互に向かい合うように突出して長手方向に延びる1対の突条を備えたものである、上側フレーム部材と、
(b) プレートの前縁、後縁及び下縁をそれぞれ保持する前側フレーム、後側フレーム及び下側フレームにより構成される三方フレームと、
(c) 該三方フレームを、該前側フレーム及び該後側フレームにおいて該上側フレーム部材から吊り下げるための、該前側フレーム及び該後側フレームの各々に備えられた、該上側フレームの開口の内部の該1対の突条と係合する各吊り下げ手段と、
を含んでなることを特徴とする、プレート吊り下げシステム。
(2)該吊り下げ手段の各々が、該1対の突条の上に載置するための係合部と、該係合部から下方へ延びる連結部を含んでなり、該連結部が、各吊り下げ手段に対応する前側又は後側フレーム部材にそれぞれ連結されるものである、上記1のプレート吊り下げシステム。
(3)該係合部が、該開口の間隙及び該1対の突条の間隙の何れよりも狭い第1の水平方向幅と、該突条の間隙より広い第2の水平方向幅とを有し、且つ該連結部の水平方向幅が該開口の間隙及び該1対の突条の間隙の何れよりも狭いものであり、それにより、該係合部を、第1の水平方向幅において該開口の間隙及び該1対の突条の間隙を通して下方から上方へと挿入した後、水平面内で回転させて第2の水平幅を用いて該1対の突条の上に載置することができるものである、上記1又は2のプレート吊り下げシステム。
(4)該連結部が平板状であり、水平方向の穴を備えるものである、上記3のプレート吊り下げシステム。
(5)該連結部が、該前側又は後側フレームに水平方向に挿入されるボルトを該穴に通すことによって、該前側又は該後側フレームに連結されるものである、上記4のプレート吊り下げシステム。
(6)該連結部が、前側又は後側フレームを通って下方へ延び、下端部において該前側又は後側フレームの下端部に連結されるものである、上記3のプレート吊り下げシステム。
(7)該連結のための手段が、該連結部の下端部に形成された雄ねじと、該前側又は後側フレームの下端において該連結部の下端部に螺着されるナットである。上記6のプレート吊り下げシステム。
(8)該係合部と該連結部とが別体であり、該連結部の上端部に該係合部が螺着又は枢支されているものである、上記6ないし7の何れかのプレート吊り下げシステム。
(9)該上側フレーム部材が、吊り下げられるための係合手段をその上側に含むものである、上記1ないし8の何れかのプレート吊り下げシステム。
(10)該係合手段が、該上側フレーム部材の両側からそれぞれ対向して突出した、断面L字状の長手方向に延びる突条である、上記9のプレート吊り下げシステム。
(11)該三方フレームが、該前側フレームの前面及び/又は該後側フレームの後面に対して立ち上がって、該前側及び/又は後側フレームに沿って上下方向に延びる可撓性の緩衝部材を備えるものである、上記1ないし10の何れかのプレート吊り下げシステム。
(12)上記1ないし10の何れかのプレート吊り下げシステムの三方フレーム。
(13)上記11の該プレート吊り下げシステムによる吊り下げプレート構造物の設置方法であって、三方フレーム中にプレートを保持し、該吊り下げ手段の該係合部を該上側フレーム内に下方から挿入した後水平面内で回転させて該1対の突起上に載置すること、該吊り下げ手段の該連結部を該三方フレームの前側及び後側フレームにそれぞれ連結することにより該三方フレームに保持されたプレートを吊り下げること、及び、複数の三方フレームの隣接する前側フレーム及び後側フレームの間隙を該緩衝部材で塞ぐことを特徴とする方法。
上記各構成になる本発明は、各プレートが三方フレームによって保持され個別に吊り下げられているため、吊り下げに関して隣接のプレートの影響を受けず、従って、従来タイプの防煙垂れ壁のような崩落のおそれが防止できる。また、多数のプレートを一連に取り付けてあっても、地震時の横揺れに応じて、各三方フレームが個別に揺れるため、従来タイプのシステムのようなプレートに応力が作用することのない柔構造となり、プレートの破断が防止できる。また、三方フレームによってプレートが個々に囲まれているため、プレート同士が直接に激突することも防止でき、この点でもプレートの破断が防止される。また、隣り合う三方フレーム間に緩衝部材を設けておけば、三方フレーム同士の激突も回避できることから、プレートの破断は、一層確実に防止できる。また、仮にプレートが破断することがあったとしても、三方フレームによって周囲が保持されているため、そうでない場合に比してプレートの破片の落下の可能性を、大幅に低減できる。特に、プレートと三方フレームをシリコンシーラント等によって接着しておけば、破片の落下を一層確実に防止できる。こうして、本発明によれば、従来タイプの防煙垂れ壁に比して、安全性を大幅に高めたプレート吊り下げシステムが得られる。
更に、本発明によれば、従来タイプの防煙垂れ壁において用いられている上側フレーム部材をそのまま使用することが可能である。従って、それらが設置されている既存の建物の天井の化粧版の取り外しを含む大掛かりな工事が不要であり、単に、吊り下げられているプレートを吊り金具等と共に取り外して、本発明による三方フレームに嵌め込んだプレートに交換するだけで済む。このため、その建物での通常通りの使用を妨げることが大幅に少なくなり、交換コストが著しく圧縮できる。また、従来タイプの防煙垂れ壁から取り外したプレートは、単に三方フレームに嵌め込むことで容易に再利用できるため、この点でも、コストの大幅圧縮が可能である。従って、本発明は、既存の建物に膨大な数設置されている従来タイプの防煙垂れ壁を、地震時の安全性を飛躍的に高めたものに置き換える上での障害となっていたコストを大幅に圧縮し、置き換えの迅速な推進に大きく寄与する。
本発明において、「上側フレーム部材」は、所望の枚数のプレートを吊り下げるのに対応して長いものであってもよく、また短いものの端同士を突き合わせて用いてもよいから、その長さに関して特に限定はない。「上側フレーム部材」の他の寸法についても特に限定はないが、従来吊り金具と共に用いられている通常のフレームと同程度のものでよい。典型的には、「上側フレーム部材」は、既存の建物に既に設置されている従来タイプの防煙垂れ壁において慣用されている上側フレーム部材であってよい。
三方フレームは、吊り下げるプレートの前後の(すなわち縦方向の対辺をなす)縁及び下縁がその中に嵌って保持されるものである限り、その具体的形態は適宜であってよい。但し、吊り下げ手段の連結部が前側及び後側フレーム内に通される場合に、これを通部分には、そのための通路(空間)が備えられることが必要である。また、三方フレームは、前側、後側及び下側のフレームが一体に成形されたものであっても、前側、後側及び下側の各フレームを別個に作成しボルトその他の適宜な手段で結合させたものであってもよい。ここに、三方フレームについて、「前側」及び「後側」は、縦方向に延びる1対のフレームの一方を表す。なお、三方フレームに、プレートの上縁を保持するための補助的な上側フレームを更に(一体に、または別部品として)設けてもよい。或いは、プレートの上縁に、これを覆う細長いカバー材を、例えば接着剤等で、取り付けてもよい。
上側フレーム部材の内部において両側壁から相互に向かい合うように突出して長手方向に延びる1対の突条の横断面形状は、適宜であってよく、例えば、長方形、L字形等が挙げられるが、これらに限定されない。
吊り下げ手段は、上側フレームの内側の1対の突条の上に載ることによってこれに支持される部分である係合部と、係合部を三方フレームに連結するための中間部としての連結部とを含んで構成される。係合部は、上側フレーム部材の下側の開口から挿入して、内部にある向かい合った1対の突条の上に載置できるものであればその形状に制限はない。このためには、係合部は、これら1対の突条の間隙より狭い第1の水平方向幅を有することが必要である。また、係合部がこれら1対の突条の上に載置できるためには、係合部は、それらの間隙より広い水平方向幅をも併せ持つ必要がある。また、吊り下げ手段の連結部の水平幅は、少なくともそれら1対の突条の間に位置する部分については、それらの間隙より狭くし、上側フレーム部材の開口内に入る部分については開口の間隙より狭くしておけばよい。このようにしておくことによって、係合部を、狭い方の幅において上側フレーム部材の下方から1対の突起の間隙に差し込み、次いで水平面内で回転させれば、広い方の幅で該1対の突起の上に載置することができるため、天井に設置された上側フレーム部材の下から、吊り下げ手段を自在に挿入して取り付けることができる。上側フレーム部材に取り付けられた吊り下げ手段は、その連結部が、三方フレームの前側及び後側フレームに、例えば、それらのフレームに形成されている通路への挿入することによって重ね合わされ、連結部に設けられたボルト穴、又は連結部の先端部に設けられた雄ねじと、これに螺合するナットとによって、前側又は後側フレームに、それぞれ連結される。吊り下げ手段は、以上のようにして上側フレーム部材及び前側又は後側フレームに取り付けることのできるものである限り、その具体的形状に制限はない。従って、吊り下げ手段は、例えば、概略T字状のバー(横棒部分が縦棒を軸に回転可能なものを含む)や、T字状の平板(それぞれT字の横棒部分が係合部に相当する)、T字状の平板をT字の横棒部分の付け根で90°折り曲げて水平にしたものなどが挙げられるが、これらに限定されない。
上側フレーム部材は、吊り下げられるための係合手段をその上側に含むことができる。そのような係合手段は、例えば、当業者に周知のフレーム用吊りボルトの下端にT字状に固定された係合突板を挿入して係合できるような、上側フレーム部材の上側の中心線上に設けられた長手方向に延びる切り抜きであってよい。該係合手段の特に好ましい一例は、相互に対向して突出した断面概略L字状の長手方向に延びる突条であり、両突条の縁の間隙が前記長手方向に延びる切り抜きに相当するものである。そのような係合手段を有することにより、ビル等の建築物の各部屋の天井裏に取り付けられる野縁受(例えば、Cバー)に対し、通常のフレーム吊りボルト等を介して上側フレーム部材を取り付けて天井面に配置させることができる。しかしながら、係合手段は上記のものに限られず、フレーム吊りボルトその他、使用する吊り下げ部材の形状に応じて適宜の形状とすることができる。また、係合手段の形状は、フレーム部材の全長に亘って一定の断面形状のものとしてよい。そのような形状の場合、アルミニウム等の押出成形で容易に形成できる。
上側フレーム部材に一連に吊り下げられる隣接の三方フレームの間は、従来と同様にシーラントで塞いでもよい。しかしながら、三方フレームを、その前側フレームの前面及び/又は後側フレームの後面に対して立ち上がって、前側及び/又は後側フレームに沿って上下方向に延びる可撓性の緩衝部材を備えるものとするのが、より好ましい。緩衝部材は、吊り下げられた複数の三方フレーム同士、又は三方フレームと建物の壁面や他のプレートの側面等の平面との間に適切な間隔(例えば20mm)を確保させると同時に、建物が歪んでもそれらが直接衝突することを防止すると共に、三方フレームに(従って、これに保持されたプレートに)対して作用し得る剪断等の応力発生を防止し又はこれを減弱させる働きをし、これにより、プレート吊り下げシステムに優れた免震性能を付与する。
干渉部材の一例は、上下方向に延びる1列又は2列以上の、幅に比して高く立ち上がったヒレ状の突条であるヒレ(鰭)部を含んだものであり、ヒレ部は、その幅の途中で側方へ折り曲げ可能であるのが通常は好ましく、壁面などの平面に隣接することになる末端の三方フレームの場合には、当該平面に隣接する側のフレーム部材用には、当該平面に面で接触できるよう、折り曲げられた形態しておいてもよい。ヒレ部を一定の線に沿って折り曲げ容易なものにするために、例えば、その幅の途中に上下方向に延びる薄肉部等のようなヒンジ部を備えておいてもよい。緩衝部材の別の一例は、前側及び/又は後側フレームのそれぞれ前面及び/又は後面に沿って取り付けられる、断面半円形やアーチ状の中空の部材である。緩衝部材は、塩化ビニル樹脂その他の難燃性や不燃性の樹脂、ゴムを用いて形成することができる。
緩衝部材は、三方フレームの前側及び/又は後側フレームに、適宜の手段で取り付ければよく、例えば、ボルトによって取り付けることができる。しかしながら、前側フレーム及び後側フレームを、それぞれ前面及び後面に上下方向に延びる係合溝を備えるものとして形成するのがより便利で作業性の向上に役立つ。係合溝は、表面の開口幅よりも側方へ広がった内部幅を有するものとするのが好ましい。そのような形態としては、例えば、横断面において概略T字状、概略円形、概略台形(あり溝)等の溝が挙げられるが、これらに限定されない。これに嵌め込むべき緩衝部材の部分はこれに対応した断面形状としておけばよい。
本発明のプレート吊り下げシステムは、防煙垂れ壁の設置のために極めて有利に用いることができる。更に、既存の建物に設置されている従来タイプの防煙垂れ壁において、上側フレーム部材の交換を要することなく、従って天井内の工事を要することなく、上側フレーム部材を本発明の構成要素の1つとして用いて、そこから吊り下げられたプレート部分のみを本発明の他の構成要素に交換することによって、本発明の防煙垂れ壁へと作り変えることも可能にする。本発明はまた、部屋を区分けするための吊り下げ式の仕切り壁、建物の吊り下げ式の外壁や内壁又は窓ガラス用のサッシその他、プレート状の物を吊り下げた形で設置するための広い用途に使用することができる。吊り下げられるべきプレートの材料としては、ガラスの他、金属、石材、セラミック、合成樹脂、木材それらの合板その他適宜の材料であってよい。特に、上記の緩衝部材をも備えたものは、取り分け優れた免震機能を有する。
以下、従来例及び本発明の典型的な幾つかの実施例を参照して本発明を更に具体的に説明するが、本発明がそれらの実施例に限定されることは意図しない。
〔従来例〕
図1は、従来タイプの防煙垂れ壁のシステムの一例を示す斜視図である。1は天井内の野縁受(Cバー)から吊り下げられる形で天井に取り付けられる上側フレーム部材(の一部)であり、この下側に吊り金具2の上端が掛けられている。吊り金具2は下端に、両側の折り返された受け部3a、3bを有しており、これに、プレートの2つの角部がそれぞれ載せられ支持される。4は、正にこれから取り付けられようとするプレート(例えばガラス)であり、5は先に取り付けられているプレートである。プレート4は、他のプレート同様、両側に位置する受け部3a、3bの半分の部分によって支持される。プレート4の手前側には更に次のプレートが取り付けられ、順次この作業が反復されることによって、全てのプレートが取り付けられる。地震時の激しい揺れに対しては、一連のプレート面外方向、面内方向(水平及び上下)に揺れ、各受け部にもその両側のプレートからの様々な方向の力が変化しつつ大きく作用し、支持が不安定となる。こうして、例えばプレート5の角部が受け部3bから外れると、プレート5は直ちに落下する。更には、一旦プレート5が落下すると、受け部3bは、片側でのみプレート4を受け、反対側からの押さえがなくなるため、例えば吊り金具2がプレート4の縁から離れるように振れる等により、受け部3bが容易にプレート4の角部から外れ、今度はプレート4も落下する。このようにして、プレートが1枚落下すると、その両隣のプレートから前後に連鎖的に落下が広がり、一連のプレートで構成された防煙垂れ壁全体が崩落する危険がある。
〔実施例1〕
図2〜4に、本発明の実施例1のプレート吊り下げシステムを示す。図2は、その斜視図である。図2において、11は上側フレーム部材であり、アルミニウムの押し出し成形により製造されており、図ではその長さの一部のみを切り取った形で描かれている。上側フレーム部材11は、通常、建物の天井内に仕込まれたCバー等(図示せず)から吊り下げた形で天井に取り付けられる。13は、この取付のためにCバーに固定されるブラケットの一例であり、慣用のフレーム用吊りボルトであってもよい。ブラケット13は、その下端にあるプレートを、上側フレーム部材11の上側において1対の長手方向に延びる断面L字形の突条15の先端間に規定された切り抜きである係合手段の内側に係合しており、それにより上側フレーム部材を天井から吊り下げている。上側フレーム部材11の内壁面からは、1対の突条30、31が、上側フレーム部材11の長手方向全長にわたって延びている。なお図2では、その断面形状は概略C字型であるが、後述のように吊り下げ手段を支持できればよいだけであるから、断面形状に限定はない。
図2において、17a及び17bは吊り下げられた多数のプレートのうちの隣接する2枚であり、例えばガラスよりなるものである。説明の便宜上、プレート17a、17bも高さ方向及び前後幅方向に短縮して描かれている。プレート17aは、前側フレーム20a、後側フレーム21a及び下側フレーム22aが結合したものである三方フレーム内に嵌っており、プレート17aの上縁は、上側フレーム部材11の開口40の内側に下方から挿入されている。20b及び22bは、それぞれプレート17bのための前側及び下側フレームである。前側フレーム20aと下側フレーム22aとは、両部材の末端に嵌め込まれてボルト24で固定されたL字形の結合部材23によって結合されており、後側フレーム21aと下側フレーム22aとの間についても同様である。
前側フレーム20a及び後側フレーム21aの上部には、それぞれ、吊り下げ手段25が、上方に突出した状態で備えられている(後側フレーム21aの吊り下げ手段は、上側フレーム部材11の内部に隠れて見えない)。図3は、本実施例における吊り下げ手段25と前側フレーム20aとの相互関係を示す部分拡大図である。図に見られるように、吊り下げ手段25は、概略太いT字形の輪郭を有するスチールプレートを、T字の横棒に相当する部分の根本で水平になるよう90°折り曲げた形態をしている。吊り下げ手段25において、水平な部分25Eは係合部である。係合部25Eの水平幅W1は、上側フレーム部材の開口40の間隙及び1対の突条30、31の間隙より狭く、且つ、水平幅W2は、1対の突条30、31の間隙より広い。図2に見られるように、係合部25Eは、その両側で上側フレーム部材11の内部の対向する1対の突条30、31の上に載置され、それらによって下方から支持される。係合部25Eから垂直に下方へ延びる部分は連結部25Cであり、これは前側フレーム20aと係合部25Eとを連結するための部分である。図3に示されているように、連結部25Cは、前側フレーム20a内に挿入されている。連結部25Cには穴25Hが設けられており、これは、前側フレーム20aに連結部25Cを固定する際に、前側フレーム20aの表面からねじ込んだボルト26(図2)を通すためのものである。図4は、係合部25Eを90°折り曲げる前の状態における吊り下げ手段25を示す平面図である。図において、係合部25Eは、1対の対角部分27が切り取られた形態となっている。これは、吊り下げ手段25の係合部25Eを、その長手方向を上側フレーム部材11と平行にして上側フレーム部材内に下方から挿入した後、内部で水平面内に90°回転させる際に、フレーム部材11の内壁に係合部25Eの角が支えないようにするためのものである(但し、フレーム部材11の内壁面が、係合部25Cの回転に十分な広さを有する場合には、この切り取りは不要である)。
上記のようにして、三方フレーム及びこれに嵌め込まれたプレート17aは、上側フレーム部材11から吊り下げられ、プレート17b及びその他の図示しないプレートについても、同様にして上側フレーム部材11から吊り下げられる。更に図2を参照して、隣接して個別に吊り下げられた三方フレームの間には、所定の間隙(例えば20mm又はそれ以上)が設けられており、この間隙は、後側フレーム(例えば21a)及びこれに隣接する三方フレームの前側フレーム(例えば20b)にそれぞれ設けられた可撓性に富んだ合成樹脂(例えば軟質の塩化ビニル)からなる緩衝部材35を相互に重ね合わせることによって、緩く塞がれている。従って、隣接する2つの三方フレームは、相互に強い応力を及ぼし合うことなしに、独立して面内及び面外に揺れることが可能である。こうして、プレートを一連に吊り下げた免震性に優れた構造物(例えば防煙垂れ壁)が構成される。
〔実施例2〕
図5は、本発明の実施例2を示す斜視図である。図5において、11は上側フレーム部材であり、図ではその長さの一部のみを切り取った形で描かれている。本実施例の上側フレーム部材11は、実施例1のそれと同一のものであり、天井からの吊り下げ方法についても同一である。三方フレーム、プレート、緩衝部材についても、特記しない限り実施例1のそれらと同一であり、実施例1と同一の参照番号は、同一の部分を示す。図において、45は吊り下げ部材である。本実施例では、吊り下げ部材45は、概略長方形のスチールプレートからなる係合部45Eと、これに螺合しているボルトからなる連結部45Cとから構成されている。本実施例では、係合部45Eの縦横の幅は、連結部45Cに取り付けられた状態で係合部45Eを、その狭い方の幅において上側フレーム部材11の内部の1対の突条30、31の間隙内に下から通して通過させた後、90°回転させてそれらの突条の上に載置することができる寸法に設定されている。但し、係合部45Eは、連結部45Cから取り外せるため、係合部45Eのみを斜めに傾けて1対の突条30、31の間隙に通してから水平にしてそれらの上に載置することもできるため、係合部25Eが、特定方向において1対の突条30、31の間隙より狭い幅を有していることは、必須ではない。連結部45Cは、前側フレーム20a内をその下端付近まで延びており、連結部45Cの下端には、雄ねじ45Mが設けられている。前側フレームの下端には、連結部45Cの下端の位置に対応して、穴が設けられており、この穴を通してフランジ付きナット46の胴部分を挿入して雄ネジ45Mに螺合させて締め付け、フランジ部分で上側フレームを支持できる構造となっている。こうして、前側フレーム20aは、吊り下げ手段45によって、上側フレーム部材11から吊り下げられ、後側フレーム21aも同様に吊り下げられて、三方フレーム及びこれに嵌め込まれたプレート17aが、上側フレーム部材11から吊り下げられることとなる。プレート17b及びその他の図示しないプレートについても、同様にして上側フレーム部材11から吊り下げられ、緩衝部材35と共に、免震性に優れた構造物(例えば防煙垂れ壁)が構成される。
〔実施例3〕
図6は、緩衝部材65の一例を示す斜視図であり、説明の便宜上、長さのごく一部を切り出したものである。緩衝部材65は、例えば硬質及び軟質の塩化ビニルの両方を用いて成形されており、基部66及びその両側から高く立ち上がった幅の狭い1対の突条67、68を含む。突条67、68には、それぞれの幅の中央付近に薄肉部69、70が長手方向に延びており、それらは、突条67、78を折り曲げる際に、それぞれヒンジ部として働く。これらのヒンジ部は、必須ではないが、突条を(例えば直角に)折り曲げる必要のある場合、折り目の位置を一定にするのに役立つ。基部66には、突条67、68の反対側に、フランジ71、72を両側に備えた低い幅広の突条73が備えられている。
図7は、緩衝部材65の突条73を、前側フレーム20aの係合溝62aに嵌め込むことによって緩衝部材65を前側フレーム20aに取り付けた状態を示す断面図である。この状態で、緩衝部材65の突条73に設けられたフランジ71、72が係合溝62aの内部に噛み合い、且つ突条73と係合溝62aの内面との間に摩擦力が作用するため、緩衝部材65は自然に脱落することなく、係合溝によって保持される。所望により接着剤を両者間に適用してもよい。また、係合溝62a内への突条73の嵌め込みは、例えば、緩衝部材65の一端を持ち、突条73を、前側フレーム20aの末端から係合溝62a内へと引き入れるようにして挿入することにより、簡単に行うことができる。なお、60aは、吊り下げ部材の連結部25C又は45C及び結合部材23の垂直部分が挿入される通路である。
図8及び図9は、こうして緩衝部材65を取り付けた状態における、三方フレームの下部の一方側の隅付近を示す斜視図であり、上側部分は切除して示してある。図8においては、緩衝部材65の突条67、68はプレート17aとほぼ平行に配向しており、隣接する三方フレームに同様にして取り付けられた緩衝部材65の1対の突条と相互に重なり合う形で配置される。このためには、例えば、一方の一対の突条を他方の一対の突条の間に挿入してもよく、又は互い違いに重ね合わせてもよい。図9においては、緩衝部材65の突条67、68は、それぞれの先端付近において左右に曲げて拡げられている。一連に吊り下げられた多数のプレートのうち末端に位置するものについては、緩衝部材65の突条67、68の形状をこのように変形させて建物の壁面等に面接触させ、接着その他適宜の方法により固定することで、壁面等と三方フレームとの間を密閉した状態で緩衝することができる。図では、緩衝部材65の突条67、68は円弧状に曲げられているが、ヒンジ部を設け、これに沿って直角に折り曲げてもよい。
〔実施例4〕
図10は、別の一実施例の緩衝部材75を取り付けた状態における、三方フレームの下部の一方側の隅付近を示す斜視図であり、上側部分は切除して示してある。本実施例の緩衝部材は、実施例3の緩衝部材65と、基部66、突条73、フランジ71、72を備える点については同様である。しかしながら本実施例の緩衝部材75は、実施例3の緩衝部材が1対の突条67、68を有するのとは異なり、それらの先端が融合して断面アーチ状のチューブを構成している。本実施例の緩衝部材75は、実施例3の緩衝部材65と同様に前側(及び後側)フレームに取り付けることができる。本実施例の緩衝部材75も、実施例3の緩衝部材65と同様、隣接する三方フレーム間に取り付けることができ、また、建物の壁面等に先が接触する形で取り付けることもできる。隣接する三方フレーム間に取り付ける場合も、前側又は後側フレームの一方のみに取り付けてもよく、双方に取り付けて、相互に突き合わせてもよい。
本発明のプレート吊り下げシステムは、防煙垂れ壁の設置のために極めて有利に用いることができのみならず、既存の建物に膨大な数設置されている従来タイプの防煙垂れ壁を、免震性の極めて優れた防煙垂れ壁へと、低コストで置き換えることができるため、大規模な置き換えを大規模に推進することを可能にする。本発明は更に、部屋を区分けするための吊り下げ式の仕切り壁、建物の吊り下げ式の外壁や内壁又は窓ガラス用のサッシその他、プレート状の物を吊り下げた形で設置するための広い用途に使用することができる。
従来の防煙垂れ壁のシステムの一例を示す斜視図 実施例1のプレート吊り下げシステムを示す斜視図 吊り下げ手段と前側フレームとの関係を示す部分拡大図 折り曲げ前の状態における吊り下げ手段を示す平面図 実施例2のプレート吊り下げシステムを示す斜視図 実施例3の緩衝部材の一例を示す斜視図 実施例3の緩衝部材を前側フレームに取り付けた状態を示す断面図 実施例3の緩衝部材を取り付けた三方フレームを示す斜視図 実施例3の緩衝部材を別の態様で取り付けた三方フレームを示す斜視図 実施例4の緩衝部材を取り付けた三方フレームを示す斜視図
符号の説明
1=上側フレーム部材、2=吊り金具、3a、3b=受け部、4=プレート、5=プレート、11=上側フレーム、13=ブラケット、15=突条、17a、17b=プレート、20a、20b=前側フレーム、21a=後側フレーム、22a、22b=下側フレーム、23=結合部材、24=ボルト、25=吊り下げ手段、25E=係合部、25C=連結部、25H=穴、26=ボルト、30=突条、31=突条、35=緩衝部材、40=開口、45=吊り下げ手段、45E=係合部、45C=連結部、45M=雄ねじ、46=ナット、60a=通路、62a=係合溝、65=緩衝部材、66=基部、67=突条、68=突条、69=薄肉部、70=薄肉部、71=フランジ、72=フランジ、73=突条、75=緩衝部材

Claims (13)

  1. プレート吊り下げシステムであって、
    (a) プレート上縁部を収容するための長手方向に延びる開口を下側に備えた上側フレーム部材であって、該開口の内部において両側壁から相互に向かい合うように突出して長手方向に延びる1対の突条を備えたものである、上側フレーム部材と、
    (b) プレートの前縁、後縁及び下縁をそれぞれ保持する前側フレーム、後側フレーム及び下側フレームにより構成される三方フレームと、
    (c) 該三方フレームを、該前側フレーム及び該後側フレームにおいて該上側フレーム部材から吊り下げるための、該前側フレーム及び該後側フレームの各々に備えられた、該上側フレームの開口の内部の該1対の突条と係合する各吊り下げ手段と、
    を含んでなることを特徴とする、プレート吊り下げシステム。
  2. 該吊り下げ手段の各々が、該1対の突条の上に載置するための係合部と、該係合部から下方へ延びる連結部を含んでなり、該連結部が、各吊り下げ手段に対応する前側又は後側フレーム部材にそれぞれ連結されるものである、請求項1のプレート吊り下げシステム。
  3. 該係合部が、該開口の間隙及び該1対の突条の間隙の何れよりも狭い第1の水平方向幅と、該突条の間隙より広い第2の水平方向幅とを有し、且つ該連結部の水平方向幅が該開口の間隙及び該1対の突条の間隙の何れよりも狭いものであり、それにより、該係合部を、第1の水平方向幅において該開口の間隙及び該1対の突条の間隙を通して下方から上方へと挿入した後、水平面内で回転させて第2の水平幅を用いて該1対の突条の上に載置することができるものである、請求項1又は2のプレート吊り下げシステム。
  4. 該連結部が平板状であり、水平方向の穴を備えるものである、請求項3のプレート吊り下げシステム。
  5. 該連結部が、該前側又は後側フレームに水平方向に挿入されるボルトを該穴に通すことによって、該前側又は該後側フレームに連結されるものである、請求項4のプレート吊り下げシステム。
  6. 該連結部が、前側又は後側フレームを通って下方へ延び、下端部において該前側又は後側フレームの下端部に連結されるものである、請求項3のプレート吊り下げシステム。
  7. 該連結のための手段が、該連結部の下端部に形成された雄ねじと、該前側又は後側フレームの下端において該連結部の下端部に螺着されるナットである。請求項6のプレート吊り下げシステム。
  8. 該係合部と該連結部とが別体であり、該連結部の上端部に該係合部が螺着又は枢支されているものである、請求項6ないし7の何れかのプレート吊り下げシステム。
  9. 該上側フレーム部材が、吊り下げられるための係合手段をその上側に含むものである、請求項1ないし8の何れかのプレート吊り下げシステム。
  10. 該係合手段が、該上側フレーム部材の両側からそれぞれ対向して突出した、断面L字状の長手方向に延びる突条である、請求項9のプレート吊り下げシステム。
  11. 該三方フレームが、該前側フレームの前面及び/又は該後側フレームの後面に対して立ち上がって、該前側及び/又は後側フレームに沿って上下方向に延びる可撓性の緩衝部材を備えるものである、請求項1ないし10の何れかのプレート吊り下げシステム。
  12. 請求項1ないし10の何れかのプレート吊り下げシステムの三方フレーム。
  13. 請求項11の該プレート吊り下げシステムによる吊り下げプレート構造物の設置方法であって、三方フレーム中にプレートを保持し、該吊り下げ手段の該係合部を該上側フレーム内に下方から挿入した後水平面内で回転させて該1対の突起上に載置すること、該吊り下げ手段の該連結部を該三方フレームの前側及び後側フレームにそれぞれ連結することにより該三方フレームに保持されたプレートを吊り下げること、及び、複数の三方フレームの隣接する前側フレーム及び後側フレームの間隙を該緩衝部材で塞ぐことを特徴とする方法。
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