JP2006320371A - 遊技機 - Google Patents

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雄司 望月
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Abstract

【課題】 電飾装置の設計の自由度が高い遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の遊技機10によれば、LED37Aと電飾用透光部材33Aとの間に、基板カバー36及び補強カバー35を設けても、LED37Aの光はそれらカバー35,36に貫通形成された第1光通過孔36A及び第2光通過孔35Aの内部空間を通るので、カバー35,36を透過することによるLED37Aの光の強度低下が生じない。換言すれば、LED37の光の強度低下を回避しつつ、LED37と電飾用透光部材33Aとの間に、前側固定ベース34を補強する補強カバー35や、LED基板37を保護する基板カバー36を設けることができるので、電飾装置としての表示枠体30の設計の自由度が高まる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、発光素子を実装した制御基板と電飾用透光部材とを備えた電飾装置を有する遊技機に関する。
従来の遊技機に備えられた電飾装置は、図11に示すように、固定板1と制御基板2とを一体的に固定して発光素子固定部3を構成し、その発光素子固定部3の前面に複数の発光素子4を露出させ、さらに、その発光素子固定部3の前面を電飾用透光部材5で覆うように固定した構造であった(例えば、特許文献1参照)。
実開平6−26975号公報(段落[0015]、第1図)
ところで、電飾装置の大型化及び煩雑化に伴い、電飾用透光部材5を補強用のカバー体に固定してから発光素子固定部3に固定する構成や、或いは、電飾用透光部材5と発光素子4群との間に複数のカバー体を配置し、各カバー体毎にサブアッシ化した構成等が検討されている。しかしながら、発光素子4からの光を電飾用透光部材5に照射するために、カバー体を、単に透明な部材としただけでは、カバー体を透過する間に光の強度が低下し得る。このため、従来は、発光素子4と電飾用透光部材5との間にはカバー体を設けることが困難であり、設計の自由度が低くなっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされ、電飾装置の設計の自由度が高い遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、発光素子を実装した制御基板と、制御基板の前方を覆った第1カバー体と、第1カバー体のうち、発光素子との対向部分に貫通成形された第1光通過孔と、第1カバー体の前方に重ねて設けられた第2カバー体と、第2カバー体のうち第1光通過孔と対向した部分に貫通成形された第2光通過孔と、第2カバー体の前方に重ねて設けられ、第2光通過孔の前方を覆った電飾用透光部材とを少なくとも備えて構成された電飾装置を有したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、発光素子と電飾用透光部材との間に、第1光通過孔及び第2光通過孔の同軸上に延びかつ空間のみからなる光路を設けたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、第1カバー体は、制御基板の前面全体を覆って保護する形状をなしたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機において、制御基板の後面に制御基板取付台板を配置し、制御基板取付台板に第1カバー体を取り付けたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機において、前面に電飾用透光部材が取り付けられかつ後面に第2カバー体が取り付けられて、その第2カバー体によって補強された電飾用透光部材取付台板を設けたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の遊技機において、電飾用透光部材取付台板及び第2カバー体は、それぞれ前後方向に貫通した開口部を備え、これら開口部同士が少なくとも一部で重なるように、第2カバー体が取り付けられたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載の遊技機において、第2カバー体の後方には、遊技状態を表示する表示領域を有する表示装置が設けられ、遊技機の前方から開口部を通じて表示領域の少なくとも一部を視認可能としたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項6又は7に記載の遊技機において、開口部を囲む複数の開口内側壁を備え、開口内側壁の少なくとも一部を第2カバー体の一部で構成したところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の遊技機において、第1光通過孔及び第2光通過孔を複数設け、それら複数の第1光通過孔及び第2光通過孔を、電飾用透光部材との対向領域全体に亘って散在させたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項9に記載の遊技機において、制御基板には、複数の発光素子が実装され、1つの第1光通過孔とその第1光通過孔に対向する1つの第2光通過孔とが1つの発光素子にのみ対向するように構成されたところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載の遊技機において、第2光通過孔を第1光通過孔以上に大きくしたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れかに記載の遊技機において、第1カバー体及び第2カバー体を透明部材で構成したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の遊技機によれば、発光素子を実装した制御基板の前方に第1カバー体及び第2カバー体を重ねたときに、発光素子の光が第1光通過孔及び第2光通過孔を通過するようにしたので、従来のように光が第1カバー体及び第2カバー体を透過することによる光の強度低下を防止できる。即ち、光の強度低下を防止しつつ発光素子と電飾用透光部材との間に第1カバー体及び第2カバー体を配置することができ、電飾装置の設計の自由度が高まる。
[請求項2の発明]
請求項2の遊技機によれば、発光素子の光は電飾用透光部材に到達するまでに他の部材を透過せず、直接、電飾用透光部材に照射される。これにより、電飾用透光部材に到達するまでに光が他の部材を透過する構成に比較して、電飾用透光部材に照射される光の強度を高めることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の遊技機によれば、第1カバー体が制御基板の前面全体を覆っているので、制御基板を保護することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の遊技機によれば、制御基板取付台板に制御基板及び第1カバー体を組み付けてサブアッシ化することができる。
[請求項5の発明]
請求項5の遊技機によれば、電飾用透光部材取付台板に電飾用透光部材及び第2カバー体を組み付けてサブアッシ化することができる。また、電飾用透光部材取付台板を第2カバー体で補強することができる。
[請求項6の発明]
請求項6の遊技機によれば、電飾用透光部材取付台板に第2カバー体を取り付けると、電飾用透光部材取付台板及び第2カバー体に貫通形成された両開口部が遊技機の前後方向で連通する。
[請求項7の発明]
請求項7の遊技機によれば、遊技機の前方から電飾用透光部材取付台板及び第2カバー体の両開口部を通して、表示装置の表示領域の少なくとも一部を視認することができる。
[請求項8の発明]
請求項8に遊技機によれば、開口内側壁の少なくとも一部を第2カバー体の一部で構成することができる。
[請求項9の発明]
請求項9の遊技機によれば、発光素子の光を電飾用透光部材のほぼ全体に照射することができるので、電飾用透光部材の全体を光らせることができる。
[請求項10の発明]
請求項10の発明によれば、第1光通過孔と第2光通過孔は、光が通過するための最小限の大きさとすることができる。
[請求項11の発明]
請求項11の遊技機によれば、第1カバー体と第2カバー体とが正規の位置から若干外れて取り付けられた場合であっても第1光通過孔と第2光通過孔とが連通し、光をこれら第1光通過孔と第2光通過孔とに通過させることができる。
[請求項12の発明]
請求項12の遊技機によれば、第1カバー体及び第2カバー体を透過することによる光の強度低下を比較的少なくすることができる。
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10(以下、「遊技機10」という)に係る一実施形態を、図1〜図10に基づいて説明する。図1に示すように、遊技盤11の前面には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成されている。遊技領域R1のほぼ中央部には、液晶表示役物13が設けられ、液晶表示役物13の下方には、始動入賞口14、大入賞口15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち液晶表示役物13を挟んだ左右の両側には風車17が設けられ、始動入賞口14を挟んだ左右両側には、始動ゲート18が設けられている。また、ガイドレール12に沿った両側部にはサイド入賞口20,21とサイドランプ22,22とが設けられている。さらに、これら入賞口等以外に、遊技領域R1には、図示しない複数の釘が起立している。
図1に示すように、遊技機10の前面には、遊技盤11の上方及び側方を囲むように前方に膨出した装飾ランプ96が設けられている。また、遊技機10の前面で、遊技盤11よりも下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aの上面には、上皿27Aから下皿27Bに遊技球を移動するためのボタン29が設けられ、上皿27Aの左右両側には、1対のスピーカ59S,59Sが備えられている。
図1に示すように、遊技機10の左側部には、プリペイドカードユニット99が備えられている。プリペイドカードユニット99には、カード挿入口99Sが設けられ、このカード挿入口99Sに、予め購入したプリペイドカードを挿入して、球貸しボタン99Bを押すと、所定数の遊技球が上皿27Aに払い出される。
所要の各部位についてさらに詳説する。
上側サイド入賞口20及び下側サイド入賞口21は、共に遊技球が1つ入賞可能な開口幅をなして上方に開放されている。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵した普通図柄始動スイッチによって検出される。そして、その検出信号に基づいて、普通図柄が変動表示される。
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口しており、その開口の両側部には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が1つ入る大きさになっている。そして、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されると、可動翼片14C,14Cが横に倒され、多くの遊技球が可動翼片14Cに案内されて始動入賞口14に入り得る状態になる。
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けた特別図柄始動スイッチが遊技球を検出し、液晶表示役物13において後述するように図柄が変動表示する。
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、遊技機10が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。大入賞口15に遊技球が入賞すると、大入賞口15内に設けた検出スイッチが遊技球を検出し、その検出信号に基づいて、例えば、15個の遊技球が賞球として払い出される。そして、終了条件が成立(例えば、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか)すると、可動扉15Tが遊技盤11側に回動して大入賞口15を閉塞する。
液晶表示役物13は、遊技盤11に貫通形成された遊技盤開口部(図示せず)に対し、遊技盤11を前後から挟むように取り付けられた枠形構造の表示枠体30(図1を参照)と、表示枠体30の後面側に取り付けられた液晶モジュール100(本発明の「表示装置」に相当する)とで構成されている。そして、遊技者は、遊技機10の前側から、表示枠体30の表示窓30Wを通して、液晶モジュール100に備えた液晶表示盤の表示画面101(本発明の「表示領域」に相当する)を見ることができる。
表示画面101の中央部分には、通常は、3つの左、中、右の特別図柄が、横並びに表示されている。これら各特別図柄は、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄ごと、所定の種類のものが、表示画面101に確定表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定され、各特別図柄が、例えば、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄が停止表示される。このとき、例えば、当否判定の結果が当たりで全ての特別図柄が同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
また、各特別図柄が変動表示している間に、或いは、大当たり状態で、始動入賞口14に遊技球が入球した場合には、その入球に基づく特別図柄の変動表示が最大で4回まで保留される。そして、液晶表示役物13において特別図柄の変動表示が開始されるときに、この保留回数が1つ減らされて、保留数が0になるまでこの動作が繰り返される。変動表示の保留回数は、例えば、表示枠体30の上辺に内蔵された計4つのLED(図示せず)の点灯数でもって遊技者に報知される。
表示画面101の一部分(例えば、左下隅部分)には、図示しないが、普通図柄が表示されている。普通図柄は、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されている。そして、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動スイッチが遊技球の通過を検出したときに当否判定され、普通図柄が「0」〜「9」までの数字を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される。なお、普通図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。また、表示画面101には、上記した特別図柄や普通図柄の他にも、遊技状態に応じた演出画像が表示される。
図2に示すように、遊技機10の後面には、液晶表示役物13に備えた液晶モジュール100が備えられている。液晶モジュール100の下側には、遊技機10に備えられた発光素子を駆動制御する発光制御装置52と、スピーカ59Sを駆動制御する音声制御装置50とが横並びにして取り付けられている。そして、これら発光制御装置52、音声制御装置50及び液晶モジュール100の後側に重なるようにして、遊技機10の全体の制御を行う主制御装置51が取り付けられている。これら各制御装置50〜52は、電気基板を主要部として備え、それぞれ透明な樹脂ケースに収容されている。なお、液晶モジュール100は、液晶表示盤と液晶表示盤を駆動制御する表示制御基板とを一体に備えてなる。
さらに、遊技機10の後面の所定箇所には、上記した各種制御装置50〜52の他に電源装置53、払出制御装置54、受電装置55や、遊技球を貯留する遊技球タンク56、遊技球を払い出す払出装置57、遊技球を遊技領域R1に向けて発射するための発射装置58等が設けられている。なお、受電装置55からは電源コード55Cが延びており、この電源コード55Cが、パチンコホールに備えたAC24V電源に接続されている。
ところで、本実施形態において、液晶表示役物13に備えた表示枠体30は、本発明の「電飾装置」に相当する。以下、表示枠体30について詳説する。図9に示すように、表示枠体30は、その中央部からやや左下方にずれた位置に横長矩形の表示窓30Wが偏在している。表示枠体30の右側辺部分には、後述する電動役物(図示せず)が備えられている。電動役物は、ねじ等の固定部材により表示枠体30に一体に取り付けられている。
表示枠体30の上辺と両側辺部分は、遊技盤11の前面よりも前方に突出している。これにより、表示画面101の前側を遊技球が横切って落下することが規制されると共に、表示枠体30の上方及び側方から表示枠体30で囲まれた内側領域に遊技球が進入に難くなっている。
表示枠体30の下辺部分には、遊技球が上面を遊転可能な上側ステージ34Jと下側ステージ34Sとが上下2段に形成されている。これらステージ34J,34Sは、表示画面101よりも前側(図3における紙面手前側)でかつ、表示窓30Wの窓枠下辺部よりも段付き状に低い位置に設けられている。表示枠体30の左側辺の内部には、表示枠体30の外側と内側とを連通した遊技球転入路が形成されている。遊技球は、表示枠体30の左側辺に斜め上方を向いて開放した入球口から遊技球転入路を通過して表示枠体30の内側に開放した出球口30Sから上側ステージ34Jに案内されるようになっている。
下側ステージ34S及び上側ステージ34Jについて詳説する。図3に示すように、下側ステージ34Sは、表示枠体30の左右両側辺を繋ぐように延びており、左右の両端部から中央部に向かって下るように傾斜している。下側ステージ34Sの中央部は前方に向かって下っている。また、下側ステージ34Sの左右両端の前端縁には落下防止壁が形成されており、遊技球が下側ステージ34Sの中央部以外の位置から表示枠体30の下方に流下することが防止されている。なお、図1に示すように、下側ステージ34Sの中央部の真下位置には、始動入賞口14が配置されており、下側ステージ34Sの中央部から下方へ流下した遊技球については始動入賞口14へ入賞し易く、下側ステージ34Sの中央部からずれた位置から流下した遊技球については入賞し難くなっている。
一方、上側ステージ34Jは、下側ステージ34Sよりも表示枠体30の奥側(図3における紙面奥側)に設けられかつ段付状に下側ステージ34Sよりも高くなっている。上側ステージ34Jも、下側ステージ34Sと同様に、表示枠体30の左右両側辺を繋ぐように形成されている。上側ステージ34Jは、両端部から中央部に向かって下方に傾斜する一方、上側ステージ34Jの中央部(下側ステージ34Sの中央部の奥側部分)には、山形に隆起した隆起部34Rが形成されている。そして、上側ステージ34Jの左右両端部と隆起部34Rとの間に形成された谷部34T,34Tは、前方に向かって下っている。さらに、上側ステージ34Jのうち、谷部34T,34T以外の前端縁には落下防止壁が形成されている。つまり、上側ステージ34J上を転動する遊技球は、谷部34Tから下側ステージ34Sへ落下するようになっている。
ここで、上側ステージ34Jと下側ステージと34Sの間にはワープ路Wpが設けられている。具体的には、上側ステージ34Jの隆起部34Rの後方には、表示窓30Wの窓枠下辺部を構成する壁体h1(本発明の「開口内側壁」に相当する)を陥没形成してなる縦孔部35Mが設けられ、隆起部34Rの真下部分には、遊技機10の前後方向に貫通して、奥部で縦孔部35Mと連通した横孔部34Mが形成されている。これら縦孔部35Mと横孔部34Mとによりワープ路Wpが形成されている。
隆起部34Rの上面は、縦孔部35Mに向かって下っており、上側ステージ34J上を転動する遊技球の一部は、隆起部34Rからワープ路Wpに転入する。ワープ路Wpに転入した遊技球は、縦孔部35Mを落下した後で横孔部34Mを前方に向かって転がって、下側ステージ34Sの中央部へ案内される。なお、横孔部34Mの内部には、前方に向かって傾斜したレール35Eが設けられており、遊技球はレール35Eによって確実にワープ路Wpから排出されるようになっている。即ち、ワープ路Wpにおける球詰まりが防止されている。
なお、表示窓30Wの窓枠下辺部を構成する壁体h1は、無色透明な透光性樹脂で構成されている。壁体h1の下方には複数のLED38Lが備えられ、これらLED38Lの光が壁体h1を透過して表示枠体30の内側領域に照射されるようになっている。
ところで、表示枠体30は複数の部材を互いに組み付けてなる。具体的には、表示枠体30は、図3及び図4に示すように、後側構成体32と前側構成体31とに分割することができ、これら各構成体31,32を重ねた状態に固定してアッシ化されている。即ち、ここでいうアッシ化とは、後側構成体32と前側構成体31とを組み付けて表示枠体30を構成することをいう。後側構成体32は、遊技盤11の後面側に固定される一方、前側構成体31は、遊技盤11の前面側に固定されている。つまり、表示枠体30は、前側構成体31と後側構成体32とで遊技盤11を前後方向(遊技盤11の板厚方向)から挟んで遊技盤11に取り付けられている。
まず、後側構成体32について主に図5,図6,図8を用いて説明する。後側構成体32は、基板カバー36(本発明の「第1カバー体」に相当する)、LED基板37(本発明の「発光素子を実装した制御基板」に相当する)、基板取付台板38(本発明の「制御基板取付台板」に相当する)及び後側固定ベース39から構成され、これら各部材を遊技機10の前後方向に重ねて組み付けて形成されている。即ち、基板取付台板38、LED基板37、及び、基板カバー36によって形成されたサブアッシが、後側構成体32の少なくとも一部を構成している。
後側固定ベース39は、例えば、透明な合成樹脂(具体的には、ポリカーボネート樹脂)で形成され、図5に示すように全体として横長の枠形構造をなしている。詳細には、後側固定ベース39の略中央部には、表示窓30Wを構成する横長矩形の表示用開口39Wが貫通形成されている。表示用開口39Wの周縁部からは、後方に向かって囲壁39Hが起立しており、その囲壁39Hの後端開口が無色透明な保護プレート39Pによって塞がれている。そして、後側固定ベース39の後面に、液晶モジュール100(図2を参照)が着脱可能に取り付けられ、液晶モジュール100に備えた表示画面101が、表示用開口39W(保護プレート39P)に対面している。なお、表示画面101は保護プレート39Pによって前側から覆われるので、遊技球が表示画面101に衝突することが防がれる。
後側固定ベース39の両側部からは、敷設板39Fが張り出している。また、後側固定ベース39の上辺には、後側構成体32と前側構成体31とを連結固定するための連結孔39Eが複数形成されている。
後側固定ベース39のうち、図5における表示用開口39Wの右側方(後側固定ベース39の右側辺)には、役物収容凹所39Yが陥没形成され、ここに、例えば、遊技状況に応じて駆動する電動役物(図示せず)が収容されている。また、図4及び図6に示すように、後側固定ベース39のうち、役物収容凹所39Yの後面側には、囲壁で囲まれた基板取付部Qが形成され、ここに電動役物を駆動制御する制御基板が取り付けられている。このように、電動役物を後側固定ベース39に設けたので、電動役物を後側固定ベース39と別個に設けた場合と比較して、遊技盤11の後面のスペースを有効利用することができる。
ここで、本実施形態における電動役物は、例えば、所謂、反転板式の表示器である。詳細には、モータにより回転する回転軸と、この回転軸の周方向に回動可能に軸支された複数枚のパネルとで構成されている。パネルにはそれぞれ異なる演出図柄が描かれており、遊技状況に応じてモータが駆動し、回転軸が一定角度回転するとパネルが反転し、次のパネルに描かれている演出図柄が現れるようになっている。なお、電動役物は、上記構成に限るものではなく、例えば、発光素子を備えた電飾役物であってもよい。また、電動役物に代えて、遊技球が転動する遊技球転動役物を配置してもよい。以上が後側固定ベース39の説明である。
後側固定ベース39の前面側には、基板取付台板38が取り付けられている。基板取付台板38は、例えば、合成樹脂製で枠形構造をなす。詳細には、基板取付台板38は、図5及び図6に示すように、全体として平板状をなすと共に、中央部からややずれた位置(図8における左下方寄り位置)に表示用開口38Wが貫通形成されている。表示用開口38Wは横長の矩形状をなし、その周縁部からは後側固定ベース39に向かって囲壁38Hが起立している(図6を参照)。囲壁38Hの下辺上面には、表示枠体30の内側領域に光を照射する複数のLED38Lが備えられている。そして、基板取付台板38は、囲壁38Hを後側固定ベース39に形成された囲壁39Hの内側に嵌合した状態で、周縁部の複数箇所が後側固定ベース39にねじ止めされている。
図5に示すように、基板取付台板38のうち、表示用開口38Wの右側方に張り出した部分には、役物用開口38Yが貫通形成されている。役物用開口38Yは、縦長の矩形状をなし、役物収容凹所39Yに収容された図示しない電動役物の前方に対向配置されている。なお、基板取付台板38のうち、役物用開口38Yの下方部分には、後側固定ベース39に向かって起立した突壁38Tが形成されている。この突壁38Tは後側固定ベース39の役物収容凹所39Yに突入して、LED38Lに接続されたケーブル(図示せず)を上方から覆って保護している。
基板取付台板38のうち、表示用開口38Wの上方に張り出した平板部分38Gには、次述するLED基板37及び基板カバー36が取り付けられ、この平板部分38GによりLED基板37の後面が覆われている。平板部分38Gには、LED基板37及び基板カバー36をねじ止めするための複数のねじ孔(図示せず)、LED基板37に接続したケーブルを通すためのケーブル用孔38Cが貫通形成されている。更に、前記した後側固定ベース39の連結孔39Eとの対向部分には連結孔38Eが貫通形成されている。ここで、ケーブル用孔38Cの開口広さは、ケーブルの端末に備えたコネクタよりも大きいので、LED基板37を基板取付台板38に固定したままで、ケーブルの着脱ができる。以上が、基板取付台板38の説明である。
LED基板37は、以下のようである。LED基板37は、後述する電飾用透光部材33Aに対応した形状をなし、その前面側に本発明の「発光素子」に相当する複数のLED37Aが実装されている。LED基板37は、周縁部の複数箇所を貫通したねじによって基板取付台板38に固定されている。また、LED37Aは、電飾用透光部材33Aとの対向領域の全体に亘って散在するように配置されている(図9を参照)。LED基板37の後面には、他の電気部品(例えば、電源装置58や発光制御装置52等)と接続するためのケーブル(図示せず)がコネクタ接続され、このケーブルが、前記したようにケーブル用孔38Cを通って基板取付台板38の後側に引き出されている。また、図10に示すように、LED基板37は、基板取付台板38の前面から浮いた状態で固定されており、これにより、LED基板37が発する熱による基板取付台板38の変形が防止されている。なお、本実施形態のLED37Aは、発光部を内包した透明樹脂部材の発光面37Bが平面状をなしている。
基板カバー36は、以下のようである。基板カバー36は、例えば、透明な合成樹脂(例えば、アクリル樹脂)で形成されている。基板カバー36は、LED基板37と略同一な平面形状をなした前面壁36Gと、その周縁部から基板取付台板38に向かって起立した囲壁36Hとからなる。そして、基板カバー36は、その周縁部の複数箇所を基板取付台板38を貫通したねじで固定され、基板取付台板38に固定された前記LED基板37の前面及び側面を覆っている。
基板カバー36の前面壁36Gには、複数の第1光通過孔36Aが貫通形成されている。第1光通過孔36Aは、図8に示すように、LED37Aとの対向部分にそれぞれ1つずつ形成され、例えば、円形をなしている。第1光通過孔36Aの大きさ(開口広さ)は、LED37Aの発光面37Bよりも大きくなっている(図10を参照)。そして、LED37Aの光は、基板カバー36の前面壁36Gを透過せずに、第1光通過孔36Aの内部空間を通って基板カバー36の外部に出射するようになっている。ここで、図10に示すように、基板カバー36は、LED基板37の前面から浮いた状態で固定されており、LED37Aが第1光通過孔36Aの内側に突入しないようになっている。また、LED基板37は、基板カバー36及び基板取付台板38によってほぼ全体が覆われて保護されているので、例えば、組み付け作業時に工具や作業者の手がLED基板37やLED37Aに接触することが防がれ破損等を防止することができる。
上述した各部材36〜39を互いに組み付けてなる後側構成体32は、遊技盤11に貫通形成された遊技盤開口部(図示せず)に基板取付台板38を突入させかつ、後側固定ベース39の敷設板39Fを遊技盤11の後面に宛がった状態でねじ止めされている。以上が、後側構成体32の説明である。
次に、前側構成体31について主に図5〜図7を用いて説明する。前側構成体31は、ランプカバー33、前側固定ベース34(本発明の「電飾用透光部材取付台板」に相当する)及び補強カバー35(本発明の「第2カバー体」に相当する)から構成され、これら各部材を遊技機10の前後方向に重ねて組み付けて形成されている。即ち、前側固定ベース34、ランプカバー33、及び、補強カバー35によって形成されたサブアッシが、前側構成体31の少なくとも一部を構成している。
前側固定ベース34は、図5に示すように、横長の枠形構造をなしかつ、全体が遊技機10で行われる演出(具体的には、表示画面101に表示される演出画像)に関連したデザイン形状となっている。また、前側固定ベース34の周縁部からは、前側構成体31を遊技盤11に固定するための敷設板34Fが側方に張り出している。
前側固定ベース34のうち、図5における左側辺には、前記した遊技球転入路が形成されており、下辺部は前記した上側ステージ34J及び下側ステージ34Sを構成している。また、前側固定ベース34のうち、前記LED基板37の前方に対向配置された上辺部には、後述するランプカバー33を取り付けるための取付凹所34Kが形成され、この取付凹所34Kの奥壁に形状の異なる複数の異形孔34Aが貫通形成されている(図6を参照)。
前側固定ベース34の中央部からややずれた位置(図9における左下方寄り位置)には、前後方向に貫通した表示用開口34W(本発明の「開口部」に相当する)が形成されている。表示用開口34Wの上縁部からは、表示窓30Wの窓枠上辺部を構成する壁体h2が後方に起立しており、前側固定ベース34の両側縁部からは、表示窓30Wの窓枠側辺部を構成する壁体h3,h3が後方に起立している(図6を参照)。これら壁体h2,h3,h3は、後述する補強カバー35を貫通して、基板取付台板38の囲壁38Hの内側に嵌合している。なお、壁体h2,h3,h3は、本発明の「開口内側壁」に相当する。
表示用開口34Wの側方(図9における右側方)には、役物用開口34Yが貫通形成されている。役物用開口34Yは、前記基板取付台板38に形成された役物用開口38Yと略同一の縦長矩形状をなし、これら各役物用開口34Y,38Y同士が前後方向で整合している。
前側固定ベース34の上辺の前面側には、ランプカバー33が取り付けられている。ランプカバー33は、例えば、前後方向に貫通した取付枠体33Bに、合成樹脂製(より具体的には、ABS樹脂製)の無色透明な電飾用透光部材33Aを嵌め込んで、取付枠体33Bの前端開口を塞いだ構造をなす。また、これら電飾用透光部材33A及び取付枠体33Bは、遊技機10で行われる演出(具体的には、表示画面101に表示される演出画像)に関連したデザイン形状をなしている。ランプカバー33は、前側固定ベース34の取付凹所34Kに嵌め込まれてねじ止めされている。このとき、ランプカバー33に備えた電飾用透光部材33Aが、前側固定ベース34に形成された異形孔34Aの前方に対向配置される。ここで、電飾用透光部材33Aは、例えば、その前面が滑らかな平面又は曲面をなす一方、後面は細かい凹凸形状をなしている。これにより、LED36Aの光は、電飾用透光部材33Aの後面で様々な方向に屈折して電飾用透光部材33Aを透過する。しかも、図9に示すように、LED37Aは、電飾用透光部材33Aとの対向領域の全体に亘って散在するように配置されているので、電飾用透光部材33Aの前面の全体を光らせることができる。なお、取付枠体33Bは透光性を有しておらず、LED37Aの光は、ランプカバー33の前面(電飾用透光部材33A)からのみ出射される。
さて、前側固定ベース34の後面側には、補強カバー35が組み付けられている。補強カバー35は、例えば、無色透明な合成樹脂で形成され、全体として平板状をなしている。
詳細には、補強カバー35は、その平面形状が前側固定ベース34の後面と略同一形状をなしており、前側固定ベース34の後面に宛がわれてねじ止めされている。ここで、前側固定ベース34には表示用開口34Wや複数の異形孔34Aが貫通形成されているため、これら表示用開口34Wや異形孔34Aを備えてない構成と比較して剛性が低下するが、補強カバー35を取り付けることで前側固定ベース34を補強することができる。
図5に示すように、補強カバー35の中央部からややずれた位置(図5における左下方寄り位置)には、表示用開口35W(本発明の「開口部」に相当する)が貫通形成されている。この表示用開口35Wの内側を、前側固定ベース34から起立した3つの壁体h2,h3,h3が貫通している。
また、補強カバー35のうち、図5における表示用開口35Wの右側方に張り出した平板部分は、電動役物を前方から覆う保護プレート35Pをなしている。保護プレート35Pは、前後方向で整合した2つの役物用開口38Y,34Yの間に配置されて、それら役物用開口38Y,34Yを閉塞している。
表示用開口35Wの下辺部には、表示窓30Wの窓枠下辺部を構成する壁体h1が一体形成されている。壁体h1は、表示用開口35Wの下辺部から後方に起立しており、基板取付台板38に形成された表示用開口38Wに突入して、基板取付台板38の下辺上面に設けられたLED38Lを上方から覆っている。
ここで、補強カバー35を前側固定ベース34の後面に宛がうと、補強カバー35の壁体h1と前側固定ベース34の壁体h2,h3,h3とで前側固定ベース34の表示用開口34Wが囲まれる。即ち、表示用開口34Wを囲む4つの壁体のうち、3つは前側固定ベース34の一部によって構成され、1つは補強カバー35の一部によって構成されることになる。
また、壁体h1の左右方向の中央部には、ワープ路Wpの縦孔部35Mとなる矩形凹所が陥没形成され、この矩形凹所の底部から前方に向かってレール35Eが延設されている。レール35Eは、補強カバー35の前面よりも前に突出しており、前側固定ベース34の後側から横孔部34Mに突入している。
さて、補強カバー35のうち、表示用開口35Wの上方に張り出した平板部分35Gには、複数の第2光通過孔35Aが貫通形成されている。第2光通過孔35Aは、LED基板37に実装されたLED37A及び、基板カバー36に貫通形成された第1光通過孔36Aと前後方向で対向した部分に設けられている。即ち、LED37Aと第1光通過孔36Aと第2光通過孔35Aとが遊技機10の前後方向で同軸上に並んで配置されている。更に、第2光通過孔35Aは、図7に示すように、前側固定ベース34に形成された何れかの異形孔34Aに対向している。これにより、LED37Aの光が電飾用透光部材33Aに達するまでの光路が空間のみで形成される。また、図10に示すように、第2光通過孔35Aの内径と第1光通過孔36Aの内径は同一であり、第1光通過孔36Aと第2光通過孔35Aは遊技機10の前後方向で整合している。更に、本実施形態では、1つの第1光通過孔36Aとその第1光通過孔36Aに整合する1つの第2光通過孔35Aとが1つのLED37Aにのみ対向するように構成されているので、第1光通過孔36Aと第2光通過孔35Aの大きさ(開口広さ)を必要最小限にすることができる。従って、第1光通過孔36A及び第2光通過孔35Aを設けたことに伴う、基板カバー36自体及び補強カバー35自体の強度低下を最小限に抑えることができる。ここで、第2光通過孔35Aの内径を第1光通過孔36Aの内径と同一以上とすれば、補強カバー35の取付位置が正規の位置から若干ずれたとしても、第1光通過孔36Aと第2光通過孔35Aとを前後方向で連通させることができる。
上記した各部材33〜35により構成された前側構成体31は、前側固定ベース34の敷設板34Fよりも後側部分を、遊技盤11に貫通形成された遊技盤開口部(図示せず)に突入させかつ、敷設板34Fを遊技盤11の前面に宛がった状態でねじ止めされている。このとき、補強カバー35の平板部分35Gから後方に起立した複数の連結柱35E(図6を参照)が、後側構成体32の基板取付台板38及び後側固定ベース39の各連結孔38E,39Eを貫通する。そして、これら連結孔38E,39Eを貫通した連結柱35Eの先端部にねじを締め付けることで、前側構成体31と後側構成体32とが一体に固定される。
そして、前側構成体31と後側構成体32とを一体化してなる表示枠体30は、前側固定ベース34、補強カバー35、基板取付台板38、後側固定ベース39にそれぞれ貫通形成された表示用開口34W,35W,38W,39Wが前後に連通して表示窓30Wを構成し、その表示窓30Wの奥部に配置された保護プレート39Pを通して液晶モジュール100に備えた表示画面101が視認可能となっている。また、前側固定ベース34、基板取付台板38、補強カバー35に形成された役物用開口34Y,38Y及び保護プレート35Pを通して電動役物が視認可能となっている。
本実施形態の遊技機10に関する構成は以上であり、以下動作について説明する。操作ノブ28を操作して、遊技球が遊技盤11の遊技領域R1における上方部分に弾き出されると、それら遊技球は、風車17や障害釘等に当たって向きを変えられ、ランダムな経路を通って遊技領域R1の下方に向かう。
遊技球が、流下する途中で始動ゲート18を通過すると、表示画面101において普通図柄の変動表示が開始される。そして、普通図柄を所定時間に亘って変動表示した後、所定の数字図柄で停止表示する。ここで、停止表示した普通図柄が奇数のぞろ目の場合には、可動翼片14C,14Cが横に倒れ、始動入賞口14に入球し易くなる。
始動入賞口14に入球すると、その遊技球は遊技盤11の裏側に取り込まれ、代わりに所定数(例えば、10個)の賞球が上皿27Aに払い出されると共に、表示画面101において、特別図柄のスクロール表示が開始される。すると、表示枠体30や装飾ランプ96、サイドランプ22,22が所定のタイミング(例えば、スピーカ59Sから発生するBGMに合わせて)で点灯と消灯を繰り返す。
特別図柄は、所定時間に亘ってスクロール表示された後で、1つずつ順次に停止表示される。そして、停止表示された3つの特別図柄が、ぞろ目になると、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れて大入賞口15が開放し、遊技球が可動扉15Tを案内にして大入賞口15に入球可能となる。大入賞口15に遊技球が入球すると、その遊技球は遊技盤11の裏側に取り込まれ、代わりに所定数(例えば、15個)の賞球が上皿27Aに払い出される。このときも、表示枠体30や装飾ランプ96、サイドランプ22,22が所定のタイミングで点灯と消灯を繰り返す。
ところで、表示枠体30に備えたLED37Aからの光は、以下のようにして遊技機10の前方に照射される。即ち、LED37Aが点灯すると、その光は、図10に示すように、基板カバー36の第1光通過孔36A、補強カバー35の第2光通過孔35A、前側固定ベース34の異形孔34Aを通過してランプカバー33の内側に進入し、ランプカバー33の内側空間を通って、電飾用透光部材33Aの後面に直接照射される。つまり、LED37Aの光は、電飾用透光部材33Aに到達するまでの間に、何らかの部材を透過することなく、空間のみで形成された光路を通る。従って、電飾用透光部材33Aに到達するまでの間に何らかの部材を透過することによる光の強度低下が防がれる。
そして、電飾用透光部材33Aに到達した光は、その後面で様々に屈折して電飾用透光部材33Aの内部を透過し、電飾用透光部材33Aの前面から遊技機10の前方に照射される。ここで、LED37Aは、電飾用透光部材33Aとの対向領域全体に亘って散在しているので、遊技者側からは、電飾用透光部材33Aの前面全体が光っているように見える。
このように本実施形態によれば、LED37Aと電飾用透光部材33Aとの間に、基板カバー36及び補強カバー35を設けても、LED37Aの光はそれらカバー35,36に貫通形成された第1光通過孔36A及び第2光通過孔35Aの内部空間を通るので、カバー35,36を透過することによるLED37Aの光の強度低下が生じない。換言すれば、LED37の光の強度低下を回避しつつ、LED37と電飾用透光部材33Aとの間に、前側固定ベース34を補強する補強カバー35や、LED基板37を保護する基板カバー36を設けることができるので、電飾装置としての表示枠体30の設計の自由度が高まる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、パチンコ遊技機に本発明を適用していたが、電飾装置を備えた遊技機であれば、他の遊技機(例えば、スロットマシン)に適用してもよい。
(2)上記実施形態では、表示枠体30に本発明を適用していたが、例えば、装飾ランプ96やサイドランプ22,22に本発明を適用してもよい。
(3)上記実施形態では、後側固定ベース39と基板取付台板38とを別部材で構成していたが、これらを一体形成してもよい。
(4)上記実施形態では、電飾用透光部材33Aの後面を凹凸形状としていたが、滑らかな平面又は曲面としてもよい。また、電飾用透光部材を、前側に配置される第1の電飾用透光部材と、その後側に重ねて配置される第2の電飾用透光部材とからなる二層構造としてもよい。
(5)上記実施形態では、本発明に係る発光素子の一例としてLED37Aを例示したが、他の発光素子、例えば、電球やエレクトロルミネッセンスでもよい。
(6)上記実施形態では、基板カバー36及び補強カバー35を無色透明としたが、光を透過させない部材で構成してもよい。
(7)上記実施形態では、第1光通過孔36A及び第2光通過孔35Aの形状を円形としていたが、大きさ(開口広さ)がLED37Aの発光面37Bよりも大きければよく、形状は特に円形に限定するものではない。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 パチンコ遊技機の背面図 表示枠体の斜視図 表示枠体の斜視図 表示枠体の分解斜視図 表示枠体の分解斜視図 前側構成体の背面図 後側構成体の正面図 表示枠体の正面図 表示枠体の部分断面図 従来の遊技機に備えられた電飾装置
符号の説明
10 パチンコ遊技機
30 表示枠体(電飾装置)
33A 電飾用透光部材
34 前側固定ベース(電飾用透光部材取付台板)
34W 表示用開口(開口部)
35 補強カバー(第2カバー体)
35A 第2光通過孔
35W 表示用開口(開口部)
36 基板カバー(第1カバー体)
36A 第1光通過孔
37 LED基板(制御基板)
37A LED(発光素子)
38 基板取付台板(制御基板取付台板)
100 液晶モジュール(表示装置)
101 表示画面(表示領域)
h1,h2,h3 壁体(開口内側壁)

Claims (12)

  1. 発光素子を実装した制御基板と、
    前記制御基板の前方を覆った第1カバー体と、
    前記第1カバー体のうち、前記発光素子との対向部分に貫通成形された第1光通過孔と、
    前記第1カバー体の前方に重ねて設けられた第2カバー体と、
    前記第2カバー体のうち前記第1光通過孔と対向した部分に貫通成形された第2光通過孔と、
    前記第2カバー体の前方に重ねて設けられ、前記第2光通過孔の前方を覆った電飾用透光部材とを少なくとも備えて構成された電飾装置を有したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記発光素子と前記電飾用透光部材との間に、前記第1光通過孔及び前記第2光通過孔の同軸上に延びかつ空間のみからなる光路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1カバー体は、前記制御基板の前面全体を覆って保護する形状をなしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記制御基板の後面に制御基板取付台板を配置し、
    前記制御基板取付台板に前記第1カバー体を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前面に前記電飾用透光部材が取り付けられかつ後面に前記第2カバー体が取り付けられて、その第2カバー体によって補強された電飾用透光部材取付台板を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記電飾用透光部材取付台板及び前記第2カバー体は、それぞれ前後方向に貫通した開口部を備え、これら開口部同士が少なくとも一部で重なるように、前記第2カバー体が取り付けられことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記第2カバー体の後方には、遊技状態を表示する表示領域を有する表示装置が設けられ、遊技機の前方から前記開口部を通じて前記表示領域の少なくとも一部を視認可能としたことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記開口部を囲む複数の開口内側壁を備え、
    前記開口内側壁の少なくとも一部を前記第2カバー体の一部で構成したことを特徴とする請求項6又は7に記載の遊技機。
  9. 前記第1光通過孔及び前記第2光通過孔を複数設け、それら複数の第1光通過孔及び第2光通過孔を、前記電飾用透光部材との対向領域全体に亘って散在させたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の遊技機。
  10. 前記制御基板には、複数の前記発光素子が実装され、1つの前記第1光通過孔とその第1光通過孔に対向する1つの前記第2光通過孔とが1つの前記発光素子にのみ対向するように構成されたことを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
  11. 前記第2光通過孔を前記第1光通過孔以上に大きくしたことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の遊技機。
  12. 前記第1カバー体及び前記第2カバー体を透明部材で構成したことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の遊技機。

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