JP2006319552A - マルチメディア再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】PTSバッファを拡張することなく、映像データおよび音声データの同期再生が可能となるマルチメディア再生装置を実現する。
【解決手段】マルチメディア再生装置は、入力処理部(10)と格納部(11)とを備えている。格納部(11)は、上記の時間情報を格納する。入力処理部(10)は、符号化データを受け、これから、映像データおよび音声データを順次分離し、この分離したデータに係る時間情報を抽出し、抽出した時間情報について、情報量を減らして格納部(11)に格納する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチメディア再生装置に関し、特に、映像データおよび音声データの同期再生に関するものである。
従来のマルチメディア再生装置は、入力された符号化データから映像データ、音声データおよびこれらのデータに対応するPTS(Presentation Time Stamp)情報をそれぞれ分離する。分離された映像データおよび音声データは分類され、それぞれのバッファに格納される。またPTS情報も専用のバッファに格納される。マルチメディア再生装置におけるデータの同期再生は、映像データおよび音声データをそれぞれ復号し、これらに対応するPTS情報に基づいて行われる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−169249号公報(第5、6頁、第1図)
同期して再生すべき映像データと音声データとが離れた位置に多重化されている場合には、映像データおよび音声データのバッファサイズを拡張する必要がある。これに伴い、双方のデータの同期をとるためのPTS情報を格納するバッファも拡張する必要がある。
映像データおよび音声データのバッファは外部メモリに配置されているため、バッファのサイズは比較的容易に変更可能である。一方、PTS情報のバッファは内部メモリに配置されているため、バッファのサイズの変更は内部メモリのメモリサイズおよびメモリマップの関係上困難となる。このため、上述した多重化構成によってはPTS情報のバッファがオーバーフローを起こす。この場合、同時に再生するために必要なデータをバッファに格納することができないため、映像データおよび音声データの同期再生が行なわれない。
上記問題に鑑み、本発明は、PTS情報のバッファサイズを拡張することなく、映像データおよび音声データの同期再生を可能にするマルチメディア再生装置の実現を課題とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、映像データおよび音声データの同期をとるための時間情報に基づいて、当該映像データおよび音声データを再生するマルチメディア再生装置であって、上記の時間情報を格納する格納部と、符号化データを受け、これから、映像データおよび音声データを順次分離し、この分離したデータに係る時間情報を抽出し、この抽出した時間情報について、情報量を減らして格納部に格納する入力処理部とを備えたものとする。
この発明によると、入力処理部によって、入力される符号化データから、映像データおよび音声データが順次分離され、この分離されたデータに係る時間情報が抽出され、さらにこの抽出された時間情報は、情報量を減らされて、格納部に格納される。これにより、格納部を拡張することなく、映像データおよび音声データの同期再生が可能となる。
具体的には、入力処理部は、上記の時間情報を間引くことによって、上記の時間情報の情報量を減らすものとする。
好ましくは、入力処理部は、上記の時間情報を間引く間隔が変更可能に構成されている
ものとする。
具体的には、上記の間引く間隔は、上記の符号化データの種類に応じて変更されるものとする。
また、具体的には、入力処理部は、マルチメディア再生装置の動作状態を判定するものであり、上記の動作状態がスタートアップ状態である場合、入力処理部は、この時間情報の間引きを行わない一方、上記の動作状態が上記のスタートアップ状態以外の場合、この時間情報の間引きを行うものとする。
この発明によると、データ同期がずれている可能性が最も高いスタートアップ時には時間情報の間引きが行われないため、データの同期合わせ処理における長期化が抑制される。
また、具体的には、入力処理部は、連続する上記の時間情報の差分をとることによって、上記の時間情報の情報量を減らすものとする。
本発明によると、時間情報の情報量が減らされるため、時間情報を格納するバッファを拡張することなく、当該バッファのオーバーフローが抑制される。これにより、映像データおよび音声データのバッファを拡張する場合でも、時間情報を格納するバッファを拡張することなく、映像データおよび音声データの同期再生が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマルチメディア再生装置の構成を示す。本実施形態に係るマルチメディア再生装置は、入力処理部10、PTSバッファ11、映像データバッファ12、音声データバッファ13、映像デコード部14、音声デコード部15、およびAV同期処理部16を備えている。
入力処理部10は、入力された符号化データを映像データ、音声データに分類して出力する。さらにこれらのデータに対応するPTS情報を符号化データから抽出する。
PTSバッファ11は、入力処理部10から出力されたPTS情報を格納する。
映像データバッファ12は、入力処理部10から出力された映像データを格納する。
音声データバッファ13は、入力処理部10から出力された音声データを格納する。
AV同期処理部16は、PTSバッファ11に格納されたPTS情報に基づいて、映像デコード部14および音声デコード部15によってそれぞれ復号されたデータを同期再生する。
入力処理部10は、符号化データから抽出したPTS情報を間引いてPTSバッファ11に格納する。なお、マルチメディア再生装置の内部または外部の制御ctlによってPTS情報を間引く間隔が変更されるようにしてもよい。たとえば、再生するために最適な映像データバッファ12および音声データバッファ13のバッファサイズを確保する際、符号化データの種類(たとえば、符号化方式、ビットレートなど)に応じて、PTSバッファ11のサイズも変更する必要がある。このため、制御ctlによってマルチメディア再生装置に入力される符号化データの種類に応じて、PTS情報を間引く間隔が変更されるようにする。
以上、本実施形態によると、PTS情報が間引かれて格納されるため、PTSバッファ11を拡張することなく、拡張された映像データバッファ12および音声データバッファ13に格納されるデータに対応するPTS情報が格納される。これにより、PTSバッファ11を拡張することなく、映像データおよび音声データの同期再生が可能となる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態に係るマルチメディア再生装置について説明する。なお本実施形態に係るマルチメディア再生装置の構成は第1の実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
図1において、PTS情報を間引いてPTSバッファ11に格納する場合、AV同期処理部16におけるデータの同期合わせ処理にかかる時間が比較的長くなる。このためデータ同期がずれている可能性が最も高いスタートアップ状態から上述した調整を行なう場合、データ同期が確立するまでの時間が長引くことになる。
入力処理部10は、マルチメディア再生装置の動作状態がスタートアップ状態であるか、データ同期確立後の通常再生状態であるかを判定し、判定結果に応じてPTS情報の間引き処理を切り替える。
図2は、入力処理部10が行うPTS情報の処理のフローチャートを示す。ステップS101でマルチメディア再生装置の動作状態がスタートアップ状態か否かが判定される。スタートアップ状態と判定された場合、PTSバッファ11にすべてのPTS情報が格納される(ステップS102)。一方、スタートアップ状態ではなく通常再生状態であると判定された場合、PTSバッファ11にPTS情報が間引かれて格納される(ステップS103)。
以上、本実施形態によると、入力処理部10によってマルチメディア再生装置の動作状態が判定されることで、データ同期がずれている可能性が最も高いスタートアップ時にはPTS情報の間引きが行われないため、データの同期合わせ処理の長期化が抑制される。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るマルチメディア再生装置ついて説明する。なお本実施形態に係るマルチメディア再生装置の構成は第1の実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
図1において、入力処理部10は、連続する2つのPTS情報の差分をとり、この差分情報をPTSバッファ11に格納する。
図3(a)、(b)は、PTSバッファにおけるPTS情報の格納状態を示す。図3(a)は、従来のPTSバッファにおけるPTS情報の格納状態を示す。この場合、入力処理部10に入力されるPTS情報はすべて一情報ごとにPTSバッファに格納される。一方、図3(b)は、本実施形態に係るPTSバッファ11におけるPTS情報の格納状態を示す。本実施形態では、初めに格納されるPTS0情報以外、PTS情報の差分がPTSバッファ11に格納される。
以上、本実施形態によると、PTS情報の差分がPTSバッファ11に格納されることで、PTSバッファ11に格納すべき情報量が縮減されるため、PTSバッファ11を拡張することなく実質的により多くのPTS情報が格納される。
本発明に係るマルチメディア再生装置は、PTSバッファを拡張することなく、映像データおよび音声データの同期再生が可能となるため、光ディスク再生装置およびデジタルテレビジョン受像機として有用である。
本発明の第1の実施形態に係るマルチメディア再生装置の構成図である。 入力処理部が行うPTS情報の処理のフローチャートである。 PTSバッファにおけるPTS情報の格納状態である。
符号の説明
10 入力処理部
11 PTSバッファ(格納部)

Claims (6)

  1. 映像データおよび音声データの同期をとるための時間情報に基づいて、当該映像データおよび音声データを再生するマルチメディア再生装置であって、
    前記時間情報を格納する格納部と、
    符号化データを受け、これから、映像データおよび音声データを順次分離し、当該分離したデータに係る時間情報を抽出し、当該抽出した時間情報について、情報量を減らして前記格納部に格納する入力処理部とを備えた
    ことを特徴とするマルチメディア再生装置。
  2. 請求項1に記載のマルチメディア再生装置において、
    前記入力処理部は、前記時間情報を間引くことによって、前記時間情報の情報量を減らす
    ことを特徴とするマルチメディア再生装置。
  3. 請求項2に記載のマルチメディア再生装置において、
    前記入力処理部は、前記時間情報を間引く間隔が変更可能に構成されている
    ことを特徴とするマルチメディア再生装置。
  4. 請求項3に記載のマルチメディア再生装置において、
    前記間引く間隔は、前記符号化データの種類に応じて変更される
    ことを特徴とするマルチメディア再生装置。
  5. 請求項2に記載のマルチメディア再生装置において、
    前記入力処理部は、当該マルチメディア再生装置の動作状態を判定するものであり、
    前記動作状態がスタートアップ状態である場合、前記入力処理部は、前記時間情報の間引きを行わない一方、前記動作状態が前記スタートアップ状態以外の場合、前記時間情報の間引きを行う
    ことを特徴とするマルチメディア再生装置。
  6. 請求項1に記載のマルチメディア再生装置において、
    前記入力処理部は、連続する前記時間情報の差分をとることによって、前記時間情報の情報量を減らす
    ことを特徴とするマルチメディア再生装置。
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